JPH05340938A - コンクリートの均し時期判定方法及びコンクリートの 均し時期判定装置 - Google Patents

コンクリートの均し時期判定方法及びコンクリートの 均し時期判定装置

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JPH05340938A
JPH05340938A JP17484792A JP17484792A JPH05340938A JP H05340938 A JPH05340938 A JP H05340938A JP 17484792 A JP17484792 A JP 17484792A JP 17484792 A JP17484792 A JP 17484792A JP H05340938 A JPH05340938 A JP H05340938A
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electric resistance
leveling
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time
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Toshio Hayashi
寿夫 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コテ均し作業の効率化を図る。 【構成】コンクリート躯体2中に、該躯体2の電気抵抗
値Rnを検出し得るセンサ9を埋設し、電気抵抗測定装
置10を該センサ9に、該センサ9が計測した電気抵抗
値Rnを表示盤11に表示し得る形で接続しておき、電
気抵抗値Rnがコンクリートの最適均し時期Tnに対応
する判定基準値RNに到達したところで、コテ均し作業
を行う。この時期Tnは、凝固完了しておらずコテ均し
作業が容易であり乍ら、ブリージング生成は収束してい
るので、良好な表面仕上げが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコテ均し作業の効率化を
図るためのコンクリートの均し時期判定方法及びコンク
リートの均し時期判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートをコテ均しで仕上げ
る場合には、打設されたコンクリートのブリージングが
収まって、これ以上はレイタンスが生成されなくなっ
た、という該コンクリートの一応の硬化時点において、
木ゴテや金ゴテでその表面部分を数回づつ押さえる形で
均し作業が行われている。当該コンクリートの均し時期
は、これが早過ぎる場合にはその後のブリージングによ
り表面強度の低下を拱くことになり、また、その時期が
遅すぎる場合には、コンクリートの硬化が進み過ぎて作
業能率が悪くなると共に、その表面の平滑性を保つこと
が困難になるので、適切な均し時期の判定には、熟練技
術者の経験と勘による判断が不可欠なものとされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、コンクリー
トの凝固特性は、当該コンクリートの配合条件はもとよ
り、コンクリート打設時の温度、風速、日射等の各種の
施工環境の変化に応じて大きく変化してしまう為に、た
とえ熟練技術者であってもその最も適切なコテ均し時期
を正確に判定するのは至難を極めるものであった。そこ
で、打設されたコンクリートの最も適切な均し時期を、
自動的に判定することが出来れば、コンクリートを常に
良質な表面状態に仕上げることが出来、打ち放しコンク
リートの表面仕上げやコンクリート打ち継ぎ目の品質向
上に多いに役立つことになり、そういったことの可能な
手法が求められていた。本発明は、上記事情に鑑み、熟
練技術者の手を借りることなく自動的にコンクリートの
最適な均し時期を判定できるようにした、コンクリート
の均し時期判定方法及びコンクリートの均し時期判定装
置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、コンクリ
ート躯体(2)に、該コンクリート躯体(2)の電気抵
抗値(Rn)を検出し得る電気抵抗測定手段(9)、
(10)、(11)を設けておき、前記電気抵抗値測定
手段(9)、(10)、(11)が検出する電気抵抗値
(Rn)が所定の値(RN)に到達したならコンクリー
トの最適均し時期であることを判定するようにして、構
成される。また、コンクリート躯体(2)の電気抵抗値
