JPH05340462A - 流体伝動装置のブレード及びこれの製造方法 - Google Patents

流体伝動装置のブレード及びこれの製造方法

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JPH05340462A
JPH05340462A JP17015592A JP17015592A JPH05340462A JP H05340462 A JPH05340462 A JP H05340462A JP 17015592 A JP17015592 A JP 17015592A JP 17015592 A JP17015592 A JP 17015592A JP H05340462 A JPH05340462 A JP H05340462A
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burr
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Tetsuo Fukuoka
哲男 福岡
Naoto Taguchi
直人 田口
Masayuki Suzuki
正行 鈴木
Makoto Umezawa
誠 梅沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体伝動装置のブレードを、組み立てに支障
を生じないように、かつ安価に製造する。 【構成】 ブレード10のつめ部12の先端部がプレス
加工によって加工硬化される(コイニング工程)。これ
によりつめ部先端部が圧縮され、加工部分の板厚が、コ
イニング加工されていない部分の板厚よりも薄いものと
される。次いで、つめ部の加工部分の端部が所定の形状
となるようにプレス切断される(プレス切断工程)。切
断部分は、加工硬化されているので、プレス切断工程時
にバリが出にくい。次に、プレス切断工程によって生じ
たバリ16をプレスする工程(バリつぶし工程)が行わ
れる。これにより、バリのはみ出しが修正され、ブレー
ドをシェル18に取り付ける作業が容易になる。組み立
て時、バリはブレードと一体の状態のまま、シェルの溝
内に押し込まれることになるので、流体伝動装置の流体
中に混入するようなこともない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体伝動装置のブレー
ド及びこれの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の自動変速機に用いられるトルクコ
ンバータ、流体継手などの流体伝動装置には、半円環状
の部材の内周面に略放射状に多数のブレード取付溝が形
成されたシェルと、これらのブレード取付溝にはめ込ま
れるつめ部が形成された多数のブレードと、を有する羽
根車が用いられる。このような従来の流体伝動装置のブ
レードとしては、特開昭61−82067号公報に示さ
れるようなものがある。これに示される流体伝動装置の
ブレードは、これのつめ部のシェルはめ込み側端部がプ
レス加工によって面取りされている。すなわち、ブレー
ドは、板材からプレス機によって所定形状にプレス成形
されるが、プレス加工によって図5に示すように、ブレ
ードつめ部50にバリ52が生じ、このままでは、バリ
52が邪魔してブレードをシェルに組み込む作業が面倒
となるので、ブレードつめ部50のうち、最後に溝には
め込まれるつめの縁に、図6に示される下型54及び上
型56間で加圧して面取りを行い、図7に示すような面
取り部50aを形成させる。これにより、バリ52が取
り除かれ、ブレードをシェルにはめ込む作業がバリ52
などに邪魔されずに、かつ面取り部50aを案内として
円滑・容易に行えるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の流体伝動装置のブレードには、製造コスト
がかさむという問題点があった。すなわち、面取りプレ
ス加工においては、図6に示すように、バリ52が切り
粉状に砕かれてプレスくず52aとなる場合があるの
で、ブレードに付着したプレスくず52aを除去するた
めの洗浄工程が必要になり、また金型も頻繁に清掃する
必要があり、ブレードの製造コストがかさむことにな
る。ブレードの面取りを、研削式、切削式、ショットブ
ラスティング式などのバリ取り機によって行うようにす
れば、ブレード洗浄工程は必要なくなるが、バリ取り機
及びこれのための工程が必要になり、上記と同様にブレ
ードの製造コストがかさむという問題点がある。なお、
ブレードをシェルに組み付ける作業を容易にするため
