JPH05345327A - 光情報記録媒体形成用ロール状スタンパおよび光情報記録媒体用基板の製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体形成用ロール状スタンパおよび光情報記録媒体用基板の製造方法

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JPH05345327A
JPH05345327A JP15696392A JP15696392A JPH05345327A JP H05345327 A JPH05345327 A JP H05345327A JP 15696392 A JP15696392 A JP 15696392A JP 15696392 A JP15696392 A JP 15696392A JP H05345327 A JPH05345327 A JP H05345327A
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JP15696392A
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English (en)
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Takashi Kai
丘 甲斐
Toshiya Yuasa
俊哉 湯浅
Osamu Shikame
修 鹿目
Hitoshi Yoshino
斉 芳野
Hirofumi Kamitakahara
弘文 上高原
Naoki Kushida
直樹 串田
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定具周辺部とフレキシブルスタンパ中央部
との温度のばらつきを抑えることにより、変形が発生せ
ず、複屈折も小さくてばらつきのない光情報記録媒体用
基板を成形する。 【構成】 表面に凹凸パターンが形成されたフレキシブ
ルスタンパ3の両端部には、それぞれ固定具4が固着さ
れる。成形ローラ2には、各固定具4に対応して各固定
具4が嵌合する溝が形成されており、各溝の底壁には、
熱伝導性に優れる熱伝導性部材5が配置される。各固定
具4をそれぞれ成形ローラ2の各溝に嵌合させて両者を
ねじ結合することで、フレキシブルスタンパ3は成形ロ
ーラ2の周面に固定される。このとき各固定具4はそれ
ぞれ熱伝導性部材5を介して成形ローラ2に密着するの
で、各固定具4の熱は成形ローラ2に伝達しやすくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光カード、光ディス
ク、光磁気ディスク等、光学的に情報の記録、再生を行
なう光情報記録媒体の透明基板をローラグルーブ成形法
で作製する際に用いる光情報記録媒体形成用ロール状ス
タンパ、および光情報記録媒体用基板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多種多様の情報を効率的に取り扱
う手段として、光学的記録情報記録方法が提案され、そ
のための光学的情報記録坦体、記録再生方法および記録
再生装置が提案されている。かかる情報記録坦体として
の光情報記録媒体は、トラック溝や情報用ピット等の微
細な凹凸パターンが形成された光情報記録媒体用基板上
に、光記録層を形成したもので、一般にレーザ光を用い
て光記録層の一部を揮散させるか、反射率の変化を生じ
させるか、あるいは変形を生じさせて、光学的な反射率
や透過率の差によって情報を記録し、あるいは再生を行
なっている。このため光情報媒体用基板には、その平面
度および平滑度が光学的に高いレベルで要求される。
【0003】一般的な光情報記録媒体用基板は、熱可塑
性樹脂であるポリカーボネート樹脂やポリメチルメタク
リル樹脂からなり、光情報記録媒体用基板への凹凸パタ
ーンの形成方法としてローラグルーブ成形法が知られて
いる。これは、凹凸パターンとは凹凸逆のパターンが形
成されたフレキシブルスタンパを成形ローラの周面に密
着固定した光情報記録媒体形成用ロール状スタンパ(以
下、「ロール状スタンパ」という)に、周面が鏡面加工
された加圧ローラをロール状スタンパと所定の間隔をお
