JPH05345834A - 抗菌，抗カビ性を有するポリウレタン多孔性シート - Google Patents
抗菌，抗カビ性を有するポリウレタン多孔性シートInfo
- Publication number
- JPH05345834A JPH05345834A JP18183992A JP18183992A JPH05345834A JP H05345834 A JPH05345834 A JP H05345834A JP 18183992 A JP18183992 A JP 18183992A JP 18183992 A JP18183992 A JP 18183992A JP H05345834 A JPH05345834 A JP H05345834A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ポリウレタン多孔性シートが具備
している透湿性，通気性に加え、抗菌性能と抗カビ性能
を更に具備させたポリウレタン多孔性シートを提供する
ことを目的とする。 【構成】 微小多孔粒状再生キトサンをポリウレタン樹
脂に対し0.5 〜5.0 重量％含有せしめ、連続微小多孔質
構造を具備せしめた抗菌，抗カビ性を有するポリウレタ
ン多孔性シート。
している透湿性，通気性に加え、抗菌性能と抗カビ性能
を更に具備させたポリウレタン多孔性シートを提供する
ことを目的とする。 【構成】 微小多孔粒状再生キトサンをポリウレタン樹
脂に対し0.5 〜5.0 重量％含有せしめ、連続微小多孔質
構造を具備せしめた抗菌，抗カビ性を有するポリウレタ
ン多孔性シート。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン多孔性シ
ートであって、従来より具備していた透湿姓，通気性の
性質に加えて抗菌，抗カビ性を有するポリウレタン多孔
性シートに関するものであり、特に、時計バンド，ヘル
メット，帽子，サンダル等のように皮膚に直接接触する
面に使用される分野に適した材料に係る。
ートであって、従来より具備していた透湿姓，通気性の
性質に加えて抗菌，抗カビ性を有するポリウレタン多孔
性シートに関するものであり、特に、時計バンド，ヘル
メット，帽子，サンダル等のように皮膚に直接接触する
面に使用される分野に適した材料に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、ポリウレタン多孔性シートは
人工皮革として連続多孔質の構造をしていて靴，鞄，袋
物或いは衣料，雑貨の分野で利用されている（特公昭４
６−５８３６号，特公昭４５−３６０３０号公報参
照）。
人工皮革として連続多孔質の構造をしていて靴，鞄，袋
物或いは衣料，雑貨の分野で利用されている（特公昭４
６−５８３６号，特公昭４５−３６０３０号公報参
照）。
【０００３】しかし近年人間の皮膚に接する状態で使用
される分野では、衛生的見地より抗菌性や抗カビ性能を
具備することが強く望まれている。ポリウレタン原料に
抗菌剤を添加混合したものとしては、特開昭６３−１６
０６５８号に抗菌剤としてＮ（フルオロジクロロメチル
チオ）フタルイミドを添加したものが開示されている。
される分野では、衛生的見地より抗菌性や抗カビ性能を
具備することが強く望まれている。ポリウレタン原料に
抗菌剤を添加混合したものとしては、特開昭６３−１６
０６５８号に抗菌剤としてＮ（フルオロジクロロメチル
チオ）フタルイミドを添加したものが開示されている。
【０００４】一方、蟹や海老，昆虫類の外骨格に存在す
るキチンの脱アセチル化物であるキトサンに、抗菌性能
や抗カビ性能があることが確認されている。しかし、本
発明の如き微小多孔粒状再生キトサンを含有させたポリ
ウレタン多孔性シートは知られていない。
るキチンの脱アセチル化物であるキトサンに、抗菌性能
や抗カビ性能があることが確認されている。しかし、本
発明の如き微小多孔粒状再生キトサンを含有させたポリ
ウレタン多孔性シートは知られていない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来より知
られているポリウレタン多孔性シートが具備していた透
湿性，通気性に加え、抗菌性能と抗カビ性能を具備させ
たポリウレタン多孔性シートを提供することを目的とす
る。
られているポリウレタン多孔性シートが具備していた透
湿性，通気性に加え、抗菌性能と抗カビ性能を具備させ
たポリウレタン多孔性シートを提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、微小多孔粒
状化した再生キトサンが抗菌性能や抗カビ性能に優れて
いる点に着目し、研究の結果本発明に到達した。即ち本
