JPH05334578A - 火災感知器の感度測定装置 - Google Patents

火災感知器の感度測定装置

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JPH05334578A
JPH05334578A JP16202992A JP16202992A JPH05334578A JP H05334578 A JPH05334578 A JP H05334578A JP 16202992 A JP16202992 A JP 16202992A JP 16202992 A JP16202992 A JP 16202992A JP H05334578 A JPH05334578 A JP H05334578A
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Shunichi Morita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感度測定中に、外部ノイズが感知器出力信号
に重畳して感度測定装置に入力されたり、外部ノイズが
単体で感度測定装置に入力されても、感度測定装置が外
部ノイズによる誤った感度判定を行うことがない火災感
知器の感度測定装置を提供することを目的とするもので
ある。 【構成】 火災感知器の出力信号を所定時間毎に測定し
て得られた測定データに基づいて火災感知器の感度を測
定し、複数の測定データで構成されるグループから、偏
差値が小さい順に、測定データを抽出し、抽出された測
定データの平均値を算出し、この算出された平均値に応
じて、感度測定手段が火災感知器の感度を判定するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災報知設備に使用さ
れる火災感知器の感度を測定する感度測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】煙用火災感知器の感度を測定する場合、
火災感知器の出力端子をその筐体外に予め設け、火災感
知器を天井面に設置したままで、その出力端子から出力
信号を取出し、この出力信号に基づいて感度を測定する
方法が知られている。このようにすれば、火災感知器を
天井面等から取り外す必要がないので、感度測定に要す
る全体の時間を短くすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】煙用火災感知器の出力
信号の例としては、イオン式火災感知器においてはイン
ピーダンス変換したチャンバ電圧であり、火災感知器内
に検煙室、発光素子、受光素子を有する光電式火災感知
器においては電圧パルス信号である(散乱光式の光電式
火災感知器では、間欠的に発光する発光素子の光出力に
よる散乱光を感知器内部の受光素子が受光して増幅回路
が増幅し、電圧パルス信号を出力する)。上記イオン式
火災感知器においては、火災感知器の出力信号を所定時
間毎にサンプリング処理を行い、光電式火災感知器にお
いては、火災感知器の出力信号が入力される度に、処理
する。
【0004】ところで、感度測定中に、外部ノイズが感
知器出力信号に重畳して感度測定装置に入力されたり、
外部ノイズが単体で感度測定装置に入力されると、外部
ノイズによって、感度測定装置が誤った感度判定を行う
という問題がある。
【0005】本発明は、感度測定中に、外部ノイズが感
知器出力信号に重畳して感度測定装置に入力されたり、
外部ノイズが単体で感度測定装置に入力されても、感度
測定装置が外部ノイズによる誤った感度判定を行うこと
がない火災感知器の感度測定装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、火災感知器の
出力信号を所定時間毎に測定して得られた測定データに
基づいて火災感知器の感度を測定し、複数の測定データ
で構成されるグループから、偏差値が小さい順に、測定
データを抽出し、抽出された測定データの平均値を算出
し、この算出された平均値に応じて、感度測定手段が火
災感知器の感度を判定するものである。
【0007】
【作用】本発明は、火災感知器の出力信号を所定時間毎
に測定して得られた測定データに基づいて火災感知器の
感度を測定し、複数の測定データで構成されるグループ
から、偏差値が小さい順に、測定データを抽出し、抽出
