JPH05342226A - 釣銭準備金管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】出納部門における各金銭登録機毎の釣銭準備金
の授受の機械化・自動化及び迅速化を図ることができる
釣銭準備金管理システムを提供する 【構成】各金銭登録機毎の釣銭準備金をそれぞれ個別に
収納可能な個別収納部５を複数個有するロッカー装置２
と、該ロッカー装置２を管理・制御する管理機４と、前
記個別収納部５の開閉に使用するカードとからなり、前
記個別収納部５内に予め収納された釣銭準備金を各担当
者がカードを用いて取り出せるようにすると同時に、管
理機４により個別収納部５の開閉記録、使用時間制限等
の管理を行なうようにして、釣銭準備金の授受・管理を
自動化した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多数の清算カウンタを
有する百貨店、スーパー、テナント・ショップ等におけ
る釣銭準備金の授受及びその管理の自動化に関する。

【０００２】

【従来技術とその問題点】小売業等の清算カウンタで
は、顧客との清算に必要な釣銭を用意しておく必要があ
る。そのため、多くの清算カウンタまたはテナントを有
する百貨店、スーパー等では、開店前に、各清算カウン
タまたは各テナントの担当者が出納・会計部門に行き、
そこで釣銭準備金として所定の小銭を受取り、閉店後に
当日の売上金とともに釣銭準備金の残りを出納係に返却
している。従来このような釣銭準備金の授受及び管理は
全く自動化されておらず、人手に頼っていた。そのた
め、朝、夕は出納・会計部門が混雑し、釣銭準備金の授
受に多くの時間がかかっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、出納部門に
おける釣銭準備金の授受の機械化・自動化及び迅速化を
図ることができる釣銭準備金管理システムを提供するこ
とを目的とするものである。

【０００４】

【発明を解決するための手段】釣銭準備金を収納する複
数の個別収納部を有するロッカー装置と、該ロッカー装
置を制御する管理機と、前記ロッカー装置の開閉に使用
するカードとからなり、前記ロッカー装置は、前記管理
機からの制御情報に基づき前記各収納部の開閉を制御す
る制御部と前記カードを読み取るためのカード読み取り
部と暗唱番号などのキー入力を行なうキー入力部とを有
しており、前記ロッカー装置内に予め準備された釣銭準
備金を各担当者がカードを用いて取り出せるようにする
と同時に、これらの出し入れの記録、時間制限等の管理
を行なうようにして、釣銭準備金の授受・管理を自動化
した。

【０００５】

【実施例】図面を用いて説明する。図１は本発明にかか
るシステム構成の概要を示す図であり、図２はロッカー
装置の構成を示す機能ブロック図である。図３はロッカ
ー装置の基本的操作手順を示す流れ図である。

【０００６】図中、２は釣銭準備金を一時収納するため
のロッカー装置であり、１つのロッカー装置２で複数の
釣銭準備金収納部５を有している。４は管理機であり、
ロッカー装置２の使用可能時間、使用状況の確認、各種
レポートの作成、及びロッカー使用のためのカードの発
行を制御する。清算カウンター（ＥＣＲまたはＰＯＳ端
末機等）の数が多い場合には、１台の管理機４にこのよ
うなロッカー装置２を複数個接続可能である。管理機４
としては、ＰＣまたはオフィス・コンピュータを用いる
ことができる。６は必要に応じて設けられるカード発行
機であり、管理機４の制御によりロッカー・カードを発
行する。８はレポート等を出力するプリンタである。

【０００７】１０（図２）はロッカー装置２の制御部で
あり、管理機４からのデータに基づきロッカー装置２の
各部を制御する。１２はソレノイド・ドライバ・アセン
ブリで、制御部１０の制御の下に各収納部５毎のロック
を開閉する。１４はカード・リーダーでロッカー使用カ
ードを読み取る。１６はディスプレイ装置、１８はキー
ボードである。

【０００８】図３を用いて、ロッカー装置２の基本動作
を説明する。電源投入後、管理機４から制御データを受
信する(S1)。各清算カウンタの担当者は、自己の担当カ
ウンタ用のカード（例えば磁気カード）を、カード・リ
ーダー１４で読み取らせる(S2)。制御部１０はカードか
ら読み取ったデータをチェックする(S3)。その後各担当
者は自己の担当する金銭登録機の番号（レジ番号）をキ
ーボード１８から入力する(S4)。このとき同時に暗唱番
号、社員番号等を入力するようにしてもよい。レジ番
号、暗唱番号等の入力データは、先に読んだカードのデ
ータおよび管理機４からの制御データに基づきチェック
され(S6)、問題がなければ、該当する個別収納部５のロ
ックが数秒間だけ解除されて収納されている釣銭準備金
が取り出し可能となり(S8)、釣銭準備金が取り出され
る。それと同時に、その個別収納部５の番号（ロッカー
番号）、使用した者の社員番号、レジ番号等の稼働状況
情報を管理機４に送信する(S9)。

