JP3452680B2 - 再生信号処理回路 - Google Patents

再生信号処理回路

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JP3452680B2
JP3452680B2 JP08673295A JP8673295A JP3452680B2 JP 3452680 B2 JP3452680 B2 JP 3452680B2 JP 08673295 A JP08673295 A JP 08673295A JP 8673295 A JP8673295 A JP 8673295A JP 3452680 B2 JP3452680 B2 JP 3452680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に高密度記録され
た光ディスク等の記録媒体から情報を再生するのに適し
た再生信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置として、例えば、
情報ビットの1に対応してレーザー光をパルス発光させ
ることにより記録マークを形成するマークポジション記
録方式のものがある。この記録方式では、記録マークの
中心の位置が情報を持つので、読み出しの場合も、マー
クの中心、つまり再生信号のピークの位置が1、それ以
外が0となる。
【0003】また、近年、光ディスクの記録密度を向上
させるために、記録マークのエッジ部分に意味を持たせ
るマークエッジ記録方式の光ディスク装置が実用化され
始めている。この記録方式では、情報ビットの1が記録
マークのエッジ部に対応するので、マークポジション記
録方式に比べて、同じマーク長で2倍の情報を記録する
ことができることになる。
【0004】かかるマークエッジ記録方式において、記
録マークから元の1,0の情報を取り出す方法として
は、再生信号をあるレベルでスライスして2値化するス
ライスレベル方式と、再生信号を微分してピーク点検出
を行う微分方式とが知られているが、例えば、光磁気記
録等においては磁気カー効果による偏光面の回転角が小
さく、得られる再生信号の振幅が小さいことから、一般
にはスライスレベル方式が用いられている。
【0005】このようなスライスレベル方式として、例
えば、特公平1−13658号公報には、正負のピーク
ホールド回路を用いて再生信号の正負のエンベロープを
検出し、これら正負のエンベロープの中間値をスライス
レベルとして再生信号を2値化すると共に、この2値化
信号の周波数に基づいて正負のピークホールド回路にお
ける時定数を制御することにより、スライスレベルを再
生信号の振幅変動、バイアス変動および周波数変動に追
従させるようにしたものが開示されている。
【0006】また、特開平5−81677号公報には、
記録媒体上のデータ記録領域のデータ開始部に記録され
ているPLL引き込みのための単一記録周期信号(以
下、VFO部という)における再生信号の極大値を検出
すると共に、データ開始部に続くデータ部における再生
信号の同極性の極大値を検出し、これらVFO部におけ
る極大値とデータ部における極大値との差に基づいてス
ライスレベルを設定することにより、スライスレベルを
ベースライン変動に追従させて、データ部における再生
信号を2値化するようにしたものが開示されている。
【0007】さらに、特開昭62−254514号公報
には、再生信号の正負のエンベロープに基づくスライス
レベルにより再生信号を2値化し、その2値化信号を、
該2値化信号に同期するクロックでラッチして最終的な
2値化信号を得ると共に、該最終的な2値化信号と、ス
ライスレベルでスライスして得た2値化信号との位相比
較に基づいてスライスレベルを補正することにより、再
生信号の振幅変動を補償するようにしたものが開示され
ている。
【0008】一方、現在ISOで標準化が進められてい
る1−7変調方式を用いたマークエッジ記録方式では、
ディスクに記録される信号がDCフリーコードではない
ために、DC結合かある一定の期間(具体的にはリシン
ク信号の周期)DC結合とみなせるような時定数を有す
るヘッドアンプを用いる必要がある。しかし、光磁気デ
ィスク等に用いられるディスク基板は、一般に、ポリカ
