JPH0534094B2 - - Google Patents
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- JPH0534094B2 JPH0534094B2 JP58172605A JP17260583A JPH0534094B2 JP H0534094 B2 JPH0534094 B2 JP H0534094B2 JP 58172605 A JP58172605 A JP 58172605A JP 17260583 A JP17260583 A JP 17260583A JP H0534094 B2 JPH0534094 B2 JP H0534094B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/04—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing
- B21B45/06—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing of strip material
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、熱間圧延により帯鋼板の表面に発生
するスケールを除去する熱間圧延鋼板の表面処理
法に関する。
するスケールを除去する熱間圧延鋼板の表面処理
法に関する。
熱間圧延により帯鋼板の表面に発生するスケー
ルを除去するための従来のスケール除去手段とし
ては、化学的処理方法と機械的処理方法とがあ
る。
ルを除去するための従来のスケール除去手段とし
ては、化学的処理方法と機械的処理方法とがあ
る。
化学的処理方法には、帯鋼板を塩酸液中に浸漬
し、もしくは酸液をスケール表面にスプレーして
除去したり、前記塩酸に代えて溶融苛性ソーダを
用いてスケールを除去する方法がある。一方機械
的処理方法にはシヨツトブラスト、液体ホーニン
グ、砥石研削、ブラシ研削方法等が知られてい
る。
し、もしくは酸液をスケール表面にスプレーして
除去したり、前記塩酸に代えて溶融苛性ソーダを
用いてスケールを除去する方法がある。一方機械
的処理方法にはシヨツトブラスト、液体ホーニン
グ、砥石研削、ブラシ研削方法等が知られてい
る。
しかしながら、化学的処理により帯鋼板表面の
スケールを除去する方法においては、廃液処理に
大容量の設備が必要であると共に、化学処理過程
で有毒ガスが発生する危険性もあるため、これら
有毒ガスを除去する設備も必要となり、設備が大
がかりとなる欠点があつた。一方、シヨツトブラ
スト、液体ホーニングの機械的スケール除去方法
に於いては、鉄粉等の粒子を帯鋼板表面に高速で
衝突させる為、帯鋼板地金へのスケール、鉄粉の
食い込み等により脱スケール後の帯鋼板の表面を
害する欠点がある。また、シヨツトブラストでは
前記帯鋼板表面に衝突させる鉄粉などの粒子と除
去されたスケール粉塵とが周囲に浮遊あるいは飛
散して、作業環境を悪化させる欠点があつた。更
に、曲加工によるスケール除去方法においては、
曲加工後に酸洗或いはブラシ研摩等の補助処理を
併用する必要がある。このため、酸洗については
廃液処理に大容量の設備が必要となる欠点があ
り、ブラシ研摩に於いてはブラシの摩耗によりブ
ラシの定期的交換をする際に、設備を停止する必
要があり稼動率が低化するという欠点があつた。
スケールを除去する方法においては、廃液処理に
大容量の設備が必要であると共に、化学処理過程
で有毒ガスが発生する危険性もあるため、これら
有毒ガスを除去する設備も必要となり、設備が大
がかりとなる欠点があつた。一方、シヨツトブラ
スト、液体ホーニングの機械的スケール除去方法
に於いては、鉄粉等の粒子を帯鋼板表面に高速で
衝突させる為、帯鋼板地金へのスケール、鉄粉の
食い込み等により脱スケール後の帯鋼板の表面を
害する欠点がある。また、シヨツトブラストでは
前記帯鋼板表面に衝突させる鉄粉などの粒子と除
去されたスケール粉塵とが周囲に浮遊あるいは飛
散して、作業環境を悪化させる欠点があつた。更
に、曲加工によるスケール除去方法においては、
曲加工後に酸洗或いはブラシ研摩等の補助処理を
併用する必要がある。このため、酸洗については
廃液処理に大容量の設備が必要となる欠点があ
り、ブラシ研摩に於いてはブラシの摩耗によりブ
ラシの定期的交換をする際に、設備を停止する必
要があり稼動率が低化するという欠点があつた。
一般的に機械的処理方法では極大な動力を必要
