JPH05338189A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH05338189A
JPH05338189A JP4176034A JP17603492A JPH05338189A JP H05338189 A JPH05338189 A JP H05338189A JP 4176034 A JP4176034 A JP 4176034A JP 17603492 A JP17603492 A JP 17603492A JP H05338189 A JPH05338189 A JP H05338189A
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JP
Japan
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recording
ink
wiping
ink jet
ejection
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Application number
JP4176034A
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English (en)
Inventor
Akio Suzuki
章雄 鈴木
Kenji Nagata
健二 永田
Yasushi Miura
康 三浦
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吐出口形成面51を多数回ワイピングした場合
に吐出口52の周縁に付着するブレード10の削れカス
や増粘インクなどによって発生する吐出不良の弊害を最
小限に抑えると同時に、拭き取り清掃により吐出口52
周縁を常に清浄に保つというワイピング効果を維持す
る。 【構成】実際の記録の前にテストパターンを記録すると
ともに、該テストパターンから記録ヘッド9の不安定吐
出に起因する白すじの数をセンサー12で読み取り、そ
の読み取り結果に応じて記録時における吐出口形成面5
1のワイピング頻度を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行なうインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、画像情
報(文字情報等を含む)に基づいて用紙やプラスチック
薄板等の被記録材(記録媒体)に画像(文字等を含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット
式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることがで
きる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録材を所定の記
録位置にセットした後、被記録材に沿って移動するキャ
リッジ上に搭載した記録手段)によって画像を記録(主
走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(被記録材搬送)を行い、その後に再び停止した被記録
材に対して、次の行の画像を記録(主走査)するという
動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録が行わ
れる。一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで記録す
るラインタイプの記録装置においては、被記録材を所定
の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行いな
がら連続的に紙送り(ピッチ送り)を行い、被記録材全
体の記録が行われる。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少
なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイ
プの記録手段を用いるライン型のものは、記録の一層の
高速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一
方、被記録材の材質に対する要求も様々なものがあり、
近年では、通常の被記録材である紙や樹脂薄板(OHP
等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパン
チ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)な
どを使用することが要求されるようになってきた。
【0006】上記インクジェット記録装置は記録ヘッド
の吐出口から被記録材へインク滴を飛翔させて記録を行
なうものであり、このような記録装置においては、イン
クを吐出した際に発生するインクミストや被記録材から
跳ね返ったインクミストが吐出口の周縁部に付着した
り、あるいは紙粉等の異物が付着したりすると、吐出口
が付着物で塞がれたり、付着物によりインク滴の飛翔方
向が変化したりして、インク吐出が不安定になり記録品
位が低下することがある。これを防止する手段として、
記録ヘッドの吐出口形成面を拭き取り清掃(ワイピン
グ)するためのワイピングブレードを設け、記録ヘッド
の往復移動の所定の回数毎に吐出口形成面をワイピング
することにより、インクミスト等による不安定吐出(吐
出不良)を防止することが行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置においては、ブレードによるワ
イピングを長期間にわたって多数回繰り返すと、ブレー
ドの削れカスやブレードに付着した増粘インクなどによ
って吐出口形成面が汚染され、この汚染によってインク
の吐出が妨げられ、正常な吐出が行われなくなって記録
品位が低下する場合があった。
【0008】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、ワイピングによる