ーボネートに代表されるプラスチックが多く、それが複
屈折を有するため、偏光光学系を用いて光磁気信号を検
出する場合には、ディスク基板の複屈折の影響を受けて
再生信号のエンべロープが変動することになる。この変
動の周波数は、再生信号に比べて十分低いが、前に述べ
た理由で再生系にはDC成分を必要とすることから、ハ
イパスフィルタ等でカットすることができない。このた
め、スライスレベルをエンベロープの変動に合わせて追
従させるには、上述したような技術が必要になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公知の技術を用いて、スライスレベルをエンベロープ
の変動に合わせて追従させても、以下に述べる理由で、
再生信号のエンベロープの中間値と最適スライスレベル
とは必ずしも一致しないため、再生信号を正確に2値化
できないという問題がある。
【0010】すなわち、記録媒体上の記録マークを読み
取る光学系の分解能には限度があり、短いマークの再生
信号と、長いマークの再生信号とでは振幅が異なる。ま
た、図9Aに示すように、例えば正規の記録パワーより
も低い記録パワーで記録された場合や、図9Bに示すよ
うに、正規の記録パワーよりも高い記録パワーで記録さ
れた場合には、最短マーク1の再生信号と長いマーク2
の再生信号とで、それらのエンベロープの中間値がずれ
る。
【0011】このような場合、長いマークのエンベロー
プの中間値にスライスレベルを設定すると、低パワー記
録の場合には検出されるマークが短くなってしまい、逆
に高パワー記録の場合には検出されるマークが長くなっ
てしまう。このため、従来のように、再生信号のエンベ
ロープの中間値にスライスレベルを設定すると共に、そ
のスライスレベルを再生信号の振幅変動、バイアス変動
および周波数変動に追従して制御しても、記録パワーの
変動が合った場合には、マークの長さを正確に検出する
ことができなくなる。
【0012】この発明の目的は、上述した従来の問題点
に着目してなされたもので、記録マークが正規の記録パ
ワーで記録されなかった場合でも、記録媒体の基板の複
屈折に影響されることなく、簡単な構成で記録されてい
る信号を常に正確に再生できる再生信号処理回路を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に係る発明は、最短マークが連続して記録された同
期引き込み用のVFO部と、それに続くマークエッジ記
録方式で記録された記録マークを有するデータ部とを含
むフォーマットの記録媒体を読み取って得られる再生信
号を2値化する再生信号処理回路において、前記再生信
号のピーク値およびボトム値のエンベロープをそれぞれ
検出するエンベロープ検出手段と、このエンベロープ検
出手段からのエンベロープの中間値を検出する中間値検
出手段と、この中間値検出手段からの前記VFO部にお
ける中間値出力と、前記データ部の開始から所定の期間
における中間値出力との差を検出して保持する中間値差
検出手段と、この中間値差検出手段からの中間値差出力
と、前記中間値検出手段からの前記データ部における中
間値出力との和を検出する和検出手段と、前記中間値検
出手段からの前記VFO部における中間値出力および前
記和検出手段からの和出力を選択する選択手段と、この
選択手段からの出力をスライスレベルとして前記データ
部の再生信号を2値化する2値化手段とを有し、前記デ
ータ部の開始から所定の期間までは、前記VFO部にお
ける前記中間値検出手段からの中間値出力をスライスレ
ベルとし、その後は、前記和検出手段からの和出力をス
ライスレベルとして、前記データ部の再生信号を2値化
するよう構成したことを特徴とするものである。
【0014】さらに、請求項2に係る発明は、最短マー
クが連続して記録された同期引き込み用のVFO部と、
それに続くマークエッジ記録方式で記録された記録マー
クを有するデータ部とを含むフォーマットの記録媒体を
読み取って得られる再生信号を2値化する再生信号処理
回路において、前記VFO部における再生信号のピーク
値よりも高く、かつ前記データ部における再生信号のピ
ーク値より低い第1のレベルと前記再生信号とを比較し
