JPH05336889A - 粉粒物の固着方法 - Google Patents

粉粒物の固着方法

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JPH05336889A
JPH05336889A JP4171662A JP17166292A JPH05336889A JP H05336889 A JPH05336889 A JP H05336889A JP 4171662 A JP4171662 A JP 4171662A JP 17166292 A JP17166292 A JP 17166292A JP H05336889 A JPH05336889 A JP H05336889A
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candy
food
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powdery
fixing
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JP4171662A
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Toshihiko Narukami
寿彦 鳴神
Yuriko Kobayashi
百合子 小林
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House Foods Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の大きさのキャンディを利用して、粉粒
物を食品表面に確実に、かつ最終製品に焦げが発生しな
いように固着させることができる粉粒物の固着方法を提
供することを目的とする。 【構成】 加熱処理を施した食品の上表面に目開き85
0μmパス〜25μmオンの範囲の大きさのキャンディ
を均一に分散させ、次いで該キャンディの上に粉粒物を
振りかけた後、180〜250°C、5〜30秒間の条
件により加熱処理を施し該キャンディを溶融させ、次い
で冷却処理を施し粉粒物を食品表面に固着させることを
特徴とする粉粒物の固着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の大きさのキャン
ディを利用して粉粒物を食品表面に固着させる粉粒物の
固着方法に関するものである。更に詳しくは、粉粒物を
食品表面に確実に、かつ最終製品に焦げが発生しないよ
うに固着させることができる粉粒物の固着方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、キャンディを利用して粉粒物を食
品表面に固着させる方法として、例えば、特公昭55−
11293号が知られている。かかる方法は、米菓風焼
菓子、焼菓子、穀類膨化製品等の薄片の片面上に焙炒ナ
ッツ、乾燥乳製品、果汁濃縮固形物、乾燥果実等の食品
粗砕物の少なくとも一つを分散させ、次いで上記食品粗
砕物を均一に分散させた薄片の上に更に粒度10メッシ
ュ以下(目開き1680μmパス程度)、好ましくは1
5メッシュ以下(目開き1095μmパス程度)の硬質
キャンデー粉末を均一分散させたのち、120〜240
°Cの加熱空気浴中で180〜40秒間加熱することに
より、上記焼菓子、穀類膨化製品の薄片の片面上に上記
食品粗砕物と硬質キャンデー組成とを融着せしめるもの
であって、これにより食品粗砕物が剥離されにくく、食
感が軽くかつ甘味度が適度に低い被覆食品を得ることが
できる。
【0003】しかし、上記方法では、硬質キャンディ粉
末を溶融させて食品粗砕物を固着させるために、一旦焙
焼、油揚等の加熱処理を施した製品に更に120〜24
0°Cの加熱空気浴中で180〜40秒間の加熱処理を
施している。そのため、粉末キャンディは十分に溶融し
食品粗砕物を固着することはできるが、一方で得られた
製品に焦げが発生し、その商品価値が低下するという問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記問
題を解決することを目的として鋭意研究を行った。その
結果、特定の大きさのキャンディを使用することによ
り、キャンディを短時間で十分に溶融でき、これによっ
て食品粗砕物等の粉粒物を食品の表面上に確実に、かつ
最終製品に焦げが発生しないように固着させることがで
きるといった知見を得た。
【0005】上記知見に基づき完成した本発明の要旨
は、加熱処理を施した食品の上表面に目開き850μm
パス〜25μmオンの範囲の大きさのキャンディを均一
に分散させ、次いで該キャンディの上に粉粒物を振りか
けた後、180〜250°C、5〜30秒間の条件によ
り加熱処理を施し該キャンディを溶融させ、次いで冷却
