JPH0534539U - 溶鉄、溶鋼の測温及びサンプル採取用プローブ - Google Patents
溶鉄、溶鋼の測温及びサンプル採取用プローブInfo
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- JPH0534539U JPH0534539U JP8311791U JP8311791U JPH0534539U JP H0534539 U JPH0534539 U JP H0534539U JP 8311791 U JP8311791 U JP 8311791U JP 8311791 U JP8311791 U JP 8311791U JP H0534539 U JPH0534539 U JP H0534539U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、溶鉄・溶鋼の温度及びサンプル採
取用プローブの構造に関するものである。 【構成】 転炉あるいは取鍋などの精錬炉において、成
分分析に用いるサンプル採取用プローブに関して、円
筒紙管内部に円筒管状強度部材を設置する。サンプル
ホルダー上部に厚肉円筒紙管を装着し、その内部に耐火
セメントを充填する。さらに、とを組み合わせるこ
とにより揺動する溶湯からのサンプル採取用プローブの
折損によりサンプル回収率低下を防止することができ
る。
取用プローブの構造に関するものである。 【構成】 転炉あるいは取鍋などの精錬炉において、成
分分析に用いるサンプル採取用プローブに関して、円
筒紙管内部に円筒管状強度部材を設置する。サンプル
ホルダー上部に厚肉円筒紙管を装着し、その内部に耐火
セメントを充填する。さらに、とを組み合わせるこ
とにより揺動する溶湯からのサンプル採取用プローブの
折損によりサンプル回収率低下を防止することができ
る。
Description
【0001】
本考案は、鉄鋼製造業における溶鉄や溶鋼の消耗式測温及びサンプル採取用プ ローブの折損防止構造に関するものである。
【0002】
従来、転炉等の精錬炉に用いられる測温、サンプル採取用円筒形プローブは、 一般に、重量あるいは長さや直径等の限られた条件下において、図3に示す如く 化学繊維及び木材繊維パルプ製のクラフト紙や一般紙をスパイラル状に多層巻き した複数個の円筒形紙管を重ね、あるいは繋ぎ合わせたプローブ本体円筒紙管1 を骨格構造体とし、形成されている。
【0003】 さらに、その内部構造は図3に示す如く、温度測定用熱伝対8をプローブ先端 に設置し、その上部に溶鉄あるいは溶鋼サンプルホルダー5を保持している。さ らに、そのサンプルホルダー内にサンプルの炭素濃度を推定する凝固温度用熱伝 対9がある。また、サンプル採取時に過熱したサンプルホルダーの熱影響を受け ない位置に、プローブホルダー先端部2と接続するコネクター3が装着されてい る。
【0004】 このようなプローブを転炉サブランス等にセットし、溶鉄中に浸漬させること により、プローブ側部の溶湯流入孔10から通常鉄製のサンプルホルダー内に溶 鉄が流入し、ホルダー内のサンプル溜り11で凝固しサンプルが採取される。
【0005】
ところで近年、転炉での多量スクラップ溶解等、転炉機能の拡大に伴い、底吹 き機能を付加する動きが活発となっている。このため炉内の攪拌力の増大により 溶湯の揺動が激しく、これまでのプローブ構造ではコネクターとプローブホルダ ーの接点あるいはサンプルホルダー上部位置での折損、またはサンプルホルダー 部の曲損などのトラブルが多発することとなった。
【0006】 プローブの折損や曲損を防止する技術として、特公昭50−35439号公報 、特公昭49−13359号公報でプローブ本体紙管を多重化している例が見ら れるが、これらの技術でも前記トラブルを防止しきれない。 本考案は、以上の課題を解決すべく、従来のプローブ構造を大きく変えること なく、プローブの折損等を防止する構造を提供するものである。
【0007】
本考案は、転炉あるいは取鍋などの精錬炉内の溶鉄や溶鋼の測温、サンプリン グ用プローブにおいて、プローブホルダー先端部を中心としてその上下に亘る範 囲に円筒管状強度部材を本体プローブ円筒紙管内部に埋め込むことを特徴とする 。
【0008】 また、サンプルホルダー上端からコネクター上端部までの範囲間に厚肉一体製 円筒形紙管(以下厚肉円筒紙管という)を装着し、さらに該厚肉円筒紙管内部に サンプルホルダー上端とコネクター下端部との間の空間に耐火セメントを充填し たことを特徴とする測温、サンプリングプローブである。
【0009】 以下、本考案のプローブの構造及び実施例を詳細に説明する。 図1−aは、プローブ本体円筒紙管1の内部に、プローブホルダー先端を中心 とした上下に、長さLの折損防止用円筒管4を装着したプローブの断面図である 。
【0010】 このプローブ折損防止円筒管状強度部材の長さは、溶湯の攪拌力の強弱を考慮 して決定すれば良いが、長さLはコネクター長さl以上であれば十分である。さ らに、プローブ折損防止円筒管状強度部材の材質は、溶湯温度及び攪拌力の強弱 に従い、例えば鋼鉄等の非燃性、難溶融性強度保有材を使用すればよい。
【0011】 図1−bは、サンプルホルダー5の上端から、コネクター3上端部を保護する 厚肉円筒紙管6を装着し、さらに厚肉円筒紙管6の内部の空間に、水等で混練し た耐火セメント7を充填し、乾燥凝固した後のプローブの断面図である。この厚 肉円筒紙管6の材質は、従来のプローブと変えること無く、化学繊維及び木材繊 維パルプ製のクラフト紙や一般紙をスパイラル状に多層巻きし、その長さは、サ ンプルホルダー5の上端を起点として、コネクター3の上端までの距離とする。 また、紙管厚みは、プローブ本体円筒紙管1内径とコネクター3外径の差分の 厚肉とする。さらに、厚肉円筒紙管6内に充填する耐火セメント7はサンプルホ ルダー5の上端を起点として、コネクター3の下端までの空間部に充填する。 図1−cは、上述した対策を組み合わせたプローブの断面図である。
【0012】 ここで、図1−aは、プローブ本体円筒紙管1とプローブホルダー先端部2と 接続される接点部にて、底吹きガス等による溶湯の攪拌力にてのプローブ折損防 止する構造であるのに対し、図1−bは、本体紙管繋ぎ目にて、溶湯浸漬時の強 攪拌溶湯による折損及び熱負荷によるクラフト紙管等の燃焼によるサンプルホル ダーの落下を防止する構造である。
【0013】 一方、図1−cは、両方の条件を取り入れた構造のプローブであり、コネクタ ー部の折損、及びサンプルホルダー部の落下を防止する方法であり、特に強攪拌 下で効果を発揮する。