て、前記再生信号のピーク値が前記第1のレベルを下回
っている期間はハイレベルとなる第1のゲート信号を生
成すると共に、前記VFO部における再生信号のボトム
値よりも低く、かつ前記データ部における再生信号のボ
トム値より高い第2のレベルと前記再生信号とを比較し
て、前記再生信号のボトム値が前記第2のレベルを上回
っている期間はハイレベルとなる第2のゲート信号を生
成するゲート生成手段と、このゲート生成手段からの前
記第1,第2のゲート信号がハイレベルにあるときに、
前記再生信号をそれぞれサンプリングする第1,第2の
ゲート手段と、前記第1のゲート手段を通過した前記再
生信号のピーク値および前記第2のゲート手段を通過し
た前記再生信号のボトム値のエンベロープをそれぞれ検
出するエンベロープ検出手段と、このエンベロープ検出
手段からのエンベロープの中間値を検出する中間値検出
手段と、この中間値検出手段からの中間値出力に基づい
て前記第1,第2のレベルを制御するレベル制御手段
と、前記中間値検出手段からの中間値出力をスライスレ
ベルとして前記データ部の再生信号を2値化する2値化
手段とを有し、前記第1,第2のレベルおよびスライス
レベルを、前記VFO部におけるそれぞれの値を基準と
して、前記データ部における前記再生信号のピーク値お
よびボトム値のエンベロープの変動に追従させるよう構
成したことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1に係る発明において、再生信号は、2
値化手段およびエンベロープ検出手段に供給され、エン
ベロープ検出手段において再生信号のピーク値およびボ
トム値のエンベロープがそれぞれ検出され、その中間値
が中間値検出手段により検出される。この中間値出力
は、選択手段、和検出手段および中間値差検出手段に供
給され、中間値差検出手段によりVFO部における中間
値出力と、データ部の開始から所定の期間における中間
値出力との中間値差が検出され、この中間値差出力とデ
ータ部における中間値出力との和が和検出手段で検出さ
れて、その和出力が選択手段に供給される。選択手段に
供給される中間値検出手段からの中間値出力および和検
出手段からの和出力は、該選択手段により、データ部の
開始から所定の期間までは、中間値検出手段からのVF
O部における中間値出力がスライスレベルとして選択さ
れ、その後は、和検出手段からの和出力がスライスレベ
ルとして選択されて、その選択されたスライスレベル
で、2値化手段においてデータ部からの再生信号が2値
化される。
【0016】ここで、データ部の開始から所定の期間
を、記録媒体の基板の複屈折によるエンベロープの変動
周期よりも十分短く設定すれば、中間値差検出手段で検
出される中間値差は、記録パワーの変動による中間値の
ずれを表すことになる。したがって、上記の所定期間後
は、そのずれと実際の中間値との和をスライスレベルと
して選択すれば、そのスライスレベルはVFO部におけ
る中間値出力を基準に、記録媒体の基板の複屈折による
エンベロープの変動に追従することになるので、記録マ
ークが正規の記録パワーで記録されなかった場合でも、
記録媒体の基板の複屈折に影響されることなく、記録さ
れている信号を常に正確に再生することが可能となる。
また、エンベロープの中間値で2値化する回路構成に、
選択手段、中間値差検出手段および和検出手段を付加す
ればよいので、構成も簡単にすることが可能となる。
【0017】さらに、請求項2に係る発明において、再
生信号は、ゲート生成手段、第1のゲート手段および第
2のゲート手段に供給され、ゲート生成手段において再
生信号のピーク値が第1のレベルを下回っている期間は
ハイレベルとなる第1のゲート信号が生成されると共
に、再生信号のボトム値が第2のレベルを上回っている
期間はハイレベルとなる第2のゲート信号が生成され、
これら第1,第2のゲート信号がハイレベルにあるとき
に第1,第2のゲート手段において再生信号がそれぞれ
サンプリングされる。第1,第2のゲート手段でそれぞ
れサンプリングされた再生信号は、エンベロープ検出手
段においてピーク値およびボトム値のエンベロープがそ
れぞれ検出され、その中間値が中間値検出手段で検出さ
れる。この中間値出力は、レベル制御手段および2値化
