JPH05341589A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05341589A
JPH05341589A JP4153678A JP15367892A JPH05341589A JP H05341589 A JPH05341589 A JP H05341589A JP 4153678 A JP4153678 A JP 4153678A JP 15367892 A JP15367892 A JP 15367892A JP H05341589 A JPH05341589 A JP H05341589A
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image
forming apparatus
image forming
photosensitive drum
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敦朋 吉澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光ドラムとその駆動手段との軸ズレに起因
して生じる画像の伸縮を防止し、高品位な画像の形成可
能な画像形成装置を提供する。 【構成】 感光ドラム1上の露光位置に露光手段により
潜像を形成し、該潜像を現像器によりトナー像として顕
在化し、これを転写材搬送装置により転写位置に搬送さ
れた転写材上に順次転写して画像を得る画像形成装置に
おいて、感光ドラム1の回転中心軸であるドラム軸1a
と駆動モータ16の回転駆動軸であるモータ軸16aと
を自在継手17により結合する。2軸1a,16a間に
軸ズレを起因とする偏心成分が生じ、画像に伸縮が生じ
ようとしても、この伸縮が感光ドラム1上の露光位置と
転写位置における画像の伸縮により相殺されるので、転
写材上の画像には伸縮は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やレーザビーム
プリンタ(LBP)の如き画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】像担持体である感光ドラム(電子写真感
光体)で画像を形成する場合、露光手段により感光ドラ
ム上に潜像を形成し、該潜像を現像手段によってトナー
像とした後、該トナー像を転写手段にて転写材上に転写
する必要がある。そして、この一連の画像形成作業は感
光ドラムが回転されつつなされるため、この感光ドラム
は均一な一定速度で回転される必要がある。例えば感光
ドラムの一回転中の回転速度にムラがある場合、露光時
に感光ドラム上の潜像に伸縮が生じると共に、転写時に
転写材上の画像に伸縮が生じて、これ等が一体となって
画像ムラを生じさせ、画像品位を落としてしまうことと
なる。このため、感光ドラムを駆動モータで回転させる
場合、これ等の間にギヤやベルト等を介在させず、感光
ドラムの回転中心軸と駆動モータの軸とを直結させて、
ギヤやベルト等によって生じる感光ドラムの速度ムラを
防止した画像形成装置もある。
【0003】一方、複数の画像ステーション(感光ドラ
ム)を備え、該画像ステーションの感光ドラム毎に色彩
の異なる画像を形成して、この画像を転写材搬送装置に
より送られてくる一枚の転写材上に重ねて転写すること
により、多色画像を形成する画像形成装置は知られてい
る。このような画像形成装置で例えばフルカラー画像を
形成する場合には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックトナーにより各感光ドラム上に形成されたトナー像
を一枚の転写材上に正確に位置合わせした状態で、重ね
て転写する必要があるが、各トナー像の位置合わせが不
充分であれば、画像に色ズレを生じて画像の品位を著し
く落としてしまう。
【0004】上記画像の色ズレの原因としては種々のも
のが考えられるが、その一つとして装置内の温度の問題
がある。即ち、画像形成装置内の温度や画像形成装置が
設置される周りの環境温度の変化により、装置内の機器
の熱膨張に起因して画像に色ズレが生じることが知られ
ている。このため、装置内の温度を検出し、その検出温
度に応じて感光ドラムへの露光タイミングを制御し、転
写時における画像の色ズレを防止しようした画像形成装
置もある。
【0005】また、複数の感光ドラムを使用して多色の
画像を形成する画像形成装置では、複数の感光ドラムを
単一の駆動源で駆動すると共に、転写材が各感光ドラム
間を通過する時間間隔を、前記駆動源の駆動ムラ周期の
整数倍に等しくなるよう各感光ドラム間の距離を設定
し、駆動ムラにより生じる各感光ドラムの回転ムラの位
相を合わせることによって画像の色ズレを防止したもの
もある(特開招63ー11967号公報)。
【0006】ところで、複数の感光ドラムを備えて多色
の画像を形成する画像形成装置では、感光ドラムとこの
感光ドラム周りに設けられる帯電器、現像器、転写帯電
器、クリーニング器とによりプロセスカートリッジが形
成され、メンテナンス等の容易化が図られているものも
ある。
【0007】かかる画像形成装置では、感光ドラム、現
像器(トナーが無くなった場合)、クリーニング器のク
リーニングブレード等定期的に点検し必要により交換し
なければならない機器や部品が多数あり、特にこれ等が
プロセスカートリッジの数だけあるため、メンテナンス
が容易であることが望まれる。
【0008】例えば図30によりかかる画像形成装置に
おける感光ドラム300の交換方法について説明する。
感光ドラム300は感光体が塗布されたドラムシリンダ
300aの前、後に前、後フランジ300b,300c
が取り付けられたものであり、該前、後フランジ300
b,300cの孔部を介してドラム軸301に支持され
ている。ドラム軸301は、装置本体の後側板310に
取り付けられた後部ベアリング302と、装置本体の前
側板311に芯決め板304を介して取り付けられた前
部ベアリング303等とに枢支されると共に、不図示の
駆動源により回転駆動されるようになっている。
【0009】ドラム軸301の後側板310側には感光
ドラム300に対してテーパー突起305aを有するス
トッパ部材305が取り付けられ、該ストッパ部材30
5のテーパー突起305aに感光ドラム300の後フラ
ンジ300cに設けられたテーパー孔300dが摩擦係
合されて、感光ドラム300はドラム軸301により回
転されるようになっている。尚、感光ドラム300の芯
決め板304側には、ドラム軸301に形成されたネジ
部に螺合し、感光ドラム300をストッパ部材305側
に押圧する固定リング306が設けられている。
【0010】かかる感光ドラム300を装置本体外に取
り出すには、芯決め板304を前部ベアリング303と
共に前側板311から外し、該前側板311に設けられ
た取り出し孔311aを介して固定リング306を、そ
のドラム軸301との螺合を解除して該ドラム軸301
から取り外す。そして、感光ドラム300をドラム軸3
01に摺動させつつ前側板311の取り出し孔311a
から装置本体外へ取り出せばよい。尚、感光ドラム30
0を装置本体内に取り付けるには上記と全く逆の操作を
すればよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】感光ドラムの回転中心
軸と駆動モータ軸とを結合させた画像形成装置の場合、
この2軸間に生じる軸ズレに起因する偏心成分によって
感光ドラムの回転速度に変動が生じる。そして、感光ド
ラムの回転速度に変動が生じると画像に伸縮が発生し、
フルカラー画像等の多重の多色画像を形成する場合色ズ
レ等の画像不良を生じる。以下このことについて詳述す
る。
【0012】図6に示すように、感光ドラム251は、
その回転中心軸であるドラム軸251aが剛体カップリ
ング253を介して駆動モータ252のモータ軸252
aと結合されている。前記駆動モータ252はある一点
を止め具252bにより回り止めされている。この状態
でモータ軸252aを所定の方向Xに所定の一定角速度
ω0 で回転させれば、ドラム軸251aも所定の方向X
に一定角速度ω0 で回転する。
【0013】ところが、剛体カップリング253によっ
てドラム軸251aとモータ軸252aを結合させる場
合に、この剛体カップリング253の軸穴の位置精度
や、駆動モータ252の自重によるモータ軸252aの
撓みや、止め具252bの摩擦や、駆動モータ252の
取り付け時の倒れの影響等により、前記ドラム軸251
aとモータ軸252aとの間に軸ズレeが生じてしま
い、モータ軸252aが一定角速度ω0 で回転していて
も、ドラム軸251aの角速度ωは一回転の周期中に変
動してしまうため、
【0014】
【数1】 ω=ω0 (1+Asin θ) となる(Aは軸ズレeによって決まる定数であり、θは
感光ドラム251の回転角である)。
【0015】このときの感光ドラム251の周速度v
は、
【0016】
【数2】 v=Rω =Rω0 (1+Asin θ)
…(1) =Rω0 +Rω0 Asin θ となり(Rは感光ドラムの半径である)、感光ドラム2
51は一回転の周期中に増速、減速を繰り返し回転ムラ
(図7参照)を生じる。ここでω0 =1としたときの感
光ドラム251の周速度vの変動分Δvのみを考える
と、
【0017】
【数3】 Δv=RAsin θ
…(2) となる。
【0018】この感光ドラム251の周速度vの変動分
Δvによる露光位置(不図示)における単位時間に露光
される長さの変動分Δl1 は、
【0019】
【数4】 Δl1 =Δv・t =RAsin θ (∵t=1) …
(3) また、転写位置(不図示)における単位時間に転写材に
転写される長さの変動分Δl2 は、
【0020】
【数5】 Δl2 =−Δv・t =−RAsin (θ−π) (∵t=1) …
(4) となる。ここで、(θ−π)は転写位置がドラム軸25
1aを介して露光位置の反対側の位置(π=180 °)に
あり、感光ドラム251の回転ムラの位相がπだけ遅れ
るためである。
【0021】ここで sin(θ−π)=−sin θより
(4)式は以下のようになる。
【0022】
【数6】 Δl1 =RAsin θ
…(5) つまり、感光ドラム251び周速度vの変動分Δvが
(2)式のようにあるとすると、露光位置でΔl1 =R
Asin θ、転写位置でΔl2 =RAsin θだけ夫々の長
さが変動し、画像の伸び縮みが発生する。
【0023】従って、露光位置と転写位置における夫々
の変動分Δl1 ,Δl2 を加算すると転写材上の画像伸
縮Δlは、
【0024】
【数7】 Δl=Δl1 +Δl2 =2rAsin θ
…(6) となり、感光ドラム251が一定角速度ω0 で回転して
いれば生じることのない画像の伸び縮みが生じてしま
う。この状態は図7のグラフで示されている。この画像