【0014】
以下、表1に図1−a(考案Iと記す)、図1−b(考案IIと記す)、図1− c(考案III と記す)のプローブを用いた、270ton 上底吹き転炉において、 2水準の底吹きガス量に対して、試験した結果を示す。尚、各円筒管状強度部材 ・厚肉紙管及び耐火セメントは図2の位置に、それぞれ取り付けた。
【0015】 表1に示すように底吹き強攪拌転炉では、従来のプローブではプローブ折損回 数率が増加し、サンプルの回収が困難となっていたが、考案I,考案II,考案II I のいずれの方法によっても、著しく改善されることを確認した。
【0016】
【表1】
【0017】
本考案は、底吹き機能を有する転炉のような強攪拌精錬炉において、プローブ の折損及びサンプルの落下等による操業トラブルの防止を図り、精錬時間短縮等 の効果をもたらすものである。
【図1】(a)は本考案のプローブの部分断面図。
(b)は本考案の他の例のプローブの部分断面図。
(c)は本考案の更に他の例のプローブの部分断面図。
(b)は本考案の他の例のプローブの部分断面図。
(c)は本考案の更に他の例のプローブの部分断面図。
【図2】本考案の測温、サンプリング用プローブの全体
断面図。
断面図。
【図3】従来使用の測温、サンプリング用プローブの全
体断面図。
体断面図。
1 プローブ本体円筒紙管 2 プローブホルダー先端部 3 コネクター 4 折損防止用円筒管 5 サンプルホルダー 6 厚肉円筒紙管 7 耐火セメント 8 温度測定用熱伝対 9 凝固温度測定用熱伝対 10 溶湯流入孔 11 サンプル溜まり A プローブ紙管厚み L 折損防止用円筒管長さ l コネクター長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西川 弘晃 室蘭市東町3丁目1番10号 株式会社博屋 商行内 (72)考案者 高橋 昭 室蘭市東町3丁目1番10号 株式会社博屋 商行内
Claims (2)
- 【請求項1】 転炉あるいは取鍋などの精錬炉内溶鉄や
溶鋼の測温及びサンプル採取用のプローブにおいて、プ
ローブホルダー下端部を中心としてその上下に亘る範囲
に円筒管状強度部材をプローブ本体円筒紙管内部に装着
したことを特徴とする測温及びサンプル採取用プロー
ブ。 - 【請求項2】 サンプルホルダー上端からコネクター上
端部の間に厚肉一体製円筒形紙管を装着し、かつ該厚肉
一体製円筒形紙管内のサンプルホルダー上端とコネクタ
ー下端部との間の空間に耐火セメントを充填したことを
特徴とする請求項1記載の測温及びサンプル採取用プロ
ーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311791U JPH0534539U (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 溶鉄、溶鋼の測温及びサンプル採取用プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311791U JPH0534539U (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 溶鉄、溶鋼の測温及びサンプル採取用プローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534539U true JPH0534539U (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=13793263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8311791U Pending JPH0534539U (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 溶鉄、溶鋼の測温及びサンプル採取用プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534539U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100450525B1 (ko) * | 2002-04-18 | 2004-10-06 | 주식회사 우진 | 시료채취용 샘플러 |
KR101864140B1 (ko) * | 2016-12-15 | 2018-07-13 | 우진 일렉트로나이트(주) | 샘플챔버 및 이를 포함하는 프로브유닛 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54125027A (en) * | 1978-03-13 | 1979-09-28 | Gen Electric | Photographic flash lamp array and method of fabricating same |
JPS5571920A (en) * | 1978-11-27 | 1980-05-30 | Aikoo Kk | Protective tube for thermocouple |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP8311791U patent/JPH0534539U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54125027A (en) * | 1978-03-13 | 1979-09-28 | Gen Electric | Photographic flash lamp array and method of fabricating same |
JPS5571920A (en) * | 1978-11-27 | 1980-05-30 | Aikoo Kk | Protective tube for thermocouple |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100450525B1 (ko) * | 2002-04-18 | 2004-10-06 | 주식회사 우진 | 시료채취용 샘플러 |
KR101864140B1 (ko) * | 2016-12-15 | 2018-07-13 | 우진 일렉트로나이트(주) | 샘플챔버 및 이를 포함하는 프로브유닛 |
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