JPH05274810A - 2値化回路及びこの回路を用いた情報再生装置 - Google Patents
2値化回路及びこの回路を用いた情報再生装置Info
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- JPH05274810A JPH05274810A JP9846892A JP9846892A JPH05274810A JP H05274810 A JPH05274810 A JP H05274810A JP 9846892 A JP9846892 A JP 9846892A JP 9846892 A JP9846892 A JP 9846892A JP H05274810 A JPH05274810 A JP H05274810A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2値化信号のエッジのずれを補正し、記録情
報を正確に再生できるようにする。 【構成】 2値化対象の入力信号のピーク値とボトム値
をそれぞれ検出し、得られたピーク値とボトム値の中間
値をスライスレベルとして入力信号を2値化する2値化
回路において、前記スライスレベルまたは入力信号の振
幅を増幅するための増幅手段と、2値化された2値化信
号を平均化するための平均化手段と、得られた平均電圧
と基準電圧の誤差信号に応じて前記増幅手段のゲインを
可変し、前記2値化された信号のデューティーを所定値
に制御するための制御手段とを設ける。また、この2値
化回路を情報記録媒体の再生信号を2値化して情報を再
生する情報再生装置に使用して、情報の2値化を行う。
報を正確に再生できるようにする。 【構成】 2値化対象の入力信号のピーク値とボトム値
をそれぞれ検出し、得られたピーク値とボトム値の中間
値をスライスレベルとして入力信号を2値化する2値化
回路において、前記スライスレベルまたは入力信号の振
幅を増幅するための増幅手段と、2値化された2値化信
号を平均化するための平均化手段と、得られた平均電圧
と基準電圧の誤差信号に応じて前記増幅手段のゲインを
可変し、前記2値化された信号のデューティーを所定値
に制御するための制御手段とを設ける。また、この2値
化回路を情報記録媒体の再生信号を2値化して情報を再
生する情報再生装置に使用して、情報の2値化を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力信号を2値化する
ための2値化回路及びこの2値化回路を用いて情報記録
媒体から読み出された情報を再生する情報再生装置に関
するものである。
ための2値化回路及びこの2値化回路を用いて情報記録
媒体から読み出された情報を再生する情報再生装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的情報記録媒体に情報をピッ
トで記録する記録形態としては、情報ピットのセンター
の位置に情報の意味をもたせるピットポジション記録
と、情報ピットのエッジの位置に情報の意味をもたせる
ピットエッジ記録がある。情報の高密度記録を行うに
は、ピットエッジ記録が有利であるため、最近ではピッ
トポジション記録からピットエッジ記録に移行しつつあ
る。こうしたピットエッジ記録にあっては、ピットのエ
ッジの位置に情報の意味をもたせているため、エッジ位
置を正確に検出しなければならない。しかし、光ディス
クなどの記録媒体の再生信号は、記録膜のムラ、符号間
干渉、再生信号のAC結合などによって変動してしま
う。そのため、再生信号を2値化する際にスライスレベ
ルが一定であるとピットのエッジの位置が変動し、情報
を正確に再生できなかった。そこで、従来はこうした問
題点を解決するめの2値化回路として、例えば図8に示
すような2値化回路が知られている。図8において、1
は記録媒体から読出された再生信号のピーク値を保持す
るためのピークホールド回路、2は再生信号のボトム値
を保持するためのボトムホールド回路である。これらの
2つのホールド回路で保持されたピークエンベロープ信
号とボトムエンベロープ信号は加算器3で加算された
後、1/2掛算器4へ送られる。そして、1/2掛算器
4で1/2を掛けることで再生信号のピーク値とボトム
値の中間値が得られ、このレベルがスライスレベルとし
てコンパレータ5へ出力される。従って、この2値化回
路によれば、再生信号のピーク値とボトム値の中間値を
スライスレベルとして2値化することにより、図9に示
すように再生信号の振幅が変動してもこれに応じてスラ
イスレベルが変化するために、再生信号を正確に2値化
することができる。
トで記録する記録形態としては、情報ピットのセンター
の位置に情報の意味をもたせるピットポジション記録
と、情報ピットのエッジの位置に情報の意味をもたせる
ピットエッジ記録がある。情報の高密度記録を行うに
は、ピットエッジ記録が有利であるため、最近ではピッ
トポジション記録からピットエッジ記録に移行しつつあ
る。こうしたピットエッジ記録にあっては、ピットのエ
ッジの位置に情報の意味をもたせているため、エッジ位
置を正確に検出しなければならない。しかし、光ディス
クなどの記録媒体の再生信号は、記録膜のムラ、符号間
干渉、再生信号のAC結合などによって変動してしま
う。そのため、再生信号を2値化する際にスライスレベ
ルが一定であるとピットのエッジの位置が変動し、情報
を正確に再生できなかった。そこで、従来はこうした問
題点を解決するめの2値化回路として、例えば図8に示
すような2値化回路が知られている。図8において、1
は記録媒体から読出された再生信号のピーク値を保持す
るためのピークホールド回路、2は再生信号のボトム値
を保持するためのボトムホールド回路である。これらの
2つのホールド回路で保持されたピークエンベロープ信
号とボトムエンベロープ信号は加算器3で加算された
後、1/2掛算器4へ送られる。そして、1/2掛算器
4で1/2を掛けることで再生信号のピーク値とボトム
値の中間値が得られ、このレベルがスライスレベルとし
てコンパレータ5へ出力される。従って、この2値化回