処理を施し粉粒物を食品表面に固着させることを特徴と
する粉粒物の固着方法である。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、本発明を詳細に説
明する。本発明において加熱処理を施す食品とは、例え
ば、焙焼処理、油揚処理等の加熱処理により製造される
ものをいう。具体的には、焙焼処理を施すことにより得
られる食品としては、ビスケット、クラッカー、クッキ
ー、煎餅、コーンフレーク、パイ、ウェハース、ラス
ク、小麦粉等を利用したパフスナック等が例示できる。
又、油揚処理を施すことにより得られる食品としては、
ポテト、コーン等のチップ製品、揚げ煎餅、あられ、か
りんとう等が例示できる。
【0007】本発明は、先ず、加熱処理を施した上記の
如き食品の上表面に目開き850μmパス〜25μmオ
ン、好ましくは、目開き600μmパス〜63μmオ
ン、更に好ましくは、目開き300μmパス〜106μ
mオンの範囲の大きさのキャンディを均一に分散させ
る。ここで使用する上記範囲の大きさのキャンディは、
本発明において使用するキャンディの全体に対して90
〜100重量%の割合で含まれるようにする。尚、上記
目開きの大きさは、JIS規格Z8801(標準ふるい
規格に相当)に基づくものである。
【0008】本発明は、上記したキャンディの大きさを
特定する点に大きな特徴を有するものであり、これによ
りキャンディを短時間で十分に溶融でき、粉粒物を食品
の表面上に確実に、かつ最終製品に焦げが発生しないよ
うに固着させることができるのである。即ち、上記範囲
よりも小さいものを使用した場合には、キャンディが吸
湿して溶け易く、キャンディどうしが結着してダンゴ状
になり、ふりかけ処理あるいは保管上の取扱いが困難に
なってしまう。反対に、上記範囲よりも大きいものを使
用した場合には、キャンディの溶解に長時間を要し、最
終製品に焦げが発生してしまう。又、キャンディ層が厚
くなり、最終製品の食感が硬くなってしまう。更には製
品表面上に溶融したキャンディがまだら状になり外観が
損なわれてしまう。
【0009】又、キャンディを加熱処理を施した食品の
上表面に振りかける量は、該食品の重量に対して1〜7
0重量%、好ましくは10〜40重量%が望ましい。振
りかける量が少ない場合には、粉粒物を食品表面に十分
に固着させることができなくなってしまう。又、キャン
ディの有する風味を十分に生かすことができず、最終製
品の全体の風味の低下を招いてしまう。更には、キャン
ディにより食品の上表面全域を覆うことができず、まだ
ら状になり外観が損なわれてしまう。反対に、振りかけ
る量が多い場合には、キャンディを完全に溶融させるた
めにかなりの熱量がかかり焦げの原因になってしまう。
又、キャンディの有する風味が強くなり、最終製品にお
ける風味的調和がとれなくなっしまう。更には、キャン
ディの層が厚くなり食感がかたくなっしまう。
【0010】又、上記キャンディは、融点が40°C〜
120°C、好ましくは50°C〜80°Cのものを使
用するのが望ましい。尚、キャンディの融点は、キャン
ディの原料となる砂糖や水等を適宜割合で配合する方法
等により調整することができる。本発明において、キャ
ンディの融点が上記範囲よりも低いものを使用した場合
には、キャンディが溶け易くなり、ふりかけ処理あるい
は保管上の取扱いが困難になる。反対に、上記範囲より
も高いものを使用した場合には、キャンディを溶融させ
るためにかなりの熱量を加えなければならないため、キ
ャンディが溶けるより先に食品が焦げてしまう。
【0011】次に、食品の上表面に均一に分散させたキ
ャンディの上に粉粒物を振りかける。上記粉粒物として
は、目開き5000μmパス〜32μmオン、好ましく
は目開き2000μmパス〜90μmオンの範囲の大き
さものが望ましい。具体的には、上記大きさに粗砕した
ナッツ、乾燥ミント、乾燥ジンジャー等の香辛料、ドラ
イフルーツ、クッキー等、或るいはゴマ、コーヒー粉
末、ココア粉末等が例示できる。上記範囲よりも小さい
ものを使用した場合には、食感が粉っぽくなり好ましく
ない。反対に、上記範囲よりも大きいものを使用した場
合には、粉粒物が食品表面に十分に固着せずこぼれ落ち
てしまう。
【0012】又、キャンディの上に振りかける粉粒物の
量は、使用するキャンディの重量に対して5〜75重量
%、好ましくは15〜30重量%が望ましい。振りかけ
量が少ない場合には、粉粒物の風味を十分に生かすこと
ができず、最終製品の全体の風味の低下を招いてしま
う。又、外観が貧弱になり好ましくない。反対に、振り
かけ量が多い場合には、キャンディにより粉粒物を食品
の表面に十分に付着できず、該粉粒物が食品表面からこ
ぼれ落ちてしまう。又、粉粒物の風味が強くなりすぎ、
最終製品との風味上の調和が損なわれてしまう。
【0013】次に、キャンディ、次いで粉粒物が振りか
