JPH05342591A - 光ディスク再生方法及びその装置 - Google Patents

光ディスク再生方法及びその装置

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JPH05342591A
JPH05342591A JP4153998A JP15399892A JPH05342591A JP H05342591 A JPH05342591 A JP H05342591A JP 4153998 A JP4153998 A JP 4153998A JP 15399892 A JP15399892 A JP 15399892A JP H05342591 A JPH05342591 A JP H05342591A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マークエッジ記録方式による記録マークの前
後エッジを独立して再生し、記録時補正では除去できな
いエッジ変動量を再生時に補正するようにしたものにお
いて、PLL引込み用のVFOエリアを長くすることな
くPLLの確実かつ高速な引込みを可能とすること。 【構成】 2つのPLL1,2を用いた前後エッジ独立
再生方式において、セクタフォーマット中のID部再生
時に、PLL引込みまでは2つのPLL1,2に対して
各々前エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させ
て位相比較に供することで素早くかつ確実に引込みを行
わせ、PLL1,2の引込み後には各々のPLL1,2
に対して前エッジ、後エッジに対応した信号の一方ずつ
を入力側に戻して、前エッジと後エッジとで独立してI
D部の情報の再生を行い、再生時にエッジ位置変動を補
正し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報がマークエッジ記
録方式により記録された光ディスクに対する光ディスク
再生方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクにおいてデータを書
込む時には、光ディスク上へレーザ光を照射して熱を加
え、媒体に穴をあけたり、ディスク媒体の磁化方向を反
転させたり、或いは、ディスク媒体の結晶状態を変化さ
せることにより、データを記録するようにしている。
【0003】ここに、光ディスクの記録方法の一つとし
て、記録マークの前エッジと後エッジとに各々符号語ビ
ットを対応させ、記録マークの長さが情報を担うように
した「マークエッジ記録方法」がある。この記録方法は
高密度記録化に適している反面、熱拡散の影響により記
録マークが長く伸びてしまうため、エッジ位置に正確さ
が要求される。
【0004】この点、記録時には記録パルスの補正を行
って、記録マークの熱の影響による伸び分であるエッジ
移動量を取り除く一方、このような記録時の補正だけで
は除去が困難なディスクの記録特性や装置の記録再生条
件の変化による固定分のエッジ変動量については再生時
に補正するようにすれば、情報の正確な記録再生が可能
となる。
【0005】このような観点から、再生時の補正方法と
して、記録マークの前エッジ及び後エッジに対応した信
号を各々独立して検出し、これらの信号を各々別個のP
LL(フェーズ・ロックド・ループ)により同期させ、
各々の同期信号から生成される検出窓により前後エッジ
を各々独立して再生するようにしたもの(以下、前後エ
ッジ独立再生方法)が特開平61−214278号公報
に示されている。この再生方法によれば、記録時の補正
だけでは除去できないエッジ変動量を再生時に取り除け
るものとなる。
【0006】このような前後エッジ独立再生方法につい
て、図4及び図5を参照して、より詳細に説明する。ま
ず、光ピックアップにより検出した信号を2値化回路に
より2値化して再生パルスを得る。この再生パルスの立
上りに対応(即ち、記録マークの前エッジに対応)する
前エッジパルスと、再生パルスの立下りに対応(即ち、
記録マークの後エッジに対応)する後エッジパルスとに
分離する。これらの前、後エッジパルスを各々独立に別
チャネル信号として扱い、各々別個のPLL1,2によ
り同期させ、この同期信号から弁別器3,4によりデー
タ弁別用の検出窓を生成し、この検出窓内のエッジパル
スの有無を判定する。これらの動作を、前、後エッジパ
ルスについて独立して行った後、合成回路5で合成し、
復調器6により復調するというものである。
【0007】この再生方法によれば、図5に示すよう
に、記録マーク長が変化しても、前、後各々のエッジパ
ルスの間隔はほぼ一定に保たれるので、ディスクの記録
特性や装置の記録再生条件の変化によるエッジの変動を
再生時に補正できるものとなる。
【0008】なお、通常、光ディスクのセクタフォーマ
ットには、VFOというPLL引込み用の連続データパ
ターンが設けられており、このVFOパターンに基づき
PLLをロックさせてデータ再生用の同期信号を生成す
ることになる。
【0009】ちなみに、この種のディスクではセクタフ
ォーマットが規定されており、そのフォーマット構造と
しては種々のものが提案されているが、基本的には、ア
ドレス部、フラグ部、データ部及びバッファ部により構
成されている。現ISO(国際標準化機構)の規格によ
れば、90mm光磁気ディスクについては図6に示すよう
にセクタフォーマットが規格化され、130mm光磁気デ
ィスクについては図7(1024ユーザ・バイト用)又
は図8(512ユーザ・バイト用)に示すようにセクタ
フォーマットが規格化されている。これらは例えばプッ
シュプル法によりトラッキングエラー信号を検出する連
続サーボトラッキング方式(コンポジット・コンティニ
アス・トラッキング方式)のセクタフォーマットに相当
する。図中、主なエリアについて説明すると、SM(セ
クタマーク)はセクタの先頭を検出するためのエリアを
示し、VFO1〜VFO3はディスク回転に変動があっ
ても確実にデータを再生し得るようにするための連続的
な繰返しデータパターンで、このパターンにPLLをロ