路によれば、再生信号のピーク値とボトム値の中間値を
スライスレベルとして2値化することにより、図9に示
すように再生信号の振幅が変動してもこれに応じてスラ
イスレベルが変化するために、再生信号を正確に2値化
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、記録媒
体に情報を記録する場合、例えば磁界変調方式では、光
ビームの照射により磁性層の温度をキュリー温度以上に
上昇させ、その温度上昇部位にバイアス磁界を印加する
のであるが、記録ピットの大きさは変調された発生磁界
の間隔で決まるので、外部磁界によって発生磁界の間隔
が減少させられたりすると、ピットと記録信号が一致し
ないことがある。例えば、図11のように、本来の発生
磁界Mに対し、外部磁界によってM’のように発生磁界
がシフトすると本来記録されるべきピットの大きさLに
対し、実際にはL’で示すようにピットが大きく記録さ
れてしまう。このような理由によって、図10(a),
(b)に示すように記録ピットの“1”が記録信号より
も大きく記録されることになる。こうした場合、記録ピ
ットを再生すると再生信号は図10(c)に示すように
なり、更にこれを2値化すると図10(d)に示すよう
に記録ピットのエッジに対応した2値化信号が得られ
る。即ち、再生信号は記録ピットを忠実に再現するため
に、2値化信号のエッジは実際の記録信号のエッジとず
れを生じ、情報を正確に再生できなかった。当然このエ
ッジのずれは記録ピットの“0”が多く記録されている
ときにも生じ、ピットエッジ記録においては2値化信号
のエッジの位置が情報を表わすために、前述のような2
値化信号のエッジのずれは大きな問題であった。
体に情報を記録する場合、例えば磁界変調方式では、光
ビームの照射により磁性層の温度をキュリー温度以上に
上昇させ、その温度上昇部位にバイアス磁界を印加する
のであるが、記録ピットの大きさは変調された発生磁界
の間隔で決まるので、外部磁界によって発生磁界の間隔
が減少させられたりすると、ピットと記録信号が一致し
ないことがある。例えば、図11のように、本来の発生
磁界Mに対し、外部磁界によってM’のように発生磁界
がシフトすると本来記録されるべきピットの大きさLに
対し、実際にはL’で示すようにピットが大きく記録さ
れてしまう。このような理由によって、図10(a),
(b)に示すように記録ピットの“1”が記録信号より
も大きく記録されることになる。こうした場合、記録ピ
ットを再生すると再生信号は図10(c)に示すように
なり、更にこれを2値化すると図10(d)に示すよう
に記録ピットのエッジに対応した2値化信号が得られ
る。即ち、再生信号は記録ピットを忠実に再現するため
に、2値化信号のエッジは実際の記録信号のエッジとず
れを生じ、情報を正確に再生できなかった。当然このエ
ッジのずれは記録ピットの“0”が多く記録されている
ときにも生じ、ピットエッジ記録においては2値化信号
のエッジの位置が情報を表わすために、前述のような2
値化信号のエッジのずれは大きな問題であった。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、2値化信号のエッジのずれを有効
に補正し、記録情報を正確に再生できるようにした2値
化回路及びこの回路を用いた情報再生装置を提供するこ
とを目的としたものである。
めになされたもので、2値化信号のエッジのずれを有効
に補正し、記録情報を正確に再生できるようにした2値
化回路及びこの回路を用いた情報再生装置を提供するこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、2値化
対象の入力信号のピーク値とボトム値をそれぞれ検出
し、得られたピーク値とボトム値の中間値をスライスレ
ベルとして入力信号を2値化する2値化回路において、
前記スライスレベルまたは入力信号の振幅を増幅するた
めの増幅手段と、2値化された2値化信号を平均化する
ための平均化手段と、得られた平均電圧と基準電圧の誤
差信号に応じて前記増幅手段のゲインを可変し、前記2
値化された信号のデューティーを所定値に制御するため
の制御手段とを設けたことを特徴とする2値化回路によ
って達成される。
対象の入力信号のピーク値とボトム値をそれぞれ検出
し、得られたピーク値とボトム値の中間値をスライスレ
ベルとして入力信号を2値化する2値化回路において、
前記スライスレベルまたは入力信号の振幅を増幅するた
めの増幅手段と、2値化された2値化信号を平均化する
ための平均化手段と、得られた平均電圧と基準電圧の誤
差信号に応じて前記増幅手段のゲインを可変し、前記2
値化された信号のデューティーを所定値に制御するため
の制御手段とを設けたことを特徴とする2値化回路によ
って達成される。
【0006】また、本発明の目的は、情報記録媒体から
読み出された再生信号を2値化して情報を再生する情報
再生装置において、再生信号のピーク値とボトム値の中
間値とスライスレベルを比較して再生信号を2値化する
ための比較手段と、前記スライスレベルまたは再生信号
の振幅を増幅するための増幅手段と、前記比較手段で2
値化された信号を平均化するための平均化手段と、得ら
れた平均電圧と基準電圧の誤差信号に応じて前記増幅手
段のゲインを可変し、前記2値化された信号のデューテ
ィーを所定値に制御するための制御手段とを有する2値
化手段を設け、前記情報記録媒体の所定領域でこの2値
化手段により2値化信号のデューテーを調整することに
より、前記2値化信号のエッジの記録信号のエッジに対
するずれを補正することを特徴とする情報再生装置によ
って達成される。
読み出された再生信号を2値化して情報を再生する情報
再生装置において、再生信号のピーク値とボトム値の中
間値とスライスレベルを比較して再生信号を2値化する
ための比較手段と、前記スライスレベルまたは再生信号
の振幅を増幅するための増幅手段と、前記比較手段で2
値化された信号を平均化するための平均化手段と、得ら
れた平均電圧と基準電圧の誤差信号に応じて前記増幅手
