JPH0331072Y2 - - Google Patents

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JPH0331072Y2
JPH0331072Y2 JP19359486U JP19359486U JPH0331072Y2 JP H0331072 Y2 JPH0331072 Y2 JP H0331072Y2 JP 19359486 U JP19359486 U JP 19359486U JP 19359486 U JP19359486 U JP 19359486U JP H0331072 Y2 JPH0331072 Y2 JP H0331072Y2
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elastic member
sealing
curved portion
outer case
metal case
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JP19359486U
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電解コンデンサの封口構造の改良
に関する。
〔従来の技術〕
一般的な電解コンデンサの封口構造は、第3図
に示すように、帯状の陽極電極箔と陰極電極箔と
をセパレータ紙を介在させて、巻回あるいは積層
させて形成したコンデンサ素子1に電解液を含浸
し、有底筒状の金属ケース2に収納する。次にこ
の金属ケース2の開口部を、フエノール樹脂など
からなる硬質絶縁板3に各種のゴムなど弾性体か
らなる弾性部材4を張り合わせた封口板5で閉じ
られる。この封口板5は、金属ケース2の開口部
近傍に設けられた段部6によつて係止される。そ
して、金属ケース2の開口周端を所定の凹曲面を
持つた回転体11を押し当てて内側にむけて湾曲
させ、先端部を封口板5の弾性部材4の表面に押
し付けて弾性部材4の弾性力で金属ケース2の先
端部を密閉保持する構造となつている。
なお、この封口板5の外面には、板状の外部端
子7,8がリベツト9により、固定されており、
前記リベツト9は封口板5の透孔を通じてコンデ
ンサの内部に突出し、この内部でコンデンサ素子
1の上部端面から外部と電気的接続のため、陽
極、陰極各々の電極から引き出された帯状のタブ
10がそれぞれ溶接等の手段によつて接続されて
いる。
従来のこの様な構造の電解コンデンサの場合、
コンデンサ内部の密閉は上述のように、封口板5
の表面の弾性部材4に押し付けられた金属ケース
2の開口先端部で維持されている。ところが、こ
の開口先端部は一様の高さにならず、このためあ
る部分では弾性部材4への食い込みが殆どなく、
密閉が不完全な部分ができてしまう。また、電解
コンデンサを高温度で長期間使用した場合などに
は、弾性部材4の弾性力が劣化して、金属ケース
2との密閉が不完全なものとなつてしまうなどの
原因によつて、内部の電解液がこの隙間部分から
徐々に蒸散してしまい、電解コンデンサの電気特
性を劣化させ、遂には電解コンデンサの機能を停
止させてしまうことがある。
また、この隙間部分からは外部の水分やその他
の物質、特に回路基板に取り付けの際半田フラツ
クス除去のため用いられるハロゲン含有の洗浄剤
が電解コンデンサ内部に侵入し、特性の劣化や腐
食事故を起こすおそれもある。
従来から、この封口構造を改良するために、例
えば実開昭57−26842号公報のように、封口板の
弾性部材を、貼り合わせの硬質絶縁板の径より大
きく張り出させて、この弾性部材の張り出し部分
を金属ケースを巻き締める際に、金属ケースの先
端部と共に巻き込んで、金属ケースと弾性部材と
の弾性力による接触部分を多くして、密閉性を向
上させたものである。
しかしこのような封口板は、弾性部材が硬質絶
縁板より張り出しているために、貼り合わせ板を
打ち抜いて作成することができないという欠点が
ある。また、金属ケースに装着するときも、張り
出した弾性部材の収納が難しく、製造工程を複雑
にさせていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この考案の封口構造は、従来のこのような欠点
を改良したもので、通常用いられている打ち抜き
による封口板を用いて密閉度の高い封口をおこな
うことによつて、電解コンデンサの特性の劣化を
防止して、使用寿命を延ばすことを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の封口構造は、有底筒状の外装ケース
にコンデンサ素子を収納し、該外装ケース開口部
内周に契合するように打ち抜いた、硬質絶縁板と
