JPH05346288A - バッチ式焼成炉 - Google Patents

バッチ式焼成炉

Info

Publication number
JPH05346288A
JPH05346288A JP15497792A JP15497792A JPH05346288A JP H05346288 A JPH05346288 A JP H05346288A JP 15497792 A JP15497792 A JP 15497792A JP 15497792 A JP15497792 A JP 15497792A JP H05346288 A JPH05346288 A JP H05346288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
high temperature
chamber
moving body
processed
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15497792A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Akimoto
茂 秋本
Masanori Kitamura
雅則 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP15497792A priority Critical patent/JPH05346288A/ja
Publication of JPH05346288A publication Critical patent/JPH05346288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼成作業に要する時間及びエネルギーの無駄
を省いて被処理物の急速加熱を実現することができ、生
産効率の大幅な向上を容易に図ることができるバッチ式
焼成炉を提供する。 【構成】 このバッチ式焼成炉は、高温状態に維持され
た高温室1と、高温室1を取り囲んで配設された断熱層
2と、断熱層2内を貫通して高温室1に連通接続された
焼成用貫通孔3と、焼成用貫通孔3内を移動して被処理
物Sを高温室1に対して遠近動作させる移動体7とを備
えている。そして、移動体7内には高温室1に供給され
る雰囲気ガスGのガス供給路9が設けられ、また、移動
体7には被処理物S近傍の温度を検出する温度センサ1
0が設けられている。さらに、このバッチ式焼成炉は、
温度センサ10から出力される検出信号に基づいて移動
体7の移動速度及び停止位置を制御する制御手段を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてセラミック素
体などの被処理物を焼成するに際して用いられるバッチ
式焼成炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、積層セラミックコンデンサな
どのような電子部品を製造する際には、バッチ式焼成炉
やトンネル式焼成炉(いずれについても図示省略してい
る)を用いることによってセラミック素体の焼成作業を
行うのが一般的となっている。そして、少量多品種生産
に適したバッチ式焼成炉を用いる場合には、これが気密
性に優れた構造を有していることから、きめ細かな温度
制御及び雰囲気制御を行うことができるという利点があ
る。また、被処理物が載置された台板を炉内で移動させ
ることによって連続的な焼成を行う構成のトンネル式焼
成炉は少品種多量生産に適しており、被処理物の移動速
度を調節することによって焼成時間の短縮が容易に図れ
るという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
成とされたバッチ式焼成炉においては、セラミック素体
の焼成作業を行うたびごとに炉内温度の昇温・降温操作
を行わなければならず、焼成作業の1回ごとに要する時
間が長くなると同時に、エネルギーの浪費を招きやすく
なるため、生産効率の向上を図るのが困難となってい
た。一方、トンネル式焼成炉では、被処理物の入口及び
出口が開放された構造を採用するのが普通であるため、
炉内雰囲気の制御が行いにくいという不都合を生じるこ
とになっていた。さらにまた、いずれの焼成炉において
も、常温状態で投入された被処理物を短時間のうちに所
定の高温状態まで昇温するには無理があり、被処理物の
急速加熱を実現するには限界があった。
【0004】本発明は、これらの不都合を解消すべく創
案されたものであって、焼成作業に要する時間及びエネ
ルギーの無駄を省いて被処理物の急速加熱を実現するこ
とができ、生産効率の大幅な向上を容易に図ることがで
きるバッチ式焼成炉の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるバッチ式
焼成炉は、このような目的を達成するために、高温状態
に維持された高温室と、高温室を取り囲んで配設された
断熱層と、断熱層内を貫通して高温室に連通接続された
焼成用貫通孔と、この焼成用貫通孔内を移動して被処理