ックさせてデータを読出すためのクロックを生成するの
に用いられる。AM(アドレスマーク)はアドレスコー
ドデータの読出開始位置(同期位置)を示すためのもの
で、特殊コードパターンが挿入されている。SYNCな
いしはsyncはデータ部の同期信号用である。IDは
アドレスを示し、CRCはID部誤り検出用コード用で
ある。ODF(Offset DetectionFlag =鏡面部)は
プッシュプル法を用いるトラッキングエラー検出におけ
るオフセット検出用マーク領域であり、グルーブもプリ
フォーマットデータもない鏡面で構成されている。Gap
(ギャップ)は所定バイトの間データのない領域を示
し、F1ag は書込みの行われたことを表すフラグ領域を
示す。ALPC(AutoLaser Power Control)はレ
ーザ光源のパワーレベルを制御するためのテスト部用の
ブランク領域を示す。
【0010】よって、VFO1,VFO2によりID部
のアドレスデータを読取るためのPLL引込みを行い、
VFO3によりデータ部再生のためのPLL引込みを行
うことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の前後エッジ独立再生用に2つのPLL1,2を用
いる方法の場合、各々のPLL1,2の位相比較が片方
のエッジパルスでしかできないため、1つのPLLでデ
ータ再生を行う場合に比して、位相比較回数が半減して
しまう。よって、この方法において2つのPLL1,2
を確実にロックさせるためには、1つのPLLのみでデ
ータ再生を行う場合に比してVFOエリアを長くする
(バイト数を増やす)必要がある。具体的には、光ディ
スクのセクタフォーマット内のVFOエリアの長さを通
常の2倍以上にする必要があり、高密度記録化のために
はビットデンシティをより小さくしなければならないも
のとなってしまう。
【0012】ちなみに、VFOはビット同期信号とも呼
ばれ、前述したようにシリアルデータのビットクロック
の周期と位相を検出する役割を持っており、フレーム同
期信号、データ信号に先立って設けられる重要な信号で
あるが、ユーザにとっては必要な情報ではないので、こ
のVFOエリアは可能な限り少なくしたほうが好ましい
が、従来方式によると、これに反するものとなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、マークエッジ記録方式により光ディスク上に記録さ
れた記録マークの前エッジ及び後エッジに対応した信号
を各々独立して検出し、これらの信号から各々別個の2
つのPLLによって同期信号を独立して生成し、各々の
同期信号に基づき前記光ディスクに記録された情報の再
生を行うようにした光ディスク再生方法において、前記
光ディスクにプリフォーマットされたセクタフォーマッ
ト中のID部再生時に、PLLが引込むまでは2つの前
記PLLに対して各々前エッジ及び後エッジに対応した
両信号を入力させ、これらのPLLの引込み後には各々
のPLLに対して前エッジ、後エッジに対応した信号の
一方ずつを入力側に戻して、前エッジと後エッジとで独
立してID部の情報の再生を行うようにした。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明におけるID部の再生時だけでなく、これに加え
て、データ部再生時にも、PLLが引込むまでは2つの
前記PLLに対して各々前エッジ及び後エッジに対応し
た両信号を入力させ、これらのPLLの引込み後には各
々のPLLに対して前エッジ、後エッジに対応した信号
の一方ずつを入力側に戻して、前エッジと後エッジとで
独立してID部及びデータ部の情報の再生を行うように
した。
【0015】一方、請求項3記載の発明では、ID部の
再生時とデータ部の再生時とで区別し、ID部再生時に
は2つの前記PLL中の一方のPLLのみを用いて、前
エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させてID
部の情報の再生を行う一方、データ部再生時には各々の
PLLに対して前エッジ、後エッジに対応した信号の一
方ずつを入力側に戻して、前エッジと後エッジとで独立
してデータ部の情報の再生を行うようにした。
【0016】請求項4記載の発明でも同様に、ID部の
再生時とデータ部の再生時とで区別するものとし、ID
部再生時には2つの前記PLL中の一方のPLLのみを
用いて、前エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力
させてID部の情報の再生を行う一方、データ部再生時
にはPLLが引込むまでは2つの前記PLLに対して各
々前エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させ、
これらのPLLの引込み後には各々のPLLに対して前
エッジ、後エッジに対応した信号の一方ずつを入力側に
戻して、前エッジと後エッジとで独立してデータ部の情
報の再生を行うようにした。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明による再生方法を実施する再生装置として、
マークエッジ記録方式により光ディスク上に記録された
記録マークの前エッジ及び後エッジに対応した信号を各
々独立して検出し、これらの信号から各々別個に設けた
2つのPLLによって同期信号を独立して生成し、各々
の同期信号に基づき前記光ディスクに記録された情報の
再生を行うようにした光ディスク再生装置において、前
記前エッジ及び後エッジに対応した両信号と前エッジの
みに対応した信号との何れか一方を選択して一方のPL
Lに入力させる前エッジ用選択手段と、前記前エッジ及
び後エッジに対応した両信号と後エッジのみに対応した
信号との何れか一方を選択して他方のPLLに入力させ
る後エッジ用選択手段とを設けたものとした。
【0018】この際、請求項6記載の発明では、前エッ
ジ用選択手段及び後エッジ用選択手段のセレクト信号
を、PLLより出力されてPLL引込み完了を示すステ
ート信号とした。
【0019】また、請求項7記載の発明では、請求項3
