JPH05335096A - イオン加速装置 - Google Patents

イオン加速装置

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JPH05335096A
JPH05335096A JP16342892A JP16342892A JPH05335096A JP H05335096 A JPH05335096 A JP H05335096A JP 16342892 A JP16342892 A JP 16342892A JP 16342892 A JP16342892 A JP 16342892A JP H05335096 A JPH05335096 A JP H05335096A
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voltage terminal
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Yoshiaki Agawa
阿川  義昭
Rikao Sugimoto
鯉力雄 杉本
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 絶縁支柱の上端部及び下端部でコロナや放電
を生じないイオン加速装置を提供すること。 [構成] 高電圧ターミナル2の底壁部には開口2aが
形成され、これに絶縁支柱12の上端部を挿通させる。
すなわち上方取付金具15は高電圧ターミナル2内にあ
り、取付板20にねじ14により固定される。又絶縁支
柱12の下端部は下方取付金具16に固定されている
が、これはグランドシールド板17の開口17aの下方
に位置するように、この絶縁支柱12が配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイオン加速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図3は従来例の400K
Vのイオン加速装置を示すものであるが、シールドボッ
クス1内には高電圧ターミナル2が配設され、これには
イオン源3、その他図示せずとも質量分離磁石や引出し
電極などが内蔵されており、側方に配設され、かつ概略
的に示される高電圧発生装置5から所定の高電圧が印加
されている。高電圧ターミナル2は床10上に絶縁支柱
6により支持されており、この下端部はブラケット7に
固定され、床10に固定された支持板8に植設されたス
タッドボルト9により、その高さ調節が可能に配設され
ている。なお高電圧ターミナル2内において上述のイオ
ン源3は、絶縁材でなるサポート13により高電圧ター
ミナル2の底壁上に支持されており、又この一側面とシ
ールドボックス1との間には加速管4が取り付けられて
いる。
【0003】従来例は以上のように構成されるのである
が、その作用について説明すると、イオン源3で生成さ
れたプラズマからイオンが図示しない引出し電極により
引出された後、やはり図示しない質量分離磁石により、
所定のイオンのみが加速管4に入射される。高電圧発生
装置5により、400KV以上の電圧を印加された高電
圧ターミナル2からグランド電位までイオンの価数と、
この電圧の積のエネルギーを与えられ、加速管4を通っ
て加速される。
【0004】高電圧ターミナル2を床10のグランド電
位と電気的に絶縁させるために、絶縁支柱6が床10と
高電圧ターミナル2との間に設置される。この絶縁支柱
6の高さは、絶縁する電圧に応じて長く形成されるので
あるが、本従来例では、各エレメントはエポキシ樹脂で
なるが、4分割されており、これらが一体化して絶縁支
柱6を構成している。又絶縁支柱6は高電圧ターミナル
2の底壁部にねじ14により固定されている。
【0005】図3のイオン加速装置では、絶縁支柱6の
素材が有機物であるから、高電圧ターミナル2と床10
のグランド電位との間で、支柱に沿った放電がおきると
炭化したり、絶縁支柱6の表面に沿って漏れ電流が流れ
たりすると、経年変化で材質が劣化する。又イオンビー
ムを加速することにより、加速管4内でX線が発生し、
これが絶縁支柱6にあたると、この材質を化学的に変化
させ、その材質劣化の原因となる。更に図3のイオン加
速装置は耐電圧が400KV以上の絶縁支柱が用いられ
ているが、このような絶縁支柱は一般に市販されておら
ず、この高電圧イオン加速装置に専用に製造されるため
に、その価格が非常に高く、図4で以下に後述する碍子
製の絶縁支柱に対し、同じ性能(耐電圧、耐荷重)で
は、その価格は6〜7倍も高いものとなる。
【0006】図4は他従来例のイオン加速装置を示すも
のであるが、上記従来例に対応する部分については同一
の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0007】すなわち本従来例ではセラミック製、すな
わち碍子製の絶縁支柱12が用いられ、この上端部及び
下端部に接着剤で取付金具15、16が固着され、上方
の取付金具15はねじ14により高電圧ターミナル2の
底壁部にねじ止めされる。又下方の取付金具16はブラ
ケット7にねじ18で固定される。これはスタッドボル
ト9を介して支持板8に固定される。碍子製の絶縁支柱
12にはねじ孔を形成することはできないので、上述し
たように接着剤で取付金具15、16が固着され、これ
を介して高電圧ターミナル2の底壁部及びブラケット7
に固定されている。
【0008】本従来例も上記従来例と同様な作用を行な
うのであるが、以下のような欠点を有する。すなわち図
5に示すように高電圧ターミナル2には、例えば400
KVという高電圧が印加されており、これに上方の取付
金具15がねじ14により固定されているのであるが、
これが高電圧ターミナル2の底壁面から下方に突出して
いるために等電位レベルLは図5で示すように下方に突
出した形状を呈しており、これがためにこれら部分で電
場が歪められ、コロナや放電などを誘発しやすくなる。
これは下方の取付金具16についても同様なことが言
え、床10側でも等電位面が上方に突出した歪んだ形状
となり、やはりこの部分でコロナや放電を生じるおそれ
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、低コストで、その上端部及び下端部で
等電位レベルを歪ませることのないイオン加速装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、少なく
ともイオン源及び質量分離磁石を内蔵させたケーシング
を床上にセラミック製の絶縁支柱により所定の高さに支
持させ、高電圧電源装置により前記ケーシングに所定の
高電圧を印加し、電力供給装置により前記イオン源や質
量分離磁石などに電力を供給するようにしたイオン加速
装置において、前記ケーシングの底壁部に開口を形成
