JPH05339860A - ヘチマ繊維成形体の製造方法 - Google Patents

ヘチマ繊維成形体の製造方法

Info

Publication number
JPH05339860A
JPH05339860A JP4194491A JP19449192A JPH05339860A JP H05339860 A JPH05339860 A JP H05339860A JP 4194491 A JP4194491 A JP 4194491A JP 19449192 A JP19449192 A JP 19449192A JP H05339860 A JPH05339860 A JP H05339860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
loofah
fiber
resin
luffa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4194491A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichirou Yukimitsu
敬一郎 幸光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosokawa Micron Corp
Original Assignee
Hosokawa Micron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosokawa Micron Corp filed Critical Hosokawa Micron Corp
Priority to JP4194491A priority Critical patent/JPH05339860A/ja
Publication of JPH05339860A publication Critical patent/JPH05339860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘチマ繊維を利用して、通気性・保温性・吸
水性に優れた多孔性の成形体を効率よく、安価に造り出
す。 【構成】 乾燥ヘチマを繊維長さ5〜50mm程度にな
るよう細片に解砕し、これに繊維長さ10〜70mmの
熱溶融性の樹脂繊維を加えて混合し、ヘチマ繊維と樹脂
繊維とを互いにからみ合わせた状態で、成形機に入れて
圧縮加熱させることにより、前記樹脂繊維を溶融させて
ヘチマ繊維と樹脂繊維とを互いに融着保持させることに
より、任意の大きさ及び形状に成形でき、かつ低密度か
ら高密度まで任意の充填密度を持った多孔性の成形体を
容易に造り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘチマの繊維を利用
し、クッション材のほか、保温材・充填材として床材や
壁材に、更に吸湿材・吸油材・ろ過材等にも利用できる
多孔性の成形体に関する。
【0002】
【従来技術】ヘチマはクッション用に多く利用されてお
り、その製造方法としては、ヘチマを乾燥させ、適当な
大きさに裁断したものを縫い合わせたり、細かく切断又
は粉砕したものを袋に入れたり、あるいはヘチマを縦割
りに切断してシート状に開いたものをそのまま又は数枚
を重ね合せるなどして使用していた。また、これら従来
とは別の方法として、特開平1−162851号公報に
は細片化したヘチマ繊維と熱融着ポリエステル繊維のウ
ェッブからなる結合繊維層を交互に積層させた後、熱風
で加熱しながら加圧成形させてヘチマ繊維の積層品を製
造する方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方法で
は所定の大きさ、形状に合わせるために個々のヘチマを
選別し揃えて収納したり、それらを接着又は縫い合わせ
たりするのに相当な手間が掛かるなど効率的ではなかっ
た。また、上記特開平1−162851号においても、
ヘチマ繊維の細片を熱融着ポリエステル繊維のウェッブ
を交互に積層するのに手間が掛かること、成形体はシー
ト状の物に限定されること、成形体に占める熱融着ポリ
エステル繊維の割合が多く廃棄処理に伴う環境保全面で
の問題もあるなど、更に解決されるべき課題を有してい
る。本発明は、ヘチマ繊維を利用して任意の形状と大き
さを持ったヘチマ繊維の成形体を効率よく、かつ簡単、
安価に製造することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾燥したヘチ
マを繊維長さ5〜50mm程度の細片に解砕し、これに
繊維長さ10〜70mmの熱溶融性の樹脂繊維を添加混
合し、ヘチマ繊維と樹脂繊維とを互いにからみ合わせた
状態にして圧縮加熱成形することにあり、その作用は次
のとおりである。
【0005】
【作用】図1に示すように、先ず乾燥したヘチマAを適
当な解砕機1を使用して繊維を解すように解砕し、繊維
長さを5〜50mm程度に細片化する。つまり、この程
度の細かさにすると、ヘチマ繊維も分散可能になり、別
の繊維とも容易に混ぜ合わせることができるようにな
る。
【0006】次に、解砕されたヘチマ繊維aに繊維長さ
10〜70mmの熱溶融性の樹脂繊維bを加えて混合機
2で混合し、この混合物を圧縮加熱成形機3に入れ、適
度に圧力を加えながら加熱すると、混合物中の樹脂繊維
bが溶融してヘチマ繊維aと融着し、ヘチマ繊維a同士
及びヘチマ繊維aと樹脂繊維bとを接合させる。こうし
て、図2に示すようなヘチマ繊維aと樹脂繊維bとが互
いにからみ合った状態の成形体Eが得られる。
【0007】なお、ヘチマ繊維aと樹脂繊維bの混合物
を成形する際、ヘチマ繊維a同士を密着させてしまうの
ではなく、少なくともある程度の隙間cを残す範囲で圧
縮することにより、粗から密までの任意の充填密度を持
った所望の多孔性の成形体を造り出すことができる。
【0008】
【発明の効果】本発明の方法によって、通気性・保温性
・吸水性・吸湿性・吸油性に優れたヘチマ繊維による多
