JP2678332B2 - 窯業製品の焼成条件決定方法及びそれに使用する電気炉 - Google Patents

窯業製品の焼成条件決定方法及びそれに使用する電気炉

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JP2678332B2
JP2678332B2 JP4304799A JP30479992A JP2678332B2 JP 2678332 B2 JP2678332 B2 JP 2678332B2 JP 4304799 A JP4304799 A JP 4304799A JP 30479992 A JP30479992 A JP 30479992A JP 2678332 B2 JP2678332 B2 JP 2678332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多種多様な窯業製品の
焼成条件を決定するために、一体の電気炉で多数条件の
焼成を同時に行う様にした窯業製品の焼成条件決定方法
及びそれに使用する電気炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多種多様な窯業製品の量産用に最
適な焼成条件(昇温、高温保持、均熱保持、降温)を選
択、決定するためには、各種加熱条件で焼成されたテス
トピースで最適条件の決定を行っていた。
【0003】しかしながら、テストピース及び試験炉に
対して各種加熱条件の設定を行うためには、従来の試験
炉はテストピースを収納した炉全体を昇温、高温保持、
降温させるバッチタイプであるために、1台の試験炉で
は昇温、降温等に多大な時間が必要となるために、多数
の試験炉が必要となる欠点を有しており、他に適当な方
法がないために多数の試験炉毎に異なった加熱曲線で昇
温、高温保持、均熱保持、降温を行っていた。
【0004】又、多数の試験炉が同型炉であっても、夫
々の試験炉には癖があって微妙に相違しているために、
制御手段、方法が同一であっても夫々の試験炉の加熱曲
線が相違し、異なった試験炉で同一条件の加熱、焼成を
行わねば安定的なデータを取ることが出来ない欠点を有
していた。
【0005】そこで、本件出願人は加熱制御される炉本
体を断熱材で形成すると共に断熱材から炉室内へ通じる
複数のチューブを設け、高温の炉室内と低温の断熱材内
の間におけるチューブ内でテストピースを移動させ、夫
々のテストピースに種々な加熱条件を設定して焼成し、
焼成されたテストピースより最適条件を選択する様にし
た窯業製品の焼成条件決定方法を開発し初期の目的は達
成した。尚、上記の窯業製品の焼成条件決定方法におけ
る加熱条件の一例は、図6に示した温度変化であり、こ
の様な加熱条件でテストピースを焼成していた。
【0006】しかしながら、炉室内の温度をテストピー
スの加熱条件より高温な一定温度に保持しているため
に、炉室内の一定加熱温度より相当低い加熱条件の時に
は、炉室内を高温保持するためのエネルギーを無駄にし
たり、或いは降温時に炉室内が高温一定であるために、
降温スピードを上昇させて降温曲線を急傾斜にして幅を
持たせることが出来なかったり、試験可能範囲、許容範
囲に制限があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1台の電気
炉で多数のテストピースを種々な加熱条件で同時に焼成
し、焼成条件決定を短時間で行い、又電気炉の昇降加熱
時における電気エネルギーを減少したり、温度曲線に幅
を持たせる様にした窯業製品の焼成条件決定方法及びそ
れに使用する電気炉を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、1回の焼成条件によるテストを行う毎に試験
炉を昇温、降温等を行わねばならない課題に鑑み、炉室
及び断熱材に該断熱材から炉室内へ通じる複数のチュー
ブを設けてチューブ内に温度勾配を設けると共に、該チ
ューブ内でテストピースを個別移動することによって、
チューブが高温域の炉室内部分及び低温域の断熱材内部
分の間にテストピースを位置させて、種々の加熱条件を
テストピースに同時に付与する様にして、上記課題を解
決せんとしたものである。
【0009】又、テストピースの加熱条件に比して高温
一定の炉室ではエネルギーを無駄にする課題、及び高温
