JP2543785B2 - 制振床下地材 - Google Patents
制振床下地材Info
- Publication number
- JP2543785B2 JP2543785B2 JP3098689A JP9868991A JP2543785B2 JP 2543785 B2 JP2543785 B2 JP 2543785B2 JP 3098689 A JP3098689 A JP 3098689A JP 9868991 A JP9868991 A JP 9868991A JP 2543785 B2 JP2543785 B2 JP 2543785B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- rubber
- weight
- parts
- floor base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制振効果を有する床下
地材に関するものである。
地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高層、集合住宅が盛んに建設されてお
り、そうした中で、近隣家庭での振動音によるトラブル
が続発している。
り、そうした中で、近隣家庭での振動音によるトラブル
が続発している。
【0003】こうした問題を解決する床下地材として、
本願出願人は、特願平2−231982号等において、
木質板材間に、制振シートとパーティクルボードを心材
として介在し一体化したものを提案した。
本願出願人は、特願平2−231982号等において、
木質板材間に、制振シートとパーティクルボードを心材
として介在し一体化したものを提案した。
【0004】このものは、制振シートとパーティクルボ
ードにより効果的に制振作用をなすとともに、植林が容
易、成長が早い針葉樹を使用するため、資源保存の面で
も有利なものである。
ードにより効果的に制振作用をなすとともに、植林が容
易、成長が早い針葉樹を使用するため、資源保存の面で
も有利なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その制
振床下地材の心材は、制振シートとパーティクルボード
が別ものであるため、それぞれを個別に製作した後、上
記一体化を行っていた。このため、製作性の面で工夫の
余地がある。
振床下地材の心材は、制振シートとパーティクルボード
が別ものであるため、それぞれを個別に製作した後、上
記一体化を行っていた。このため、製作性の面で工夫の
余地がある。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、心材を、制振
シートとパーティクルボードの別ものとせず、両者の制
振機能を併せもつ一体ものとすることを課題とする。
シートとパーティクルボードの別ものとせず、両者の制
振機能を併せもつ一体ものとすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にあっては、表裏板を、針葉樹をその外周面
周方向に沿って連続的にスライスした単板の所要枚をそ
の繊維を90度づつ交互に交叉させ積重ねて接合したも
のとするとともに、その表裏板間に介在される心材を、
加硫粒状ゴム、熱融着性ゴム、ポリエチレン及び木材チ
ップのそれぞれ所要量を混練し加熱加圧して一体化した
ものとしたのである。
に、本発明にあっては、表裏板を、針葉樹をその外周面
周方向に沿って連続的にスライスした単板の所要枚をそ
の繊維を90度づつ交互に交叉させ積重ねて接合したも
のとするとともに、その表裏板間に介在される心材を、
加硫粒状ゴム、熱融着性ゴム、ポリエチレン及び木材チ
ップのそれぞれ所要量を混練し加熱加圧して一体化した
ものとしたのである。
【0008】上記加硫粒状ゴムは平均粒径1.0〜3.0mm
として60〜220重量部、上記熱融着性ゴムはブチル
ゴムを使用して60〜90重量部、上記ポリエチレンは
10〜40重量部、上記木材チップは240〜640重
量部とするとよい。このとき、加硫粒状ゴムは平均粒径
の異なるものを等量配合するのが好ましく、ブチルゴム
には再生ブチルゴムを一部に使用することもでき、ま
た、熱融着性ゴムとポリエチレンの合計を100重量部
とするとよい。
として60〜220重量部、上記熱融着性ゴムはブチル
ゴムを使用して60〜90重量部、上記ポリエチレンは
10〜40重量部、上記木材チップは240〜640重
量部とするとよい。このとき、加硫粒状ゴムは平均粒径
の異なるものを等量配合するのが好ましく、ブチルゴム
には再生ブチルゴムを一部に使用することもでき、ま
た、熱融着性ゴムとポリエチレンの合計を100重量部
とするとよい。
【0009】なお、木材チップは従来の合板用パーティ
クルボードと同質のものを使用する。また、上記混練
時、粘着性付与剤、例えば、ポリクロロプレン、ブタジ
エン・スチレン共重合ゴム、ポリイソブチレン、ポリア
クリレート系ゴム、ポリエーテル系ゴム、ポリビニルブ