孔性の成形体を効率よく造り出すことができる。また、
成形体として、ヘチマ繊維が均一に分散した均質なもの
が得られるほか、厚さ・大きさ・形状、及び充填密度の
異なる任意のものを容易に造り出すことができる。
【0009】こうして得られた成形体は、多孔性構造を
有し、かつヘチマ繊維同士が接合され、ヘチマ繊維間の
隙間にも樹脂が存在することで、該樹脂がヘチマ繊維の
クッション性を抑制する作用効果をもたらし、適度な弾
力性と共に、成形体の形状を維持する機能を有するもの
であり、クッション材のほか、吸湿材・吸油材・保温材
・充填材・ろ過材に、更に吸音材や遮音材・床材・壁材
など幅広い用途に利用できるものである。
【0010】また、本発明の方法によれば、成形体に占
める樹脂繊維の割合を従来に比べかなり減らすことがで
き、廃棄処理の面でも有利である。
【0011】
【実施例】次に、実施例について説明する。ヘチマは、
輸入品が乾燥した状態で安価に入手可能である。このヘ
チマを解砕機で細片化する。解砕機としては、ロートプ
レックス(商標:ドイツ・アルピネ社製のカッターミ
ル)を使用し、回転数1500/rpm、開口8m/m
のスクリーンを張設して6.7Kgを6.5分間で解砕
した。解砕品は、ゆるみ見掛け比重8gr/100m
l、固め見掛け比重12.2gr/100ml、細片の
繊維長さは5〜20mmであった。
【0012】次に、これに熱溶融性のポリエステル樹脂
繊維(4デニール・繊維長さ30〜70mm)を加えて
ガーネットロールのような撹拌機を使って混合し、所定
の型に注入する。そして、圧縮加熱成形機(ホットプレ
ス)により、加圧させながら145℃で1分間加熱して
シート状の成形体を造った。該成形体は、ヘチマ繊維の
含有率は70%で、厚さ12mm、重量1070g/m
であった。また、同様に造った別の成形体は、ヘチマ
繊維の含有率は50%で、厚さ10mm、重量990g
/mであった。なお、成形体に占めるヘチマ繊維の含
有率を増やしていくと、90%程度まで増やしても成形
体として形状を保持することが可能である。
【0013】こうしてできたシート状成形体は、図2に
示すようにヘチマ繊維aがかなり高密度で充填されたも
ので、ヘチマ繊維aの間にポリエステルの樹脂繊維bが
溶け込み、又、該樹脂繊維bがヘチマ繊維aにからみ合
った状態で接合されている。その結果、多孔性構造を有
し、かつヘチマ繊維a間の隙間cには溶融した樹脂繊維
bが架橋のように存在してヘチマ繊維aのクッション性
を抑制する作用効果をもたらし、適度な弾力性と共に、
成形体Eの形状を維持する機能を有するものである。
【0014】
【別実施例】ヘチマ繊維aと熱溶融性の樹脂繊維bとの
混合を、解砕機1内で原料の乾燥ヘチマAをヘチマ繊維
aに解砕する際に、図1に破線で示すように、樹脂繊維
bを解砕機1内に同時に投入してもよく、その解砕に伴
う撹拌作用によって両材料を効果的に混合することがで
きる。
【0015】また、熱溶融性の樹脂繊維bに同種の樹脂
粉末を入れると、該樹脂粉末は樹脂繊維bが接しないヘ
チマ繊維a間の隙間cにも入り込んで溶融し、ヘチマ繊
維a同士およびヘチマ繊維aと樹脂繊維bとの接合を促
進させる。なお、熱溶融性の樹脂繊維b及び同樹脂粉末
は不問であり、望ましくは比較的低い温度でも溶融する
ものが適している。
【0016】また、こうしてできた成形体Eを通気性の
袋に入れ、そのまま水に浸漬させて膨潤させてもよく、
該膨潤によってヘチマ繊維aが膨張し、ヘチマ繊維a同
士及びヘチマ繊維aとポリエステル樹脂繊維bとの隙間
cが小さくなり、より充填密度の高い成形体が得られ
る。膨潤後は乾燥させてから袋などに入れて使用する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】 本発明のヘチマ繊維成形体の製造過程を説明
するフローシートである。
【図2】 本発明のヘチマ繊維成形体の構造を示す概要
図である。
【0018】
【符号の説明】
A ヘチマ(乾燥品) E 成形体 a ヘチマ繊維(解砕品) b 熱溶融性樹脂繊維 c 隙間 1 解砕機 2 水槽 3 乾燥機 4 混合機 5 圧縮加熱成形機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥したヘチマを繊維長さ5〜50mm
    程度の細片に解砕し、これに繊維長さ10〜70mmの
    熱溶融性の樹脂繊維を添加して混合させ、ヘチマ繊維と
    樹脂繊維とを互いにからみ合わせた状態で、圧縮加熱成
    形することを特徴とするヘチマ繊維成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 乾燥したヘチマを解砕する際、該ヘチマ
    と繊維長さ10〜70mmの熱溶融性の樹脂繊維を同時
    に解砕機に入れ、該解砕機内においてヘチマ繊維の解砕
    と、ヘチマ繊維と熱溶融性の樹脂繊維との混合を併行し
    て行わせる請求項1記載のヘチマ繊維成形体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記熱溶融性の樹脂繊維に同樹脂粉末を
    添加する請求項1記載のヘチマ繊維成形体の製造方法。
JP4194491A 1992-06-10 1992-06-10 ヘチマ繊維成形体の製造方法 Pending JPH05339860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4194491A JPH05339860A (ja) 1992-06-10 1992-06-10 ヘチマ繊維成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4194491A JPH05339860A (ja) 1992-06-10 1992-06-10 ヘチマ繊維成形体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05339860A true JPH05339860A (ja) 1993-12-21

