JP3288948B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP3288948B2
JP3288948B2 JP05673797A JP5673797A JP3288948B2 JP 3288948 B2 JP3288948 B2 JP 3288948B2 JP 05673797 A JP05673797 A JP 05673797A JP 5673797 A JP5673797 A JP 5673797A JP 3288948 B2 JP3288948 B2 JP 3288948B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0109Single transfer point used by plural recording members
    • G03G2215/0116Rotating set of recording members

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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタ、
カラー複写機やカラーファクシミリ等に用いられるカラ
ー画像形成装置、特に電子写真方式によって多色トナー
像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像形成装置の構成を、特
開平7−36246号公報に記載されているカラープリ
ンタを例にとって説明する。この従来例のプリンタの側
面から見た内部構造を図17に示す。この装置は、転写
ベルト202、第1転写ローラ203、第2転写ローラ
204、クリーナローラ205、廃トナー溜め206等
からなる中間転写ベルトユニット201を備えており、
転写ベルト202上でカラー像を重ね合わせる。
【0003】プリンタ中央にはブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエロー用の4組の扇形断面を有する像形成ユニ
ット207Bk、207Y、207M、207Cが図に
示すように円環状に配置され、これらが像形成ユニット
群208を構成している。各色の像形成ユニット207
Bk、207Y、207M、207Cがプリンタ内に正
しく装着されると、像形成ユニット側とプリンタ側との
機械駆動系統及び電気回路系統が相互カップリング部材
を介して結合し、両者が機械的・電気的に一体化する。
【0004】円環状に配置された像形成ユニット207
Bk、207Y、207M、207Cは、円筒状の軸2
09を中心とする回転可能な支持体に支持され、全体と
して駆動モーターによって回転駆動される。像形成時に
は、各像形成ユニットは回転移動によって順次、前述の
中間転写ベルト202が掛け渡された第1転写ローラ2
03に対向する像形成位置210に移動することにな
る。像形成位置210はレーザ光211による露光位置
でもある。
【0005】212はプリンタ内の下部に配置されたレ
ーザ露光装置である。レーザ信号光211は像形成ユニ
ット207Mと207Cとの間に形成された光路用窓2
13を通り、円筒状の軸209に開けられた窓を通っ
て、軸209内に位置し装置本体に固定されたミラー2
14に入射する。ミラー214で反射したレーザ信号光
211は、像形成位置210にある像形成ユニット20
7Bkの露光窓215から像形成ユニット207Bk内
に進入し、像形成ユニット内に上下に配設されている現
像器216とクリーナ217との間の光路用空間を通っ
て感光体ドラム218の左側面の露光部に入射する。入
射したレーザ信号光が感光体ドラム218の母線方向に
走査されることにより、感光体ドラム218が露光され
る。
【0006】感光体ドラム218に形成されたトナー像
は転写ベルト202に転写され、次に像形成ユニット群
208が90゜回転し、イエローの像形成ユニット20
7Yが像形成位置210に移動する。そして、上述のブ
ラックトナー像の形成と同じ動作を行い、中間転写ベル
ト202上に形成済みのブラックトナー像に重ねてイエ
ロートナー像を形成する。同様の動作をさらにマゼン
タ、シアンの像形成ユニットを用いて行い、中間転写ベ
ルト202上にフルカラー像を形成した後、第3転写ロ
ーラ219で紙にカラー像を転写し、定着機220で定
着する。
【0007】このようなカラープリンターにおいて、像
形成位置にある像形成ユニットの感光体ドラムにプリン
ター本体側の駆動機構を接続して感光体ドラムに回転駆
動力を伝達する機構を図18に示す。図18において、
像形成位置に移動した像形成ユニットの感光体ドラム2
18は、その回転軸235が図示しない軸受けによって
位置決めされた状態で支持され、回転軸235の一端側
に固定されたギア232が本体側の出力軸245に固定
されたギア241に係合する。このようにして、本体側
の駆動力が感光体ドラム218に伝達される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例が記載され
ている文献は、像形成ユニットを装着したキャリッジは
慣性モーメントが非常に大きく、カラー画像形成の高速
化のために短時間で各色の像形成ユニットの位置を切り
替えるには、急減速時の慣性力に対抗し得る大きな制動
力を生じるブレーキが必要であり、ブレーキの構造が複
雑になる。また、従来例の図18に示したような通常の
平ギアを組み合わせた伝動機構では、感光体側のギアの
偏心成分によるピッチ誤差が各色ごとに異なるため、各
色の感光体に固有の角速度の伝達誤差が生じ、これが色
位置ずれ(各色の像の位置ずれ)の要因となる。特に感
光体30を含む像形成ユニットは、トナーを消費し終わ
ると新しいユニットに交換されるので、感光体側のギア
の機械精度のばらつきを考慮する必要がある。
【0009】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
、各色の感光体の角速度の伝達誤差を無くし、また、
感光体側のギア機械精度のばらつきを考慮する必要がな
いカラー画像形成装置または像形成ユニットを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるカラー画像
形成装置の構成は、回転可能に支持され、その先端に凸
状テーパー面を有する先端テーパ部が形成される出力軸
と、前記出力軸に設けられるカップリングと、後述する
受け部材を像形成位置近傍でガイドし、像形成位置に位
置決めするガイド板と、を有する装置本体と、感光体
と、回転自在に枢支され、感光体を支持する感光体支持
軸と、ユニットの一方側に設けられ、前記出力軸の先端
テーパ部を,前記出力軸の軸心と前記感光体支持軸の軸
心とが一致するように案内する凹状テーパ面と、ユニッ
トの一方側に設けられ、前記感光体支持軸に固定され、
前記カップリングと係合して出力軸の回転を感光体支持
軸に伝達するカップリングと、ユニットの他方側に設け
られ、感光体支持軸を受ける受け部材と、を有し、前記
凹状テーパ面および前記カップリングは、感光体支持軸
の軸線上の一方側に配置され、前記受け部材は、感光体
支持軸の軸線上の他方側に配置される、像形成ユニット
と、前記感光体上に形成されたトナー像を転写体上に順
次重ねて転写する転写手段と、を備え、さらに、前記出
力軸は、前記先端テーパ部が前記像形成ユニットの前記
凹状テーパ面から離間する位置と、前記先端テーパ部が
前記像形成ユニットの前記凹状テーパ面に案内される位
置とを取るように軸方向に移動可能に構成され、前記出
力軸の移動方向は、前記像形成ユニットの着脱方向に対
して垂直となるように設定され、而して、前記像形成ユ
ニットは、前記受け部材が前記ガイド板に案内されるこ
とにより像形成位置に達して位置決めされ、この後、
記出力軸が,前記離間する位置から前記案内される位置
に移動し、この出力軸から像形成ユニットに与えられる
スラスト力を像形成ユニットの前記受け部材が装置の側
壁に当接して受け止め、前記出力軸の前記先端テーパ部
が前記像形成ユニットの前記凹状テーパ面に案内され、
前記出力軸の前記カップリングと前記感光体の前記カッ
プリングが係合することにより、像形成ユニットが,前
記感光体支持軸の軸線上の他方側において、像形成位置
に位置決めされつつ装置本体に対して受け止められた
後、この状態で、感光体支持軸の軸線上の一方側におい
て,出力軸の軸心と感光体支持軸の軸心を一致させつ
つ、双方のカップリングを係合させることにより、出力
軸の回転力を感光体に伝達可能とさせることを特徴とす
