JPH05341697A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH05341697A
JPH05341697A JP18620892A JP18620892A JPH05341697A JP H05341697 A JPH05341697 A JP H05341697A JP 18620892 A JP18620892 A JP 18620892A JP 18620892 A JP18620892 A JP 18620892A JP H05341697 A JPH05341697 A JP H05341697A
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十輔 島村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は廃トナーボトルを省スペース的にレ
イアウトした場合においても高嵩密度で回収可能に構成
しつつ攪拌部材その他の回転軸の軸トルクが無用に増加
する事のない電子写真装置を提供する事を目的とする。 【構成】 本発明は、図1に示すように前記廃トナーボ
トル1内空間の廃トナー受入口11と対面する側を仕切
壁12により囲繞して予備室13を形成すると共に、該
予備室13奥側の、トナー収容室14と連通する開口部
15近傍に搬送ローラ16を配し、前記トナー受入口1
1より予備室13内に投入された廃トナーを前記搬送ロ
ーラ16の回転により強制的にトナー収容室14側に搬
送可能に構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ、プリン
タ、複写機として適用される電子写真装置に係り、特に
感光体ドラムより除去した廃トナーを搬送手段を介して
トナー回収部側に収納可能に構成した電子写真装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファクシミリ、プリンタ、複
写機として適用される電子写真装置は公知であり、この
種の装置は一般に感光体ドラム上に担持したトナー像を
現像装置により可視像化した後、該トナー像をレジスト
ローラにより同期させて転写位置に導かれた記録紙に転
写し、該記録紙を搬送路に沿って搬送させながら画像定
着後排紙トレー側に排紙させ、一方前記トナー像転写後
感光体ドラムに付着している廃トナーはクリーニング機
構を利用して除去した後、イレーサ、帯電器を利用して
ドラム表面を均一帯電し以下前記動作を繰返し可能に構
成している。そしてこの種のクリーニング機構は、一般
に前記感光体ドラム表面に付着したトナーを掻き落とす
クリーニングブレードと、該掻き落としたトナーを搬送
手段を介して回収ボトルに収納可能に構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の廃
トナーは静電潜像やバイアス若しくは転写時におけるコ
ロナ放電等の影響を受けて帯電状態が均一でない為に、
前記回収ボトル内に均等に廃トナーが推積されずに、入
口開口付近に偏在して推積するのみならず、前記トナー
の帯電に起因して架橋等が生じており一層嵩密度が低く
なる。このため前記回収ボトルの満杯時期を例えば現像
装置側に付設したトナーカートリッジの交換時期と合致
させて設定した場合においても、該回収ボトル内に廃ト
ナーが交換時期に達する前にオーバフローし、機内汚染
を生じさせる場合がある。
【0004】又回収ボトル側においてもその入口開口を
中央上面側に設けずに上面片側に設けたり又上面と隣接
する側壁上部に設ける場合もあり、このような場合、前
記廃トナーが満杯になる前にオーバフローが生じ前記欠
点が一層助長される。この為実用機種においては前記廃
トナーの偏在や架橋を考慮して回収ボトルの容積を大き
めに設定せねばならず、結果として省スペース化につな
がらないのみならず、設計上の制約がその分大になり且
つ装置小型化の要請に反する。
【0005】かかる欠点を解消するために、前記回収ボ
トル内にトナー攪拌手段を配し、該ボトル内のトナーが
均等に分散されるように構成する技術も存在するが、こ