チラール等を加えることができる。
クルボードと同質のものを使用する。また、上記混練
時、粘着性付与剤、例えば、ポリクロロプレン、ブタジ
エン・スチレン共重合ゴム、ポリイソブチレン、ポリア
クリレート系ゴム、ポリエーテル系ゴム、ポリビニルブ
チラール等を加えることができる。
【0010】
【作用】このように構成する本発明に係る制振床下地材
は、熱融着性ゴム(ブチルゴム)の自己融着性等によ
り、加硫粒状ゴム、ポリエチレン、木材チップが一体と
なって心材をなしており、その心材中に分散する加硫粒
状ゴム、木材チップとその間を埋める熱融着性ゴム、ポ
リエチレン(PE)とによって振動音(波)が効率よく
分散し吸収される。
は、熱融着性ゴム(ブチルゴム)の自己融着性等によ
り、加硫粒状ゴム、ポリエチレン、木材チップが一体と
なって心材をなしており、その心材中に分散する加硫粒
状ゴム、木材チップとその間を埋める熱融着性ゴム、ポ
リエチレン(PE)とによって振動音(波)が効率よく
分散し吸収される。
【0011】
【実施例】まず、表裏板1は、図5に示すように、1.0
mm厚の単板1a、1b、1cを積み重ね接着して一体化
したものであり、その繊維を90度づつ交互に交叉させ
ている。その単板1a、1b、1cは、図6に示すよう
に、節間採りした無節のラジアタパインの原木Wを、外
周面周方向に沿ってスライス、いわゆる“かつらむき”
して形成する。
mm厚の単板1a、1b、1cを積み重ね接着して一体化
したものであり、その繊維を90度づつ交互に交叉させ
ている。その単板1a、1b、1cは、図6に示すよう
に、節間採りした無節のラジアタパインの原木Wを、外
周面周方向に沿ってスライス、いわゆる“かつらむき”
して形成する。
【0012】一方、心材3は、まず、硫粒状ゴム(平均
粒径1.0〜3.0mm):60〜220重量部、ブチルゴム
(BR):60〜90重量部、PE:10〜40重量部
の適量を、密封混練り機に投入して十分に混練し、次い
で、木材チップ:240〜620重量部の適量及び粘着
性付与剤の適量を数回に分け投入して混練りして心素材
を製作する。このとき、重質炭酸カルシウム、加工性付
与オイル、亜鉛華3号、粉末ステアリン酸、パラフィン
フレークを適宜量投入する。
粒径1.0〜3.0mm):60〜220重量部、ブチルゴム
(BR):60〜90重量部、PE:10〜40重量部
の適量を、密封混練り機に投入して十分に混練し、次い
で、木材チップ:240〜620重量部の適量及び粘着
性付与剤の適量を数回に分け投入して混練りして心素材
を製作する。このとき、重質炭酸カルシウム、加工性付
与オイル、亜鉛華3号、粉末ステアリン酸、パラフィン
フレークを適宜量投入する。
【0013】つぎに、図2に示すように、金型枠D(厚
さ20mm、縦600mm、横300mm)内に前記裏板1を
置き、その上に接着性プラスチックシート2を介在して
上記心素材3を投入し、図3に示すように、125℃〜
130℃、8〜10kgf/cm2 の条件下、プレス板11
により3.5〜5分加熱加圧した。つぎに、図4に示すよ
うに、心素材3の上に、接着性プラスチックシート2を
介在して表板1を置き、先と同様の条件下で加熱加圧し
て、図1に示す制振床下地材Aを得た。
さ20mm、縦600mm、横300mm)内に前記裏板1を
置き、その上に接着性プラスチックシート2を介在して
上記心素材3を投入し、図3に示すように、125℃〜
130℃、8〜10kgf/cm2 の条件下、プレス板11
により3.5〜5分加熱加圧した。つぎに、図4に示すよ
うに、心素材3の上に、接着性プラスチックシート2を
介在して表板1を置き、先と同様の条件下で加熱加圧し
て、図1に示す制振床下地材Aを得た。
【0014】なお、接着性プラスチックシート2には、
低密度ポリエチレン(LDPE)100重量部に対し、
極性基を有する変性ポリオレフィン7重量部以上を添加
してなるものを使用した。このシート2は前述の単板1
a、1b、1cの接合にも使用し得る。この場合、それ
らに介在して加熱加圧する。図中、シート2を明瞭に表
わしているが、実際には心材3及び表裏板1、1にその
組成樹脂が入り込んで形をなさない状態となる。
低密度ポリエチレン(LDPE)100重量部に対し、
極性基を有する変性ポリオレフィン7重量部以上を添加
してなるものを使用した。このシート2は前述の単板1
a、1b、1cの接合にも使用し得る。この場合、それ
らに介在して加熱加圧する。図中、シート2を明瞭に表
わしているが、実際には心材3及び表裏板1、1にその
組成樹脂が入り込んで形をなさない状態となる。
【0015】この制振床下地材Aに対し、JIS A1
418による軽量衝撃音試験(250〜2000Hzを)
を行ったところ、12〜18dBの改善が認められた。
418による軽量衝撃音試験(250〜2000Hzを)
を行ったところ、12〜18dBの改善が認められた。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成して、心材