とし、また、砥石研削においては、処理面が不均
一となり、ブラシ研削においては、ブラシの摩耗
によりブラシと被処理面との切り込み量をそのつ
ど設定する等の欠点があつた。
とし、また、砥石研削においては、処理面が不均
一となり、ブラシ研削においては、ブラシの摩耗
によりブラシと被処理面との切り込み量をそのつ
ど設定する等の欠点があつた。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を解
消し、簡便な方法で熱延帯鋼表面に形成されるス
ケールを鋼板を傷つけることなく効率的に除去で
きる熱延鋼帯の表面処理方法を提供することにあ
る。
消し、簡便な方法で熱延帯鋼表面に形成されるス
ケールを鋼板を傷つけることなく効率的に除去で
きる熱延鋼帯の表面処理方法を提供することにあ
る。
本発明は、移動する熱延鋼帯の表面に圧接する
状態で移動するエンドレスベルトを設けるととも
に熱延鋼帯と前記エンドレスベルトとが互いに圧
接する圧接面に粒状の研削材を挿入し、研削材に
より熱延鋼帯の表面を研削する熱延鋼帯の表面処
理方法において、熱延鋼帯をロールに摺接してロ
ールの回転とともに移動させ、エンドレスベルト
をエンドレスベルトの内周面に配置された複数の
案内ロール、エンドレスベルトを駆動する駆動ロ
ール及びエンドレスベルトの外周面に押圧して配
置された移動ロールにより回転させるとともに、
移動ロールの押圧により熱延鋼帯へのエンドレス
ベルトの押付力を制御し、かつエンドレスベルト
の移動速度と熱延鋼帯の移動速度とに速度差を与
えるように構成されている。
状態で移動するエンドレスベルトを設けるととも
に熱延鋼帯と前記エンドレスベルトとが互いに圧
接する圧接面に粒状の研削材を挿入し、研削材に
より熱延鋼帯の表面を研削する熱延鋼帯の表面処
理方法において、熱延鋼帯をロールに摺接してロ
ールの回転とともに移動させ、エンドレスベルト
をエンドレスベルトの内周面に配置された複数の
案内ロール、エンドレスベルトを駆動する駆動ロ
ール及びエンドレスベルトの外周面に押圧して配
置された移動ロールにより回転させるとともに、
移動ロールの押圧により熱延鋼帯へのエンドレス
ベルトの押付力を制御し、かつエンドレスベルト
の移動速度と熱延鋼帯の移動速度とに速度差を与
えるように構成されている。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を説
明する。
明する。
第1図において、帯鋼板(熱延鋼板)1がロー
ル2に摺接してロール2の回転とともに移動し、
帯鋼板1の曲接部外表面には複数のロール(案内
ロール)3、ロール(駆動ロール)4、ロール
(移動ロール)5により懸架されて無限軌道を移
動するベルト(エンドレスベルト)6が押し付け
られている。つまりベルト6をベルト6の内周面
に配置された複数のロール3、ベルト6を駆動す
るロール4及びベルト6の外周面に押圧して配置
されたロール5により回転させるとともに、ロー
ル5の押圧により帯鋼板1へのベルト6の押付力
を制御し、かつベルト6の移動速度と帯鋼板1の
移動速度とに速度差を与えるようにしている。ま
た、ロール2の上部には研削材8の供給装置7が
配置されており、更にロール2の下部には前記供
給装置7から供給されて帯鋼板1とベルト6との
間を通過した研削材8を回収する回収装置9が配
置されている。
ル2に摺接してロール2の回転とともに移動し、
帯鋼板1の曲接部外表面には複数のロール(案内
ロール)3、ロール(駆動ロール)4、ロール
(移動ロール)5により懸架されて無限軌道を移
動するベルト(エンドレスベルト)6が押し付け
られている。つまりベルト6をベルト6の内周面
に配置された複数のロール3、ベルト6を駆動す
るロール4及びベルト6の外周面に押圧して配置
されたロール5により回転させるとともに、ロー
ル5の押圧により帯鋼板1へのベルト6の押付力
を制御し、かつベルト6の移動速度と帯鋼板1の
移動速度とに速度差を与えるようにしている。ま
た、ロール2の上部には研削材8の供給装置7が
配置されており、更にロール2の下部には前記供
給装置7から供給されて帯鋼板1とベルト6との
間を通過した研削材8を回収する回収装置9が配
置されている。
進行する帯鋼板1はロール2とベルト6との間
に進入すると同時に供給装置7からその表面に研
削材8が散布されている。ここでベルト6は帯鋼
板1より速い速度で移動し、圧接するようになつ
ている。このため、帯鋼板1の表面とベルト6の