の様に構成すると該攪拌部材を駆動させる為の独立した
駆動源を必要とし、装置構成が煩雑化し且つ装置小型化
の制約になる。又、攪拌したトナーがトナー投入口より
外部に飛散してしまう場合もある。
【0006】更に回収ボトルの容積を大きめに設定して
も定期的に交換する必要があるが、特にメインテナンス
の煩雑化を避けるために他のメインテナンス動作ととと
もに廃トナー回収容器の交換を行なうように構成した場
合、容器交換忘れが生じやすい。
【0007】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、嵩
密度が大きくなる事なく容器内の廃トナーの実質的な収
容容積率を大にし、これにより回収容器(以下廃トナー
ボトルという)及び装置全体の小型化を容易に達成し得
る電子写真装置を提供する事を目的とする。本発明は、
廃トナーボトルを省スペース的にレイアウトした場合に
おいても最大限に回収可能、言い換えれば高嵩密度で回
収可能に構成しつつ、而も高嵩密度で回収した場合にお
いても攪拌部材その他の回転軸の軸トルクが無用に増加
する事のない電子写真装置を提供する事を目的とする。
本発明の他の目的は、廃トナーを前記ボトル内に効率よ
く均等に分散し、均等な嵩密度で圧縮しながら、高嵩密
度における収納を可能にした電子写真装置を提供する事
を目的とする。本発明の他の目的は、廃トナーボトルの
交換忘れが生じる事のない電子写真装置を提供する事を
目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】請求項1記載の発明は、図
1に示すように前記廃トナーボトル1内空間の廃トナー
受入口11と対面する側を仕切壁12により囲繞して予
備室13を形成すると共に、該予備室13奥側の、トナ
ー収容室14と連通する開口部15近傍に搬送ローラ1
6を配し、前記トナー受入口11より予備室13内に投
入された廃トナーを前記搬送ローラ16の回転により強
制的にトナー収容室14側に搬送可能に構成したことを
特徴とする。
【0009】請求項7記載の発明は、前記廃トナーボト
ル1内の底面上に、容器1内のトナーの有無を検知する
トナー検知センサの受動側21を、容器壁22を挟んで
該受動側と対面する容器1設置位置上に前記検知センサ
の能動側23を夫々配置したことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、廃トナーを前記
トナー受入口11より予備室13内に投入させた後、前
記搬送ローラ16を介して強制的にトナー収容室14側
に搬送させるものであるために、言換えればトナー収容
室14内で架橋等が生じていてもこれを強制的に崩しな
がら、いわゆる寿司詰め的に強制的にトナーを収納する
構成を取るために、嵩密度(重量/容積)を大きくする
事が可能となる。そしてトナー収容室14側のトナーが
オーバフローしようとしても搬送ローラ16の存在によ
りオーバフローを阻止し得ると共に、例えその一部がオ
ーバフローしても予備室13内に逆流するのみで直接容
器1外には溢れない。そして予備室13に例え逆流した
場合でも搬送ローラ16により再度収容室14内に戻入
される。
【0011】尚前記搬送ローラ16を楕円を含む断面略
長円状に形成することにより、予備室13よりのトナー
搬送量を大にすると共に、更に前記トナー収容室14と
連通する開口上端よりマイラ状の遮蔽片17を引下ろ
し、該遮蔽片17の自由端より少なくとも上流側表面を
前記搬送ローラ16のトナー収容室14と対面する周面
側に当接させる事により、前記両部材16,17により
開口部15が実質的に閉塞されるとともに、前記遮蔽片
17の背面側、即ち収容室14側よりのトナー逆圧が生
じても前記遮蔽片17が湾曲するのみで、その自由端が
前記搬送ローラ16周面より脱離する事なく前記開口上
端と搬送ローラ16間の開口を完全に閉塞し得る。
【0012】この際前記遮蔽片17はマイラ状であるた
めに、該遮蔽片17に直接堆積トナーが押圧すると、前
記長円状の搬送ローラ16の回転を阻害する等の問題が
ある。そこで好ましい実施例においては前記遮蔽片17
とトナー収容室14間にスリット空隙を介して平板状の