手段に供給され、レベル制御手段において中間値出力に
基づいて上記第1,第2のレベルが制御され、2値化手
段において中間値出力をスライスレベルとしてデータ部
の再生信号が2値化される。
【0018】ここで、第1のレベルは、VFO部におけ
る再生信号のピーク値よりも高く、かつデータ部におけ
る再生信号のピーク値より低く設定され、第2のレベル
は、VFO部における再生信号のボトム値よりも低く、
かつデータ部における再生信号のボトム値より高く設定
されているので、第1,第2のゲート手段において、記
録パワーの変動による再生信号のピーク値およびボトム
値をそれぞれ除去することが可能となる。しかも、第
1,第2のレベルおよびスライスレベルは、VFO部に
おけるそれぞれの値を基準として、データ部におけるエ
ンベロープの変動に追従するので、記録マークが正規の
記録パワーで記録されなかった場合でも、記録媒体の基
板の複屈折に影響されることなく、記録されている信号
を常に正確に再生することが可能となる。また、エンベ
ロープの中間値で2値化する回路構成に、ゲート生成手
段、第1,第2のゲート手段およびレベル制御手段を付
加すればよいので、構成も簡単にすることが可能とな
る。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づきこの発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の第1実施例を示すも
のである。この実施例は、光磁気ディスク装置に適用す
るもので、光磁気ディスク(図示せず)は、最短マーク
が連続して記録された同期引き込み用のVFO部と、そ
れに続く、1−7変調方式のマークエッジ記録方式で記
録された記録マークを有するデータ部とを含むフォーマ
ットで情報が記録されており、公知の光ピックアップ1
1で読み取られるようになっている。
【0020】この実施例では、光ピックアップ11から
得られる再生信号を、DC結合または一定期間DC結合
とみなせる時定数を有するヘッドアンプ12で増幅し
て、ピークエンベロープ検出回路13、ボトムエンベロ
ープ検出回路14および2値化回路15に供給する。ピ
ークエンベロープ検出回路13は、再生信号のピーク値
をサンプルホールドしてそのエンベロープを検出するよ
う構成し、そのピーク値のエンベロープ出力は中間値検
出回路16に供給する。同様に、ボトムエンベロープ検
出回路14は、再生信号のボトム値をサンプルホールド
してそのエンベロープを検出するよう構成し、そのボト
ム値のエンベロープ出力は中間値検出回路16に供給す
る。
【0021】中間値検出回路16では、ピーク値のエン
ベロープ出力とボトム値のエンベロープ出力との中間値
を検出し、この中間値出力を中間値差検出回路17、加
算回路18の一方の入力端子および切り替え回路19の
一方の入力端子にそれぞれ供給する。中間値差検出回路
17は、図示しない制御回路からの制御信号に基づい
て、VFO部の再生信号の中間値出力と、その後に続く
データ部の開始から所定期間(データ部の先頭部)にお
ける再生信号の中間値出力との差を検出して保持するよ
う構成する。
【0022】この中間値差検出回路17の中間値差出力
は、加算回路18の他方の入力端子に供給して、中間値
検出回路16からの中間値出力と加算し、その加算出力
を切り替え回路19の他方の入力端子に供給する。な
お、中間値差を検出するためのデータ部における開始か
ら所定の期間(データ部の先頭部)は、光磁気ディスク
の基板の複屈折によるエンベロープの変動周期よりも十
分短く設定する。例えば、光磁気ディスクを1800r
pm(30Hz)で回転させる場合、複屈折の周期は1
KHz以下となるので、VFO部を再生する時間を含
め、中間値差を検出するために要する時間は、数十μs
ecで十分である。
【0023】切り替え回路19では、図示しない制御回
路からの切り替え信号に基づいて、VFO部を含むデー
タ部の開始から所定の期間までは、その出力端子を中間
値検出回路16からの中間値出力を受ける入力端子側に
接続し、その後は出力端子を加算回路18からの加算出
力を受ける入力端子側に接続する。この切り替え回路1