された測定データの平均値を算出し、この算出された平
均値に応じて、感度測定手段が火災感知器の感度を判定
するので、感度測定中に、外部ノイズが感知器出力信号
に重畳して感度測定装置に入力されたり、外部ノイズが
単体で感度測定装置に入力されても、その外部ノイズが
除去され、したがって、感度測定装置が外部ノイズによ
る誤った感度判定を行うことがない。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である感度測定装
置10の全体を示すブロック図であり、図2(1)は、
上記実施例に接続されるイオン化式火災感知器SEiの
一例を示す回路図である。
【0009】感度測定装置10は、煙用イオン化式火災
感知器SEiの出力端子である測定ポイントM1から、
感知器SEiの出力信号を入力し、この出力信号に対応
する感度の値を出力するものである。
【0010】図1において、感度測定装置10は、感度
測定装置10の全体を制御するMPU(マイクロプロセ
ッサ)20と、ROM21、22と、RAM31、3
2、33、33、34、35、36と、アナログ信号を
デジタル信号に変換するA/Dコンバータ41と、デジ
タル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ4
2と、AND回路43と、タイマTM1、TM2、TM
3、TM4と、インタフェースIF1、IF2、IF
3、IF4、IF5と、表示用ドライバDR1、DR
2、DR3、DR4、DR5、DR6と、LEDで構成
された表示灯L1、L2、L3、L4、L5、L6と、
火災感知器SEiからの信号を増幅する増幅器AMP
と、増幅回路AMPの出力信号のピーク値をホールドす
るピークホールド回路PHと、較正用基準電圧発生回路
SVと、トリガ検出用回路TDと、電圧比較回路VC
と、フリップフロップFFと、クロック信号発生回路C
Lと、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW
5、SW6、SW7、SW8、SW9、SW10とを有
する。
【0011】ROM21は、図3に示すフローチャート
のプログラムを内蔵するROMである。ROM22は、
感知器SEiの出力信号の値と感知器SEiの感度の値
とを対応させて記憶するROMである。
【0012】RAM31は、感知器SEiの出力信号の
デジタル値を格納するRAMであり、RAM32は、感
知器SEiの出力信号に基づいて検索された感度の値
(感知器SEiの出力信号を変換した感度の値)を格納
するRAMであり、RAM33は、較正値を格納するR
AMであり、RAM34は、較正測定値格納用RAMで
あり、RAM35は、平均測定値格納用RAMであり、
RAM36は、較正変換値格納用RAMである。
【0013】A/Dコンバータ41は、感知器SEiの
出力信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換する
ものであり、D/Aコンバータ42は、検索された感度
の値であるデジタル信号をアナログ信号に変換するもの
である。
【0014】タイマTM1は、火災感知器SEiの出力
を読み込む周期を定めるタイマであり、タイマTM2
は、火災感知器の種別を判別する時に使用するタイマで
あり、タイマTM3は、MPU20へのクロックの入力
を禁止したり、増幅回路AMP等への電源供給を遮断し
始めるまでの時間を定めたり、タイマTM2へのトリガ
を繰り返したりするために使用するタイマであり、タイ
マTM4は、較正動作の周期を定めるタイマである。
【0015】表示灯L1は、光電式火災感知器が感度測
定装置10に接続されていることを表示するLEDであ
り、表示灯L2は、第1のイオン化式火災感知器が感度
測定装置10に接続されていることを表示するLEDで
あり、表示灯L3は、第2のイオン化式火災感知器が感
度測定装置10に接続されていることを表示するLED
であり、表示灯L4は、電源がオンされていることを表
示するLEDであるとともに、A/Dコンバータ41等
の較正動作が終了したことを表示するLEDであり、表
示灯L5は、検索された感度の値(測定された感度の
値)が正常であることを表示するLEDであり、表示灯
L6は、検索された感度の値を表示する7セグメントL
EDである。なお、上記表示灯L1〜L6は、LED以
外の表示手段、たとえば液晶表示装置であってもよい。