リブ片18を配設し、該リブ片18によりトナー収容室
14側に堆積したトナーの前記遮蔽片17への押圧を阻
止可能に構成するのがよい。
【0013】さて前記の搬送ローラ16で収納室14側
に供給された廃トナーは攪拌部材19等を利用して収納
室14の奥側に導く必要があるが、前記したように搬送
ローラ16と対面するトナー収納室14側は高嵩密度で
廃トナーが収納されている為に、これを回転する攪拌部
材19を奥側に搬送しようとすると必然的に軸トルクが
大になり、その為の特別な駆動源を必要とし結果として
部品点数の増大と共に、省スペース化の妨げとなる。又
前記搬送ローラ16の出口側で滞留したトナーを前記ボ
トル内に効率よく均等に分散し、均等な嵩密度で圧縮し
なければ、トータルとしての廃トナー収納密度の増大に
つながらない。
【0014】そこで本発明は、前記トナー収容室14側
に、回転軸に支持され、櫛歯状のマイラ羽根で形成した
攪拌部材19を配設すると共に、該攪拌部材19ととも
に、該攪拌部材19のトナー搬送方向下流側に位置する
廃トナー収納部(以下第2収納部という)を、前記搬送
ローラ16の配設位置に対し、軸方向にずらして配置し
た技術を提案する。かかる技術手段によれば、攪拌部材
19を櫛歯状のマイラ羽根で形成した為に、その攪拌域
における嵩密度が大な場合でも前記櫛歯の隙間よりトナ
ーを逃す事が出来、軸トルクの増大につながらず、且つ
円滑に前記廃トナーを第2収納部14a奥側に押し込み
つつ円滑に搬送が可能である。この場合前記攪拌部材1
9がトナー収納室14内壁に接触する事なく回転可能に
構成する事により前記作用の一層の増進、特に軸トルク
の低減につながると共に、前記攪拌部材19が容器内壁
に摺接しないために、騒音の防止と高耐久性を図る事が
出来る。
【0015】又前記攪拌部材19と該攪拌部材19のト
ナー搬送方向下流側に位置する第2収納部14aを、前
記搬送ローラ16の配設位置に対し、軸方向にずらして
配置してある為に、前記搬送ローラ16と攪拌部材19
間が干渉が生じる事なく、而も一旦、第2収納部14a
に押し込まれたトナーは、前記攪拌部材19によっても
搬送ローラ16側に逆流する事なく、結果として廃トナ
ーボトル1を省スペース的にレイアウトした場合におい
ても高嵩密度で最大限に而も前記廃トナーを前記ボトル
内に効率よく均等に分散し、均等な嵩密度で圧縮しなが
ら、高嵩密度における収納を可能にする。又駆動源を必
要とする搬送ローラ16は長円状であり、又前記攪拌部
材19の軸トルクは大幅に低減できたために、独立した
駆動源を設ける事なく、好ましくは前記廃トナーボトル
1を、現像装置本体若しくは該本体に取付けられたトナ
ー補給容器2(以下両者を含めて現像ユニットという)
のドラム軸端側に配設すると共に、該廃トナーボトル1
内に配設した前記搬送ローラ16と現像ユニット側の駆
動端3とを連結させるのがよい。
【0016】これにより、独立した駆動源を組込む必要
がないために装置構成が煩雑化する事なく而も容易に装
置全体としての省スペース化を図る事が出来る。又元々
交換を前提とする廃トナーボトル1の駆動力を装置本体
側の駆動系から取る事なく現像ユニットの側壁面に配設
した為に安全上障害になる事なく、而も現像装置やトナ
ー容器は他のプロセスに比較して最も大きな容積を占め
る部分であるために余裕をもって大容量のトナー回収部
を形成でき、この面でも設計の自由度と省スペース化を
図る上で支障が生じない。
【0017】又トナー補給容器2内の現像剤の使用量と
廃トナーの排出量とは高度に相関が取れている為に、廃
トナーボトル1の容積をトナー補給容器2内の現像剤の
量に対応して設定すれば、トナー補給容器2の交換時期
と廃トナーボトル1の交換時期が合致し、これによりト
ナー補給容器2の交換と廃トナーボトル1の交換を同時
に且つ同一箇所で行う事が出来、効率よいメインテナン
スが可能である。又前記回収部の形成位置は現像ユニッ
ト4の中央部や背面側ではなく画像形成領域から外れた
ドラム5軸端側である為に、例え感光体ドラム5を挟ん
でその両側にクリーニング機構と現像ユニット4が配設
されている場合においても、ドラム5周囲を迂回せずに