9の出力は、スライスレベルとして2値化回路15に供
給し、ここでヘッドアンプ12からの再生信号と比較し
て、データ部の再生信号を2値化するようにする。
【0024】図2は、図1に示す光ピックアップ11の
受光部、ヘッドアンプ12、ピークエンベロープ検出回
路13、ボトムエンベロープ検出回路14および中間値
検出回路16の具体的回路構成を示すものである。この
実施例では、光磁気ディスクからの情報を読み取るため
に、光ピックアップにおいて、光磁気ディスクからの戻
り光の互いに直交する成分をフォトダイオード21a,
21bで検出する。これらフォトダイオード11a,1
1bの出力信号(電流)は、ヘッドアンプ12におい
て、それぞれI−V変換回路12a,12bで電圧信号
に変換して差動増幅器12cで差動増幅し、これにより
再生信号を得るようにする。
【0025】また、ピークエンベロープ検出回路13
は、順方向に接続したダイオード、コンデンサおよび抵
抗を有するピークホールド回路13aと、バッファ13
bと、抵抗およびコンデンサを有するローパスフィルタ
13cとをもって構成する。同様に、ボトムエンベロー
プ検出回路14は、逆方向に接続したダイオード、コン
デンサおよび抵抗を有するボトムホールド回路14a
と、バッファ14bと、抵抗およびコンデンサを有する
ローパスフィルタ14cとをもって構成する。また、中
間値検出回路16は、抵抗16a,16bをもって構成
し、これら抵抗16a,16bの分圧により、ピークエ
ンベロープ出力とボトムエンベロープ出力との中間の電
圧(中間値)を出力するよう構成する。
【0026】次に、この実施例の動作について説明す
る。光ピックアップ11により、図示しない光磁気ディ
スクを読み取ると、ヘッドアンプ12からは、図3に示
すような再生信号が得られる。すなわち、VFO部で
は、最短マークが連続して記録されているので一定周期
の再生信号が得られ、データ部では、記録された記録マ
ークに応じた再生信号が得られる。したがって、VFO
部では、中間値検出回路16において中間値V1が検出
される。この中間値出力V1は、中間値差検出回路17
に供給されると共に、切り替え回路18を経て2値化回
路15にスライスレベルとして供給される。
【0027】その後、データ部の開始から所定の期間
(データ部の先頭部)において、中間値検出回路16に
よりデータ部の中間値V2が検出され、その中間値出力
V2が中間値差検出回路17に供給されて、該中間値差
検出回路17において、先のVFO部における中間値出
力V1と、データ部の先頭部の中間値出力V2との中間
値差V0(V0=V1−V2)が検出される。ここで、
データ部における記録マークが正規の記録パワーで記録
されている場合には、上記所定の期間(データ部の先頭
部)が、光磁気ディスクの基板の複屈折によるエンベロ
ープの変動周期よりも十分短いので、先頭部の中間値出
力V2は、VFO部における中間値出力V1と等しくな
り、中間値差V0はゼロとなるが、記録マークが正規の
記録パワーとは異なる記録パワーで記録された場合に
は、V0はゼロにはならない。
【0028】この中間値差検出回路17からの中間値差
出力V0は、加算回路18に供給されて、中間値検出回
路16からのデータ部の中間値出力V2′と加算され、
データ部の開始から所定の期間が経過した時点で、その
加算出力(V0+V2′)が切り替え回路18を経て、
スライスレベルとして2値化回路15に供給される。し
たがって、データ部の再生信号は、2値化回路15にお
いて、データ部の先頭部では、中間値出力V1をスライ
スレベルとして、その後は加算出力(V0+V2′)を
スライスレベルとして2値化されることになる。
【0029】図4は、この実施例によるスライスレベル
の決定および変更動作のフローチャートを示すもので、
その詳細については既に説明したので、ここではその説
明を省略する。
【0030】この実施例によれば、2値化回路15にお
いて、データ部の再生信号を2値化するスライスレベル
が、光磁気ディスクの基板の複屈折によるエンベロープ
の変動周期よりも十分短いデータ部の先頭部では、VF
O部における中間値出力V1に決定され、その後は、中
間値出力V1およびデータ部先頭部の中間値出力V2の
