JPH05340146A - 引戸の電気錠 - Google Patents

引戸の電気錠

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JPH05340146A
JPH05340146A JP17191292A JP17191292A JPH05340146A JP H05340146 A JPH05340146 A JP H05340146A JP 17191292 A JP17191292 A JP 17191292A JP 17191292 A JP17191292 A JP 17191292A JP H05340146 A JPH05340146 A JP H05340146A
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Masami Furusaki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引戸の電気錠の電磁アクチュエータによる施
解錠操作と手動操作による施解錠操作を併用できるよう
にすると共に、作動を確実にする。 【構成】 錠箱1内に、鈎型のカマ4の一端を回動自在
に支承し、カマ軸5の附近に於けるカマ4の部分に、上
下方向に移動可能に案内された作動板6のカマ駆動ピン
7を係合させる。一方、作動板6上に連結杆14を、錠
箱の側板1a上にトリガー杆21を夫々フロント板3に
垂直な前後方向に移動可能に配設し、トリガー杆21を
フロント板3外に突出する方向に付勢すると共に、挺レ
バー23の両端を夫々連結杆14及びトリガー杆21に
係合させる。引戸閉鎖時、連結杆14を錠箱から突出さ
せ、戸枠側に設けられたマイクロモータ27に駆動され
るラック体28に係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は引戸の電気錠に係り、特
に、電磁アクチュエータによる施解錠操作と、手動によ
る施解錠操作を併用できるようにすると共に、作動を確
実にした引戸の電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引戸の電気錠として、引戸の上端
縁にデッドボルト投入孔を開口させ、一方、引戸閉鎖時
このデッドボルト投入孔と整合する戸枠の部分に、例え
ばマイクロモータによって駆動され、上下方向に移動で
きるように案内されたデッドボルトを設け、このデッド
ボルトをデッドボルト投入孔に投入することにより引戸
を錠止するものがある。
【0003】又、特開昭61−290176号公報に記
載された引戸の電気錠は、引戸閉鎖寸前の引戸の移動を
利用して、戸先框から鈎型のカマを振出し、このカマを
戸枠の開口に投入し、ソレノイドによりこのカマを固定
するように構成されている。
【0004】更に又、特開昭62−55383号公報に
記載された引戸の電気錠は、一対のラック及びこれらの
ラックと噛み合う歯車により、一方のラックを動かすと
他方のラックが反対方向に移動する機構を構成し、引戸
閉鎖時一方のラックをソレノイドにより上下方向に移動
させ、所謂グレモン錠の様に、これらのラックに連結さ
れた操作杆を戸枠の上下の開口に投入して引戸を錠止す
る。
【0005】その他、特開昭62−41880号公報、
及び特開昭62−78383号公報等にも同様の引戸の
電気錠が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、概して従来
の引戸の電気錠は、電磁アクチュエータとして作動スト
ロークの小さいソレノイドを利用したものが多く、機械
部品のガタなどを考慮すると、安定した確実な作動を期
待し難い、という不都合がある。
【0007】又、作動が確実であると思われる、上記し
たマイクロモータによりデッドボルトを駆動するタイプ
の引戸の電気錠は、デッドボルト投入孔にゴミ等が入り
込むことを防止するため、デッドボルト投入孔を引戸の
上端縁に開口させなければならず、その為今度は手動に
