JPH05335646A - 積層圧電アクチュエータ及びその製造方法 - Google Patents

積層圧電アクチュエータ及びその製造方法

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JPH05335646A
JPH05335646A JP16358192A JP16358192A JPH05335646A JP H05335646 A JPH05335646 A JP H05335646A JP 16358192 A JP16358192 A JP 16358192A JP 16358192 A JP16358192 A JP 16358192A JP H05335646 A JPH05335646 A JP H05335646A
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JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
solder
electrode layer
layer
piezoelectric actuator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16358192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Iizuka
博之 飯塚
Kazuyasu Hikita
和康 疋田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電セラミックスと金属板との接合が強固で
あり、また高温高湿の環境下での信頼性に優れ、更に電
圧印加時の変位量の低下を招きにくい。 【構成】 上下両面に電極層11が形成されこの電極層
の表面にはんだめっき層13が形成された複数の圧電セ
ラミックス10とこの電極層に接続するための複数の金
属板14とをそれぞれ交互に積み重ねて圧電積層体12
を作製し、この圧電積層体を加圧状態で加熱してはんだ
めっき層のはんだを溶融し、溶融したはんだを冷却して
凝固させることにより圧電セラミックスと金属板とを接
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精密位置決め装置、マ
イクロバルブ、ドットプリンタのヘッドの駆動などに用
いられる積層圧電アクチュエータ及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】積層圧電アクチュエータは、その製造方
法からグリーンシートと電極を交互に積層したのち焼成
する一体焼成型と、焼成した圧電セラミックスを積層す
るスタック型の2通りに分けられる。このうちスタック
型は、圧電セラミックスと電極接続用の金属板とを交互
に積層するのが一般的である。これらの圧電セラミック
スと金属の接合は、エポキシ系やアクリル系の合成樹脂
接着剤を使用するか、或いは接着剤を使わず、積層体を
上下からはさみこんでボルト締めして固定する方法がと
られている。積層圧電アクチュエータの変位や変位によ
り生じた力を的確に伝達するために、接着力又はボルト
締めによる力は強固であることが望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エポキシ系や
アクリル系などの合成樹脂による接着では、必要とされ
る接着強度が得られず、また高温高湿の環境下での信頼
性に問題があった。一方ボルト締めによる固定では、電
圧印加時の圧電セラミックスの動きを拘束することにな
るため、アクチュエータとしての変位量が低下してしま
うという欠点があった。本発明の目的は、所望の接着強
度を得ることができ、また高温高湿の環境下での信頼性
に優れ、更に変位量の低下を招きにくい積層圧電アクチ
ュエータ及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施例に対応する図1及び図2を用い
て説明する。本発明の積層圧電アクチュエータは、上下
両面に電極層11が形成された複数の圧電セラミックス
10と前記圧電セラミックス10と複数の金属板14と
をそれぞれ交互に積み重ねて作製されたものの改良であ
る。その特徴ある構成は、圧電セラミックス10の各電
極層11と各金属板14とが前記電極層11の表面に形
成されたはんだめっき層13のはんだを溶融して接合さ
れたことにある。また、本発明の積層圧電アクチュエー
タの製造方法は、上下両面に電極層11が形成され電極
層11の表面にはんだめっき層13が形成された複数の
圧電セラミックス10と電極層11に接続するための複
数の金属板14とをそれぞれ交互に積み重ねて圧電積層
体12を作製する工程と、積層体12を加圧状態で加熱
してめっき層13のはんだを溶融する工程と、溶融した
はんだを冷却して凝固させることにより圧電セラミック
ス10と金属板14とを接合する工程とを含む方法であ
る。圧電セラミックス10の上下両面に形成される電極
層11には、ニッケルが用いられる。ニッケル層を形成
するには公知の方法が用いられるが、特に無電解ニッケ
ルめっきが好適である。この電極層11としてのニッケ
ル層の厚さは、1〜5μmが好ましい。ニッケル層の厚
さが1μm未満では金属板との接合後に導通不能となる
恐れがあり、一方5μmを超えると接合部の抵抗が高く
なり、好ましくない。
【0005】はんだめっきに用いる電解液の組成は、錫
(Sn)18g/Lと鉛(Pb)2g/Lが好ましい。
はんだめっき浴のpHは4.5、また温度は25℃が好
ましい。圧電セラミックス10の上下両面の電極層11
の表面に形成されるはんだめっき層13の厚さは、5〜
25μmが好ましい。厚さが5μm未満では金属板14
との接合が不十分となり、一方25μmを超えると接合
部の抵抗が高くなり、好ましくない。金属板14として
は、銅板、ステンレススチール板が好ましいが、加工の
容易さ及び経済性の点から銅板が特に好ましい。圧電積
層体12は、電極層11とはんだめっき層13を有する
圧電セラミックス10と金属板14とを一組として、1
0組〜20組積層されることが好ましい。この圧電積層
体12を加熱してめっきされたはんだを溶融する温度
