JPH053458U - 壁 材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】衝撃吸収性及び断熱性が良好で、表面強度が向
上した壁材を提供することにある。 【構成】基材合板１の上に軟質樹脂発泡体粒子２ａの加
圧成形シート２を積層し、その上に突板３を貼着させ
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、耐衝撃性及び断熱性が良好な壁材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より基材合板の上に不織布とか天然ゴム、合成ゴム、ウレタン樹脂、シリ コン樹脂等の軟質材からなる防振シートを積層し、その上に突板が貼着された壁 材が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来にあっては、防振性は確保されるものの、断熱性に劣った ものであった。 このため、図４及び図５に示すように軟質樹脂発泡体からなる樹脂シートを基 材合板と突板との間に介装することも考えられているが、低発泡体の樹脂シート ２′は気泡４′が略正円であり、圧縮に対して変形が大きくて、衝撃吸収能力が 小さいものであり、又、高発泡体の樹脂シート２″は気泡４″は表面近傍では偏 平であるが、内部が略正円であり、低発泡体の樹脂シート２′と比べて圧縮に対 する変形は小さいが、衝撃吸収力は不充分であった。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、衝 撃吸収性及び断熱性が良好で、表面強度が向上した壁材を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の壁材は、基材合板１の上に軟質樹脂発泡体粒子２ａの加圧成形シート ２を積層し、その上に突板３を貼着させて成るものであり、この構成により上記 課題が解決されたものである。

【０００６】

【作用】 軟質樹脂発泡体粒子２ａの加圧成形シート２中の気泡４は偏平な形状であるの で、圧縮に対して変形は小さくて衝撃吸収能力が大きく、表面強度も大きくなる ものであり、しかも断熱性が確保されるものである。

【０００７】

【実施例】

基材合板１は３．０〜５．０ｍｍ程度であり、スライス又はロータリー単板を クロスに積層させたベニヤ合板とか平行合板、あるいはＭＤＦ、パーティクルボ ードが採用される。 基材合板１の表面には軟質樹脂発泡体粒子２ａの加圧成形シート２が積層され ている。加圧成形シート２はポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の 好ましくは発泡倍率１０倍以上の軟質樹脂発泡体をチップ化し又粉砕した後その まま又は加圧成形して発泡倍率を５倍以下とした厚さ５ｍｍ以下のシートである 。この加圧成形シート２中の気泡４は、図２に示すように加圧されて偏平な形状 となっており、従って、圧縮に対して変形は小さくて衝撃吸収能力が大きく、表 面強度も大きくなるものである。

【０００８】 突板３は天然木、人工銘木の単板又はその塗装品で厚み０．３ｍｍ程度のもの が採用される。 図３に示す実施例のものにあっては、基材合板１と加圧成形シート２との間に 遮音シート５が介装されている。この遮音シート５としては軟質塩ビシート粘着 タイプとかゴムとアスファルト配合シート粘着タイプが採用される。この遮音シ ート５により衝撃吸収性及び断熱性の他に遮音性が向上するものである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案にあっては、基材合板の上に軟質樹脂発泡体粒子の加圧成形シートを積 層し、その上に突板を貼着させているので、軟質樹脂発泡体粒子の加圧成形シー ト中の気泡は偏平な形状であることから、圧縮に対して変形は小さくて衝撃吸収 能力が大きく、表面強度も大きくなるものであり、しかも断熱性が確保されるも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す断面図である。

【図２】同上における加圧成形シートを示す断面図であ
る。

【図３】本考案の他の実施例を示す断面図である。

【図４】従来例における樹脂シートを示す断面図であ
る。

【図５】他の従来例における樹脂シートを示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１ 基材合板 ２ 加圧成形シート ３ 突板 ５ 遮音シート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基材合板の上に軟質樹脂発泡体粒子の加圧
   成形シートを積層し、その上に突板を貼着させて成る壁
   材。
2. 【請求項２】基材合板と加圧成形シートとの間に遮音シ
   ート介装させて成る壁材。