JPH05343268A - 電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

電解コンデンサの製造方法

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JPH05343268A
JPH05343268A JP4173792A JP17379292A JPH05343268A JP H05343268 A JPH05343268 A JP H05343268A JP 4173792 A JP4173792 A JP 4173792A JP 17379292 A JP17379292 A JP 17379292A JP H05343268 A JPH05343268 A JP H05343268A
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JP
Japan
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rivet
external terminal
sealing plate
hole
solder
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Pending
Application number
JP4173792A
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English (en)
Inventor
Yukio Ueda
行男 上田
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Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 封口板の信頼性を向上させて、良好な電気的
特性の電解コンデンサを提供する。 【構成】 軸部を上方に向けたリベットに、このリベッ
トの軸部に係合する透孔を備え、かつ表面に半田層を形
成した金属からなる外部端子を配置するとともに、リベ
ットの頭部と外部端子との当接面を溶接してリベットと
外部端子を一体に固着した後、表面に弾性部材を貼付し
た封口板の貫通孔に前記リベットの軸部を差し込んで外
部端子を封口板に固定した。このため、リベットと外部
端子を溶接する際に過剰に半田層が溶融しても、余分な
半田はリベットの軸部に対して下方になるリベット頭部
に方に伝わるので、リベットの軸部に半田が付着するこ
とを防止し、封口板の貫通孔へのリベットの挿入を良好
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電解コンデンサの製造方
法にかかり、特に封口板の外部端子の組立の方法の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的な大型の電解コンデンサのうち、
電解液を含浸したコンデンサ素子を収納した外装ケース
の開口端を、表面に弾性部材を貼付した硬質絶縁板に外
部端子を備えつけた封口板で密閉したものが広く実用化
されている。このような構造の電解コンデンサでは、外
装ケース内から電解液が漏出することを防ぐために、外
装ケースの開口端や、外部端子を固定するリベットが差
し込まれる封口板の貫通孔を厳重に密封しなければなら
ない。外装ケース開口端を密封するには、外装ケース開
口端部を湾曲させて封口板の弾性部材に食い込ませれば
良いが、封口板の貫通孔は、リベットを差し込むことと
外部端子を弾性部材に食い込ませることで密封するた
め、貫通孔の径に対してリベットの径が適当でなかった
り、外部端子が弾性部材に充分に食い込まなかったりし
た場合には、気密性を悪化させてしまう。したがって、
封口板の信頼性が、電解コンデンサにとって必要不可欠
である気密性の良否を大きく左右すると言える。
【0003】ところで、上記のような電解コンデンサの
一般的な製造方法の一つに、表面に半田層を形成した鉄
などの金属からなる、断面L字状の平板状の外部端子の
透孔に、リベットの軸部を上方から差し込んで、外部端
子とリベット頭部を当接させた後、押圧するとともに電
流を流して外部端子の半田層を融解させてリベットと外
部端子を一体に固着し、このリベットを貫通孔に差し込
んで外部端子を封口板に固定したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部端
子とリベットが接続される面積は微小であるため、外部
端子とリベットを接続する工程において、外部端子1の
半田層13を少しでも過剰に溶融させてしまった場合、
図6に示すように余分な半田12は透孔2とリベット3
の軸部4との僅かな間隙を伝わって、軸部4などに付着
し、そのまま固化してしまうことがあった。このような
外部端子1を封口板の貫通孔に差し込もうとすると、リ
ベット3の軸部4に付着した半田12の分だけ、リベッ
ト3の軸部4の直径が部分的に増加しているので、リベ
ット3の軸部4の径と貫通孔8の径が合致せずに、貫通
孔への適性な差し込みを妨げて工程作業の歩留りを悪化
させてしまうことがあった。そのうえ、貫通孔にリベッ
トが適性に差し込まれないと、外部端子を弾性部材に充
分に食い込ませることができないので、封口板の密封性
を損なわせてしまう。
【0005】そして、信頼性の欠ける封口板を使用した
