JPH0534305U - クリツプ - Google Patents
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- JPH0534305U JPH0534305U JP9136391U JP9136391U JPH0534305U JP H0534305 U JPH0534305 U JP H0534305U JP 9136391 U JP9136391 U JP 9136391U JP 9136391 U JP9136391 U JP 9136391U JP H0534305 U JPH0534305 U JP H0534305U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 両側縁部にある折返し状の相対向している係
合溝20内に頭部1を捻り回すことで押入れ係止する構成
のクリップAにおける該係合溝20に対する押入れ係止状
態の安定な維持と、ビビリ音の無い取付け及び取付け部
材間の寸法のバラつきの吸収。 【構成】 第1の部材Bと第2の部材Cとを組付ける合
成樹脂製のクリップAであって、このクリップAが第2
の部材Cの係合穴に挿入係止される脚部2と、第1の部
材の両側縁部に折返し状に設けられている対向した係合
溝20、20 内に捻り回しの状態で組付けられる略長方形状
の頭部1とを有し、この頭部1の前記係合溝20、20 間の
樋状の面21に接触する頭部1の頂部側の面1cに該頭部1
よりも滑り抵抗値の大きい樹脂製の滑り止め部5を一体
に設けて構成する。
合溝20内に頭部1を捻り回すことで押入れ係止する構成
のクリップAにおける該係合溝20に対する押入れ係止状
態の安定な維持と、ビビリ音の無い取付け及び取付け部
材間の寸法のバラつきの吸収。 【構成】 第1の部材Bと第2の部材Cとを組付ける合
成樹脂製のクリップAであって、このクリップAが第2
の部材Cの係合穴に挿入係止される脚部2と、第1の部
材の両側縁部に折返し状に設けられている対向した係合
溝20、20 内に捻り回しの状態で組付けられる略長方形状
の頭部1とを有し、この頭部1の前記係合溝20、20 間の
樋状の面21に接触する頭部1の頂部側の面1cに該頭部1
よりも滑り抵抗値の大きい樹脂製の滑り止め部5を一体
に設けて構成する。
Description
【0001】
この考案は相対向する係合溝を有する第1の部材と、係合用の穴を有する第2 の部材とをガタなく確実に止着するクリップの提供に関し、より詳細には押入れ 係止される係合溝間の面に接する部分に軟質樹脂材等の滑り抵抗値の大きい樹脂 製の滑り止め部を有するクリップの提供に関する。
【0002】
自動車のボディパネルの面にサイドプロテクターモール等を取付ける場合のよ うに、両側縁部に折返し状の一対の相対向した係合溝20、20 を有する樋状の第1 の部材B(図示例ではモール)と、係合穴Hを有する板状の第2の部材C(図示 例では自動車のボディパネル)とを組付ける場合、図9及び図10で示されている ようなクリップA’が各方面で用いられている。
【0003】 この種のクリップA’は、第1の部材Bの有する樋状部内で捻り回されて、こ の第1の部材Bにある一対の係合溝20、20 に対して短辺側縁部1a、1a が押入係止 される長方形状の頭部1と、この頭部1から一体に突設されている脚部2とで構 成されており、この脚部2には、この脚部2の先端から前記の頭部1の側に向け て延びる一対の弾性係止片3、3が漸次夫々の自由端間が拡開するように設けて あり、この弾性係止片3と前記頭部1との間で第2の部材Cの係合穴Hの穴縁h を挾持する構成としてある。 又、頭部1は第1の部材Bの係合溝20、20 間に捻り回しの状態で密に収まる形 状としてあると共に、脚部2が軟質樹脂材Kで覆われた構成とされている。 更に、脚部2に連続している頭部1の面の一部が該軟質樹脂材Kで覆われてい ると共に、この頭部1の面を覆っている軟質樹脂材Kの周縁が該頭部1の面から 該頭部1の周側方に向けて傾斜状に起立したフランジ部4として構成されている 。