(Rn)を検出し得るセンサ(9)を有し、前記センサ
(9)は前記コンクリート躯体(2)中に埋設し、前記
センサ(9)の出力から該センサ(9)が埋設されたコ
ンクリート躯体(2)の電気抵抗値(Rn)を検出する
電気抵抗検出手段(10)を設け、前記電気抵抗検出手
段(10)に電気抵抗表示手段(11)を、該電気抵抗
検出手段(10)が検出する電気抵抗値(Rn)を表示
し得る形で接続して、構成される。なお、( )内の番
号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的なも
のであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束さ
れるものではない。以下の「作用」の欄についても同様
である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、電気抵抗測定
手段(9)、(10)、(11)が、ブリージング生成
の低減と共に上昇する形のコンクリート躯体(2)の電
気抵抗値(Rn)を逐次検出するように作用する。ま
た、電気抵抗検出手段(10)はコンクリート躯体
(2)の電気抵抗値(Rn)のそれぞれを電気抵抗値表
示手段(11)にリアルタイムで表示させるように作用
する。
【0006】
【実施例】図1は本発明によるコンクリートの均し時期
判定装置の一実施例を示す断側面図、図2は図1に示す
コンクリートの均し時期判定装置の制御ブロック図、図
3はコンクリートの電気抵抗値の経時変化状態の一例を
示す図、図4はコンクリートの均し時期を判定するため
に用いた試験供試体の一例を示す図、図5は図4に示す
試験供試体を用いて実測したコンクリート表面強度と均
し時期の相関図、図6はコンクリートの凝固状態を示す
貫入抵抗値の経時変化図である。
【0007】構造物1には、図1に示すように、該構造
物1の表層部分に所定の厚さW1に形成されたコンクリ
ート躯体2が、表面2a上を未だコテ仕上げされていな
い状態で配設されており、コンクリート躯体2には、該
躯体2の電気抵抗値を測定するための測定点6が図1矢
印D、E方向に所定のピッチL1をなし且つ図1中紙面
と直交する方向にも図示されない所定のピッチをもって
並ぶ形で複数設けられている。また、コンクリート躯体
2には該躯体2の均し時期を判定するための装置である
施工管理装置21が配設されており、施工管理装置21
にはコンクリート躯体2の電気抵抗を測定するための測
定棒7が、該躯体2の表面2aから図1下側に向かって
垂設された形で、各測定点6においてコンクリート躯体
2中に埋設されている。各測定棒7の図中右側に示す部
分には公知のLCRメータ、回路素子測定器等に用いら
れるステンレス電極からなるセンサ9が、それぞれのセ
ンサ9が配置された層域、即ちコンクリート躯体2の上
層部2Aと中層部2Bと下層部2Cのそれぞれの電気抵
抗値Rnを計測し得る形で、上下方向に3ヶ並んで装着
されている。各センサ9は各測定点6毎に2極間交流抵
抗検出式の電気抵抗測定装置10に接続しており、電気
抵抗測定装置10には表示盤11が接続している。電気
抵抗測定装置10は、図2に示すように、主制御部12
を有しており、主制御部12には、電気抵抗値検出部1
3、電気抵抗測定値メモリ15、均し時期評価判定部1
6、判定基準値メモリ17、表示判定部19等が接続さ
れている。電気抵抗値検出部13には前記センサ9のそ
れぞれが接続されており、表示判定部19には前記表示
盤11が接続されている。
【0008】構造物1等は以上のような構成を有してい
るので、該構造物1を構築する際にはコンクリート躯体
2の図1下側に示す、該躯体2の下側に既に打設構築さ
れたコンクリート躯体或いは捨てコンクリート或いは地
盤等の基盤3の表面3aを略均一に成型して後、コンク
リート躯体2の設計仕様に対応した形で所定の配合に混
練されたコンクリートを、厚さW1をなし得る形でミキ
サ車等を介して投下打設する。こうして基盤3上に投下
打設されたコンクリートは、まず投下されて直後は、コ
ンクリート中の水分とセメントが分離状態を呈している
ことから、図3におけるLine1左端部に示すよう
に、その電気抵抗値Rnが相対的に大きく、そして、時
間Tの経過と共にコンクリート中の水分が集合してくる
形で、次第にそれぞれの電気抵抗値Rnが低減してき
て、所定の最低値Rminに到達する。(この間の経過時
間は打設後数時間である。)その後、コンクリートの硬
化が進行するに連れて、電気抵抗値Rnは最低値Rmin
から再び相対的に上昇していき、該コンクリートの一応