伸縮Δlが発生すると、画質の劣化を生じ、多重の多色
画像を形成する場合、色ズレ等をも生じさせる。
【0025】本発明の第1の発明は上記問題に鑑みてな
されたもので、その目的とする処は、像担持体とこの駆
動手段との軸ズレに起因して生じる画像の伸縮を防止
し、高品位な画像の形成が可能な画像形成装置を提供す
ることである。
【0026】また、装置内の温度を検出し、その検出温
度に応じて感光ドラムへの露光タイミングを制御する画
像形成装置の場合、単なる温度の検出のみによって感光
ドラムへの露光タイミングを制御しても充分に画像の色
ズレは防止できない。以下この理由を説明する。
【0027】画像形成装置の温度による影響を最も受け
るのは、転写材搬送装置の搬送ベルトを回転移動させる
駆動ローラであり、該駆動ローラのローラ径が温度によ
って変化することにより、搬送ベルトの移動速度が変化
し、感光ドラムから転写材への転写タイミングがずれて
色ズレを生じさせる。
【0028】前記駆動ローラは摩擦力により搬送ベルト
を移動させるものであるため、この駆動ローラには、摩
擦係数が大きく、且つ、搬送ベルトを傷つけないゴムロ
ーラが使用されるが、ゴムの線膨張係数は装置を構成す
る金属材料のそれに比べて非常に大きいため、駆動ロー
ラのローラ径は温度変化によって装置内の他の要素に比
べ大きく変化する。一方、この駆動ローラは装置の構成
上定着器による熱の影響を受けやすい位置にあるため、
この駆動ローラの膨張カーブは、装置内の他の要素と異
なり固有のものとなる。従って、単に装置内の温度を検
知して、この検知信号に応じて感光ドラムへの露光タイ
ミングを制御するのみでは、転写材上の画像の充分な色
ズレは防止できない。
【0029】本発明の第2の発明は上記問題に鑑みてな
されたもので、その目的とする処は、複数の画像ステー
ションを介して転写材上に多重の画像を形成する場合
に、装置内の温度に起因して発生する画像の色ズレを適
格に防止できる画像形成装置を提供することである。
【0030】また、転写材が各感光ドラム間を通過する
時間間隔を、感光ドラムの駆動源の駆動ムラ周期の整数
倍にする画像形成装置(特開昭63−11967号公
報)の場合、係る手段では、各感光ドラムから転写材へ
転写される画像間の色ズレは防止できるが、駆動源の駆
動ムラに起因する画像自身の伸縮は防止できない。
【0031】本発明の第3の発明は上記問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とする処は、複数の像担持体
を介して転写材上に多重の画像を形成する場合に、駆動
源による駆動ムラに起因して発生する画像の伸縮を防止
できる画像形成装置を提供することである。
【0032】更に、感光ドラムをドラム軸に沿って着脱
する画像形成装置の場合、、感光ドラム300を装置本
体に対して着脱するに当り、前側板311の取り出し孔
311aから手を入れて固定リング306を回転させ、
該固定リング306のドラム軸301に対する取り付
け、取り外しを行なわねばならず、作業がしずらいため
作業が容易でなく、感光ドラム300の着脱に時間を要
してしまうという問題があった。特に、前述の如く複数
の感光ドラム300を有する画像形成装置ではこの問題
はますます大きくなる。
【0033】本発明の第4の発明は上記問題に鑑みてな
されたもので、その目的とする処は、係合手段との係合
を解除した後、像担持体をその回転支軸の軸方向に移動
させることにより、この像担持体を装置本体に対して着
脱する場合に、その着脱操作の容易な画像形成装置を提
供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の第1発明は、駆動手段により回転駆動する像担持
体と、前記像担持体上の露光位置に潜像を形成するため
の露光手段と、前記潜像をトナー像に顕在化するための
現像手段と、転写位置に搬送された転写材に前記トナー
像を転写するための転写手段とを有する画像形成装置に
おいて、前記駆動手段の回転駆動軸と前記像担持体の回
転中心軸とを自在継手により連結したことを特徴とす
る。
【0035】また、上記目的を達成すべく本発明の第2
発明は、書き込まれた画像情報に基づき可視画像を形成
する複数の画像ステーションと、転写材を担持しつつ搬
送し、該転写材を前記各画像ステーションに順次移動さ
せる転写材搬送手段とを有して、前記転写材上に前記各
画像ステーションの可視画像を順次転写して、この転写
材上に多重の多色画像を形成する画像形成装置におい
て、装置の主電源投入後の時間をカウントするタイマ
と、前記画像ステーションのうち転写材上に最初の可視
画像を転写する基準の画像ステーションに対して、その
後に転写材上に可視画像を転写する画像ステーションへ
の画像書き込み開始のタイミングを、前記タイマの所定
時間のカウント毎に補正する補正手段とを設けたことを
特徴とする。
【0036】また、上記目的を達成すべく本発明の第3
発明は、複数の像担持体を有すと共に、該複数の像担持
体の各像担持体の周りに、露光手段と、現像手段と、転
写手段とを有して多色の画像が形成可能な画像形成装置
において、前記複数の像担持体を回転駆動する単一の駆
動源と、前記各像担持体の回転軸に同軸状に設けられ、
この像担持体に回転力を伝達する被動プーリと、該被動
プーリを回転駆動する駆動プーリと、該駆動プーリに前
記駆動源の回転力を伝える複数のギヤとを有し、且つ、
前記各像担持体がその露光手段による露光位置から転写
手段による転写位置まで回転するに要する時間を、前記
駆動源、複数のギヤの各ギヤ及び駆動プーリの回転周期
の略整数倍としたことを特徴とする。
【0037】また、上記目的を達成すべく本発明の第4
発明は、像担持体が、該像担持体に係合手段を介して係
合する像担持体回転用の回転支軸により回転駆動され、
且つ、この像担持体が、その回転支軸の軸方向に移動さ
れることにより、装置本体に対して着脱される画像形成
装置であって、前記係合手段を前記像担持体に対して係
脱させる操作手段を、装置本体から外方に突出する回転
支軸端に着脱自在に設けたことを特徴とする。
【0038】更に、本発明の第4発明は、複数の像担持
体を有し多色画像の形成が可能であると共に、各像担持
体自体が、該像担持体に係合手段を介して係合する像担
持体毎に設けられた像担持体回転用の回転支軸により回
転駆動され、且つ、この像担持体が、その回転支軸の軸
方向に移動されることにより装置本体に対して着脱され
る画像形成装置であって、前記係合手段を前記像担持体
に対して係脱させる操作手段を、装置本体から外方に突
出する各回転支軸端に着脱自在に設けたことを特徴とす
る。
【0039】
【作用】まず第1の発明の作用を説明する。像担持体の
回転中心軸と駆動手段の回転駆動軸とを自在継手によっ
て連結しているため、回転中心軸と回転駆動軸との間に
軸ズレに起因する偏心成分が生じて、画像に伸縮が生じ
ようとしても、この画像の伸縮は像担持体上の露光位置
と転写位置において相殺されるので、転写材上の画像に
伸縮は生じない。
【0040】次に第2の発明の作用を説明する。複数の
画像ステーションにより形成された可視画像を転写材搬
送手段により搬送される転写材P上に順次転写して多重
の画像を形成する場合、装置内の温度上昇に起因して基
準の画像ステーションに対して、その後に可視画像を転
写する他の画像ステーションでの画像の書き込みタイミ
ングがズレ、転写画像に色ズレが生じる。この場合、温
度上昇に伴う色ズレの原因は装置の主電源投入後の時間
の関数となってあらわれることがわかっている。このた
め、補正手段に前記関数を記憶させておき、主電源投入
後の時間をタイマにてカウントし、このタイマからの所
定時間ごとの信号に対し、補正手段を介して基準の画像
ステーションに対して、その後に可視画像を転写する他
の画像ステーションにおける画像の書き込み開始タイミ
ングを補正するようにした。
【0041】次に第3の発明の作用を説明する。単一の
駆動源は複数のギヤを介して駆動プーリを回転し、該駆
動プーリは像担持体ごとに設けられた被動プーリを介し
て各像担持体を回転する。従って、回転ムラという点で
は像担持体は駆動源、複数のギヤ及び駆動プーリの影響
を強く受ける。この場合、これ等の駆動源等にはそれぞ
れの回転周期ごとに回転ムラが生じるため、これ等の駆
動源等全体から生じる駆動ムラは、各回転周期の略最小
公倍数に等しい周期で生じ、この駆動ムラが像担持体の
回転に影響を与える。
【0042】一方、前記駆動ムラに起因して像担持体に
回転ムラが生じれば、露光時及び転写時に潜像及び転写
画像に伸縮が生じるが、露光時と転写時における像担持
体の回転速度がそれぞれ等しければ、最終的な転写画像
は露光時と転写時における伸縮が相殺し適正な画像とな
る。従って、像担持体が露光位置から転写位置まで回転
するに要する時間が前記駆動ムラの周期の略整数倍にな
っておれば、画像に伸縮は生じない。即ち、像担持体が
露光位置から転写位置まで回転するに要する時間が前記
駆動源等の回転周期の略整数倍となっておれば、画像に
伸縮は生じない。
【0043】次に第4発明の作用を説明する。像担持体
をその回転支軸の軸方向に移動させ、この像担持体を装
置本体に対して着脱する場合、回転支軸を像担持体に係
合させている係合手段の係脱操作を行なう必要がある。
そして、この操作はできるだけ容易であることが望まれ
る。そこで、本発明では係合手段を像担持体に係脱させ
る操作手段を装置本体から外方に突出する回転支軸端に
着脱自在に設け、装置本体外方の作業容易な位置から、
係合手段による像担持体と回転支軸の係脱を行なうよう
にした。尚、この操作手段を回転支軸に対して着脱容易
とし、像担持体の着脱に当りこの操作手段がじゃまにな
らないようにした。
【0044】また、複数の像担持体を有する画像形成装
置においても同様の構成とし、複数の像担持体の着脱操
作が容易となるようにした。
【0045】
【実施例】
[第1の発明]次に第1の発明の実施例を添付図面に基
づいて説明する。先ず、本発明の第一実施例を図1乃至
図4により説明する。
【0046】図4はマゼンタ,シアン、イエロー、ブラ
ックトナーを使用してフルカラーの画像形成が可能な画
像形成装置の断面を示している。該画像形成装置の装置
本体15内には、感光ドラム1、帯電器2、露光手段
3、現像器4、転写帯電器5、クリーニング器6から構
成される画像ステーション7が4つ配設されており、添
字Aで示される第1画像ステーション7Aではイエロー
トナーによりイエロー画像が形成され、添字Bで示され
る第2画像ステーション7Bではマゼンタトナーにより
マゼンタ画像が形成され、添字Cで示される第3画像ス
テーション7Cではシアントナーによりシアン画像が形
成され、添字Dで示される第4画像ステーション7Dで
はブラックトナーによりブラック画像がそれぞれ形成さ
れる。
【0047】上記4つの画像ステーション7A,7B,