よる施解錠操作が不便になる。
【0008】更に又、特に上記特開昭61−29017
6号公報、及び特開昭62−55383号公報に記載の
引戸の電気錠は、その機構上手動による施解錠操作にな
じまない。
【0009】その為、従来引戸の電気錠は実用になって
いなかった、といっても過言ではない。
【0010】そこで、本発明は、電磁アクチュエータに
よる施解錠操作と手動による施解錠操作とが可能であ
り、しかも作動の確実性を期待できる引戸の電気錠を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、引戸の戸先框に装着された錠箱と、この
錠箱内に於いて、そのフロント板近くの前方に一端を回
動可能に支承された鈎型のカマと、錠箱の側板に沿って
上下方向に移動可能に案内され、上記カマ側の端部をカ
マの支承点附近に係合させると共に、室内側の操作部材
に連結された作動板と、この作動板に担持され、フロン
ト板に垂直な前後方向に延在すると共に、その長さ方向
に移動可能に案内された連結杆と、錠箱の側板に於いて
この連結杆とほぼ平行に配設され、前後方向に移動可能
に案内されると共に、前端部がフロント板を貫通して外
方に突出する方向に付勢されたトリガー杆と、このトリ
ガー杆及び連結杆の間に配設され、中央部を錠箱の側板
に回動可能に支承されると共に、一端をトリガー杆に係
合させ、他端を連結杆に係脱可能に係合させた挺バー
と、錠箱の側板に開口した水平な案内孔、及びこの案内
孔の前端に連設された鉛直な逃げ孔を有するL型の制御
孔と、上記連結杆の側面に植設され、作動板を貫通して
上記制御孔に摺動可能に係合した制御ピンと、引戸閉鎖
時錠箱のフロント板に対向する戸枠に装着されたストラ
イク板と、このストライク板の裏側に於いて、上下方向
に移動可能に案内され、前方に突出した上記連結杆と係
合する係合部を形成したラック体と、このラック体と噛
み合う駆動歯車と、減速機及びクラッチを介して駆動歯
車に連結されたマイクロモータとを有し、フロント板及
びストライク板に、上下に移動する連結杆と干渉しない
ように、上下方向の長穴を開口させたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】上記の様に構成された本発明による引戸の電気
錠は、錠箱を引戸の戸先框に装着し、ストライク板を戸
先框に対向する戸枠に装着して使用する。
【0013】引戸が開いているときには、錠箱のフロン
ト板と戸枠のストライク板とは離間している。したがっ
て、錠箱内のトリガー杆はその付勢力によりフロント板
から外方に突出しており、挺レバーの他端に係合してい
る連結杆は、このトリガー杆と対称的に移動するから、
錠箱内に引込んだ状態にある。
【0014】このときには、上記制御杆に植設され、L
字型の制御孔と係合している制御ピンが、制御孔の水平
な案内孔の後端部に係合しているから、室内側から操作
部材を介して作動板を動かそうとしても作動板は動かな
い。したがってカマも動かない。
【0015】しかして、引戸を閉鎖すると、錠箱のフロ
ント板から外方に突出していたトリガー杆が、戸枠のフ
ロント板により錠箱内に押込まれる。
【0016】したがって、挺バーを介してトリガー杆に
連結され、トリガー杆と対称的に移動する連結杆が、フ
ロント板から外方に突出し、フロント板に開口した上下
方向の長穴を挿通してラック体の係合部と係合する。
【0017】このとき、連結杆に植設された制御ピン
は、水平な案内孔を前方に摺動し、L型の制御孔の屈曲
部に位置している。換言すれば、制御ピンは上下方向に
長い逃げ孔の端部にあるから、作動板は上下方向に移動
可能となる。
【0018】引戸閉鎖後、室内側から操作部材を介して
手動により作動板を上下方向に動かすと、制御ピンを制
御孔の逃げ孔に摺接させつつ、且つ、連結杆を挺レバー
の他端から離間させて、作動板は所定の方向に移動し、
この過程に於いて、作動板のカマ側の端部がカマを動か
し、カマをフロント板の外方に振出して、ストライク板