段のゲインを可変し、前記2値化された信号のデューテ
ィーを所定値に制御するための制御手段とを有する2値
化手段を設け、前記情報記録媒体の所定領域でこの2値
化手段により2値化信号のデューテーを調整することに
より、前記2値化信号のエッジの記録信号のエッジに対
するずれを補正することを特徴とする情報再生装置によ
って達成される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の2値化回路の一実
施例を示したブロック図である。なお、図1では図8に
示した従来装置と同一部分は同一符号を付している。図
1において、1は光ディスクなどの記録媒体から読出さ
れた再生信号のピーク値を保持するピークホールド回
路、2は再生信号のボトム値を保持するボトムホールド
回路である。6はピークホールド回路1、ボトムホール
ド回路2で得られたピークエンベロープ信号とボトムエ
ンベロープ信号を減算するための減算器、7は減算器6
の出力信号を増幅するためのバリアブルゲインアンプ
(以下、VGAという)である。VGA7のゲインは後
述する利得制御信号によって可変される。8はボトムホ
ールド回路2の出力信号とVGA7の出力信号を加算す
るための加算器で、ここで加算された信号が再生信号を
2値化する際のスライス信号となる。5は再生信号とス
ライス信号を比較して再生信号を2値化するためのコン
パレータである。9は2値化信号を平均化するためのロ
ーパスフィルタ(以下、LPFという)、10はこの平
均電圧と基準電圧との差分を出力するための減算器、1
1はこの差信号を増幅するための増幅器、12は図示し
ないタイミング制御部からのタイミング信号により増幅
器11の出力信号をホールドするためのサンプルホール
ド回路である。増幅器11の出力信号は2値化信号の平
均電圧と基準電圧との誤差信号、即ち再生信号の振幅レ
ベルを所定レベルに制御するためのVGA7の利得制御
信号としてフィードバックされる。また、本実施例では
記録媒体のVFOパターンでタイミング信号が出力さ
れ、従ってサンプルホールド回路12ではこのときの利
得制御信号をホールドしてVGA7に出力する。
して詳細に説明する。図1は本発明の2値化回路の一実
施例を示したブロック図である。なお、図1では図8に
示した従来装置と同一部分は同一符号を付している。図
1において、1は光ディスクなどの記録媒体から読出さ
れた再生信号のピーク値を保持するピークホールド回
路、2は再生信号のボトム値を保持するボトムホールド
回路である。6はピークホールド回路1、ボトムホール
ド回路2で得られたピークエンベロープ信号とボトムエ
ンベロープ信号を減算するための減算器、7は減算器6
の出力信号を増幅するためのバリアブルゲインアンプ
(以下、VGAという)である。VGA7のゲインは後
述する利得制御信号によって可変される。8はボトムホ
ールド回路2の出力信号とVGA7の出力信号を加算す
るための加算器で、ここで加算された信号が再生信号を
2値化する際のスライス信号となる。5は再生信号とス
ライス信号を比較して再生信号を2値化するためのコン
パレータである。9は2値化信号を平均化するためのロ
ーパスフィルタ(以下、LPFという)、10はこの平
均電圧と基準電圧との差分を出力するための減算器、1
1はこの差信号を増幅するための増幅器、12は図示し
ないタイミング制御部からのタイミング信号により増幅
器11の出力信号をホールドするためのサンプルホール
ド回路である。増幅器11の出力信号は2値化信号の平
均電圧と基準電圧との誤差信号、即ち再生信号の振幅レ
ベルを所定レベルに制御するためのVGA7の利得制御
信号としてフィードバックされる。また、本実施例では
記録媒体のVFOパターンでタイミング信号が出力さ
れ、従ってサンプルホールド回路12ではこのときの利
得制御信号をホールドしてVGA7に出力する。
【0008】次に、本実施例の具体的な動作を説明す
る。この実施例では1−7変調が採用されているものと
する。記録媒体(例えば、光ディスク)のセクタの初め
の領域にはPLLの同期をとるためのVFOパターンが
設けられているが、1−7変調ではこのVFOパターン
の信号はデューティー50%の繰り返し信号である。従
って、VFOパターンの繰り返し信号を再生して2値化
するとデューティー50%の繰り返し信号となるが、こ
の繰り返し信号のハイレベルを5V、ローレベルを0で
あるとし、これをLPF9で平均化すると、その平均電
圧は2.5Vになるはずである。そこで、本実施例では
減算器11に基準電圧2.5Vを入力し、この基準電圧
と平均電圧から利得制御信号を生成する。記録媒体の記
録情報を再生する場合、セクタの先頭から順次読出さ
れ、再生信号はピークホールド回路1及びボトムホール
ド回路2へ入力される。ピークホールド回路1、ボトム
ホールド回路2でそれぞれホールドされたピークエンベ
ロープ信号及びボトムエンベロープ信号は減算器6に送
られ、ここで減算処理することで再生信号の振幅レベル
が得られる。減算器6の出力信号はVGA7で所定のゲ
インで増幅されてから加算器8へ送られ、加算器8では
このVGA7の出力信号とボトムホールド回路2の出力
信号を加算することでスライス信号を生成する。つま
り、再生信号の振幅値とボトムエンベロープ信号を加算
することによって、再生信号の中間値の信号を生成し、
得られた信号をスライスレベルとしてコンパレータ5へ
出力する。コンパレータ5は再生信号とスライス信号を
比較して再生信号を2値化し、得られた2値化信号を図
示しない後段のデータセパレータやLPF9へ出力す
る。
る。この実施例では1−7変調が採用されているものと
する。記録媒体(例えば、光ディスク)のセクタの初め
の領域にはPLLの同期をとるためのVFOパターンが
設けられているが、1−7変調ではこのVFOパターン
の信号はデューティー50%の繰り返し信号である。従
って、VFOパターンの繰り返し信号を再生して2値化
するとデューティー50%の繰り返し信号となるが、こ
の繰り返し信号のハイレベルを5V、ローレベルを0で
