JPH05346244A - 蓄熱式空気調和機 - Google Patents

蓄熱式空気調和機

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JPH05346244A
JPH05346244A JP15468292A JP15468292A JPH05346244A JP H05346244 A JPH05346244 A JP H05346244A JP 15468292 A JP15468292 A JP 15468292A JP 15468292 A JP15468292 A JP 15468292A JP H05346244 A JPH05346244 A JP H05346244A
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JP
Japan
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heat exchange
heat
side heat
refrigerant
primary side
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Pending
Application number
JP15468292A
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English (en)
Inventor
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
Shigeo Aoyama
繁男 青山
Kozo Suzuki
皓三 鈴木
Yoshihide Sugita
吉秀 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は蓄熱式空気調和機の氷蓄熱槽を有す
るサイクルに関するもので、負荷側へ冷温水を直接搬送
することより生じる水漏れ事故がなく、かつ高効率で、
高い信頼性の蓄熱槽を備えた空調機を提供することを目
的とする。 【構成】 熱源側と連通した1次側サイクルと、負荷側
と連通した2次側サイクルとより構成される蓄熱式空気
調和機において、蓄熱槽STR内の1次側熱交換ブロッ
クBLaを、三方弁KV2を介して並列接続した1次側
伝熱管Pa1,Pa2より構成し、夜間製氷運転中にお
ける製氷量から氷のブリッジ現象を予測・検知して三方
弁KV2を切替えることにより、蓄熱槽STR内での氷
のブリッジ現象を防止し、かつ、効率のよい運転が行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気を熱源とする空気
調和機において、夜間電力を利用するための蓄熱機能、
及びその制御機能を備えた蓄熱式空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄熱式空気調和機については、既
にさまざまな開発がなされており、例えば、冷凍・第6
2巻第714号(昭和62年4月号)P358に示され
ているような蓄熱式空気調和機がある。
【0003】その基本的な技術について述べると、図5
に示すように、空冷ヒ−トポンプ1は、圧縮機2,四方
弁3,室外側熱交換器4,室外側膨張弁5,フロン対ブ
ライン熱交換器6を環状に順次接続して冷凍サイクルA
を形成し、一方、フロン対ブライン熱交換器6,ブライ
ン対水熱交換器7,蓄熱槽8,ブラインポンプ9を環状
に順次接続してブライン循環サイクルBを形成してい
る。また、負荷側についてはブライン対水熱交換器7,
蓄熱槽8内の複数の冷媒経路(パス)を持つ熱交換部,
冷温水ポンプ10,室内機12を環状に順次接続して冷
温水循環サイクルCを形成している。
【0004】この蓄熱式空気調和機において夜間運転
は、冷凍サイクルAにおいて四方弁3によって製氷運
転,蓄熱運転が切り替えられ、製氷運転時は図中の実線
矢印の方向に冷媒が流れて冷房サイクルが形成され、フ
ロン対ブライン熱交換器6を介してブライン循環サイク
ルBにおける蓄熱槽8内の熱交換部の周囲に氷として蓄