中間値差V0(V0=V1−V2)と、データ部の中間
値出力V2′との加算出力(V0+V2′)に変更され
るので、スライスレベルは、図5に示すように、VFO
部における中間値出力V1を基準に、光磁気ディスクの
基板の複屈折によるエンベロープの変動に追従すること
になる。したがって、記録マークが正規の記録パワーで
記録されなかった場合でも、光磁気ディスクの基板の複
屈折に影響されることなく、記録されている信号を常に
正確に再生することができる。
【0031】図6は、この発明の第2実施例を示すもの
で、図1に示すものと同一作用をなすものには、同一符
号を付してその説明を省略する。この実施例では、ヘッ
ドアンプ12から出力される再生信号を、ゲート生成回
路20に供給すると共に、遅延回路21を経て第1ゲー
ト回路22、第2ゲート回路23および2値化回路15
に供給する。ゲート生成回路20には、レベル設定回路
24から、図7Aに示すように、VFO部における再生
信号のピーク値よりも高く、かつデータ部における再生
信号のピーク値より低い第1のレベルのレベル信号V
3、およびVFO部における再生信号のボトム値よりも
低く、かつデータ部における再生信号のボトム値より高
い第2のレベルのレベル信号V4供給する。
【0032】ここで、レベル信号V3,V4は、後述す
る中間値検出回路16からの中間値出力を基準に、上記
の条件を満たすように設定するが、レベル信号V3を設
定するためのデータ部における再生信号のピーク値は、
記録マークが正規の記録パワーで記録されたとき得られ
るピーク値、あるいは記録マークが図9Bに示したよう
に正規の記録パワーよりも高い記録パワーで記録された
場合に得られるピーク値を基準とする。同様に、レベル
信号V4を設定するためのデータ部における再生信号の
ボトム値は、記録マークが正規の記録パワーで記録され
たとき得られるボトム値、あるいは記録マークが図9A
に示したように正規の記録パワーよりも低い記録パワー
で記録された場合に得られるボトム値を基準とする。
【0033】ゲート生成回路20では、再生信号とレベ
ル信号V3,V4とをそれぞれ比較して、図7B,Cに
示すようなゲート信号G1,G2を得ると共に、これら
ゲート信号G1,G2に基づいて、図7D,Eに示すよ
うに、例えば、前後に半クロック分狭いゲート信号G
3,G4を生成する。このゲート信号G3は、例えば、
ゲート信号G1と、ゲート信号G1を1クロック分遅延
させた信号との論理積によって生成する。同様に、ゲー
ト信号G4も、例えば、ゲート信号G2と、ゲート信号
G2を1クロック分遅延させた信号との論理積によって
生成する。
【0034】ゲート信号G3は、第1のゲート信号とし
て第1ゲート回路22に供給し、ゲート信号G4は、第
2のゲート信号として第2ゲート回路23に供給し、こ
れら第1,第2ゲート回路22,23において、それぞ
れゲート信号G3,G4がハイレベルのときに、遅延回
路21で遅延された再生信号をサンプリングする。な
お、遅延回路21による再生信号の遅延量は、ゲート信
号G3,G4を前後に半クロック分狭くすることから、
半クロック分遅延させる。
【0035】第1ゲート回路22でサンプリングした再
生信号は、ピークエンベロープ検出回路13に供給して
ピーク値のエンベロープを検出し、第2ゲート回路23
でサンプリングした再生信号は、ボトムエンベロープ検
出回路14に供給してボトム値のエンベロープを検出す
る。これらピークエンベロープ検出回路13およびボト
ムエンベロープ検出回路14のそれぞれのエンベロープ
出力は、中間値検出回路16に供給してそれらの中間値
を検出し、その中間値出力をレベル制御回路25および
2値化回路15にそれぞれ供給する。レベル制御回路2
5では、中間値出力に基づいてレベル設定回路24を制
御して、レベル信号V3,V4を中間値出力の変動に追
従させ、2値化回路15では、中間値出力をスライスレ
ベルとして、データ部からの再生信号を2値化する。
【0036】この実施例において、再生信号をサンプリ
ングするためのゲート信号G3,G4は、ヘッドアンプ
12からの再生信号に対して1クロック分遅延してお
り、第1,第2ゲート回路22,23に入力する再生信
号は、遅延回路21により半クロック分遅延しているの