あるとし、これをLPF9で平均化すると、その平均電
圧は2.5Vになるはずである。そこで、本実施例では
減算器11に基準電圧2.5Vを入力し、この基準電圧
と平均電圧から利得制御信号を生成する。記録媒体の記
録情報を再生する場合、セクタの先頭から順次読出さ
れ、再生信号はピークホールド回路1及びボトムホール
ド回路2へ入力される。ピークホールド回路1、ボトム
ホールド回路2でそれぞれホールドされたピークエンベ
ロープ信号及びボトムエンベロープ信号は減算器6に送
られ、ここで減算処理することで再生信号の振幅レベル
が得られる。減算器6の出力信号はVGA7で所定のゲ
インで増幅されてから加算器8へ送られ、加算器8では
このVGA7の出力信号とボトムホールド回路2の出力
信号を加算することでスライス信号を生成する。つま
り、再生信号の振幅値とボトムエンベロープ信号を加算
することによって、再生信号の中間値の信号を生成し、
得られた信号をスライスレベルとしてコンパレータ5へ
出力する。コンパレータ5は再生信号とスライス信号を
比較して再生信号を2値化し、得られた2値化信号を図
示しない後段のデータセパレータやLPF9へ出力す
る。
【0009】ここで、記録情報はセクタの先頭から順次
読出されていくのであるが、信号再生のタイミングが記
録媒体のVFOパターンの先頭に達したときに、前述の
ように図示しないタイミング制御部からサンプルホール
ド回路12にタイミング信号が出力される。図2(a)
はこのタイミング信号を示した図で、ハイレベルである
期間はVFOパターンであることを示している。また、
VFOパターンの信号は前述の如くデューティー50%
の繰り返し信号であるので、VFOパターンにおける再
生信号は図2(b)に示すように一定周期の繰り返し信
号となる。更にこの再生信号をコンパレータ5で2値化
すると、その2値化信号は図2(c)に示すようにデュ
ーティー50%のパルス信号となる。コンパレータ5で
2値化された2値化信号はLPF9で平均化され、得ら
れた平均電圧は減算器10へ送られる。図2(d)はそ
の平均電圧の信号波形を示す。減算器10では平均電圧
と基準電圧の差分が算出され、得られた差信号は増幅器
11で増幅された後、サンプルホールド回路12へ出力
される。そして、サンプルホールド回路12では増幅器
11から送られた信号を通過させ、この信号を利得制御
信号としてVGA7に出力すると共に、タイミング信号
がローレベルに立ち下がった以降もその信号をホールド
しつづける。これにより、VGA7のゲインは2値化信
号の平均電圧と基準電圧との差に応じたゲインに可変さ
れ、平均電圧が目標電圧になるようにフィードバック制
御が働く。つまり、情報ピットの“1”の部分が多めに
書かれていて再生信号の波形が上下非対称であっても、
図2(b)に示す如く2値化信号のデューティーが50
%になるようにコンパレータ5のスライスレベルが自動
的に調整され、記録状態の如何に拘らず2値化信号のデ
ューティーは50%に制御される。こうしてVGA7の
ゲインは適正値に設定され、VFOパターンの終了後は
サンプルホールド回路12によって適正ゲインがホール
ドされるため、以後のデータ領域の再生信号の2値化は
同じゲインで行われる。この場合、VFOとデータ領域
は同じ条件で記録されており、VFOとデータ領域の信
号の非対称性は同じであると考えられるので、データ領
域においても正確に再生信号の2値化を行うことができ
る。データ領域のデータ再生が終了し、次のセクタのV
FOパターンになると、再びタイミング信号が出力さ
れ、前記と同様のゲイン調整が行われる。図3は記録が
最適に行われなかったときの各部の信号波形を示した図
である。即ち、図3は情報ピットの“1”の部分が多め
に書かれているときの例で、このときには前述のような
ゲインの制御動作によりスライスレベルは図2に比べて
更に上昇し、その結果2値化信号のデューティーは同様
に50%に制御される。従って、2値化信号の立ち上が
り及び立ち下がりエッジは記録信号のエッジと一致し、
ピットエッジ記録における情報再生を正確に行うことが
できる。
読出されていくのであるが、信号再生のタイミングが記
録媒体のVFOパターンの先頭に達したときに、前述の
ように図示しないタイミング制御部からサンプルホール
ド回路12にタイミング信号が出力される。図2(a)
はこのタイミング信号を示した図で、ハイレベルである
期間はVFOパターンであることを示している。また、
VFOパターンの信号は前述の如くデューティー50%
の繰り返し信号であるので、VFOパターンにおける再
生信号は図2(b)に示すように一定周期の繰り返し信
号となる。更にこの再生信号をコンパレータ5で2値化
すると、その2値化信号は図2(c)に示すようにデュ
ーティー50%のパルス信号となる。コンパレータ5で
2値化された2値化信号はLPF9で平均化され、得ら
れた平均電圧は減算器10へ送られる。図2(d)はそ
の平均電圧の信号波形を示す。減算器10では平均電圧
と基準電圧の差分が算出され、得られた差信号は増幅器
11で増幅された後、サンプルホールド回路12へ出力
される。そして、サンプルホールド回路12では増幅器
11から送られた信号を通過させ、この信号を利得制御
信号としてVGA7に出力すると共に、タイミング信号
がローレベルに立ち下がった以降もその信号をホールド
しつづける。これにより、VGA7のゲインは2値化信
号の平均電圧と基準電圧との差に応じたゲインに可変さ
れ、平均電圧が目標電圧になるようにフィードバック制
御が働く。つまり、情報ピットの“1”の部分が多めに
書かれていて再生信号の波形が上下非対称であっても、
図2(b)に示す如く2値化信号のデューティーが50
%になるようにコンパレータ5のスライスレベルが自動
的に調整され、記録状態の如何に拘らず2値化信号のデ
ューティーは50%に制御される。こうしてVGA7の
ゲインは適正値に設定され、VFOパターンの終了後は
サンプルホールド回路12によって適正ゲインがホール
ドされるため、以後のデータ領域の再生信号の2値化は
同じゲインで行われる。この場合、VFOとデータ領域
