JPH05340311A - 排気ガス還流装置の故障診断装置 - Google Patents

排気ガス還流装置の故障診断装置

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JPH05340311A
JPH05340311A JP4173773A JP17377392A JPH05340311A JP H05340311 A JPH05340311 A JP H05340311A JP 4173773 A JP4173773 A JP 4173773A JP 17377392 A JP17377392 A JP 17377392A JP H05340311 A JPH05340311 A JP H05340311A
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JP
Japan
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exhaust gas
valve
exhaust
flow rate
pipe
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JP4173773A
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English (en)
Inventor
Akira Utsuki
晃 宇津木
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気環流弁の故障診断を正確に行い、全体の
構造を簡略化する。 【構成】 吸気管2の分岐管路5と排気管7の分岐管7
Aとによって環流路8を構成し、環流路8の途中には弁
体15が弁座5Bに離着座する排気環流弁9を設ける。
電磁弁18を開弁させると、排気環流弁9の制御圧室1
1内に負圧導入部6から負圧が導入されて弁体15が開
弁し、エンジン本体1からの排気ガスが矢示A方向に環
流する。そして、この排気ガスの流量を流量センサ19
で検出し、この流量に基づいて排気還流弁9の故障診断
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ン等に好適に用いられる排気ガス還流装置の故障診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン本体と、該エンジン本
体の吸気側に接続され、途中部位にスロットル弁が設け
られた吸気管と、前記エンジン本体の排気側に接続さ
れ、該エンジン本体から排気ガスを排出する排気管と、
該排気管内の排気ガスを還流すべく、一端側が該排気管
の途中部位に接続され、他端側が前記スロットル弁の下
流側で前記吸気管に接続された排気ガスの還流路と、該
還流路の途中に設けられ、開弁時に前記排気ガスの一部
を排気管から吸気管に還流させ、閉弁時に前記排気ガス
の還流を停止させる排気還流弁と、前記エンジン本体の
運転状態に基づき、該排気還流弁を開,閉弁させる還流
弁制御手段とからなる排気ガス還流装置は、例えば特開
昭63−261134号公報等によって知られている。
【0003】この種の従来技術による排気ガス還流装置
では、エンジン本体が所定の運転状態に達したときに、
還流弁制御手段によって排気還流弁を開弁させ、排気管
内を流れる排気ガスの一部を還流路を介して吸気管内に
還流させることにより、この還流した排気ガスを吸入空
気と共にエンジン本体の燃焼室内に吸込ませる所謂EG
R制御を行うようにしている。そして、このEGR制御
により、燃焼室内に還流された排気ガスは、吸入空気と
燃料との混合気が燃焼室内で燃焼するときに、燃焼ガス
を冷却することによって燃焼ガスの燃焼温度が、例えば
2000°K以上の高温になるのを抑え、排気ガス中の
有害成分である窒素酸化物(NOx )の濃度を低減させ
る。
【0004】また、この種の従来技術による排気ガス還
流装置では、還流させる排気ガス中に含まれるカーボン
等の異物が排気還流弁の弁座等にデポジットとして堆積
し、このデポジットにより排気還流弁を開弁させること
ができなくなることがあり、この場合には排気ガスの一