冷される。
【0005】また、蓄熱運転時には図中の破線方向に冷
媒が流れて暖房サイクルが形成され、同じくフロン対ブ
ライン熱交換器6を介してブライン循環サイクルBにお
ける蓄熱槽8内に温水として蓄熱される。この場合、ブ
ライン対水熱交換器7は使用されない。
【0006】一方、昼間運転は、冷温水循環サイクルC
において蓄熱槽8内の冷温水を冷温水ポンプ10により
室内機12へ送り、冷暖房を行う。この際、冷温水循環
サイクルCでの効率を高めるべく、冷凍サイクルA、ブ
ライン循環サイクルBを冷房、あるいは暖房モ−ドで運
転して、ブライン対水熱交換器7を介して冷温水循環サ
イクルC内の冷温水の予冷、あるいは予熱を行う。
【0007】以上のように、夜間の余剰電力エネルギー
を熱に変換して蓄熱しておき、昼間にその電力を利用す
ることにより、昼間の高負荷時刻における電力ピークを
抑え、電力利用の平準化が可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、熱源側と負荷側との間に熱交換器2台を介
しているため効率が悪く、また負荷側へは冷温水を直接
搬送するため、水漏れ事故が生じた場合、近年OA化が
進展したオフィス内のOA機器への水損は避けられない
という欠点を有していた。
【0009】そこで、本発明は、高効率で、かつ安全性
の高い蓄熱式空気調和機を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の蓄熱式空気調和機は、蓄熱槽を介して1次側
冷凍サイクルと2次側冷凍サイクルとからなる蓄熱式空
気調和機において、蓄熱槽内の1次側熱交換部を、第2
切替弁を介して並列に設置された1次側伝熱管よりなる
複数の1次側熱交換ブロックより構成し、また蓄熱槽内
の2次側熱交換部を、2次側伝熱管よりなる複数の2次
側熱交換ブロックより構成する。
【0011】更に、1次側熱交換ブロック及び2次側熱
交換ブロックそれぞれを交互に設置したものである。
【0012】
【作用】本発明の上記構成による作用は次のようにな
る。
【0013】圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、膨張
弁、第1切替弁、冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換
部、蓄熱槽内の1次側熱交換部とを連通した1次側冷凍
サイクルにおいて、まず、夜間に安価な夜間電力を利用
して冷媒対冷媒熱交換器を使用しない状態で、第1切替
弁、及び膨張弁の制御により、蓄熱槽内の1次側熱交換
部を介して製氷運転、または蓄熱運転を行う。
【0014】特に、製氷運転の場合において、蓄熱槽内
水温が4℃以上の時では、水の密度が水温約4℃で極大
点を持つことに起因して、蓄熱槽内上層部で水温が高
く、下層部で水温が低くなるが、この時、上層部の1次
側熱交換ブロックが1次側サイクルに連通されているた
め、蒸発温度が高く効率の良い運転が行える。
【0015】また、蓄熱槽内水温が4℃以下の時では、
蓄熱槽内上層部で水温が低く、下層部で水温が高くなる
が、この時、第2切替弁により下層部の1次側熱交換ブ
ロックを1次側サイクルに連通させることにより、引き
続き蒸発温度が高く高率の良い運転が行える。
【0016】更に、蓄熱槽内水温が0℃となった後で
は、運転進行とともに、第2切替弁により1次側サイク
ルに連通された一つの1次側熱交換ブロックの伝熱管外
表面に着氷が生じ始め、更に、長時間に亘って運転を続
けると隣接する伝熱管外表面の氷が接触する、いわゆる
ブリッジ現象を生じる。
【0017】ところが、本発明では1次側熱交換部は第
2切替弁を介して並列に接続した複数の1次側熱交換ブ
ロックから構成しているため、製氷運転時におけるブリ
ッジ現象発生を製氷量を算出することにより予測・検知
した後に、第2切替弁を切替えて他の一つの1次側熱交
換ブロックにて氷を生成させる。
【0018】これにより、ブリッジ現象が生じることは
なく、従って氷の接触部における内部応力が増大して熱
交換器の変形または破損につながることもなくなる。