に開口したカマ投入孔に振り入れる。したがって、手動
により引戸の施錠を行うことができる。
【0019】尚、手動により施錠するときには、連結杆
がラック体と一体に係合しているから、作動板と一体的
に、ラック体も上下方向に於ける所定の方向に移動する
が、このときにはクラッチ機構によりラック体と減速機
及びマイクロモータとは機械的に切り離されているか
ら、操作部材を操作する人の手に余計な負荷が加わるこ
とはない。
【0020】一方、引戸閉鎖後施錠の目的でマイクロモ
ータに正、又は負の所定の電圧を印加すると、クラッチ
機構が作動して駆動歯車が減速機及びクラッチを介して
マイクロモータに連結され、ラック体が上下方向に於け
る所定の方向、即ち、手動により作動板を移動させた方
向に駆動される。
【0021】すると、ラック体は連結杆を介して作動板
と連結されているから、ラック体と一体的に作動板が施
錠方向に移動し、上記した如くカマがフロント板外に振
出されて引戸の施錠が行われる。
【0022】上記したように手動、又はマイクロモータ
により施錠された引戸の電気錠は、室内側から手動によ
り作動板を解錠方向、即ち施錠のときとは反対方向に移
動させることにより、又は、マイクロモータを施錠とは
反対方向に回転させることにより、作動板を解錠方向に
移動させ、カマを錠箱内に振り戻して、この引戸の電気
錠の解錠を行うことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。先ず、図1に於いて符号1は錠箱を示し、この
錠箱1は、図2に示すように、引戸の戸先框2に装着さ
れている。
【0024】この錠箱1内の下方でフロント板3に近い
前方には、図1に示すように、カマ4が配設されてい
る。このカマ4は全体の形状が鈎型の部材で、その一端
(上端)をカマ軸5により回動自在に軸支され、錠箱1
の側板と平行な平面内で回動できるように案内されてい
る。
【0025】一方、上記錠箱1内の下方には、錠箱の側
板1aに摺接するようにして上下方向に移動可能に案内
された作動板6が配設されている。
【0026】この作動板の下端部前方にはカマ駆動ピン
7が植設されており、このカマ駆動ピン7は、カマ軸5
附近に開口した受け穴4aに遊嵌している。上記した構
成により、図1に示す引戸の電気錠の解錠状態に於いて
作動板6を下降させると、カマ駆動ピン7によって駆動
されたカマ4は、カマ軸5を回動軸として時計方向に回
動し、図1に鎖線で示すように、錠箱のフロント板3か
ら振り出され、戸枠に装着されたストライク板8(図3
参照)に開口したカマ投入孔9に降り入れられて引戸が
施錠される。
【0027】又、上記作動板6の下方に形成された突片
6a(第1図)は錠箱1の切り欠き部から錠箱外に突出
しており、この突片6aに開口した長穴には、引戸の戸
先框の室内側の側面に突出し、上下方向に移動可能に案
内された図示しない摘み等の操作部材の内端部が挿入さ
れる。この様にして、作動板6は室内側の操作部材に連
結され、室内側から上下方向に動かすことができるよう
に構成されている。
【0028】尚、これは本発明の必須の構成ではない
が、図示の実施例では、図1に示すように、捩りコイル
ばねとしての開脚ばね11が設けられており、この開脚
ばね11の一端は作動板6に植設されたばね掛けピン1
2に、他端は錠箱の側板1aに植設された支柱13に夫
々回動可能に係止されている。
【0029】その為、この開脚ばね11は一種の思案点
機構を構成し、作動板6が上下方向に移動する過程に於
いて思案点を越えると、それまで抵抗として作用してい
た開脚ばね11の弾力が作動板を駆動する外力となるの
で、作動板6にスナップアクション性が付与され、作動
板6の移動の所謂歯切れが良くなる。
【0030】上記作動板6の上端部には、フロント坂3
に垂直な前後方向(図1で左右方向)に延在する連結杆
14が担持され、その長さ方向、即ち前後方向に移動可
能に案内されている。
【0031】図示の実施例に於ける連結杆14は、図1