7C,7Dの下部側には駆動ローラ8a,8b、搬送ロ
ーラ8c、転写ベルト8d等から構成される転写材搬送
装置8が配設されている。該転写材搬送装置8の給紙側
には転写材Pを保持する給紙カセット9、該給紙カセッ
ト9内から転写材Pを取り出す給紙ローラ10、転写材
Pの転写材搬送装置8への搬送タイミングを図るレジス
トローラ11、及びガイド板12が配設されている。ま
た、転写材搬送装置8の排紙側には定着器13及び配紙
トレイ14が配設されている。尚、画像ステーション7
の拡大構成は図3に示されている。
【0048】次にこの画像形成装置による画像形成作業
を説明する。第1画像ステーション7Aにおいて、帯電
器2Aにより一様帯電された感光ドラム1Aに露光手段
3Aを介してイエロー画像情報に基づく画像光が露光さ
れ、この感光ドラム1Aに静電潜像が形成されると、該
静電潜像は感光ドラム1Aの回転と共に現像器4Aの方
へ向けられ、該現像器4Aによってイエロートナーが供
給されてトナー像として顕像化される。そして、このト
ナー像は転写帯電器5Aの方へ向けられ、該転写帯電器
5Aにより転写材搬送装置8の転写ベルト8d上の転写
材Pに転写される。また、転写の終了した感光ドラム1
Aはクリーニング器6Aによりその残留トナーがクリー
ニングされ、次の画像形成のために備えられる。同様に
第2,第3,第4画像ステーション7B,7C,7Dに
おいて、この転写材P上にマゼンタ,シアン、ブラック
の各色のトナー像が重ねて転写される。
【0049】一方、給紙ローラ10を介して給紙カセッ
ト9内から1枚ずつ取り出された転写材Pはガイド板1
2、レジストローラ11を通って搬送ローラ8Cにより
転写材搬送装置8の転写ベルト8d上に位置決め固定さ
れる。そして、この転写材Pは転写ベルト8dの移動と
共に第1、第2、第3、第4画像ステーション7A,7
B,7C,7Dの感光ドラム1A,1B,1C,1Dと
転写帯電器5A,5B,5C,5D間を通過しつつ、4
色のトナー像が転写される。そして、転写の終了した転
写材Pは転写材搬送装置8から定着器13の方へ送ら
れ、該定着器13によりそのトナー像が溶解混色されて
定着された後、排紙トレイ14上に積載される。
【0050】尚、図3で示されるように、露光手段3に
よる感光ドラム1の露光位置Sは、転写帯電器5による
感光ドラム1の転写位置Qの180°反対側に設けられ
ている。
【0051】さて、前記感光ドラム1は、その画像形成
時に駆動手段である駆動モータ16によって矢印Χ方向
に回転するよう構成されているが、次にこの感光ドラム
1と駆動モータ16の結合関係を図1を参照しつつ説明
する。
【0052】感光ドラム1の回転中心軸であるドラム軸
1aと駆動モータ16の回転駆動軸であるモータ軸16
aは自在継手17によって接続されている。自在継手1
7は、ドラム軸1aに嵌合接合されたボス17aと、モ
ータ軸16aに嵌合接合されたボス17bとが、夫々ピ
ン17d,17eによりコマ17cを介して連結されて
いる。ここでボス17aとコマ17cはピン17dの周
りに回転自在であり、またボス17bとコマ17cはピ
ン17eの周りに回転自在である。従って、ドラム軸1
aとモータ軸16aが一定の偏角αを保った状態で、駆
動モータ16の回転力をモータ軸16aから感光ドラム
1のドラム軸1aに伝達することが可能となる。また、
駆動モータ16は複数のビス18により装置本体15に
固定されており、駆動モータ16の自重によるモータ軸
16aの撓みや、駆動モータ16の周り止め摩擦が自在
継ぎ手17に影響することがないよう構成されている。
【0053】更に前記駆動モータ16の取り付け時のモ
ータ軸16aとドラム軸1aとの偏心と倒れは、その取
り付け時の偏角αで吸収されてドラム軸1aとモータ軸
16aは無理なく連結される。従って、モータ軸16a
とドラム軸1aの位置誤差によって生じる画像の伸び縮
みを防止することが可能となる。
【0054】次に前記自在継手17の機構学上の性質を
説明する。モータ軸16aの角速度ω0 (=一定),ド
ラム軸1aの角速度をω,前記モータ軸16aとドラム
軸1aの取り付け偏角をα,モータ軸16aの回転角を
θとすると、
【0055】
【数8】 ω={cos α/(1−sin2θ・sin2α)}ω
0 …( 7 ) という関係はよく知られている。この(7)式はモータ
軸16aが一定角速度ω0 で回転していたとしても、ド
ラム軸1aには1/2回転周期の回転ムラが生じること
を意味している。このことを前述した(3)〜(6)式
に適用する。
【0056】ここで、モータ軸16aの角速度ω0 を1
とすると、ドラム軸1aの角速度ωの変化分Δωは、
【0057】
【数9】 Δω=cos α/(1−sin2θ・sin2α) となる。感光ドラム1の周速度vの変動分Δvは感光ド
ラム1の半径Rにドラム軸1aの角速度ωの変動分Δω
を掛けたものであるので、露光位置Sにおける単位時間
(t=1)に露光される長さの変動分ΔL1 は、
【0058】
【数10】 ΔL1 =Δv・t=R・Δω =R{cos α/(1−sin2θ・sin2α)} …
(8) また、同様にして転写位置Qにおける単位時間(t=
1)に転写材Pに転写される長さの変動分ΔL2 は、
【0059】
【数11】 ΔL2 =−Δv・t=−R・Δω =−R{cos α/(1−sin2(θ−π)・sin2α)}
…(9) ここで、露光位置Sはドラム軸1aを中心にして転写位
置Qの反対側の位置(π=180 °)に配位されているの
で、前記(8)式の{sin2θ}の項が、(9)式では
{sin2(θ−π)}となっている。従って、(9)式に
おけるドラム軸1aの角加速度の変動分Δωは、
【0060】
【数12】 Δω=cos α/{1−sin2(θ−π)・si
n2α} =cos α/(1−sin2θ・sin2α) なので、
【0061】
【数13】 ΔL2 =−R{cos α/(1−sin2θ・si
n2α) …(10) となる。
【0062】つまり、(7)式の関係があると、露光位
置Sにおける変動分ΔL1 (図2(a)参照)と転写位
置Qにおける変動分ΔL2 (図2(b)参照)とを加算
した分だけ画像の伸縮が発生する。そして、(8)及び
(10)式より画像伸縮ΔL(図2(c)参照)は、
【0063】
【数14】 ΔL=ΔL1 +ΔL2 =0
…(11) となり、モータ軸16aが一定角速度ω0 で回転し、ド
ラム軸1aの角速度ωが前記(7)式のような変動をし
ても転写材上に画像の伸び縮みは生じない。このことを
グラフで示したのが図2である。(8)式は(10)式
と符号が異なるので、この2式を加算した(11)式は
グラフ上でもΔL=0となり、画像伸縮はなくなる。
【0064】次に本発明の第2実施例を図5により説明
する。図5は本実施例に係る感光ドラム1のドラム軸1
aと駆動モータ16のモータ軸16aとの結合関係を示
している。本実施例においてもドラム軸1aとモータ軸
16aとが自在継手19により結合されているが、この
自在継手19は上記第1実施例で説明した自在継手17
とはその構成が異なるため、この構成について以下詳述
する。尚、第1実施例に係るものと同一機能を有するも
のについては同一符号を付しその説明を省略する。
【0065】自在継手19の構成は、ドラム軸1aには
ボス19aが嵌合接合されており、モータ軸16aには
ボス19aが嵌合接合されている。ボス19aには板バ
ネ19dがピン19fにより結合されており、同様にし
てボス19bには板バネ19eがピン19gにより結合
されている。また板バネ19d,19eはピン19hに
よって中継板19cに結合されれいる。
【0066】以上のような構成の自在継手19であって
も機構学上は上記第1実施例で説明した自在継手17
(図1参照)と同等の機能があり、同等の効果が得られ
る。 [第2発明]次に第2の発明の実施例を図8乃至図12
により説明する。図8はマゼンタ、シアン、イエロー、
ブラックトナーを使用してフルカラーの画像の形成可能
な画像形成装置の断面を示している。該画像形成装置は
感光ドラム21、帯電器22、露光手段23、現像器2
4、転写帯電器25、クリーニング器26から構成され
る画像ステーション27を4つ有しており、添字Aで示
される第1画像ステーション27Aではマゼンタトナー
によりマゼンタ画像が形成され、添字Bで示される第2
画像ステーション27Bではシアントナーによりシアン
画像が形成され、添字Cで示される第3画像ステーショ
ン27Cではイエロートナーによりイエロー画像が形成
され、添字Dで示される第4画像ステーション27Dで
はブラックトナーによりブラック画像が形成される。
【0067】ここで、露光手段23は結像レンズ23a
と、半導体レーザ、ポリゴンミラー、fθレンズ等から
構成されるレーザビームスキャナ23bとからなるもの
で、電気デジタル画素信号の入力を受けたレーザビーム
スキャナ23bがこの信号に対応して変調された画像光
たるレーザビームを、結像レンズ23aを介して感光ド
ラム21の母線方向に走査して感光ドラム21を露光す
る。この場合、露光手段23はコントローラ29によっ
て制御されるレーザドライバ28からの信号により、そ
のレーザビームスキャナ23bがレーザビームを感光ド
ラム21に発する。尚、レーザドライバ28は各画像ス
テーション27に対応して符号28A、28B、28
C、28Dで示され4つのものが設けられている。
【0068】上記4つの画像ステーション27A,27
B,27C,27Dの下部側には転写材Pを各画像ステ
ーション27に搬送する転写材搬送装置30が配設され
ている。この転写材搬送装置30は装置本体37内の排
紙側と給紙側にそれぞれ位置決めされた駆動ローラ30
a及び従動ローラ30bと、これ等のローラ30a,3
0b間に張架された無端状の転写ベルト30cと、該転
写ベルト30cの張力を調整する調整ローラ30dと、
従動ローラ30bの上方に設けられた転写材Pの吸着帯
電器(不図示)と、駆動ローラ30aの上方に設けられ
た転写材Pの除電器(不図示)等から構成されている。
また、転写材搬送装置30の給紙側の装置本体37内に
は給紙カセット31、給紙ローラ32、レジストローラ
33、給紙ガイド34等が配設され、転写材搬送装置3
0の排紙側の装置本体37内には定着器35、排紙トレ
イ36が配設されている。
【0069】次にこの画像形成装置による画像形成作業
を説明する。第1画像ステーション27Aにおいて、帯
電器22Aにより一様帯電された感光ドラム21Aに露
光手段23Aを介してマゼンタ画像情報に基づく画像光
が露光され、この感光ドラム21Aに静電潜像が形成さ
れると、該静電潜像は感光ドラム21Aの回転と共に現
像器24Aaの方へ向けられ、該現像器24Aによって
マゼンタトナーが供給されてトナー像として顕像化され
る。そして、このトナー像は転写帯電器25Aの方へ向
