JPH0533970U - スポツト溶接機 - Google Patents

スポツト溶接機

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JPH0533970U JP8665691U JP8665691U JPH0533970U JP H0533970 U JPH0533970 U JP H0533970U JP 8665691 U JP8665691 U JP 8665691U JP 8665691 U JP8665691 U JP 8665691U JP H0533970 U JPH0533970 U JP H0533970U
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 厚い金属板を良好にスポット溶接することが
できるスポット溶接機を提供する。 [構成] 重ね合わせた二枚の金属板12a、12bの
一方に正電極13aを、他方に負電極13bを接触させ
て、これらを加圧、溶接するスポット溶接機10におい
て、上記負電極13bが接触する金属板12bの溶接ス
ポット部12c近傍に接触させるための上記正電極13
aとは別の第二正電極14を有し、この第二正電極14
と上記負電極13bとの間に低電流ibを発生させる低
電流回路15と、上記正電極13aと負電極13bとの
間に本電流iaを発生させる大電流回路16とを備えて
いるものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はスポット溶接機に係り、特に溶接スポット部へ供給する溶接電流の通 電構造及びその回路を改良した三相整流式スポット溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスポット溶接機は、二枚の金属板を重ね合わせ、これを丸棒状 の電極で加圧して通電し、ジュール熱により金属を加熱、溶融状態にし、圧力を 加えて点状に圧接している。特に最近は、三相電源から平均に負荷をとるように した経済的な三相整流式スポット溶接機が使用されている。この三相整流式スポ ット溶接機は、例えば、三個の一次コイルと、一個の二次コイルを巻いた変圧器 を用い、六個のイグニトロンで制御して、低周波単相交流を得るように構成され ている。
【0003】 具体的には、図4に示されているように、溶接すべき二枚の金属板1a、1b を重ね合わせ、これをクランプ2の電極3a、3bで挟んで、溶接金属を使用せ ずに加圧、溶接している。この際、上記金属板1a、1bの溶接スポット部を磨 いて塗膜、錆及びサフェーサー等を除去しておくことが望ましいが、近年、二打 点溶接等を行うことにより、薄い塗膜、錆及びサフェーサー等が混入しても良好 なスポット溶接が可能になった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなスポット溶接機にあっては、溶接金属を使用しないた め、一般に薄い金属板の接合に適しており、金属板1a、1bの厚さが厚くなる と上記電極3a、3bの間隔が大きくなるので、良好な溶接ができないという問 題があった。
【0005】 また、厚い金属板1a、1bを溶接するために溶接スポット部へいきなり大電 流を供給すると、上記金属板1a、1bに窪みが生じたり、ナゲットに割れ等の 欠陥が生じるという問題があった。
【0006】 本考案の目的は、上記課題に鑑み、厚い金属板を良好にスポット溶接すること ができる、スポット溶接機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本考案に係るスポット溶接機によれば、重ね合わせた二枚の金属 板の一方に正電極を、他方に負電極を接触させて、これらを加圧、溶接するスポ ット溶接機において、上記負電極が接触する金属板の溶接スポット部近傍に接触 させるための上記正電極とは別の第二正電極を有し、該第二正電極と上記負電極 との間に低電流を発生させる低電流回路と、上記正電極と負電極との間に本電流 を発生させる大電流回路とを備えていることにより達成される。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、本考案のスポット溶接機は、上記正電極とは別に、第二正 電極を有している。すなわち、本考案のスポット溶接機によるスポット溶接は、 上記第二正電極を上記負電極を接触させる金属板の溶接スポット部近傍に接触さ せ、まず、上記低電流回路により上記第二正電極と上記負電極との間に低電流を 発生させる。その後、上記大電流回路により上記正電極と負電極との間に本電流 を発生させて、二枚の金属板を加圧、溶接するものである。