【0016】ドライバDR1、DR2、DR3、DR
4、DR5、DR6は、それぞれ、表示灯L1、L2、
L3、L4、L5、L6を駆動するものである。
【0017】スイッチSW1は、火災感知器の感度を測
定するときにオンするスイッチであり、スイッチSW2
は、イオン式火災感知器の感度を測定するときにオンす
るスイッチであり、スイッチSW3は、光電式火災感知
器の感度を測定するとき、ピークホールド回路PHの出
力値を較正するとき、増幅器AMPの増幅度を較正する
ときにオンするスイッチであり、スイッチSW4は、増
幅器AMPの増幅度を較正するときにオンするスイッチ
であり、スイッチSW5は、ピークホールド回路PHの
出力値を較正するときにオンするスイッチであり、スイ
ッチSW6は、A/D変換回路41を較正するときにオ
ンするスイッチであり、スイッチSW7は、D/A変換
回路42を較正するときにオンするスイッチであり、ス
イッチSW8は、火災感知器の感度を測定するときにオ
ンするスイッチであり、スイッチSW9は、A/D変換
回路41、増幅回路AMP、ピークホールド回路PHへ
の電源供給を制御するスイッチであり、スイッチSW1
0は、D/A変換回路42への電源供給を制御するスイ
ッチである。
【0018】較正用基準電圧発生回路SVは、A/Dコ
ンバータ41、ピークホールド回路PH、増幅回路AM
P、D/Aコンバータ42を較正するときに必要な非常
に高精度の電圧を発生する回路であり、トリガ検出用回
路TDは、火災感知器からパルス性の信号を受けている
ことを検出する回路であり、電圧比較回路VCは、火災
感知器からの信号が所定電圧以上であることを検出する
回路である。
【0019】図2(1)において、感知器SEiは、定
電圧回路VR1と、イオンチャンバICMと、トランジ
スタQと、ソース抵抗Rと、スイッチング回路SWC1
とで構成されている。イオンチャンバICMは、煙が入
らない内部イオン室CMiと、煙が入りその煙の濃度が
高くなるに従って両端インピーダンスが高くなる外部イ
オン室CMoとで構成され、内部イオン室CMiと外部
イオン室CMoとの接続点である中間電極MEがトラン
ジスタQのゲートに接続されている。トランジスタQの
ソースに測定ポイントM1が設けられ、この測定ポイン
トM1はイオン化式火災感知器SEiの筐体に設けら
れ、測定ポイントM1を介して感知器SEiの出力電圧
が外部に取り出され、したがって、煙の濃度が高くなる
に従って、測定ポイントM1の電圧が高くなる。
【0020】図2(2)に示す光電式火災感知器SEo
は、発光素子Lと、発光素子Lを発光制御する発光回路
FCと、散乱光を受光する受光素子PDと、受光素子P
Dの出力信号を増幅する増幅回路AMPと、定電圧回路
VR2と、スイッチSWと、スイッチング回路SWC2
とを有し、発光素子Lが間欠的に発光する。
【0021】図3は、図1の実施例における動作の概要
を示すフローチャートである。
【0022】まず、火災感知器SEiの測定ポイントM
1を感度測定装置10の入力端子に接続し、感度測定装
置10の出力端子を電圧計VMに接続する。そして、感
度測定装置10の電源をオンし、感度測定装置10の内
部状態をMPU20が自分で検査し、異常がなければ、
A/Dコンバータ41とピークホールド回路PHと増幅
回路AMPとD/Aコンバータ42とを較正し(SA)
し、火災感知器SEiの出力信号について偏差計算を行
うことによって、火災感知器SEiの出力信号からノイ
ズ成分を除去する(SB)。感度測定装置10の動作中
に、火災感知器SEiの出力信号が所定時間、入力しな
くなったときに、電源を自動的にオフしたり、クロック
の供給を自動的に停止したり、火災感知器SEiの出力
信号が入力したときに、電源を自動的にオンしたり、ク
ロックの供給を自動的に開始したりするオートパワーオ
フ/オン制御を行う(SC)。そして、火災感知器の出
力信号の継続時間、周期、レベルに基づいて、火災感知
器の種別を識別し(SD)、火災感知器の種別に応じ
て、火災感知器の現在の感度の値を検索する(火災感知
器の出力信号の値を感度の値に換算する)(SE)。
【0023】図4は、上記実施例において、所定回路を
較正する動作(較正動作)に関連する部分を、図1のブ
ロック図から抜き出した図である。感度測定装置10の
うちで、上記較正動作に必要な部分を、感度測定装置1
10として示してある。