【0019】またこの時、第2切替弁を設置せずに複数
の1次側熱交換ブロック全てに冷媒を分配する場合に比
べて、冷媒経路数(パス数)は少なくなる。
【0020】よって、1次側冷凍サイクルにおける冷媒
循環量は少なくて済むため熱源機の容量を小さくできる
と共に、冷媒分流性能が良好となり、伝熱管外周部への
均一な着氷状態を比較的容易に得ることができ、結果と
して効率のよい製氷運転が行える。
【0021】一方、昼間は1次側冷凍サイクルにおいて
第1切替弁の制御により蓄熱槽の1次側熱交換部を使用
しない状態で運転し、また、2次側冷凍サイクルにおい
て第2切替弁の制御により冷媒対冷媒熱交換器の2次側
熱交換部を使用する状態で運転する。
【0022】即ち、蓄熱槽内の蓄冷熱に加えて、冷媒対
冷媒熱交換器を介して1次側冷凍サイクルにおける蒸発
・凝縮能力を2次側冷凍サイクル内の冷媒へ熱交換する
2次側冷凍サイクルの運転を行う。
【0023】特に、製氷運転後の解氷運転の場合、1次
側熱交換部と交互に配置された2次側熱交換部内の冷媒
と、1次側熱交換部の伝熱管外周部に均一に生成された
氷との熱交換が効率よく行われ、その冷媒は冷媒搬送ポ
ンプにて室内側熱交換器へ搬送され室内空気と熱交換さ
れる。
【0024】これにより、夜間電力を利用した蓄冷熱に
より昼間に暖房、または冷房運転が行えるだけでなく、
冷房時の室内熱負荷に対する応答性が高まる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明を行うが、従来と同一構成については同一符号を
付し、その詳細な説明を省略する。
【0026】図1は本発明の一実施例の蓄熱式空気調和
機の冷凍サイクル図、図2は図1中の蓄熱槽STR内の
熱交換器の断面図である。
【0027】この実施例の蓄熱式空気調和機は、室外ユ
ニット11と室内ユニット12とからなる。
【0028】室外ユニット11は、圧縮機2、四方弁
3、室外側熱交換器4、膨張弁5、三方弁KV1、1次
側熱交換部14aと2次側熱交換部14bとからなる冷
媒対冷媒熱交換器HEX、蓄熱材である水16と熱交換
器13からなる蓄熱槽STR、及び冷媒搬送ポンプPM
とから構成されている。一方、室内ユニット12は、室
内側熱交換器17から構成されている。
【0029】また、蓄熱槽STR内の1次側熱交換部1
3aは、三方弁KV2を介して並列に接続された1次側
熱交換ブロックBLaから構成され、蓄熱槽STR内の
2次側熱交換部13bは、2次側熱交換ブロックBLb
から構成されている。
【0030】1次側熱交換ブロックBLaは、水平方向
に長く配列された1次側伝熱管Pa1,Pa2を並列に
接続して構成され、2次側熱交換ブロックBLbは、水
平方向に長く配列された2次側伝熱管Pbから構成され
ている。
【0031】そして、1次側熱交換ブロックBLaと2
次側熱交換ブロックBLbは、図2に示すように、垂直
方向に対して交互に設置されている。
【0032】室外ユニット11において、圧縮機2と、
四方弁3と、室外側熱交換器4と、膨張弁5とを順次連
通し、さらに三方弁KV1を介して冷媒対冷媒熱交換器
HEXの1次側熱交換部14aと、蓄熱槽STR内の1
次側熱交換部13aとを並列に連通して1次側冷凍サイ
クルを形成している。
【0033】またこの時、蓄熱槽STR内の1次側熱交
換ブロックBLaは、三方弁KV2を切替えることによ
り1次側伝熱管Pa1,Pa2のどちらか一方が1次側
サイクルと連通する。
【0034】一方、蓄熱槽内STRの2次側熱交換部1
3bと、冷媒対冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換部1
4bと、可逆式冷媒搬送ポンプPMと、室内側熱交換器
17とを順次連通してなる2次側冷凍サイクルを形成し
ている。
【0035】次に、この−実施例の構成における作用を
説明する。(表1)は本実施例における各場合の四方弁
3、膨張弁5、三方弁KV1,KV2の開閉状態、及び
各熱交換器の作用状態(蒸発器、あるいは凝縮器)を示
す。
【0036】また、図3には夜間製氷運転時における三