いて対向配置し、ロール状スタンパと加圧ローラとの間
に溶融樹脂を供給し、ロール状スタンパおよび加圧ロー
ラの回転によりフレキシブルスタンパのパターンを溶融
樹脂に転写して、凹凸パターンが形成された連続シート
を成形する方法である。
【0004】上述したロール状スタンパの構成につい
て、図7を参照して詳しく説明する。フレキシブルスタ
ンパ53には、その両端部にそれぞれ固定具54が固着
されている。一方、成形ローラ52には、各固定具54
に対応して各固定具54が嵌合する溝が形成されてお
り、各固定具54をそれぞれこの溝に嵌合させて、フレ
キシブルスタンパ53を成形ローラ52に密着固定して
いる。また、フレキシブルスタンパ53と成形ローラ5
2との密着性をより高めるために、各固定具54のうち
少なくとも一方にはテンション機構(不図示)が設けら
れ、フレキシブルスタンパ53には張力が加わってい
る。さらに、成形ローラ52の溝への溶融樹脂の侵入を
防止し、成形された連続シートを、凹凸パターン形成部
を除いて平坦なものとするために、同じ溝に嵌合する2
つの固定具54の隙間には隙間埋め材56が充填されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来のロール状スタンパは、フレキシブルスタンパを成
形ローラに固定したときに、フレキシブルスタンパと成
形ローラの周面とは密着しているものの、各固定具と成
形ローラの溝との間には隙間が生じ、この隙間が断熱層
となってしまう。このため各固定具の周辺部においては
溶融樹脂の熱が成形ローラに伝達しにくくなり、その部
位の温度がフレキシブルスタンパの中央部の温度に比較
して高くなる。このようにロール状スタンパの周面に温
度差が生じると、溶融樹脂の固化時間にばらつきが発生
し、連続シートは熱的に不安定な条件で成形される。溶
融樹脂の固化時間にばらつきが発生すると、連続シート
の固定具周辺部に押圧された部位には変形が発生してし
まい、これに起因して複屈折が高くなってしまうという
問題点があった。特に、複屈折が高くなるということ
は、記録再生時のC/N比が損なわれてしまうという問
題点を生じてしまう。
【0006】本発明の目的は、固定具周辺部とフレキシ
ブルスタンパ中央部との温度のばらつきを抑えることに
より、変形が発生せず、複屈折も小さくてばらつきのな
い光情報記録媒体用基板を成形することができる、光情
報記録媒体形成用ロール状スタンパ、および光情報記録
媒体用基板の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の光情報記録媒体形成用ロール状スタンパは、表
面に光情報データである凹凸パターンを有するとともに
両端部裏面に固定具が固着されたフレキシブルスタンパ
と、前記各固定具の間隔に対応して前記各固定具が嵌合
される溝が形成されてなる成形ローラとを有し、前記各
固定具をそれぞれ前記各溝に嵌合させて前記フレキシブ
ルスタンパの裏面が前記成形ローラの周面に密着するよ
うに固定されてなる光情報記録媒体形成用ロール状スタ
ンパにおいて、前記各固定具の温度を制御するための温
度制御手段を有することを特徴とする。
【0008】また、温度制御手段としては、成形ローラ
の各溝にそれぞれ挿入された、熱伝導性に優れる部材で
あり、各固定具は、それぞれ前記各熱伝導性に優れる部
材を介して前記各溝に嵌合されているものや、成形ロー
ラの各溝にそれぞれ挿入された、熱伝導性および展性に
優れる部材であり、各固定具は、それぞれ前記各熱伝導
性および展性に優れる部材を介して前記各溝に嵌合され
ているものや、各固定具の内部にそれぞれ形成された、
両端部が開口する空洞部と、前記各空洞部の各開口に配
管を介して接続された、前記各空洞部に所定の温度に保
たれた流体を循環させる流体循環手段とを有するもので
あってもよい。
【0009】そして本発明の光情報記録媒体用基板の製
造方法は、光情報データである凹凸パターンが形成され
たフレキシブルスタンパの両端にそれぞれ固定具が固定
され、前記各固定具を成形ローラの溝に嵌合させること
で前記成形ローラに前記フレキシブルスタンパが固定さ
れた光情報記録媒体形成用ロール状スタンパと、前記光
情報記録媒体形成用ロール状スタンパと所定の間隔をお