【0004】 かゝる構成からなるクリップA’は、その長辺側縁部1bを第1の部材Bの係合 溝20に沿わせた状態で、この係合溝20、20 間の樋状部に収め、この樋状部にクリ ップA’を収めた状態でクリップA’に捻りをもたらすことで、このクリップA ’の頭部1の短辺側縁部1aを前記の係合溝20、20 内に強く押し入れて、組付け、 次いで、このクリップA’の組付けられた第1の部材Bを第2の部材Cに添わせ ると共にクリップA’の脚部2を第2の部材Cにある係合穴Hに挿入、係止して 第1の部材Bと第2の部材Cとの組付けをなすようにして用いていた。
【0005】 かゝる構成からなるクリップA’は、第1の部材の取付け面側に隠れた状態で 組付けられており、しかも第1の部材Bの係合溝20の任意の位置に組付け得ると 共に、この係合溝20に沿って移動させることが可能であることから自動車のボデ ィパネルの外面等の化粧面に対しサイドプロテクターモール等の化粧材を組付け るのに適していた。 特に、部材組付けに高い化粧特性が要請され、しかも組付け化粧面に予め組付 け用の係合穴が設けられているような場合、この係合穴に対し確実に、且つ無理 なくクリップA’の脚部2を挿入、係止するためには第1の部材Bに対しクリッ プA’が随時、随所に組付け又は移動組付け得る構成とされている必要があり、 又挿入脚部2が第2の部材Cの面及び係合穴Hの穴縁hを毀損しない構成を脚部 2が有していることが通例好ましく、これらの諸条件を叙上クリップA’は、い ずれも満足するものであった。 又、第1の部材Bを組付けるために設けられている第2の部材Cにある係合穴 Hは軟質樹脂材Kよりなるフランジ4によって確実に密閉され、高いシール性の もとに第1の部材Bを第2の部材Cに組付け得ることが可能とされていた。
【0006】
しかしながら、かゝる従来のクリップA’では第1の部材Bに組付けられるク リップA’の頭部1、特に第1の部材Bの相対向している係合溝20、20 間にある 樋状部の面に接する頭部1の頂部側の面が硬質且つ滑り抵抗の少ない合成樹脂成 形物の成形面とされていることから、第1の部材Bの相対向している係合溝20、2 0 間に強く押入れ係止された該クリップA’の頭部1が係合溝20に沿って移動し 、あるいは捻り戻し側に緩み出す等の不都合があった。 この結果、前もって第1の部材Bに複数個のクリップA’を装着しておき、こ れを第2の部材Cに添装した状態で順次クリップA’の脚部2を第2の部材Cの 係合穴Hに挿入するような組付け作業に際して、取付けクリップA’に位置ずれ 、あるいは向きのずれが生じ易く、部材相互の組付けができなくなる不都合を有 していた。 又、かゝる第2の部材Cの係合穴Hに対し、第1の部材BのクリップA’の脚 部2が位置づけられていない状態で無理に両部材の組付け、特に叩き込みをなし た場合、第2の部材の取付け面あるいは第1の部材のクリップA’の組付け面が 変形する不都合があり、又係合穴Hの周縁のメッキ膜を損傷し、この被傷部分か ら第2の部材に錆び出しをもたらす不都合があった。
【0007】 かゝる点から図10で示されるように第1の部材Bに対し捻り回しの状態でクリ ップA’を組付けた後、このクリップA’の短辺側縁部1aの両側にある係合溝20、 20の金属製の開口縁20a の部分をカシメ20b し、このカシメ20b により組付け たクリップA’の溝方向に沿った移動と、捻り戻し側に向けた緩み出しとを抑止 することが試みられていた。 このようにクリップA’の組付けられている第1の部材Bに対しカシメ20b を 施した場合、この第1の部材Bの化粧面である表側の面が、このカシメ20b によ って膨み出す不都合があり、第1の部材Bにおける化粧特性を著しく損ねること ゝなり、この第1の部材Bが化粧材として機能しなくなる不都合があった。
【0008】 又、叙上クリップA’では第2の部材Cとの組付けが脚部2にある軟質樹脂材 K及び軟質樹脂材Kよりなるフランジ4によって緩衝的になされるのに対し、第 1の部材Bに対する組付けが相対向している係合溝20、20 に対する頭部1の短辺 側縁部1aの単なる押入れによっていたことから、このクリップA’に組付けられ た第1の部材Bとの間にビビリ音を生ずる不都合を有していた。
【0009】 本考案は、かゝる従来の取付け用クリップ、特にモール用のクリップにおける 不都合に鑑み、第1の部材Bの係合溝20、20 に対して単に捻り回しの状態で押入 れることによって確実に係止され、しかも取付け姿勢が安定に継続して維持され ると共に、取付け対象である第1の部材Bとの間に生ずる振動時のビビリ音も無 く、第1の部材Bと第2の部材Cとの容易且つ正確な組付けに適するクリップの 提供を目的としている。