方弁KV2の動作を説明するフローチャートを示す。以
下、(表1)及び図3を参照しながら説明する。
【0037】
【表1】
【0038】まず、夜間の製氷・蓄熱運転(1次側冷凍
サイクル)について説明する。1次側冷凍サイクルにお
いて、蓄熱槽STRが作用し、冷媒対冷媒熱交換器HE
Xは作用しないように三方弁KV1を切替え、2次側冷
凍サイクル内の冷媒搬送ポンプPMは停止している。
【0039】この場合の1次側冷凍サイクルの作用を以
下説明していく。尚、四方弁3のモ−ドについては、圧
縮機2吐出側と室外側熱交換器4とを、かつ、圧縮機2
吸入側と蓄熱槽STRとを連通する場合を冷房モ−ド、
圧縮機2吐出側と蓄熱槽STRとを、かつ、圧縮機2吸
入側と室外側熱交換器4とを連通する場合を暖房モ−ド
と定義する。
【0040】三方弁KV1については1次側冷凍サイク
ル内にて蓄熱槽STRと膨張弁5とを連通する設定を第
1モ−ド,冷媒対冷媒熱交換器HEXと膨張弁5とを連
通する設定を第2モ−ドとする。
【0041】更に、三方弁KV2については1次側伝熱
管Pa1と1次側サイクルを連通する設定を第3モー
ド,1次側伝熱管Pa2と1次側サイクルを連通するモ
ードを第4モードと定義する。
【0042】夜間製氷運転;四方弁3を冷房モ−ド,膨
張弁5を所定の開度,三方弁KV1を第1モ−ド,三方
弁KV2を第3モードとする。
【0043】この時、圧縮機2から送られる高温高圧の
冷媒は、室外側熱交換器4にて凝縮し、膨張弁5で減圧
されて液あるいは二相状態となり、蓄熱槽STR内の1
次側熱交換ブロックBLaの1次側伝熱管Pa1の管内
にて蒸発して蓄熱材である水16から吸熱した後、圧縮
機2へ戻る。
【0044】蓄熱槽内平均水温が4℃以上の時では、水
の密度が水温約4℃で極大点を持つことに起因して、蓄
熱槽内上層部の水温が下層部の水温に比べて高くなる。
【0045】よって、上層部の1次側熱交換ブロックB
Laにおける蒸発温度が高くなり、効率の良い運転が行
える。また、蓄熱槽内平均水温が4℃以下の時では、蓄
熱槽内下層部の水温が上層部の水温に比べて高くなる。
【0046】この時、三方弁KV2を切替えて第4モー
ドとし、下層部の1次側熱交換ブロックBLaの1次側
伝熱管Pa2を1次側サイクルに連通させることによ
り、引き続き蒸発温度が高く効率の良い運転が行える。
【0047】そして、更に蓄熱槽内平均水温が0℃とな
った後では、1次側熱交換ブロックBLaの1次側伝熱
管Pa2の管外側に氷が生成されていき、長時間に亘っ
て運転を続けると隣接する伝熱管外表面の氷が接触す
る、いわゆるブリッジ現象を生じる。
【0048】ところが、図3に示すように、1次側熱交
換ブロックBLaにおけるブリッジ現象発生を製氷量の
算出により予測・検知して、三方弁KV2を切替えて第
3モードとする。
【0049】即ち、1次側サイクルに連通させる1次側
伝熱管をPa2からPa1に切替えて氷を生成させるこ
とにより、ブリッジ現象が生じることはなく、従って氷
の接触部における内部応力が増大して熱交換器の変形ま
たは破損につながることもなくなる。
【0050】夜間蓄熱運転;四方弁3を暖房モ−ド,膨
張弁5を所定の開度,三方弁KV1を第1モ−ドとし、
三方弁KV2を第3モードとする。なお、夜間蓄熱運転
については、運転中に三方弁KV2を切替えることはな
く、従って三方弁KV2は第4モードとしてもよい。
【0051】この状態で、圧縮機2から送られる高温高
圧の冷媒は、蓄熱槽STR内の1次側熱交換ブロックB
Laの管内にて凝縮して蓄熱材である水16へ放熱した
後、膨張弁5で減圧されて液あるいは二相状態となり、
室外側熱交換器4の管内にて蒸発して室外から吸熱した
後、圧縮機2へ戻る。
【0052】このとき、蓄熱槽STR内の1次側熱交換
ブロックBLaの伝熱管Pa1を介して放熱し、蓄熱槽
STR内では温水として蓄熱される。
【0053】次に、昼間運転について説明する。この場
合、蓄熱槽STRは製氷(蓄熱)されているが、1次側
冷凍サイクルにおいて三方弁KV1を第1モ−ドとして