し、前記絶縁支柱の上端部に固定された上方取付金具の
底面が少なくとも前記ケーシングの底面より上方にある
ように該取付金具が前記開口から前記ケーシング内に突
出しており、前記絶縁支柱の下端部に固定された下方取
付金具の上面は前記床の上方に張設されているグランド
電位の板の上面より少なくとも下方にあるように該板に
形成された開口を下方へと突出しているように前記絶縁
支柱を配設させ、前記上方取付金具及び前記下方取付金
具をそれぞれ、前記ケーシング内に配設された取付板及
び前記床に対し固定するようにしたことを特徴とするイ
オン加速装置によって達成される。
【0011】
【作用】高電圧ターミナル内に上方の取付金具を固定さ
せるための取付板を設け、これに取付金具の下面が少な
くとも高電圧ターミナルの底面より上方にあるように、
かつまた下方の取付金具の上面がグランド電位の板の上
面より少なくとも下方にあるように絶縁支柱が配設され
ているので、この上端部及び下端部で等電位面をほぼ水
平とすることができ、よって上端部及び下端部でのコロ
ナや放電が生ずるのを未然に防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例によるイオン加速装置
について、図1及び図2を参照して説明する。なお従来
例に対応する部分については同一の符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0013】すなわち、本実施例では高電圧ターミナル
2内に取付板20が高電圧ターミナル2の底壁部より所
定の高さに配設され、この上にイオン源3を支持する絶
縁材でなるサポート13を固定させているが、この下面
には上方取付金具15が、ねじ14により固定されてお
り、絶縁支柱12の上端部は、高電圧ターミナル2の底
壁部に形成された開口2aを図示するように挿通してお
り、又、下端部はシールドボックス1に固定されたグラ
ンドシールド板17に形成された開口17aを挿通して
おり、この下端部に固定された下方取付金具16は高さ
調節可能な板21にねじ18により固定されている。板
21はフレーム11上に固定されているが、このフレー
ム11を介して上下動可能、すなわち絶縁支柱12の上
端部の高さを調節可能としている。
【0014】本発明の実施例は以上のように構成され、
通常の作用は従来例と同様であるが、次のような効果を
奏するものである。
【0015】すなわち図2に示すように、高電圧ターミ
ナル2の底壁部に形成された開口2aの下面より、少な
くとも上方に位置するように、上方の取付金具15を配
設しているので、図2では高電圧ターミナル2の下面と
上方の取付金具15の下面の高さを同一とすることがで
き、この場合には図2で示すように等電位面Lをほぼ水
平面となすことができる。すなわち従来のような等電位
面の突出した形状により、コロナや放電を生ずることが
防止される。
【0016】又、下方取付金具16もグランドシールド
板17に形成した開口17aの下方に位置するように配
設されるので、やはり上方に突出した等電位面とはなら
ず、グランドシールド板17にほぼ水平な等電位面とす
ることができ、やはりこの絶縁支柱12の下端部におけ
る放電あるいはコロナの発生を防止することができる。
【0017】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0018】すなわち、以上の実施例では、高電圧発生
装置5の詳細な構造は図示せず、又イオン源3や質量分
離磁石に電力を供給する電力供給装置は図示しなかった
が、これらも高電圧ターミナル2の下方に配設し、かつ
それらの上端部が高電圧ターミナル2の底壁部に別途形
成された開口に挿通させて、イオン加速装置を全体的に
コンパクトな構成とするようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明のイオン加速装
置によれば、低コストでセラミックでなる絶縁支柱の上
端部及び下端部周辺の等電位面を歪ませることなく、ほ
ぼ水平面となしてコロナや放電が生ずることを未然に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるイオン加速装置の概略側
断面図である。
【図2】図2は同要部の拡大側断面図である。
【図3】従来例のイオン加速装置の概略側断面図であ
る。
【図4】第2従来例のイオン加速装置の概略側面図であ
る。
【図5】第2従来例の要部の拡大側面図である。
【符号の説明】
2 高電圧ターミナル 12 絶縁支柱 15 上方取付金具 16 下方取付金具 17 グランドシールド板 20 取付板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともイオン源及び質量分離磁石を
    内蔵させたケーシングを床上にセラミック製の絶縁支柱
    により所定の高さに支持させ、高電圧電源装置により前
    記ケーシングに所定の高電圧を印加し、電力供給装置に
    より前記イオン源や質量分離磁石などに電力を供給する
    ようにしたイオン加速装置において、前記ケーシングの
    底壁部に開口を形成し、前記絶縁支柱の上端部に固定さ
    れた上方取付金具の底面が少なくとも前記ケーシングの
    底面より上方にあるように該取付金具が前記開口から前
    記ケーシング内に突出しており、前記絶縁支柱の下端部
    に固定された下方取付金具の上面は前記床の上方に張設
    されているグランド電位の板の上面より少なくとも下方
    にあるように該板に形成された開口を下方へと突出して
    いるように前記絶縁支柱を配設させ、前記上方取付金具
    及び前記下方取付金具をそれぞれ、前記ケーシング内に
    配設された取付板及び前記床に対し固定するようにした
    ことを特徴とするイオン加速装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103369819A (zh) * 2013-07-25 2013-10-23 哈尔滨理工大学 高电位电路板及其所属电子器件防电晕保护罩
CN103813619A (zh) * 2013-09-18 2014-05-21 哈尔滨理工大学 高电位电路板及其所属电子器件的防晕板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103369819A (zh) * 2013-07-25 2013-10-23 哈尔滨理工大学 高电位电路板及其所属电子器件防电晕保护罩
CN103813619A (zh) * 2013-09-18 2014-05-21 哈尔滨理工大学 高电位电路板及其所属电子器件的防晕板

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