る。本発明による像形成ユニットの構成は感光体と、回
転自在に枢支され、感光体を支持する軸と、ユニットの
一方側に設けられ、後述する受け部材が所定位置に位置
決めされた後,この状態で、装置本体の出力軸の先端テ
ーパ部を,前記出力軸の軸心と前記感光体支持軸の軸心
とが一致するように案内する凹状テーパ面と、ユニット
の一方側に設けられ、前記感光体支持軸に固定され、出
力軸のカップリングと係合して出力軸の回転を感光体支
持軸に伝達するカップリングと、ユニットの他方側に設
けられ、装置本体のガイド板により案内されて像形成位
置に位置決めされるとともに、前記像形成位置に位置づ
けられたときに、移動する出力軸から像形成ユニットに
与えられるスラスト力を装置本体の側壁に当接して受け
止める,感光体支持軸を受ける受け部材と、を有し、前
記凹状テーパ面および前記カップリングは、感光体支持
軸の軸線上の一方側に配置され、前記受け部材は、感光
体支持軸の軸線上の他方側に配置される、ことを特徴と
する。本発明によるカラー画像形成装置の感光体駆動伝
達方法は、回転可能に支持され、その先端に凸状テーパ
ー面を有する先端テーパ部が形成される出力軸と、前記
出力軸に設けられるカップリングと、後述する受け部材
を像形成位置近傍でガイドし、像形成位置に位置決めす
るガイド板と、を有する装置本体と、感光体と、回転自
在に枢支され、感光体を支持する感光体支持軸と、ユニ
ットの一方側に設けられ、前記出力軸の先端テーパ部
を,前記出力軸の軸心と前記感光体支持軸の軸心とが一
致するように案内する凹状テーパ面と、ユニットの一方
側に設けられ、前記感光体支持軸に固定され、前記カッ
プリングと係合して出力軸の回転を感光体支持軸に伝達
するカップリングと、ユニットの他方側に設けられ、感
光体支持軸を受ける受け部材と、を有し、前記凹状テー
パ面および前記カップリングは、感光体支持軸の軸線上
の一方側に配置され、前記受け部材は、感光体支持軸の
軸線上の他方側に配置される、像形成ユニットと、前記
感光体上に形成されたトナー像を転写体上に順次重ねて
転写する転写手段と、を備え、さらに、前記出力軸は、
前記先端テーパ部が前記像形成ユニットの前記凹状テー
パ面から離間する位置と、前記先端テーパ部が前記像形
成ユニットの前記凹状テーパ面に案内される位置とを取
るように軸方向に移動可能に構成され、前記出力軸の移
動方向は、前記像形成ユニットの着脱方向に対して垂直
となるように設定される、カラー画像形成装置の感光体
駆動伝達方法であって、前記受け部材を前記ガイド板に
案内させることにより、前記像形成ユニットを前記像形
成位置に位置づける工程と、前記像形成位置に位置づけ
られた前記像形成ユニットに対して、前記出力軸を,前
記離間する位置から前記案内される位置に移動させる工
程と、前記移動する出力軸から前記像形成ユニットに与
えられるスラスト力を,前記受け部材を装置の側壁に当
接させることにより受け止める工程と、前記受け止めら
れた像形成ユニットに対して、前記出力軸の前記先端テ
ーパ部を前記像形成ユニットの前記凹状テーパ面に案内
させ、前記出力軸の前記カップリングと前記感光体の前
記カップリングを係合させる工程と、を有し、像形成ユ
ニットが,前記感光体支持軸の軸線上の他方側におい
て、像形成位置に位置決めされつつ装置本体に対して受
け止められた後、この状態で、感光体支持軸の軸線上の
一方側において,出力軸の軸心と感光体支持軸の軸心を
一致させつつ、双方のカップリングを係合させることに
より、出力軸の回転力を感光体に伝達可能とさせること
を特徴とする。このように、感光体の軸と駆動側の出力
軸とを軸心が一致するように結合させるので、出力軸の
角速度と感光体の角速度とが一致する。従って、出力軸
の角速度が正確に感光体に伝達され、各色の感光体が同
一の回転角速度で回転すると共に、感光体が交換されて
も回転角速度は変わらない。また、感光体と出力軸との
カップリング部材に特に高い寸法精度を要求する必要が
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。 (第1の実施形態) 本発明の第1の実施形態に係るカラー画像形成装置の側
面から見た内部構造を図1に示し、各部の構成と動作を
順に説明する。[像形成ユニット]図1において3はイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色毎に感光体3
0とその周辺のプロセス要素を一体化した像形成ユニッ
トであり、それぞれ以下の部品で構成される。34は感
光体30を一様に負電圧に帯電させるコロナ帯電器、3
5は現像ローラを含む現像器、39はトナーホッパであ
る。トナーホッパ39内には、ポリエステル樹脂に顔料
を分散した負電圧帯電性のトナー32が入っている。こ
のトナー32は現像器35の現像ローラ表面によって運
ばれて感光体30を現像する。38は転写後の感光体3
0の表面に残ったトナーを清掃するクリーナであり、ゴ
ム製のクリーニングブレード36と廃トナーを溜める廃
トナー溜37とからなる。33はレーザ光が像形成ユニ
ットに進入できるように設けられた露光窓である。感光
体30の直径は30mm、現像器35の現像ローラは直
径約16mmであり、それぞれ像形成ユニット3の側壁
に回転可能に支持されている。 [転写ベルトユニット] 転写ベルトユニット5は像形成位置10で感光体30上
に形成されたトナー像を写し取りこれを記録用紙に再転
写するためのものである。転写ベルトユニット5は、中
間転写ベルト50とこれが掛け渡されたガイドプーリー
群55A〜55D、クリーナ51、及び、クリーニング
後の廃トナーを収容する廃トナーケース57を一体化し
て装置本体1に着脱自在としたものである。
【0012】中間転写ベルト50は、厚さ約100μm
のエンドレスベルト状の半導電性(電気抵抗が中程度)
のウレタンを基材とし、表面層はポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとパーフ
ルオロアルキルビニルエーテルの共重合体(PFA)等
のフッ素樹脂を用い全体で100〜300μmの厚さと
したフィルムである。中間転写ベルト50の周長は、A
4サイズ又はレターサイズの紙にフルカラープリントで
きるように、A4サイズの長手方向の長さ(297m
m)に、感光体ドラム(直径30mm)の周長の半分よ
り若干長い長さを加えた378mmに設定している。
【0013】クリーナ51は、中間転写ベルト50に残
留したトナーを清掃除去するものであり、ゴム製のクリ
ーニングブレード53と、掻き取ったトナーを廃トナー
ケース57に搬送するスクリュー52とから構成され
る。このクリーナ51は、中間転写ベルト50上にカラ
ー像を形成している間は、支点58を中心に回動して中
間転写ベルトから離れるように構成されている。
【0014】中間転写ベルト50のガイドプーリー55
Aは、中間転写ベルト50を駆動する駆動プーリーであ
ると共に、クリーニングブレード53のバックアップロ
ーラを兼ねている。ガイドプーリー55Bは中間転写ベ
ルト50上のトナー像を記録用紙に転写する2次転写ロ
ーラ9のバックアップローラであり、ガイドプーリー5
5Cは感光体30から中間転写ベルト50にトナー像を
転写するための1次転写バイアスを印加している。ガイ
ドプーリー55Dは中間転写ベルト50にテンションを
与えるテンションプーリである。中間転写ベルト50は
これらのガイドプーリーに掛け渡され、駆動プーリー5
5Aの回転に従って回転する。なお、56は中間転写ベ
ルト50を保護するカバーである。 [装置全体の構成] (像形成ユニット、キャリッジ) 図1に示すように、装置本体1のほぼ中央にキャリッジ
2が設けられている。装置本体の前面(図1の右側)に
は前面アリゲータ1Aが設けられ、装置の天面には天面
扉17が設けられている。
【0015】キャリッジ2は4色の像形成ユニット3
Y,3M,3C,3Bkを収容し、装置本体1に対して
円管21を軸として回動自在に支持されている。これに
よって、各像形成ユニットの感光体30が、像形成位置
10とその他の待避位置との間を回転移動できる。天面
扉17を開くと、像形成ユニット3の取っ手(図示せ
ず)をつかんで、像形成ユニット3をキャリッジ2から
容易に取り外すことができる。したがって、像形成ユニ
ット3の交換が必要な場合、その像形成ユニット3が天
面扉17のすぐ下方に位置するようにキャリッジ2を回
転させた後、天面扉17を開いてその像形成ユニット3
を新しいユニットと交換すればよい。
【0016】各色の像形成ユニット3は、像形成位置1