間に入つた研削材8は、帯鋼板表面のスケールを
帯鋼板1がロール2とベルト6の間を通過すると
きに除去する。この際、ベルト6はロール3にて
支持され、ロール4にて駆動される。またロール
5を移動させることによりベルト6に適当な張力
を与えてベルト6を帯鋼板1側に押し付け、研削
材8を帯鋼板1の表面に押し付けている。更に、
帯鋼板1の形状がたとえ入側で波状となつていて
もロール2に巻き付けられた際に平らとなり、研
削材8がベルト6により均一に帯鋼板1の表面に
押し付けられるようになつている。なお、帯鋼板
1の表面スケールを除去した研削材8は、回収装
置9により回収され、再び供給装置7から供給さ
れて再循環使用される。
に進入すると同時に供給装置7からその表面に研
削材8が散布されている。ここでベルト6は帯鋼
板1より速い速度で移動し、圧接するようになつ
ている。このため、帯鋼板1の表面とベルト6の
間に入つた研削材8は、帯鋼板表面のスケールを
帯鋼板1がロール2とベルト6の間を通過すると
きに除去する。この際、ベルト6はロール3にて
支持され、ロール4にて駆動される。またロール
5を移動させることによりベルト6に適当な張力
を与えてベルト6を帯鋼板1側に押し付け、研削
材8を帯鋼板1の表面に押し付けている。更に、
帯鋼板1の形状がたとえ入側で波状となつていて
もロール2に巻き付けられた際に平らとなり、研
削材8がベルト6により均一に帯鋼板1の表面に
押し付けられるようになつている。なお、帯鋼板
1の表面スケールを除去した研削材8は、回収装
置9により回収され、再び供給装置7から供給さ
れて再循環使用される。
上記実施例において、ベルト6は帯鋼板1と同
方向で帯鋼板1よりも速い速度で移動している
が、帯鋼板1よりも遅い速度でもよい。またベル
ト6は帯鋼板1と逆方向に移動してもよい。更に
ベルト6の代りにロールを帯鋼板1に接触させ、
帯鋼板1とロールとを摺接するようにロールの回
転方向および周速度を選択してもよい。
方向で帯鋼板1よりも速い速度で移動している
が、帯鋼板1よりも遅い速度でもよい。またベル
ト6は帯鋼板1と逆方向に移動してもよい。更に
ベルト6の代りにロールを帯鋼板1に接触させ、
帯鋼板1とロールとを摺接するようにロールの回
転方向および周速度を選択してもよい。
このようなベルトあるいはロールの表面は研削
材が供給されたときに、ベルトあるいはロールの
表面に研削材が部分的に埋め込まれて保持される
程度の硬さを有するものであればよい。この状態
で研削材が帯鋼板表面を摺動し、スケールを効率
的に除去できる。ベルトの材質あるいはロールの
表面の材質としてはゴム、プラスチツク、皮等が
挙げられる。
材が供給されたときに、ベルトあるいはロールの
表面に研削材が部分的に埋め込まれて保持される
程度の硬さを有するものであればよい。この状態
で研削材が帯鋼板表面を摺動し、スケールを効率
的に除去できる。ベルトの材質あるいはロールの
表面の材質としてはゴム、プラスチツク、皮等が
挙げられる。
第1図装置を2ケ以上組合せて、帯鋼板の表、
裏の両側を研削することもできる。
裏の両側を研削することもできる。
研削材の硬度はビツカース硬さで帯鋼板の表面
に形成された酸化スケールのビツカース硬さと同
等ないしそれ以上が望ましい。酸化スケールのビ
ツカース硬さは、スケールの組成により若干変動
するが、通常600程度であるので、研削材のビツ
カース硬さは500以上であればよい。すなわち、
帯鋼板は研削前に引張り、またはロール2により
曲折されるため、これらの機械的加工により帯鋼
板の表面に形成されたスケールにはクラツクが生
じるので、スケールの硬さよりも100程度低いビ
ツカース硬さの研削材でもスケールの除去に支障
はない。
に形成された酸化スケールのビツカース硬さと同
等ないしそれ以上が望ましい。酸化スケールのビ
ツカース硬さは、スケールの組成により若干変動
するが、通常600程度であるので、研削材のビツ
カース硬さは500以上であればよい。すなわち、
帯鋼板は研削前に引張り、またはロール2により
曲折されるため、これらの機械的加工により帯鋼
板の表面に形成されたスケールにはクラツクが生
じるので、スケールの硬さよりも100程度低いビ
ツカース硬さの研削材でもスケールの除去に支障
はない。
研削材の粒径は、帯鋼板の表面に形成されたス
ケールの厚さよりも大きく、2000μm以下が望ま
しい。スケールの厚さは通常7〜8μm程度であ
るから、研削材の粒径はほぼ10μmよりも大きい
ことが望ましい。研削材の粒径が10μmよりも小