冷媒対冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換部14aを蒸
発器(凝縮器)として作用させて運転を行う。同時に、
2次側冷凍サイクルにおいて、冷媒対冷媒熱交換器HE
Xの2次側熱交換部14bを作用させて運転を行う。
【0054】冷房時は図1中の実線矢印のように冷媒は
流れ、蓄熱槽STR内の2次側熱交換部13bの伝熱管
Pbを介して効率良く冷却された液冷媒は、室内側熱交
換器17に送られ、そこで室内空気と熱交換して室内空
気を冷却すると共に、冷媒自身は高温のガス冷媒となっ
て蓄熱槽STR内の2次側熱交換部13bの伝熱管Pb
に戻るという作用を繰り返す。
【0055】ここで特に冷房時では、夜間製氷運転の説
明で述べたように、三方弁KV2の切替えにより1次側
熱交換ブロックBLaへの着氷が均一となるため2次側
熱交換ブロックBLbの2次側伝熱管Pb周囲には均等
に氷が存在し、従って効率のよい熱交換、即ち効率のよ
い冷房運転が行える。
【0056】また、暖房時は可逆式冷媒搬送ポンプPM
により図1中の破線矢印のように冷媒は流れ、蓄熱槽S
TR内の2次側熱交換部13bの伝熱管Pbを介して効
率良く加熱されたガス冷媒は、室内側熱交換器17に送
られ、そこで室内空気と熱交換して室内空気を加熱する
と共に、冷媒自身は低温の液冷媒となって冷媒搬送ポン
プPMに戻るという作用を繰り返す。
【0057】このようにして、室内機での冷房(暖房)
運転が行なわれる。以上のように、上記実施例では、蓄
熱槽STRを介して1次側冷凍サイクルと2次側冷凍サ
イクルとからなる蓄熱式空気調和機において、蓄熱槽S
TR内の1次側熱交換ブロックBLaを三方弁KV2を
介して並列に接続した2つの1次側伝熱管Pa1,Pa
2より、2次側熱交換ブロックBLb2次側伝熱管Pb
より構成し、かつ、1次側熱交換ブロックBLa、及び
2次側熱交換ブロックBLbを鉛直方向に、かつ、交互
に設置している。
【0058】これにより、特に製氷運転の場合において
は蒸発温度が高い効率の良い運転が行えるとともに、1
次側伝熱管Pa1,Pa2への均一な着氷が得られるた
め、氷のブリッジ現象が発生することはなくなり、ブリ
ッジ現象に起因する熱交換器の変形・破損を発生しない
信頼性の高い運転が行える。
【0059】次に、本発明の他の実施例の蓄熱式空気調
和機について説明する。図4は本発明の他の実施例の蓄
熱式空気調和機における蓄熱槽STR内の熱交換器の断
面図である。
【0060】蓄熱槽STR内の1次側熱交換部13a
が、三方弁KV2を介して並列に接続された1次側熱交
換ブロックBLaから構成され、蓄熱槽STR内の2次
側熱交換部13bが、2次側熱交換ブロックBLbから
構成されているのは第一の実施例と同様である。
【0061】この実施例では、1次側熱交換ブロックB
Laが、垂直方向に長く配列された1次側伝熱管Pa
1,Pa2を並列に接続して構成され、2次側熱交換ブ
ロックBLbが、垂直方向に長く配列された2次側伝熱
管Pbから構成されている。
【0062】そして、1次側熱交換ブロックBLaと2
次側熱交換ブロックBLbは、図4に示すように、水平
方向に対して交互に設置されている。
【0063】上記構成においては、1次側熱交換ブロッ
クBLa、及び2次側熱交換ブロックBLbを水平方向
に交互に設置しているため、第一の実施例の場合におけ
る、水温の変化に伴う垂直方向の温度ムラには対応でき
ないが、三方弁KV2の切替えにより、1次側伝熱管P
a1,Pa2への均一な着氷が得られる。
【0064】従って、第一の実施例とほぼ同様に、氷の
ブリッジ現象が発生することはなくなり、ブリッジ現象
に起因する熱交換器の変形・破損を発生しない信頼性の
高い運転が行える。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明は、圧縮機、四方
弁、室外側熱交換器、膨張弁、第1切替弁、冷媒対冷媒
熱交換器の1次側熱交換部、蓄熱槽内の1次側熱交換部
とを連通した1次側冷凍サイクルにおいて、夜間に安価
な夜間電力を利用して冷媒対冷媒熱交換器を使用しない
状態で、第1切替弁、及び膨張弁の制御により、蓄熱槽