又は4記載の発明による再生方法を実施する再生装置と
して、マークエッジ記録方式により光ディスク上に記録
された記録マークの前エッジ及び後エッジに対応した信
号を各々独立して検出し、これらの信号から各々別個に
設けた2つのPLLによって同期信号を独立して生成
し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記録され
た情報の再生を行うようにした光ディスク再生装置にお
いて、前記前エッジ及び後エッジに対応した両信号と前
エッジ又は後エッジのみに対応した信号との何れか一方
を選択して一方のPLLに入力させる前又は後エッジ用
選択手段と、前記一方のPLLのみを用いて前エッジ及
び後エッジを再生したデータと2つのPLLを用いて前
エッジと後エッジとで独立して再生したデータを合成し
たデータとの何れか一方を選択して出力する出力選択手
段とを設けたものとした。
【0020】一方、請求項8記載の発明では、マークエ
ッジ記録方式により光ディスク上に記録された記録マー
クの前エッジ及び後エッジに対応した信号を検出し、こ
れらの信号から1つ又は2つのPLLによって同期信号
を生成し、この同期信号に基づき前記光ディスクに記録
された情報の再生を行うようにした光ディスク再生方法
において、PLL引込み用のVFOパターンの記録マー
クをそのエッジ間隔が再生光ビームの半値ビーム径の
0.5〜1.5倍であってクロック周期の2倍となるよ
うに記録しておき、前記記録マークの再生信号における
エッジの中間点に対応した検出信号を単独で用い、又
は、この検出信号と前エッジ及び後エッジに対応した両
信号とを併用して、1つ又は2つのPLLの引込みを行
い、その引込み後に前エッジ及び後エッジに対応した両
信号によりこれらのPLLの引込み状態を維持しながら
前エッジ、後エッジに対応した信号を用いて情報の再生
を行うようにした。
【0021】請求項9記載の発明では、マークエッジ記
録方式により光ディスク上に記録された記録マークの前
エッジ及び後エッジに対応した信号を検出し、これらの
信号から2つのPLLによって同期信号を生成し、この
同期信号に基づき前記光ディスクに記録された情報の再
生を行うようにした光ディスク再生方法において、PL
L引込み用のVFOパターンの記録マークをそのエッジ
間隔が再生光ビームの半値ビーム径の0.5〜1.5倍
であってクロック周期の2倍となるように記録してお
き、前記記録マークの再生信号におけるエッジの中間点
に対応した検出信号を用いて2つのPLLの引込みを同
時に行い、その引込み後に前エッジ及び後エッジに対応
した信号を分離して各々のPLLの引込み状態を維持し
ながら前エッジ、後エッジに各々対応した信号を再生し
た後、元の一連のビット列を再合成して情報の再生を行
うようにした。
【0022】さらに、請求項10記載の発明では、マー
クエッジ記録方式により光ディスク上に記録された記録
マークの前エッジ及び後エッジに対応した信号を各々独
立して検出し、これらの信号から各々別個の2つのPL
Lによって同期信号を独立して生成し、各々の同期信号
に基づき前記光ディスクに記録された情報の再生を行う
ようにした光ディスク再生方法において、フルROM又
はパーシャルROMのROM部再生時に、2つの前記P
LL中の一方のPLLのみを用いて、前エッジ及び後エ
ッジに対応した両信号を入力させてROM部の情報の再
生を行うようにした。
【0023】
【作用】請求項1記載の発明においては、ID部を再生
する際、PLLが引込む前は2つのPLLに各々前エッ
ジ及び後エッジに対応した両信号を入力させるので、
前、後エッジパルスの両方で位相比較が可能となり、確
実かつ素早くPLLの引込みが行われる。よって、ID
部におけるPLL引込み用のVFOエリアを長くする必
要はない。PLLが引込んだ後は、各々のPLLで前エ
ッジ、後エッジに対応した各々の信号を独立して再生す
ることにより、前後エッジ独立再生方式によるエッジ変
動を補正した再生が行われる。
【0024】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明によるID部再生に加え、データ部再生につ
いても同様に、PLLが引込むまでは2つのPLLに各
々前エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させる
ので、確実かつ素早くPLLの引込みが行われる。よっ
て、データ部におけるPLL引込み用のVFOエリアを
長くする必要はない。PLLが引込んだ後は、各々のP
LLで前エッジ、後エッジに対応した各々の信号を独立
して再生することにより、前後エッジ独立再生方式によ
るエッジ変動を補正した再生が行われる。
【0025】請求項3記載の発明においては、ID部を
再生する際には、一方のPLLのみを用い、これに前エ
ッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させて行う
が、ID部は光ディスク製造時に予めプリフォーマット
されているので、エッジ変動が殆どないため、前、後エ
ッジを独立して再生しなくても、支障なく再生できる。
一方、エッジ変動を生じ得るデータ部を再生する際に
は、2つのPLLに各々前エッジ、後エッジに対応した
信号の一方ずつを入力させて独立再生することにより、
前後エッジ独立再生方式によるエッジ変動を補正した再
生が行われる。
【0026】請求項4記載の発明においては、ID部を
再生する際には、請求項3記載の発明の場合と同様に、
一方のPLLのみを用い、これに前エッジ及び後エッジ
に対応した両信号を入力させて行うが、ID部は光ディ
スク製造時に予めプリフォーマットされているので、エ
ッジ変動が殆どないため、前、後エッジを独立して再生
しなくても、支障なく再生できる。一方、エッジ変動を
生じ得るデータ部を再生する際には、請求項2記載の発
明の場合と同様に、PLLが引込むまでは2つのPLL
に各々前エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力さ