吐出口形成面の汚染を最小限に抑え、かつワイピング効
果を確実に得ることが可能なインクジェット記録装置を
提供することである。
【0009】
【課題解決のための手段】本願の発明者は、インクミス
トによる吐出不安定について具体的かつ詳細に探究した
結果、次のような事実を突き止めた。すなわち、第1
に、インクミストによる不安定吐出は記録ヘッドの個体
差が著しく、同じような履歴の記録ヘッド間でも不安定
吐出の発生頻度が大きく異なること、第2に、同一記録
ヘッドでも履歴によって不安定吐出の発生頻度が変化す
ることを見出した。
【0010】このことから、使用している記録ヘッドの
不安定吐出の発生頻度を把握して、当該記録ヘッドの固
有の性能に応じた必要最少限のブレードワイピングを行
なうことが、インクミストによる不安定吐出の防止とワ
イピングによる吐出口形成面の汚損の防止とを両立させ
る上で、最も効果的であることが判明した。本発明はこ
のような探究結果に基づいてなされたものである。
【0011】すなわち、本発明は、記録手段から被記録
材へインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録
装置において、記録手段の吐出口形成面をワイピングす
るワイピング手段とテストパターンを読み取る読み取り
手段とを有し、記録したテストパターンを読み取り手段
で読み取り、読み取り結果に応じてワイピングの頻度を
制御する構成とすることにより、ワイピングによる吐出
口形成面の汚染を最小限に抑え、かつワイピングの効果
を確実に得ることが可能なインクジェット記録装置を提
供することである。
【0012】
【実施例】図1は本発明を適用したインクジェット記録
装置の一実施例の構成を模式的に示す斜視図である。図
1において、ロール状に巻かれた被記録材5は、搬送ロ
ーラ1、2を経て給送ローラ3対で挟持され、給送ロー
ラ対3に結合された副走査モーター15の駆動に伴って
矢印f方向に送られる。前記被記録材5を横切ってガイ
ドレール6、7が平行に設置されており、主走査用のキ
ャリッジ8は前記ガイドレール6、7に沿って左右に往
復移動可能に案内支持されている。前記キャリッジ8に
は複数(4個)の記録ヘッド9Y、9M、9C、9Bk
が搭載されている。カラー記録の場合、これらの記録ヘ
ッドは、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クのインク色で記録するように選定される。なお、以下
の説明では、上記記録ヘッド9Y、9M、9C、9Bk
の全体またはいずれか任意の一つを指す場合には、単に
記録手段9または記録ヘッド9で示すことにする。
【0013】前記各記録ヘッド9は、インクタンクを一
体化した交換可能なカートリッジで構成されている。被
記録材5は記録ヘッド9の記録幅(1ライン分の高さ)
づつ間欠的に矢印f方向に紙送りされ(副走査)、該被
記録材5が停止している間にキャリッジ8を矢印P方向
に移動させ、該キャリッジ8の移動(主走査)に同期し
て、各記録ヘッド9から画像信号に基づいてインクを吐
出させることにより記録が行なわれる。すなわち、被記
録材5の副走査と主走査を交互に繰り返しながら全体の
記録が行なわれる。
【0014】前記記録ヘッド(記録手段)9は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド9は、
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行なうものである。
【0015】図2は、記録ヘッド9のインク吐出部の構
造を模式的に示す部分斜視図である。図2において、被
記録材5と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0ミリ
程度)をおいて対面する吐出口形成面51には、所定の
ピッチで複数の吐出口52が形成され、共通液室53と
各吐出口52とを連通する各液路54の壁面に沿ってイ
ンク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体
(発熱抵抗体など)55が配設されている。記録ヘッド
9は、前記吐出口52がキャリッジ8の移動方向(主走
査方向)と交叉する方向に並ぶような位置関係で、該キ
ャリッジ8に搭載されている。こうして、画像信号また
は吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体55を駆動
(通電)して、液路54内のインクを膜沸騰させ、その
時に発生する圧力によって吐出口52からインクを吐出
させる記録手段(記録ヘッド)9が構成されている。
【0016】図1において、キャリッジ8の移動範囲内
であって、記録領域から外れた所定位置には、記録ヘッ
ド9の吐出口形成面51を拭き取り清掃(ワイピング)
するためのワイピングブレード(ワイピング手段)10
が設けられている。このワイピングブレード10は、制
御信号でプランジャー11をオン・オフすることによ
り、被記録材5の記録面と垂直の方向に(前進後退方向
に)移動させることができる。ワイピングブレード10
が後退した位置では吐出口形成面51の拭き取り清掃は
行われないが、前進した位置では、キャリッジ8の移動
によりワイピングブレード10の先端部分が吐出口形成
面51に摺擦し、拭き取り清掃が行なわれる。
【0017】キャリッジ8には、ランプとCCDを組み
合わせた読み取りユニット12が搭載されている。この
読み取りユニット12は、各記録ヘッド9の吐出口52
の配列と同じ方向および同じピッチで配列された複数の
画素を有しており、各記録ヘッド9によって記録したテ
ストパターンを読み取るためのものである。そこで、図
1のインクジェット記録装置は、記録ヘッド9の吐出口
形成面51をワイピングするワイピング手段10とテス
トパターンを読み取る読み取り手段12とを有し、記録
したテストパターンを読み取り手段12で読み取り、読
み取り結果に応じてワイピングの頻度を制御するように