は、はんだが溶融する温度以上であれば良く、270〜
300℃が好適である。本発明の圧電セラミックスは、
公知の圧電セラミックス材料を用いることができ、例示
すればジルコン酸チタン酸鉛、BaTiO3、PbTi
3、又はPbTiO3−PbZrO3−Pb(Mg1/3
2/3)O3の3成分系などがある。
【0006】
【作用】加熱処理により、圧電セラミックス10の上下
両面に設けられた電極層11の表面上のはんだが溶融す
る。溶融したはんだを冷却するとはんだは再び凝固する
が、その際に圧電セラミックス10のはんだめっき層1
3のはんだと金属板14とが金属結合して、圧電セラミ
ックス10と金属板14とが互いに強固に接合する。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。本発明はこ
の実施例に限られるものではない。PbO、ZrO2
びTiO2の所定量を秤量し、均一に混合して仮焼し
た。仮焼物を微粉砕した後、仮焼粉末に有機溶剤として
エタノールやキシレン等を、かつバインダとしてポリビ
ニルアルコール(PVA)等を加えてスラリーを調製し
た。ドクターブレード法により、このスラリーからグリ
ーンシートを作製した。このグリーンシートを2枚重ね
合せた後パンチングして焼成し、図1及び図2に示すよ
うに、外径10mm、厚さ1mmのジルコン酸チタン酸
鉛(PZT)からなる円板状で焼結体の圧電セラミック
ス10を得た。この焼結体の圧電セラミックス10の表
面を硝酸の希釈溶液で粗化し、塩化すず溶液と塩化パラ
ジウム溶液にこの順序で浸漬し、無電解めっきの触媒と
なるパラジウムを焼結体の圧電セラミックス12の表面
に析出させた。これを80℃に加熱した無電解ニッケル
めっき液に浸漬し、焼結体の圧電セラミックス10の表
面にニッケルを析出させた。電極層11の表面に、pH
4.5、温度25℃の錫(Sn)18g/Lと鉛(P
b)2g/Lの組成の浴を用い、厚さ5〜25μmのは
んだめっき層13を形成した。
【0008】圧電セラミックス10の円板端面のニッケ
ルめっきとはんだめっきを紙やすりで削り落とし、ニッ
ケルめっきの平行電極である厚さ1〜5μmの電極層1
1とはんだめっき層13を形成した。電極層11とはん
だめっき層13を有する圧電セラミックス10を11
枚、10mmφで電極層11に接続するための銅板14
を10枚それぞれ用意して、これらを交互に積み重ね、
最上部にセラミックスでできた約500gの重りをの
せ、約6.4g/cm2の加圧状態で固定した。この状
態で270℃に設定したベルト式焼成炉に、この圧電積
層体12を通過させ、はんだめっきを溶融・凝固させる
ことにより、圧電セラミックス10と銅板14とがはん
だで接合された積層体が得られた。この積層体の側面に
現れた金属板14を一層おきに外部でリード線17a,
17bにより電気的に並列接続し、電気端子15,16
を取り出して、積層圧電アクチュエータを作製した。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、圧
電セラミックスとその電極層に接続するための金属板と
を電極層の表面に形成したはんだめっき層のはんだを溶
融することにより接合するので、圧電セラミックスと金
属板との接合が強固であり、また高温高湿の環境下での
信頼性に優れ、更に電圧を印加したときの変位量の低下
を招きにくい積層圧電アクチュエータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の積層圧電アクチュエータの積層
前の分解断面図。
【図2】その積層後の断面図。
【符号の説明】
10 圧電セラミックス 11 電極層 12 圧電積層体 13 はんだめっき層 14 金属板 15,16 電気端子 17a,17b リード線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両面に電極層(11)が形成された複数
    の圧電セラミックス(10)と複数の金属板(14)とをそれぞ
    れ交互に積み重ねて作製された積層圧電アクチュエータ
    において、 前記圧電セラミックス(10)の各電極層(11)と各金属板(1
    4)とが前記電極層(11)の表面に形成されたはんだめっき
    層(13)のはんだを溶融して接合されたことを特徴とする
    積層圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 上下両面に電極層(11)が形成され前記電
    極層(11)の表面にはんだめっき層(13)が形成された複数
    の圧電セラミックス(10)と前記電極層に接続するための
    複数の金属板(14)とをそれぞれ交互に積み重ねて圧電積
    層体(12)を作製する工程と、 前記積層体(12)を加圧状態で加熱して前記めっき層(13)
    のはんだを溶融する工程と、 溶融したはんだを冷却して凝固させることにより前記圧
    電セラミックス(10)と前記金属板(14)とを接合する工程
    とを含む積層圧電アクチュエータの製造方法。
  3. 【請求項3】 圧電セラミックス(10)の上下両面に形成
    された電極層(11)の表面に形成されたはんだめっき層(1
    3)の厚さが5〜25μmである請求項1記載の積層圧電
    アクチュエータの製造方法。
JP16358192A 1992-05-29 1992-05-29 積層圧電アクチュエータ及びその製造方法 Withdrawn JPH05335646A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006066876A (ja) * 2004-07-27 2006-03-09 Denso Corp 積層型圧電体素子及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006066876A (ja) * 2004-07-27 2006-03-09 Denso Corp 積層型圧電体素子及びその製造方法

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