の凝固完了迄の間に、その時間Tに対する電気抵抗値R
nの上昇率は徐々に緩やかになっていく。この間コンク
リート躯体2には忌避のブリージングが生じており、当
該ブリージングの生成は、コンクリートの一応の凝固迄
継続することになる。即ち、ブリージングによる水分補
給の減少に連れて、コンクリート躯体2の電気抵抗値R
nは次第に低減することになる。なお、一定の厚さW1
になるよう敷き均されたコンクリートの電気抵抗値Rn
の経時変化様態は、同一の測定点6における上層部2A
と下層部2Cでは若干の差異を呈し、即ち、コンクリー
ト中の水分は下層部2Cに比して上層部2Aの方が早期
に乾燥発散するところから、その分下層部2Cの電気抵
抗値Rnは遅れて上昇する。また、コンクリート躯体2
は、その各測定点6における電気抵抗値Rnの経時変化
様態が、打設時間の若干のずれ及びその養生環境の差異
によりそれぞれ少しづつ異なってくる。
【0009】そこで、施工管理装置21は、コンクリー
ト躯体2の各測定点6における電気抵抗を測定管理する
ことによりそのコンクリート凝固状態を評価して、各測
定点6における躯体2の最適な均し時期を判定指示す
る。このため施工管理装置21においては、コンクリー
トを打設して後の最適均し時期Tnを設定する為に、図
4に示す供試体25を用いてその表面25aの剥離強度
試験を予め行い、当該試験の結果に基づき最適均し時期
Tnを求め、当該最適均し時期Tnにおける電気抵抗値
Rnを図4に示すLine1から設定する形で、電気抵
抗の判定基準値RNが判定基準値メモリ17に入力され
ている。
【0010】即ち、図4に示す供試体25は、φ50mm
モールド成型による供試体25を、所定の時間Tの経過
後にその表面25aをコテ均しして後、コンクリート用
接着材を用いて金属製のプレート26、26間に挟着
し、該プレート26、26を図4矢印F、G方向に引張
ることにより表面25aの剥離強度を求めるものであ
る。また、供試体25を打設成型する際には、該供試体
25と同一配合で同一養生条件の供試体25’(図示せ
ず)を成型しておき、当該供試体25’を用いて公知の
貫入抵抗試験を行う。すると、供試体25は、図5Li
ne2に示すように、コテ均しする迄の経過時間Tが大
になるほど、表面25aの剥離強度が大になる(即ち、
ブリージング生成量が大である間にコテ均ししてもその
後のブリージング生成により供試体表面25aとプレー
ト26が剥離し易くなる)が、当該強度の増加割合が著
しく変化して所定の強度Fnに到達したときの経過時間
Tn’は、図5一点鎖線Line3で示す供試体25の
ブリージング生成量の低減割合が著しく変化した後、即
ちブリージング生成が収束する時間に対応することにな
る。一方、供試体25と同一配合で同一養生条件の供試
体25は、図6に示すように、その一応の凝固終了と見
做される貫入抵抗値Pmに到達する迄の間に、経過時間
Tに対して図6Line4に示す貫入抵抗値の変化様態
を示し、前記経過時間Tn’に対応する貫入抵抗値はP
nになる。当該供試体25’の貫入抵抗値Pは、これが
大になる程コテ均しが難しくなり、即ち表面の平滑な仕
上げが得られなくなるために、これが小であるほどコテ
均し作業には適している。そこで、経過時間Tn’は、
ブリージング生成が収束して居乍らコンクリートの凝固
が完了していない為にその表面仕上げが容易である時期
に対応することになり、この時期を最適均し時期Tnと
するようにして、当該最適均し時期Tnにおける電気抵
抗値Rnを図3Line1から設定して、該電気抵抗値
Rnに基づく判定基準値RNを判定基準値メモリ17に
入力しておく。
【0011】すると、コンクリート躯体2の打設作業時
に施工管理装置21を起動させると、図1に示すよう
に、該躯体2中に配置されている複数のセンサ9は、該
センサ9が接触している部位のコンクリートの電気抵抗
値Rnに応じて出力値Sを変化させる。そこで、まず、
主制御部12は電気抵抗検出部13に、複数のセンサ9
が出力する出力値Sを、計測値信号Sn(即ち図1に示
すS1、S2、S3等)を介してリアルタイムで検知さ
せて、該出力値Sに基づきそれぞれのセンサ9が配置さ
れた層域部分のコンクリートの電気抵抗値Rnを演算検
出させる。すると、各測定点6の上層部2A、中層部2
B、下層部2Cにおける電気抵抗値Rnが、電気抵抗値
検出部13を介してリアルタイムで検出されるので、そ
こで主制御部12は電気抵抗値検出部13が検出した電
気抵抗値Rnを電気抵抗測定値メモリ15に格納させ
る。こうしてコンクリートの電気抵抗値Rnをリアルタ