いて対向配置された加圧ローラとの間に溶融樹脂を供給
し、前記光情報記録媒体形成用ロール状スタンパおよび
加圧ローラの回転により前記溶融樹脂に前記凹凸パター
ンを転写しつつ前記溶融樹脂を固化させる、光情報記録
媒体用基板の製造方法において、前記各固定具の温度
を、前記成形ローラの周面温度と等しくなるように調節
しながら、前記溶融樹脂への前記凹凸パターンの転写お
よび前記溶融樹脂の固化を行なうことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記のとおり構成された本発明の光情報記録媒
体形成用ロール状スタンパは、各固定具の温度を制御す
るための温度制御手段を設けることで、各固定具の温度
をそれぞれフレキシブルスタンパの中央部との温度差を
小さくすることができる。その結果、溶融樹脂は均一に
冷却され、連続シートの変形も発生しにくく、その複屈
折も小さく抑えられる。
【0011】そのなかでも、請求項2に記載の発明で
は、成形ローラの溝とフレキシブルスタンパの固定具と
の間に熱伝導性に優れた部材を設けることで、溶融樹脂
より伝達されたスタンパの熱は、固定具周辺部において
も前記熱伝導性に優れた部材を介して成形ローラに伝達
されやすくなるので、フレキシブルスタンパの中央部と
の温度差は小さくなる。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、各固定
具の内部に形成された空洞部には、流体循環手段によ
り、所定の温度に保たれた流体が循環される。このこと
により各固定具は、それぞれ成形ローラの周面と同じ温
度になるように調節することができ、光情報記録媒体形
成用ロール状スタンパの周面温度のばらつきが抑えられ
る。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】(第1実施例)図1は、本発明の光情報記
録媒体形成用ロール状スタンパ(以下、ロール状スタン
パという)の第1実施例の断面図である。図1に示すよ
うに、成形ローラ2の周面には、その軸方向に延びる3
つの溝が互いに等間隔に形成されており、各溝の底壁に
は、それぞれ熱伝導性部材5が配置されている。これら
各熱伝導性部材5は、熱伝導性に優れた材料からなるも
のである。
【0015】一方、表面に光情報データである凹凸パタ
ーン(不図示)が形成された、可撓性を有するシート状
の3つのフレキシブルスタンパ3には、その両端部にそ
れぞれレーザ溶着等により固着された四角柱状の固定具
4を有している。フレキシブルスタンパ3と各固定具4
との溶着は、具体的には、YAGレーザ溶着装置「JK
701」(ルモニクス社製)を使用し、その条件は、ア
シストガスとしてArを用い、オンタイムが5.0ms
ec、周波数が15Hz、出力が5.5J、80W、速
度が200mm/minである。
【0016】そして各固定具4は、それぞれ成形ローラ
2の溝に、一方の固定具4に設けられた不図示のテンシ
ョン機構により張力を与えられた状態で嵌合され、不図
示のねじにより固定されている。このとき各フレキシブ
ルスタンパ3の裏面は成形ローラ2の周面に密着してい
るとともに、各固定具4も、それぞれ熱伝導性部材5を
介して成形ローラ2の溝に密着している。また、成形ロ
ーラ2の溝への溶融樹脂の侵入を防止し、後述する工程
により成形される連続シートを、凹凸パターン形成部を
除いて平坦なものとするために、同じ溝に嵌合する2つ
の固定具4の隙間には隙間埋め材6が充填されている。
隙間埋め材6としては、例えば、シリコーン樹脂等が用
いられ、その具体的なものとしては、シリコーン樹脂
「KE1204A」とシリコーン樹脂「KE1204
B」(ともに信越化学工業社製)を重量比1:1で混合
し、100℃で硬化させたものが用いられる。
【0017】ここで、フレキシブルスタンパ3の製造工
程について図2を参照して説明する。図2は、図1に示
したフレキシブルスタンパ3の製造工程を説明するため
の図であり、まず、図2の(A)に示すように、青板ガ
ラス等のガラス基板31の表面にフォトレジスト膜32
を形成する。フォトレジストとしては「Az1370」
(ヘキストジャパン社製)等が用いられ、ガラス基板3
1の表面にフォトレジストを滴下して、スピナーで30