電解コンデンサでは、封口板の貫通孔から電解液が漏出
してしまうことがあり、電解コンデンサの寿命を短縮さ
せたり、電気的特性を大幅に劣化させたりする原因にな
った。
【0006】この発明の目的は、封口板の信頼性を向上
させて、良好な電気的特性の電解コンデンサを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、軸部を上
方に向けたリベットに、このリベットの軸部に係合する
透孔を備え、かつ表面に半田層を形成した金属からなる
外部端子を配置するとともに、リベットの頭部と外部端
子との当接面を溶接してリベットと外部端子を一体に固
着した後、表面に弾性部材を貼付した封口板の貫通孔に
前記リベットの軸部を差し込んで外部端子を封口板に固
定した工程を含むことを特徴としている。
【0008】また、第2の発明は、前記外部端子と接す
るリベットの頭部の当接面に溝部を形成したことを特徴
としている。
【0009】
【作用】第1の発明では、軸部4を上方に向けたリベッ
ト3に、このリベット3の軸部4に係合する透孔2を備
え、かつ表面に半田層13を形成した金属からなる外部
端子1をリベット3の軸部4の上方から配置するととも
に、リベット3の頭部5と外部端子1との当接面を溶接
してリベット3と外部端子1を一体に固着した後、リベ
ット3の軸部4を封口板7の貫通孔8に差し込んで外部
端子1を固定している。このため、リベット3と外部端
子1を溶接する際に、半田12を過剰に溶融しても、余
分な半田12はリベット3の軸部4に対して下方になる
リベット3の頭部5の方に伝わるので、リベット3の軸
部4に半田12が付着することを防止し、封口板7の貫
通孔8へのリベット3の挿入を良好にする。
【0010】さらに、第2の発明では、外部端子1と接
するリベット3の頭部5の当接面に溝部6を形成してい
るため、リベット3の頭部5に伝わる半田12は、溝部
6に蓄積されて余分な半田12がリベット3の頭部5の
表面に付着することを防げる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図にしたがって詳細
に説明する。図1及び図2は本発明の第1実施例のリベ
ットと外部端子との接続工程を示す断面図である。図3
及び図4は本発明の第2実施例のリベットと外部端子と
の接続工程を示す断面図である。図5は本発明の実施例
により完成した電解コンデンサの断面図である。
【0012】図1に示すように、鉄からなる平板状の外
部端子1は、断面L字状に形成していて、表面に半田層
13を形成している。また、外部端子1はリベット3の
軸部4に係合する透孔2を備えている。鉄以外の外部端
子の材料としては、充分な機械的強度を有するとともに
半田層を形成できる金属であれば良い。
【0013】そして、図2のように軸部4を上方にした
アルミニウムからなるリベット3に、外部端子1の透孔
2を通して、リベット3と外部端子1を当接させた後、
溶接治具で押圧するとともに電流を流して、外部端子1
の半田層13を溶融させて一体に固着する。
【0014】次いで、外部端子1と一体にしたリベット
3の軸部4を、図5に示すような封口板7の貫通孔8に
差し込んで外部端子1を封口板7の表面に固定する。ま
た、この封口板7はフェノール樹脂積層板などの硬質絶
縁板と弾性を備える硬質ゴムを張り合わせて形成してい
る。
【0015】コンデンサ素子9は、アルミニウムなどの
弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔の間にセパレータを
介在させ巻回して形成され、電解液が含浸されている。
このコンデンサ素子9の片側端面からは、陽極箔と陰極
箔に接続された電極タブ11を導出している。
【0016】そして、電極タブ11を貫通孔8に挿入さ
れたリベット3の端部に溶接や加締め等の手段で接続す
るとともに、コンデンサ素子9と封口板7を有底筒状の
アルミニウムからなる外装ケース10に収納し、外装ケ
ース10の開口端をカール加工により封口板7の硬質ゴ
ムに食い込ませて外装ケース10を密封して、電解コン
デンサを完成させる。
【0017】この実施例では、軸部4を上方に向けたリ
ベット3に、このリベット3の軸部4に係合する透孔2
を備え、かつ表面に半田層13を形成した金属からなる
外部端子1をリベット3の軸部4の上方から配置すると
ともに、リベット3の頭部5と外部端子1との当接面を
溶接してリベット3と外部端子1を一体に固着した後、
リベット3と外部端子1を封口板7に固定している。こ
のため、リベット3と外部端子1とを溶接する際に、半
田12を過剰に溶融しても、余分な半田12は、リベッ
ト3の軸部4に対して下方になるリベット3の頭部5の
方に伝わるので、リベット3の軸部4に半田12が付着
することを防止し、封口板7の貫通孔8へのリベット3
の挿入を良好にする。
【0018】次に、第2実施例を説明する。図3に示す
アルミニウムなどの金属からなるリベット3は、軸部4
が突出している側のリベット3の頭部5の面に、連続す
る断面コの字状の連続する円環状の溝部6を形成してい
る。溝部6は特にこの形状に限定されるものではなく、
たとえば非連続な円環状の溝部など半田12を溜める形
状のものであれば良い。
【0019】そして、第1実施例と同様にして、溝部6
が形成されたリベット3と外部端子1を一体に固着した
後、図5に示すような電解コンデンサを完成させる。
【0020】この実施例では、外部端子1と接するリベ