物を高温室に対して遠近動作させる移動体とを備えてい
る。そして、このとき、移動体内には高温室に供給され
る雰囲気ガスのガス供給路を設け、また、被処理物近傍
の温度を検出する温度センサを移動体に設けておくとよ
い。さらに、このバッチ式焼成炉が、温度センサから出
力される検出信号に基づいて移動体の移動速度及び停止
位置を制御する制御手段を備えていることが望ましい。
【0006】
【作用】上記構成によれば、高温室は高温状態のままで
維持されており、その室内温度を焼成作業のたびごとに
昇温・降温操作する必要はないのであるから、焼成作業
の1回ごとに要する時間を短縮することが可能となり、
かつ、断熱層の厚みを厚くすることによってエネルギー
損失の低減を図るのが容易となる。また、雰囲気ガスの
ガス供給路を移動体内に設けておくと、断熱層を貫通し
た状態のガス供給路を別途設ける必要はなくなるから、
エネルギー損失の低減を図るうえで有利となる。
【0007】さらに、このバッチ式焼成炉においては、
高温室に対して被処理物を遠近動作させることによって
被処理物の昇温・降温が行われるのであるから、この被
処理物が載置された移動体の移動速度及びその停止位置
を調節することによって被処理物の昇温・降温条件を制
御することが可能となる。そこで、被処理物近傍の温度
を検出する温度センサを移動体に設け、この温度センサ
から出力される検出信号に基づく制御手段の動作によっ
て移動体の移動速度及び停止位置を制御すると、被処理
物に対応して必要な急速加熱などの条件に従った作業を
容易に行えることになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1は本実施例にかかるバッチ式焼成炉の
概略構成を示す断面図、図2はその要部を拡大して示す
断面図であり、図3は該バッチ式焼成炉による被処理物
の昇温・降温パターンの一例を示す説明図である。
【0010】このバッチ式焼成炉は、図1で示すよう
に、所定の高温状態に維持された高温室1と、この高温
室1を取り囲んで炉体を構成する断熱層2と、この断熱
層2の下側内部をその厚み方向に沿う直線状に貫通した
うえで高温室1に連通接続された焼成用貫通孔(以下、
貫通孔という)3とを備えており、この貫通孔3の下向
き外方に向かっては貫通孔3と同軸上に配置されたうえ
で連続する耐熱素材、すなわち、セラミックや耐熱合金
などからなる突出管4が取り付けられている。そして、
加熱空間である高温室1の内部には所定本数(図では、
2本)の加熱ヒータ5が互いに離間した状態で配置され
ており、加熱ヒータ5への通電によって高温室1内の温
度は300〜2000℃程度とされたままで維持されて
いる。そこで、この高温室1と連通して設けられた貫通
孔3の内部は、高温室1からの直接的な放射熱と、断熱
層2を介しての伝導熱とによって加熱されることにな
り、その内部温度は、高温室1に近い上側ほど高温で、
かつ、高温室1から遠い下側ほど低温となった温度勾配
を示すことになる。なお、図中の符号6は排気孔であ
り、この排気孔6は断熱層2の上側内部を貫通して高温
室1に連通接続されたうえで炉外に向かって開口してい
る。
【0011】また、互いに連通接続された貫通孔3及び
突出管4の内部には耐熱素材からなる棒状の移動体7が
移動自在の状態で挿入されており、この移動体7の上端
部にはセラミック素体などのような被処理物Sを載置す
るための載置台8が取り付けられている。そして、この
移動体7は突出管4の下側に位置する炉外側開口を閉塞
すべく取り付けられた蓋7aを貫通したうえで炉外にま
で突出させられており、その下端部はシリンダ機構など
のような上下駆動手段(図示していない)によって支持
されている。そこで、この上下駆動手段を動作させる
と、移動体7は貫通孔3及び突出管4内を上下方向(図
中、矢印Aで示す)に沿って移動することになり、載置
台8上に載置された被処理物Sは高温室1に対して遠近
動作させられることになる。
【0012】さらに、この移動体7の内部には高温室1
に供給される雰囲気ガスGのガス供給路9が設けられて
おり、移動体7の下部から突出したガス供給口9aには
フレキシブルチューブや制御弁などを介してガス供給源
(いずれも図示省略している)が連通接続されている。
そして、この移動体7の上端部に取り付けられた載置台
8は、例えば、ポーラス(多孔質)なセラミックや数多
くの貫通孔が形成された耐熱合金などを用いて形成され
ている。そこで、ガス供給口9aを通じてガス供給路9
内に供給された雰囲気ガスGは、ガス供給路9から被処
理物Sの載置台8を通ったうえで高温室1内に供給され
る。なお、このとき、載置台8から高温室1内に供給さ
れる雰囲気ガスGは、載置台8上に載置された被処理物
Sの周囲に沿うようにして均一に流れ込むことになる。
【0013】一方、図2で示すように、この移動体7に
は、被処理物S近傍の温度を検出する熱電対などの温度
センサ10が設けられるとともに、雰囲気ガスGの種別
や濃度などを検出するためのガスセンサ11が取り付け