及び図4に示すように、細長い板状体であって、その水
平部分の長さ方向に沿う2ヵ所に段付の制御ピン15が
連結杆14を貫通するようにしてかしめ付けられてい
る。
【0032】一方、図4に示すように、作動板6の上端
部は、上方から見てコ字形になるように折り曲げられ、
この折曲げ部に形成された前後方向に長いガイド穴16
に制御ピン15の端部を摺動可能に係合させることによ
り、連結杆14は前後方向に移動可能に案内されてい
る。
【0033】又、錠箱の少なくとも一方の側板1aに
は、図1に示すように、前後方向に長い水平な案内孔1
7と、この案内孔17の前端に連設されたほぼ鉛直な逃
げ孔18とを有するL字型の制御孔19が開口してお
り、この制御孔19に上記制御ピン15の少なくとも一
方の小径端が摺動可能に係合している。
【0034】尚、図示の実施例では、作動板6が下降す
ると施錠されるように設計されているので、制御孔19
の全体の形状は逆L字型になっているが、作動板6を押
上げることにより施錠するように設計することも可能で
あり、この場合には制御孔19はL字型になる。
【0035】一方、錠箱1内の上端部には、図1に示す
ように、トリガー杆21が配設されている。このトリガ
ー杆21は前後方向に延在する細長い部材で、錠箱の側
板1aに於いて、作動板6とは独立に前後方向に移動可
能に案内され、その後端部に弾装された圧縮コイルばね
としてのトリガーばね22の弾力により、前端部がフロ
ント板3を貫通して外方に突出する方向に付勢されてい
る。
【0036】他方、上記トリガー杆21と前記連結杆1
4との間には挺レバー23が配設されている。挺レバー
23はほぼ直線状の板状体で、ほぼ中央を錠箱の側板1
aに回動可能に軸支されている。
【0037】又、挺レバー23の両端には夫々連結ピン
24が植設されており、一方の連結ピン24はトリガー
杆21の下方に形成されたU字形の付番しない受け溝
に、他方の連結ピン24は連結杆14の上方に形成され
た面取り付のU字型の受け溝に夫々係合している。
【0038】特に、連結杆14の受け溝は面取り部が形
成されているので、連結杆14が作動板6と一体に上下
しても、連結ピン24との係脱が可能である。
【0039】尚、図示の実施例に於ける挺レバー23
は、捩りコイルばねとしての付勢ばね25の弾力によ
り、図1に於いて反時計方向に付勢されているが、挺レ
バー23の一端がトリガー杆21と係合しており、且
つ、このトリガー杆21が前方に付勢されている以上、
挺レバー23も反時計方向に付勢されるのは云うまでも
無いことであるから、この付勢ばね25は本発明の必須
の構成要件ではない。
【0040】一方、引戸閉鎖時戸先框のフロント板3に
対抗する戸枠の部分には、図1及び図2に示すように、
ストライク板8及びこれと一体のトロヨケ26が装着さ
れている。
【0041】このトロヨケ26の上部にはマイクロモー
タ27がその出力軸を下方に向けて装着されており、マ
イクロモータ27の下方に於けるストライク板8の背面
側、及びトロヨケ26の背板26aに沿って、夫々第1
及び第2ラック体28及び29が上下方向に移動可能に
配設されている。
【0042】これら第1及び第2ラック体28,29の
間には連結歯車30が配設されており、この連結歯車3
0はこれらのラック体28,29と常時噛み合ってい
る。したがって、第1及び第2ラック体の何れか一方が
上昇すれば、他方が対称的に下降する。
【0043】上記マイクロモータ27の出力軸には傘歯
車である第1歯車31が装着されており、この第1歯車
はトロヨケ26に回転自在に支承された大径の傘歯車で
ある第2歯車32と噛み合っている。
【0044】又、第2歯車32と同軸且つ一体に結合さ
れた小径の第3歯車33は駆動歯車34と噛み合ってい
る。尚、この駆動歯車34は上記連結歯車30とは噛み
合わない。
【0045】更に又、上記第2及び第3歯車32,33
と駆動歯車34とは、揺動アーム35に夫々回転自在に
支承され、特に駆動歯車34は揺動アーム35にのみ支
持されている。