0にあるときのみ動作する。このとき、感光体30にレ
ーザー光8が照射され、転写ベルトユニット5と感光体
30とが接触する。そして、この位置で像形成ユニット
3は装置本体1の機械的な駆動機構に連結されると共
に、電気的にも電源等と接続される。その他の待避位置
では像形成ユニット3は動作しない。
【0017】(前面アリゲータ、転写ベルトユニット) 前面アリゲータ1Aは装置本体1に対してヒンジ軸1B
で枢着されており、前方に倒すように開くことができ
る。この前面アリゲータ1Aの内面には定着器15、2
次転写ローラ9、除電針7、紙ガイド13a〜13dの
前面側が取り付けられており、前面アリゲータ1Aを前
方に倒すとこれらも前面アリゲータ1Aに付随して倒れ
る。その結果、装置本体1の前面が大きく解放され、こ
の部分から転写ベルトユニット5の着脱が可能となる。
また、紙詰まりの際、詰まった紙を容易に除去すること
ができる。
【0018】転写ベルトユニット5は装置本体1に装着
されたときには所定の位置に確実に位置決めされ、像形
成位置10にある感光体30に対面する中間転写ベルト
50の部分がこの感光体30に接触する。また、転写ベ
ルトユニット5の各部が装置本体と電気的に接続される
と共に、駆動プーリー55Aが装置本体側の駆動手段と
連結して中間転写ベルト50が回転可能となる。なお、
除電針7は記録用紙が中間転写ベルト50から分離する
ときにトナー像が乱れないようにするためのものであ
る。
【0019】(光学系) 図1に示すように、転写ベルトユニット5の下方にレー
ザ露光装置6が配置されている。レーザ露光装置6は、
半導体レーザ、ポリゴンミラー6A、レンズ系6B、第
1ミラー6C等から構成されている。画像情報の時系列
電気画素信号に対応した画素レーザ信号光8が像形成ユ
ニット3Yの廃トナー溜37と像形成ユニット3Bkの
トナーホッパ39との間に形成された光路窓24を通
り、円管21に設けられた窓22を通って円管21内に
位置するミラー19に入射する。ミラー19は装置本体
1に固定されている。ミラー19で反射したレーザ信号
光は、像形成位置10にある像形成ユニット3Yの露光
窓33から像形成ユニット3Y内に進入し、感光体30
の左側面の露光部に入射する。入射したレーザ信号光が
感光体(ドラム)30の母線方向に走査されることによ
り、感光体30が露光される。
【0020】(給紙系) 図1において、12は給紙ユニットであり、14は給紙
ローラ、16はレジストローラ、18は排紙ローラであ
る。13a,13b,13c,13dはこれらのロー
ラ、中間転写ベルト50と2次転写ローラ9との接触
部、そして定着器15の間を結ぶ紙ガイドである。 [装置全体の動作] 次に、カラー画像形成装置の動作を説明する。
【0021】図1において、転写ベルトユニット5と各
色の像形成ユニット3がそれぞれ所定の位置に装着され
た状態で画像形成装置1の電源が投入されると、定着器
15が昇温し、レーザー露光装置6のポリゴンミラー6
Aが回転を始めて準備を完了する。なお、電源投入直後
に感光体30や中間転写ベルト50の状態を整えるイニ
シャライズモードを動作させる場合もある。
【0022】準備が完了すると、初めに像形成位置10
にあるイエローの像形成ユニット3Yが像形成を開始す
る。装置本体1の駆動機構に連結されたイエローの感光
体30が像形成位置10で回転を始めると同時に現像器
35、帯電器34、中間転写ベルト50が動き始める。
中間転写ベルト50は駆動プーリー55Aの駆動によっ
て図1の矢印方向に回動する。このとき感光体30の周
速度と中間転写ベルト50の周速度とがほぼ等速になる
ように設定されている。また二次転写ローラ9とクリー
ナ51は中間転写ベルト50から離間している。
【0023】帯電器34が感光体30の表面を帯電さ
せ、一様に帯電した部分が露光位置に達する頃に合わせ
て、中間転写ベルト50の先頭位置が検知手段によって
検知され、この検知信号に同期して、画像信号に対応す
るレーザー光8がレーザ露光装置6から発せられる。一
様に帯電した感光体30上にレーザー光が照射されると
画像信号に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像は
現像器35で順次顕像化されてトナー像が形成される。
感光体30上に形成されたトナー像は、感光体30の回
転に伴って中間転写ベルト50に接触する一次転写位置
に移動し、ここで中間転写ベルト50に順次写し取られ
る。この動作をA4一画面の終端部が中間転写ベルト5
0に転写され終わるまで継続してイエローの像形成が終
了し、感光体30と中間転写ベルト50は初期位置で停
止する。
【0024】なお、帯電器34は感光体30を−450
Vに帯電させ、感光体の露光電位は−50Vである。ま
た、感光体30の未帯電部分が現像ローラを通過する際
は現像ローラに+100Vの直流電圧が印加され、感光
体30の静電潜像が書き込まれた部分が現像ローラを通
過する際は現像ローラに−250Vの直流電圧が印加さ
れる。また、中間転写ベルト50のガイドプーリー55
Cとテンションプーリー55Dには、+1.0kVの直
流電圧が印加されている。
【0025】イエローの像形成が終了して感光体30と
中間転写ベルト50が停止すると、次にイエローの感光
体30に系合していた装置本体1の駆動機構が感光体3
0との結合を解除する。そして、キャリッジ2が矢印方
向に90度回転することにより、イエローの像形成ユニ
ット3Yが像形成位置10から離れると同時に、マゼン
タの像形成ユニット3Mが像形成位置10に移動する。
マゼンタの像形成ユニット3Mが像形成位置10に停止
すると、装置本体1の駆動機構がマゼンタの感光体30
に系合して像形成ユニット3Mと転写ベルトユニット5
が動作を始め、マゼンタの像形成が開始される。そし
て、上述のイエローの像形成と同様の動作により、中間
転写ベルト50上にはイエローのトナー像に重ねてマゼ
ンタのトナー像が形成される。
【0026】シアンおよびブラックについても上記と同
様の動作が繰り返され、中間転写ベルト50上に4色の
トナー像が形成される。最後のブラックトナー像が形成
されている間に、中間転写ベルト50の回動に伴ってト
ナー像の先頭が2次転写ローラ9の位置に達する直前に
2次転写ローラ9が中間転写ベルト50に接近する。そ
して、給紙ユニット12から送り出された記録用紙を2
次転写ローラ9と中間転写ベルト50の間に挟んで送る
ことにより、4色のトナー像が一括して記録用紙上に転
写される。このとき2次転写ローラ9には+300Vの
電圧が印加されている。トナー像が転写された記録用紙
は、定着機15を通過してトナー像を定着させた後、排
紙ローラ18から装置外に排出される。
【0027】2次転写後に中間転写ベルト50上に残留
しているトナーは、クリーニングブレード53が中間転
写ベルト50に接触することによってかきとられ、かき
とられたトナーはスクリュー52によって廃トナーケー
ス57に収容される。2次転写が終了すると中間転写ベ
ルト50および像形成ユニット3は停止し、キャリッジ
2が90度回転してイエローの像形成ユニット3Yが再
び像形成位置10へ移動する。これでカラー画像形成動
作が完了する。
【0028】なお、トナー像の記録用紙への2次転写
は、上述のように最後のブラックトナー像が形成されて
いる間に同時に行う方法の他に、ブラックトナー像の形
成が終了した後、中間転写ベルト50をさらに一回転さ
せて2次転写を行う方法もある。 [感光体の位置決め及び駆動機構の詳細] 次に各色のトナー像の位置合わせを正確に行うための各
色の感光体30の位置決め及び駆動機構の詳細について
図2〜図8を用いて説明する。
【0029】(キャリッジの構造) キャリッジ2は中央の円管21に右側壁20Rと左側壁
20Lが固定され、この両側壁20Rと20Lの間に、
各色の像形成ユニット3を仕切る仕切板23が90度の
等間隔で4カ所に固定されている。1カ所につき2枚の
仕切板23が狭い空間を挟んで平行に設置されている。
2枚の仕切板23の間の空間はレーザー光8が通過する
光路用の空間であり、光路窓24が形成されている。ま
た円管21には、光路24に対応する位置と、ミラー1
9によって反射したレーザー光8が出ていく位置とに合
計8カ所の窓22が設けられている。
【0030】また右側壁20Rの外周には像形成ユニッ
ト3の感光体に固定されたカップリング板42を受ける
右切欠き26が形成されている。他方の左側壁20Lの
外周には感光体30の軸40の左端に設けられたカラー
43を受ける左切欠き29が形成されている。25は右