00オングストロームの厚さに塗布した後、90℃で3
0分間プレベーキングすることによりフォトレジスト膜
32が形成される。
【0018】次いで、図2の(B)に示すように、フォ
トレジスト膜32をレーザ露光装置「Mirror Projecior
Mask Aligner MPA−1500」(キヤノン社製)等
の露光装置により所定のパターンを露光し、「Az31
2MIF」(へキストジャパン社製)等の現像液により
現像する。このことによりガラス基板31の表面には、
トラッキング用溝や情報用ピット等の微細な凹凸パター
ンとは凹凸が逆になるパターンが形成され、これがガラ
ス原盤33となる。
【0019】そして、このガラス原盤33に、スパッタ
装置あるいは蒸着装置等の成膜装置により導電化処理を
施し、図2の(C)に示すように、スパッタ装置等によ
り、ガラス基板31の表面にフォトレジスト膜32から
なるパターンを覆って導電化膜34を成膜形成する。導
電化膜34はニッケル等からなり、その厚さは1000
〜2000オングストロームである。
【0020】次に、図2の(D)に示すように、導電化
膜34の表面に、電鋳法により金属膜35を形成する。
この電鋳法で用いられる電解液はスルファミン酸ニッケ
ル電解液であり、その組成は、スルファミン酸ニッケル
4水塩が500g/l、硼酸が35〜38g/l、ピッ
ト防止剤が2.5ml/lである。金属膜35は、この
電解液中に導電化膜34が形成されたガラス原盤33を
漬けた状態で、ガラス原盤33を20〜30rpmで回
転させながら、通電電流の時間積分値150〜300A
Hの条件でニッケル金属を析出させたものであり、その
厚さは100〜200μmである。
【0021】その後、ガラス原盤33からガラス基板3
1を剥離し、さらにフォトレジスト膜32を除去するこ
とにより、図2の(E)に示すように、前述した凹凸パ
ターンが形成されたフレキシブルスタンパ3が得られ
る。本実施例で形成された凹凸パターンは、ライン・ア
ンド・スペースが9.5μm/2.5μm、そして凹凸
の段差が2500〜3000オングストロームのもので
ある。
【0022】次に、図1に示したロール状スタンパ1を
用いた光情報記録媒体用基板の製造工程について図3を
参照して説明する。
【0023】図3は、光情報記録媒体用基板の製造に使
用されるローラグルーブ成形装置の概略構成図であり、
まず、このローラグルーブ成形装置の構成について説明
する。図3に示すように、それぞれ回転自在に軸支され
た第1の加圧ローラ41、ロール状スタンパ1および第
2の加圧ローラ42は、互いにその回転軸を平行とし、
所定の間隔をおいて順次並列に配置されている。第1の
加圧ローラ41および第2の加圧ローラ42は、それぞ
れ周面が鏡面加工されたものである。一方、第1の加圧
ローラ41の上方には、PCペレット等のペレット状樹
脂を溶融しながら一定の速度で押し出すための押し出し
機43が配置されており、押し出し機43には、押し出
し機43から押し出された溶融樹脂を第1の加圧ローラ
41とロール状スタンパ1との間に供給するためのTダ
イ44が設けられている。Tダイ44より押し出された
溶融樹脂は、第1の加圧ローラ41とロール状スタンパ
1との間、およびロール状スタンパ1と第2の加圧ロー
ラ42との間に加圧されつつ挟持され、ロール状スタン
パ1および各加圧ローラ41、42の回転にともないロ
ール状スタンパ1の周面に沿って搬送される構成となっ
ている。
【0024】また、各加圧ローラ41、42および成形
ローラ2(図1参照)には、各加圧ローラ41、42お
よび成形ローラ2の温度を所定の温度に保つための不図
示の温度調節手段が設けられており、溶融樹脂は、ロー
ル状スタンパ1の周面に沿って搬送されつつ徐々に冷却
され、固化されて連続シートとなる。さらに、第2の加
圧ローラ42の、溶融樹脂の搬送方向の下流側には、溶
融樹脂が固化した連続シートを引き出すための、連続シ
ートを挟持する一対の引取りローラ45が回転自在に軸
支されている。
【0025】上述した構成に基づいて、各加圧ローラ4
1、42および成形ローラ2(図1参照)の温度をそれ
ぞれ所定の温度に保った状態で、押し出し機43から溶
融樹脂を押し出すとともに、各加圧ローラ41、42お