けられた食品を、雰囲気温度180〜280°Cで5〜
30秒間、好ましくは雰囲気温度200〜250°Cで
10〜25秒間の条件により加熱処理を施す。本発明
は、上記した特定の大きさのキャンディを使用すること
により、上記の如き短時間の加熱処理により該キャンデ
ィを溶融させることができる。これにより、最終製品に
焦げを発生させることなく、粉粒物を確実に固着するこ
とができるのである。即ち、上記範囲よりも緩やかな条
件により加熱処理を施した場合には、キャンディが十分
に溶けないため、粉粒物を食品の表面に固着させること
ができなくなる。反対に、上記範囲よりも厳しい条件に
より加熱処理を施した場合には、最終製品に焦げが発生
してしまう。
【0014】次に、30°C程度まで冷却することによ
り粉粒物を食品表面に固着させる。冷却処理は、例えば
冷蔵庫等を用いて行う方法、常温下でそのまま放置する
といった方法等により行うことができる。
【0015】
【実施例1】厚さ2mmにスライスしたさつまいもを1
00°C、5分間蒸煮処理した後、−40°C、30分
間凍結処理をし、これを175°C、90秒間油揚処理
を施して、油切りし100°C、5分間熱風乾燥して乾
燥さつまいもチップを得た。品温25°Cの乾燥さつま
いもチップ10gの上表面に、目開き300μmパス〜
106μmオンの範囲の大きさを95重量%含むキャン
ディ2gを均一に分散させ、次いで目開き1700μm
パス〜850μmオンの範囲の大きさのゴマ70個0.
2gを該粉末キャンディの上に振りかけた。次いで、粉
末キャンディ、ゴマが振りかけられた乾燥さつまいもチ
ップを、雰囲気温度を230°Cに設定したオーブンに
入れ、10秒間加熱処理を施した。引続き20°Cまで
常温下に放置して冷却し、表面にゴマが固着された乾燥
さつまいもチップを得た。
【0016】
【実施例2】目開き710μmパス〜500μmオンの
範囲の大きさを95重量%含むキャンディを使用する以
外は、実施例1と同様の方法により乾燥さつまいもチッ
プを得た。
【0017】
【比較例1】目開き20μmパスのキャンディを使用す
る以外は、実施例1と同様の方法により乾燥さつまいも
チップを得た。
【0018】
【比較例2】目開き4000μmパス〜2000μmオ
ンの範囲の大きさを95重量%含むキャンディを使用す
る以外は、実施例1と同様の方法により乾燥さつまいも
チップを得た。
【0019】実施例1〜2、比較例1〜2により得られ
た乾燥さつまいもチップについて、以下のA〜Cについ
て官能評価を行った。その結果を表1〜3に示す。 A 最終製品の外観 B 粉粒物の固着個数(個数/70個) C キャンディの取扱い
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】 上記したように本発明により得られたゴマ固着乾燥さつ
まいもチップは、焦げのない、ゴマが確実に固着され
た、外観の美しいものであった。また、ゴマ固着乾燥さ
つまいもチップを製造する上で、キャンディどうしが付
着することなく、極めて取扱いが容易であった。
【0023】
【発明の効果】本発明は食品表面に粒状物を固着させる
に当たり、特定の大きさのキャンディを利用することに
より、最終製品に焦げを発生させることなく、粒状物を
確実に固着することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱処理を施した食品の上表面に目開き
    850μmパス〜25μmオンの範囲の大きさのキャン
    ディを均一に分散させ、次いで該キャンディの上に粉粒
    物を振りかけた後、180〜250°C、5〜30秒間
    の条件により加熱処理を施し該キャンディを溶融させ、
    次いで冷却処理を施し粉粒物を食品表面に固着させるこ
    とを特徴とする粉粒物の固着方法。
JP4171662A 1992-06-04 1992-06-04 粉粒物の固着方法 Expired - Lifetime JP2816275B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262764A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Ajinomoto Co Inc セラック樹脂含有加熱食品およびその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5026627A (ja) * 1973-03-21 1975-03-19
JPS5511293A (en) * 1979-07-05 1980-01-26 Canon Inc Exposure value control circuit

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