は同じ条件で記録されており、VFOとデータ領域の信
号の非対称性は同じであると考えられるので、データ領
域においても正確に再生信号の2値化を行うことができ
る。データ領域のデータ再生が終了し、次のセクタのV
FOパターンになると、再びタイミング信号が出力さ
れ、前記と同様のゲイン調整が行われる。図3は記録が
最適に行われなかったときの各部の信号波形を示した図
である。即ち、図3は情報ピットの“1”の部分が多め
に書かれているときの例で、このときには前述のような
ゲインの制御動作によりスライスレベルは図2に比べて
更に上昇し、その結果2値化信号のデューティーは同様
に50%に制御される。従って、2値化信号の立ち上が
り及び立ち下がりエッジは記録信号のエッジと一致し、
ピットエッジ記録における情報再生を正確に行うことが
できる。
【0010】なお、以上の実施例では変調方式が1−7
変調で、VFOパターンの信号のデューティーが50%
であるときの例を示したが、他の変調方式である場合
は、その変調方式のVFOパターンの信号のデューティ
ーに合わせて減算器10の基準電圧を設定すればよい。
また、VGA7のゲイン調整はVFOパターンでなくて
もよく、その場合にはゲインを調整するための領域の信
号の平均電圧に基準電圧を設定すればよい。
変調で、VFOパターンの信号のデューティーが50%
であるときの例を示したが、他の変調方式である場合
は、その変調方式のVFOパターンの信号のデューティ
ーに合わせて減算器10の基準電圧を設定すればよい。
また、VGA7のゲイン調整はVFOパターンでなくて
もよく、その場合にはゲインを調整するための領域の信
号の平均電圧に基準電圧を設定すればよい。
【0011】次に、本発明の2値化回路の他の実施例に
ついて説明する。図1の実施例ではVGA7が直流アン
プであるためにオフセット電圧が発生しやすく、スライ
スレベルを正確に最適値に設定できないことがある。具
体的に説明すると、まず図4(a)に示すようにVFO
パターンの再生信号のピークエンベロープ信号の電圧を
a(V)、ボトムエンベロープ信号の電圧をb(V)、
その振幅レベルを1(V)とする。また、VGA7のオ
フセット電圧を0.2V、最適スライスレベルをピーク
エンベロープとボトムエンベロープの中間値とする。こ
の条件でVFOパターンの信号を再生しながら最適スラ
イスレベルVsを設定したとすると、次の関係が成り立
つ。
ついて説明する。図1の実施例ではVGA7が直流アン
プであるためにオフセット電圧が発生しやすく、スライ
スレベルを正確に最適値に設定できないことがある。具
体的に説明すると、まず図4(a)に示すようにVFO
パターンの再生信号のピークエンベロープ信号の電圧を
a(V)、ボトムエンベロープ信号の電圧をb(V)、
その振幅レベルを1(V)とする。また、VGA7のオ
フセット電圧を0.2V、最適スライスレベルをピーク
エンベロープとボトムエンベロープの中間値とする。こ
の条件でVFOパターンの信号を再生しながら最適スラ
イスレベルVsを設定したとすると、次の関係が成り立
つ。
【0012】 Vs=(a+b)/2=(a−b)×α+b+0.2 となる。但し、αはVGA7のゲインである。ここで、
a−bは再生信号の振幅値を表わすので、a−b=1V
となり、これを上記式に代入すると、1/2=α+0.
2となる。従って、本来VGA7がオフセットをもたな
ければαは0.5となるのであるが、0.2Vのオフセ
ットがあるためにαは0.3となる。つまり、オフセッ
ト電圧のために最適ゲインに設定できず、スライスレベ
ルも図4(a)に示すように誤差を生じてしまう。な
お、比較のために、オフセットのない理想的なVGAを
使用したときの再生信号とスライスレベルを図4(b)
に示しており、オフセットのないときはスライスレベル
は最適値に設定されることがわかる。そこで、本実施例
は以上の問題点を解決し、VGA7のオフセットに関係
なく再生信号の2値化を正確に行えるようにしたもので
ある。
a−bは再生信号の振幅値を表わすので、a−b=1V
となり、これを上記式に代入すると、1/2=α+0.
2となる。従って、本来VGA7がオフセットをもたな
ければαは0.5となるのであるが、0.2Vのオフセ
ットがあるためにαは0.3となる。つまり、オフセッ
ト電圧のために最適ゲインに設定できず、スライスレベ
ルも図4(a)に示すように誤差を生じてしまう。な
お、比較のために、オフセットのない理想的なVGAを
使用したときの再生信号とスライスレベルを図4(b)
に示しており、オフセットのないときはスライスレベル
は最適値に設定されることがわかる。そこで、本実施例
は以上の問題点を解決し、VGA7のオフセットに関係
なく再生信号の2値化を正確に行えるようにしたもので
ある。
【0013】図5は本実施例の2値化回路の具体的構成
を示したブロック図である。なお、図1の実施例と同一
部分は同一符号を付している。本実施例では、再生信号
はVGA7を介してコンパレータ5へ入力されている。
即ち、VGA7により再生信号の振幅レベルを可変し、
2値化信号のデューティーを所定値とするように構成さ
れている。VGA7とコンパレータ5はコンデンサCに
よって交流結合され、VGA7がオフセット電圧をもっ
ていたり、オフセット電圧のドリフトを起こしても2値
化動作に影響しないように配慮されている。一方、加算
器8では2値化のためのスライス信号が生成され、コン
パレータ5に入力されている。加算器8においては、減
算器6で生成された再生信号の振幅値とボトムホールド
回路13で得られたボトム値から一定レベルのスライス
信号を生成し、コンパレータ5へ出力する。なお、スラ
イス信号を作成する場合、新たにボトムホールド回路1
3を設け、VGA7で増幅後の再生信号のボトム値を用
いてスライス信号を生成するようにしてある。その他の
構成は図1の実施例と同じである。なお、この実施例で
も変調方式として1−7変調が採用され、VFOパター
ンの信号のデューティーは50%であるものとする。従
って、減算器10の基準電圧は前記実施例と同様に2.