よびロール状スタンパ1を図示矢印方向に回転させる
と、溶融樹脂は第1の加圧ローラ41とロール状スタン
パ1とにより加圧されつつ挟持され、ロール状スタンパ
1との押圧面にはロール状スタンパ1の凹凸パターンが
転写される。そして、各加圧ローラ41、42およびロ
ール状スタンパ1の回転にともない、凹凸パターンが転
写された溶融樹脂はロール状スタンパ1の周面に沿って
搬送されるとともに、その間にロール状スタンパ1によ
り熱が奪われて徐々に固化され、凹凸パターンが形成さ
れた連続シートが形成される。このとき、各加圧ローラ
41、42および成形ローラ2の温度は、高すぎると溶
融樹脂の固化がスムーズに行なわれず凹凸パターンが正
確に転写されなくなり、逆に低すぎると連続シートの複
屈折が高くなるので、これらの不具合が発生しない範囲
で調節され、その値としては120〜140℃が好まし
い。
【0026】このとき、図1に示したように、ロール状
スタンパ1の固定具4は熱伝導性部材5を介して成形ロ
ーラ2に密着しているので、固定具4の周辺部の熱はフ
レキシブルスタンパ3の中央部と同様にスムーズにに成
形ローラ2に放熱され、ロール状スタンパ1の周面の温
度のばらつきが小さくなる。その結果、溶融樹脂は均一
に冷却されて連続シートの成形が安定した条件で行なわ
れるので、連続シートの冷却時間のばらつきによる連続
シートの変形が発生せず、それにより複屈折も、小さく
てばらつきのないものとすることができる。
【0027】このようにして成形された連続シートが光
情報記録媒体用基板となり、凹凸パターン形成面に記録
層を塗布した後、凹凸パターンを含む所定の形状に切断
され、光情報記録媒体となる。このとき、連続シートに
は変形が発生しておらず、各固定具に押圧された部位は
平坦になっているので、記録層の塗布はロールコーター
等により連続して塗布することが容易になる。
【0028】本実施例では、3つのフレキシブルスタン
パ3を有するロール状スタンパ1の例を示したが、フレ
キシブルスタンパ3の数は必要に応じて増減できる。ま
た、熱伝導性部材5としては、熱伝導性に優れた材料か
らなるものの例を示したが、これに加えて展性に優れた
部材とすることで、固定具と成形ローラの溝との密着性
がより優れたものとなり、熱伝導性がより向上する。熱
伝導性および展性に優れた材料としては、例えば半田や
鉛等が挙げられる。
【0029】以下に、本実施例に基づく実験例について
説明する。
【0030】本実験例では、熱伝導性部材として厚さが
2mmの鉛板を設けたロール状スタンパ(実施例1)
と、熱伝導性部材を設けないこと以外は実施例1と同様
のロール状スタンパ(比較例1)との2種類のロール状
スタンパを、それぞれ図3に示したローラグルーブ成形
装置に装着し、連続シートを形成した。本実験例で使用
した樹脂はポリカーボネート樹脂「L−1250」(帝
人化成社製)であり、押し出し機内での溶融樹脂の温度
は290℃であった。また、加圧ローラの温度は120
℃とし、ロール状スタンパの温度は130℃とした。そ
して、フレキシブルスタンパの中央部および固定具周辺
部における、成形ローラの表面温度と、成形された連続
シートの複屈折を測定し、その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】 表1より、フレキシブルスタンパ中央部においては、い
ずれの試料も温度および複屈折は同様な結果を示した
が、固定具周辺部においては、両試料は顕著な差を示し
ている。すなわち、比較例1では固定具の熱が成形ロー
ラに伝達されずに固定具周辺部の温度が高く、ロール状
スタンパの温度のばらつきが大きくなっているのに対
し、実施例1では固定具の熱が成形ローラに伝達されて
ロール状スタンパの温度はほぼ均一になっており、熱的
に安定した条件下で連続シートが形成されている。その
結果、比較例1においては固定具周辺部で連続シート変
形がみられたが実施例1においては連続シートの変形は
みられず、さらに複屈折についても同様に、比較例1で
はその値が固定具周辺部で高くなっているが、実施例1
では固定具周辺部でも低く、良好な連続シートが得られ
た。
【0032】(第2実施例)次に、本発明のロール状ス
タンパの第2実施例について、図4〜図6を参照して説
明する。