せるので、確実かつ素早くPLLの引込みが行われる。
よって、データ部におけるPLL引込み用のVFOエリ
アを長くする必要はない。PLLが引込んだ後は、各々
のPLLで前エッジ、後エッジに対応した各々の信号を
独立して再生することにより、前後エッジ独立再生方式
によるエッジ変動を補正した再生が行われる。
【0027】請求項5記載の発明においては、前エッジ
用選択手段及び後エッジ用選択手段により、前エッジ及
び後とエッジに対応した両信号、又は、その一方の信号
のみを選択してPLLに入力させるので、極めて簡単な
構成で請求項1,2記載の発明の再生方法が実現され
る。
【0028】この際、請求項6記載の発明においては、
PLL引込み完了を示すステート信号をこれらの選択手
段のセレクト信号とするので、PLL引込み後、確実に
PLLの入力切換えが行われる。
【0029】請求項7記載の発明においては、PLLの
入力を切換える前又は後エッジ用選択手段と、一方のP
LLのみを用いて再生したデータと2つのPLLを用い
て再生し合成したデータとの出力を選択切換えする出力
選択手段とを備えることにより、極めて簡単な構成で請
求項3,4記載の発明の再生方法が実現される。
【0030】一方、請求項8記載の発明においては、元
の再生信号を1階微分した信号を用いてクロックを検出
することになるので、時定数も小さく、PLLを高速か
つ確実に引込み得るものとなり、実質的に情報の記録密
度の高いものとなる。
【0031】請求項9記載の発明においても同様であ
り、クロックを高速で引込むことが可能なため、PLL
引込み用のVFOエリアは短くてよいものとなる。ま
た、情報信号の再生も正確に行われるので、実質的に情
報の記録密度の高いものとなる。
【0032】さらに、請求項10記載の発明において
は、フルROM又はパーシャルROMのROM部の再生
時には、一方のPLLのみを用い、前エッジ及び後エッ
ジに対応した両信号を入力させて再生するが、これらの
データ部は光ディスク製造時に予めプリフォーマットさ
れているので、エッジ位置変動が殆どないため、前、後
エッジを独立して再生しなくても、支障なく再生でき
る。
【0033】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1に基づいて説明
する。図4で示した部分と同一部分は同一符号を用いて
示す。本実施例では、PLL1,2の引込み前において
は、これらの2つのPLL1,2の両方に、前エッジ及
び後エッジに対応した両信号(両エッジパルス)を入力
させる一方、PLL1,2の引込み後にはPLL1に対
しては前エッジに対応した信号(前エッジパルス)のみ
を入力させ、PLL2に対しては後エッジに対応した信
号(後エッジパルス)のみを入力させて、前、後エッジ
を独立して再生させるようにしたものである。このよう
な再生方法によれば、PLL1,2がロック(引込み完
了)するまでは、前、後エッジパルスの両方を用いて位
相比較を行えるので、確実かつ素早くPLL1,2を引
込ませることができる。このため、PLL引込み用のV
FOエリアを長くする必要のないものとなる。また、P
LL引込み後には、前後エッジ独立再生方式に準じて、
前、後エッジパルスを独立して再生するので、エッジ位
置の変動を再生時に補正できるものとなる。
【0034】このような再生方法を、セクタフォーマッ
トのID部の再生時に行うようにしてもよく(請求項1
記載の発明に相当)、さらには、ID部に加え、データ
部の再生時にも行うようにしてもよい(請求項2記載の
発明に相当)。前者によれば、ID部用のVFO1,V
FO2エリアを長くする必要がなく、後者によれば、こ
れに加えて、データ部用のVFO3エリアを長くする必
要のないものとなる。
【0035】これらの方法を実施する上で、構成的に
は、図4に示した前後エッジ独立再生方式の構成に加
え、各々、前エッジ用選択手段、後エッジ用選択手段と
なるセレクタ7,8を各々のPLL1,2の前段に設け
ればよい(請求項5記載の発明に相当)。ここに、これ
らのセレクタ7,8の前段には前後エッジパルス分離回
路9が設けられている。これにより、前記セレクタ7に
はエッジパルス(前エッジ及び後エッジに対応した両信
号)とこの前後エッジパルス分離回路9により分離され
た前エッジパルスとが入力されており、その何れか一方
のみを選択してPLL1に入力させるものである。同様
に、前記セレクタ8にはエッジパルスと前後エッジパル
ス分離回路9により分離された後エッジパルスとが入力
されており、その何れか一方のみを選択してPLL2に
入力させるものである。これらのセレクタ7,8のセレ
クト信号としては、PLL1,2より出力されるPLL
引込み完了を示すステート信号が用いられており(請求
項6記載の発明に相当)、PLL引込み完了後にPLL
1,2に対する入力切換えが確実に行われる。
【0036】つづいて、本発明の第二の実施例を図2に
より説明する。本実施例は、光ディスクにおいて、ID
部はディスク製造時に予めプリフォーマットされてお
り、エッジ位置の変動が殆どない点に着目し、データ部
の再生時とは処理を異ならせるようにしたものである。
【0037】まず、ID部についてはエッジ位置に変動
が殆どないため、その再生に際して、前エッジと後エッ
ジとを独立に再生せず、通常のように1つのPLL1
(又は、PLL2)のみで再生しても、正確に再生し得
る。そして、エッジ位置の変動を生じ得るデータ部の再
生時のみ、2つのPLL1,2を用いて、前後エッジ独
立再生方式により再生することにより、そのエッジ変動
を補正した再生ができる(請求項3記載の発明に相
当)。このような再生方法によれば、ID部内のVFO
1,VFO2エリアのバイト数を増やす必要のないもの
となる。つまり、ID部の再生時には、前後エッジパル
スを分離せず、セレクタ7により一方のPLL1に与
え、このPLL1、弁別器3のみを用いてデータを再生
し、これを出力選択手段となるセレクタ10で選択出力
し、復調器6で復調すればよい。一方、データの再生時
には、エッジパルスを前後エッジパルス分離回路9によ
り分離し、前エッジパルスはセレクタ7を介してPLL