構成されている。
【0018】図3は図1のインクジェット記録装置の制
御系の概略構成を示すブロック図である。記録装置のC
PU(中央演算処理装置)20は、インターフェイス2
1を介してホスト(コンピューター等)22に接続され
ている。一方、CPU20は、ドライバー(駆動回路)
23を介して、搬送モーター15(図1)、キャリッジ
モーター24、インク吐出性能を維持するための回復装
置25、プランジャー11(図1)などの動作を制御す
るとともに、ヘッドドライバー26を介して記録ヘッド
9の吐出動作を制御するように構成されている。また、
前記CPU20に対しては、被記録材5の有無を検知す
るための紙センサー27、インクタンク内のインク残量
を検知するためのインクセンサー28、テストパターン
を読み取るための読み取りユニット12(図1)などか
らの検知信号が入力される。
【0019】図4は上記インクジェット記録装置におけ
る記録ヘッド9のワイピング動作の頻度を決定するため
のテスト記録モードのシーケンスを示すフローチャート
である。図4において、テスト記録モードでは、まずプ
ランジャー11をオフにしてワイピングブレード10を
退避位置(ワイピング無しの状態)にし(ステップS
1)、最初のインク色(Bk)の記録ヘッド9Bkのみ
を駆動して100%ベタパターンを1枚記録する(ステ
ップS2)。次いで、このテストパターンを読み取りユ
ニット12で読み取り(ステップS3)、吐出不良(不
吐出を含む)によって1枚の記録中に発生した白スジの
数を計測する(ステップS4)。
【0020】以上のステップS2〜ステップS4の動作
を他の記録ヘッド9Y、9M、9Cについても実行し、
各記録ヘッド9の白スジの発生数を計測する。そして、
最も白スジの発生数の多い記録ヘッド、すなわち最も不
安定吐出が発生しやすい記録ヘッドのテスト結果に応じ
て、ワイピングブレード10によるワイピングの頻度を
決定する(ステップS5)。例えば、不安定吐出が2〜
3行に1回の割合で発生する場合には1主走査毎にワイ
ピングを行なうように設定し、不安定吐出が1枚の記録
中に発生していない場合には1枚の記録毎に1回だけワ
イピングを行なうように設定する。テストパターンの読
み取り結果とワイピング頻度との関係は、実画像記録と
テストパターン記録における不安定吐出発生頻度の対応
実験などによって決定する。
【0021】実際の記録モードにおいては、前述のテス
ト記録モードで設定されたワイピング頻度で、プランジ
ャー11をオンにしてワイピングブレード10を前進さ
せ、吐出口形成面51のワイピング(拭き取り清掃)を
行なう。ワイピング頻度を決定するための前記テスト記
録モードの実行は、例えば100枚の記録毎あるいは5
00枚の記録毎など一定の間隔で自動的に行なうように
設定してもよく、また、必要に応じてマニュアル操作で
行なうようにしてもよい。
【0022】以上説明した実施例によれば、インクミス
トや紙粉等の付着物に起因する不安定吐出に対する各記
録ヘッド9の実力をテストで調べ、その結果に応じて記
録モードにおける記録ヘッド9のワイピング(拭き取り
動作)の頻度を設定するので、ワイピングの弊害を最小
限に抑えると同時に、インクミスト等の付着物による不
安定吐出の発生を確実に防止し得るインクジェット記録
装置が得られた。すなわち、ブレード10の削れカスや
ブレードに付着した増粘インクなどによって吐出口形成
面が汚染され、この汚染によって正常なインク吐出が妨
げられるといったワイピングによる弊害を最小限に抑え
る抑制することができ、これと同時に、吐出口形成面5
1を清浄に保つことにより不安定吐出の発生を防止する
というワイピングブレード10本来の機能を確実に果た
すことができるインクジェット記録装置が得られた。
【0023】なお、前述の実施例では、ワイピングブレ
ード10を記録ヘッド9に対して前進後退方向に移動さ
せる構成としたが、これに代えて、固定式のワイピング
ブレードを用いることによって、前述と同様のワイピン
グ頻度の制御を行なう構成としてもよい。固定式のワイ
ピングブレードを用いる場合には、ワイピングブレード
の配設位置は、被記録材5の端縁から、少なくとも、主
走査方向両端の記録ヘッド(図1の場合の記録ヘッドB
kと記録ヘッドY)間の距離だけ離れた位置に選定され
る。そして、ワイピングを行なうか否かは、キャリッジ
8を移動させる際に、記録ヘッド9がワイピングブレー
ドの位置に到達するまで移動させるか否かによって制御
される。その他の構成は、図1〜図4で説明した実施例
と実質上同じである。したがって、このような固定式ワ
イピングブレードを用いる実施例によれば、前述の実施
例と同様の効果が得られる他に、ワイピングブレード1
0をオン・オフ(前進・後退)させるための制御駆動手
段(プランジャー11)が不要となり、構成が簡単にな
るという効果が得られる。
【0024】また、本発明を適用したインクジェット記
録装置は、特にデジタル複写機において有用なものであ
る。デジタル複写機は原稿を読み取るためのリーダー部
を備えており、該リーダー部は、原稿台ガラスに置かれ
た原稿をランプで照射し、その反射光をレンズでCCD
上に結像するものである。そして、CCDの読み取り信
号に基づいて画像処理を行ない、図1に示すようなイン
クジェットプリンターに画像信号を送って記録を行なう
ように構成されている。
【0025】したがって、このようなデジタル複写機に
おいては、ベタ100%のテストパターン出力を原稿台
に載せ、リーダー部で読み取ることにより、インクミス
ト等の付着物に起因する各記録ヘッド9の不安定吐出の
実力を調べる(計測する)ことができる。このようなデ
ジタル複写機におけるその他の要部構成および動作は、
図1〜図4で説明した実施例あるいは前述の固定式のワ
イピングブレードを用いるインクジェット記録装置の場
合と実質上同じである。このようなデジタル複写機(イ
ンクジェット記録装置)によれば、前述の各実施例の場
合と同様の効果が得られる他に、テストパターン読み取
り用のセンサー(読み取りユニット12)を新しく追加