加熱側の炉室に影響されて降温曲線を急傾斜させたり、
温度曲線に幅を持たせられない課題に鑑み、炉室内の温
度を加熱条件に沿わせると共に加熱条件より高温度に設
定し、且つ、高温保持時のみ最高温度に保持設定し、昇
温時及び降温時に最高温度より低温度に設定することに
よって、加熱条件と炉室内温度を接近させて一部時間帯
の加熱を低減、不要にしたり、炉室内温度の低下により
加熱条件を急速に低下する様にして、上記課題を解決せ
んとしたものである。
【0010】
【作用】本発明にあっては、1台の電気炉において異な
った複数の加熱条件でテストピースを同時に焼成し、か
かるテストピースの焼成結果から最適な加熱条件を選択
し、量産化の加熱条件を決定する。
【0011】又、上記の多数のテストピースに対する加
熱条件の設定において、低温域から高温域への温度勾配
を有する複数のチューブ内でテストピースの位置を変化
させて異なった加熱条件を設定し、焼成実験する。
【0012】又、チューブを加熱する炉室内温度をテス
トピースの加熱条件に対応して昇降温し、加熱条件が比
較的低温の時に炉室内温度も低下し、一部時間帯におけ
る加熱を低下させることにより、炉室内の昇温及び高温
保持に必要とする電気エネルギーを減少する。
【0013】又、炉室内温度を加熱条件に対応して低下
させることにより、チューブ内の高温域の温度も低下
し、従って加熱条件の低下度合を急速にして加熱条件に
幅を持たせる。
【0014】更に、昇降温する炉室内温度を第2加熱条
件に設定すると共に、炉室内に第2テストピースを載置
して焼成し、チューブ内における焼成に加えて、炉室内
でも焼成を同時に行う。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は多種多様な窯業製品、テストピースMa、
Mb、Mc…の多数個を各種の加熱、雰囲気条件で同時
に焼成する電気炉であり、該電気炉1は本体温度調節計
2で加熱制御される炉本体3と、試料温度調節計4でテ
ストピースMa、Mb、Mc…を制御する試料部5から
構成している。
【0016】6は炉本体3内部の炉室であり、該炉室6
は前面を開閉蓋7で開閉自在と成すと共に、全体をレン
ガ等の断熱材8、8a…で形成し、又開閉蓋7の内面に断
熱材9を設け、更に炉室6の上壁から本体温度計10とヒ
ーター11、11a …を垂下固定している。
【0017】12、12a …はテストピースMa、Mb、M
c…を収納するアルミナ製等の多数のチューブであり、
該チューブ12、12a …は断熱材8、8a…の下壁を貫通し
て炉室6内に到達し、チューブ12、12a …の下端はテス
トピースMa、Mb、Mc…の出入口13と成しており、
テストピースMa、Mb、Mc…の出入時等に出入口13
が開口しても炉室6内に影響を与えない様にして炉室6
内の均熱、高温保持を成し、チューブ12、12a …内は低
温域から高温域への温度勾配を有する。
【0018】14、14a …はテストピースMa、Mb、M
c…の試料搭載台であり、該試料搭載台14、14a …上部
に耐火性の載置台15、15a …を設けると共に、該載置台
15、15a …の内部を貫通して頂部に突出する試料温度計
(熱電対)16、16a …を組込み、試料搭載台14、14a …
と載置台15、15a …等で供試台と成している。
【0019】17、17a …は試料部5の中間フレーム18に
取付けた上下方向用のリニアモーターから成る移動モー
ターであり、該移動モーター17、17a …のラック19、19
a …の先端に上記試料搭載台14、14a …を固定して移動
装置20と成し、又試料搭載台14、14a …の下面に継手21
を介してポテンショメーター22、22a …のシャフト23、
23a …を固定し、かかるポテンショメーター22、22a …
等を位置センサー24として利用している。
【0020】尚、チューブ12、12a …、移動装置20、位
置センサー24等は垂直方向に設けているが、この設置方
向は特に限定されず、高温及び低温状態にテストピース
Ma、Mb、Mc…を保持出来れば良いために、チュー
ブ12、12a …の設置方向は横方向でも良い。
【0021】又、チューブ12、12a …は自然雰囲気下に
置かれた場合を説明したが、チューブ12、12a …の上端