で、第1ゲート回路22においては、レベル信号V3に
対する立ち上がり部分および立ち下がり部分を含むレベ
ル信号V3を越える部分の再生信号が除去され、第2ゲ
ート回路23においては、レベル信号V4に対する立ち
下がり部分および立ち上がり部分を含むレベル信号V4
を下回る部分の再生信号が除去されることになる。
【0037】したがって、VFO部においては、データ
部の長い記録マークに影響されることなく、その再生信
号のエンベロープを正確に検出でき、これによりVFO
部の正確な中間値、すなわちスライスレベルを得ること
ができる。また、データ部においては、少なくともレベ
ル信号V3を越える部分およびレベル信号V4を下回る
部分が除去されてエンベロープが検出されるので、記録
パワーの変動による影響が除去されることになる。した
がって、データ部におけるエンベロープの中間値、すな
わちスライスレベルは、記録マークが正規の記録パワー
で記録されなかった場合でも、VFO部で検出したスラ
イスレベルとほぼ一致し、このスライスレベルおよびレ
ベル信号V3,V4は、図8に示すように、VFO部に
おけるそれぞれの値を基準として、光磁気ディスクの基
板の複屈折によるエンベロープの変動に追従することに
なる。
【0038】このように、この実施例によれば、VFO
部における再生信号のピーク値よりも高く、かつデータ
部における再生信号のピーク値より低いレベル信号V
3、およびVFO部における再生信号のボトム値よりも
低く、かつデータ部における再生信号のボトム値より高
いレベル信号V4に基づくゲート信号G3およびG4に
より、再生信号をサンプリングしてエンベロープの中間
値を求め、その中間値出力の変動にゲート信号G3,G
4を追従させると共に、中間値出力をスライスレベルと
してデータ部の再生信号を2値化するようにしたので、
VFO部におけるエンベロープの中間値にほぼ一致し、
光磁気ディスクの基板の複屈折によるエンベロープの変
動に追従するスライスレベルで、データ部の再生信号を
2値化することができる。したがって、第1実施例と同
様に、記録マークが正規の記録パワーで記録されなかっ
た場合でも、光磁気ディスクの基板の複屈折に影響され
ることなく、記録されている信号を常に正確に再生する
ことができる。
【0039】なお、上述した実施例では、光磁気ディス
クを読み取る場合について説明したが、最短マークが連
続して記録された同期引き込み用のVFO部と、それに
続くマークエッジ記録方式で記録された記録マークを有
するデータ部とを含むフォーマットで情報が記録されて
いる他の記録媒体を読み取る場合にも、この発明を有効
に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る発明
によれば、エンベロープの中間値で2値化する回路構成
に、選択手段、中間値差検出手段および和検出手段を付
加する簡単な構成で、さらに、請求項2に係る発明によ
れば、エンベロープの中間値で2値化する回路構成に、
ゲート生成手段、第1,第2のゲート手段およびレベル
制御手段を付加する簡単な構成で、それぞれ記録マーク
が正規の記録パワーで記録されなかった場合でも、記録
媒体の基板の複屈折に影響されることなく、記録されて
いる信号を常に正確に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1の部分詳細回路図である。
【図3】 第1実施例の動作を説明するための再生信号
波形図である。
【図4】 第1実施例におけるスライスレベルの決定お
よび変更動作のフローチャートである。
【図5】 第1実施例におけるスライスレベル、再生信
号およびそのエンベロープの一例を示す図である。
【図6】 この発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】 第2実施例の動作を説明するための信号波形
図である。
【図8】 第2実施例におけるスライスレベル、レベル
信号V3,V4および再生信号の一例を示す図である。
【図9】 従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