両者間を簡単に連絡する搬送手段を用いる事が出来、そ
の分構成の簡単化が図れる。
【0018】一方、第2の発明においては、前記廃トナ
ーボトル1内のトナーの有無を検知するトナー検知セン
サ20を配置したために、特にメインテナンスの煩雑化
を避けるために他のメインテナンス動作ととともに廃ト
ナーボトル1の交換を行なうように構成した場合におい
ても、容器1交換忘れを防止できる。この場合特に廃ト
ナーボトル1側には反射板や磁石等のセンサの受動側2
1を配置したために、言換えれば光センサや磁気センサ
等の能動センサ23を装置本体側に配設したために、使
い捨ての廃トナーボトル1のコストを低減し得る。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図4
は廃トナー回収機構の概略構成を示し、不図示のクリー
ニングブレード及びクリーニングローラにより感光体ド
ラム5より掻き取った廃トナーはスクリューローラ50
によりドラム5軸端側に搬送された後、ベルト搬送機構
60を介して、現像ユニット4のトナー補給容器2の長
手方向端側に配した廃トナーボトル1の配置構成を示
す。
【0020】ベルト搬送機構60は、前記スクリューロ
ーラ50の軸端に嵌合された駆動プーリ61、廃トナー
ボトル1の受入口11と対面する位置に配設された従動
プーリ62と、該両プーリ61/62間に張架されたベ
ルト63と、これらを囲繞する枠体64からなり、図3
に示すように感光体ドラム5軸端側に位置する記録紙搬
送路外側のドラム5軸と直交する面内に沿ってトナー補
給容器2側に向け斜め上方に延設させ、前記スクリュー
ローラ50によりベルト上に搬送された廃トナーをベル
ト71の回動に追従して従動プーリ73側の排出開口6
5に導き、廃トナーボトル1内に排出可能に構成してい
る。
【0021】廃トナーボトル1は、図5に示すように、
現像装置本体上面側に設けたトナー補給容器2の底板を
斜長手方向に延在させ該延在面29上に板バネ33を、
又補給容器2の側面にガイド板34と、ハウジング側に
ガイド溝35を夫々設け、一方廃トナーボトル1側に前
記ガイド板34とガイド溝35に対応する位置に夫々ガ
イド溝36とガイド突起37を設け、これらのガイド3
4〜37と板バネ33の付勢力を利用して、ベルト搬送
機構60の取り付け方向に沿って(例えば図3に示すつ
まみ28を押す事により)斜め上方にホップアップして
簡単に取り出しを行なう事が出来、又前記廃トナーボト
ル1を押込むことにより前記つまみ28に設けた不図示
の係合レバーが係合し、容易に装着させることが出来
る。
【0022】次にその形状及び内部構造を図1乃至図4
に基づいて詳細に説明する。廃トナーボトル1は例えば
図2に示すように、低公害樹脂材で形成され、ベルト搬
送機構60の排出開口65と対面する部位を斜めに凹設
し、該傾斜面1a上に廃トナー受入口11を開口する。
そして前記廃トナーボトル1内空間の廃トナー受入口1
1と対面する側の容器内所望空間を仕切壁12により囲
繞して予備室13を形成すると共に、該予備室13奥側
を開口15し、その奥側に位置するトナー収容室14と
連通可能に構成する。そして前記開口部15より予備室
13側に断面楕円状の硬質樹脂からなる搬送ローラ16
を配設する。該搬送ローラ16は、図1に示すように、
その回転軸16aの一端を仕切壁12aを介して、トナ
ー補給容器2と対面する側の側壁1bに突設し、該突設
端に歯車27を固着させ、該廃トナーボトル1を所定位
置に設置した際にトナー補給容器2側より突設させた駆
動軸3端に固着された一の軸歯車31と歯合可能に構成
する。
【0023】そして前記搬送ローラ16は前記軸歯車3
1よりの駆動を受けて開口部15の下側から上側に向け
回転可能に構成している。この結果トナー受入口11に
投入された廃トナーは搬送ローラ16の下側周面と対応
させてR状に形成した下側仕切壁12b周面に滞留しつ
つ、該滞留したトナーを搬送ローラ16により掃き取り
ながら開口部15よりトナー収容室14側に搬送され
る。
【0024】一方前記開口部15上方に位置する仕切壁
12cの予備室13側には、マイラ状の遮蔽片17が固
着され、該遮蔽片17自由端側を前記搬送ローラ16の