発明は、微小粒状再生キトサンをポリウレタン樹脂に対
し0.5 〜5.0 重量％含有せしめ連続微小多孔質構造を具
備せしめたことを特徴とする抗菌，抗カビ性を有するポ
リウレタン多孔性シートに関するものである。
状化した再生キトサンが抗菌性能や抗カビ性能に優れて
いる点に着目し、研究の結果本発明に到達した。即ち本
発明は、微小粒状再生キトサンをポリウレタン樹脂に対
し0.5 〜5.0 重量％含有せしめ連続微小多孔質構造を具
備せしめたことを特徴とする抗菌，抗カビ性を有するポ
リウレタン多孔性シートに関するものである。
【０００７】本発明に用いられる微小多孔粒状再生キト
サンは出願人が先に出願した特開昭６２−６２８２７号
の方法に従って作ることが好ましい。
サンは出願人が先に出願した特開昭６２−６２８２７号
の方法に従って作ることが好ましい。
【０００８】即ち、キトサンを酸性水溶液に溶解してキ
トサン酸性水溶液とし、該水溶液を塩基性溶液中に落下
等の手段で加え凝固再生させた多孔再生キトサン球状体
を、中性になる迄充分水洗した後、該多孔再生キトサン
粒状体を更に微粒化することによって、微小多孔粒状再
生キトサンが得られる。
トサン酸性水溶液とし、該水溶液を塩基性溶液中に落下
等の手段で加え凝固再生させた多孔再生キトサン球状体
を、中性になる迄充分水洗した後、該多孔再生キトサン
粒状体を更に微粒化することによって、微小多孔粒状再
生キトサンが得られる。
【０００９】微粒化には、通常の粉砕機や噴霧乾燥機を
用いることが出来る。噴霧乾燥して微粒化するには、ホ
モジナイザー等の湿式粉砕機で予め粉砕分散せしめて、
平均粒子径を50μm 以下にした乳状の懸濁液として用い
るのが好ましい。この様にして得た懸濁液は、ノズルの
周辺から吐出される加圧空気と共に高温零囲気中に吐出
乾燥されるが、吐出乾燥時に収縮により更に微粒化され
る。
用いることが出来る。噴霧乾燥して微粒化するには、ホ
モジナイザー等の湿式粉砕機で予め粉砕分散せしめて、
平均粒子径を50μm 以下にした乳状の懸濁液として用い
るのが好ましい。この様にして得た懸濁液は、ノズルの
周辺から吐出される加圧空気と共に高温零囲気中に吐出
乾燥されるが、吐出乾燥時に収縮により更に微粒化され
る。
【００１０】高温零囲気中の温度は、被乾燥物が乾燥さ
れる温度即ち100 〜180 ℃の範囲で自由に選べる。得ら
れる微粒子の粒子径は、吐出量と空気圧を適宜調節する
ことによって調整できるが、確実に所望の粒子径の乾燥
物を得るためには更に分級する。本発明に供せられる微
小多孔粒状再生キトサンの粒子径は特に限定されるもの
ではなく、ポリウレタン多孔性シートの物性を損うこと
がない範囲内で自由に選択される。しかし粒子径を小さ
くすると単位重量当りの表面積が大きくなり、抗菌及び
抗カビ性能も増加することを考慮すれば10μm 以下とす
ることが好ましい。
れる温度即ち100 〜180 ℃の範囲で自由に選べる。得ら
れる微粒子の粒子径は、吐出量と空気圧を適宜調節する
ことによって調整できるが、確実に所望の粒子径の乾燥
物を得るためには更に分級する。本発明に供せられる微
小多孔粒状再生キトサンの粒子径は特に限定されるもの
ではなく、ポリウレタン多孔性シートの物性を損うこと
がない範囲内で自由に選択される。しかし粒子径を小さ
くすると単位重量当りの表面積が大きくなり、抗菌及び
抗カビ性能も増加することを考慮すれば10μm 以下とす
ることが好ましい。
【００１１】上記のようにして得られた微小多孔粒状再
生キトサンをポリウレタン多孔性シートに含有させるに
は、そのままの状態でポリウレタン溶液中に攪拌分散さ
せればよい。ポリウレタン樹脂としては市販されている
ポリエーテル系，ポリエステル系のいずれでもよく、ポ
リウレタン樹脂を溶解させる溶剤としては、ジメチルホ
ルムアミド，ジメチルアセトアミド等が用いられ、ポリ
ウレタン溶液中に成膜安定剤，顔料，その他の添加剤等
も自由に添加し用いることができる。。
生キトサンをポリウレタン多孔性シートに含有させるに
は、そのままの状態でポリウレタン溶液中に攪拌分散さ
せればよい。ポリウレタン樹脂としては市販されている
ポリエーテル系，ポリエステル系のいずれでもよく、ポ
リウレタン樹脂を溶解させる溶剤としては、ジメチルホ
ルムアミド，ジメチルアセトアミド等が用いられ、ポリ
ウレタン溶液中に成膜安定剤，顔料，その他の添加剤等
も自由に添加し用いることができる。。
【００１２】該微小粒状再生キトサンを混合したポリウ
レタン溶液からポリウレタン多孔シートを得るには湿式
法又は乾式法が採用されるが、該溶液を基体上に一定の
厚さになる如く塗布し脱溶媒させることで得られる。こ
の脱溶媒時にポリウレタン多孔シートに連続微小多孔質
構造が具現される。必要に応じて基体の反対面のポリウ