イムで検出する作業を連続的に行うことにより、電気抵
抗測定値メモリ15に格納された各測定点6の上層部2
A、中層部2B、下層部2Cの電気抵抗値Rnは、連続
的に逐次更新させられる。
【0012】一方主制御部12は、前述したように判定
基準値メモリ17に入力された電気抵抗の判定基準値R
Nを、コンクリート投下からの経過時間Tに対応させた
形で、均し時期評価判定部16に読み取りさせる。そし
て、均し時期評価判定部16は、上述したように電気抵
抗測定値メモリ15に連続的に逐次更新させられる形で
格納されている電気抵抗値Rnのそれぞれが、コンクリ
ート投下からの経過時間Tに対応する判定基準値RNに
到達しているか否かを所定の経過時間T毎にチェックす
る。すると、各測定点6における上層部2A、中層部2
B、下層部2Cの電気抵抗値Rnがコンクリート打設時
からの経過時間Tに対してそれぞれ図3に示すLine
1より左方にポイントされている間は、当該測定点6部
分においてブリージング生成がなされていると、均し時
期評価判定部16により判定される。こうして均し時期
評価判定部16は所定の経過時間T毎に、測定点6の周
囲にあるコンクリートのブリージング生成度合いを評価
するので、次に主制御部12はこれを表示判定部19に
読み取りさせる。これを受けた表示判定部19は表示盤
11に、各測定点6の上層部2A、中層部2B、下層部
2Cにおける各電気抵抗値Rnを表示させる。すると、
表示盤11にはコンクリート躯体2に分散配置された形
の各測定点6において上層部2A、中層部2B、下層部
2C等の深さによって相違する形の各電気抵抗値Rn
が、リアルタイムで且つ3次元的に表示される。そし
て、電気抵抗測定値メモリ15に逐次更新格納されてい
る値が判定基準値RNに到達して、均し時期評価判定部
16が、最適均し時期Tnを判定したところで、主制御
部12は、これを表示判定部19を介して表示盤11に
表示させる。従って、作業員は表示盤11の前面に配置
してこれを監視しているだけで、各測定点6の最適均し
時期Tnを掌握することが出来るので、これに基づき適
格なコテ均し指示を出して、コテ均し作業を進める。す
ると、コンクリート躯体2はそのブリージング生成が収
束して、且つコテ均し容易な最適均し時期Tnにおい
て、コテ均し作業を開始されることにより、その表面2
a部分が平滑で且つ十分な養生状態で硬化することが出
来、後に当該表面2a部分のレイタンス除去することに
より、その硬化後に均一且つ高い最終強度で且つ表面の
平滑なコンクリート躯体2となる。従って、コンクリー
ト躯体2が打ち放しコンクリートである場合、或いはそ
の表面2a上に新たな躯体を打ち継ぐ場合に、その表面
2a部分の平滑性及びその強度は、常に良好な状態が確
保される。
【0013】なお、測定棒7に装着されたセンサ9は公
知の如く極軽薄且つ安価なものであるためコンクリート
中に埋め殺してしまい、コンクリート硬化後に該センサ
9を測定棒7と共に抜去するようなことはしない。従っ
て、コンクリート躯体2が構築完了した後には表面2a
から突出しているセンサ9と電気抵抗測定装置10とを
接続している線材を適宜切断するだけで、電気抵抗測定
装置10の表示盤11がある本体側を再び他のコンクリ
ート躯体に配設可能となり、コンクリート躯体2の転圧
表面である表面2a等を傷付ける懸念がなく、また穿孔
及び埋め戻し手間を要するようなこともない。なお、こ
うして評価される各測定点6における均し時期は、セン
サ9が装着された測定棒7の設置ピッチ(図1中L1で
図示)を適宜短くするだけで簡単にその信頼性を向上さ
せることが出来る。また、施工管理装置21は上述した
ように穿孔、埋め戻し等が不要である非破壊検査であり
乍ら、所謂RI密度計のように電気抵抗測定装置10の
本体やセンサ9部分が躯体表面2a上を走行することが
ないので、計測作業に関る労力と経費を節減させ乍ら、
容易にコンクリートの施工管理を行うことが出来る
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、、
コンクリート躯体2に、該コンクリート躯体2の電気抵
抗値Rnを検出し得るセンサ9、電気抵抗測定装置1
0、表示盤11等の電気抵抗測定手段を設けておき、前
記電気抵抗値測定手段が検出する電気抵抗値Rnが判定
基準値RN等の所定の値に到達したならコンクリートの
最適均し時期であることを判定するようにして構成した
ので、電気抵抗測定手段が、ブリージング生成の低減と
共に上昇する形のコンクリート躯体2の電気抵抗値Rn