トナー収容室14と対面する周面側に当接させるととも
に、前記上側仕切壁12のトナー収容室14側下端に、
平板状のリブ片18を固着し、該リブ片18を前記遮蔽
片17とスリット空隙を介して対峙可能に配設する。こ
の場合リブ片18の下端は遮蔽片17を介して前記搬送
ローラ16と対面する位置まで垂下させている。この結
果、前記遮蔽片17の自由端より僅かに上流側表面を、
前記搬送ローラ16のトナー収容室14と対面する回転
方向下流側の周面に当接させることにより前記周面に付
着したトナーを剥離すると共に、前記両部材16、17
により開口部15が実質的に閉塞され、収容室14側よ
りのトナー逆流を阻止し得る。
【0025】この際前記遮蔽片17はマイラ状であるた
めに、該遮蔽片17に直接堆積トナーが押圧すると、前
記長円状の搬送ローラ16の回転を阻害する場合がある
が、本実施例においては、該遮蔽片17の自由端より上
流側表面を前記搬送ローラ16のトナー収容室14と対
面する周面側に当接させているために、収容室14側よ
りのトナー逆圧が生じても前記遮蔽片17が湾曲するの
みで、無用な軸トルクが付勢されることなく且つその自
由端が前記搬送ローラ16周面より脱離する事なく円滑
な閉塞と逆流阻止を可能とする。
【0026】又、前記遮蔽片17のトナー収容室14側
の前面に配設したリブ片18によりトナー収容室14側
に堆積したトナーの前記遮蔽片17への押圧を阻止して
いる。さて搬送ローラ16と対面する延長線上に収納室
14を長く延在しようとすると、基本的に搬送ローラ1
6の幅間隔内に前記収納室14を形成しなければなら
ず、結果として該収納室14が狭小化するのみならず、
特に収納室14奥側に廃トナーを導く攪拌部材19を遮
蔽片17介して前記搬送ローラ16と対面させること
は、搬送ローラ16の対面するトナー収納室14側は高
嵩密度で廃トナーが供給されている為に、これを回転す
る攪拌部材19に奥側に搬送使用とすると必然的に軸ト
ルクが大になり、その為の特別な駆動源を必要とし結果
として部品点数の増大と共に、前記攪拌部材19の回転
により遮蔽片17側に背圧がかかりやすい。そこで本実
施例は、搬送ローラ16により搬送された廃トナーを収
納する第2収納部14aを、前記搬送ローラ16の配設
位置に対し、軸方向にずらした位置、言換えれば搬送ロ
ーラ16に隣接して該回転軸16aと直交する方向に延
在させて形成した仕切壁12aを介して、トナー補給容
器2側に収納部14aを形成している。しかしながら、
廃トナーボトル1内が仕切壁12aにより左右に仕切ら
れている事は仕切壁12aと対峙する収納部14a側空
間にトナーが充分回り込めず、デッドスペース化し易
い。
【0027】そこで本実施例は、前記側方空間下方の収
容室14入口空間と隣接する区域に回転軸19aにより
回転する攪拌羽根19を配設し、該攪拌羽根19により
入口側周辺の堆積トナーを前記側方空間に移動させ、堆
積位置の均等化を図っている。この場合、記攪拌羽根1
9は抵抗を少なくするために矩形状の切込みを入れた略
櫛歯状のマイラ羽根で形成すると共に、前記攪拌羽根1
9がトナー収納室内壁に接触する事なく回転可能にその
長さを設定する。
【0028】この結果前記攪拌羽根19が櫛歯状のマイ
ラで形成てあることは、その攪拌域における嵩密度が大
な場合でも前記櫛歯の隙間よりトナーを逃す事が出来、
軸トルクの増大につながらず、且つ円滑に前記廃トナー
を第2収納部14a奥側に押し込む事が可能となると共
に、前記攪拌羽根19が容器内壁に摺接しないために、
騒音の防止と高耐久性を図る事が出来る。又、前記攪拌
部材19の回転軸19a端はトナー補給容器2と対面す
る壁面71aに突設させ、該突設端に歯車25を固着さ
せ、該廃トナーボトル1を所定位置に設置した際にトナ
ー補給容器2側より突設させた駆動軸3端に固着された
他の軸歯車32と歯合可能に構成する。
【0029】又前記収容室の開口部15と対面する入口
側底面の側壁と近接する位置に、トナー流れ方向に沿っ
て反射板21を立設するとともに、該反射板21と対面
するトナー補給容器2側壁を透明板22を配置し、更に
その外側の設置板上の前記反射板21と対面する位置に