【0010】
本考案に係るクリップは、叙上の目的を達成するものとして、両側縁部に折返 し状の係合溝20、20 が対向して設けられている樋状の第1の部材Bと、この第1 の部材Bに組付けられる係合穴Hを有する第2の部材Cの組付けに用いられる合 成樹脂製のクリップAの構成を、頭部1と、この頭部1から一体に突設されてい る脚部2とを有するものとし、次いで、この脚部2に挿入係止される第2の部材 Cの係合穴Hの穴縁hを前記頭部1に組付けられている第1の部材Bとの間で挾 持する弾性係止片3を該脚部2に設け、更に、前記の頭部1を略長方形状として 第1の部材Bの相対向している一対の係合溝20、20 間で捻り回すことで、この係 合溝20内に該頭部1の短辺側縁部1aが押入れ係止される構成とし、更に、前記ク リップAの頭部1であって、少なくとも前記係合溝20、20 間の第1の部材Bの樋 状の面21に接触する頂部側の面1cには、前記頭部1より滑り抵抗値の大きい樹脂 製の滑り止め部5を一体に設けた構成としてある。 次いで請求項2に係るクリップでは、前記の滑り止め部5が厚さ方向に伸縮す る軟質樹脂材Kを用いて構成してある。
【0011】
本考案に係るクリップAは叙上の特長ある構成、特に第1の部材Bの係合溝20 に対し捻り回しの状態で押入れ係止される頭部1の少なくとも前記係合溝20、20 間の第1の部材Bの樋状の面21に接触する頂部側の面1cに、この頭部1よりも滑 り抵抗値の大きい樹脂製の滑り止め部5が設けられていることから、この係合溝 20内に押入れ係止された頭部1は該係合溝20、20 間の樋状の面21に大きい摩擦抵 抗を有して接触することゝなり、該係合溝20内に押入れ係止された頭部1の溝方 向に向けた摺り移動あるいは捻り戻し側に向けた緩み出しがない。
【0012】 又、この頭部1の少なくとも前記係合溝20、20 間の第1の部材Bの樋状の面21 に接触する頂部側の面1cに該頭部1よりも滑り抵抗値の大きい樹脂製の滑り止め 部5を設け、この滑り止め部5が第1の部材Bの係合溝20、20 間の樋状の面21に 位置づけられるように頂部1を係合溝20、20 間に押入れ係止してあることから、 第1の部材BとクリップAとの組付け部分にビビリ音を生ずることがなく、第1 の部材Bにバタつきを生ずることがない。 又、この頭部1の頂部側の面1cに設けられる滑り止め部5が該面1cから充分な 高さをもって隆起形成され、あるいは該面1cに充分な厚さをもって設けられるこ とによって、第1の部材Bと、これに組付けられるクリップAとの間の組付け寸 法、特に厚さ方向での寸法のバラつきが吸収される。
【0013】
以下、本考案に係るクリップの典型的な実施例を添付の図面について説明する 。 図1は本実施例に係るクリップAを第1の部材Bであるモールに組付けた状態 であり、図2は該クリップAの一部を破断して示したものであり、図3は該クリ ップAの要部を拡大して断面で示している。 又、図4は該クリップAを右側から見た状態を一部断面で示してあり、図5は 該クリップAを左側から見た状態を示している。 更に、図6は該クリップAを上面から見た状態を、図7は該クリップAを下面 から見た状態を示してあり、図8は該クリップAを用いて第1の部材Bであるモ ールを第2の部材Cであるボディパネルに組付けた状態を断面で示している。 図9と図10は従来のクリップA’の組付け状態を断面及び斜視で示している。
【0014】 本実施例に係るクリップAは、クリップ本体部分となる頭部1と脚部2とをイ ンジェクション成形により一体に成形した合成樹脂製のものであって、耐衝撃、 耐熱、耐摩耗性等の面からポリカーボネートを好適な素材の一種として提供され る。 次いで、このクリップ本体部分である頭部1の一部と脚部2とを覆うように二 色成形の方法で設けられ、しかも滑り止め部5及びフランジ4をも構成する軟質 樹脂材Kが、該頭部1及び脚部2の構成素材に比し滑り抵抗値が大きく、優れた 弾性緩衝機能と、高い滑り抵抗値等を有するポリアミドエラストマー等を好適な 素材の一種として形成してある。