を断熱材8、8a…の上壁から上方に突出し、チューブ1
2、12a …の上下に窒素ガス、水素ガス等の出入口を設
けると共にチューブ12、12a …を密閉状態と成して各種
雰囲気を設定自在と成しても良い。
【0022】次に1回毎の電気炉の基本的な作用につい
て説明すると、先ず、炉本体3の炉室6の1番目の温度
設定においては、ヒーター11、11a …を発熱させて高温
な一定温度(千数百度)に設定する場合に、炉室6内の
本体温度計10で温度検知すると共に、かかる温度信号を
本体温度調節計2へ伝達し、 炉内温度−設定温度=ΔT偏差 を求めてPID(比例積分微分)演算し、フィードバッ
クさせてヒーター制御信号を出して電力調整器25を介し
てヒーター11、11a …を加熱制御して高温一定な一定加
熱温度Aにする。
【0023】そして、炉室6が焼成実験に必要な一定加
熱温度Aに到達した後に、チューブ12、12a …内におけ
るテストピースMa、Mb、Mc…の各位置の温度(炉
室6内の位置では高温、断熱材8、8a…内の位置では低
温)と、焼成実験を行おうとする加熱条件温度B1、B
2、B3…に基づいて、移動モーター17、17a …を作動
させてテストピースMa、Mb、Mc…を個別に上下動
させ、かかる上下位置によりテストピースMa、Mb、
Mc…に作用する温度を変化、コントロールする。
【0024】この時に、加熱条件温度B1、B2、B3
…に対応して試料温度調節計4からモーター駆動指令を
発信し、移動モーター17、17a …の作動により試料搭載
台14、14a …は上昇し、載置台15、15a …の上部に突出
した試料温度計16、16a …で温度検知すると共に、かか
る温度信号を試料温度調節計4へ伝達し、一方ポテンシ
ョメーター22、22a …でテストピースMa、Mb、Mc
…の上下位置を検知すると共に、かかる位置信号を試料
温度調節計4へ伝達し、 試料温度−設定温度=ΔT偏差 を求めて位置信号と共にPID演算し、フィードバック
させて試料位置指令(モーター停止位置決定)を出して
上下微動を繰り返してテストピースMa、Mb、Mc…
の正確な位置、加熱条件温度B1、B2、B3…の温度
設定を行う。
【0025】尚、PID演算、フィードバック、位置、
温度設定等における詳細な作用としては、例えばスター
ト時は0点でなくても500℃等の中間位置でも可能
で、これらの状態から800℃等に上昇させる場合に
は、テストピースMa、Mb、Mc…を上昇させつつ試
料温度計16、16a …で温度検知し、設定温度に到達した
時に移動モーター17、17a …を停止し、常時温度検知し
ていることによりテストピースMa、Mb、Mc…の停
止位置の温度が800℃を超過した場合にテストピース
Ma、Mb、Mc…を下降させ、逆に設定温度未満の場
合にテストピースMa、Mb、Mc…を上昇させ、この
様な上下微動を繰り返して設定温度である加熱条件温度
B1、B2、B3…の正確な位置にテストピースMa、
Mb、Mc…を移動、保持する。
【0026】上記の様に焼成実験を行う加熱条件温度B
1、B2、B3…に対応して、夫々のテストピースM
a、Mb、Mc…を高温の炉室6内及び低温の断熱材
8、8a…内における異なった温度域に位置させることが
出来、そして昇温、高温保持、均熱保持、降温の加熱条
件温度B1、B2、B3…で夫々のテストピースMa、
Mb、Mc…を異なった加熱条件で焼成する。
【0027】次にテストピースMa、Mb、Mc…の設
定温度である加熱条件温度B1、B2、B3…の一例を
図6に基づいた降温時について説明する。 尚、図6に示
す温度変化でテストピースMa、Mb、Mc…を焼成す
ることは本件出願人が開発した従来技術であるが、本願
発明の前提技術でもあり、本願発明の説明容易化のため
に、以下、説明する。電気炉1の炉室6内温度を昇温さ
せて1600℃一定の一定加熱温度Aに保持し、試料搭
載台14、14a…の位置を連続的に制御することによ
り、下記の様に複数の載置台15、15a…のテストピ
ースMa、Mb、Mc…に対する異なった温度変化を1
台の電気炉1で1度に同時に行う。
【0028】例えば、テストピースMaは、1550℃
を1時間保持し、1100℃迄を5時間で降温し、11
00℃で1時間保持し、800℃迄を5時間で降温さ
せ、テストピースMbは、1550℃を1時間保持し、