部を燃焼室内に還流できないために、排気ガス中の窒素
酸化物を低減させることが困難になってしまう。
【0005】そこで、従来技術では、前記排気還流弁の
下流側に位置して還流路の途中に温度センサを設け、該
温度センサによって排気ガスの温度を検出することによ
り、排気還流弁の故障診断を行うようにしている。
【0006】即ち、還流路内を流れる排気ガスの温度は
排気還流弁の近傍で通常100〜200℃であり、エン
ジンの高負荷時には300〜400℃程度まで上昇する
ので、還流弁制御手段によって排気還流弁を開弁制御し
たときに、前記温度センサで検出した温度が所定温度を
越えているか否かで、排気還流弁の故障診断を行うよう
にしている。
【0007】また、吸入空気自体の温度が高いときに
は、排気還流弁の故障時でも排気ガスが還流していると
誤って判定することがあるので、吸気管側に吸気温セン
サを設けるようにしている上に、高地等では大気圧が低
くなって排気ガス自体の温度が低下し、還流路内に還流
する排気ガスの温度も下がってしまうので、誤検出を防
止するために大気圧センサを設けるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述した従来
技術では、排気還流弁の下流側で還流路の途中に設けた
温度センサにより該還流路内の温度を検出し、排気還流
弁の故障診断を行うようにしているから、誤診断を防止
するためには吸気温センサや大気圧センサ等をさらに設
ける必要があり、部品点数が増加するばかりか、故障診
断の制御処理等も複雑になってしまうという問題があ
る。
【0009】また、温度センサの取付部位が排気ガス等
の熱によって高温になると、排気還流弁が開弁できなく
なったときにも、温度センサによる検出温度は高い温度
となってしまい、排気還流弁の故障時を早期に判定でき
なくなるという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は還流路内を流れる排気ガスの流
量を検出することにより、排気還流弁の故障時を確実に
判別でき、全体の構造を大幅に簡略化できるようにした
排気ガス還流装置の故障診断装置を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成は、エンジン本体と、該エ
ンジン本体の吸気側に接続され、途中部位にスロットル
弁が設けられた吸気管と、前記エンジン本体の排気側に
接続され、該エンジン本体から排気ガスを排出する排気
管と、該排気管内の排気ガスを還流すべく、一端側が該
排気管の途中部位に接続され、他端側が前記スロットル
弁の下流側で前記吸気管に接続された排気ガスの還流路
と、該還流路の途中に設けられ、開弁時に前記排気ガス
の一部を排気管から吸気管に還流させ、閉弁時に前記排
気ガスの還流を停止させる排気還流弁と、前記エンジン
本体の運転状態に基づき、該排気還流弁を開,閉弁させ
る還流弁制御手段と、前記還流路の途中に設けられ、該
還流路内を流れる排気ガスの流量を検出すべく、耐熱性
の炭化珪素繊維からなる流量検出手段と、該流量検出手
段で検出した流量に基づき前記排気還流弁の動作特性を
判定する特性判定手段とからなる。
【0012】
【作用】上記構成により、還流路内を流れる排気ガスが
高温であっても、耐熱性を有する炭化珪素繊維からなる
流量検出手段を用いて、排気ガスの流量を長期に亘り検
出でき、検出流量に基づく排気還流弁の動作特性から該
排気還流弁の故障診断を高い信頼性をもって行うことが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図5に基
づき説明する。
【0014】図において、1は自動車用エンジンのエン
ジン本体、2は該エンジン本体1の吸気側に接続された
吸気管を示し、該吸気管2の上流側にはエアクリーナ
(図示せず)が設けられ、その途中にはエアフロメータ
3(図3参照)の下流側に位置して吸入空気量Qを制御
するスロットル弁4が設けられている。また、該吸気管
2にはエンジン本体1の吸気側近傍に位置して噴射弁
(図示せず)等が設けられ、この噴射弁から噴射された
燃料は吸入空気と共にエンジン本体1の燃焼室(図示せ
ず)内に吸込まれる。そして、この燃料と吸入空気との