反射型の光センサ23を配設している。この結果前記廃
トナーボトル1が交換されて前記反射板21にトナーが
付着していない場合のみ前記光センサ23より反射光を
検知する事が可能であり、従って未使用の容器か使用済
みの容器かは容易に検知する事が出来る。従って例えば
前記廃トナーボトル1の容積をトナー補給容器2内のト
ナーエンプティ磁気と合致させた場合、図1に示すよう
にトナー補給終了信号と廃トナーボトル1交換終了信号
とがアンド35を取られた場合のみ再始動許容信号をコ
ントローラ36側に送信するように構成すれば、廃トナ
ーボトル1の交換を確実に行なう事が出来、好ましい。
【0030】即ちより具体的に説明すると、先ずトナー
補給容器2内のトナーがエンプティになると、エンプテ
ィ表示に基づいて不図示のトナーカートリッジと共に廃
トナーボトル1の交換を行なう。その交換方法は前記し
たようにつまみ28を押す事によりガイド34〜36と
板バネ33の付勢力を利用して、ベルト搬送機構60の
取り付け方向に沿って廃トナーボトル1が斜め上方にホ
ップアップして簡単に取り出しを行なう事が出来、又前
記廃トナーボトル1を押込むことにより前記つまみに設
けた不図示の係合レバーが係合し、容易に新しい廃トナ
ーボトル1を装着する事が出来る。尚ベルト搬送機構6
0は柔軟構造をもたせバネ69によりトナー補給容器2
側に付勢させている。この結果該搬送機構60に逃げを
もたせる事が出来、廃トナーボトル1と搬送機構60の
係合の容易化を図っている。
【0031】そして前記固定により回転軸16a,19
aの一対の歯車25、26と、トナー補給容器2側の例
えば攪拌羽根19の駆動軸端側に設けた軸歯車32と歯
合し、更に光センサ23と反射板21が透明板22を介
して対面する。そしてこの状態で廃トナーボトル1が交
換されて前記反射板21にトナーが付着していない為に
前記光センサ23より反射光を検知し得、トナー補給終
了信号と廃トナーボトル1交換終了信号とがアンド35
を取って再始動許容信号をコントローラ36側に送信
し、再始動を行なう。
【0032】そして現像動作により前記トナー補給容器
2側の攪拌羽根19の駆動軸3端側に設けた軸歯車3
1,32が回転し、これにより一対の歯車25、26を
介して搬送ローラ16と攪拌羽根19が回転し、前記搬
送ローラ16により予備室13内のトナーを収容室14
内に搬送すると共に、前記攪拌羽根19により該収容室
14内のトナーを軸方向に移動させながらその奥側の収
納室14まで円滑に導くことが出来る。そして前記動作
の繰り返しにより、前記トナーが前記発明の作用の項に
記載した動作に基づいて高嵩密度で廃トナーの集積が行
なわれる。
【0033】
【発明の効果】以上記載の如く、請求項1記載の発明に
よれば、高嵩密度で且つ容器内全域に亙って均等に廃ト
ナーの収納及び集積が可能である為に、実質的な収容容
積率を大にし、これにより廃トナーボトル及び装置全体
の小型化を容易に達成し得る。又本発明は、トナーをト
ナー回収機構側より廃トナーを供給する部位と、該廃ト
ナーの集積を行なう部位を軸方向に位置をずらして配置
している為に、廃トナーボトルを省スペース的にレイア
ウトした場合においても最大限に高嵩密度で回収可能で
あり、而も高嵩密度で回収した場合においても攪拌部材
その他の回転軸の軸トルクが無用に増加する事がない。
又本発明は、廃トナーを前記ボトル内に効率よく均等に
分散し、高嵩密度で圧縮収納を可能にする。又請求項7
記載の発明によれば、旧廃トナーボトルか新廃トナーボ
トルかを容易に判別する事が出来るために廃トナーボト
ルの交換忘れが生じる事のない電子写真装置の提供が可
能となる。等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる廃トナー回収容器の平
面断面図。
【図2】図1の廃トナー回収容器の切欠き斜視図。
【図3】本発明の実施例に係る廃トナー回収機構の平面
図。
【図4】本発明の実施例に係る廃トナー回収機構の正面
図。
【図5】本発明の実施例に係る廃トナー回収容器の脱着
状態を示す。
【符号の説明】