【0015】 このクリップAの組付けられる第1の部材Bは、両側を折返し状態にして対向 する係合溝20、20 を設けた樋状の面21を有する金属帯bと、この金属帯bの外面 を覆う化粧緩衝に供される樹脂被覆材b’とで構成してあり、係合溝20、20 間が クリップAの短辺側の寸法以上であり、しかもクリップAの少なくとも脚部2が 突き出し得る寸法を有する構成としてある。 又、クリップAの組付けられる第2の部材Cは、弾性変形を誘起しながら挿入 される脚部2の弾性的な戻しの状態で頭部1との間で弾性的に挾持される穴縁h を有する係合穴Hをもつ構成としてある。
【0016】 次いでクリップAを構成する頭部1は、第1の部材Bの係合溝20、20 内に短辺 側縁部1aが密に嵌まり合った際に、この係合溝20、20 間にある樋状の金属帯bの 面21内に都合良く収まる略長方形状とされており、この面21に接する頂部側の面 1cの長さ方向の中央部分が弧状の膨成部6としてあって、前記樋状の金属帯b内 に密に収まり、この第1の部材Bの厚さ方向に向けた押圧変形を防止する構成と してある。 そして、この頭部1の頂部側の面1cにある該膨成部6の幅方向に亘って滑り止 め部5が設けてあり、この滑り止め部5の面が金属帯bの樋状の面21に密着する 構成としてある。 かゝる構成からなる滑り止め部5は、頭部1の頂部側の面1cにある膨成部6の 幅方向に亘って設けられている凹溝5aに、該頭部1の構成素材に比し滑り抵抗値 の大きい軟質樹脂材Kを二色成形の方法により一体に設けるのが良く、又、この 凹溝5a内に一体に設けられる滑り止め部5は、頭部1の膨成部6の面と面一又は 該面より上方に盛り上った隆起突部状に設けられていても良い。
【0017】 又、この膨成部6の長さ側には水平の鍔7、7が張出し状に設けてあり、この 鍔7と面一の穴6aを該膨成部6に設けることで樹脂の肉逃げと該膨成部6に対す る弾性の付与をなすようにしてある。 更に頭部1の短辺側縁部1aの一方が脚部2の側に緩やかに突き出すように傾斜 する係止鍔部8とされていると共に、他方の短辺側縁部1aが脚部2の側に一段と 下がった状態の段凹鍔部9としてあり、この段凹鍔部9上の略中央に設けられて いるリブ10から、この段凹鍔部9に沿って一対の弾性突片11を水平且つ自由端側 が該頭部1から漸次引き離れる側に稍々傾斜して設けてある。 又、頭部1の対角線上にある前記係止鍔部8と該段凹鍔部9の隅部とには円弧 8aとテーパ9aとが設けてあり、クリップAの係合溝20、20 に対する容易な押入れ 操作に適する構成としてある。 又、円弧8aと反対の側の鍔7に半円状の割欠12を設け、冶具を該割欠12に押し 当てゝ該クリップAの捻り回しをなすのに用いられる構成としてある。 尚、前記膨成部6に設けられている一対の孔13、13 は、追って説明する軟質樹 脂材Kの二色成形に際して金型を保持するのに用いられる。
【0018】 次いで脚部2は、前記の頭部1の下面側の略中央から該頭部1と一体になるよ うに突設してあり、脚柱2aの先端から一対の弾性係止片3、3が、該脚柱2aの起 立基部側に向けて対向した状態に設けられており、この弾性係止片3、3の自由 端が互に引き離される側に傾斜した状態とされている。 又、この弾性係止片3の自由端の外側に段部3aが設けてあり、この段部3aに第 2の部材Cの係合穴Hの穴縁hが支承される構成としてある。
【0019】 かゝる構成からなる脚部2と、この脚部2に続く頭部1の該脚部2側にある面 を軟質樹脂材Kを用いて二色成形により一体に覆う構成としている。 この脚部2と、この脚部2に続く頭部1の該脚部2の側にある面を覆う軟質樹 脂材Kは、脚部2の先端において厚肉部14とし、脚部2の組付け時に生ずる第2 の部材Cの表面に対する被傷事故を回避し得る構成になすと共に、脚部2の起立 基部周面にある頭部1の面にフランジ4を構成するための厚肉部4aを設け、この 厚肉部4aと脚部2における弾性係止片3の自由端にある軟質樹脂材Kとが厚肉起 立部15で連続され、弾性係止片3の自由端部分が該軟質樹脂材Kによって確実に 覆われる構成としてある。 かゝる構成からなる厚肉起立部15の外方に位置づけられている厚肉部4aの周側 から脚部2の側に稍々起立しながら頭部1の外周側に向けて傾斜するフランジ4 が該厚肉部4aに連続して設けてあると共に、このフランジ4より外方に位置づけ られた頭部1の短辺側縁部1aにある前記の係止鍔部8と段凹鍔部9の下面側にも 軟質樹脂材Kが一体に延設された構成とされている。 尚、図中16は、軟質樹脂材Kの二色成形に際しての金型の保持に用いられるピ ン孔及びピン溝を示している。