【0033】図4は、本発明のロール状スタンパの第2
実施例の概略構成図、図5は、図4に示したフレキシブ
ルスタンパの展開平面図、図6は、図5に示したフレキ
シブルスタンパのB−B線断面図である。
【0034】図4および図5に示すように、図2に示し
た各工程により凹凸パターン13aが形成されたフレキ
シブルスタンパ13の両端部には、それぞれ固定具14
が固着されており、各固定具14をそれぞれ成形ローラ
12に形成された溝に、フレキシブルスタンパ13に張
力を与えつつ嵌合させることで、フレキシブルスタンパ
13は成形ローラ12の周面に密着して固定されてい
る。
【0035】また、成形ローラ12には、その軸心部を
貫通して主パイプ16が固定されており、この主パイプ
16の、成形ローラ12の各端面近傍には、可撓性部材
からなるフレキシブルパイプ17の一端が、それぞれ各
固定具14に対応する数ずつ接続されている。一方、各
固定具14の内部には、図6に示すような空洞部14a
がそれぞれ各固定具14の長手方向に沿って形成されて
おり、各空洞部14aの両端に、それぞれフレキシブル
パイプ17の他端が、成形ローラ12の一端面側のもの
と他端面側のものとが互いに対になって接続されてい
る。これら主パイプ16と各フレキシブルパイプ17と
により配管が構成される。
【0036】さらに、主パイプ16には、主パイプ16
内に所定の温度に保たれた流体を循環させるための、流
体循環手段としての温度調節機18が、接続管を介して
設けられている。温度調節機18は、その内部に、流体
を保持するとともにその流体の温度を所定の温度に保つ
ための恒温槽(不図示)と、この恒温槽に保持された流
体を前記接続管を介して主パイプ16の一端に供給し、
かつ、主パイプ16の他端から排出される流体を恒温槽
に戻すためのポンプ(不図示)とを有するものである。
また、温度調節機18の恒温槽に保持される流体として
は、水や油等の液体や、気体等が用いられる。
【0037】温度調節機18を駆動させると、所定の温
度に保たれた流体は主パイプ16に供給された後、主パ
イプ16の内部(成形ローラ12の内部)を流れるもの
と、各フレキシブルパイプ17を介して各固定具14の
空洞部14a内を流れるものとに分岐され、その後再び
合流して温度調節機18に戻され、主パイプ16および
各空洞部14aの内部を循環する構成になっている。
【0038】上述したロール状スタンパ11を用いて光
情報記録媒体用基板を製造する際には、図3において示
したロール状スタンパ1を、図4に示したロール状スタ
ンパ11に代えたローラグルーブ形成装置を使用し、第
1実施例で説明した各工程と同様の工程で製造する。
【0039】このとき、各固定具14の空洞部14aお
よび成形ローラ12の主パイプ16には、温度調整機1
8により所定の温度に保たれた液体が循環しているの
で、各固定具14の熱が成形ローラ12に伝達されにく
くても、前記流体により各固定具14の温度は所定の温
度に調節され、各固定具14の温度と成形ローラ12の
温度とをほぼ等しい温度に保つことができる。これによ
り、溶融樹脂は均一に冷却されつつ凹凸パターン13a
の転写が行なわれ、前記溶融樹脂が固化して形成される
連続シートには冷却時間のばらつきによる変形が発生し
なくなるとともに複屈折も小さく、良好な条件で連続シ
ートが成形される。
【0040】本実施例では、成形ローラ12の温度およ
び各固定具14の温度が、1つの温度調節機18で調節
されるものの例を示したが、それに限らず、複数個の流
体循環手段を用い、各流体循環手段により成形ローラ1
2の温度と各固定具14の温度とをそれぞれ別に調節し
てもよいし、成形ローラ12の温度については別の温度
調節手段により温度を調節してもよい。
【0041】以下に、本実施例に基づく実験例について
説明する。
【0042】本実験例では、上述した温度調節機を有す
るロール状スタンパ(実施例2)と、温度調節機を設け
ないこと以外は実施例2と同様のロール状スタンパ(比
較例2)との2種類のロール状スタンパを、それぞれ図
3に示したローラグルーブ成形装置に装着し、凹凸パタ
ーンを有する連続シートを形成した。本実験例で使用し
た樹脂はポリカーボネート樹脂であり、押し出し機内で
の溶融樹脂の温度は280〜310℃であった。また、