けられ、該転写帯電器25Aにより転写材搬送装置30
の転写ベルト30c上の転写材Pに転写される。また、
転写の終了した感光ドラム21Aはクリーニング器26
Aによりその残留トナーがクリーニングされ、次の画像
形成のために備えられる。
【0070】また、第2、第3、第4画像ステーション
27B,27C,27Dにおいても、少しずつタイミン
グをずらした形で各感光ドラム21B,21C,21D
上にシアン、イエロー、ブラックトナーによるトナー像
が形成され、このトナー像が前記転写材P上に順次重ね
て転写される。
【0071】一方、給紙ローラ32を介して給紙カセッ
ト31内から1枚ずつ取り出された転写材Pは給紙ガイ
ド34を介してレジストローラ33まで搬送され、該レ
ジストローラ33によってタイミングを合わされて転写
材搬送装置30の転写ベルト30c上に送られる。転写
材搬送装置30の駆動ローラ30a及び従動ローラ30
b等によって回転移動される転写ベルト30c上に転写
材Pが載置されると、この転写材Pは吸着帯電器を介し
てこの転写ベルト30c上に位置決め固定され、この転
写ベルト30cの移動と共に第1,第2,第3,第4画
像ステーション27A,27B,27C,27Dの感光
ドラム21A,21B,21C,21Dと転写帯電器2
5A,25B,25C,25D間を通過しつつ4色のト
ナー像が転写される。そして、転写の終了した転写材P
は除電器を介して転写ベルト30cから分離され、定着
器35の方へ送られ、該定着器35によりそのトナー像
が加熱、加圧され、4色のトナー像が溶解混色されて定
着された後、排紙トレイ36上に積載される。
【0072】次にこの画像形成装置の温度変化に伴ない
転写画像にいかに色ズレが生じるかという点と、この色
ズレの防止装置について説明する。
【0073】まず、転写画像の色ズレがどのようにして
生じるかを図12により説明する。図12の(a)で示
されるように例えば第1画像ステーション27Aの感光
ドラム21Aに形成されたマゼンタ画像Mの先端が転写
位置Aで転写材P上に転写され、その後図12の(b)
で示されるように、この転写材P上のマゼンタ画像Mの
先端が点Dにきたとき、第2画像ステーション27Bの
感光ドラム21Bにシアン画像情報の画像光が露光され
る。この場合、図12の(c)で示されるように、感光
ドラム21Bのシアン画像Cの先端が未だ転写位置Bに
移動していないのに、前記転写材P上のマゼンタ画像M
の先端が転写位置Bにきておれば、色ズレが生じる、そ
して、この色ズレを無くすためには、感光ドラム21B
への画像情報の書き込みタイミングをやや早め、転写材
P上のマゼンタ画像Mの先端が点Dにくる以前に、感光
ドラム21Bへのシアン画像情報の画像光の露光を行な
う必要がある。
【0074】ところで、画像形成装置内の温度変化によ
って上記色ズレが生じる最も大きな要因として転写材搬
送装置30の駆動ローラ30aの熱膨張が考えられる。
なお、この駆動ローラ30aは図9で示されるように、
装置本体37の側板37a,37b間に枢支され、その
一端部側にベルトプーリ44が取り付けられている。そ
して、このベルトプーリ44はタイミングベルト38を
介してステッピングモータ40に取り付けられたベルト
プーリ39により回転される。ステッピングモータ40
はパルス発振源43にて発生されたパルスがステッピン
グモータ制御回路42により制御され、ステッピングモ
ータ駆動回路41に送られることにより回転される。
【0075】例えば、直径40mmの駆動ローラ30a
が30℃より45℃まで15℃温度が上昇すれば、駆動
ローラ30aの材料の線膨張係数を20×10-5/℃と
すると、駆動ローラ30aの直径は40×15×20×
10-5=0.12mmだけ増加し、転写ベルト30cの
転写材Pの搬送速度は0.3%だけ速くなる。従って、
各画像ステーション27の感光ドラム21間の間隔を2
00mmとし、転写材Pの搬送速度を200mm/sと
すれば、第1画像ステーション27Aで形成されるマゼ
ンタ画像と第2画像ステーション27Bで形成されるシ
アン画像との色ズレは0.6mmとなり、第1画像ステ
ーション27Aで形成されるマゼンタ画像と第4画像ス
テーション27Dで形成されるブラック画像との色ズレ
は0.6×3=1.8mmとなる。
【0076】ここで、転写材搬送装置30の駆動ローラ
30aは線膨張係数の大きいゴムローラにより構成さ
れ、且つ、熱発生源である定着器35の近傍に配設され
ていて、この定着器35による熱の影響を多く受けるた
め、装置内の他の構成要素と異なった熱膨張カーブを有
している。従って、単に装置内の温度上昇に基ずいて画
像の書き込みタイミングを補正しても適格な画像の色ズ
レの防止が図れない場合がある。
【0077】一方、上記転写材搬送装置30の駆動ロー
ラ30a以外に、色ズレを生じさせる要因として、装置
本体37の熱膨張による各画像ステーション27間の距
離の変動及び感光ドラム21の露光位置の変動等が考え
られる。そして上記要因が複合して、転写材P上に色ズ
レが生じるが、この温度に起因する色ズレは画像形成装
置への主電源投入後の時間に対して規則的であり、再現
性があることが出願人らの実験研究によって見い出され
た。
【0078】図10はその一例を示しており、横軸は主
電源投入時刻T0からの経過時間tを示しており、縦軸
は第1画像ステーション27Aで形成されるマゼンタ画
像を基準として、第2,第3,第4画像ステーション2
7B,27C,27Dで形成されるシアン、イエロー、
ブラック画像の色ズレ量を示している。例えば時刻T1
においてはマゼンタ画像に対してシアン、イエロー、ブ
ラック画像の色ズレ量は図10からL1,L2,L3m
mとなり、この状態を図で示せば図11のようになる。
【0079】そして、図10においてシアン、イエロ
ー、ブラック画像とも電源投入後の装置の温度の上昇に
伴い色ズレ量が増大していくが、主電源投入時T0から
約4時間経過後には、色ズレの増加はなくなっている。
従って、図10の色ズレの温度特性カーブにより各画像
の色ズレ量を見込んで第2,第3,第4画像ステーショ
ン27B,27C,27Dにて、シアン、イエロー、ブ
ラック画像情報の感光ドラム21B,21C,21Dへ
の画像書き込み(露光)タイミングを補正すれば、温度
変化に起因する画像の色ズレは防止できることとなる。
【0080】上記温度に起因する色ズレを防止するた
め、図1で示されるように、温度補正回路44、タイマ
45を設け、主電源投入時T0からの時間をタイマ45
でカウントしつつ、所定時刻について温度補正回路44
により色ズレ防止用の信号をコントローラ29に送り、
該コントローラ29を介して、第1画像ステーション2
7Aに対する第2,第3,第4画像ステーション27
B,27C,27Dにおける画像の書き込み(露光)タ
イミングを修正するようにした。
【0081】温度補正回路44は、主電源投入時T0か
らの時間をパラメータとして、マゼンタ画像に対するシ
アン、イエロー、ブラック画像の色ズレ量分だけ画像の
書き込み(露光)のタイミング時間を補正する補正値の
補正テーブルを有しており、主電源投入時T0より、そ
の経過時間に適した補正値を補正テーブルより選択して
コントローラ29に送っている。そして、温度補正回路
44における補正値の更新は、例えばタイマ45からの
5分毎の信号に基づいておこなわれる。尚、上記補正テ
ーブルは主電源投入時T0から4時間分用意されてお
り、4時間経過後は補正テーブルの最終補正値が継続し
て用いられるようになっている。
【0082】次に画像形性装置の色ズレ防止装置に関す
る作用を説明する。まず、装置の主電源が投入される
と、装置内の温度上昇とは無関係に、第1画像ステーシ
ョン27Aに対する第2,第3,第4画像ステーション
27B,27C,27Dにおける画像書き込みタイミン
グの調整(トップマージンの調整)を行なう。この調整
方法には種々の方法があるが、例えば特開昭62−24
2969号公報による方法では、4つの画像ステーショ
ン27A,27B,27C,27Dにおいて転写材搬送
装置30の転写ベルト30c上にテストパターン画像を
転写し、これを検出器(不図示)で読み取ることにより
基準のテストパターン画像(マゼンタ画像)に対する各
テストパターン画像の転写材搬送方向の位置ズレ量を検
知して、第1画像ステーション27Aに対する第2,第
3,第4画像ステーション27B,27C,27Dの画
像書き込み(露光)タイミングを調整する。
【0083】次に、主電源投入時T0より所定時間が経
過し、時刻T1においてフルカラー画像を形成する場
合、図10で示されるように、装置の温度上昇によりマ
ゼンタ像に対してシアン、イエロー、ブラック画像はL
1,L2,L3mmの色ズレ量を有すこととなる。この
場合、温度補正回路44はタイマ45からの信号に基づ
き上記L1,L2,L3の色ズレ量をなくすように、第
2,第3,第4画像ステーション27B,27C,27
Dにおける画像の書き込みタイミング時間を補正する補
正値をコントローラ29に発する。
【0084】このため、コントローラ29は上記補正値
に基づいて、各画像ステーション27に対応して設けら
れたレーザドライバ28を制御し、例えば第2画像ステ
ーション27Bのレーザスキャナ23bからは色ズレ量
L1に相当する時間分だけ早めて感光ドラム21Bにシ
アン画像情報の画像光が露光され、第3画像ステーショ
ン27Cのレーザスキャナ23bからは色ズレ量L2に
相当する時間分だけ早めて感光ドラム21にイエロー画
像情報の画像光が露光され、第4画像ステーション27
Dのレーザスキャナ23bからは色ズレ量L3に相当す
る時間分だけ早めて感光ドラム21Cにブラック画像情
報の画像光が露光される。
【0085】また、途中で装置の主電源を切り、その後
所定時間経過して主電源を投入した場合には、前記所定
時間をカウントし、その時間量に応じて、補正テーブル
への途中からの割り込みを可能にして、色ズレの防止が
図られる。尚、温度補正回路44内に一定の演算回路を
設け、前記補正テーブル中の補正値を更に細かい時間毎
に修正して使用するようにしてもよい。
【0086】以上のように主電源投入時T0からの経過
時間毎に、温度補正回路44の補正テーブルを使用して
各画像ステーション27の画像書き込みタイミングを補
正して、装置の温度上昇に起因する画像の色ズレを防止
するようにしているため、単に装置内の温度に従って各
画像ステーション27の画像書き込みタイミングを補正
する場合に比べ、よりきめの細かい適格な色ズレの防止
がなされる。 [第3の発明]次に第3の発明の実施例を図13乃至図
19により説明する。図17は、イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックトナーを使用してフルカラーの画像の
形成可能な画像形成装置の断面を示している。該画像形