【0020】 叙上構成からなるクリップAを第1の部材Bの係合溝20、20 間に、このクリッ プAの頭部1の長さ側が係合溝20、20 に沿うように位置づけた後、冶具を割欠12 に係合して頭部1の短辺側縁部1aが円弧8aの側から係合溝20内に収まるように90 度捻り回す。 この捻り回しに伴って頭部1の短辺側縁部1aが係合溝20内に強く押入れられ、 係合溝20の内面に強く圧接されると共に、頭部1の頂部側の面1cにある滑り止め 部5が該係合溝20、20 間の樋状の面21に密着し、頭部1と係合溝20、20 間の樋状 の面21とに強い滑り抵抗をもたらし、頭部1の溝方向に向けた移動と、捻り戻し 側に向けた緩み出しとを抑制する。 又、段凹鍔部9にある弾性突片11が係合溝20の内壁面に弾性的に係当し、係合 溝20、20 間の寸法と頭部1の長辺側間の寸法との寸法上の不都合を解消し、係合 溝20、20 間にクリップAを弾性的に保持する。
【0021】 このようにしてクリップAを組付けた第1の部材Bを第2の部材Cの面に添装 し、クリップAの脚部2を係合穴Hに位置づけた状態で第1の部材Bを押すこと によって脚部2が係合穴H内に充分に挿入され、頭部1に組付けられた第1の部 材Bと脚部2の弾性係止片3の自由端にある段部3aとの間で穴縁Hが挾持され、 第1の部材Bと第2の部材Cとの組付けがなされる。 又、軟質樹脂材Kからなるフランジ4は第2の部材Cの係合穴Hの周縁にある 板面に密着し、係合穴Hを水密的、気密的にシールする。 又、係合溝20、20 間の樋状の面21に接する頭部1の頂部側の面1cと、係合溝20 に接する頭部1の短辺側縁部1aにある面及び係合穴Hの穴縁hに接する弾性係止 片3の段部3aとに夫々軟質樹脂材Kを用いたことから、第1の部材Bと第2の部 材Cとが共に緩衝的に組付けられる。
【0022】 尚、叙上実施例では滑り止め部5を頭部1の頂部側の面1cにある膨成部6の幅 側に設けてあるが、この膨成部6の長さ方向に設けられていても良い。又、この 頭部1の頂部側の面1cの全面を覆うように滑り止め部5が設けられていても良く 、この場合、脚部3と該脚部3に続く頭部1の該脚部2側の面を覆っている軟質 樹脂材Kと連続するものとして構成されていても良い。 更に、この頭部1の頂部側の面1cに設けられる滑り止め部5が前記膨成部6か ら充分な高さをもって隆起形成されている場合、あるいは頂部側の面1cを充分な 厚さをもって覆っている場合、この滑り止め部5が厚さ方向に対して一定の伸縮 機能を備えることゝなり、第1の部材Bの係合溝20、20 間の樋状部の形状、寸法 とクリップAの形状、寸法との間の寸法面でのバラつきが該滑り止め部5の厚さ 方向に向けた変形により吸収された状態で組付けられる。
【0023】
本考案に係るクリップAは、第1の部材Bに組付けられる頭部1の頂部側の面 1cに滑り抵抗値の大きい樹脂製の滑り止め部5を有していることから、第1の部 材Bに組付けられたクリップAの、この第1の部材Bの溝方向に向けた移動と、 捻り戻し側に向けた緩み出しとが確実に防止される特徴を有している。
【0024】 又、この頭部1の頂部側の面1cに滑り抵抗値が大きい軟質樹脂材Kよりなる滑 り止め部5を設け、この滑り止め部5を介して第1の部材BをクリップAに組付 けてあることから、第1の部材Bに対するクリップAの組付けが該滑り止め部5 によって緩衝され、組付け面におけるビビリ音の発生と組付け部品にバタつきを 生ずることがなく、又第1の部材Bの表側からクリップAの取付け部分を第2の 部材Cに向けて叩き込むような場合においても該滑り止め部5が緩衝的に機能し て第1の部材Bの面が変形され難い特長を有している。
【0025】 更に、頭部1の頂部側の面1cに設けられている滑り止め部5が膨成部6から充 分な高さをもって隆起形成されている場合、あるいは頂部側の面1cを充分な厚さ をもって覆った構成としてある場合、第1の部材Bの係合溝20、20 間の樋状部の 形状、寸法と、これに嵌め合されるクリップAの形状、寸法との間の不一致を該 滑り止め部5が吸収し、寸法的なバラつきを有する各部品の効果的な組付けをな し得る特長を有している。
【図1】本実施例に係るクリップAを第1の部材に組付
けた状態を下面から見た斜視図
けた状態を下面から見た斜視図
【図2】本実施例に係るクリップAの一部を破断した正
面図
面図