混合気は燃焼室内で燃焼されることにより、燃焼ガスと
なって高い燃焼圧を発生させ、エンジン本体1のクラン
ク軸(図示せず)から回転出力を導出させる。
【0015】5はスロットル弁4よりも下流側で吸気管
2から分岐した分岐管路を示し、該分岐管路5の先端側
には後述する排気還流弁9用の弁軸挿通穴5Aおよび弁
座5Bが形成され、該弁座5Bの上流側には後述の排気
管7に接続される排気ガスの流入口5Cが形成されてい
る。6は吸気管2のベンチュリ部2Aとスルットル弁4
との間に位置して吸気管2に設けられた負圧導入部を示
し、該負圧導入部6は後述の電磁弁18を介して後述す
る排気還流弁9の制御圧室11内に負圧を発生させ、こ
の排気還流弁9を開弁させる。
【0016】7はエンジン本体1の排気側に接続された
排気管を示し、該排気管7の下流側には排気ガス中の有
害成分を削減する触媒装置および消音器としてのマフラ
(いずれも図示せず)等が設けられ、その途中部位には
排気管7よりも小径の分岐管7Aが設けられている。こ
こで、該分岐管7Aは分岐管路5の流入口5Cに接続さ
れ、分岐管路5と共に排気ガスの還流路8を構成してい
る。そして、該還流路8はエンジン本体1から排気管7
内に排出される排気ガスの一部を分岐管7Aを介して分
岐管路5の流入口5C内に流入させ、排気還流弁9の開
弁時にこの排気ガスを分岐管路5を介して矢示A方向に
吸気管2内へと還流させる。
【0017】9は還流路8の途中に設けられた排気還流
弁を示し、該排気還流弁9は分岐管路5の先端側に外部
に突出して設けられた弁ケーシング10と、該弁ケーシ
ング10に設けられ、該弁ケーシング10内を制御圧室
11と大気圧程度の圧力室12とに画成したダイヤフラ
ム13と、基端側が該ダイヤフラム13に固定され、先
端側が分岐管路5内に弁軸挿通穴5Aを介して摺動可能
に挿通された弁軸14と、該弁軸14の先端側に設けら
れ、弁座5Bに離着座する弁体15と、該弁体15を常
時閉弁方向に付勢すべく、制御圧室11内に位置して弁
ケーシング10とダイヤフラム13との間に配設された
ばね16とから大略構成されている。
【0018】また、該排気還流弁9の弁ケーシング10
には制御圧室11内と常時連通する接続部10Aが設け
られ、該接続部10Aはエア導管17を介して吸気管2
の負圧導入部6に接続されている。ここで、エア導管1
7の途中には後述のコントロールユニット33と共に還
流弁制御手段を構成する電磁弁18が設けられ、該電磁
弁18はコントロールユニット33からの制御信号によ
り開,閉弁される。
【0019】そして、該電磁弁18の開弁時には、吸気
管2内を流れる吸入空気によって負圧導入部6に負圧が
発生するので、該負圧導入部6からの負圧により制御圧
室11内が負圧となって、ダイヤフラム13は圧力室1
2内の圧力によりばね16に抗して上向きに変位し、弁
体15を開弁させる。また、電磁弁18の閉弁時にはエ
ア導管17が負圧導入部6に対して遮断されるので、制
御圧室11内は大気圧に近い圧力状態となり、ダイヤフ
ラム13はばね16により下向きに押圧され、弁体15
が図示の如く閉弁されて排気ガスの還流を停止させる。
【0020】19は排気還流弁9の弁体15よりも下流
側に位置して分岐管路5の途中に設けられた流量検出手
段としての流量センサを示し、該流量センサ19は図2
にも示す如く、先端20A側に取付部となるおねじ部2
0Bを有し、該おねじ部20Bを介して分岐管路5に螺
着された段付筒状のケーシング20と、例えばアルミナ
等の耐熱性材料により該ケーシング20内を延びる長尺
な平板状に形成され、ケーシング20内から分岐管路5
内に所定長さをもって突出した支持板21と、該支持板
21の両面側で幅方向中間部に蒸着等の手段を用いて形
成されたヒータ22と、該ヒータ22から図2中の左右
方向に離間して支持板21の長さ方向に両面側で伸長
し、支持板21の先端で略U字状に巻回された一対の温
度検出部23,24とから大略構成されている。
【0021】ここで、該温度検出部23,24はサーミ
スタ特性を有する耐熱性の炭化珪素繊維により形成さ
れ、その基端側はケーシング20の基端側から突出する
端子ピン25,26,27に接続され、中央の端子ピン