【0046】これら第1歯車31から駆動歯車34に至
る歯車輪列は減速機を構成していると共に、公知の差動
歯車機構を構成している。
【0047】したがって、図1に矢印で示すように、マ
イクロモータ27の出力軸がトロヨケ26の上から見て
反時計方向に回転すると、第2及び第3歯車32,33
は図1で反時計方向に、駆動歯車34は時計方向に夫々
回転すると共に、揺動アーム35も第2歯車32の回転
軸を中心として反時計方向に回転する。
【0048】その結果、駆動歯車34が第1ラック体と
噛み合うに至り、以後駆動歯車34は時計方向に回転し
続けるから、第1ラック体28は下降する。すると、第
2ラック体29が上昇するのは前記したとおりである。
【0049】反対に、マイクロモータ27の出力軸が上
から見て反時計方向に回動すれば、駆動歯車34は反時
計方向に回動しつつ、揺動アーム35の時計方向の回動
により、今度は第2ラック体29と噛み合い、第2ラッ
ク体29が下降する。
【0050】上記したように、揺動アーム35を含んだ
歯車輪列はクラッチを内蔵した減速機と同じ作用をす
る。換言すれば、これらはクラッチ付の減速機に置き換
えることができる。
【0051】上記第1ラック体28には、図1及び図3
に示すように、矩形の開口よりなる係合部36が形成さ
れている。
【0052】又、フロント板3及びストライク板8に
は、上下に移動する連結杆14との干渉を避けるため、
上下方向の長穴37が開口している(図3参照)。
【0053】尚、これは本発明の必須の構成ではない
が、フロント板3に開口した長穴(付番せず)には、断
面が縦長の細長い矩形となる保護筒38が遊嵌してい
る。
【0054】この保護筒38は錠箱1内に於いて前後方
向に移動可能に案内されており、その側面には、図1に
示すように、上下方向に延伸し、下端が後方になるよう
にやや斜になったカム穴39が開口していて、このカム
穴39に、前記連結杆14に植設された制御ピン15が
摺動可能に係合している(図4参照)。
【0055】尚、図1に於いて符号41は永久磁石を、
符号42はリードスイッチを夫々示し、これら永久磁石
41及びリードスイッチ42は引戸閉鎖信号を発生させ
るものであるが、本発明の要旨ではないから更に詳細な
説明を省略する。
【0056】本発明の一実施例による引戸の電気錠は、
上記したように構成されているから、引戸が開いている
ときにはトリガー杆21はトリガーばね22の弾力によ
りフロント板3から突出しており、したがって、連結杆
14は錠箱内に引込んだ状態にある。
【0057】このときには、連結杆14に植設された制
御ピン15は制御孔19の水平部分、即ち案内孔17と
係合しているから、作動板6を押し下げることができな
い。
【0058】引戸が閉鎖されると、図1に示すように、
トリガー杆21が錠箱1内に押込まれ、一方、連結杆1
4はフロント板3から突出し、ストライク板8に開口し
た長穴37(図3参照)を挿通して第1ラック体28に
開口した係合部36と係合する。
【0059】この状態でマイクロモータ27を所定の方
向に回転させると、前記したように、揺動アーム35が
駆動輪列を第1ラック体に連結し、第1ラック体28が
連結杆14を介して作動板6を下降させ、引戸の施錠を
おこなう。
【0060】尚、上記施錠の過程に於いて、作動板6と
共に連結杆14が下降するとき、連結杆に植設された制
御ピン15と保護筒38のカム穴39との間に生じる楔
作用により、保護筒38はフロント板3から外方に突出
し、連結杆14を包囲してこれを保護する。したがっ
て、フロント板3とストライク板8との間の間隙(所謂
チリ)に露出した連結杆を外部から操作して不正に解錠
することを防止することができる。
【0061】マイクロモータ27を施錠とは反対側に回
転させると、今度は、揺動アーム35が上昇している第
2ラック体29に駆動輪列を接続し、これを下降させ
る。すると、第1ラック体28が対称的に上昇し、それ