内の1次側熱交換部を介して蓄熱材に製氷運転、または
蓄熱運転を行う。特に、製氷運転の場合においては、蓄
熱槽内の水温に応じて第2切替弁により1次側サイクル
に連通する1次側熱交換ブロックを切替えることで蒸発
温度が高く効率の良い運転が行えるとともに、1次側伝
熱管への均一な着氷が得られるため、氷のブリッジ現象
が発生することはなくなり、ブリッジ現象に起因する熱
交換器の変形・破損を発生しない信頼性の高い運転が行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における蓄熱式空気調和機の
冷凍システム図
【図2】図1中における蓄熱槽内の熱交換器断面図
【図3】本発明の一実施例の夜間製氷運転時における三
方弁KV2の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の他の実施例における蓄熱式空気調和機
の蓄熱槽内の熱交換器断面図
【図5】従来例を示すヒ−トポンプ式空気調和機の冷凍
システム図
【符号の説明】
2 圧縮機 3 四方弁 4 室外側熱交換器 5 膨張弁 13a 蓄熱槽内の1次側熱交換部 BLa 蓄熱槽内の1次側熱交換部の1次側熱交換ブロ
ック 13b 蓄熱槽内の2次側熱交換部 BLb 蓄熱槽内の2次側熱交換部の2次側熱交換ブロ
ック 14a 冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換部 14b 冷媒対冷媒熱交換器の2次側熱交換部 17 室内側熱交換器 STR 蓄熱槽 Pa1,Pa2 蓄熱槽内の1次側伝熱管 Pb 蓄熱槽内の2次側伝熱管 HEX 冷媒対冷媒熱交換器 PM 冷媒搬送ポンプ KV1,KV2 三方弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 皓三 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 杉田 吉秀 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、四方弁と、室外側熱交換器
    と、膨張弁と、第1切替弁とを直列に接続し、1次側熱
    交換部と2次側熱交換部とを有した冷媒対冷媒熱交換器
    の1次側熱交換部、及び1次熱交換部と2次側熱交換部
    とを有した蓄熱槽の1次側熱交換部を並列に配置して前
    記切替弁により冷媒の流路を切替え可能にした1次側冷
    凍サイクルと、前記蓄熱槽内の2次側熱交換部と、冷媒
    対冷媒熱交換器の2次側熱交換部と、冷媒搬送ポンプ
    と、室内側熱交換器とを環状に接続した2次側冷凍サイ
    クルとからなり、前記蓄熱槽内の1次側熱交換部を、第
    2切替弁を介して並列に設置された1次側伝熱管よりな
    る複数の1次側熱交換ブロックより構成し、前記蓄熱槽
    内の2次側熱交換部を、2次側伝熱管よりなる複数の2
    次側熱交換ブロックより構成し、かつ、1次側熱交換ブ
    ロック及び2次側熱交換ブロックそれぞれを交互に設置
    した蓄熱式空気調和機。
  2. 【請求項2】 1次側熱交換ブロック及び2次側熱交換
    ブロックそれぞれを垂直方向に交互に設置した請求項1
    記載の蓄熱式空気調和機。
  3. 【請求項3】 1次側熱交換ブロック及び2次側熱交換
    ブロックそれぞれを水平方向に交互に設置した請求項1
    記載の蓄熱式空気調和機。
JP15468292A 1992-06-15 1992-06-15 蓄熱式空気調和機 Pending JPH05346244A (ja)

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JP15468292A JPH05346244A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 蓄熱式空気調和機

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