5Vに設定されている。
を示したブロック図である。なお、図1の実施例と同一
部分は同一符号を付している。本実施例では、再生信号
はVGA7を介してコンパレータ5へ入力されている。
即ち、VGA7により再生信号の振幅レベルを可変し、
2値化信号のデューティーを所定値とするように構成さ
れている。VGA7とコンパレータ5はコンデンサCに
よって交流結合され、VGA7がオフセット電圧をもっ
ていたり、オフセット電圧のドリフトを起こしても2値
化動作に影響しないように配慮されている。一方、加算
器8では2値化のためのスライス信号が生成され、コン
パレータ5に入力されている。加算器8においては、減
算器6で生成された再生信号の振幅値とボトムホールド
回路13で得られたボトム値から一定レベルのスライス
信号を生成し、コンパレータ5へ出力する。なお、スラ
イス信号を作成する場合、新たにボトムホールド回路1
3を設け、VGA7で増幅後の再生信号のボトム値を用
いてスライス信号を生成するようにしてある。その他の
構成は図1の実施例と同じである。なお、この実施例で
も変調方式として1−7変調が採用され、VFOパター
ンの信号のデューティーは50%であるものとする。従
って、減算器10の基準電圧は前記実施例と同様に2.
5Vに設定されている。
【0014】図6(a)は図示しないタイミング制御部
からサンプルホールド回路12に出力されるタイミング
信号、図6(b)はVGA7で増幅された後の再生信号
である。この再生信号はコンパレータ5でスライスレベ
ルと比較され、図6(c)に示すような2値化信号に2
値化される。この場合、スライスレベルは再生信号のピ
ーク値とボトム値の中間値の一定レベルであるのに対
し、再生信号はVGA7によりゲインが可変されるため
にその振幅値が変化する。即ち、LPF9で図6(d)
に示すように2値化信号の平均電圧が生成され、減算器
10でその平均電圧と基準電圧の誤差信号が得られるわ
けであるが、本実施例ではこの誤差信号に基づいてVG
A7のゲインを可変して再生信号の振幅値を変化させる
ことで、コンパレータ5の2値化動作を制御するもので
ある。つまり、2値化信号の平均電圧が目標電圧の2.
5V、即ち2値化信号のデューティーが50%になるよ
うに再生信号の振幅値を変化させることによって、記録
情報に対する正確な2値化信号を得るものである。従っ
て、情報ピットの“1”の部分が多めに書かれていたと
しても、記録信号と情報ピットのエッジの誤差分を補正
でき、正確な情報再生を行うことができる。もちろん、
VGA7のゲインはVFOパターンでのゲインに固定さ
れ、以後のデータ領域はその固定ゲインで再生される。
このように本実施例にあっては、情報ピットの記録信号
に対するエッジの誤差分を補正して正確に情報を再生で
きるばかりでなく、VGA7のオフセット電圧の影響も
完全に除去できるために、更に正確に再生信号の2値化
を行うことができる。なお、VGA7のオフセット電圧
がコンパレータ5のダイナミックレンジ以内であれば、
VGA7はAC結合ではなく直結してもよい。
からサンプルホールド回路12に出力されるタイミング
信号、図6(b)はVGA7で増幅された後の再生信号
である。この再生信号はコンパレータ5でスライスレベ
ルと比較され、図6(c)に示すような2値化信号に2
値化される。この場合、スライスレベルは再生信号のピ
ーク値とボトム値の中間値の一定レベルであるのに対
し、再生信号はVGA7によりゲインが可変されるため
にその振幅値が変化する。即ち、LPF9で図6(d)
に示すように2値化信号の平均電圧が生成され、減算器
10でその平均電圧と基準電圧の誤差信号が得られるわ
けであるが、本実施例ではこの誤差信号に基づいてVG
A7のゲインを可変して再生信号の振幅値を変化させる
ことで、コンパレータ5の2値化動作を制御するもので
ある。つまり、2値化信号の平均電圧が目標電圧の2.