11 光ピックアップ 12 ヘッドアンプ 13 ピークエンベロープ検出回路 14 ボトムエンベロープ検出回路 15 2値化回路 16 中間値検出回路 17 中間値差検出回路 18 加算回路 19 切り替え回路 20 ゲート生成回路 21 遅延回路 22 第1ゲート回路 23 第2ゲート回路 24 レベル設定回路 25 レベル制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最短マークが連続して記録された同期引
    き込み用のVFO部と、それに続くマークエッジ記録方
    式で記録された記録マークを有するデータ部とを含むフ
    ォーマットの記録媒体を読み取って得られる再生信号を
    2値化する再生信号処理回路において、 前記再生信号のピーク値およびボトム値のエンベロープ
    をそれぞれ検出するエンベロープ検出手段と、 このエンベロープ検出手段からのエンベロープの中間値
    を検出する中間値検出手段と、 この中間値検出手段からの前記VFO部における中間値
    出力と、前記データ部の開始から所定の期間における中
    間値出力との差を検出して保持する中間値差検出手段
    と、 この中間値差検出手段からの中間値差出力と、前記中間
    値検出手段からの前記データ部における中間値出力との
    和を検出する和検出手段と、 前記中間値検出手段からの前記VFO部における中間値
    出力および前記和検出手段からの和出力を選択する選択
    手段と、 この選択手段からの出力をスライスレベルとして前記デ
    ータ部の再生信号を2値化する2値化手段とを有し、 前記データ部の開始から所定の期間までは、前記VFO
    部における前記中間値検出手段からの中間値出力をスラ
    イスレベルとし、その後は、前記和検出手段からの和出
    力をスライスレベルとして、前記データ部の再生信号を
    2値化するよう構成したことを特徴とする再生信号処理
    回路。
  2. 【請求項2】 最短マークが連続して記録された同期引
    き込み用のVFO部と、それに続くマークエッジ記録方
    式で記録された記録マークを有するデータ部とを含むフ
    ォーマットの記録媒体を読み取って得られる再生信号を
    2値化する再生信号処理回路において、 前記VFO部における再生信号のピーク値よりも高く、
    かつ前記データ部における再生信号のピーク値より低い
    第1のレベルと前記再生信号とを比較して、前記再生信
    号のピーク値が前記第1のレベルを下回っている期間は
    ハイレベルとなる第1のゲート信号を生成すると共に、
    前記VFO部における再生信号のボトム値よりも低く、
    かつ前記データ部における再生信号のボトム値より高い
    第2のレベルと前記再生信号とを比較して、前記再生信
    号のボトム値が前記第2のレベルを上回っている期間は
    ハイレベルとなる第2のゲート信号を生成するゲート生
    成手段と、 このゲート生成手段からの前記第1,第2のゲート信号
    がハイレベルにあるときに、前記再生信号をそれぞれサ
    ンプリングする第1,第2のゲート手段と、 前記第1のゲート手段を通過した前記再生信号のピーク
    値および前記第2のゲート手段を通過した前記再生信号
    のボトム値のエンベロープをそれぞれ検出するエンベロ
    ープ検出手段と、 このエンベロープ検出手段からのエンベロープの中間値
    を検出する中間値検出手段と、 この中間値検出手段からの中間値出力に基づいて前記第
    1,第2のレベルを制御するレベル制御手段と、 前記中間値検出手段からの中間値出力をスライスレベル
    として前記データ部の再生信号を2値化する2値化手段
    とを有し、 前記第1,第2のレベルおよびスライスレベルを、前記
    VFO部におけるそれぞれの値を基準として、前記デー
    タ部における前記再生信号のピーク値およびボトム値の
    エンベロープの変動に追従させるよう構成したことを特
    徴とする再生信号処理回路。
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