成装置の装置本体62内には、感光ドラム51、帯電器
52、露光手段53、現像器54、転写帯電器55、ク
リーニング器56から構成される画像ステーション57
を4つ有しており、添字Aで示される第1画像ステーシ
ョン57Aではイエロートナーによりイエロー画像が形
成され、添字Bで示される第2画像ステーション57B
ではマゼンタトナーによりマゼンタ画像が形成され、添
字Cで示される第3画像ステーション57Cではシアン
トナーによりシアン画像が形成され、添字Dで示される
第4画像ステーション27Dではブラックトナーにより
ブラック画像が形成される。
【0087】上記4つの画像ステーション57A,57
B,57C,57Dの下部側の装置本体62内には、矢
印方向に回転移動して各感光ドラム51と転写帯電器5
5間に転写材Pを順次搬送する無端状の転写ベルト58
a等から構成される転写材搬送装置58が配設されてい
る。そして、この転写材搬送装置58の給紙側には給紙
ローラ59及び給紙ガイド60が配設され、排紙側には
定着器61が配設されている。
【0088】次に、この画像形成装置による画像形成作
業を説明する。第1画像ステーション57Aにおいて、
帯電器52Aにより一様帯電された感光ドラム51Aに
露光手段53Aを介してイエロー画像情報に基づく画像
光が露光され、この感光ドラム51Aに静電潜像が形成
されると、該静電潜像は感光ドラム51Aの回転と共に
現像器54Aの方へ向けられ、該現像器54Aによって
イエロートナーが供給されてトナー像として顕像化され
る。そして、このトナー像は転写帯電器55Aの方へ向
けられ、該転写帯電器55Aにより転写材搬送装置58
の転写ベルト58a上の転写材Pに転写される。また、
転写の終了した感光ドラム51Aはクリーニング器56
Aによりその残留トナーがクリーニングされ、次の画像
形成のために備えられる。
【0089】また、第2、第3、第4画像ステーション
57B,57C,57Dにおいても、少しずつタイミン
グをずらした形で各感光ドラム51B,51C,51D
上にマゼンタ、シアン、ブラックトナーによるトナー像
が形成され、このトナー像が前記転写材P上に順次重ね
て転写される。
【0090】一方、給紙ローラ59により給紙ガイド6
0を介して転写材搬送装置58の転写ベルト58a上に
送られた転写材Pはこの転写ベルト58a上に位置決め
固定され、この転写ベルト58aの移動と共に第1,第
2,第3,第4画像ステーション57A,57B,57
C,57Dの感光ドラム51A,51B,51C,51
Dと転写帯電器55A,55B,55C,55D間を通
過しつつ、この転写材P上に4色のトナー像が転写され
る。そして、転写の終了した転写材Pは転写ベルト58
aから分離され、定着器61の方へ送られ、該定着器6
1によりそのトナー像が溶解混色されてフルカラー画像
として定着される。
【0091】次に各画像ステーション57に備えられる
4つの感光ドラム51の駆動系について説明する。図1
3において、63は各画像ステーション57に備えられ
る感光ドラム51のドラム軸51aにそれぞれ取り付け
られた被動プーリであり、該4つの被動プーリ63とこ
れ等の下方に設けられた1つの駆動プーリ64とにはア
イドラプーリ66によりそれぞれ張力が調整された4つ
のタイミングベルト65が張架されている、なお、被動
プーリ63、タイミングベルト65、アイドラプーリ6
6について、添字Aが付されたものは第1画像ステーシ
ョン57Aの感光ドラム51A、添字Bが付されたもの
は第2画像ステーション57Bの感光ドラム51B、添
字Cが付されたものは第3画像ステーション57Cの感
光ドラム51C、添字Dが付されたものは第4像ステー
ション57Dの感光ドラム51Dをそれぞれ回転駆動す
るものを示している。
【0092】前記駆動プーリ64は図14で示されるよ
うに、装置本体62の支持板62a,62b間の固定軸
67に枢支される入力ギヤ68に取り付けられており、
該入力ギヤ68は支持板62aに固定される駆動モータ
70aの出力軸70aに取り付けられた駆動ギヤ69に
噛合している。尚、71は駆動モータ70用の駆動回路
である。また、入力ギヤ68と駆動ギヤ69とは同一の
歯数を有している。従って、駆動回路71を介して駆動
モータ70が駆動されると、駆動ギヤ69、入力ギヤ6
8を介して駆動プーリ64が回転され、各画像ステーシ
ョン57の4つの感光ドラム51がそれぞれのタイミン
グベルト65及び被動プーリ63により同時に回路駆動
される。
【0093】さて、前記駆動モータ70は駆動回路71
を介して一定速度で回転し、各画像ステーション57の
4つの感光ドラム51を一定速度で回転するように制御
されている。即ち、例えば駆動モータ70がエンコーダ
内蔵のDCモータである場合、駆動回路71にてP.L.L.
制御することで駆動モータ70は定速回転される。ま
た、駆動モータ70がステッピングモータの場合、駆動
回路71を介して一定クロックに応じた駆動パルスが入
力され、この駆動モータ70は定速回転される。
【0094】しかしながら、駆動モータ70により感光
ドラム51を回転ムラなく一定速度で回転するには限界
がある。例えば、駆動モータ70がDCモータの場合、
そのギヤヘッド内のギヤの精度(ギヤのガタ及び剛性を
含む)又はモータ制御部の応答性等に起因して、駆動モ
ータ70自身に回転ムラ(速度ムラ)が生じる。また、
駆動モータ70に回転ムラが生じなくても、その駆動力
の伝達部に設けられた駆動ギヤ69、入力ギヤ68のギ
ヤ精度や、駆動プーリ64の偏心成分によっても回転ム
ラを生じる。従って、感光ドラム51を一定速度で回転
させるには、少なくとも図14の鎖線で示される駆動系
M内の駆動モータ70の回転精度を上げ、駆動ギヤ69
及び入力ギヤ68のギヤ精度を上げると共に、駆動プー
リ64の回転精度を上げる必要がある。
【0095】図15は駆動系M内の駆動モータ70から
駆動プーリ64までの各回転要素の回転ムラを積分して
示す駆動ムラ積分波形の一例を示しており、図中横軸は
時間t、縦軸は正規の回転量に対する回転量誤差ΔLを
示している。そして、この駆動ムラ波形の周期T0は駆
動モータ70の回転周期T1、駆動ギヤ69の回転周期
T2、入力ギヤ68の回転周期T3、駆動プーリ64の
回転周期T4により決定されるものであるが、この実施
例の場合駆動系M内の各回転要素の周期にはT1=T2
=T3=T4の関係があるため、周期T0も周期T1等
と等しくなる。
【0096】上記駆動系Mの駆動ムラにより生じる回転
量誤差ΔLは感光ドラム51の回転位置のズレとなって
現われ、このズレにより感光ドラム51の露光工程(潜
像形成工程)と転写工程とが影響を受け、感光ドラム5
1に露光ズレ及び転写ズレを生じさせる。すなわち、感
光ドラム51が所定速度より一時的に速く回転すれば、
露光工程においては潜像に伸びを生じさせ、転写工程に
おいては転写画像の縮みを生じさせるし、感光ドラム5
1が所定速度より一時的に遅く回転すれば、露光工程に
おいては潜像に縮みを生じさせ、転写工程においては転
写画像に縮みを生じさせる。
【0097】ところが、例えば感光ドラム51が露光工
程において一時的に速く回転し、潜像に伸びを生じさせ
ても、この潜像が現像されそのトナー像が転写材Pに転
写される転写工程において、感光ドラム51が露光工程
の時と同じように一時的に速く回転すれば、転写画像は
露光時と同じ割合で縮もうとするため、この転写画像は
露光ズレと転写ズレとが相殺してズレの無い適正な画像
となる。即ち、感光ドラム51に回転ムラがあっても、
この感光ドラム51の露光時と転写時の速度が同一であ
れば、転写画像は感光ドラム51の回転ムラの影響は受
けないこととなる。
【0098】ここで、感光ドラム51の露光時と転写時
の速度を同一とするためには、感光ドラム51が露光位
置Sから転写位置Q(図17参照)まで回転するに要す
る時間Tを前記駆動系Mの駆動ムラ波形の周期T0の略
整数倍とすればよい。この場合、周期T0は駆動モータ
70の回転周期T1、駆動ギヤ69の回転周期T2、入
力ギヤ68の回転周期T3、駆動プーリ64の回転周期
T4の略最小公倍数と考えてよいため、感光ドラム51
が露光位置Sから転写位置Qまで回転するに要する時間
Tが回転ムラ波形の周期T0の略整数倍になるというこ
とは、上記回転周期T1,T2,T3,及びT4が時間
Tの略整数分の1の関係にあればよい。
【0099】本実施例では図17で示されるように、感
光ドラム51の露光位置Sと転写位置Qとは180度ず
れているため、例えば感光ドラム51の回転速度を20
rpmとすると、感光ドラム51が露光位置Sから転写
位置Qまで回転するに要する時間は60/(20X2)=3/2 秒と
なる。従って、前述の駆動モータ70等の回転周期T
1,T2,T3,T4を略3/(2n)秒(nは整数)
に設定する必要がある。特に本実施例では各回転周期は
すべて等しいため、n=1の場合、T1=T2=T3=
T4=3/2秒、即ち駆動モータ70を40rpmの回
転速度で回転すればよい。
【0100】次に以上のことを図16を参照してさらに
具体的に説明する。図16のカーブNは駆動系Mによっ
て生じる感光ドラム51の回転ムラ(速度ムラ)Δvと
時刻tとの関係を示している。t1は感光ドラム51に
露光が開始される時刻を示し、t2は前記露光された潜
像が現像されそのトナー像が転写される時刻を示してお
り、この間の時間Tが駆動系Mの速度ムラカーブNの周
期T0(回転ムラ波形の周期と同じ)と一致している。
このため、露光時とその後の転写時の感光ドラム51の
回転速度の速度ムラが同位相となり、感光ドラム51の
露光時の回転速度はT秒後の転写時に再現される。
【0101】例えば、時刻t1に露光された潜像は正規
の感光ドラム51の速度より早い速度で形成されるた
め、そのトナー像は露光ズレに起因してその分画像が伸
びた形で感光ドラム51上に形成される。そして、時刻
t1からT秒経過した時刻t2には前記トナー像が正規
の感光ドラム51の速度より早い速度で転写されるた
め、転写材P上に転写されたトナー像は転写ズレに起因
してその分縮んだ状態で転写される。そして、時刻t1
から開始される露光工程と時刻t2から開始される転写
工程とが速度ムラも含めた同一の速度でなされるため、
露光ズレと転写ズレとが互いに相殺し、転写材P上のト
ナー像は感光ドラム51の回転ムラの影響を受けない画
像となる。
【0102】以上のようにこの発明では感光ドラム51
が露光位置Sから転写位置Qまで回転する時間Tが駆動
系M内の各回転要素の回転周期、即ち、駆動モータ70
の回転周期T1、駆動ギヤ69の回転周期T2、入力ギ
ヤ68の回転周期T3、駆動プーリ64の回転周期T4
の略整数倍となるよう、駆動系M内の各回転要素の回転
速度を定めているため、駆動系M内の回転要素の駆動ム
ラに起因して感光ドラム51に回転ムラが生じても、こ
の画像形成装置の転写材P上に最終的に転写された画像