1に入力させ、後エッジパルスはPLL2に入力させ、
各々弁別器3,4を用いてデータを独立して検出し、こ
れらを合成回路5で合成した結果をセレクタ10で選択
して復調器6に出力させ、復調すればよい。
【0038】さらに、この際、データ部の再生時に、P
LL引込みまでは2つのPLL1,2の両方に対して、
前エッジパルス、後エッジパルスの両方を入力させ、P
LL引込み後には、PLL1に対しては前エッジパルス
のみを入力させる一方、PLL2に対しては後エッジパ
ルスのみを入力させて、前後エッジを独立して再生する
ようにしてもよい(請求項4記載の発明に相当)。これ
によれば、ID部用のVFO1,VFO2エリアだけで
なく、データ部用のVFO3エリアも長くする必要のな
いものとなる。
【0039】なお、これらの再生方法を実施する上で、
セレクタ7に代えて、セレクタ8を用い、ID部の再生
用にPLL2側を用いるようにしてもよい。
【0040】また、フルROMやパーシャルROMのR
OM部に着目した場合も、これらのデータ部は、ディス
ク製造時に予めプリフォーマットされており、エッジ位
置の変動が殆どないので、上記のID部再生方法を応用
できる。即ち、フルROMやパーシャルROMのROM
部の再生時には、一方のPLL1(又は、PLL2)の
みを用い、前エッジパルス、後エッジパルスの両方を入
力させて再生するようにすればよい(請求項10記載の
発明に相当)。これにより、VFOエリアを長くとって
おく必要がないものとなる。
【0041】さらに、本発明の第三の実施例を図3を参
照して説明する。まず、図3(a)に光ディスク上に記
録された情報信号の一例を示す。VFOは前述したよう
にビット同期信号とも呼ばれ、シリアルデータのビット
クロックの周期と位相を検出する役割を持ち、フレーム
同期信号、情報信号に先立って設けられる。このような
クロックの周期と位相を検出する方法として、通常、P
LLが多用されているが、クロックの周期と位相の検出
を高速かつ確実に行うためには、クロックの周期と位相
を含んだ情報がなるべく頻繁に出現する情報パターンを
VFOに用いることが効果的である。同図(b)にVF
Oパターンとして好ましい例を示す。同図(b)に示す
VFOパターン情報は、同図(c)で示すように、ビッ
ト“1”で2値の状態が反転する形態(NRZI=Non
Return to Zro Inverted)で、同図(d)に示すよ
うに、光ディスクの情報トラックに沿って記録する際
に、記録マークM1 ,M2 ,M3 ,M4 ,〜と非マーク
(記録マーク間)との遷移を繰返したパターンとなる。
【0042】ここに、PLL引込み用のVFOパターン
のエッジ間隔(マーク長さ)としては、再生光ビームB
の半値ビーム径の0.5〜1.5倍として記録するのが
よい。なお、半値ビーム径はレーザ光波長を集光レンズ
の開口数で除した数値の0.4〜0.7倍で与えられ
る。即ち、図3において、再生光ビームBを矢印方向に
走査させてVFOパターンを再生した時、同図(e)に
示すように正弦波形に近い再生波形S1 が得られ、この
再生波形S1 の平均レベルL1 を閾値として2値化する
だけで、容易に記録マークMの前エッジと後エッジとを
正確に検出できる。記録マークMの長さと非マークの長
さとは、記録条件(記録光パワー、記録パルスデューテ
ィ比のずれなど)により正確にコントロールできていな
い場合が発生しやすいが、記録マークMの長さを再生光
ビームBの半値ビーム径の0.5〜1.5倍に選択設定
しておくと、2次高調波成分が少なく再生されるので、
再生波形が正弦波形に近くなる。よって、前述した方法
で2値化するだけで記録マークMの前エッジと後エッジ
との位相のずれを少なくすることができる。同図(e
1)は前エッジに対応したパルス列、同図(e2)は後
エッジに対応したパルス列、同図(e3)はこれらを合
成した前後両エッジに対応したパルス列を示す。この同
図(e3)に示すパルス列を用いれば、クロックの周期
と位相の検出に必要な情報が高い頻度で出現するので、
高速かつ確実にクロックを検出することができる。
【0043】ちなみに、記録マークMの長さを再生光ビ
ームBの半値ビーム径の0.5倍以下に設定すると、再
生信号の振幅が小さくなり過ぎ、S/N比が低下するの
で好ましくない。また、記録マークMの長さを再生光ビ
ームBの半値ビーム径の1.5倍以上に設定すると、2
次高調波成分が多くなり、前後エッジの位相差が大きく
なる場合を生ずるので、汎用性に欠け、好ましくない。
【0044】なお、記録マークMのエッジを検出する方
法として、同図(e)に示す再生波形S1 を2階微分し
てなる同図(g)に示すような波形を用い、ゼロレベル
0を基準にして2値化し、同図(g0)に示すような
2値化信号を得るようにしてもよい。この検出方法の場
合、時定数が小さいので、同図(g0)に示す2値化信
号を殆どVFOパターンの第1ビット目から正確に得る
ことができるので、PLL引込み時間を短縮させるため
には好都合である。
【0045】また、PLL引込み用のVFOパターンの
周期に関しては、クロック周期の1倍、2倍又は3倍と
するのがよい。このように設定すると、4倍以上とした
場合に比して、クロック周期と位相の検出に必要な情報
を高い頻度で出現させることができ、高速かつ確実にク
ロックを検出し得るものとなる。
【0046】本実施例では、クロック周期の2倍に設定
されているものとする。しかして、請求項8記載の発明
の場合、このような前提の下、PLL引込み用のVFO
パターンの記録マークをそのエッジ間隔が再生光ビーム
の半値ビーム径の0.5〜1.5倍であってクロック周
期の2倍となるように記録しておき、前記記録マークの
再生信号におけるエッジの中間点に対応した検出信号を
単独で用い、又は、この検出信号と前エッジ及び後エッ
ジに対応した両信号とを併用して、1つ又は2つのPL
Lの引込みを行い、その引込み後に前エッジ及び後エッ
ジに対応した両信号よりこれらのPLLの引込み状態を
維持しながら前エッジ、後エッジに対応した信号を用い
て情報の再生を行うようにしたものである。