26は温度検出部23,24の共通端子となっている。
そして、端子ピン25,26間で温度検出部23からの
検出信号を取出し、端子ピン26,27間で温度検出部
24からの検出信号を取出す。また、ヒータ22は他の
端子ピン(図示せず)を介して外部から通電され、温度
検出部23,24を所定温度(排気ガスの温度よりも高
い)まで均等に加熱する構成となっている。
【0022】一方、支持板21の突出端側には温度検出
部23,24およびヒータ22を外側から覆うように窒
化アルミニウム等からなる温度伝達用被膜28が形成さ
れ、該被膜28は排気ガスが直接温度検出部23,24
に接触するのを防止すると共に、矢示A方向に流れる排
気ガスによって温度検出部23,24がその流量に応じ
て冷却されるのを補償している。そして、排気ガスが図
2中の矢示A方向に流れるときには、ヒータ22によっ
て加熱された温度検出部23,24のうち、上流側の温
度検出部24は排気ガスの流量に応じて冷却され、下流
側の温度検出部23はヒータ22からの熱により逆に過
熱されるようになるので、この温度検出部23,24間
の温度差、即ち抵抗値の差に基づき矢示A方向に流れる
排気ガスの流量を検出する。
【0023】次に図3中、29はエンジン本体1の始動
スイッチ、30はエンジン本体1の冷却水温度を検出す
る水温センサを示し、該水温センサ30は冷却水温度を
図4に示す如く水温Tとして検出し、その検出信号をコ
ントロールユニット33に出力することにより、エンジ
ン本体1が所要の暖機状態に達したか否かを判定させ
る。31はエンジン本体1のエンジン回転数Nを検出す
るクランク角センサ、32は排気還流弁9が故障したと
きにこれを報知する警報器を示し、該警報器32は警報
ランプ、警報ブザーまたは音声合成装置等によって構成
される。
【0024】33はマイクロコンピュータ等によって構
成されるコントロールユニットを示し、該コントロール
ユニット33はその入力側が始動スイッチ29、水温セ
ンサ30、クランク角センサ31、エアフロメータ3お
よび流量センサ19等に接続され、出力側が電磁弁18
および警報器32等に接続されている。そして、該コン
トロールユニット33はその記憶回路内に図4、図5に
示すプログラム等を格納し、エンジン本体1が所定の運
転状態に達したときに排気ガスの一部を吸気側に還流さ
せる所謂EGR制御処理および排気還流弁9の故障診断
処理等を行う。また、該コントロールユニット33の記
憶回路にはその記憶エリア33A内に、水温Tの判定値
となる所定水温Ta、カウンタCの所定計数値Coおよ
び後述す
【0025】本実施例による排気ガス還流装置の故障診
断装置は上述の如き構成を有するもので、次にコントロ
ールユニット33によるEGR制御処理および排気還流
弁9の故障診断処理について図4および図5を参照して
説明する。
【0026】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で始動スイッチ29が閉成されたか否かを判定し、
「YES」と判定したときにはエンジン本体1が始動さ
れているので、ステップ2に移って水温センサ30から
水温Tを読込み、ステップ3に移って水温Tが所定水温
Taよりも高いか否かを判定する。そして、ステップ3
で「YES」と判定したときにはエンジン本体1が所要
の暖機状態に達していると判定できるので、ステップ4
に移ってクランク角センサ31からエンジン回転数Nを
読込むと共に、エアフロメータ3から吸入空気量Qを読
込み、ステップ5に移って基本噴射量Tpを、
【0027】
【数1】Tp=K×Q/N ただし、K:定数として演算する。
【0028】次に、ステップ6では基本噴射量Tpとエ
ンジン回転数N等からエンジン本体1の負荷状態を判定
し、所謂EGR制御が可能な領域に達しているか否かを
判定する。そして、ステップ6で「NO」と判定したと
きにはEGR制御が可能な領域に達していないので、ス
テップ7でリターンし、その後ステップ1〜6に亘る処
理動作を繰返すようにする。
【0029】また、ステップ6で「YES」と判定した
ときにはEGR制御が可能であるから、ステップ8に移
ってカウンタCをC=0に設定すると共に、流量センサ