側壁20R及び左側壁20Lの内側に形成されたガイド
溝であり、像形成ユニット3の両側壁に設けられたガイ
ドピン45R,45Lを案内して像形成ユニット3をキ
ャリッジ2内で概略位置決めする。なお、図6に示すよ
うに、像形成ユニット3がキャリッジ2内に装着された
状態ではキャリッジ2に対して像形成ユニット3はガイ
ドピン45R,45Lを中心にして、カップリング板4
2と右切り欠き26との隙間、またはカラー43と左切
り欠き29との隙間分だけ回動可能である。一実施例と
して、これらの隙間を約1mm確保した。
【0031】また、像形成ユニット3のガイドピン45
R,45Lとキャリッジ2のガイド溝25との間(特に
径方向)、及び、像形成ユニット3の外面とキャリッジ
2の各部との間にもそれぞれ隙間が設けられている。こ
のように、感光体30はキャリッジ2に対して全方向に
遊びを持った状態で保持される。なお、図示は省略する
が、両側壁20R,20Lの外周部に内側へ突出する突
起部又は部材を設けることにより、像形成ユニット3が
キャリッジ2から落下しないようにしている。また、キ
ャリッジ2に対して、図6に二点鎖線で示す中心位置に
像形成ユニット3を保持するために、バネ等を用いて像
形成ユニット3をキャリッジ2から浮かした状態で支持
しする構造を採用しても良い。
【0032】図2において、28は左側壁20Lに固定
されたキャリッジギアであり、本体側に設けられたキャ
リッジ駆動機構86と連結する。このキャリッジ駆動機
構86は、駆動源(図9のモーター100)に連結され
たウォームギア89とこれに噛み合うウォームホイール
88、そしてウォームホイール88と一体化されキャリ
ッジギア28とかみ合うギア87より構成される。
【0033】なお、キャリッジ2は、図3に示すように
左右の本体壁1R,1Lに軸受け46で回転自在に支持
され、レーザ露光装置6及びミラー19と平行に配置さ
れている。ミラー19は支持部材(図示せず)によって
左右の本体壁1R,1Lに直接固定されている。
【0034】(感光体断面) 像形成ユニット3の感光体30は図3に示すように、ド
ラムの両端部内側にフランジ41が固定され、これらの
フランジ41を貫通するように1本の感光体軸40が固
定されている。この感光体軸40は像形成ユニット3の
両側壁で回転自在に枢支される。感光体軸40の右端に
は凹状テーパ面48が形成され、その周りには軸方向に
突出する8枚の爪47が円環状に配置されたカップリン
グ板42が感光体軸40に固定されている。カップリン
グ板42が回転駆動されると感光体軸40が回転し、同
時にフランジ41を介して感光体30が回転する。ま
た、感光体軸30の左端にはラジアル軸受けとなるカラ
ー43が回転自在に取り付けられている。
【0035】次に感光体30を像形成位置10に正確に
位置決めして回転駆動するために、装置本体1の両側壁
1R,1Lに設けた感光体駆動機構60とディテント機
構80について説明する。
【0036】(感光体駆動機構) 感光体駆動機構60は右側本体壁1Rに設けられ、出力
軸70、出力軸70と一体的に回転するカップリング板
61、出力軸駆動ギア71、及びこれらを駆動する駆動
源からなる。出力軸70は右側本体壁1Rとこれに平行
に固定された基板67とにそれぞれ設けられた軸受け7
7によって、回転可能かつ軸方向に移動可能に支持され
る。
【0037】出力軸70の先端に形成された先端テーパ
部75は、感光体30の軸40の右端に形成された凹状
テーパ面48に対応する凸状テーパ面を有する。出力軸
70の基端は、スラスト軸受け69に少ない面積で接触
するように、球面状に形成されている。出力軸70に固
定された出力軸駆動ギア71は、回転方向と同じ方向の
左ねじれのハスバ歯車であり、駆動源側のギア72とか
み合っている。
【0038】74は軸受け77と出力軸駆動ギア71間
に挿入された圧縮バネであり、出力軸70のカップリン
グ板61が感光体30のカップリング板42から離間す
る方向へ出力軸70を常時付勢しておくためのものであ
る。出力軸70は、スラスト軸受け69を動かす駆動手
段によって、出力軸70のカップリング板61が感光体
30のカップリング板42から離間した離間位置(図
4)から、感光体軸40の凹状テーパ面48と出力軸7
0の先端テーパ部75とが係合する係合位置(図3)
へ、圧縮バネ74の付勢力に対抗して移動可能である。
離間位置及び係合位置のいずれの位置においても出力軸
駆動ギア71が駆動源側ギア72にかみ合うように、原
動側ギア72は軸方向に十分な長さを有している。出力
軸70が軸方向に移動するとき、出力軸駆動ギア71と
原動側ギア72は互いに歯面で滑りながら相対移動す
る。カップリング板61は感光体30側のカップリング
板42と噛み合って動力を伝達するためのものであり、
カップリング板42と同様に軸方向に突出する8枚のカ
ップリング爪65を有する。このカップリング板61は
出力軸70に対して回転方向はピン64によって固定さ
れるが、軸方向には所定量移動可能に構成されている。
このような構成により、カップリング爪65とカップリ
ング爪47の先端同士が当接した場合にカップリング板
61が一時的に後退して、感光体軸40の凹状テーパ面
48と出力軸70の先端テーパ部75との係合を妨げな
いようにしている。カップリング板61は、圧縮バネ6
2によって出力軸70の先端側へ付勢され、先端ストッ
パ63に当接した位置に規制される。
【0039】(ディテント機構) 次に左本体壁1Lに設けたディテント機構80について
説明する。ディテント機構80はガイド板81、ディテ
ントレバー82、ディテントレバー82を動かすソレノ
イド85等から構成される。ガイド板81は像形成位置
10近傍で感光体軸40の左端に備えられたカラー43
をガイドし、キャリッジ2の中心から所定の径方向距離
にある位置にカラー43を位置決めするためのものであ
り、左側本体壁1Lに固定されている。ディテントレバ
ー82は支軸83によって左側本体壁1Lに枢着され、
先端部のV溝でカラー43をガイド板81に押しつける
ようにしてカラー43を正確に位置決めする。ディテン
トレバー82はレバー84を介してソレノイド85に連
結されており、ソレノイド85が作動するとディテント
レバー82が揺動して、そのV溝がカラー43をガイド
板81に強く押しつける。
【0040】なお、感光体駆動機構60の出力軸70の
軸心とディテント機構80のV溝のセンターとを結ぶ直
線がレーザ露光装置6及びミラー19と正確な平行度を
有するように各部品が配置されている。また、軸受けの
遊びは最小限に抑えられている。その結果、感光体駆動
機構60とディテント機構80とが動作したとき、感光
体30は像形成位置10に精度よく位置決めされる。
【0041】(感光体及び中間転写ベルトの駆動機構) 次に、感光体30と中間転写ベルト50とを駆動する駆
動機構について説明する。図7に示すように、感光体及
び中間転写ベルトの駆動機構90は、駆動源としての第
1モーター95と、これに連結された減速ギア92及び
93を備えている。減速ギア92は図4に示した駆動源
側ギア72と一体である。
【0042】減速ギア93は駆動プーリー55Aに固定
されたプーリーギア94にかみ合う。減速ギア92は出
力軸駆動ギア71にかみ合って感光体30を回転駆動す
る。91は減速ギア92とアイドラギア96にかみ合う
モーターギアである。なお、これらのギアの回転比はす
べて整数比に設定してある。
【0043】駆動プーリー55Aの外径は30mmであ
り、駆動プーリー55Aが4回転すると周長377mmの
中間転写ベルト50が丁度一回転する。駆動プーリー5
5Aに固定されたプーリーギア94と減速ギア93との
回転比は1対2、プーリーギア94とアイドラギア96
との回転比は1対4、プーリーギア94とモーターギア
91との回転比は1対6にそれぞれ設定されている。ま
た、プーリーギア94と出力軸駆動ギア71との回転比
は1対1であり、出力軸駆動ギア71と減速ギア92と
の回転比は1対2である。
【0044】(中間転写ベルトと感光体との関係) 図8は像形成位置10にある感光体30と中間転写ベル
ト50の位置関係を説明する図である。転写ベルトユニ
ット5が装置本体1の左右の側壁1L,1R間に位置決
め固定されているとき、像形成位置10に位置決めされ
た感光体30の外周は、図8に示すように、ガイドロー
ラ55Cとテンションローラ55Dとの共通接線よりベ
ルト内部に約1mm程度入った位置にある。したがって、
中間転写ベルト50に与えられた張力によって中間転写
ベルト50と感光体30の外周面には一定の圧接力が与