【0024】図4において、感度測定装置110は、感
度測定装置110の全体を制御するMPU20と、RO
M21、22と、RAM31、32、33、33、3
4、36と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA
/Dコンバータ41と、デジタル信号をアナログ信号に
変換するD/Aコンバータ42と、タイマTM1、TM
4と、インタフェースIF2、IF4、IF5と、表示
用ドライバDR4と、LEDで構成された表示灯L4
と、火災感知器SEiからの信号を増幅する増幅器AM
Pと、増幅回路AMPの出力信号のピークをホールドす
るピークホールド回路PHと、較正用基準電圧発生回路
SVと、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、S
W5、SW6、SW7、SW8とを有する。
【0025】ROM21は、図5に示すフローチャート
のプログラムを内蔵するROMであり、ROM22は、
感知器SEiの出力信号の値と感知器SEiの感度の値
とを対応させた対応表を記憶するROMである。
【0026】RAM31は、感知器SEiの出力信号の
デジタル値を格納するRAMであり、RAM32は、感
知器SEiの出力信号に基づいて検索された感度の値
(感知器SEiの出力信号を変換した感度の値)を格納
するRAMであり、RAM33は、較正値を格納するR
AMであり、RAM34は、較正測定値格納用RAMで
あり、RAM36は、較正変換値格納用RAMである。
【0027】A/Dコンバータ41は、感知器SEiの
出力信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換する
ものであり、D/Aコンバータ42は、検索された感度
の値であるデジタル信号をアナログ信号に変換するもの
である。
【0028】タイマTM1は、火災感知器SEiの出力
を読み込む周期を定めるタイマであり、タイマTM4
は、較正動作の周期を定めるタイマである。
【0029】表示灯L4は、電源がオンであることを表
示するとともに較正動作が終了したことを表示するLE
Dである。ドライバDR4は、表示灯L4を駆動するも
のである。
【0030】スイッチSW1は、接続されている火災感
知器の感度を測定する時にオンするスイッチであり、ス
イッチSW2は、イオン式火災感知器SEiの感度を測
定するときにオンするスイッチであり、スイッチSW3
は、光電式火災感知器SEoの感度を測定するとき、ピ
ークホールド回路PHの出力値を較正するとき、増幅器
AMPの増幅度を較正するときオンするスイッチであ
り、スイッチSW4は、増幅器AMPの増幅度を較正す
るときにオンするスイッチであり、スイッチSW5は、
ピークホールド回路PHの出力値を較正するときにオン
するスイッチであり、スイッチSW6は、A/D変換回
路41を較正するときにオンするスイッチであり、スイ
ッチSW7は、D/A変換回路42を較正するときにオ
ンするスイッチであり、スイッチSW8は、火災感知器
の感度を測定するときにオンするスイッチである。
【0031】較正用基準電圧発生回路SVは、A/Dコ
ンバータ41、ピークホールド回路PH、増幅回路AM
P、D/Aコンバータ42を較正するときに必要な非常
に高精度の電圧を発生する回路であり、IC等で構成さ
れている。
【0032】MPU20とROM21とROM22と
は、火災感知器の出力信号を入力することによって、火
災感知器の感度を測定する感度測定手段の例であり、較
正用基準信号発生回路SVは、較正用基準信号を発生す
る基準信号発生手段の例であり、MPU20とROM2
1とは、較正用基準信号に基づいて測定手段を較正する
較正手段の例である。なお、較正される対象である測定
手段は、信号のインピーダンス整合動作、信号の増幅動
作、信号の保持動作のうちの少なくとも1つの動作を行
うアナログ信号処理手段と、このアナログ信号処理手段
が出力したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換手段と、このA/D変換手段が出力したデジタル
信号を処理するデジタル信号処理手段とで構成され、上
記較正手段は、A/D変換手段がデジタル信号処理手段
に出力するデジタル信号を較正するものである。ここ
で、A/Dコンバータ41は、A/D変換手段の例であ