19のヒータ22をONとし、ステップ9で電磁弁18
に制御信号を出力し、該電磁弁18を開弁制御する。こ
れにより、図1に示す吸気管2の負圧導入部6から排気
還流弁9の制御圧室11内にエア導管17を介して負圧
が導入されるので、該排気還流弁9の弁体15はばね1
6に抗して開弁するようになり、排気管7内を流れる排
気ガスの一部が分岐管7Aおよび分岐管路5を介して矢
示A方向に還流し、この排気ガスは吸気管2内を流れる
吸入空気と共にエンジン本体1の燃焼室内へと吸込まれ
る。
【0030】そこで、ステップ10に移って分岐管路5
内を矢示A方向に還流する排気ガスの流量Qaを炭化珪
素繊維からなる流量センサ19により検出し、このとき
の流量Qaを読込む。そして、ステップ11で電磁弁1
8を閉弁させることにより、排気還流弁9の弁体15を
閉弁させ、排気ガスの還流を中断させた状態で、ステッ
プ12に移ってこのときの流量Qbを流量センサ19か
ら読込む。次に、ステップ13では排気還流弁9の開弁
制御時の流量Qaと閉弁制御時の流量Qbとの流量差Δ
Qを、
【0031】
【数2】ΔQ=Qa−Qb として演算し、ステップ14でカウンタCの計数値を
「1」だけ歩進する。
【0032】次に、ステップ15ではカウンタCの計数
値が所定計数値Co、例えば1回以上で、好ましくは2
〜4回程度に達したか否かを判定し、「NO」と判定さ
れる間はステップ9〜15に亘る処理動作を繰返す。そ
して、ステップ15で「YES」と判定したときには、
カウンタCの計数値が所定計数値Coとなっているの
で、ステップ16に移って前記ステップ13により所定
計数値Coの回数分だけ
【0033】
【数3】 として演算し、これによって排気環流弁9の開,閉弁特
性となる動作特性を識別できるようにする。
【0034】次に、図5に示すステップ17では前記排
気環流弁9の動作特性としての平均 したときには排気環流弁9の開,閉弁制御時に比較的大
きな流量差ΔQが発生し、排気環流弁9は開弁制御時に
排気ガスの一部を分岐管路5を介して矢示A方向に確実
に環流させており、排気環流弁9は正常動作していると
判定できるので、ステップ18に移って電磁弁18に制
御信号を出力し続け、該電磁弁18の開,閉弁に応じて
排気環流弁9を開,閉弁制御することにより、所謂EG
R制御を行い、ステップ20でリターンする。
【0035】また、ステップ17で「NO」と判定した
ときには、排気還流弁9の動作特性 御時にも排気ガスを矢示A方向に所要流量以上に還流さ
せておらず、例えば排気ガス中のカーボン等がデポジッ
トとなって弁座5Bの周囲に堆積し、これにより弁体1
5が弁座5Bに固着されて異常動作していると故障診断
できるので、ステップ19に移って警報器32を作動さ
せ、排気還流弁9が故障していることを報知すると共
に、流量センサ19のヒータ22をOFFとし、EGR
制御を停止させてステップ20でリターンする。
【0036】かくして、本実施例によれば、排気還流弁
9を開,閉弁制御するときに、分岐管路5内を矢示A方
向に還流する排気ガスの流量を流量センサ19により検
出し 還流弁9の故障診断を行うようにしたから、矢示A方向
に還流される排気ガスの温度や吸気温度等に影響される
ことなく、正確に故障診断を行うことができ、故障診断
の信頼性を大幅に向上できる上に、従来技術のように温
度センサに加えて吸気温センサや大気圧センサ等を用い
る必要がなくなり、全体の構造を大幅に簡略化できる。
【0037】また、流量センサ19には、ケーシング2
0の先端20A側から図2に示す如く所定長さをもって
突出する支持板21にヒータ22と共に炭化珪素繊維か
らなる温度検出部23,24を巻回し、矢示A方向に還
流する排気ガスによって上流側の温度検出部24が冷却
されるときに、下流側の温度検出部23をヒータ22か
らの熱によって加熱させ、該温度検出部23,24間の
温度差による抵抗値の差に基づき排気ガスの流量を検出
する構成としたから、100〜400℃程度の排気ガス
によっても炭化珪素繊維からなる温度検出部23,24
に十分な耐熱性を与えることができ、排気ガスの流量を
長期に亘り正確に検出できる等、種々の効果を奏する。
【0038】なお、前記実施例では、図4、図5に示す