と共に作動板6も上昇して解錠がおこなわれる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、引戸施錠用のカマを制御する作動板を、フロント板
側からクラッチ及び減速機を介してマイクロモータで駆
動できるようにしたので、手動によっても、又電動によ
っても引戸の施解錠を行える引戸の電気錠を得ることが
できる。
【0063】又、電磁アクチュエータとしてマイクロモ
ータを採用したので、作動ストロークに制限が無く、施
錠機構に於ける構造的な制限も無いので、作動の確実性
を期待することができる。
【0064】更に又、錠箱のフロント板からトリガー杆
を突出させ、引戸閉鎖時このトリガー杆を戸枠のストラ
イク板により錠箱内に押込むことによって連結杆と第1
ラック体とを連結するようにしたので、開扉時連結機構
が外部に露出することによる誤操作を防止することがで
きる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による引戸の電気錠の断面図
で、引戸が閉鎖され、且つ電気錠が解錠されている状態
を示す。
【図2】図1に示す電気錠の平面図。
【図3】ストライク板の正面図。
【図4】錠箱の連結杆附近の断面図。
【符号の説明】
1 錠箱 2 戸先框 3 フロント板 4 カマ 6 作動板 7 カマ駆動ピン 8 ストライク板 9 カマ投入孔 14 連結杆 15 制御ピン 17 案内孔 18 逃げ孔 19 制御孔 21 トリガー杆 23 挺レバー 24 連結ピン 27 マイクロモータ 28 第1ラック体 37 長穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸の戸先框に装着された錠箱と、この
    錠箱内に於いて、そのフロント板近くの前方に一端を回
    動可能に支承された鈎型のカマと、錠箱の側板に沿って
    上下方向に移動可能に案内され、上記カマ側の端部をカ
    マの支承点附近に係合させると共に、室内側の操作部材
    に連結された作動板と、この作動板に担持され、フロン
    ト板に垂直な前後方向に延在すると共に、その長さ方向
    に移動可能に案内された連結杆と、錠箱の側板に於いて
    この連結杆とほぼ平行に配設され、前後方向に移動可能
    に案内されると共に、前端部がフロント板を貫通して外
    方に突出する方向に付勢されたトリガー杆と、このトリ
    ガー杆及び連結杆の間に配設され、中央部を錠箱の側板
    に回動可能に支承されると共に、一端をトリガー杆に係
    合させ、他端を連結杆に係脱可能に係合させた挺バー
    と、錠箱の側板に開口した水平な案内孔、及びこの案内
    孔の前端に連設された鉛直な逃げ孔を有するL型の制御
    孔と、上記連結杆の側面に植設され、作動板を貫通して
    上記制御孔に摺動可能に係合した制御ピンと、引戸閉鎖
    時錠箱のフロント板に対向する戸枠に装着されたストラ
    イク板と、このストライク板の裏側に於いて、上下方向
    に移動可能に案内され、前方に突出した上記連結杆と係
    合する係合部を形成したラック体と、このラック体と噛
    み合う駆動歯車と、減速機及びクラッチを介して駆動歯
    車に連結されたマイクロモータとを有し、フロント板及
    びストライク板に、上下に移動する連結杆と干渉しない
    ように、上下方向の長穴を開口させたことを特徴とする
    引戸の電気錠。
JP4171912A 1992-06-05 1992-06-05 引戸の電気錠 Expired - Fee Related JP3072356B2 (ja)

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CN114586573A (zh) * 2022-03-24 2022-06-07 澜途集思(深圳)数字科技有限公司 一种水草培育恒温恒湿装置

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