弾性部材とを貼り合わせてなる封口部材で外装ケ
ース開口部を閉じ、外装ケース開口部を周端を内
面に向けて小径の第1の湾曲部を形成し、次いで
この第1の湾曲部より大径の湾曲で外装ケース端
面を内側に曲げ、前記第1の湾曲部を封口部材の
弾性部材面に当接させた封口構造である。
〔実施例〕
以下この考案を実施例に基いて詳細に説明す
る。
第1図はこの考案の電解コンデンサの封口構造
をあらわした部分断面図である。図のように、陽
極電極と陰極電極とをセパレータ紙を介して重ね
て巻回したコンデンサ素子1が、電解液を含浸し
た後、有底筒状の金属ケース2に収納される。そ
して金属ケース2の開口部には、その内面形状と
ほぼ同形に打ち抜かれた、硬質絶縁板3にゴムな
どの板状の弾性部材4を張り合わせた封口板5が
嵌め込まれる。
この封口板5は、金属ケース2の開口部近傍に
内面に突出して設けられた段部6によつて係止さ
れる。そして金属ケース2の開口端は巻き締め用
の回転体を押し付けて、内面に向けて小径の第1
湾曲部12を形成し、次いでより曲率の大きい巻
き締め用の回転体を用いて、更にこの開口端を内
面に向けて湾曲に加工して、第2の湾曲部13を
形成し、第1の湾曲部12を封口板5表面の弾性
部材4に押し付けて密閉をおこなう構造である。
第2図は、この考案の封口構造の封口の際の過
程を封口部分を拡大してあらわしたもので、まず
最初に同図aのように、金属ケース2の開口部へ
封口板5が、弾性部材4を外面にして段部6に係
止される位置まで嵌め込まれる。
次に同図bのように、金属ケース2の開口端を
小径の湾曲をもつて内面へ巻き締め、第1の湾曲
部12を開口周縁部に形成する。この湾曲部の形
成には、第3図に示したような回転体11で凹曲
面部の内径が小さなものを用いておこなえばよ
い。
次に第2図cに示すように、さらに凹曲面の内
径が大きな回転体等を用いて、金属ケース2の開
口端を内周に向けて巻き締め、第2の湾曲部13
を形成することによつて、第1の湾曲部12を弾
性部材4の表面に押し付けて密閉がなされる。
〔作用〕
この考案の封口構造によれば、金属ケース2の
第1の湾曲部12の湾曲面に沿つて、弾性部材4
との接触がなされるので、従来の封口構造より接
触面積が増加して密閉性が高まる。
また接触部分の高さが一定になるので、部分的
な不完全密閉部分がなくなる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案の封口構造は、 (1) 小径の湾曲部で封口板の弾性部材と接するの
で、従来の封口構造に比べて接触面積が増加し
て密閉度が向上し、電解コンデンサの特性劣化
や腐食事故を防止できる。
(2) 弾性部材との接触面の高さが一定になるの
で、密閉の不完全部分がなくなる。
(3) 従来から用いられている、打ち抜きによる封
口板を使えばよく、特別な構造の封口板を使う
必要がないので、封口工程も複雑にならず、か
つ経済的である。
などの効果があり、信頼度の高い長寿命の電解コ
ンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の電解コンデンサをあらわ
した部分断面図、第2図aないしcは、封口部分
の組立過程をあらわした説明図。第3図は従来の
封口構造の電解コンデンサをあらわした部分断面
図である。 1……コンデンサ素子、2……金属ケース、3
……硬質絶縁板、4……弾性部材、5……封口
板、6……段部、7,8……板状端子、9……リ
ベツト、10……タブ、11……回転体、12…
…第1の湾曲部、13……第2の湾曲部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有底筒状の外装ケースにコンデンサ素子を収納
    し、該外装ケース開口部内周に契合するように打
    ち抜いた、硬質絶縁板と弾性部材とを貼り合わせ
    てなる封口部材で、弾性部材面が外面になるよう
    にして外装ケース開口部を閉じ、外装ケース開口
    部を周端を内面に向けて小径の第1の湾曲部を形
    成し、次いでこの第1の湾曲部より大径の湾曲で
    外装ケース端面を内側に曲げ、前記第1の湾曲部
    を封口部材の弾性部材面に当接させたことを特徴
    とする電解コンデンサの封口構造。
JP19359486U 1986-12-16 1986-12-16 Expired JPH0331072Y2 (ja)

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JPS6398623U JPS6398623U (ja) 1988-06-25
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