られており、これらによって検出された貫通孔3内の温
度や雰囲気ガスGについての検出信号は炉外に配設され
たマイクロ・コンピュータなどの制御手段(図示してい
ない)へ伝えられるようになっている。そして、この制
御手段は、温度センサ10から出力された検出信号に基
づいて移動体7の移動速度及び停止位置を制御する構成
となっており、被処理物S近傍の温度を示す検出信号に
基づいた動作を上下駆動手段に対して行わせるようにな
っている。なお、このとき、ガスセンサ11からの検出
信号をモニタすることによって高温室1内に供給される
雰囲気ガスGの転換を行ったり、そのガス濃度を調整し
たりすることも行われる。
【0014】つぎに、本実施例にかかるバッチ式焼成炉
の動作及び作用について説明する。
【0015】まず、セラミック素体などの焼成すべき被
処理物Sを用意し、これらの被処理物Sを移動体7に設
けられた載置台8上に載置したうえで上下駆動手段によ
って移動体7を上昇動作させる。すると、この移動体7
は突出管4から貫通孔3にかけての内部を上昇すること
になり、載置台8上に載置された被処理物Sは、高温室
1に近づくほど高温となった貫通孔3内を上昇して高温
室1に近づいていくことになる。そこで、この移動体7
の移動速度、すなわち、上昇速度を速くすればするほ
ど、また、上昇させられた載置台8の停止位置を高温室
1に近づければ近づけるほど、載置台8上に載置された
被処理物Sのそれぞれは、高温室1からの放射熱と断熱
層2からの伝導熱とによって急速に加熱されることにな
る。そして、この際、高温室1内を例えば2000℃と
いうような高温状態に設定しておくと、図3で例示する
ように、被処理物Sの1000℃/minに近い速度での昇
温パターンを採用することが可能となる。
【0016】さらに、このとき、制御手段に対して予め
所要の目標データを与えたうえ、温度センサ10から出
力された検出信号に基づいて移動体7の移動速度及び停
止位置を制御すると、被処理物Sは所要の昇温条件に従
って自動的に昇温させられることになる。なお、被処理
物Sに対する所要の温度条件下で所要時間にわたる加熱
が終了した後は、上記とは逆の手順にしたがって移動体
7を下降動作させることによって被処理物Sが降温させ
られることになる。
【0017】ところで、以上の説明においては、バッチ
式焼成炉が貫通孔3や移動体7などを単一個ずつ備える
ものとしているが、これに限定されるものではなく、例
えば、図4の変形例で示すように、単一個の高温室1に
対して複数個ずつの貫通孔3や移動体7などを設置した
構成を採用することも可能である。そして、このような
構成を採用した場合には、貫通孔3ごとに異なる昇温・
降温パターンに従った被処理物Sの焼成を行うことがで
き、生産効率の大幅な向上が図れるという利点がある。
また、本実施例では移動体7が上下方向に移動する構成
となっているが、水平方向に沿って移動する構成とする
ことも可能である。すなわち、断熱層2の横側内部をそ
の厚み方向に沿って貫通する貫通孔を設けておき、この
貫通孔内に水平配置された移動体を水平移動させるよう
にしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるバ
ッチ式焼成炉によれば、高温室は高温状態のままで維持
されているのであるから、その室内温度を焼成作業のた
びごとに昇温・降温操作する必要がなくなる結果、焼成
作業の1回ごとに要する時間を短縮することが可能とな
るとともに、断熱層の厚みを厚くしてエネルギー損失の
低減を図ることが容易となる。また、雰囲気ガスのガス
供給路を移動体内に設けたので、断熱層を貫通するガス
供給路を別途設ける必要がなくなり、エネルギー損失の
さらなる低減を図ることによって生産効率の向上が実現
できる。
【0019】さらに、このバッチ式焼成炉においては、
被処理物が載置された移動体の移動速度及びその停止位
置を調節することによって被処理物の昇温・降温条件を
制御することが可能となり、急速加熱などの条件に従っ
た作業を容易に行えるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるバッチ式焼成炉の概略構成を
示す断面図である。
【図2】その要部を拡大して示す断面図である。
【図3】被処理物の昇温・降温パターンの一例を示す説
明図である。
【図4】変形例としてのバッチ式焼成炉の概略構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 高温室 2 断熱層 3 貫通孔(焼成用貫通孔) 7 移動体 9 ガス供給路 10 温度センサ S 被処理物 G 雰囲気ガス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温状態に維持された高温室(1)と、
    該高温室(1)を取り囲んで配設された断熱層(2)
    と、該断熱層(2)内を貫通して前記高温室(1)に連
    通接続された焼成用貫通孔(3)と、該焼成用貫通孔
    (3)内を移動して被処理物(S)を前記高温室(1)