えられ、両者が均一に接触する。例えば、図8に矢印で
示すように、テンションローラ55Dに約2〜3Kgの
バネ力を付与することにより充分な転写性能が得られ
た。このときの中間転写ベルト50の幅は約250mm
であった。
【0045】なお、キャリッジ2が回転して像形成ユニ
ット3が切り替えられる際、感光体30が中間転写ベル
ト50の表面を擦りながら移動することになる。しか
し、中間転写ベルト50は一色のトナー像を転写するた
びに一回転し、画像が形成されない無像領域が感光体3
0に接した状態で停止する。したがって、色切替時に画
像が乱されることはなく、またベルトの無像領域の表面
が多少磨耗しても画像に影響はない。
【0046】(キャリッジ駆動機構) 図9はキャリッジ2を回転駆動するキャリッジ駆動機構
の構成図である。図9において、89は図2に示したウ
ォームホイール88にかみ合うウォームギアである。ウ
ォームギア89は軸97でかさ歯車102aと一体に連
結されている。かさ歯車102aはかさ歯車102bと
かみ合い、かさ歯車102bはワンウェイクラッチ10
7を介して第2モーター100のモーター軸101にに
連結されている。このワンウェイクラッチ107は第2
モーター100の右回転のみをかさ歯車102bに伝達
し、左回転ではモーター軸101が空回りして回転を歯
車102bに伝達しない。
【0047】モーター軸101にはさらに切替ギア10
4が第2のワンウェイクラッチ108を介して連結され
ている。この第2のワンウェイクラッチ108は、上記
のワンウェイクラッチ107とは逆方向の回転のみを切
替ギア104に伝達する。切替ギア104はギア105
にかみ合い、ギア105は定着器15、給紙・排紙ロー
ラ群、及び像形成位置の現像器35にそれぞれ連結され
ている。従って、第2モーター100は、右回転時には
キャリッジ2を回転させ、左回転時には定着器15、給
紙・排紙ローラ群、及び像形成位置の現像器35を回転
駆動するといった具合に、回転方向によって異なる装置
を切替駆動するする。なお、第2モーターにはステッピ
ングモーターを用いている。
【0048】(キャリッジ位置検知) 図10は、キャリッジ2の右側壁20Rに設けたキャリ
ッジ2の位置を検知するための位置検知手段を示してい
る。図11に斜視図で示すように、この位置検知手段
は、検知ピン112と検知センサ110からなる。図1
0において、4個の検知ピン112(Y,M,C,B
k)は対応する像形成ユニット3が像形成位置へ達する
前に検知センサ110を通過するように、かつ、円周を
4等分するように配置されている。また、ブラックの像
形成ユニット3に対応する検知ピン112Bkのすぐ後
(回転方向での後側)にもう1本の検知ピン117が設
けられている。この検知ピン117は、後述するよう
に、キャリッジ2の回転位置(初期位置)を検知するた
めに使用される。
【0049】また、位置検知ピン112は像形成ユニッ
ト3がキャリッジ2に装着されているか否かの検知にも
用いられる。この検知の原理を図12に従って説明す
る。像形成ユニット3がキャリッジ2に装着されていな
い場合は、(a)に示すように、圧縮バネ115によっ
て検知ピン112が検知センサ110から離間する方向
に付勢されているので、検知ピン112は検知センサ1
10によって検知されない。一方、像形成ユニット3が
キャリッジ2に装着されると、(b)に示すように、像
形成ユニット3が検知ピン112の内側先端を押し、バ
ネ115の付勢力に対抗して位置検知ピン112を右側
壁20Rの外側に押し出す。この結果、検知ピン112
が検知センサ110で検知可能な状態になる。なお、1
14は、検知ピン110が右側壁20Rから脱落するの
を防止するストッパである。
【0050】(位置決め及び駆動機構の動作) 次に、位置決め及び駆動機構の動作いついて説明する。
各色の像形成ユニット3がキャリッジ2に装着された状
態で、キャリッジ駆動用の第2モーター100(図9)
が回転してウォームギア89を回転させると、キャリッ
ジ2が矢印の方向に回転してイエローの像形成ユニット
3Yが像形成位置10に運ばれてくる(図1)。この
時、感光体駆動機構60(図4)の出力軸70はバネ7
4に付勢されて後方に下がり、先端テーパ部75とカッ
プリング板61は感光体側のカップリング板42から離
間した位置にある。また、ディテント機構80(図5)
のソレノイド85はオフ状態であり、ディテントレバー
82は図5に破線で示す位置に待機している。感光体と
中間転写ベルトを駆動する第1モーター95は停止して
いる。イエローの感光体30が中間転写ベルト50の表
面を擦りながら運ばれてきて像形成位置の近傍に来る
と、キャリッジ駆動用の第2モーターが停止してウォー
ムギア89の回転が停止し、キャリッジ2はその位置で
ロックされる。
【0051】キャリッジ2が停止すると直ちにソレノイ
ド85がオンにされ、ディテントレバー82が感光体軸
40のカラー43をガイド板81に押しつける方向に付
勢されそのV溝がカラー43を挟みつけて規定位置に位
置決めする。
【0052】同時に、スラスト軸受け69がバネ力に対
抗して出力軸70を図3の左方に押し出す。出力軸70
の先端テーパ部75は押し出されると感光体軸40の凹
状テーパ面48に係合し始め、感光体軸40を出力軸7
0の軸心に合わせながら前進する。先端テーパ部75と
凹状テーパ面48が係合し、さらにスラスト軸受け69
が出力軸70を押しつけると感光体軸40の軸心と出力
軸70の軸心は完全に一致し感光体30は像形成位置1
0に正確に位置決めされる。この時、出力軸70によっ
て与えられるスラスト力は、フランジ41の端面を像形
成ユニット3の側板軸受け部に押し当て、この側板軸受
け部はキャリッジ2の左側壁20Lに当接して受けとめ
られる。また、先端テーパ部75が凹状テーパ面48と
係合すると、カップリング板42と61が互いに係合
し、出力軸70の回転力が感光体30に伝達できる状態
になる。
【0053】上記のようにディテント機構80と感光体
駆動機構60が動作して感光体30が正確に位置決めさ
れる際、感光体30を含む像形成ユニット3全体がキャ
リッジ2内で移動することになる。前述のように、像形
成ユニット3はある程度の遊びを有する状態でキャリッ
ジ2内に保持されているので、キャリッジ2が像形成ユ
ニット3の位置決め時の移動を妨げることはない。ま
た、キャリッジ2には平歯車28とギア87との間のバ
ックラッシュ等による回転方向の遊びが多少あるが、感
光体30は装置本体側の位置決め機構によって直接位置
決めされるので、キャリッジ2の遊びが感光体30の位
置決めに影響することはない。
【0054】次に、感光体30の位置決めが終了する
と、感光体とベルト駆動用の第1モーター95が回転を
開始し、感光体30Yと中間転写ベルト50が回転を開
始する。これらの動作開始に伴って、各プロセス要素が
動作を開始し、感光体30上に順次イエローのトナー像
が形成され、このトナー像は順次中間転写ベルト50上
に転写されていく。
【0055】上記の動作中は、出力軸70がスラスト軸
受け69によって図2の左方に押しつけられ、また、ソ
レノイド85がオン状態を維持してディテントレバー8
2がガイド板81との間にカラー42を挟み続ける。
【0056】中間転写ベルト50が1回転すると(感光
体30と駆動プーリー55Aは4回転、ガイドプーリー
55Cは6回転する)イエローの像形成を終了し、第1
モーター95は停止し中間転写ベルト50は初期位置に
停止する。
【0057】中間転写ベルト50と感光体30が停止す
るとソレノイド85がオフにされディテントが解除され
ると同時にスラスト軸受け69が図2の右方に後退し、
バネ74の付勢力によって出力軸70も右方へ後退す
る。この結果、カップリング板61及び先端テーパ部7
5がカップリング板42及び感光体軸40から離間し、
キャリッジ2の回転が可能となる。
【0058】カップリングが解除されるとウォームギア
89が再び回転し、キャリッジ2が図2の矢印方向に回
転駆動され、次のマゼンタの像形成ユニット3Mが像形
成位置10の近傍に移動して停止する。そして、再びデ
ィテント機構80と感光体駆動機構が作動してマゼンタ
の感光体30の位置決め、カップリング動作を行い2色
目のトナー像形成に入る。
【0059】このように、色の切り替え動作とトナー像
形成を繰り返して4色のカラー画像を中間転写ベルト5
0上に形成し、最後にこれを記録紙上に転写する。な
お、一実施例として、キャリッジ2を90度回転させる
動作に要する時間を約0.6秒、出力軸のカップリング
の着脱動作に要する時間を約0.2秒に設定し、プロセ