プログラムのうち、ステップ16およびステップ17が
本発明の構成要件である特性判定手段の具体例を示して
いる。
【0039】また、前記実施例では、流量センサ19を
弁座5Bよりも下流側で分岐管路5の途中位置に設ける
ものとして述べたが、これに替えて、例えば弁座5Bよ
りも上流側で流入口5Cまたは分岐管7Aの途中に流量
センサ19を設けるようにしてもよく、この場合でも排
気還流弁9の開,閉弁に応じて排気ガスが還流するとき
に流量を確実に検出できる。
【0040】さらに、流量センサ19としては実施例で
挙げたものに限らず、耐熱性を有する炭化珪素繊維を用
いた流量検出手段であれば、種々のものを使用できるも
のである。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、排気
管から吸気管に排気ガスを還流させる還流路の途中に、
炭化珪素繊維からなる流量検出手段を設け、検出した流
量に基づき排気還流弁の動作特性を判定する構成とした
から、排気還流弁の故障診断を排気ガスの流量に基づき
正確に行うことができ、故障診断の信頼性を向上できる
上に、従来技術のように温度センサ、吸気温センサおよ
び大気圧センサ等を用いる必要がなくなり、全体の構造
を大幅に簡略化することができる。また、炭化珪素繊維
からなる流量検出手段によって高温の排気ガス流量を長
期に亘り正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による排気ガス還流装置の故障
診断装置を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す流量センサの詳細図である。
【図3】排気ガス還流装置の故障診断装置を示す制御ブ
ロック図である。
【図4】EGR制御処理および故障診断処理を示す流れ
図である。
【図5】図4に続く流れ図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 吸気管 4 スルットル弁 5 分岐管路 7 排気管 7A 分岐管 8 還流路 9 排気還流弁 13 ダイヤフラム 14 弁軸 15 弁体 18 電磁弁(還流弁制御手段) 19 流量センサ(流量検出手段) 21 支持板 22 ヒータ 23,24 温度検出部(炭化珪素繊維) 32 警報器 33 コントロールユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体と、該エンジン本体の吸気
    側に接続され、途中部位にスロットル弁が設けられた吸
    気管と、前記エンジン本体の排気側に接続され、該エン
    ジン本体から排気ガスを排出する排気管と、該排気管内
    の排気ガスを還流すべく、一端側が該排気管の途中部位
    に接続され、他端側が前記スロットル弁の下流側で前記
    吸気管に接続された排気ガスの還流路と、該還流路の途
    中に設けられ、開弁時に前記排気ガスの一部を排気管か
    ら吸気管に還流させ、閉弁時に前記排気ガスの還流を停
    止させる排気還流弁と、前記エンジン本体の運転状態に
    基づき、該排気還流弁を開,閉弁させる還流弁制御手段
    と、前記還流路の途中に設けられ、該還流路内を流れる
    排気ガスの流量を検出すべく、耐熱性の炭化珪素繊維か
    らなる流量検出手段と、該流量検出手段で検出した流量
    に基づき前記排気還流弁の動作特性を判定する特性判定
    手段とから構成してなる排気ガス還流装置の故障診断装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1099939A3 (de) * 1999-11-09 2002-09-18 Pierburg GmbH Anordnung zur Abgasregelung mit einem Massensensor
CN113958417A (zh) * 2021-10-21 2022-01-21 中国重汽集团济南动力有限公司 一种egr单向阀高温保护控制方法、装置及存储介质

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