JPH0533573Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、リフトシリンダによつて上下揺動操
作自在にリフトアームを車体に設け、前記リフト
アームにチルトシリンダによつて前後揺動操作自
在なシヨベルを設け、前記リフトシリンダに対す
る第１操作バルブと前記チルトシリンダに対する
第２操作バルブを、それらのスプールが前後方向
に向いた状態で、ボンネツト内のエンジンの横側
に配置してあるシヨベルローダに関する。

〔従来の技術〕

従来、上記シヨベルローダでは、第１操作バル
ブと第２操作バルブを左右に並べて車体のメイン
フレームの上方に配置してあつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

そのために、エンジンの横側で横方向に大きな
スペースが必要となり、メインフレームの巾及び
ボンネツトの巾を大きくしなければならないとい
う欠点があつた。

本考案の目的は、ボンネツト及びメインフレー
ムの横巾を小さくできるようにする点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案におけるシヨベルローダの原動部の特微
構成は、第１操作バルブと第２操作バルブを、上
下に並べて車体のメインフレームの上方に配置し
てあることにあり、その作用効果は次の通りであ
る。

〔作用〕

つまり、上下に並べてメインフレームの上方に
配置する第１、第２操作バルブは、エンジンの横
側で横方向には小さなスペースに取付けることが
でき、両操作バルブ及びエンジンを覆うボンネツ
ト及びメインフレームの巾を小さくできる。

〔考案の効果〕

従つて、車体全体を小型でコンパクトなものに
でき、狭い現場での走行作業が良好にできるよう
になつた。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。

第６図に示すように、前車輪１を備えた車体３
前部の前側に、シヨベル作業装置８を設けると共
に、後車輪２を備えた車体３後部の上部に、搭乗
運転部１０及び原動部１４を設けて胴折れ型のシ
ヨベルローダを構成してある。

前記シヨベル作業装置８を構成するに、前記車
体３から左右一対のリフトアーム４，４を機体前
方に向けて軸芯P₂周りで上下揺動自在に延出す
ると共に、前記両リフトアーム４，４夫々におい
て、それと車体３とにわたつてアーム用のリフト
シリンダ５を架設連結し、そして、前記両リフト
アーム４，４の先端どうしにわたつて夫々ブラケ
ツト１１，１１を介してシヨベル６を軸芯P₃周
りで上下揺動自在に、且つ、着脱自在に取付け、
両リフトアーム４，４の長手方向中間部間を一体
連結状態に形成する連結部４Ａのほぼ中央位置
で、チルトアーム７の長手方向の中間部を枢支
し、チルトアーム７の一端部とシヨベル６に付設
したブラケツト１２とにわたつてリンク部材１３
を着脱自在に運動連結し、チルトアーム７の他端
部と車体３とにわたつてシヨベル上下揺動操作用
のチルトシリンダ９を設け、もつて、リフトシリ
ンダ５によるリフトアーム４の駆動揺動操作によ
りシヨベル６を昇降操作し、そして、チルトシリ
ンダ９によるチルトアーム７とリンク部材１３の
駆動屈伸操作によりシヨベル６を駆動揺動操作す
るように構成してある。

前記原動部１４は、第１図乃至第５図に示すよ
うに、後車輪２のフエンダー部１５Ａを夫々連設
した左右一対のメインフレーム１５の間にエンジ
ンＥ及びエンジンＥに対するエアークリーナ１６
を配置し、エンジンＥの右側横側にリフトシリン
ダ５に対する第１操作バルブ１７とチルトシリン
ダ９に対する第２操作バルブ１８を、それらのス
プール１９が前後方向に向いた状態で、上下に並
べて前記車体３のメインフレーム１５の上方に配
置して取付けてあり、前記エンジンＥ、エアーク
リーナ１６、並びに第１、第２操作バルブ１７，
１８を覆うボンネツト２０をメインフレーム１５
の上方に配設してある。

そして、前記ボンネツト２０の前壁部２０Ａよ
り貫通させたシヨベル用操作レバー２１を、前後
左右揺動自在にメインフレーム１５に固定した支
持枠２２に取付け、操作レバー２１の前後揺動操
作で第１操作バルブ１７を操作し、且つ、左右揺
動操作で第２操作バルブ１８を操作するように、
操作レバー２１と第１、第２操作バルブ１７，１
８の各スプール１９に連動連結してある。

図中２３は、第１操作バルブ１７の更に上に並
設したサービスポート用第３操作バルブで、操作
レバー２４に連動させてある。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るシヨベルローダの原動部の
実施例を示し、第１図は原動部の縦断面を示す正
面図、第２図は要部の側面図、第３図は要部の正
面図、第４図は操作レバーの枢支部の横断面図、
第５図は要部の斜視図、第６図はシヨベルローダ
の全体側面図である。 ３……車体、４……リフトアーム、５……リフ
トシリンダ、６……シヨベル、９……チルトシリ
ンダ、１５……メインフレーム、１７……第１操
作バルブ、１８……第２操作バルブ、１９……ス
プール、２０……ボンネツト、Ｅ……エンジン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リフトシリンダ５によつて上下揺動操作自在に
   リフトアーム４を車体３に設け、前記リフトアー
   ム４にチルトシリンダ９によつて前後揺動操作自
   在なシヨベル６を設け、前記リフトシリンダ５に
   対する第１操作バルブ１７と前記チルトシリンダ
   ９に対する第２操作バルブ１８を、それらのスプ
   ール１９が前後方向に向いた状態で、ボンネツト
   ２０内のエンジンＥの横側に配置してあるシヨベ
   ルローダにおいて、前記第１操作バルブ１７と前
   記第２操作バルブ１８を、上下に並べて前記車体
   ３のメインフレーム１５の上方に配置してあるシ
   ヨベルローダの原動部。