ス速度を約100mm/秒に設定した。
【0060】(キャリッジ駆動機構動作) 次にキャリッジ駆動機構86及びキャリッジ2の位置検
知手段の動作を説明する。まず、画像の記録を開始する
前にイニシャライズ動作を行う。このとき、第2モータ
ー100が図9に矢印で示す方向の右回転を開始し、こ
の回転力はワンウェイクラッチ107、かさ歯車102
b,102a、ウォームギア89、ウォームホイール8
8(図2)等を介してキャリッジ2に伝達される。この
とき他方のワンウェイクラッチ108は切替ギア104
及びギア105に回転力を伝達しない。
【0061】キャリッジ2が回転を開始すると、検知セ
ンサ110(図10)が検知ピン112を検知すること
によって各色の像形成ユニット3の有無が認識される。
また、図10に示すように、検知ピン117が検知セン
サ110を通過するときのみ検知信号が2個連続して検
出されることから、キャリッジ2の位置が判別される。
最初に記録する色の像形成ユニット3(本実施形態では
イエローの像形成ユニット3Y)を像形成位置10へ移
動して第2モーター100は停止する。
【0062】イニシャライズが完了するとカラー像形成
動作に移行する。まず感光体駆動のためのカップリング
動作が完了し感光体30が位置決めされると第1モータ
ー95が回転を始め、感光体30と中間転写ベルト50
が回転を始めると同時に第2モーター100が左回転を
始める。第2モーター100の左回転はワンウェイクラ
ッチ108を介して切替ギア104、ギア105を回転
駆動し(図9)、定着器15、給紙、排紙ローラ群、及
び像形成位置の現像器35を駆動する。ギア105から
先の伝達機構はごく普通のギア伝達系でよい。このとき
第2モーター100は左回転であるからワンウェイクラ
ッチ107は回転力を伝達せず、キャリッジ2は静止し
たままである。ワンウェイクラッチ107からキャリッ
ジ2までの伝動系にウォームギア89とウォームホイー
ル88とが含まれているので、キャリッジ2はロックさ
れた状態を維持することができる。
【0063】次に1色目の記録が完了すると第1モータ
ー、第2モーターが停止して、感光体30、中間転写ベ
ルト50、定着器15、給紙、排紙ローラ群、及び像形
成位置の現像器35の全てが停止し、感光体のカップリ
ングが解除される。カップリングが解除されると第2モ
ーター100が再び右回転を開始し、キャリッジ2を回
転移動させる。
【0064】図13は、像形成ユニット3を切り替える
ときに制御される第2モーター100の回転速度の変化
と、検知ピン112を検知センサ110が検知するタイ
ミングとを示している。像形成ユニット3を切り替える
とき、オープンループ制御されるステッピングモーター
である第2モーターは、図13に示すように加速、減速
され、所定のステップ数だけ回転した後に停止する。こ
のとき、第2モーター100とキャリッジ2との機械的
な連結は、伝動系に挿入されたクラッチによって1色の
像形成ごとに切断される。第2モーター100の回転位
置とキャリッジ2の回転位置との関係は常に一定にはな
らないので、第2モーター100の回転開始から停止ま
でのパルス数は多少のばらつきを含む。
【0065】そこで、本実施形態では、まずキャリッジ
2を回転させて検知ピン112の位置を検知センサ11
0が検知すると、その時点から一定のスパルス数だけ回
転させた後に第2モーターを停止するようにしている。
キャリッジ2の回転中はキャリッジ2と第2モーターと
の回転位置関係がずれることはないので、上記のような
制御によってキャリッジ2の位置決めを正確に行うこと
ができる。
【0066】本実施形態ではさらに、図13に示すよう
に、第2モーター100の減速中に、検知センサ110
が検知ピン112の通過を検知した時点から一定のパル
ス数だけ回転させた後に第2モーターを停止する。モー
ター軸101からキャリッジ2に至る各ギアにはバック
ラッシュがあり、またキャリッジ2は大きな慣性を有し
ているので、定速回転中にはバックラッシュに起因する
第2モーター100とキャリッジ2の位置関係のずれが
不安定である。一方、減速中であればキャリッジ2の慣
性に対抗してキャリッジ2を停止させる方向に力が加わ
るので、伝達系のギアのバックラッシュはすべて一定方
向に偏っており、第2モーター100とキャリッジ2と
の位置関係が一義的に決まる。この結果、キャリッジ2
を正確な位置に停止させることができる。
【0067】なお、記録速度を上げるべく像形成ユニッ
ト3の切替えを短時間で行うためには、慣性の大きいキ
ャリッジ2を急速に加速・減速する必要がある。本実施
形態では伝動系にワンウェイクラッチ107が挿入され
ているので、第2モーター100の制動制御によってキ
ャリッジ2を減速させることができない。しかし、ワン
ウェイクラッチ107とキャリッジ2との間にウォーム
ギア89およびウオームホイール88が介在しているの
で、これらによってキャリッジ2に制動がかけられ、減
速動作が可能になる。
【0068】また、上記のようなウォームギア89およ
びウオームホイール88を用いた簡単な構造によって、
キャリッジ2の停止時、特に電源がオフであるときに
も、像形成ユニット3を保持するキャリッジ2を任意の
位置でロックすることができるので、像形成ユニット3
を交換するとき等に便利である。
【0069】なお、本実施形態では、キャリッジが複数
の像形成ユニットを支持して回転する構造を有するが、
本発明のキャリッジ駆動機構は、必ずしもこのような構
造のキャリッジに限定されるわけではない。例えば特開
昭63−23172号公報に記載されているような構
造、すなわち、単一の感光体と、各色ごとの複数の現像
ユニットを備え、キャリッジが複数の現像ユニットを支
持して回転する構造に本発明のキャリッジ駆動機構を適
用することもできる。この構造の場合、キャリッジを回
転することによって各色の現像ユニットを切り替えなが
ら感光体上に異なる色のトナー像を順次形成し、感光体
上のカラートナー像を記録用紙に直接転写する。
【0070】また、本実施形態のキャリッジ駆動機構で
は、第2モーターからの駆動力を2種類の負荷に切り替
えながら伝達するために、2つのワンウェイクラッチ1
07,108を用いたが、ワンウェイクラッチに代えて
通常の電磁クラッチ等を用いてもよい。要は動力伝達の
断続を制御できればよいのであるが、小型化および簡素
化の観点からはワンウェイクラッチが最も適している。
【0071】また、本実施形態ではキャリッジの位置検
知手段として検知ピン112とインタラプター型のフォ
トセンサを用いたが、センサの種類やピンの形態、位置
については、実施形態のものに限定する必要はない。キ
ャリッジの回転中に各像形成ユニットに対応したキャリ
ッジの位置が検知できればよい。
【0072】また、第2モーター100にはステッピン
グモーターを用いたが、回転角度を制御可能なモーター
であればよく、例えばACサーボモーター等を用いても
よい。
【0073】(各色のトナー像の位置合わせ) 次に各色のトナー像の位置合わせについて説明する。各
色のトナー像の位置を正確に合わせるためには、感光体
30と中間転写ベルト50が一定の正確な速度で回転す
る必要がある。これを実現するために、本実施形態では
感光体30と中間転写ベルト50の駆動用第1モーター
95にFGサーボモーターを用い、これに加わる負荷変
動を極力抑えるために、第1モーター95を感光体30
と中間転写ベルト50の専用駆動源としている。
【0074】また、中間転写ベルト50に転写されるト
ナー像の先頭位置を正確に一致させるために、各色の像
形成において、第1モーター95が起動してから完全に
定速走行状態になった後に中間転写ベルト50の先頭位
置を検出し、この検出信号に基づいて、感光体30上へ
のレーザー光による潜像記録を開始するように、中間転
写ベルト50の先頭検出用の穴とセンサとが設けられて
いる。
【0075】さらに、位置精度を確保するためには、4
本の感光体30を像形成位置10に正確に保持する必要
がある。本実施形態では前述したように、感光体30の
位置決めは、左右の本体壁1R、1L上に取り付けられ
た出力軸70とディテントレバー82とによって感光体
軸を直接支持することによって行われる。この際、感光
体30はキャリッジ2内で一定範囲内で変位自在に支持
されているので、キャリッジ2の位置決め精度に無関係
に感光体30を正確に位置決めすることができる。
【0076】次に、正確に位置決めされた感光体30を
正確に回転させる必要がある。従来例の図18に示した
ような通常の平ギアを組み合わせた伝動機構では、感光