【0047】まず、PLL引込み用のVFOパターンの
エッジ間隔を、再生光ビームBの半値ビーム径の0.5
〜1.5倍とし、かつ、クロック周期の2倍となるよう
に記録しておくと、再生信号における前エッジと後エッ
ジとの中間点に対応した検出信号として図3(h)に示
すように元の再生信号を1階微分した信号を用い、その
ゼロレベルL0 を基準として2値化することにより、同
図(h0)に示すような2値化信号を得ることができ
る。ここに、VFOパターンのエッジ間隔を、上記条件
を満たすように設定しているので、同図(h0)に示す
2値化信号の立上りと立下りのタイミングが、丁度、ク
ロックのタイミングに合致するので、このような2値化
信号を用いてクロックを検出し得ることが分かる。この
方法による場合、時定数が小さいので、2値化信号を殆
どVFOパターンの第1ビット目から正確に得ることが
でき、PLLを高速かつ確実に引込めるものとなる。
【0048】一方、請求項9記載の発明の場合も、同様
に、PLL引込み用のVFOパターンの記録マークをそ
のエッジ間隔が再生光ビームの半値ビーム径の0.5〜
1.5倍であってクロック周期の2倍となるように記録
しておく条件下に、記録マークMの再生信号におけるエ
ッジの中間点に対応した検出信号を用いて2つのPLL
の引込みを同時に行い、その引込み後に前エッジ及び後
エッジに対応した信号を分離して各々のPLLの引込み
状態を維持しながら前エッジ、後エッジに各々対応した
信号を再生した後、元の一連のビット列を再合成して情
報の再生を行うようにしたものである。
【0049】即ち、VFOパターンでは前エッジと後エ
ッジの位相差は少なくなるが、VFOパターンに続く情
報信号部分では、再生光ビームBの半値ビーム径の1.
5倍以上のエッジ間隔となるるパターンが多く含まれて
くるようになり、前エッジと後エッジの位相差が2値化
信号に発生してくるので、前エッジ及び後エッジの各々
に対応した検出信号を前後エッジパルス分離回路9によ
り分離して用い、2つのPLL1,2の引込み状態を維
持しながら、前エッジ、後エッジ各々に対応した信号を
再生した後、元の一連のビット列を再合成することによ
り、情報を再生すれば、正確に情報を再生し得るものと
なる。PLL1,2の引込みが完了した後は、PLL引
込み状態を維持するだけであるので、前後何れか一方の
エッジに対応した信号を用いるだけで安定したPLL動
作を行わせることができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、セクタフ
ォーマットのID部を再生する際、PLLの引込み前に
は2つのPLLに各々前エッジ及び後エッジに対応した
両信号を入力させるようにしたので、前、後エッジパル
スの両方で位相比較を行うことができ、よって、確実か
つ素早くPLLの引込みを行えるとともに、ID部にお
けるPLL引込み用のVFOエリアを長くする必要もな
いものとなり、また、PLLが引込んだ後は、各々のP
LLで前エッジ、後エッジに対応した各々の信号を独立
して再生するようにしたので、前後エッジ独立再生方式
によるエッジ変動を補正した再生を行うことができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明によるID部再生に加え、データ部再生につい
ても同様に、PLLが引込むまでは2つのPLLに各々
前エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させるよ
うにしたので、確実かつ素早くPLLの引込みを行せる
ことができ、よって、データ部におけるPLL引込み用
のVFOエリアを長くする必要のないものとすることが
でき、また、PLLが引込んだ後は、各々のPLLで前
エッジ、後エッジに対応した各々の信号を独立して再生
するようにしたので、前後エッジ独立再生方式によるエ
ッジ変動を補正した再生を行うことができる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、ID部は光
ディスク製造時に予めプリフォーマットされているの
で、エッジ変動が殆どない点に着目し、ID部を再生す
る際には、一方のPLLのみを用い、これに前エッジ及
び後エッジに対応した両信号を入力させて行うようにし
たので、前、後エッジを独立して再生するものではない
が、支障なく再生できるものであり、よって、ID部に
おけるPLL引込み用のVFOエリアを長くする必要の
ないものとすることができる。一方、エッジ変動を生じ
得るデータ部を再生する際には、2つのPLLに各々前
エッジ、後エッジに対応した信号の一方ずつを入力させ
て独立再生するようにしたので、前後エッジ独立再生方
式によるエッジ変動を補正した再生を行うことができ
る。
【0053】請求項4記載の発明によれば、ID部を再
生する際には、請求項3記載の発明の場合と同様に、一
方のPLLのみを用い、これに前エッジ及び後エッジに
対応した両信号を入力させて行うようにしたので、ID
部におけるPLL引込み用のVFOエリアを長くする必
要のないものとすることができ、エッジ変動を生じ得る
データ部を再生する際には、請求項2記載の発明の場合
と同様に、PLLが引込むまでは2つのPLLに各々前
エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させるよう
にしたので、確実かつ素早くPLLの引込みを行わせる
ことができ、よって、データ部におけるPLL引込み用
のVFOエリアを長くする必要のないものとなり、PL
Lが引込んだ後は、各々のPLLで前エッジ、後エッジ
に対応した各々の信号を独立して再生するようにしたの
で、前後エッジ独立再生方式によるエッジ変動を補正し
た再生を行うことができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、前エッジ用
選択手段及び後エッジ用選択手段により、前エッジ及び
後エッジに対応した両信号、又は、その一方の信号のみ
を選択してPLLに入力させるように構成したので、極
めて簡単な構成で請求項1,2記載の発明の再生方法を