レタン多孔シートの表面に、更にポリウレタン樹脂溶液
に着色剤を添加してグラビアロールで塗布し、加熱され
たエンボスロールで模様等を入れても本発明の効果を損
うものではない。尚このポリウレタン樹脂溶液に該微小
多孔粒状再生キトサンを添加してもよい。
レタン溶液からポリウレタン多孔シートを得るには湿式
法又は乾式法が採用されるが、該溶液を基体上に一定の
厚さになる如く塗布し脱溶媒させることで得られる。こ
の脱溶媒時にポリウレタン多孔シートに連続微小多孔質
構造が具現される。必要に応じて基体の反対面のポリウ
レタン多孔シートの表面に、更にポリウレタン樹脂溶液
に着色剤を添加してグラビアロールで塗布し、加熱され
たエンボスロールで模様等を入れても本発明の効果を損
うものではない。尚このポリウレタン樹脂溶液に該微小
多孔粒状再生キトサンを添加してもよい。
【００１３】該微小多孔粒状再生キトサンのポリウレタ
ン多孔性シート中への含有量はポリウレタン樹脂に対し
0.5 〜5.0 重量％である。即ち実施例から明らかな如く
含有量が0.5 重量％以下であると効果がないので0.5 ％
以上であることが好ましく、一方5.0 重量％以上添加し
てもその効果は同程度である。
ン多孔性シート中への含有量はポリウレタン樹脂に対し
0.5 〜5.0 重量％である。即ち実施例から明らかな如く
含有量が0.5 重量％以下であると効果がないので0.5 ％
以上であることが好ましく、一方5.0 重量％以上添加し
てもその効果は同程度である。
【００１４】上記の記載からで明らかな如く、本発明に
おいてはポリウレタン多孔性シート中に均一に微小多孔
粒状再生キトサンが分散しているのでキトサンの脱落が
なく、効果が持続する。
おいてはポリウレタン多孔性シート中に均一に微小多孔
粒状再生キトサンが分散しているのでキトサンの脱落が
なく、効果が持続する。
【００１５】以下、本発明について、実施例により説明
するが、本発明はこの範囲に限定されるものではない。
尚、本実施例で測定している各数値は、以下の方法に基
づいて測定した。
するが、本発明はこの範囲に限定されるものではない。
尚、本実施例で測定している各数値は、以下の方法に基
づいて測定した。
【００１６】抗菌性能測定試験（菌数測定法） 繊維製品衛生加工協議会の、抗菌防臭加工製品の加工効
果評価試験マニュアルの菌数測定法を採用した。即ち黄
色ブドウ球菌ＩＦＯ12732 を試験菌体とし、これを予め
普通ブイヨン培地で５〜30×105 個／mlとなるように培
養調整し、試験菌懸濁液とする。該懸濁液0.2ml を滅菌
処理したネジ付きバイアル瓶中の試料0.2gに均一に接種
し、35〜37℃，18時間静置培養後、容器内に滅菌緩衝生
理食塩液を20ml加え、手で振幅巾30cmで25〜30回強く振
盪して試験中の生菌を液中に分散させた後、滅菌緩衝生
理食塩液で適当な希釈系列を作り、各段階の希釈液１ml
を夫々滅菌シャーレに入れ、標準寒天培地の各15ml混釈
平板を同一希釈液に付き各２枚づつ作成した。これを35
〜37℃で24〜48時間培養した後、生育コロニー数を計測
し、その希釈倍率を乗じて試料中の生菌数を算出した。
そして効果の判定は、微小多孔粒状再生キトサンの無添
加試料検体と各試料検体の平均菌数を基に次式で増減値
差を求めた。この数値が1.6 以上であれば抗菌効果があ
ると判定される。
果評価試験マニュアルの菌数測定法を採用した。即ち黄
色ブドウ球菌ＩＦＯ12732 を試験菌体とし、これを予め
普通ブイヨン培地で５〜30×105 個／mlとなるように培
養調整し、試験菌懸濁液とする。該懸濁液0.2ml を滅菌
処理したネジ付きバイアル瓶中の試料0.2gに均一に接種
し、35〜37℃，18時間静置培養後、容器内に滅菌緩衝生
理食塩液を20ml加え、手で振幅巾30cmで25〜30回強く振
盪して試験中の生菌を液中に分散させた後、滅菌緩衝生
理食塩液で適当な希釈系列を作り、各段階の希釈液１ml
を夫々滅菌シャーレに入れ、標準寒天培地の各15ml混釈
平板を同一希釈液に付き各２枚づつ作成した。これを35
〜37℃で24〜48時間培養した後、生育コロニー数を計測
し、その希釈倍率を乗じて試料中の生菌数を算出した。
そして効果の判定は、微小多孔粒状再生キトサンの無添
加試料検体と各試料検体の平均菌数を基に次式で増減値
差を求めた。この数値が1.6 以上であれば抗菌効果があ
ると判定される。
【００１７】洗濯による効果については、試料をＪＩＳ
Ｌ0844「洗濯に対する染色堅牢度試験方法」のＡ法によ
る洗濯後、即ち石鹸5g／l 、無水炭酸ナトリウム2g／l
の混合水溶液を用いて、70℃，45分間の洗濯を10回繰り
返し行い、この洗濯後の抗菌性能試験を行った。 増減値差＝log(Ｂ／Ａ）−log(Ｃ／Ａ） Ａ：無添加試料に試験菌を接種直後、分散回収した平均