体側のギアの偏心成分によるピッチ誤差が各色ごとに異
なるため、各色の感光体に固有の角速度の伝達誤差が生
じ、これが色位置ずれ(各色の像の位置ずれ)の要因と
なる。特に感光体30を含む像形成ユニットは、トナー
を消費し終わると新しいユニットに交換されるので、感
光体側のギアの機械精度のばらつきを考慮する必要があ
る。
【0077】本実施形態では、前述したように、感光体
30の軸40と駆動側の出力軸70とを軸心が一致する
ように結合させるので、出力軸70の角速度と感光体3
0の角速度とが一致する。従って、出力軸70の角速度
が正確に感光体30に伝達され、各色の感光体が同一の
回転角速度で回転すると共に、感光体が交換されても回
転角速度は変わらない。また、感光体と出力軸70との
カップリング部材に特に高い寸法精度を要求する必要が
ない。
【0078】次に、出力軸70の先端テーパ部75に係
合する感光体軸40の凹状テーパ面48の中心に対して
感光体が偏心していると、感光体の周速が変動して記録
ピッチが変化する。そして、各感光体で偏心量と位相と
が異なれば色位置ずれが生じ得る。本実施形態では前述
したように、中間転写ベルト50をその張力で感光体3
0に軽く接触させ、感光体30の周速度と独立に一定速
度で中間転写ベルト50を走行させている。したがっ
て、感光体の偏心による周速度の変動は感光体30と中
間転写ベルト50との間に滑りが生じることによって吸
収される。つまり、周速度が速く記録ピッチが伸びて記
録された部分は中間転写ベルト50上に圧縮されて転写
され、逆の場合は伸長して転写されるので、感光体30
の周速度の変動にかかわらず、角速度に対応した記録ピ
ッチが正確に中間転写ベルト上に転写される。
【0079】次に、第1モーター95から出力軸70ま
たは中間転写ベルト50へ至る本体側の伝動系に生じる
回転速度および角速度の誤差は、中間転写ベルト50の
1回転に対する各ギア91、92、93、94、96、
71(図7)の回転比、及び、駆動プーリ55A、ガイ
ドプーリー55C(図8)の回転比をそれぞれ整数倍と
することにより解消している。上記の構成により、一色
の記録ごとに各ギア及び各プーリが初期位置に復帰し各
色について同じ初期位置から記録を開始するので、理想
的な記録位置からのずれ量および位相が各色について同
じになり、中間転写ベルト50上での色位置ずれが無く
なる。
【0080】以上のように本実施形態によれば、感光体
30を装置本体上の像形成位置に正確に位置決めした上
で、本体側駆動軸70と感光体30を係合するカップリ
ング部での角速度の伝達誤差を無くし、感光体30の外
周の回転軸心からの偏心に起因する記録ピッチ誤差は定
速走行する中間転写ベルト50との滑りによって吸収
し、さらに本体側の伝動機構に起因する中間転写ベルト
50の走行速度の変動による位置ずれ量及び位相を各色
について一致させることによって解消している。このよ
うにして、寸法精度にバラツキのある複数の感光体を切
り替えて使用しても色位置ずれのない高精度のカラー画
像を記録することができる。
【0081】一実施例として、感光体30の外径を30
mmとし、感光体30の外周速度と中間転写ベルト50
の周速度をはぼ等しくした。別の実施例では、感光体3
0の外径を数%程度大きく設定し、感光体30を中間転
写ベルト50に対して常時滑らせて走行させるようにし
た。この場合、中間転写ベルト50に対する摩擦力のか
かる方向が感光体や中間転写ベルト50に多少の速度変
動があっても常に一定となるので、摩擦力が安定する。
この結果、中間転写ベルト50をより安定した状態で定
速走行させることができ、より高精度のカラー画像が得
られた。なお、このとき、出力軸駆動ギア71は駆動プ
ーリー55Aと同一の回転数であるので、感光体と中間
転写ベルト50との回転同期が崩れることはない。
【0082】また、本実施形態では第1モーター95と
駆動プーリー55A及び出力軸駆動ギア71との間の減
速機構としてギアを用いたが、これに代えてベルト及び
プーリーによる減速機構を用いてもよい。この場合も、
回転部材の回転数比を整数倍に設定しておけば本実施形
態と同様の効果が得られる。 (第2の実施形態) 本発明の第2の実施形態に係るカラー画像形成装置のキ
ャリッジの構造を図14に示す。図14はキャリッジ2
を軸方向から見た側面図であり、周方向に区切られた4
箇所のうちの1箇所に像形成ユニット3が二点鎖線で示
されている。そして、キャリッジ2の側壁20R、20
Lに、像形成ユニット3を径方向内側へ付勢する押さえ
板バネ66が設けられている。図14では押さえ板バネ
66についても4箇所のうちの1箇所のみに図示され、
他の3箇所については省略されている。
【0083】像形成ユニット3がキャリッジ2に装着さ
れたとき、像形成ユニット3は押さえ板バネ66によっ
て径方向内側へ付勢されるので、感光体30の中心は図
14のAの位置にある。像形成ユニット3の切替えのた
めにキャリッジ2が回転している間は、4個の像形成ユ
ニット3はすべてこの位置にある。感光体30の中心が
図14のA位置まで後退しているので、感光体30の表
面が中間転写ベルト50の表面を擦ることなく感光体3
0が像形成位置10に移動することができる。
【0084】キャリッジ2によって像形成ユニット3が
像形成位置10に運ばれてくると、第1の実施形態で述
べたように、出力軸70が押し出されてきて先端テーパ
部75が感光体軸40の凹状テーパ面48と係合する。
先端テーパ部75と凹状テーパ面48との係合によって
出力軸70と感光体軸40との心合わせが行われ、その
結果、感光体30の中心が図14のA位置からB位置に
移動して感光体30の外周面が中間転写ベルト50に接
触する。
【0085】カップリング機構とディテント機構を解除
すると、像形成ユニット3がキャリッジ2の径方向内側
へ移動し、感光体30の外周面が中間転写ベルト50と
離れ、感光体30の中心が図14のA位置に戻る。この
ような構成により、像形成ユニットの切替時に感光体が
中間転写ベルトを擦りながら移動することが無くなる。
また、特別な駆動手段を設けることなく、押さえ板バネ
を用いた簡単な手段によって感光体を像形成位置で出退
移動させることができる。
【0086】なお、キャリッジは、本実施形態のように
回転によって複数の像形成ユニットを像形成位置へ切替
移動させるタイプに限らず、複数の像形成ユニットを平
面上に並べた状態で支持し、往復動作によって複数の像
形成ユニットを像形成位置へ切替移動させる構成として
もよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー画
像形成装置、または像形成ユニット、または感光体駆動
伝達方法によれば、感光体の軸と駆動側の出力軸とを軸
心が一致するように結合させるので、出力軸の角速度と
感光体の角速度とが一致する。従って、出力軸の角速度
が正確に感光体に伝達され、各色の感光体が同一の回転
角速度で回転すると共に、感光体が交換されても回転角
速度は変わらない。また、感光体と出力軸とのカップリ
ング部材に特に高い寸法精度を要求する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカラー画像形成装
置の側面から見た内部構造を示す断面図
【図2】図1のカラー画像形成装置のキャリッジ及び感
光体の位置決め及び駆動機構を示す分解斜視図
【図3】図1のカラー画像形成装置の像形成位置にある
感光体の軸心を含む平面で切断したキャリッジの断面図
【図4】図1のカラー画像形成装置の感光体を駆動する
駆動機構の斜視図
【図5】図1のカラー画像形成装置の感光体の、駆動機
構と反対側に設けられた軸の位置決め機構を示す側面図
【図6】図1のカラー画像形成装置のキャリッジを軸に
垂直な面で切断した断面図
【図7】図1のカラー画像形成装置の感光体及び中間転
写ベルトを駆動する本体側の駆動機構の動力伝達図
【図8】図1のカラー画像形成装置の感光体と中間転写
ベルトとの位置関係を示す詳細図
【図9】図1のカラー画像形成装置のキャリッジ駆動機
構をキャリッジの軸方向から見た断面図
【図10】図1のカラー画像形成装置のキャリッジ位置
検知手段の構成図
【図11】図10のキャリッジ位置検知手段の斜視図
【図12】図10のキャリッジ位置検知手段が像形成ユ
ニットの装着検知手段を兼ねることの動作説明図
【図13】図1のカラー画像形成装置のキャリッジ駆動
用モーターの回転速度制御プロフィールとキャリッジ位
置検知タイミングとの関係を示す図
【図14】本発明の第2実施形態に係るカラー画像形成
装置のキャリッジ内での像形成ユニットの位置を規制す