実現することができる。
【0055】この際、請求項6記載の発明によれば、P
LL引込み完了を示すステート信号をこれらの選択手段
のセレクト信号としたので、PLL引込み後、確実にP
LLの入力切換えを行わせることができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、PLLの入
力を切換える前又は後エッジ用選択手段と、一方のPL
Lのみを用いて再生したデータと2つのPLLを用いて
再生し合成したデータとの出力を選択切換えする出力選
択手段とを備えた構成としたので、極めて簡単な構成で
請求項3,4記載の発明の再生方法を実現することがで
きる。
【0057】一方、請求項8記載の発明によれば、実質
的に元の再生信号を1階微分した信号を用いてクロック
を検出するようにしたので、時定数も小さく、PLLを
高速かつ確実に引込めることになり、実質的に情報の記
録密度の高いものとすることができる。
【0058】請求項9記載の発明による場合も同様であ
り、実質的にクロックを高速で引込めるようにしたの
で、PLL引込み用のVFOエリアが短くてよいものと
なり、また、情報信号の再生も正確に行われるので、実
質的に情報の記録密度の高いものとすることができる。
【0059】さらに、請求項10記載の発明によれば、
フルROM又はパーシャルROMのROM部の場合、こ
れらのデータ部は光ディスク製造時に予めプリフォーマ
ットされており、エッジ位置変動が殆どない点に着目
し、その再生時には、一方のPLLのみを用い、前エッ
ジ及び後エッジに対応した両信号を入力させて再生する
ようにしたので、PLL引込み用のVFOエリアを長く
することなく確実にPLL引込みを行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第二の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第三の実施例を示すタイミングチャー
トである。
【図4】従来の前後エッジ独立再生方式を示すブロック
図である。
【図5】その動作を示すタイミングチャートである。
【図6】90mm光磁気ディスクの現ISO規格によるセ
クタフオーマットを示す模式図である。
【図7】130mm光磁気ディスクの現ISO規格による
セクタフオーマットを示す模式図である。
【図8】130mm光磁気ディスクの現ISO規格による
セクタフオーマットの別例を示す模式図である。
【符号の説明】
1,2 PLL 7 前エッジ用選択手段 8 後エッジ用選択手段 10 出力選択手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を各々独立して検出し、これらの信号から各
    々別個の2つのPLLによって同期信号を独立して生成
    し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記録され
    た情報の再生を行うようにした光ディスク再生方法にお
    いて、前記光ディスクにプリフォーマットされたセクタ
    フォーマット中のID部再生時に、PLLが引込むまで
    は2つの前記PLLに対して各々前エッジ及び後エッジ
    に対応した両信号を入力させ、これらのPLLの引込み
    後には各々のPLLに対して前エッジ、後エッジに対応
    した信号の一方ずつを入力側に戻して、前エッジと後エ
    ッジとで独立してID部の情報の再生を行うようにした
    ことを特徴とする光ディスク再生方法。
  2. 【請求項2】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を各々独立して検出し、これらの信号から各
    々別個の2つのPLLによって同期信号を独立して生成
    し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記録され
    た情報の再生を行うようにした光ディスク再生方法にお
    いて、前記光ディスクにプリフォーマットされたセクタ
    フォーマット中のID部及びデータ部再生時に、PLL
    が引込むまでは2つの前記PLLに対して各々前エッジ
    及び後エッジに対応した両信号を入力させ、これらのP
    LLの引込み後には各々のPLLに対して前エッジ、後
    エッジに対応した信号の一方ずつを入力側に戻して、前
    エッジと後エッジとで独立してID部及びデータ部の情
    報の再生を行うようにしたことを特徴とする光ディスク
    再生方法。
  3. 【請求項3】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を各々独立して検出し、これらの信号から各
    々別個の2つのPLLによって同期信号を独立して生成
    し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記録され
    た情報の再生を行うようにした光ディスク再生方法にお
    いて、前記光ディスクにプリフォーマットされたセクタ
    フォーマット中のID部再生時には2つの前記PLL中
    の一方のPLLのみを用いて、前エッジ及び後エッジに
    対応した両信号を入力させてID部の情報の再生を行
    い、データ部再生時には各々のPLLに対して前エッ
    ジ、後エッジに対応した信号の一方ずつを入力側に戻し
    て、前エッジと後エッジとで独立してデータ部の情報の
    再生を行うようにしたことを特徴とする光ディスク再生
    方法。
  4. 【請求項4】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を各々独立して検出し、これらの信号から各
    々別個の2つのPLLによって同期信号を独立して生成
    し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記録され
    た情報の再生を行うようにした光ディスク再生方法にお