1300℃迄を2時間で降温し、その後1100℃迄を
5時間で降温させ、600℃迄を3時間で降温させ、又
テストピースMcは、1200℃を2時間保持し、20
0℃迄を10時間で降温させる。
【0029】尚、上記の例は降温時の制御を説明した
が、同様に昇温時の制御も行うことが出来、又窒素ガ
ス、水素ガス等の各種雰囲気対応の電気炉1の場合に
は、温度条件を同一として複数のチューブ12、12a …に
おける各種雰囲気に対しての焼成条件を求める実験も1
台の電気炉1で1度に同時に行う。
【0030】次に本発明に係る窯業製品の焼成条件決定
方法について説明すると、上記した様に昇温、高温保
持、均熱保持、降温時に、高温の炉室6内と低温の断熱
材8、8a…内の間における複数のチューブ12、12a …内
で夫々のテストピースMa、Mb、Mc…を所定温度、
焼成時間毎の加熱条件温度B1、B2、B3…に保持、
移動させ、かかるテストピースMa、Mb、Mc…に種
々な異なった加熱条件を設定すると共に温度履歴を取っ
て焼成し、これらの多種類の焼成されたテストピースM
a、Mb、Mc…より焼き上がり状態が最適な加熱条件
を選択し、かかる加熱条件により量産品の焼成を既設の
焼成炉(連続炉、トンネル炉等)で行う。
【0031】次に1回毎の電気炉の作用における効率的
な加熱条件、焼成方法について図7乃至図9に基づいて
説明すると、上記降温時の実施例では、炉室6内の昇温
後に高温な一定加熱温度Aに一定保持し、テストピース
Ma、Mb、Mc…の移動により、加熱条件温度B1、
B2、B3…を設定しているが、上述した様に炉室6内
の一定加熱温度Aは本体温度調節計2により、PID演
算して温度制御しているために、一定加熱温度Aは高温
一定でなくても設定温度を昇降温する様に事前に設定し
て昇降加熱温度Cとすることも自在である。
【0032】そこで、炉室6内の設定温度をテストピー
スMa、Mb、Mc…の加熱条件温度B1、B2、B3
…に対応した昇降加熱温度Cと成し、該昇降加熱温度C
は加熱条件温度B1、B2、B3…の最高値に沿わせる
と共に、該最高値よりも高温に設定、制御している。
かる昇降加熱温度Cの具体的な条件温度は下記(1)乃
至(4)である。 (1)チューブ12、12a…内のテストピースMa、
Mb、Mc…の加熱条 件に沿わせて、昇温時、高温保持
時及び降温時の炉室6内の温度を設定す る際に、 (2)炉室6内の温度をテストピースMa、Mb、Mc
…の加熱条件より高温 度に設定するのであって、 (3)テストピースMa、Mb、Mc…の加熱条件が高
温保持時のみ、炉室6 内の温度を最嵩温度に保持設定
し、 (4)テストピースMa、Mb、Mc…の加熱条件が昇
温時及び降温時に、炉 室6内の温度を上記最高温度より
低温度に設定する。 この様に制御された昇降加熱温度Cは加熱条件温度B
1、B2、B3…と近似するために、加熱条件温度B
1、B2、B3…の低温時の一部時間帯では昇降加熱温
度Cを低下出来、加熱を一部低減、不要にして電気エネ
ルギーの減少を行う。
【0033】又、上記の効率的な加熱条件として省力化
を説明したが、他方炉室6の昇降加熱温度Cを積極的に
昇降温することにより、即ちテストピースMa、Mb、
Mc…の加熱条件温度B1、B2、B3…に影響する昇
降加熱温度Cを降温させることにより、テストピースM
a、Mb、Mc…に作用する高温域の温度が低下して加
熱条件温度B1、B2、B3…の低下度合を向上させ
て、降温曲線を急傾斜にしたり幅を持たせて、従来の焼
成条件よりも多種多様な焼成条件を設定する。
【0034】尚、上記の様な各種加熱条件の焼成時に、
テストピースMa、Mb、Mc…はチューブ12、12
a…内に収納しているが、炉本体3の昇降温度制御を行
う場合に昇降加熱温度Cを第2加熱条件温度Dと成し
て、チューブ12、12a…内の載置台15、15a…
の他に、炉本体3内部の底面上に耐火性の第2載置部2
6を設けてテストピースMa、Mb、Mc…とは別個の
第2テストピースMzを載置収納すれば、上記実施例以
外に追加の1個の第2テストピースMzも同時に焼成出
来る。上記の第2加熱条件の具体的な条件温度は下記
(1)乃至(5)である。 (1)チューブ12、12a…内のテストピースMa、
Mb、Mc…の加熱条 件、及び炉室6内の第2テストピ