【0009】 このように低電流を供給した後に大電流を供給すると、良好なスポット溶接が なされることが実験的に明らかになった。本出願人は、その理由を次のように考 察する。すなわち、上記負電極を接触させる金属板の溶接スポット部近傍に、第 二正電極を接触させて該第二正電極と上記負電極との間に低電流を発生させると 、この低電流により上記金属板が予熱されることになる。その後、上記正電極と 負電極との間に本電流を発生させると、上記金属板が急激な温度上昇をしないた め、二枚の金属板が良好に加圧、溶接されることになる。
【0010】 したがって、金属板の厚さが厚くなり、正電極と負電極との間隔が大きくなっ ても良好な溶接をでき、且つ、上記金属板に窪みが生じたり、ナゲットに割れ等 の欠陥が生じることはない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係るスポット溶接機の好適一実施例を添付図面に基づいて詳細 に説明する。 図1に示されているように、本実施例のスポット溶接機10のクランプ11に は、重ね合わされた二枚の金属板12a、12bを挟持して、これらを加圧、溶 接するための正電極13aと負電極13bとが備えられている。上記正電極13 aは一方の金属板12aに接触し、上記負電極13bは他方の金属板12bに接 触するようになっている。
【0012】 また、本実施例のスポット溶接機10は、上記正電極13aとは別の第二正電 極14を有している。この第二正電極14は、上記クランプ11に付属させるか 、或いは、該クランプ11とは別体に構成されている。そして、この第二正電極 14は、上記負電極13bが接触する金属板12bの溶接スポット部12cの近 傍に接触させて設けられる。したがって、上記クランプ11に第二正電極14を 付属させる場合には、該第二正電極14を上記負電極13bの近傍に位置させて 設けることになる。
【0013】 さらに、本実施例のスポット溶接機10には、図2に示されているように、上 記第二正電極14と上記負電極13bとの間に低電流ibを発生させる低電流回 路15と、上記正電極13aと負電極13bとの間に本電流iaを発生させる大 電流回路16とが備えられている。
【0014】 具体的には、例えば、三相200V電源に位相制御パワー素子17が接続され ており、該位相制御パワー素子17にはパワートランス18、整流回路19が順 次接続されている。この整流回路19には、上記大電流回路16が接続されてお り、上記二枚の金属板12a、12bを挟持する正電極13aと負電極13bと によって通電されるようになっている。この大電流回路16の正電極13a側に は上記低電流回路15が分岐され、その先端部にはSW素子20を介して上記第 二正電極14が設けられている。上記SW素子20は、ドライブ回路21を介し て、マイクロプロセッサ等によって構成された制御回路22に接続されている。 また、上記大電流回路16の分岐部よりも正電極13a側には、電流センサー2 3が介設されており、該電流センサー23は上記制御回路22に接続されている 。この制御回路22は、操作スイッチ等の入力側24に接続され、その出力側2 5は上記位相制御パワー素子17に接続されている。
【0015】 このように構成されたシステム回路によって本実施例のスポット溶接機10は 、例えば、3000A以上の本電流iaが上記大電流回路16から出力され、2 000A程度の低電流ibが上記低電流回路15から出力されるようになってい る。最初に、上記位相制御パワー素子17と上記SW素子20とをON状態にす ると、上記大電流回路16は通電条件が満足されないために本電流iaが流れず 、上記低電流回路15に低電流ibのみが流れる。次に、低電流ibの効果によ り、上記大電流回路16に本電流iaが流れ始めると、該大電流回路16に介設 された電流センサー23がこれを検知して上記制御回路22に入力する。そして 、この制御回路22が上記ドライブ回路21を駆動させて、上記SW素子20を OFFさせるものである。
【0016】 また、図3は、上記低電流回路15に介設された上記SW素子20のON/O FF原理回路を示すものである。すなわち、上記低電流回路15には半導体(S CR1)が介設されており、該SCR1のアノード側は上記整流回路19に接続 され、そのカソード側は上記第二正電極14に接続されている。このSCR1に は、定電圧26が与えられて電流icの流れる定電圧回路27が形成されている 。さらに、この定電圧回路27の正極側には半導体(SCR2)が介設されてい る。そして、上記SCR1及びSCR2のカソード側には、それぞれ上記ドライ ブ回路21が接続されており、該ドライブ回路21にはインターフェース28を 介して上記制御回路22が接続されている。