5 感光体ドラム 60 搬送手段 1 トナー回収容器 11 廃トナー受入口 12 仕切壁 13 予備室 14 トナー収容室 15 開口部 16 搬送ローラ 17 遮蔽片 18 リブ片 19 攪拌部材 14a トナー収納部 21 トナー検知センの受動側(反射板) 23 トナー検知センサの能動側(光センサ) 22 透光性の容器壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 十輔 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 橋本 俊文 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムより除去した廃トナーを搬
    送手段を介してトナー回収容器に収納可能に構成した電
    子写真装置において、 前記回収容器内空間の廃トナー受入口と対面する側を仕
    切壁により囲繞して予備室を形成すると共に、該予備室
    奥側の、トナー収容室と連通する開口部近傍に搬送ロー
    ラを配し、前記トナー受入口より予備室内に投入された
    廃トナーを前記搬送ローラの回転により強制的にトナー
    収容室側に搬送可能に構成したことを特徴とする電子写
    真装置
  2. 【請求項2】 前記搬送ローラを楕円を含む断面略長円
    状に形成すると共に、前記トナー収容室と連通する開口
    上端よりマイラ状の遮蔽片を引下ろし、該遮蔽片の自由
    端より少なくとも上流側表面を前記搬送ローラのトナー
    収容室と対面する周面側に当接させたことを特徴とする
    請求項1記載の電子写真装置
  3. 【請求項3】 前記遮蔽片とトナー収容室間にスリット
    空隙を介して平板状のリブ片を配設し、該リブ片により
    トナー収容室側に堆積したトナーの前記遮蔽片への押圧
    を阻止可能に構成した請求項2記載の電子写真装置
  4. 【請求項4】 前記トナー収容室内に、回転軸に支持さ
    れ、櫛歯状のマイラ羽根で形成した攪拌部材を配設する
    と共に、該攪拌部材のトナー搬送方向下流側に位置する
    前記収容室と連通する第2のトナー収納部を設け、該ト
    ナー収納部と攪拌部材を前記搬送ローラの配設位置に対
    し、軸方向にずらして配置した事を特徴とする請求項1
    記載の電子写真装置
  5. 【請求項5】 前記攪拌部材がトナー収納室内壁に接触
    する事なく回転可能に構成した事を特徴とする請求項5
    記載の電子写真装置
  6. 【請求項6】 前記トナー回収容器を、現像装置本体若
    しくは該本体に取付けられたトナー補給容器(以下両者
    を含めて現像ユニットという)のドラム軸端側に配設す
    ると共に、該回収容器内に配設した前記搬送ローラと現
    像ユニット側の駆動端とを連結させたことを特徴とする
    請求項1記載の電子写真装置
  7. 【請求項7】 感光体ドラムより除去した廃トナーを搬
    送手段を介してトナー回収容器に収納可能に構成した電
    子写真装置において、 前記回収容器内の底面上に、容器内のトナーの有無を検
    知するトナー検知センサの受動側を、容器壁を挟んで該
    受動側と対面する容器設置位置上に前記検知センサの能
    動側を夫々配置したことを特徴とする電子写真装置
  8. 【請求項8】 前記回収容器内空間の廃トナー受入口と
    対面する側を仕切壁により囲繞して予備室を形成すると
    共に、該予備室奥側の、トナー収容室と連通する開口上
    に搬送ローラを配し、前記トナー受入口より予備室内に
    投入された廃トナーを前記搬送ローラの回転により強制
    的にトナー収容室側に搬送可能に構成すると共に、前記
    開口と対面するトナー収容室底面上にトナー流入方向に
    沿って受動センサとして機能する反射板を配設し、一方
    透光性の容器壁を挟んで前記反射板と対面する位置に反
    射型の光センサを配設した事を特徴とする請求項7記載
    の電子写真装置
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