    に対して遠近動作させる移動体(7)とを備えているこ
    とを特徴とするバッチ式焼成炉。
  2. 【請求項2】 移動体(7)内には、高温室(1)に雰
    囲気ガス(G)を供給するガス供給路(9)が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のバッチ式焼成
    炉。
  3. 【請求項3】 移動体(7)には、被処理物(S)近傍
    の温度を検出する温度センサ(10)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のバッチ
    式焼成炉。
  4. 【請求項4】 温度センサ(10)から出力される温度
    検出信号に基づいて移動体(7)の移動速度及び停止位
    置を制御する制御手段を備えていることを特徴とする請
    求項3記載のバッチ式焼成炉。
JP15497792A 1992-06-15 1992-06-15 バッチ式焼成炉 Pending JPH05346288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15497792A JPH05346288A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 バッチ式焼成炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15497792A JPH05346288A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 バッチ式焼成炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05346288A true JPH05346288A (ja) 1993-12-27

Family

ID=15596017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15497792A Pending JPH05346288A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 バッチ式焼成炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05346288A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016200378A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 株式会社デンソー 加熱装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016200378A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 株式会社デンソー 加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108917388B (zh) 一种用于生产发泡陶瓷制品的辊道窑
US7196297B2 (en) Process and system for thermally uniform materials processing
CN102798286A (zh) 高温烧结电阻炉
JP2004503459A5 (ja)
JPH1033564A (ja) 歯科用セラミック材料を焼成するための方法および焼成炉
KR100440667B1 (ko) 기판의 열처리 방법 및 그에 사용하는 연속식 열처리로
JPH05346288A (ja) バッチ式焼成炉
JP2004503458A5 (ja)
JPS63232422A (ja) 半導体ウエハの熱処理装置
JP3166303B2 (ja) 熱処理炉
JPH0829067A (ja) 縦形焼成炉
JP6932863B1 (ja) 縦型加熱炉
JPH0791863A (ja) 可動熱反射板付真空炉
CN205774690U (zh) 一种智能型热处理炉
JP3307697B2 (ja) バッチ式焼成炉
CN217203065U (zh) 一种用于碳化硅晶体生长辅助处理的感应真空热压炉
JP2599671B2 (ja) 窯業製品の焼成条件決定方法及びそれに使用する電気炉
CN220912002U (zh) 一种耐火度试验炉
GB1585458A (en) Furnace muffles and furnaces comprising such muffles
JPH0240476Y2 (ja)
JP2000105082A (ja) 雰囲気連続加熱炉
JPH06347176A (ja) 急速加熱炉
JP2956001B2 (ja) 試料温度制御方法およびこの方法を実施するための電気炉
JP3023184B2 (ja) 連続式トンネル炉
JP2678332B2 (ja) 窯業製品の焼成条件決定方法及びそれに使用する電気炉