には感光ドラム51の回転ムラの影響はあらわれず、転
写材Pには適正な画像が形成される。
【0103】尚、上記実施例については駆動系M内の回
転要素に起因する駆動ムラに対してのみ、画像の伸縮の
防止を図るようにしたが、タイミングベルト65の張力
調整用のアイドラプーリ66も駆動ムラの発生因子とな
る。このため、このアイドラプーリ66の回転周期T5
も、感光ドラム51が露光位置Sから転写位置Qまで回
転するに要する時間Tの略整数分の1にする必要があ
る。
【0104】また。上記実施例においては、各画像ステ
ーション57の感光ドラム51はそれぞれ別々の被動プ
ーリ63及びタイミングベルト65を介して回転されて
いるが、これは、各画像ステーション57で生じる負荷
変動等の回転ムラ発生因子が他の画像ステーション57
に影響を及ぼすのを防止するためである。
【0105】即ち、図18で示されるように、4つの画
像ステーション57の4つの被動プーリ63A,63
B,63C,63Dを2本のタイミングベルト65′,
65′で回転駆動する場合、被動プーリ63Aと被動プ
ーリ63Bとが同一タイミングベルト65′で駆動され
るため、被動プーリ63Aは被動プーリ63Bの回転の
影響を受け、逆に被動プーリ63Bは被動プーリ63A
の回転の影響を受けて、互いに感光ドラム51の回転ム
ラの発生要因を与えることとなる。これ等の関係は被動
プーリ63Cと被動プーリ63Dについても同じであ
る。一方、この実施例では、各被動プーリ63は別々の
タイミングベルト65で駆動されるため、各被動プーリ
63の回転が他の被動プーリ63に影響を与えるために
は駆動モータ70を介さなければならず、その影響度は
極めて小さいと考えられる。
【0106】更に、本実施例では駆動プーリ64を、直
接駆動モータ70の出力軸70aに固定せず、入力ギヤ
68及び駆動ギヤ69を介して駆動モータ70により回
転するようにしているが、これはタイミングベルト65
の張力が直接駆動モータ70の出力軸70aに加わるの
を防止するためである。タイミングベルト65の張力が
駆動モータ70の出力軸に加われば、該出力軸70aに
倒れモーメントが働き、駆動モータ70のロータの回転
周期及び、DCモータである場合、ギヤヘッドのギヤ噛
合い周期ごとに回転ムラが生じ、妥当で無いからであ
る。
【0107】また、図19で示されるように、駆動プー
リ64及び入力ギヤ68を、支持板62a,62b間に
枢支された回転軸72に固定するようにしてもよいし、
入力ギヤ68と駆動ギヤ69の噛数の比を1:1でなく
入力ギヤ68の歯数を駆動ギヤ69の歯数の整数倍とし
た減速系とし、入力ギヤ68の回転周期T3が駆動ギヤ
69の回転周期T2の整数倍となるようにしてもよい。
但し、この場合でも入力ギヤ68の回転周期T3は感光
ドラム51が露光位置Sから転写位置Qまで回転するに
要する時間Tの略整数分の1になっている必要がある。
【0108】更に、駆動モータ70がDCモータの場
合、ギヤヘッド内の減速ギヤについても、減速比を整数
分の1に設定すると、ギヤヘッド内の各ギヤの回転周期
ごとに現われる駆動ムラも、感光ドラム51の露光時と
転写時とでキャンセルできることとなる。 [第4発明]次に第4の発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。先ず、本発明の第1施例を図20乃至図
27により説明する。
【0109】図21はマゼンタ,シアン、イエロー、ブ
ラックトナーを使用して4色フルカラーの画像形成が可
能な画像形成装置の断面を示している。該画像形成装置
には、感光ドラム81、一次帯電器82、露光手段8
3、現像器84、転写帯電器85、クリーニング器8
6、除電器87から構成される画像ステーション88を
4つ有しており、添字Aで示される第1画像88Aステ
ーションではマゼンタトナーによりマゼンタ像が形成さ
れ、添字Bで示される第2画像ステーション88Bでは
シアントナーによりシアン画像が形成され、添字Cで示
される第3画像ステーション88Cではイエロートナー
によりイエロー画像が形成され、添字Dで示される第4
画像ステーション88Dではブラックトナーによりブラ
ック画像がそれぞれ形成される。
【0110】4つの画像ステーション88A,88B,
88C,88Dの下部側には、図21中矢印方向に回転
移動して各感光ドラム81と転写帯電器85間に転写材
Pを順次搬送する転写ベルト等から構成される転写材搬
送装置89が配設され、該転写材搬送装置89の給紙側
には給紙カセット90、給紙ローラ91が配設され、排
紙側には定着器92、排紙ローラ93が配設されてい
る。
【0111】次にこの画像形成装置による画像形成作業
を説明する。第1画像ステーション88Aにおいて、1
次帯電器82Aにより一様帯電された感光ドラム81A
に露光手段83Aを介してマゼンタ画像情報に基づく画
像光が露光され、この感光ドラム81Aに静電潜像が形
成されると、該静電潜像は感光ドラム81Aの回転と共
に現像器84Aの方へ向けられ、該現像器84Aによっ
てマゼンタトナーが供給されてトナー像として顕像化さ
れる。そして、このトナー像は転写帯電器85Aの方へ
向けられ、該転写帯電器85Aにより転写材搬送装置8
9上の転写材Pに転写される。また、転写の終了した感
光ドラム81Aはクリーニング器86Aによりその残留
トナーがクリーニングされた後、除電器87Aによって
除電されて、つぎの画像形成のために備えられる。同様
に第2、第3、第4画像ステーション88B,88C,
88Dにおいて、この転写材P上にシアン、イエロー、
ブラックの各色のトナー像が重ねて転写される。
【0112】一方、給紙カセット90内の転写材Pは給
紙ローラ91を介して1枚ずつ転写材搬送装置89に供
給され、該転写材搬送装置89上に位置決め固定された
状態で第1、第2、第3、第4画像ステーション88
A,88B,88C,88Dの感光ドラム81A,81
B,81C,81Dと転写帯電器85A,85B,85
C,85D5間を通過しつつ4色のトナー像が転写され
る。そして、転写の終了した転写材Pは転写材搬送装置
89から定着器92の方へ送られ、該定着器92により
そのトナー像が融解混色されて定着された後、排紙ロー
ラ93を介して排紙トレイ(不図示)上に積載される。
【0113】さて、上記各画像ステーション88では感
光ドラム81と、該感光ドラム81に対して作用するプ
ロセス手段としての一次帯電器82、現像器84、クリ
ーニング器86、除電器87とが一体的に組み付けられ
て、プロセスカートリッジ94が形成されている。そし
て、4つの画像ステーション88A,88B,88C,
88Dに対応した4つのプロセスカートリッジ94A,
94B,94C,94Dは図21で示される如く、転写
材搬送装置89に沿って配設される箱状の支持体95内
に位置決め支持されていると共に、この支持体95はそ
の左右の両端部を伸縮自在なレール部材(例えばアキュ
ライドレール)96,96により支持され、図1中紙面
の手前側、奥側、即ち、前、後方向に移動可能となって
いる。
【0114】図22は支持体95を装置本体前板102
より前方に引き出した状態を示しているが、この場合プ
ロセスカートリッジ94は感光ドラム81の回転支軸で
あるドラム軸97(支持体95の移動とは無関係に装置
本体側に位置決めされている)に対して摺動し、感光ド
ラム81を含むプロセスカートリッジ94とドラム軸9
7とは分離可能となっているため、この図の状態でこの
プロセスカートリッジ94は支持体95に対して容易に
着脱されることとなる。支持体95は支持体前板95a
と支持体後板95b間をステー95c等で連結したもの
であり、支持体前板95aと支持体後板95bにはドラ
ム軸97を枢支するころがり軸受98(ベアリング)及
びすべり軸受99が取り付けられている。
【0115】即ち、プロセスカートリッジ94を図22
の状態から支持体95内に挿入し、このプロセスカート
リッジ94を位置決めピン94a,94bを介して支持
体95に位置決めした後、該支持体95を矢印で示され
る後方の装置本体内に押し込んでいくと、ドラム軸97
がプロセスカートリッジ94の感光ドラム81内に挿入
され、このプロセスカートリッジ94がドラム軸97に
より支持されるようになると共に、該ドラム軸97の先
端部は支持体95のベアリング98に位置決め支持され
る。これと同時に図23で示されるように、支持体前板
95aに設けられた位置決めピン100が装置本体前板
102の孔部102aに系合され、プロセスカートリッ
ジ94の位置決めピン94bが装置本体後板103の孔
部103aに係合して、支持体95及びプロセスカート
リッジ94は装置本体側に位置決めされる。
【0116】その後、図23で示されるように、ドラム
軸97の先端部に操作手段123を取り付け、ドラム軸
97と感光ドラム81を係合させると共に、支持体前板
95aを装置本体前板102に固定すれば、プロセスカ
ートリッジ94の装着作業は終了する。そして、プロセ
スカートリッジ94を装置本体から取り出すのは上記と
全く逆の操作を行えばよい。ここで、図24はプロセス
カートリッジ94を装置本体内に装着した図23の状態
を、A方向から見た様子を示している。この場合、転写
材搬送装置89はプロセスカートリッジ94の引き出し
及び装着を容易にすべく感光ドラム81より離間した下
方に下げられている。尚、図22又は図23中94cは
プロセスカートリッジ94用の把手であり、101は支
持体95移動用の把手である。
【0117】次に本発明の特徴的構成である感光ドラム
81を介してプロセスカートリッジ94をドラム軸97
に位置決めの係合させる係合操作手段について図20及
び図25乃至図27により説明する。
【0118】プロセスカートリッジ94中の感光ドラム
81は図20で示される如く、前フランジ110と不図
示の後フランジ間をその外面に感光体が塗布された円筒
状のドラムシリンダ111で連結したものであり、前フ
ランジ110と後フランジの中心部に設けられた挿通孔
を介してドラム軸97に着脱されるようになっている。
前フランジ110の前部にはベアリング98側に突出し
た小径の位置決め部110aが設けられていると共に、
前フランジ110の後部内面には図27で示されるよう
に、断面V形の係合溝110bが形成されている。ドラ
ム軸97は図25及び図26等で示されるように、その
軸方向に長い中空の円筒部材から構成され、前部側に貫
通状態の丸長孔97aが形成され、前端部にU溝97b
が形成されていて、図20で示されるように、その前端
部側はベアリング98を通って支持体前板95aから前
方に突出した状態となっている。
【0119】係合操作手段120は、ドラム軸97の前
部側内部に該ドラム軸97の軸方向に、摺動自在に支持
されるスライダー部材121と、該スライダー部材12
1の後端部側に直交する如く取り付けられ、ドラム軸9