ット3の頭部5の当接面に溝部6を形成しているため、
リベット3と外部端子1とを溶接する際に、半田層13
を過剰に溶融しても、リベット3の頭部5の方に伝わる
半田12は、溝部6に蓄積されて余分な半田12がリベ
ット3の頭部5の表面などに付着することを防止する。
【0021】なお、第1及び第2実施例では平板状の断
面L字状の外部端子1を用いたが、外部端子は特にこれ
に限定されるものではなく、断面U字状の外部端子など
リベットで封口板に固定されるものであれば良い。
【0022】
【発明の効果】以上のように、第1の発明では、軸部を
上方に向けたリベットに、このリベット軸部に係合する
透孔を備え、かつ表面に半田層を形成した金属からなる
外部端子を配置するとともに、リベットの頭部と外部端
子との当接面を溶接してリベットと外部端子を一体に固
着した後、表面に弾性部材を貼付した封口板の貫通孔に
前記リベットの軸部を差し込んで外部端子を封口板に固
定している。このため、リベットと外部端子を固着する
場合、外部端子の半田層が余剰に融解しても、半田はリ
ベットの軸部に対して下方になるリベットの頭部の方に
伝わるので、リベットの軸部に不要な半田が付着するこ
とを防ぎ、リベットを貫通孔に良好に挿入できるととも
に、外部端子を弾性部材に充分に食い込ませることがで
きる。したがって、封口板の貫通孔は好ましい気密状態
を保ち、封口板の信頼性が向上する。
【0023】そして、封口板の貫通孔の気密性が良好に
なるので、従来のように貫通孔から電解液が漏洩するこ
とを防止し、電解コンデンサの適性な部品寿命と好適な
電気的特性を長期にわたって維持できる。
【0024】また、リベットの軸部に余分な半田が付着
することを防げるので、従来のように、リベットの軸部
に付着した半田が原因になった、リベットの差し込み不
良などがなくなり、工程作業の歩留りの悪化を減少させ
ることができる。
【0025】さらに、第2の発明では、外部端子と接す
るリベットの頭部の当接面に溝部を形成している。この
ため、リベットの頭部の当接面に形成された溝部が、リ
ベットの頭部に伝わる不要な半田を蓄積して、リベット
の頭部表面などに半田が付着することを防止するので、
リベットの外観を良好にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電解コンデンサの外部端
子とリベットとの接続工程を説明する断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の電解コンデンサの外部端
子とリベットとの接続工程を説明する断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の電解コンデンサの外部端
子とリベットとの接続工程を説明する断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の電解コンデンサの外部端
子とリベットとの接続工程を説明する断面図である。
【図5】本発明の電解コンデンサの完成状態を示す断面
図である。
【図6】従来の電解コンデンサの外部端子とリベットと
の接続工程を説明する断面図である。
【符号の説明】 1 外部端子 2 透孔 3 リベット 4 軸部 5 頭部 6 溝部 7 封口板 8 貫通孔 9 コンデンサ素子 10 外装ケース 11 電極タブ 12 半田 13 半田層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部を上方に向けたリベットに、このリ
    ベットの軸部に係合する透孔を備え、かつ表面に半田層
    を形成した金属からなる外部端子を配置するとともに、
    リベットの頭部と外部端子との当接面を溶接してリベッ
    トと外部端子を一体に固着した後、表面に弾性部材を貼
    付した封口板の貫通孔に前記リベットの軸部を差し込ん
    で外部端子を封口板に固定した工程を含むことを特徴と
    する電解コンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電解コンデンサの製造方
    法において、外部端子と接するリベットの頭部の当接面
    に溝部を形成したことを特徴とする電解コンデンサの製
    造方法。
JP4173792A 1992-06-08 1992-06-08 電解コンデンサの製造方法 Pending JPH05343268A (ja)

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JP4173792A JPH05343268A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 電解コンデンサの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005175414A (ja) * 2003-02-10 2005-06-30 Nok Corp 封口板およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005175414A (ja) * 2003-02-10 2005-06-30 Nok Corp 封口板およびその製造方法

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