温度調節機の温度設定は130℃とした。そして、この
条件により成形された連続シートの複屈折を測定した。
【0043】その結果、比較例2においては、連続シー
トの、フレキシブルスタンパ中央部に押圧された部位で
の複屈折は15nm以下と低かったものの、各固定具周
辺部に押圧された部位での複屈折は50nmと高かっ
た。これは、ロール状スタンパの各固定具周辺部の温度
が高いために、その部位に押圧された溶融樹脂が固化し
にくく、それにより生じた連続シートの変形に起因する
ものである。これに対して実施例2では、複屈折は連続
シートの全面にわたって15nm以下となり、連続シー
トの変形もなく良好な凹凸パターンが転写された。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上記載したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0045】本発明の光情報記録媒体形成用ロール状ス
タンパは、各固定具の温度を制御するための温度制御手
段を有することで、各固定具の温度とフレキシブルスタ
ンパの中央部との温度差を小さくすることができるの
で、ロール状スタンパの周面の温度のばらつきが小さく
なり熱的に安定した条件で連続シートが形成され、変形
もなく、複屈折も小さくてばらつきのない光情報記録媒
体用基板を形成することができる。
【0046】また、各固定具を、それぞれ熱伝導性に優
れる部材を介して溝に嵌合させることで、固定具周辺部
における熱伝導性が向上し、各固定具とフレキシブルス
タンパの中央部との温度差を小さくすることができる。
【0047】さらに、熱伝導性に優れる部材を、熱伝導
性および展性に優れる部材とすることで、固定具とロー
ラとの密着性をより向上させることができ、ロール状ス
タンパの周面の温度のばらつきをより小さくすることが
できる。
【0048】加えて、各固定具にそれぞれ空洞部を形成
し、この空洞部に所定の温度に保たれた流体を循環させ
ることで、各固定具の温度を成形ローラと同じになるよ
うに調節することが可能となり、光情報記録媒体形成用
ロール状スタンパの周面の温度のばらつきを小さくする
ことができる。
【0049】そして本発明の光情報記録媒体用基板の製
造方法は、各固定具の温度を、成形ローラの周面温度と
等しくなるように調節しながら、溶融樹脂への凹凸パタ
ーンの転写および溶融樹脂の固化を行なうことで、変形
を生じることなく複屈折も小さくてばらつきのない光情
報記録媒体用基板を形成することができる。特に、変形
が生じないことにより、後工程で光情報記録媒体用基板
の凹凸パターン形成面に記録層を塗布する際に、ロール
コーター等により連続的に塗布することが容易になり、
光情報記録媒体の生産性を向上させることができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の光情報記録媒体形成用ロール状スタン
パの第1実施例の断面図である。
【0052】
【図2】図1に示したフレキシブルスタンパの製造工程
を説明するための断面図である。
【0053】
【図3】図1に示したロール状スタンパを用いたローラ
グルーブ成形装置の概略構成図である。
【0054】
【図4】本発明の光情報記録媒体形成用ロール状スタン
パの第2実施例の概略構成図である。
【0055】
【図5】図4に示したフレキシブルスタンパの展開平面
図である。
【0056】
【図6】図5に示したフレキシブルスタンパのB−B線
断面図である。
【0057】
【図7】従来の光情報記録媒体形成用ロール状スタンパ
の断面図である。
【0058】
【符号の説明】
1、11 ロール状スタンパ 2、12 成形ローラ 3、13 フレキシブルスタンパ 4、14 固定具 5 熱伝導性部材 13a 凹凸パターン 16 主パイプ 17 フレキシブルパイプ 18 温度調節機 31 ガラス基板 32 フォトレジスト膜 33 ガラス原盤 34 導電化膜 35 金属膜 41 第1の加圧ローラ 42 第2の加圧ローラ 43 押し出し機 44 Tダイ 45 引取りローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 59/04 C 9155−4F // B29L 17:00 4F (72)発明者 芳野 斉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 上高原 弘文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 串田 直樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に光情報データである凹凸パターン