を逐次検出することが出来る。従って、電気抵抗検出手
段が検出する電気抵抗値Rnは、コンクリート躯体2の
ブリージング生成の低減を示すものになるため、該電気
抵抗値Rnが所定の値RNに到達したなら、躯体2のブ
リージング生成は一応終了したと見做されるので、その
時期にコンクリート躯体2の表面2aをコテ均しするこ
とにより、該表面2aを平滑で且つ良好な状態に仕上げ
ることが簡単且つ確実に出来る。即ち本発明によるコン
クリートの均し時期判定方法によれば、コンクリート躯
体2の凝固特性が、その配合条件、或いはコンクリート
打設時の温度、風速、日射等の各種の施工環境の変化に
応じて如何様に変化する場合にも、当該コンクリート躯
体2における最適な均し時期が、熟練技術者の手を借り
ることなく自動的に判定されるので、これにより判定さ
れた最適判定時期Tnにおいてコンクリート躯体2を均
すことにより、コテ均し作業が効率的に行われて、コン
クリート構造物の効率的な打設構築作業及び適格な仕上
げが可能となる。また、コンクリート躯体2の電気抵抗
値Rnを検出し得るセンサ9を有し、前記センサ9は前
記コンクリート躯体2中に埋設し、前記センサ9の出力
から該センサ9が埋設されたコンクリート躯体2の電気
抵抗値Rnを検出する電気抵抗測定装置10等の電気抵
抗検出手段を設け、前記電気抵抗検出手段に表示盤11
等の電気抵抗表示手段を、該電気抵抗検出手段が検出す
る電気抵抗値Rnを表示し得る形で接続して構成する
と、電気抵抗検出手段はコンクリート躯体2の電気抵抗
値Rnのそれぞれを電気抵抗値表示手段にリアルタイム
で表示させることが出来る。従って、コンクリート打設
に先立ちコンクリート躯体2を打設構築するための型枠
中にセンサ9を配する形で、コンクリートの均し時期判
定装置を躯体2に配設しておけば、コンクリート打設後
に単に表示盤11等を介して画面操作するだけで、コン
クリート躯体2の電気抵抗値Rnを適格に掌握して、こ
れによりコンクリート躯体2の最適な均し時期をリアル
タイムで判定して、信頼性高く施工管理することが可能
となる。すると、コンクリートの均し時期が早過ぎて、
その後のブリージングにより表面強度の低下を拱いた
り、或いはその時期が遅すぎることによりコンクリート
の硬化が進み過ぎて作業能率が悪くなる恐れなく、常に
最適な時期に適切な均し指示を出して、該コンクリート
躯体2の表面2aを良好な条件で平滑且つ高品位に仕上
げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンクリートの均し時期判定装置
の一実施例を示す断側面図である。
【図2】図1に示すコンクリートの均し時期判定装置の
制御ブロック図である。
【図3】コンクリートの電気抵抗値の経時変化状態の一
例を示す図である。
【図4】コンクリートの均し時期を判定するために用い
た試験供試体の一例を示す図である。
【図5】図4に示す試験供試体を用いて実測したコンク
リート表面強度と均し時期の相関図である。
【図6】コンクリートの凝固状態を示す貫入抵抗値の経
時変化図である。
【符号の説明】
2……コンクリート躯体 9……センサ 10……電気抵抗検出手段(電気抵抗測定装置) 11……電気抵抗表示手段(表示盤) 21……コンクリートの均し時期判定装置(施工管理装
置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート躯体に、該コンクリート躯体
    の電気抵抗値を検出し得る電気抵抗測定手段を設けてお
    き、 前記電気抵抗値測定手段が検出する電気抵抗値が所定の
    値に到達したならコンクリートの最適均し時期であるこ
    とを判定するようにして構成した、コンクリートの均し
    時期判定方法。
  2. 【請求項2】コンクリート躯体の電気抵抗値を検出し得
    るセンサを有し、 前記センサは前記コンクリート躯体中に埋設し、 前記センサの出力から該センサが埋設されたコンクリー
    ト躯体の電気抵抗値を検出する電気抵抗検出手段を設
    け、 前記電気抵抗検出手段に電気抵抗表示手段を、該電気抵
    抗検出手段が検出する電気抵抗値を表示し得る形で接続
    して構成した、コンクリートの均し時期判定装置。
JP17484792A 1992-06-09 1992-06-09 コンクリートの均し時期判定方法及びコンクリートの 均し時期判定装置 Pending JPH05340938A (ja)

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