り、MPU20とROM21とROM22とは、デジタ
ル信号を処理するデジタル信号処理手段の例である。
【0033】また、測定された感度値の値を出力する出
力手段は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/
A変換手段と、このD/A変換手段に出力するデジタル
信号を処理するデジタル信号処理手段とで構成され、D
/A変換手段にデジタル信号処理手段が出力するデジタ
ル信号を較正するものである。なお、較正手段による較
正動作は、所定時間毎に行われ、または感度測定装置の
電源投入の度に行われるものである。さらに、較正手段
による較正結果に基づいて、その較正の正常または異常
について、表示出力または音響出力され、較正手段によ
る較正動作を実行しているときに、感度測定装置の外部
から上記感度測定装置への信号入力を禁止し、較正手段
による較正動作を実行しているときに、感度測定装置か
ら外部への信号出力を禁止するものである。
【0034】次に、上記較正動作(SA)について説明
する。
【0035】図5、図6は、上記実施例における較正動
作(SA)の一例を示すフローチャートである。
【0036】まず、A/Dコンバータ41の誤差較正値
ADを算出する動作について説明する。A/Dコンバー
タ41の誤差較正は、A/Dコンバータ41用の参照電
圧が変動することによる誤差を較正するものである。
【0037】初期設定を行った(SA0)後に、MPU
20がスイッチSW1〜5、7、8をオフし、スイッチ
SW6をオンする(SA1)ことによって、較正用基準
電圧発生回路SVで発生した基準電圧をA/Dコンバー
タ41の入力端子に供給し、A/Dコンバータ41が出
力したデジタル信号の値をMPU20が読み取り、この
読み取り値をRAM31に格納し(SA2)、RAM3
1に格納された値に基づいて、A/Dコンバータ41の
誤差較正値KADを算出する(SA3)。
【0038】誤差較正値KADは、A/Dコンバータ41
において、誤差を含まない参照電圧VADr0を使用したと
きの出力データθr0と、誤差を含む参照電圧VADr1を使
用したときの出力データθr1との比であり、つまり、 KAD=θr0/θr1 ……(1)式 である。したがって、 θr0=KAD×θr1 ……(2)式 であるので、A/Dコンバータ41の誤差較正値KAD
求めれば、誤差を含まない参照電圧VADr0を使用したと
きの出力データθr0、つまり較正された出力データ出力
データθr0を得ることができる。
【0039】誤差較正値KADを算出するには、次の方法
による。まず、A/Dコンバータ41の入力電圧をVin
とし、A/Dコンバータ41の参照電圧(較正用基準電
圧発生回路SVで発生した基準電圧Vr とは異なる電
圧)をVADr とし、A/Dコンバータ41が8ビットを
出力するとした場合、A/Dコンバータ41の出力デー
タθは、 θ=(Vin/VADr )×256 ……(3)式 であり、A/Dコンバータ41の参照電圧VADr にバラ
ツキが存在すると、A/Dコンバータ41の出力データ
θに誤差が含まれる。
【0040】ここで、A/Dコンバータ41に使用され
る誤差を含まない参照電圧をVADr0とし、A/Dコンバ
ータ41に使用される誤差を含む参照電圧をVADr1
し、A/Dコンバータ41における誤差を含まない出力
データをθ0 とし、A/Dコンバータ41における誤差
を含む出力データをθ1 とすると、(3)式から、 θ0 =(Vin/VADr0)×256 ……(4)式 であり、 θ1 =(Vin/VADr1)×256 ……(5)式 であり、較正用基準電圧発生回路SVで発生した基準電
圧Vr をA/Dコンバータ41が入力した場合に、誤差
を含まない参照電圧VADr0を使用したときの出力データ
をθr0とし、誤差を含む参照電圧VADr1を使用したとき
の出力データをθr1とすると、(4)、(5)式から、 θr0=(Vr /VADr0)×256 ……(6)式 であり、 θr1=(Vr /VADr1)×256 ……(7)式 である。
【0041】ここで、誤差較正値KADは、(1)式か
ら、 KAD=θr0/θr1 であるので、この(1)式に(6)、(7)を代入する
と、 KAD=θr0/θr1 ={(Vr /VADr0)×256/}/{(Vr /VADr1)×256} =VADr1/VADr0 ……(8)式 になり、A/Dコンバータ41において誤差を含む参照