ースMzの第2加熱条件に沿わせて、昇 温時、高温保持
時及び降温時の炉室6内の温度を設定する際に、 (2)炉室6内の温度を第2テストピースMzの第2加
熱条件と同温度に設定 するのであって、 (3)第2テストピースMzの第2加熱条件が高温保持
時のみ、炉室6内の温 度を最高温度に保持設定し(4)第2テストピースMzの第2加熱条件が昇温時及
び降温時に、炉室6内 の温度を上記最高温度より低温度
に設定し、 (5)チューブ12、12a…内の温度は炉室6内の温
度より低温度にする。
【0035】又、上記の様に省力化を図ると共に幅を持
った降温曲線を達成したり、追加のテストピースMzの
焼成を自在とするために、炉本体3の昇降加熱温度Cの
温度設定を行っても、テストピースMa、Mb、Mc…
に対する加熱条件温度B1、B2、B3…の温度設定
は、炉本体3の昇降加熱温度C以下であれば試料温度調
節計4で自動設定、操作出来、何ら支障はない。
【0036】
【発明の効果】要するに本発明は、基本的な構成とし
て、加熱制御される炉本体3を断熱材8、8a…で形成
すると共に炉室6内及び断熱材8、8a…に該断熱材
8、8a…から炉室6内へ通じる複数のチューブ12、
12a…を設け、高温の炉室6内と低温の断熱材8、8
a…内の間におけるチューブ12、12a…内でテスト
ピースMa、Mb、Mc…を移動させ、夫々のテストピ
ースMa、Mb、Mc…に種々な加熱条件を設定して焼
成し、焼成されたテストピースMa、Mb、Mc…より
最適条件を選択する様にしたので、1台の電気炉1で複
数のテストピースMa、Mb、Mc…の異なった加熱条
件による焼成実験を同時に行うことが出来、従って多数
の加熱条件による焼成を頗る短時間で行うことが出来、
又炉室6内の温度及びテストピースMa、Mb、Mc…
に作用する温度は、これらが1台の電気炉1内であるた
めに一定化し、安定的なデータを取ることが出来る。
【0037】又、テストピースMa、Mb、Mc…に種
々な加熱条件を設定して焼成する際、炉室6内の温度を
(1)チューブ12、12a…内のテストピースMa、
Mb、Mc…の加熱条件に沿わせて、昇温時、高温保持
時及び降温時の炉室内の温度を設定する際に、(2)炉
室6内の温度をテストピースMa、Mb、Mc…の加熱
条件より高温度に設定するのであって、(3)テストピ
ースMa、Mb、Mc…の加熱条件が高温保持時のみ、
炉室6内の温度を最高温度に保持設定し、(4)テスト
ピースMa、Mb、Mc…の加熱条件が昇温時及び降温
時に、炉室6内の温度を上記最高温度より低温度に設定
したので、テストピースMa、Mb、Mc…の加熱条件
温度B1、B2、B3…に対する炉室6内の一定加熱温
度Aを昇降加熱温度Cに代えることにより、一部時間帯
での加熱を低減、不要にして省力化を図ることが出来、
又昇降加熱温度Cの低温化により、加熱条件温度B1、
B2、B3…の降温曲線に幅を持たせたり、許容範囲を
拡大することが出来る。
【0038】又、炉室6内の温度を、(1)チューブ1
2、12a…内のテストピースMa、Mb、Mc…の加
熱条件、及び炉室6内の第2テストピースMzの第2加
熱条件に沿わせて、昇温時、高温保持時及び降温時の炉
室6内の温度を設定する際に、(2)炉室6内の温度を
第2テストピースMzの第2加熱条件と同温度に設定す
るのであって、(3)第2テストピースMzの第2加熱
条件が高温保持時のみ、炉室6内の温度を最高温度に保
持設定し、(4)第2テストピースMzの第2加熱条件
が昇温時及び降温時に、炉室6内の温度を上記最高温度
より低温度に設定し、(5)チューブ12、12a…内
の温度は炉室6内の温度より低温度にし、炉室6内に第
2テストピースMzを載置して第2加熱条件で焼成する
様にしたので、チューブ12、12a…内のテストピー
スMa、Mb、Mc…の他に、別個の第2テストピース
Mzの焼成を同時に行うことが出来る。
【0039】又、チューブ12、12a…内を各種雰囲
気に設定する様にしたので、窒素ガス、水素ガス雰囲気
等の条件も同時に多種類を行うことが出来る等その実用
的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気炉の一部切欠き正面図であ
る。
【図2】他の実施例の電気炉の一部切欠き正面図であ
る。