さいと、研削材が帯鋼板とベルト等の研削用部材
との間で回転し、良好な研削効果が得られない。
一方、研削材の粒径が2000μmよりも大きいと、
研削材が帯鋼板の鉄地への喰い込み、粗大仕上面
となる。
ケールの厚さよりも大きく、2000μm以下が望ま
しい。スケールの厚さは通常7〜8μm程度であ
るから、研削材の粒径はほぼ10μmよりも大きい
ことが望ましい。研削材の粒径が10μmよりも小
さいと、研削材が帯鋼板とベルト等の研削用部材
との間で回転し、良好な研削効果が得られない。
一方、研削材の粒径が2000μmよりも大きいと、
研削材が帯鋼板の鉄地への喰い込み、粗大仕上面
となる。
本発明において、研削材としては、Al2O3
(HV2000)、SiO2(HV1000)、Cr2O3(HV1900)、
ZrO2(HV1000)等の酸化物、SiC(HV3250)、
Cr3C2(HV1300)、Mo2C(HV1500)、V4C3
(HV2800)、WC(HV2400)、TiC(HV3000)、
TaC(HV1800)、VC(HV2800)、ZrC(HV2600)、
HfC(HV2850)、HbC(HV2400)、B4C(HV3500)
等の炭化物、Si3N4(HV2970)、TiN(HV1950)、
ZrN(HV1500)、NbN(HV1400)、TaN
(HV1060)、HfN(HV1600)、AlN(HV1200)等
の窒化物、TiB2(HV3400)、CrB2(HV1800)、
MoB2(HV1380)、ZrB2(HV2200)等の硼化物、
TaSi2(HV1560)、MoSi2(HV1290)、CrSi2
(HV1150)等の硅化物、またさらにFe2O4、
Fe2O3等の鉄酸化物、燐化物が挙げられる。
(HV2000)、SiO2(HV1000)、Cr2O3(HV1900)、
ZrO2(HV1000)等の酸化物、SiC(HV3250)、
Cr3C2(HV1300)、Mo2C(HV1500)、V4C3
(HV2800)、WC(HV2400)、TiC(HV3000)、
TaC(HV1800)、VC(HV2800)、ZrC(HV2600)、
HfC(HV2850)、HbC(HV2400)、B4C(HV3500)
等の炭化物、Si3N4(HV2970)、TiN(HV1950)、
ZrN(HV1500)、NbN(HV1400)、TaN
(HV1060)、HfN(HV1600)、AlN(HV1200)等
の窒化物、TiB2(HV3400)、CrB2(HV1800)、
MoB2(HV1380)、ZrB2(HV2200)等の硼化物、
TaSi2(HV1560)、MoSi2(HV1290)、CrSi2
(HV1150)等の硅化物、またさらにFe2O4、
Fe2O3等の鉄酸化物、燐化物が挙げられる。
特に鉄酸化物を研削材として用いる場合、除去
されたスケールとともに回収装置に回収された研
削材を溶鉱炉に供給し、溶解材料とすることでが
きる。したがつて、鉄酸化物以外の研削材のよう
に除去されたスケールと研削材とを選別する工程
を省略することができる。鉄酸化物として磁鉄
鋼、褐鉄鉱、砂鉄等の粉末を用いることができ
る。
されたスケールとともに回収装置に回収された研
削材を溶鉱炉に供給し、溶解材料とすることでが
きる。したがつて、鉄酸化物以外の研削材のよう
に除去されたスケールと研削材とを選別する工程
を省略することができる。鉄酸化物として磁鉄
鋼、褐鉄鉱、砂鉄等の粉末を用いることができ
る。
尚、本発明の他の実施例として、ベルトにより
研削材の押付力を増加させるために、ベルトの外
側に巻き付けこれに大きな張力を与える別のベル
トを設ける二重ベルト方式等によりベルトの押付
力をアツプさせる構成をとることも出来る。
研削材の押付力を増加させるために、ベルトの外
側に巻き付けこれに大きな張力を与える別のベル
トを設ける二重ベルト方式等によりベルトの押付
力をアツプさせる構成をとることも出来る。
また本発明による方法ではシヨツトブラスト等
に比べて粉塵等の発生が極めて少なく作業環境が
よく、脱スケール部をハウジングで囲めれば作業
環境を一層改善できる。
に比べて粉塵等の発生が極めて少なく作業環境が
よく、脱スケール部をハウジングで囲めれば作業
環境を一層改善できる。
次に第1図に示す表面処理装置において、一定
の研削条件で研削材を変化させたとき帯鋼板の表
面形状を調べた。
の研削条件で研削材を変化させたとき帯鋼板の表
面形状を調べた。
第2図に示すベルト6と帯鋼板1の接触長lと
帯鋼板移動速度vおよびベクト移動速度VBとの