5V、即ち2値化信号のデューティーが50%になるよ
うに再生信号の振幅値を変化させることによって、記録
情報に対する正確な2値化信号を得るものである。従っ
て、情報ピットの“1”の部分が多めに書かれていたと
しても、記録信号と情報ピットのエッジの誤差分を補正
でき、正確な情報再生を行うことができる。もちろん、
VGA7のゲインはVFOパターンでのゲインに固定さ
れ、以後のデータ領域はその固定ゲインで再生される。
このように本実施例にあっては、情報ピットの記録信号
に対するエッジの誤差分を補正して正確に情報を再生で
きるばかりでなく、VGA7のオフセット電圧の影響も
完全に除去できるために、更に正確に再生信号の2値化
を行うことができる。なお、VGA7のオフセット電圧
がコンパレータ5のダイナミックレンジ以内であれば、
VGA7はAC結合ではなく直結してもよい。
【0015】図7は上記2値化回路を用いた本発明の情
報再生装置の一実施例を示した構成図である。なお、図
7では情報記録媒体として光磁気ディスクを用いた光磁
気情報再生装置を例としてとりあげるものとする。図7
において、20は情報記録媒体であるところの光磁気デ
ィスクであり、図示しないスピンドルモータの駆動によ
り一定速度で回転する。光磁気ディスク20の上面に
は、情報信号に応じて変調されたバイアス磁界を発生す
る磁気ヘッドが設けられ、その下面には磁気ヘッド7と
対向して対物レンズ24が設けられている。対物レンズ
24は半導体レーザ22、偏光ビームスプリッタ23,
25、光センサ26,27、などと共に光ヘッドとして
一体化されている。情報を記録する場合は、半導体レー
ザ22から射出された記録用レーザビームが対物レンズ
24で絞られ、微小光スポットとして光磁気ディスク2
0上に照射される。一方、磁気ヘッド21から情報信号
に応じて変調された磁界が印加され、光ビームの照射と
磁界印加の相互作用によって情報が記録される。即ち、
情報信号に対応して光磁気ディスク20の磁性層の磁化
が配向し、一連の情報が情報ピット列として記録されて
いく。また、情報を再生する場合は、半導体レーザ22
から再生用光ビームが光磁気ディスク20上に照射され
る。光磁気ディスク20で反射された光束は偏光ビーム
スプリッタ25で光の偏光方向により2つに分けられ、
それぞれ光センサ26,27で検出される。つまり、光
磁気ディスク20の反射光の偏光方向は磁気カー効果に
より磁化の向きに応じて回転し、このカー回転の方向に
応じて偏向ビームスプリッタ25で2つに分けられる。
報再生装置の一実施例を示した構成図である。なお、図
7では情報記録媒体として光磁気ディスクを用いた光磁
気情報再生装置を例としてとりあげるものとする。図7
において、20は情報記録媒体であるところの光磁気デ
ィスクであり、図示しないスピンドルモータの駆動によ
り一定速度で回転する。光磁気ディスク20の上面に
は、情報信号に応じて変調されたバイアス磁界を発生す
る磁気ヘッドが設けられ、その下面には磁気ヘッド7と
対向して対物レンズ24が設けられている。対物レンズ
24は半導体レーザ22、偏光ビームスプリッタ23,
25、光センサ26,27、などと共に光ヘッドとして
一体化されている。情報を記録する場合は、半導体レー
ザ22から射出された記録用レーザビームが対物レンズ
24で絞られ、微小光スポットとして光磁気ディスク2
0上に照射される。一方、磁気ヘッド21から情報信号
に応じて変調された磁界が印加され、光ビームの照射と
磁界印加の相互作用によって情報が記録される。即ち、
情報信号に対応して光磁気ディスク20の磁性層の磁化
が配向し、一連の情報が情報ピット列として記録されて
いく。また、情報を再生する場合は、半導体レーザ22
から再生用光ビームが光磁気ディスク20上に照射され
る。光磁気ディスク20で反射された光束は偏光ビーム
スプリッタ25で光の偏光方向により2つに分けられ、
それぞれ光センサ26,27で検出される。つまり、光
磁気ディスク20の反射光の偏光方向は磁気カー効果に
より磁化の向きに応じて回転し、このカー回転の方向に
応じて偏向ビームスプリッタ25で2つに分けられる。
【0016】光センサ26,27の検出信号は各々プリ
アンプ28,29で光電変換された後、差動アンプ30
に送られ、ここで差動検出することにより光磁気信号と
して再生される。得られた再生信号は情報磁区の磁化方
向に対応して正または負の信号となる。こうして得られ
た再生信号は2値化回路31へ送られる。2値化回路3
1としては、図1あるいは図5に示した2値化回路が使
用されている。2値化回路31では、前述したようにス
ライスレベルまたは再生信号の振幅値を可変すること
で、情報磁区のエッジと記録信号のずれ分を補正し、ピ
ットエッジ記録におけるエッジの位置を正確に再現した
2値化信号を生成し出力する。得られた2値化信号はデ
ータセパレータ32で基準クロックと同期をとられ、そ
の後デコーダ33で復調することで再生データが生成さ
れる。このように本実施例の情報再生装置では、情報の
記録時に情報ピットが記録信号よりも大きく記録された
としても、2値化回路でその誤差分を有効に補正するた
めに、記録時の情報信号を忠実に再現した2値化信号を
得ることができ、ピットエッジ記録における記録情報を
正確に再生することができる。
アンプ28,29で光電変換された後、差動アンプ30
に送られ、ここで差動検出することにより光磁気信号と
して再生される。得られた再生信号は情報磁区の磁化方
向に対応して正または負の信号となる。こうして得られ
た再生信号は2値化回路31へ送られる。2値化回路3
1としては、図1あるいは図5に示した2値化回路が使
用されている。2値化回路31では、前述したようにス
ライスレベルまたは再生信号の振幅値を可変すること
で、情報磁区のエッジと記録信号のずれ分を補正し、ピ
ットエッジ記録におけるエッジの位置を正確に再現した
2値化信号を生成し出力する。得られた2値化信号はデ
ータセパレータ32で基準クロックと同期をとられ、そ
の後デコーダ33で復調することで再生データが生成さ
れる。このように本実施例の情報再生装置では、情報の
記録時に情報ピットが記録信号よりも大きく記録された
としても、2値化回路でその誤差分を有効に補正するた
めに、記録時の情報信号を忠実に再現した2値化信号を
得ることができ、ピットエッジ記録における記録情報を
正確に再生することができる。
【0017】なお、実施例では磁界変調方式の光磁気デ
ィスク情報再生装置を例としたが、光変調方式の光磁気
ディスク情報再生装置や追記形光ディスク情報再生装
置、あるいは相変化型光ディスク情報再生装置などにも
適用できることは言うまでもない。
ィスク情報再生装置を例としたが、光変調方式の光磁気
ディスク情報再生装置や追記形光ディスク情報再生装
置、あるいは相変化型光ディスク情報再生装置などにも
適用できることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、スライス
レベルまたは入力信号の振幅を増幅するための増幅手段
を設け、そのゲインを2値化信号の平均値と基準値の誤
差に応じて可変することにより、2値化信号のデューテ
ィーを所定値に制御することができる。また、このデュ
ーティーを情報記録媒体の所定領域で調整することによ
り、情報記録時の情報ピットと記録信号のエッジのずれ
分を有効に補正できるために、記録時の情報信号を忠実
に再現した2値化信号を得ることができ、ピットエッジ
記録における情報を正確に再生できるという効果があ
る。
レベルまたは入力信号の振幅を増幅するための増幅手段
を設け、そのゲインを2値化信号の平均値と基準値の誤
差に応じて可変することにより、2値化信号のデューテ
ィーを所定値に制御することができる。また、このデュ
ーティーを情報記録媒体の所定領域で調整することによ
り、情報記録時の情報ピットと記録信号のエッジのずれ