に、シェルのブレード取付溝寸法をバリ52の発生を見
込んだ大きいものに形成して、ブレードのバリ52除去
作業及び洗浄作業を省略することも考えられるが、この
方法では、ブレードを安価に製作することはできるもの
の、組立作業においてブレードの倒れが生じ、シェルに
対してブレードを所定の位置精度で組み立てることがで
きず、また、組み立てることができたとしても、作動中
にブレードの緩みを生ずるという別の問題点がある。本
発明はこのような課題を解決することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレス機を用
いてブレードのつめ部をコイニング加工することによっ
てつめ部に薄肉部を形成し、次にこの薄肉部を所定形状
に切断し、これによって生じたバリをプレスによってつ
ぶすことにより上記課題を解決する。すなわち本発明の
流体伝動装置のブレードは、ブレードのつめ部(12)
の先端側に、肉厚がつめ部の他の部分よりも薄い薄肉部
(12b)が形成されており、薄肉部(12b)の縁部
のバリ(16)が厚さ方向に突出しないようにつぶされ
ている。また、その製造方法は、板材から所定形状にプ
レス成形された状態のブレードのつめ部を、これの先端
側が他の部分よりも薄肉になるように押圧するコイニン
グ工程と、つめ部の先端側を所定の形状に切断するプレ
ス切断工程と、プレス切断工程によって生じたバリを薄
肉部の厚さまでプレス加工によってつぶすバリつぶし工
程と、を順次行うようにしている。なお、かっこ内の符
号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】ブレードは、板材から所定形状にプレス成形さ
れ、つめ部となる部分で板材とつながったままとされて
いる。この状態から、これのつめ部となる部分の先端部
がコイニング加工される(コイニング工程)。これによ
りつめ部先端部が圧縮され、コイニング加工された部分
の板厚が、他のコイニング加工されていない部分の板厚
よりも薄いものとされる。次いで、つめ部のコイニング
加工部分が所定の形状となるように、プレス切断される
(プレス切断工程)。これによりブレードは板材から切
り離される。この際つめ部の切断部にバリは生じにくく
なっている。すなわち、コイニング加工された部分は、
加工硬化されているので、プレス切断工程時にバリが出
にくい。それでも比較的小さいバリが生じる場合がある
ので、次に、プレス切断工程によって生じたバリをプレ
スするプレス加工が行われる(バリつぶし工程)。この
ようにして製造されたブレードのコイニング加工部分
は、厚さ寸法が小さくなっているため、ブレードをシェ
ルに組み付ける作業が容易になる。また、組み付け作業
の際、バリはブレードと一体の状態のまま、シェルの溝
内に押し込まれることになるので、バリが切り粉状とは
ならない。このため、切り粉状のバリのために油圧制御
装置、軸受装置などが損傷されるようなこともなくな
る。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。ブレード10
は、まずプレス機の図示してない成形型によって長尺の
板材から所定形状に成形される。なお、この時点では、
ブレード10は、つめ部12及び14となる部分の先端
側で板材とつながっており、切り離されてはいない。次
に、板材が送られて、ブレード10は、図1(a)に示
す上型20及び下型22間の加工位置に順送りされ、こ
れらによってブレードつめ部12が、プレスされる(コ
イニング工程)。すなわち、図2(a)に拡大図として
示すように、ブレードつめ部12の先端部が圧縮され、
薄肉部12bが形成される。これによりブレードつめ部
12は、コイニング加工されていない厚肉部12a、コ
イニング加工された薄肉部12b及び傾斜部12cを有
する形状とされる。なお、図1(a)は、コイニング加
工が終了した状態が示されている。図3に示すように、
薄肉部12bは、厚肉部12aよりも片側で0.2〜
0.3mm薄肉となるように圧縮されている。これによ
り、ブレード10は、これの薄肉部12bが加工硬化さ
れた状態となる。
【0007】次に、さらに板材が送られて、ブレード1
0は、図1(b)に示す切断用の上型24及び下型26
間の加工位置に順送りされ、これらによってブレードつ
め部12の薄肉部12bが所定の形状に切断される(プ
レス切断工程)。これにより、切断部分にバリ16が出
た状態となるが、薄肉部12bが加工硬化されているた
めバリ16が出にくく、加工硬化されていない場合に比
較して、バリ16の量は少ないものとされる。なお、ブ