関係を l/VB−v=230mm/70m/min−1m/min=0.2(sec
) として、ベルト材として皮革を用いた。
帯鋼板移動速度vおよびベクト移動速度VBとの
関係を l/VB−v=230mm/70m/min−1m/min=0.2(sec
) として、ベルト材として皮革を用いた。
式に示す脱スケール条件を設定し、以下に示す
各種研削材及びその粒径の違いによる研摩面の粗
度を調べた。なお、本実施例との比較のため、従
来の酸洗による方法によつて研摩した研摩面の粗
度も調べた。帯鋼板の移動速度は熱間圧延で最終
的に出てくる速度と同一とし、また従来の酸洗の
速度と同等(約0.9秒/m)以上の研摩速度とす
るため、ベルトの接触長さを230mm、ベルトの移
動速度を1m/minとして脱スケールを行つた。
なお、帯鋼板へのベルトの押付力を所望値とする
ため移動ロールを押付けることによりコントロー
ルした。
各種研削材及びその粒径の違いによる研摩面の粗
度を調べた。なお、本実施例との比較のため、従
来の酸洗による方法によつて研摩した研摩面の粗
度も調べた。帯鋼板の移動速度は熱間圧延で最終
的に出てくる速度と同一とし、また従来の酸洗の
速度と同等(約0.9秒/m)以上の研摩速度とす
るため、ベルトの接触長さを230mm、ベルトの移
動速度を1m/minとして脱スケールを行つた。
なお、帯鋼板へのベルトの押付力を所望値とする
ため移動ロールを押付けることによりコントロー
ルした。
第3図は、表面処理用研削材に材質Al2O3と、
SiO2を複合し、平均粒径800μmを使用した帯鋼
板処理面粗度を示す。
SiO2を複合し、平均粒径800μmを使用した帯鋼
板処理面粗度を示す。
第4図は、表面処理用研削材に材質SiC、平均
粒径600μm、を使用した帯鋼板処理面粗度を示
す。
粒径600μm、を使用した帯鋼板処理面粗度を示
す。
第5図は、表面処理用研削材に材質Al2O3、
Fe2O3、SiO2を複合し、平均粒径500μmを使用し
た帯鋼板処理面粗度を示す。
Fe2O3、SiO2を複合し、平均粒径500μmを使用し
た帯鋼板処理面粗度を示す。
第6図は、従来の酸洗(HCl20wt%の水溶液
にヘキサメチレンテトラミンを1wt%添加し、80
℃で25秒間帯鋼板を浸漬した)により得られた帯
鋼板処理面粗度を示す。
にヘキサメチレンテトラミンを1wt%添加し、80
℃で25秒間帯鋼板を浸漬した)により得られた帯
鋼板処理面粗度を示す。
第3図〜第6図から、本発明による方法では酸
洗に比べて極めて平滑な処理面が得られることが
判る。また表面処理用研削材の粒径が小さい程、
平滑な処理面が得られることが判る。
洗に比べて極めて平滑な処理面が得られることが
判る。また表面処理用研削材の粒径が小さい程、
平滑な処理面が得られることが判る。
以上のように本発明によれば、化学反応を用い
ないため、省設備化を図ることができ、シヨツト
ブラスト等の機械的方法と比べて作業環境がよく
更に鋼板表面を損傷することなく、また、ベルト
の押付力により研削材が帯鋼板の表面に均一し押
し付けられて効率的に脱スケールを図ることがで
きる。
ないため、省設備化を図ることができ、シヨツト
ブラスト等の機械的方法と比べて作業環境がよく
更に鋼板表面を損傷することなく、また、ベルト
の押付力により研削材が帯鋼板の表面に均一し押
し付けられて効率的に脱スケールを図ることがで
きる。
第1図は本発明の方法を実施するための装置の
一例を示す概略構成図、第2図は実施例の条件を
示すための説明図、第3図A、第4図A、第5図
Aおよび第6図Aはそれぞれ帯鋼板の板厚方向に
おける帯鋼板処理粗度を示す図、第3図B、第4
図B、第5図Bおよび第6図Bはそれぞれ帯鋼板
のパス方向における帯鋼板処理粗度を示す図であ
る。 1……帯鋼板、2……ロール、3……ロール
(案内ロール)、4……ロール(駆動ロール)、5
……ロール(移動ロール)、6……ベルト(エン
ドレスベルト)、7……供給装置、8……研削材、
9……回収装置。
一例を示す概略構成図、第2図は実施例の条件を
示すための説明図、第3図A、第4図A、第5図
Aおよび第6図Aはそれぞれ帯鋼板の板厚方向に
おける帯鋼板処理粗度を示す図、第3図B、第4
図B、第5図Bおよび第6図Bはそれぞれ帯鋼板
のパス方向における帯鋼板処理粗度を示す図であ
る。 1……帯鋼板、2……ロール、3……ロール
(案内ロール)、4……ロール(駆動ロール)、5
……ロール(移動ロール)、6……ベルト(エン