Family

ID=16325410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4194491A Pending JPH05339860A (ja) 1992-06-10 1992-06-10 ヘチマ繊維成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05339860A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110616504A (zh) * 2019-09-02 2019-12-27 鼎缘(杭州)纺织品科技有限公司 一种环保再生海绵产品的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110616504A (zh) * 2019-09-02 2019-12-27 鼎缘(杭州)纺织品科技有限公司 一种环保再生海绵产品的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2795344B2 (ja) 弾性で吸収性のフォーム繊維複合物
CA2165487C (en) Bonded insulating batt
US4818604A (en) Composite board and method
US4496024A (en) Sound absorption panel and method of making
US5484970A (en) Acoustic insulator
IE52545B1 (en) Moldable fibrous mat and method of making the same and product molded therefrom
CN104520250A (zh) 使用膨胀珍珠岩的低密度无机粉末绝缘体、其制造方法和用于其制造的模具机
EP1276610A2 (en) Absorbent sheet material having cut-resistant particles and methods for making the same
JPH05339860A (ja) ヘチマ繊維成形体の製造方法
JP2001334510A (ja) 木質繊維板およびその製造方法
JP4665261B2 (ja) 撥水性を有する油吸着材
JP2004330534A (ja) タイルカーペットをリサイクルした成形吸音材
JPS5837429B2 (ja) フエルト用結着剤
JP4154763B2 (ja) パルプビーズ及びこれを用いたパルプ成形体
JPH082516A (ja) 故紙を主材とする成型品およびその製造方法
JPH11140800A (ja) 強化パルプ材成型品の製造方法
JP2906158B2 (ja) 発泡ポリウレタン成形体
JPS5860055A (ja) 繊維質成型体の製造方法
JPS6335864A (ja) パルプ成形体及びその製造方法
JP2001009936A (ja) パルプビーズ及びパルプ成形体
JP2001347584A (ja) 断熱性繊維板およびその製造方法
JPH02299816A (ja) 繊維強化熱可塑性合成樹脂成形品の製造方法
JPH04331138A (ja) 積層成形品およびその成形方法
JP2000256987A (ja) パルプビーズ及びそのパルプ成型体
JP2003253529A (ja) 生分解性芯鞘型樹脂繊維及びそれを用いた生分解性パルプ成形体およびその製造方法