【０００９】次に、ロッカー装置２の動作をより詳しく
説明する。まず、本システムの始動前に経理または出納
部門の担当者が、開店時に各清算カウンター必要な釣銭
準備金（その額及び金種は予め決められている）を、ロ
ッカー装置２の各個別収納部５に各清算カウンター毎に
収納してロックする。但し、前日の釣銭を繰り越して使
用する場合には、終業時にその日の釣銭残金をロッカー
装置２に収納しておき、次の日に取り出すだけであるか
ら、この場合には経理担当者の事前準備は不要である。
また、各清算カウンターの清算担当者（チェッカー）に
は、予めロッカー・カードが渡されている。ロッカー・
カードには、少なくとも社員番号、所属部課が記憶され
ている必要があるが、これらのデータさえ記憶されてい
れば、社員ＩＤカードをロッカー・カードとして使用し
てもよい。データ記録方式は、光学記録方式、磁気記録
方式、ＩＣ記憶方式等どの様な方式でもよいが、最も一
般的なのは磁気記録方式である。

【００１０】管理機４を始動させると、まず管理機４か
らロッカー装置２に対して制御データが送信される。制
御データは、ロッカー装置を使用可能な社員の社員番
号、その社員の所属部課、その社員の担当する金銭登録
機の番号（レジ番号）、レジ番号に対応する個別収納部
５の番号等から構成され、予め管理機内に設定されてい
る。必要な場合には、更に、暗唱番号等の検証データを
加えることもできる。また、特売等の催事がある場合に
は、多くの清算カウンターを用意する必要があるため、
催事用の制御データが送信される。催事がある日及びそ
のための制御データは予め入力されており、管理端末機
の始動時にその日付を確認して、自動的にその日に対応
する制御データまたは催事用制御データがロッカー装置
２に送信される。ロッカー装置２はは制御データを受信
すると、それを制御部１０内の記憶部に記憶して、操作
待機状態となる。

【０００９】清算カウンターの担当者が、カード・リー
ダー１４を使用してロッカー・カードを読み取らせる
と、読み取ったカード・データの社員番号と記憶してい
る制御データの社員番号とを比較してカードの真性を確
認する。次に、担当者がレジ番号を入力すると、入力さ
れたレジ番号と制御データ中の社員番号に対応するレジ
番号とを比較する。必要な場合には更にそのロッカー・
カードに対応するロッカー装置２の個別収納部の番号
（以下ロッカー番号という）、または暗唱番号を入力さ
せて確認するようにしてもよい。操作者の入力した各種
レジ番号等に問題がなければ、対応するソレノイド・ド
ライバが作動してロッカー装置２の対応する個別収納部
のロックが解除され、釣銭準備金の取り出しが可能とな
る。これと同時に、ロックが解除された個別収納部５の
ロッカー番号、釣銭準備金を取り出した者の社員番号、
その時刻等が管理機４に送信される。

【００１０】このようなロッカー装置２の各個別収納部
５毎の開閉状況は、その開閉時間、その操作者名等の情
報とともに管理機４に送信されてそこに記憶される。記
憶された稼働状況情報は、各ロッカー装置２毎、所属部
課毎、または開閉時間毎に分類してプリンタ７からレポ
ート出力する事ができる。

【００１１】次に、管理機４からの各種制御機能につい
て説明する。まず、必要に応じてロッカー装置２の操作
を禁止することができる。これは、不慮の事故または手
違いにより緊急にロッカー装置２の使用を禁止しする必
要がある場合、ロッカー・カードを紛失して不正使用の
おそれがある場合、または昼休み等可動の必要が無いと
きにロッカー装置２の使用を禁止するものである。ま
た、予めロッカー装置の停止時間を指定しておくことに
より、指定した時間にロッカー装置を停止させることも
できる。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本システムによる
と、各清算カウンタの担当係員が簡単な操作により釣銭
準備金を即座に受領できるようになった。一方、ロッカ
ー・カード、レジ番号、取扱資格等を自動的にチェック
するとともに管理機４からロッカー装置２の動作を随時
制御可能とした事により不正使用を防止する事ができ、
更にこれらの稼働状況データを管理機４により自動的に
収集管理するようにしたため、釣銭準備金の授受の機械
化・自動化を達成する事ができた。これにより、釣銭準
備金の授受の迅速な処理及び安全管理をより徹底するこ
とが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る釣銭準備金管理システムの構成を
示すブロック図である。

【図２】本発明のロッカー装置２の概略構成を示すブロ
ック図である。

【図３】本発明のシステムの基本動作を示すフローチャ
ートである。

【符号の説明】

２ ロッカー装置 ４ 管理機 ５ 個別収納部 １０ 制御部 １４ カード・リーダ １６ 表示機 １８ キーボード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】釣銭準備金を収納する複数の個別収納部を
   有するロッカー装置と、前記ロッカー装置に接続されて
   該ロッカー装置を制御する管理機と、前記ロッカー装置
   の開閉に使用するカードとからなり、 前記ロッカー装置は、前記管理機からの制御情報に基づ
   き前記各収納部の開閉を制御する制御部と前記カードを
   読み取るためのカード読み取り部と暗唱番号などのキー
   入力を行なうキー入力部とを有しており、始動時に設定
   された制御データと、使用される前記カードのデータ及
   び入力データ等に基づき前記ロッカー装置のそれぞれ対
   応する各個別収納部の開閉を制御するとともに、これら
   の出し入れの記録、開閉時間の制限等の管理を行なうよ
   うにしたことを特徴とする釣銭準備金管理システム。