ドレスベルト)、7……供給装置、8……研削材、
9……回収装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 移動する熱延鋼帯の表面に圧接する状態で移
動するエンドレスベルトを設けるとともに前記熱
延鋼帯と前記エンドレスベルトとが互いに圧接す
る圧接面に粒状の研削材を挿入し、該研削材によ
り前記熱延鋼帯の表面を研削する熱延鋼帯の表面
処理方法において、前記熱延鋼帯をロールに摺接
して該ロールの回転とともに移動させ、前記エン
ドレスベルトを該エンドレスベルトの内周面に配
置された複数の案内ロール、前記エンドレスベル
トを駆動する駆動ロール及び前記エンドレスベル
トの外周面に押圧して配置された移動ロールによ
り回転させるとともに、該移動ロールの前記押圧
により前記熱延鋼帯への前記エンドレスベルトの
押付力を制御し、かつ該エンドレスベルトの移動
速度と前記熱延鋼帯の移動速度とに速度差を与え
ることを特徴とする熱延鋼帯の表面処理方法。 2 前記研削材は、ビツカース硬さが前記熱延鋼
帯に形成された酸化スケールのビツカース硬さと
同等ないしそれ以上であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の熱延鋼帯の表面処理方
法。 3 前記研削材は、粒径が前記熱延鋼帯の表面に
形成された酸化スケールの厚さよりも大きく
2000μm以上であることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の熱延鋼帯の表面処理方法。 4 前記研削材は、鉄酸化物であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の熱延鋼帯の表面
処理方法。 5 前記エンドレスベルトは、圧接移動時に前記
研削材が部分的に埋め込まれる程度の硬さを有す
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
熱延鋼帯の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17260583A JPS6064721A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | 熱延鋼帯の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17260583A JPS6064721A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | 熱延鋼帯の表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6064721A JPS6064721A (ja) | 1985-04-13 |
JPH0534094B2 true JPH0534094B2 (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=15944959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17260583A Granted JPS6064721A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | 熱延鋼帯の表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6064721A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59202114A (ja) * | 1983-05-02 | 1984-11-15 | Hitachi Ltd | 表面処理方法およびその装置 |
-
1983
- 1983-09-19 JP JP17260583A patent/JPS6064721A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59202114A (ja) * | 1983-05-02 | 1984-11-15 | Hitachi Ltd | 表面処理方法およびその装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6064721A (ja) | 1985-04-13 |
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