7の丸長孔97aから外方に突出して、感光ドラム81
の前フランジ110の係合溝110bに系脱可能なピン
部材122と、ドラム軸97の前端部にU溝97bを介
して取り付けられ、スライダー部材121の前端部側に
設けられたメネジ部121aに螺合可能な操作手段12
3とから構成されている。
【0120】操作手段123はスライダー部材121の
メネジ部121aに螺合するオネジ部が形成されたネジ
部材123aと、該ネジ部材123aの一端部に取り付
けられ、このネジ部材123aを回動させるノブ123
b(回転部)と、ネジ部材123aの非ネジ部がその中
心部を貫通し、ネジ部材123aに回転自在に支持され
ると共に、ドラム軸97のU溝97bとの係合部が形成
された位置決め部材123c(非回転部)とから構成さ
れている。尚、位置決め部材123cがネジ部材123
aから抜け落ちないよう、該ネジ部材123aには固定
リング123dが取り付けられている。
【0121】次にこの係合操作手段の作用を説明する。
感光ドラム81を介してプロセスカートリッジ94がド
ラム軸97に取り付けられると、操作手段123の位置
決め部材123cをドラム軸97のU溝97bに係合さ
せると共に、操作手段123のネジ部材123aをドラ
ム軸97内に挿入し、このネジ部材123aのネジ部を
スライダー部材121のメネジ部121aに突き当て
る。その後、位置決め部材123cをドラム軸97に押
し付け係合させた状態で操作手段123のノブ123b
を所定方向に回転すればネジ部材123aのオネジ部は
スライダー部材121のメネジ部121aに螺合され、
このスライダー部材121を操作手段123側に移動さ
せる。
【0122】このため、スライダー部材121に取り付
けられたピン部材122はドラム軸97の丸長孔97a
内を前方に移動し、感光ドラム81の前フランジ110
の係合溝110bに係合しつつ、この感光ドラム81
(プロセスカートリッジ94)を前方に移動させる。そ
して、更にノブ123bを回転させれば、感光ドラム8
1の前フランジ110の位置決め部110aがベアリン
グ98の回転部に当接して、この感光ドラム81(プロ
セスカートリッジ94)をドラム軸97に対して位置決
めすると共に、スライダー部材121のピン部材122
が感光ドラム81の前フランジ110の係合溝110b
に加圧状態で係合する。従って、感光ドラム81は不図
示の駆動源により回転されるドラム軸97により回転駆
動されることとなる。
【0123】また、感光ドラム81を介してプロセスカ
ートリッジ94をドラム軸97から取り外すためには、
操作手段123のノブ123bを前述と逆方向に回転さ
せ、操作手段123のネジ部材123aとスライダー部
材121の螺合を解除させて、この操作手段123をド
ラム軸97から取り外し、その後、支持体前板95aと
装置本体前板102との係合を解除し、支持体95をレ
ール部材96,96に沿って前方へ引き出せばよい。こ
の場合、感光ドラム81(プロセスカートリッジ94)
のドラム軸97からの抜き出しに当り、スライダー部材
121のピン部材122が感光ドラム81の後フランジ
に当る可能性があるが、該後フランジにピン部材122
が移動できる貫通孔を設けておけば問題は生じない。
【0124】以上の如く、感光ドラム81を含むプロセ
スカートリッジ94をドラム軸97の軸方向に移動し
て、このプロセスカートリッジ94を装置本体に対して
着脱する場合に、ドラム軸97に対する感光ドラム81
を介したプロセスカートリッジ94の位置決め係合等
が、装置本体前板102前方、即ち、装置本体前方に外
方に露出して設けられる操作手段123によりなされる
ため、装置本体内に手を差し込んでドラム軸97とプロ
セスカートリッジ94との位置決め係合等を行なう必要
がなく、プロセスカートリッジ94の装置本体に対する
着脱操作が容易、迅速になされることとなり、メンテナ
ンスの容易化が図られることとなる。特に、複数のプロ
セスカートリッジ94を有する画像形成装置において
は、該プロセスカートリッジ94の着脱が容易迅速であ
るため、その効果は大きい。
【0125】次に、本発明の第2実施例を図28及び図
29により説明する。尚、第1実施例に係るものと同一
機能を有するものについては同一符号を付しその説明を
省略する。
【0126】本実施例ではプロセスカートリッジ94中
の感光ドラム81をドラム軸97に位置決め係合させる
係合操作手段の構成が第1実施例のそれと異なるのみ
で、他のプロセスカートリッジ94及び画像形成装置の
構成、作用は第1実施例のものと全く同一である。従っ
て、以下係合操作手段についてのみ説明する。
【0127】本実施例に係る係合操作手段130は、ド
ラム軸97の前部側内部に該ドラム軸97の軸方向に摺
動自在に支持されると共に、その前端部に小径突部13
1aを有するスライダー部材131と、該スライダー部
材131の後端部側に直交する如く取り付けられ、ドラ
ム軸97の丸長孔97aから外方に突出して、感光ドラ
ム81の前フランジ110の係合溝110bに係脱可能
なピン部材132と、スライダー部材131の小径突部
131aの先端に該小径突部131aに直交する如く取
り付けられた係止ピン133と、ドラム軸97の前端部
にU溝97bを介して取り付けられ、スライダー部材1
31の先端部の係止ピン133に係合して、スライダー
部材131をドラム軸97の軸方向前方側(図中矢印方
向)に移動させる操作手段134とから構成されてい
る。
【0128】操作手段134は、ドラム軸97のU溝9
7bへの係合部を有すると共に、その内部にドラム軸9
7の内径と略同径のドラム軸97の軸方向に向いた貫通
孔135aが形成された位置決め部材135と、該位置
決め部材135の貫通孔135aの方向に図29で示さ
れるように、鍵孔状の孔部136aが形成され、該孔部
136aの内部に係止ピン133回動用の止め空間13
6bが形成されたノブ136と、該ノブ136の位置決
め部材135側周方向に形成された複数のバネ受け内に
一端部側が連結支持され、他端部側がこのバネ受けから
突出している複数のリング状バネ部材137とから構成
されている。
【0129】次にこの係合操作手段の作用を説明する。
感光ドラム81を介してプロセスカートリッジ94がド
ラム軸97に取り付けられると、操作手段134の位置
決め部材135をドラム軸97のU溝97bに係合させ
ると共に、位置決め部材135の貫通孔135aから突
出するスライダー部材131の小径突起71a及び係止
ピン133に、ノブ136をその孔部136aを介して
差し込む。そして、ノブ136を位置決め部材135側
に押圧し、バネ部材137を圧縮することにより、スラ
イダー部材131の係止ピン133をノブ136内の止
め空間136b内まで差し込み(具体的には係止ピン1
33を止め空間136bの壁に突き当てる)、この状態
でバネ部材137を位置決め部材135に摺動させて、
ノブ136を所定角度(180度)だけ回転する。
【0130】かくして、スライダー部材131の小径突
部131aの係止ピン133は孔部136aから離間
し、止め空間136bの壁に係止されることとなり、ス
ライダー部材131はバネ部材137の作用により操作
手段134側に移動され、ピン部材132が感光ドラム
81の係合溝110bに係合しつつ該感光ドラム81の
位置決め部110aをベアリング98に突き当てる。そ
して、最終的に感光ドラム81を介してプロセスカート
リッジ94がドラム軸97に位置決めされると共に、ピ
ン部材132が感光ドラム81の係合溝110bに加圧
状態で係合され、感光ドラム81とドラム軸97との係
合が完了する。尚、感光ドラム81を介してプロセスカ
ートリッジ94をドラム軸97から取り外すには上記と
全く逆の操作をすればよい。
【0131】以上の如く、本実施例においてもプロセス
カートリッジ94のドラム軸97に対する着脱に当り、
該プロセスカートリッジ94とドラム軸97との位置決
め係合等を装置本体前方の操作手段134でなすことが
できるため、プロセスカートリッジ94の着脱操作が容
易となり第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0132】以上の第1、第2実施例においては複数の
プロセスカートリッジ94を有する画像形性装置につい
て説明したが、1つのプロセスカートリッジ94しか有
さない単色の画像形成装置であってもよいのは勿論であ
る。また、プロセスカートリッジ94は前述のものの
他、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくと
も1つと像担持体を備えるものであればよい。更に、第
1、第2実施例では感光ドラム81を介したプロセスカ
ートリッジ94のドラム軸97に対する着脱操作の容易
化について説明したが、感光ドラム81、即ち、像担持
体のみを回転支軸(ドラム軸97)に対して着脱するよ
うにした画像形成装置であっても、同様に装置本体に対
する像担持体の着脱操作の容易化が図れるのは勿論であ
る。
【0133】尚、第1、第2実施例におけるプロセスカ
ートリッジとは、帯電手段、現像手段またはクリーニン
グ手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化
し、このカートリッジを画像形成装置(例えば、複写
機、LBP等)本体に対して着脱可能とするものであ
る。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少な
くとも一つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ
化して、このカートリッジを画像形成装置(例えば、複
写機、LBP等)本体に対して着脱可能とするものであ
る。
【0134】
【発明の効果】まず、第1の発明の効果を説明する。像
担持体の回転中心軸と駆動手段の回転駆動軸とを自在継
手によって連結したので、回転中心軸と回転駆動軸の偏
心の影響、駆動手段の自重による回転駆動軸の撓みの影
響、駆動手段の回り止めの摩擦の影響などにより回転中
心軸と回転駆動軸とに偏角が生じても、像担持体上の露
光位置と転写位置における画像伸縮のキャンセルの効果
によって、転写材上の画像には伸縮が生じない。従っ
て、かかる画像形成装置でフルカラー画像を形成する場
合、色ズレ等の発生しない高品位な画像を得ることがで
きる。
【0135】次に第2の発明の効果を説明する。単に装
置内の温度上昇に比例させて画像の書き込みタイミング
を補正するのではなく、主電源投入後の所定時間ごと
に、補正手段により基準の画像ステーションに対して、
その後に可視画像を転写する他の画像ステーションへの
画像書き込み開始のタイミングを補正するようにしてい
るため、この画像形成装置では温度上昇に起因する画像
の色ズレをより適格に防止できる。