【図3】図1の側面断面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】電気炉の制御フローチャートを示す図である。
【図6】炉室内温度一定で降温時の温度変化の一例(従
来例)を示す図である。
【図7】炉室内温度を変化させた降温時の温度変化の一
例を示す図である。
【図8】炉室内温度を変化させると共に降温曲線を急傾
斜させた時の温度変化の一例を示す図である。
【図9】第2テストピースを同時に焼成すると共に、炉
室内温度を変化させた昇温時の温度変化の一例を示す図
である。
【符号の説明】
2 本体温度調節計 3 炉本体 4 試料温度調節計 6 炉室 8、8a… 断熱材 12、12a … チューブ 26 第2載置部 A 一定加熱温度 B1、B2、B3… 加熱条件温度 C 昇降加熱温度 D 第2加熱条件温度 Ma、Mb、Mc… テストピース Mz 第2テストピース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−72755(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱制御される炉本体を断熱材で形成す
    ると共に炉室内及び断熱材に該断熱材から炉室内へ通じ
    る複数のチューブを設け、高温の炉室内と低温の断熱材
    内の間におけるチューブ内でテストピースを移動させ、
    夫々のテストピースに種々な加熱条件を設定して焼成す
    る際、炉室内の温度を下記(1)乃至(4)の条件温度に設定
    し、 (1)チューブ内のテストピースの加熱条件に沿わせ
    て、昇温時、高温保持時 及び降温時の炉室内の温度を設
    定する際に、 (2)炉室内の温度をテストピースの加熱条件より高温
    度に設定するのであっ て、 (3)テストピースの加熱条件が高温保持時のみ、炉室
    内の温度を最高温度に 保持設定し、 (4)テストピースの加熱条件が昇温時及び降温時に、
    炉室内の温度を上記最 高温度より低温度に設定する。 焼成されたテストピースより最適条件を選択する様にし
    たことを特徴とする窯業製品の焼成条件決定方法。
  2. 【請求項2】 加熱制御される炉本体を断熱材で形成す
    ると共に炉室内及び断熱材に該断熱材から炉室内へ通じ
    る複数のチューブを設け、高温の炉室内と低温の断熱材
    内の間におけるチューブ内でテストピースを移動させ、
    夫々のテストピースに種々な加熱条件を設定して焼成す
    ると共に、炉室内に第2テストピースを載置して第2加
    熱条件で焼成する際、 チューブ内及び炉室内の温度を下記(1)乃至(5)の
    条件温度に設定し、 (1)チューブ内のテストピースの加熱条件、及び炉室
    内の第2テストピース の第2加熱条件に沿わせて、昇温
    時、高温保持時及び降温時の炉室内の温 度を設定する際
    に、 (2)炉室内の温度を第2テストピースの第2加熱条件
    と同温度に設定するの であって、 (3)第2テストピースの第2加熱条件が高温保持時の
    み、炉室内の温度を最 高温度に保持設定し、 (4)第2テストピースの第2加熱条件が昇温時及び降
    温時に、炉室内の温度 を上記最高温度より低温度に設定
    し、 (5)チューブ内の温度は炉室内の温度より低温度にす
    る。 チューブ内で焼成されたテストピース及び炉室内で焼成
    された第2テストピースより最適条件を選択する様にし
    たことを特徴とする窯業製品の焼成条件決定方法。
  3. 【請求項3】 炉本体を断熱材で形成すると共にヒータ
    ーを設置し、断熱材を貫通し炉室内に通じる複数のチュ
    ーブを設け、夫々のチューブ内に供試台を設けると共に
    該供試台を移動、出入自在と成し、又炉本体のヒーター
    を本体温度調節計で調節自在と成すと共に、炉本体内に
    第2載置部を設けたことを特徴とする窯業製品の焼成条
    件決定に使用する電気炉。
  4. 【請求項4】 チューブ内を各種雰囲気に設定する様に
    したことを特徴とする請求項1又は2の窯業製品の焼成
    条件決定方法。
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