【0017】 このように構成された低電流回路15のON/OFF原理回路は、次のように 動作する。すなわち、まず、上記SCR1がドライブ回路21の動作によりON 状態になる。次に、SCR2をドライブ回路21の動作によりONさせると、上 記SCR1は逆バイアスになって、OFFする。そして、このSCR1がOFF すると、上記SCR2の逆バイアス電流icも0になって上記SCR2もOFF する。このような動作の繰り返しにより、上記低電流回路15に介設したSCR 1をON/OFFさせることができるものである。
【0018】 つぎに、上記実施例における作用を述べる。 上述したように、本実施例のスポット溶接機10は、上記正電極13aとは別 に、第二正電極14を有しており、そのスポット溶接は、上記第二正電極14を 上記負電極13bを接触させる金属板12bの溶接スポット部近傍12cに接触 させ、まず、上記低電流回路15により上記第二正電極14と上記負電極13b との間に2000V程度の低電流ibを発生させる。その後、低電流ibの効果 により、上記大電流回路16に本電流iaが流れ始めると、該大電流回路16に 介設された電流センサー23がこれを検知して上記制御回路22に入力し、この 制御回路22が上記ドライブ回路21を駆動させて、上記SW素子20をOFF させる。このようにして、上記大電流回路16により上記正電極13aと負電極 13bとの間に3000V以上の本電流iaを発生させて、二枚の金属板12a 、12bを加圧、溶接するものである。
【0019】 このように本実施例のスポット溶接機10にあっては、低電流ibを出力した 後に、自動的に本電流iaが出力する。すなわち、上記負電極13bを接触させ る金属板12bの溶接スポット部近傍12cに、第二正電極14を接触させて該 第二正電極14と上記負電極13bとの間に低電流ibを発生させると、この低 電流ibにより上記金属板12a、12bが予熱されることになる。その後、上 記正電極13aと負電極13bとの間に本電流iaを発生させると、上記金属板 12a、12bが急激な温度上昇をしないため、二枚の金属板12a、12bが 良好に加圧、溶接されることが実験的に立証された。
【0020】 したがって、金属板12a、12bの厚さが厚くなり、正電極13aと負電極 13bとの間隔が大きくなっても、上記金属板12a、12bに窪みが生じたり 、ナゲット(図示せず)に割れ等の欠陥が生じることがなく、良好な溶接を行う ことができるものである。
【0021】
【考案の効果】
以上述べたように本考案に係るスポット溶接機によれば、厚い金属板を良好に スポット溶接することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスポット溶接機の一実施例におけ
る、クランプ近傍を示す概略図である。
【図2】本考案に係るスポット溶接機の一実施例におけ
る、システム回路を示すブロック図である。
【図3】本考案に係るスポット溶接機の一実施例におけ
る、低電流回路のON/OFF原理を示す回路図であ
る。
【図4】従来のスポット溶接機の一例における、クラン
プを示す概略図である。
【符号の説明】
10 スポット溶接機 12a、12b 金属板 12c 溶接スポット部 13a 正電極 13b 負電極 14 第二正電極 15 低電流回路 16 大電流回路 ia 本電流 ib 低電流

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね合わせた二枚の金属板の一方に正電
    極を、他方に負電極を接触させて、これらを加圧、溶接
    するスポット溶接機において、上記負電極が接触する金
    属板の溶接スポット部近傍に接触させるための上記正電
    極とは別の第二正電極を有し、該第二正電極と上記負電
    極との間に低電流を発生させる低電流回路と、上記正電
    極と負電極との間に本電流を発生させる大電流回路とを
    備えていることを特徴とするスポット溶接機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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