を、制振シートとパーティクルボードの両制振機能を併
せもつ一体ものとしたので、従来のごとく、制振シート
とパーティクルボードの一体作業がなくなり、生産性が
向上する。
を、制振シートとパーティクルボードの両制振機能を併
せもつ一体ものとしたので、従来のごとく、制振シート
とパーティクルボードの一体作業がなくなり、生産性が
向上する。
【図1】一実施例の部分斜視図
【図2】同実施例の製作説明図
【図3】同実施例の製作説明図
【図4】同実施例の製作説明図
【図5】同実施例の製作説明図
【図6】同実施例の製作説明図
1 木質板材 1a、1b、1c 単板 2 接着性プラスチックシート 3 心材(心素材) A 制振床下地材 D 金型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 21/08 B32B 21/08 25/02 25/02 E04F 15/02 8702−2E E04F 15/02 T 15/18 8702−2E 15/18 J
Claims (2)
- 【請求項1】 心材の表裏面に表板及び裏板を接着一体
化した合板から成る床下地材において、前記表板及び裏
板が、針葉樹をその外周面周方向に沿って連続的にスラ
イスした単板の所要枚をその繊維を90度づつ交互に交
叉させ積重ねて接合したものであるとともに、前記心材
が、加硫粒状ゴム、熱融着性ゴム、ポリエチレン及び木
材チップのそれぞれ所要量を混練し加熱加圧して一体化
したものであることを特徴とする制振床下地材。 - 【請求項2】 上記加硫粒状ゴムは平均粒径1.0〜3.0
mmとして60〜220重量部、上記熱融着性ゴムはブチ
ルゴムを使用して60〜90重量部、上記ポリエチレン
は10〜40重量部、上記木材チップは240〜640
重量部としたことを特徴とする請求項1記載の制振床下
地材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3098689A JP2543785B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 制振床下地材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3098689A JP2543785B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 制振床下地材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04330150A JPH04330150A (ja) | 1992-11-18 |
JP2543785B2 true JP2543785B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=14226479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3098689A Expired - Lifetime JP2543785B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 制振床下地材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543785B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04330161A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd | 制振床下地材 |
CN102862206B (zh) * | 2012-08-31 | 2015-07-15 | 苏州博云塑业有限公司 | 一种木质纤维复合板材及其制备工艺 |
CN106272873A (zh) * | 2016-09-11 | 2017-01-04 | 北京林业大学 | 一种定向多层木塑复合板的制备方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04330161A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd | 制振床下地材 |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP3098689A patent/JP2543785B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04330161A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd | 制振床下地材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04330150A (ja) | 1992-11-18 |
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