る手段を示す図
【図15】従来のカラー画像形成装置の側面から見た内
部構造を示す断面図
【図16】図15のカラー画像形成装置の出力軸と感光
体とのカップリング部の構造を示す図
【符号の説明】
1 装置本体 2 キャリッジ 3 像形成ユニット 10 像形成位置 19 ミラー 30 感光体 40 感光体軸 42 カップリング板 50 中間転写ベルト 55A 駆動プーリー 60 感光体駆動機構 61 駆動側カップリング板 70 出力軸 71 出力軸駆動ギア 75 先端テーパ部 80 ディテント機構 86 キャリッジ駆動機構 89 ウォームギア 90 感光体及び中間転写ベルトの駆動機構 95 第1モーター 100 第2モーター 107 ワンウェイクラッチ
フロントページの続き (72)発明者 相澤 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−36246(JP,A) 特開 平1−164818(JP,A) 特開 平4−110869(JP,A) 特開 平5−61315(JP,A) 実開 平5−30857(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 13/01 G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 G03G 15/16 G03G 15/08 - 15/095

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持され、その先端に凸状テ
    ーパー面を有する先端テーパ部が形成される出力軸と、 前記出力軸に設けられるカップリングと、 後述する受け部材を像形成位置近傍でガイドし、像形成
    位置に位置決めするガイド板と、 を有する装置本体と、 感光体と、 回転自在に枢支され、感光体を支持する感光体支持軸
    と、 ユニットの一方側に設けられ、前記出力軸の先端テーパ
    部を,前記出力軸の軸心と前記感光体支持軸の軸心とが
    一致するように案内する凹状テーパ面と、 ユニットの一方側に設けられ、前記感光体支持軸に固定
    され、前記カップリングと係合して出力軸の回転を感光
    体支持軸に伝達するカップリングと、 ユニットの他方側に設けられ、感光体支持軸を受ける受
    け部材と、 を有し、 前記凹状テーパ面および前記カップリングは、感光体支
    持軸の軸線上の一方側に配置され、 前記受け部材は、感光体支持軸の軸線上の他方側に配置
    される、 像形成ユニットと、 前記感光体上に形成されたトナー像を転写体上に順次重
    ねて転写する転写手段と、 を備え、 さらに、 前記出力軸は、前記先端テーパ部が前記像形成ユニット
    の前記凹状テーパ面から離間する位置と、前記先端テー
    パ部が前記像形成ユニットの前記凹状テーパ面に案内さ
    れる位置とを取るように軸方向に移動可能に構成され、 前記出力軸の移動方向は、前記像形成ユニットの着脱方
    向に対して垂直となるように設定され、 而して、 前記像形成ユニットは、前記受け部材が前記ガイド板に
    案内されることにより像形成位置に達して位置決めさ
    れ、この後、 前記出力軸が,前記離間する位置から前記案内
    される位置に移動し、この出力軸から像形成ユニットに
    与えられるスラスト力を像形成ユニットの前記受け部材
    が装置の側壁に当接して受け止め、この後、 前記出力軸の前記先端テーパ部が前記像形成ユ
    ニットの前記凹状テーパ面に案内され、前記出力軸の前
    記カップリングと前記感光体の前記カップリングが係合
    することにより、 像形成ユニットが,前記感光体支持軸の軸線上の他方側
    において、像形成位置に位置決めされつつ装置本体に対
    して受け止められた後、この状態で、感光体支持軸の軸
    線上の一方側において,出力軸の軸心と感光体支持軸の
    軸心を一致させつつ、双方のカップリングを係合させる
    ことにより、出力軸の回転力を感光体に伝達可能とさせ
    ることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像形成ユニットは、転写体および感光体
    軸の各々の軸方向に対し、垂直方向に着脱可能に装着さ
    れる請求項1のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光体と、 回転自在に枢支され、感光体を支持する軸と、 ユニットの一方側に設けられ、後述する受け部材が所定
    位置に位置決めされた後,この状態で、装置本体の出力
    軸の先端テーパ部を,前記出力軸の軸心と前記感光体支
    持軸の軸心とが一致するように案内する凹状テーパ面
    と、 ユニットの一方側に設けられ、前記感光体支持軸に固定
    され、出力軸のカップリングと係合して出力軸の回転を
    感光体支持軸に伝達するカップリングと、 ユニットの他方側に設けられ、装置本体のガイド板によ
    り案内されて像形成位置に位置決めされるとともに、前
    記像形成位置に位置づけられたときに、移動する出力軸
    から像形成ユニットに与えられるスラスト力を装置本体
    の側壁に当接して受け止める,感光体支持軸を受ける受
    け部材と、 を有し、 前記凹状テーパ面および前記カップリングは、感光体支
    持軸の軸線上の一方側に配置され、 前記受け部材は、感光体支持軸の軸線上の他方側に配置
    される、 ことを特徴とする像形成ユニット。
  4. 【請求項4】 回転可能に支持され、その先端に凸状テ
    ーパー面を有する先端テーパ部が形成される出力軸と、 前記出力軸に設けられるカップリングと、 後述する受け部材を像形成位置近傍でガイドし、像形成
    位置に位置決めするガイド板と、 を有する装置本体と、 感光体と、 回転自在に枢支され、感光体を支持する感光体支持軸
    と、 ユニットの一方側に設けられ、前記出力軸の先端テーパ
    部を,前記出力軸の軸心と前記感光体支持軸の軸心とが
    一致するように案内する凹状テーパ面と、 ユニットの一方側に設けられ、前記感光体支持軸に固定
    され、前記カップリングと係合して出力軸の回転を感光
    体支持軸に伝達するカップリングと、 ユニットの他方側に設けられ、感光体支持軸を受ける受
    け部材と、 を有し、 前記凹状テーパ面および前記カップリングは、感光体支
    持軸の軸線上の一方側に配置され、 前記受け部材は、感光体支持軸の軸線上の他方側に配置
    される、 像形成ユニットと、 前記感光体上に形成されたトナー像を転写体上に順次重
    ねて転写する転写手段と、 を備え、 さらに、 前記出力軸は、前記先端テーパ部が前記像形成ユニット
    の前記凹状テーパ面から離間する位置と、前記先端テー
    パ部が前記像形成ユニットの前記凹状テーパ面に案内さ
    れる位置とを取るように軸方向に移動可能に構成され、 前記出力軸の移動方向は、前記像形成ユニットの着脱方
    向に対して垂直となるように設定される、 カラー画像形成装置の感光体駆動伝達方法であって、 前記受け部材を前記ガイド板に案内させることにより、
    前記像形成ユニットを前記像形成位置に位置づける工程
    と、 前記像形成位置に位置づけられた前記像形成ユニットに
    対して、前記出力軸を,前記離間する位置から前記案内
    される位置に移動させる工程と、 前記移動する出力軸から前記像形成ユニットに与えられ
    るスラスト力を,前記受け部材を装置の側壁に当接させ
    ることにより受け止める工程と、 前記受け止められた像形成ユニットに対して、前記出力
    軸の前記先端テーパ部を前記像形成ユニットの前記凹状
    テーパ面に案内させ、前記出力軸の前記カップリングと
    前記感光体の前記カップリングを係合させる工程と、 を有し、 像形成ユニットが,前記感光体支持軸の軸線上の他方側
    において、像形成位置に位置決めされつつ装置本体に対
    して受け止められた後、この状態で、感光体支持軸の軸
    線上の一方側において,出力軸の軸心と感光体支持軸の
    軸心を一致させつつ、双方のカップリングを係合させる
    ことにより、出力軸の回転力を感光体に伝達可能とさせ
    ることを特徴とするカラー画像形成装置の感光体駆動伝
    達方法。
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