    を有するとともに両端部裏面に固定具が固着されたフレ
    キシブルスタンパと、前記各固定具の間隔に対応して前
    記各固定具が嵌合される溝が形成されてなる成形ローラ
    とを有し、前記各固定具をそれぞれ前記各溝に嵌合させ
    て前記フレキシブルスタンパの裏面が前記成形ローラの
    周面に密着するように固定されてなる光情報記録媒体形
    成用ロール状スタンパにおいて、 前記各固定具の温度を制御するための温度制御手段を有
    することを特徴とする光情報記録媒体成形用ロール状ス
    タンパ。
  2. 【請求項2】 温度制御手段は、成形ローラの各溝にそ
    れぞれ挿入された、熱伝導性に優れる部材であり、各固
    定具は、それぞれ前記各熱伝導性に優れる部材を介して
    前記各溝に嵌合されている請求項1に記載の光情報記録
    媒体形成用ロール状スタンパ。
  3. 【請求項3】 温度制御手段は、成形ローラの各溝にそ
    れぞれ挿入された、熱伝導性および展性に優れる部材で
    あり、各固定具は、それぞれ前記各熱伝導性および展性
    に優れる部材を介して前記各溝に嵌合されている請求項
    1に記載の光情報記録媒体形成用ロール状スタンパ。
  4. 【請求項4】 温度制御手段は、各固定具の内部にそれ
    ぞれ形成された、両端部が開口する空洞部と、 前記各空洞部の各開口に配管を介して接続された、前記
    各空洞部に所定の温度に保たれた流体を循環させる流体
    循環手段とを有する請求項1に記載の光情報記録媒体形
    成用ロール状スタンパ。
  5. 【請求項5】 光情報データである凹凸パターンが形成
    されたフレキシブルスタンパの両端にそれぞれ固定具が
    固定され、前記各固定具を成形ローラの溝に嵌合させる
    ことで前記成形ローラに前記フレキシブルスタンパが固
    定された光情報記録媒体形成用ロール状スタンパと、前
    記光情報記録媒体形成用ロール状スタンパと所定の間隔
    をおいて対向配置された加圧ローラとの間に溶融樹脂を
    供給し、前記光情報記録媒体形成用ロール状スタンパお
    よび加圧ローラの回転により前記溶融樹脂に前記凹凸パ
    ターンを転写しつつ前記溶融樹脂を固化させる、光情報
    記録媒体用基板の製造方法において、 前記各固定具の温度を、前記成形ローラの周面温度と等
    しくなるように調節しながら、前記溶融樹脂への前記凹
    凸パターンの転写および前記溶融樹脂の固化を行なうこ
    とを特徴とする、光情報記録媒体用基板の製造方法。
JP15696392A 1992-06-16 1992-06-16 光情報記録媒体形成用ロール状スタンパおよび光情報記録媒体用基板の製造方法 Pending JPH05345327A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303292A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Onuki Kogyosho:Kk インプリント方式の転写印刷方法、転写印刷版、転写印刷装置、および転写印刷製品

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JP2006303292A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Onuki Kogyosho:Kk インプリント方式の転写印刷方法、転写印刷版、転写印刷装置、および転写印刷製品

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