レード10には、同様なブレードつめ部14が形成され
ているが(図2参照)この部分はまだ板材とつながって
いる。
【0008】次に、また板材が送られ、ブレード10
は、上型30及び下型32間の加工位置に順送りされ、
これらによって図1(c)に示すように、バリ16がプ
レスされる(バリつぶし工程)。すなわち、バリ16
は、図1(b)に示すように図中下向きに突き出した状
態から、図1(c)に示すように図中右方向に突き出し
た状態(薄肉部2bの厚さ寸法からはみ出さない状態)
となるように、プレスされる。次いでブレードつめ部1
4が板材から切断され、ブレード10のプレス加工が完
了する。
【0009】次に、このようにして製造されたブレード
10を、シェル18に組み込む手順を説明する。図3に
示すように、シェル18には、これの内周面に放射状に
ブレード取付溝18aが多数形成されている。なお、ブ
レード取付溝18aは、図4に示すように内周側の同様
のブレード取付溝18bとともに同心円状に形成されて
いる。ブレード取付溝18aの溝幅wは、ブレード10
の厚肉部12aの板厚tとほぼ等しいものとされてい
る。したがってシェル18のブレード取付溝18aとブ
レード10の薄肉部12bとの間には、両側にそれぞ
れ、すきまsができることになる。また、バリ16は、
ブレード取付溝18aの深さ方向に突き出た状態とな
り、すきまsには影響を与えない関係配置となってい
る。ブレード10をシェル18のブレード取付溝18b
上に位置させた状態から、つめ部14を内周側のブレー
ド取付溝18bにはめ合わせる。次に、図中、右側のつ
め部12を外周側のブレード取付溝18aにはめ合わせ
る。この際、ブレード10の薄肉部12bを案内として
ブレード取付溝18aにはめ込んでいくので、ブレード
組み付け作業を容易に行うことができる。このようにし
てブレード10をシェル18に仮組み付けしたら、ブレ
ード10の図中上部をハンマで軽くたたいて所定位置ま
でシェル18に打ち込むことにより、最終的な組み付け
を行う。これによりバリ16は、シェル18のブレード
取付溝18a内に閉じ込められた状態となるので、流体
伝動装置を作動中にバリ16が流体中に混入するような
トラブルが生じないようにすることができる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば流
体伝動装置のブレードを安価に製造することができる。
また、ブレードに生じたバリが組み立ての邪魔になるよ
うなことがなく、流体伝動装置の流体中にバリが混入す
るようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレードの加工順序を説明する図である。
【図2】ブレードつめ部の加工位置を示す図である。
【図3】ブレードとシェルのブレード取付溝との関係を
説明する図である。
【図4】シェルにブレードを組み付けた状態を示す図で
ある。
【図5】プレス成形によってブレードにバリが出た状態
を示す図である。
【図6】従来のブレードの面取り工程を示す図である。
【図7】従来の面取りされたブレードを示す図である。
【符号の説明】
10 ブレード 12 つめ部 12a 厚肉部 12b 薄肉部 14 つめ部 16 バリ 18 シェル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅沢 誠 神奈川県横浜市神奈川区宝町二番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータ、流体継手などの流体
    伝動装置のブレードであって、シェルの内周面にはめ込
    むつめ部を有する形状にプレス成形されたものにおい
    て、 ブレードの上記つめ部の先端側に、肉厚がつめ部の他の
    部分よりも薄い薄肉部が形成されており、薄肉部の縁部
    のバリが厚さ方向に突出しないようにつぶされているこ
    とを特徴とする流体伝動装置のブレード。
  2. 【請求項2】 板材から所定形状にプレス成形された状
    態のブレードのつめ部を、これの先端側が他の部分より
    も薄肉になるように押圧するコイニング工程と、つめ部
    の先端側を所定の形状に切断するプレス切断工程と、プ
    レス切断工程によって生じたバリを薄肉部の厚さまでプ
    レス加工によってつぶすバリつぶし工程と、を順次行う
    流体伝動装置のブレードの製造方法。
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