【図3】同要部拡大断面図
【図4】同一部を破断した状態の右側面図
【図5】同左側面図
【図6】同平面図
【図7】同底面図
【図8】第1の部材Bと第2の部材Cの組付け状態を示
す断面図
す断面図
【図9】従来クリップの組付け状態を示す断面図
【図10】同斜視図
1 頭部 2 脚部 3 弾性係止片 4 フランジ 5 滑り止め部 6 膨成部 7 鍔 8 係止鍔部 9 段凹鍔部 10 リブ 11 弾性突片 12 割欠 13 孔 14 厚肉部 15 厚肉起立部 16 ピン孔、ピン溝 20 係合溝 21 樋状の面 A クリップ B 第1の部材 C 第2の部材 H 係合穴 K 軟質樹脂材
Claims (2)
- 【請求項1】 両側縁部に折返し状の係合溝が対向して
設けられている第1の部材と取付け用の係合穴を有する
第2の部材との組付けに用いられる合成樹脂製のクリッ
プであって、該クリップが、頭部及び該頭部より一体に
突設されている脚部とを有し、該脚部には、この脚部の
挿入係止される前記係合穴の穴縁を前記頭部に組付けら
れる第1の部材との間で挾持する弾性係止片が設けられ
ており、且つ前記頭部が、相対向している前記の係合溝
間において捻り回し時に、該係合溝内に短辺側縁部が挿
入係止される略長方形状をなしていると共に、 前記クリップの頭部であって、少なくとも前記係合溝間
の第1の部材の面に接触する頂部側の面には、前記頭部
より滑り抵抗値の大きい樹脂製の滑り止め部が一体に設
けられていることを特徴とするクリップ。 - 【請求項2】 滑り止め部が厚さ側に伸縮する軟質樹脂
材であることを特徴とする請求項1記載のクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136391U JP2546998Y2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136391U JP2546998Y2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534305U true JPH0534305U (ja) | 1993-05-07 |
JP2546998Y2 JP2546998Y2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=14024303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9136391U Expired - Lifetime JP2546998Y2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546998Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100943085B1 (ko) * | 2007-07-18 | 2010-02-18 | 이환덕 | 차량용 외장 몰딩 |
JP2015203480A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 大和化成工業株式会社 | クリップ |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP9136391U patent/JP2546998Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100943085B1 (ko) * | 2007-07-18 | 2010-02-18 | 이환덕 | 차량용 외장 몰딩 |
JP2015203480A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 大和化成工業株式会社 | クリップ |
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Publication number | Publication date |
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JP2546998Y2 (ja) | 1997-09-03 |
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