する必要がなく、一層簡単な構成で実施し得るという効
果が得られる。
【0026】なお、以上の実施例では、4個の記録ヘッ
ド9を用いるカラー記録装置を例に挙げて説明したが、
本発明は、1個の記録ヘッドを用いる記録装置において
も同様に適用することができ、同様の作用効果を達成し
得るものである。また、記録ヘッド(記録手段)として
は、インクタンクと一体化したカートリッジタイプのも
のの他、インクタンクと別体としインク供給チューブ等
で接続する構成のものなど、記録ヘッドの形態がどのよ
うなものであっても、同様に適用することができ、同様
の効果を達成し得るものである。
【0027】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式のインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0028】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0029】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0030】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0031】さらに、記録装置が記録できる被記録材
(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有するフルライ
ンタイプの記録ヘッドに対しても、本発明は有効に適用
できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッ
ドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体
的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でもよい。加えて、上例のようなシリアルタイプのもの
でも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置
本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体
的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0032】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニング
手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別
の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0033】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0034】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0035】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0036】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、記録手段から被記録材へインクを吐出して記
録を行なうインクジェット記録装置において、記録手段
の吐出口形成面をワイピングするワイピング手段とテス
トパターンを読み取る読み取り手段とを有し、記録した
テストパターンを読み取り手段で読み取り、読み取り結
果に応じてワイピングの頻度を制御する構成としたの
で、ワイピングによる吐出口形成面の汚染を最小限に抑
え、かつワイピングの効果を確実に得ることが可能なイ
ンクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の要部構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例におけるテスト記録モードの動作シーケンスを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 搬送ローラ 2 搬送ローラ 3 給送ローラ 5 被記録材 8 キャリッジ 9 記録手段(記録ヘッド) 10 ワイピングブレード 11 プランジャー 12 読み取り手段(読み取りユニット) 15 副走査モーター 20 CPU 24 キャリッジモーター 25 回復装置 27 紙センサー 51 吐出口形成面 52 吐出口 55 電気熱変換体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行なうインクジェット記録装置において、記
    録手段の吐出口形成面をワイピングするワイピング手段
    とテストパターンを読み取る読み取り手段とを有し、記
    録したテストパターンを読み取り手段で読み取り、読み
    取り結果に応じてワイピングの頻度を制御することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項2のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8025357B2 (en) 2007-09-20 2011-09-27 Seiko Epson Corporation Fluid ejecting apparatus and ejecting head maintenance method

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US8025357B2 (en) 2007-09-20 2011-09-27 Seiko Epson Corporation Fluid ejecting apparatus and ejecting head maintenance method

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