分を有効に補正できるために、記録時の情報信号を忠実
に再現した2値化信号を得ることができ、ピットエッジ
記録における情報を正確に再生できるという効果があ
る。
【図1】本発明の2値化回路の一実施例を示したブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】図1の実施例において情報ピットが正確に記録
されているときの各部の信号波形を示したタイムチャー
トである。
されているときの各部の信号波形を示したタイムチャー
トである。
【図3】図1の実施例において情報ピットが記録信号よ
りも多めに記録されているときの各部の信号波形を示し
たタイムチャートである。
りも多めに記録されているときの各部の信号波形を示し
たタイムチャートである。
【図4】図1の実施例の再生信号とスライスレベルをV
GAにオフセット電圧があるときとないときで比較して
示した波形図である。
GAにオフセット電圧があるときとないときで比較して
示した波形図である。
【図5】本発明の2値化回路の他の実施例を示したブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】図5の実施例の各部の信号波形を示したタイム
チャートである。
チャートである。
【図7】本発明の情報再生装置の一実施例を示した構成
図である。
図である。
【図8】従来例の2値化回路を示したブロック図であ
る。
る。
【図9】その従来回路の再生信号と2値化信号を示した
信号波形図である。
信号波形図である。
【図10】情報記録時の記録信号とそれよりも大きく記
録された記録ピット、及びそれを再生したときの再生信
号とその2値化信号を示した図である。
録された記録ピット、及びそれを再生したときの再生信
号とその2値化信号を示した図である。
【図11】磁界変調方式の情報記録における本来の発生
磁界と外部磁界によりシフトした発生磁界及び実際に記
録されるピットの関係を示した図である。
磁界と外部磁界によりシフトした発生磁界及び実際に記
録されるピットの関係を示した図である。
1 ピークホールド回路 2,13 ボトムホールド回路 5 コンパレータ 6,10 減算器 7 VGA(バリアブルゲインアンプ) 9 LPF(ローパスフィルタ) 11 増幅器 12 サンプルホールド回路 20 光磁気ディスク 21 磁気ヘッド 22 半導体レーザ 26,27 光センサ 30 差動アンプ 31 2値化回路
Claims (4)
- 【請求項1】 2値化対象の入力信号のピーク値とボト
ム値をそれぞれ検出し、得られたピーク値とボトム値の
中間値をスライスレベルとして入力信号を2値化する2
値化回路において、前記スライスレベルまたは入力信号
の振幅を増幅するための増幅手段と、2値化された2値
化信号を平均化するための平均化手段と、得られた平均
電圧と基準電圧の誤差信号に応じて前記増幅手段のゲイ
ンを可変し、前記2値化された信号のデューティーを所
定値に制御するための制御手段とを設けたことを特徴と
する2値化回路。 - 【請求項2】 前記増幅手段は、入力信号を2値化する
ための比較手段と入力信号の入力端との間に設けられ、
かつ比較手段に対して交流結合によって接続されている
ことを特徴とする請求項1の2値化回路。 - 【請求項3】 情報記録媒体から読み出された再生信号
を2値化して情報を再生する情報再生装置において、再
生信号のピーク値とボトム値の中間値とスライスレベル
を比較して再生信号を2値化するための比較手段と、前
記スライスレベルまたは再生信号の振幅を増幅するため
の増幅手段と、前記比較手段で2値化された信号を平均
化するための平均化手段と、得られた平均電圧と基準電
圧の誤差信号に応じて前記増幅手段のゲインを可変し、
前記2値化された信号のデューティーを所定値に制御す
るための制御手段とを有する2値化手段を設け、前記情
報記録媒体の所定領域でこの2値化手段により2値化信
号のデューティーを調整することにより、前記2値化信
号のエッジの記録信号のエッジに対するずれを補正する
ことを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項4】 前記情報記録媒体の所定領域は、PLL
の同期をとるためのVFO領域であることを特徴とする
請求項3の情報再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9846892A JPH05274810A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 2値化回路及びこの回路を用いた情報再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9846892A JPH05274810A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 2値化回路及びこの回路を用いた情報再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05274810A true JPH05274810A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=14220511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9846892A Pending JPH05274810A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 2値化回路及びこの回路を用いた情報再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05274810A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6876248B2 (en) * | 2002-02-14 | 2005-04-05 | Rambus Inc. | Signaling accommodation |
US6897713B1 (en) | 2002-02-14 | 2005-05-24 | Rambus Inc. | Method and apparatus for distributed voltage compensation with a voltage driver that is responsive to feedback |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP9846892A patent/JPH05274810A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6876248B2 (en) * | 2002-02-14 | 2005-04-05 | Rambus Inc. | Signaling accommodation |
US6897713B1 (en) | 2002-02-14 | 2005-05-24 | Rambus Inc. | Method and apparatus for distributed voltage compensation with a voltage driver that is responsive to feedback |
US7046078B2 (en) | 2002-02-14 | 2006-05-16 | Rambus Inc. | Method and apparatus for distributed voltage compensation with a voltage driver that is responsive to feedback |
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