菌数。 Ｂ：無添加試料に試験菌を接種後、37℃18時間培養し分
散回収した平均菌数。 Ｃ：添加試料に試験菌を接種後、37℃18時間培養し分散
回収した平均菌数。 尚、log （Ｂ／Ａ）＞２であれば本試験は有効とされ
る。
Ｌ0844「洗濯に対する染色堅牢度試験方法」のＡ法によ
る洗濯後、即ち石鹸5g／l 、無水炭酸ナトリウム2g／l
の混合水溶液を用いて、70℃，45分間の洗濯を10回繰り
返し行い、この洗濯後の抗菌性能試験を行った。 増減値差＝log(Ｂ／Ａ）−log(Ｃ／Ａ） Ａ：無添加試料に試験菌を接種直後、分散回収した平均
菌数。 Ｂ：無添加試料に試験菌を接種後、37℃18時間培養し分
散回収した平均菌数。 Ｃ：添加試料に試験菌を接種後、37℃18時間培養し分散
回収した平均菌数。 尚、log （Ｂ／Ａ）＞２であれば本試験は有効とされ
る。
【００１８】抗カビ性能測定試験 ＪＩＳＺ−2911-1981 かび抵抗性試験方法６．２．１乾
式法を採用した。洗濯による効果は、ＪＩＳＬ0844のＡ
法で10回繰り返し行い試料とした。但しカビはアスペル
ギルス・ニゲル（Aspergillus niger ）ＡＴＣＣ9642及
びケトミウム−グロボスム（Chaetiomium-globosum) Ａ
ＴＣＣ6205を用い試験結果の表示は次の５段階で示し
た。 試験片上でのカビの発育 表 示 菌糸の発育を認めず ５ 菌糸の発育は試験片の面積の１／５以下 ４ 菌糸の発育は試験片の面積の２／５迄 ３ 菌糸の発育は試験片の面積の３／５迄 ２ 菌糸の発育は試験片の面積の４／５以上 １
式法を採用した。洗濯による効果は、ＪＩＳＬ0844のＡ
法で10回繰り返し行い試料とした。但しカビはアスペル
ギルス・ニゲル（Aspergillus niger ）ＡＴＣＣ9642及
びケトミウム−グロボスム（Chaetiomium-globosum) Ａ
ＴＣＣ6205を用い試験結果の表示は次の５段階で示し
た。 試験片上でのカビの発育 表 示 菌糸の発育を認めず ５ 菌糸の発育は試験片の面積の１／５以下 ４ 菌糸の発育は試験片の面積の２／５迄 ３ 菌糸の発育は試験片の面積の３／５迄 ２ 菌糸の発育は試験片の面積の４／５以上 １
【００１９】
【実施例】ポリウレタン樹脂（商品名クリスボンＣ−89
66, 大日本インキ（株）製）300重量部に対しジメチル
ホルムアミド100 重量部、水12重量部、ＫＣ−フロック
（商品名Ｗ−300 、山陽国策パルプ（株）製）11.25 重
量部、ポリウレタン練込み黒色顔料（商品名ダイラック
ＤＬ−3031, 大日本インキ（株）製）22.5重量部を添加
後、粒径10μm の微小多孔粒状再生キトサンをポリウレ
タン樹脂に対し０，0.3,0.5,1.0,3.0,5.0 及び10.0重量
％添加し、各未混合及び混合液を40分間攪拌後、700mmH
g の真空度で30分間真空脱泡機にて脱泡した。
66, 大日本インキ（株）製）300重量部に対しジメチル
ホルムアミド100 重量部、水12重量部、ＫＣ−フロック
（商品名Ｗ−300 、山陽国策パルプ（株）製）11.25 重
量部、ポリウレタン練込み黒色顔料（商品名ダイラック
ＤＬ−3031, 大日本インキ（株）製）22.5重量部を添加
後、粒径10μm の微小多孔粒状再生キトサンをポリウレ
タン樹脂に対し０，0.3,0.5,1.0,3.0,5.0 及び10.0重量
％添加し、各未混合及び混合液を40分間攪拌後、700mmH
g の真空度で30分間真空脱泡機にて脱泡した。
【００２０】得られた液をポリエステルフィルムの支持
体上にリバースコーターで700g/m2になる様に塗布し
た。この状態で水中に40分間浸漬して凝固脱溶媒を行わ
しめ、次いで支持体より剥離させ、温水で充分に脱溶媒
を行い120 ℃の熱乾燥機で乾燥をし、厚さ0.4mm のポリ
ウレタン多孔性シート試料１〜７を得た。又、各試料を
10回洗濯し、試料８〜14を得た。得られた試料１〜14に
ついて夫々抗菌性能試験、抗カビ性能測定試験を行っ
た。その結果を第１表及び第２表に示した。
体上にリバースコーターで700g/m2になる様に塗布し
た。この状態で水中に40分間浸漬して凝固脱溶媒を行わ
しめ、次いで支持体より剥離させ、温水で充分に脱溶媒
を行い120 ℃の熱乾燥機で乾燥をし、厚さ0.4mm のポリ
ウレタン多孔性シート試料１〜７を得た。又、各試料を
10回洗濯し、試料８〜14を得た。得られた試料１〜14に
ついて夫々抗菌性能試験、抗カビ性能測定試験を行っ
た。その結果を第１表及び第２表に示した。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【表２】