【0136】次に第3の発明の効果を説明する。駆動
源、複数のギャ及び駆動プーリにより像担持体の回転に
駆動ムラを生じさせても、像担持体が露光位置から転写
位置まで回転するに要する時間が、駆動源等の回転周期
の略整数倍になっているため、像担持体の駆動ムラに起
因して画像に伸縮は生じない。従って、複数の像担持体
により多重の多色画像を形成する場合に、個々の画像に
伸縮が生じないため、この画像形成装置で鮮明な多色画
像が形成できることとなる。
【0137】次に第4の発明の効果を説明する。像担持
体をその回転支軸の軸方向に移動させ、この像担持体を
装置本体に対して着脱する場合、回転支軸を像担持体に
係合させている係合手段の係脱操作を行なう操作手段
を、装置本体外方に突出する回転支軸端に設けているた
め、係合手段の係脱操作が容易になせることとなる。従
って、像担持体自体等の交換作業が容易となり、定期点
検等のメンテナンス作業の容易化、迅速化等を図ること
ができる。特に、複数の像担持体を有する画像形成装置
においては、この効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1実施例に係る画像形成装置の
感光ドラムと駆動モータの結合部を示す側面図である。
【図2】第1の発明の原理を示すグラフである。
【図3】同画像形成装置の1つの画像ステーションの構
成を示す側断面図である。
【図4】同画像形成装置の断面図である。
【図5】第1の発明の第2実施例に係る画像形成装置の
感光ドラムと駆動モータの結合部を示す側面図である。
【図6】第1発明に関する従来技術の説明図である。
【図7】第1発明に関する従来技術の原理を示すグラフ
である。
【図8】第2の発明の画像形成装置の断面図である。
【図9】同画像形成装置の転写材搬送装置の駆動系の説
明図である。
【図10】同画像形成装置の主電源投入後の時間と画像
の色ズレの関係を示すグラフである。
【図11】第2の発明に関する転写材上に生じた色ズレ
の具体例を示す図である。
【図12】第2の発明に関する転写材上に色ズレが生じ
る過程を示す説明図である。
【図13】第3の発明の画像形成装置の感光ドラムの駆
動系の正面図である。
【図14】同画像形成装置の感光ドラムの駆動系の側面
図である。
【図15】同画像形成装置の感光ドラムの駆動系によっ
て生じる駆動ムラ(回転ムラ積分波形)を時間の関数と
して示したグラフである。
【図16】同画像形成装置の作用説明図である。
【図17】同画像形成装置の側面図である。
【図18】感光ドラムの駆動系にタイミングベルトを2
本使用した場合の比較説明図である。
【図19】第3の発明の変更実施例に係る画像形成装置
の感光ドラムの駆動系の側面図である。
【図20】第4の発明の第1実施例に係る画像形成装置
のプロセスカートリッジ着脱用の係合操作手段等を示す
断面図である。
【図21】同画像形成装置の主要機器の断面等を示す図
である。
【図22】同画像形成装置の支持体に対してプロセスカ
ートリッジを着脱している状態を示す図である。
【図23】同画像形成装置内にプロセスカートリッジが
着脱されている状態を示す図である。
【図24】図23のA方向矢視図である。
【図25】同画像形成装置のドラム軸の前端部側の断面
等を示す図である。
【図26】同画像形成装置のドラム軸の前端部側の側面
図である。
【図27】同画像形成装置の感光ドラムの係合溝とスラ
イダー部材のピン部材の係合状態を示す図である。
【図28】第4の発明の第2実施例に係る画像形成装置
のプロセスカートリッジ着脱用の係合操作手段等を示す
断面図である。
【図29】図28のBーB方向矢視図である。
【図30】第4の発明に関する従来技術を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 感光ドラム(像担持体) 10a ドラム軸(回転中心軸) 12 露光手段 13 現像器(現像手段) 14 転写帯電器(転写手段) 16 駆動モータ(駆動手段) 16a モータ(回転駆動軸) 17 自在継手 19 自在継手 P 転写材 Q 転写位置 S 露光位置 23 画像ステーション 23A 第1画像ステーション(基準の画像ステーシ
ョン) 30 転写材搬送装置(転写材搬送手段) 44 温度補正回路(補正手段) 45 タイマ 51 感光ドラム(像担持体) 51a ドラム軸(回転軸) 53 露光手段 54 現像器(現像手段) 55 転写帯電器(転写手段) 63 被動プーリ 64 駆動プーリ 68 入力ギヤ(ギヤ) 69 駆動ギヤ(ギヤ) 70 駆動モータ(駆動源) 81 感光ドラム(像担持体) 97 ドラム軸(回転支軸) 102 装置本体前板(装置本体外板) 122 ピン部材(係合手段) 123 操作手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 114 Z H04N 1/31 9186−5C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段により回転駆動する像担持体
    と、前記像担持体上の露光位置に潜像を形成するための
    露光手段と、前記潜像をトナー像に顕在化するための現
    像手段と、転写位置に搬送された転写材に前記トナー像
    を転写するための転写手段とを有する画像形成装置にお
    いて、前記駆動手段の回転駆動軸と前記像担持体の回転
    中心軸とを自在継手により連結したことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体上の露光位置を回転中心軸
    を介して転写位置の反対側(π=180 °)の位置に配置
    したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 書き込まれた画像情報に基づき可視画像
    を形成する複数の画像ステーションと、転写材を担持し
    つつ搬送し、該転写材を前記各画像ステーションに順次
    移動させる転写材搬送手段とを有して、前記転写材上に
    前記各画像ステーションの可視画像を順次転写して、こ
    の転写材上に多重の多色画像を形成する画像形成装置に
    おいて、装置の主電源投入後の時間をカウントするタイ
    マと、前記画像ステーションのうち転写材上に最初の可
    視画像を転写する基準の画像ステーションに対して、そ
    の後に転写材上に可視画像を転写する画像ステーション
    への画像書き込み開始のタイミングを、前記タイマの所
    定時間のカウント毎に補正する補正手段とを設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 複数の像担持体を有すと共に、該複数の
    像担持体の各像担持体の周りに、露光手段と、現像手段
    と、転写手段とを有して多色の画像が形成可能な画像形
    成装置において、前記複数の像担持体を回転駆動する単
    一の駆動源と、前記各像担持体の回転軸に同軸状に設け
    られ、この像担持体に回転力を伝達する被動プーリと、
    該被動プーリを回転駆動する駆動プーリと、該駆動プー
    リに前記駆動源の回転力を伝える複数のギヤとを有し、
    且つ、前記各像担持体がその露光手段による露光位置か
    ら転写手段による転写位置まで回転するに要する時間
    を、前記駆動源、複数のギヤの各ギヤ及び駆動プーリの
    回転周期の略整数倍としたことを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記駆動源、複数のギヤの各ギヤ及び駆
    動プーリの回転周期のうち、駆動プーリの回転周期が最
    大となっていることを特徴とする請求項4記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体が、該像担持体に係合手段を介
    して係合する像担持体回転用の回転支軸により回転駆動
    され、且つ、この像担持体が、その回転支軸の軸方向に
    移動されることにより、装置本体に対して着脱される画
    像形成装置であって、前記係合手段を前記像担持体に対
    して係脱させる操作手段を、装置本体から外方に突出す
    る回転支軸端に着脱自在に設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の像担持体を有し多色画像が形成可
    能であると共に、各像担持体自体が、該像担持体に係合
    手段を介して係合する像担持体毎に設けられた像担持体
    回転用の回転支軸により回転駆動され、且つ、この像担
    持体が、その回転支軸の軸方向に移動されることにより
    装置本体に対して着脱される画像形成装置であって、前
    記係合手段を前記像担持体に対して係脱させる操作手段
    を、装置本体から外方に突出する各回転支軸端に着脱自
    在に設けたことを特徴とする画像形成装置
  8. 【請求項8】 像担持体を回転支軸の軸方向に摺動させ
    て、この像担持体と該像担持体の回りに配設される画像
    形成用のプロセス手段とを一括して、装置本体に対して
    着脱可能としたことを特徴とする請求項6又は7記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記プロセス手段は帯電手段、現像手
    段、クリーニング手段の少なくとも1つから構成されて
    いることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体は電子写真感光体であっ
    て、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段とこの
    電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化してプロセ
    スカートリッジを構成し、該プロセスカートリッジを画
    像形成装置本体に対して着脱可能としたことを特徴とす
    る請求項6又は7記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記像担持体は電子写真感光体であっ
    て、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくと
    も一つとこの電子写真感光体とを一体的にカートリッジ
    化してプロセスカートリッジを構成し、該プロセスカー
    トリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能としたこ
    とを特徴とする請求項6又は7記載の画像形成装置。
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