    いて、前記光ディスクにプリフォーマットされたセクタ
    フォーマット中のID部再生時には2つの前記PLL中
    の一方のPLLのみを用いて、前エッジ及び後エッジに
    対応した両信号を入力させてID部の情報の再生を行
    い、データ部再生時にはPLLが引込むまでは2つの前
    記PLLに対して各々前エッジ及び後エッジに対応した
    両信号を入力させ、これらのPLLの引込み後には各々
    のPLLに対して前エッジ、後エッジに対応した信号の
    一方ずつを入力側に戻して、前エッジと後エッジとで独
    立してデータ部の情報の再生を行うようにしたことを特
    徴とする光ディスク再生方法。
  5. 【請求項5】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を各々独立して検出し、これらの信号から各
    々別個に設けた2つのPLLによって同期信号を独立し
    て生成し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記
    録された情報の再生を行うようにした光ディスク再生装
    置において、前記前エッジ及び後エッジに対応した両信
    号と前エッジのみに対応した信号との何れか一方を選択
    して一方のPLLに入力させる前エッジ用選択手段と、
    前記前エッジ及び後エッジに対応した両信号と後エッジ
    のみに対応した信号との何れか一方を選択して他方のP
    LLに入力させる後エッジ用選択手段とを設けたことを
    特徴とする光ディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 前エッジ用選択手段及び後エッジ用選択
    手段のセレクト信号を、PLLより出力されてPLL引
    込み完了を示すステート信号としたことを特徴とする請
    求項5記載の光ディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を各々独立して検出し、これらの信号から各
    々別個に設けた2つのPLLによって同期信号を独立し
    て生成し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記
    録された情報の再生を行うようにした光ディスク再生装
    置において、前記前エッジ及び後エッジに対応した両信
    号と前エッジ又は後エッジのみに対応した信号との何れ
    か一方を選択して一方のPLLに入力させる前又は後エ
    ッジ用選択手段と、前記一方のPLLのみを用いて前エ
    ッジ及び後エッジを再生したデータと2つのPLLを用
    いて前エッジと後エッジとで独立して再生したデータを
    合成したデータとの何れか一方を選択して出力する出力
    選択手段とを設けたことを特徴とする光ディスク再生装
    置。
  8. 【請求項8】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を検出し、これらの信号から1つ又は2つの
    PLLによって同期信号を生成し、この同期信号に基づ
    き前記光ディスクに記録された情報の再生を行うように
    した光ディスク再生方法において、PLL引込み用のV
    FOパターンの記録マークをそのエッジ間隔が再生光ビ
    ームの半値ビーム径の0.5〜1.5倍であってクロッ
    ク周期の2倍となるように記録しておき、前記記録マー
    クの再生信号におけるエッジの中間点に対応した検出信
    号を単独で用い、又は、この検出信号と前エッジ及び後
    エッジに対応した両信号とを併用して、1つ又は2つの
    PLLの引込みを行い、その引込み後に前エッジ及び後
    エッジに対応した両信号によりこれらのPLLの引込み
    状態を維持しながら前エッジ、後エッジに対応した信号
    を用いて情報の再生を行うようにしたことを特徴とする
    光ディスク再生方法。
  9. 【請求項9】 マークエッジ記録方式により光ディスク
    上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに対
    応した信号を検出し、これらの信号から2つのPLLに
    よって同期信号を生成し、この同期信号に基づき前記光
    ディスクに記録された情報の再生を行うようにした光デ
    ィスク再生方法において、PLL引込み用のVFOパタ
    ーンの記録マークをそのエッジ間隔が再生光ビームの半
    値ビーム径の0.5〜1.5倍であってクロック周期の
    2倍となるように記録しておき、前記記録マークの再生
    信号におけるエッジの中間点に対応した検出信号を用い
    て2つのPLLの引込みを同時に行い、その引込み後に
    前エッジ及び後エッジに対応した信号を分離して各々の
    PLLの引込み状態を維持しながら前エッジ、後エッジ
    に各々対応した信号を再生した後、元の一連のビット列
    を再合成して情報の再生を行うようにしたことを特徴と
    する光ディスク再生方法。
  10. 【請求項10】 マークエッジ記録方式により光ディス
    ク上に記録された記録マークの前エッジ及び後エッジに
    対応した信号を各々独立して検出し、これらの信号から
    各々別個の2つのPLLによって同期信号を独立して生
    成し、各々の同期信号に基づき前記光ディスクに記録さ
    れた情報の再生を行うようにした光ディスク再生方法に
    おいて、フルROM又はパーシャルROMのROM部再
    生時に、2つの前記PLL中の一方のPLLのみを用い
    て、前エッジ及び後エッジに対応した両信号を入力させ
    てROM部の情報の再生を行うようにしたことを特徴と
    する光ディスク再生方法。
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