【００２３】
【発明の効果】実施例から明らかのように、本発明のポ
リウレタン多孔性シートは、微小多孔粒状再生キトサン
を、その添加量がポリウレタン樹脂に対し0.5 重量％以
上となるように添加させることにより無添加のものに比
べて抗菌、抗カビ性が著しく向上し、その効果が持続す
るものである。
リウレタン多孔性シートは、微小多孔粒状再生キトサン
を、その添加量がポリウレタン樹脂に対し0.5 重量％以
上となるように添加させることにより無添加のものに比
べて抗菌、抗カビ性が著しく向上し、その効果が持続す
るものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 微小多孔粒状再生キトサンをポリウレタ
ン樹脂に対し0.5 〜5.0 重量％含有せしめ、連続微小多
孔質構造を具備せしめたことを特徴とする抗菌，抗カビ
性を有するポリウレタン多孔性シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18183992A JPH05345834A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 抗菌，抗カビ性を有するポリウレタン多孔性シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18183992A JPH05345834A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 抗菌，抗カビ性を有するポリウレタン多孔性シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05345834A true JPH05345834A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=16107719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18183992A Pending JPH05345834A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 抗菌，抗カビ性を有するポリウレタン多孔性シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05345834A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018044259A (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | 株式会社クラレ | 皮革様シート及びボール表皮材 |
| CN108864688A (zh) * | 2018-06-05 | 2018-11-23 | 瑞安市吉尔康鞋业有限公司 | 防霉抗菌鞋底用聚氨酯原液及防霉抗菌鞋底的生产工艺 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6262827A (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-19 | Fuji Boseki Kk | 超微小球状キトサンの製造方法 |
| JPH03231964A (ja) * | 1990-02-07 | 1991-10-15 | Inoue Mtp Co Ltd | 抗菌性ポリウレタンフォーム、抗菌性ポリウレタンエラストマー及び抗菌性ポリウレタン塗料組成物 |
| JPH0434165A (ja) * | 1990-05-31 | 1992-02-05 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 手摺 |
| JPH04119177A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-20 | Dainippon Printing Co Ltd | ポリウレタン樹脂製シート及びその製造方法 |
| JPH05117586A (ja) * | 1991-10-24 | 1993-05-14 | Mitsubishi Kasei Corp | 多孔質シート材料 |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP18183992A patent/JPH05345834A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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