電圧VADr1を使用したときの出力データθr1に誤差較正
値KADを掛けて、これに(7)、(8)式を代入する
と、 θr1×KAD={(Vr /VADr1)×256}×(VADr1/VADr0) =(Vr /VADr0)×256 になり、これに、(6)式を代入すると、 θr1×KAD=(Vr /VADr0)×256 =θr0 になり、つまり、A/Dコンバータ41において誤差を
含む参照電圧VADr1を使用したときの出力データθr1
誤差較正値KADを掛けると、A/Dコンバータ41にお
いて誤差を含まない参照電圧VADr0を使用したときの出
力データθr0になる。すなわち、A/Dコンバータ41
の実際の出力値に、誤差較正値KADを掛けると、A/D
コンバータ41の誤差を含まない出力値を得ることがで
きる。このようにすれば、A/Dコンバータ41の出力
値を較正することができる。
【0042】上記のようにA/Dコンバータ41の誤差
較正値KADを算出した(SA3)後に、求めた誤差較正
値KADが所定範囲内に存在するか否かを調べ(SA
4)、求めた誤差較正値KADが所定範囲に入っていなけ
れば、インタフェースIF5、ドライバDR4を介し
て、異常を示すため、電源灯を兼ねた点灯状態の表示灯
L4を消灯する(SA5)。求めた誤差較正値KADが所
定範囲に入っていれば、求めた誤差較正値KADをRAM
33に格納し(SA6)、ピークホールド回路PHの誤
差較正値KP を算出する。なお、表示灯L4は、上記の
ように異常を示すために使用してもよく、後述する他の
誤差較正値が全て正常である場合に、全ての誤差較正値
が正常であることを表示するものとして使用してもよ
い。
【0043】次に、ピークホールド回路PHの誤差較正
値KP を算出する動作について説明する。
【0044】まず、MPU20がスイッチSW1、2、
4、6〜8をオフし、スイッチSW3、5をオンする
(SA11)ことによって、較正用基準電圧発生回路S
Vで発生した基準電圧をピークホールド回路PHの入力
端子に供給し、このときにA/Dコンバータ41が出力
したデジタル信号の値をMPU20が読み取り、この読
み取り値をRAM31に格納し(SA12)、RAM3
1に格納された値に基づいて、ピークホールド回路PH
の誤差較正値KP を算出する(SA13)。
【0045】ピークホールド回路PHにオフセット電圧
f が存在する場合には、A/Dコンバータ41の出力
データに誤差が含まれ、この誤差を除去するために必要
な誤差較正値KP を算出するには、次の方法による。
【0046】なお、ピークホールド回路PHの誤差較正
値KP は、ピークホールド回路PHにオフセット電圧V
f が存在するときにおけるA/Dコンバータ41の出力
データに、A/Dコンバータ41の誤差較正値KADを掛
け、この掛けた結果から、オフセット電圧Vf が存在し
ないときのA/Dコンバータ41の出力データを引いた
ものである。
【0047】較正用基準電圧発生回路SVで発生した基
準電圧Vr をピークホールド回路PHが入力した場合、
そこにオフセット電圧Vf が存在しないときのA/Dコ
ンバータ41の出力データをθP0とし、オフセット電圧
f が存在するときのA/Dコンバータ41の出力デー
タをθP1とすると、 θP0=(Vr /VADr0)×256 ……(9)式 であり、 θP1={(Vr +Vf )/VADr1)}×256 ……(10)式 である。
【0048】そして、オフセット電圧Vf が存在すると
きにおけるA/Dコンバータ41の出力データθP1
ら、A/Dコンバータ41による誤差を除くために、出
力データθP1に誤差較正値KADを掛ける。つまり、 θP1×KAD={(Vr +Vf )/VADr1)}×256×VADr1/VADr0 ={(Vr +Vf )/VADr0}×256 ……(11)式 である。
【0049】また、ピークホールド回路PHの誤差較正
値KP は、オフセット電圧Vf が存在するときにおける
A/Dコンバータ41の出力データθP1に、A/Dコン
バータ41の誤差較正値KADを掛けたものから、オフセ
ット電圧Vf が存在しないときのA/Dコンバータ41
の出力データθP0を引いたものであり、つまり、 KP =θP1×KAD−θP0 ……(12)式 であり、この式に(11)、(9)式を代入すると、 KP =θP1×KAD−θP0 ={(Vr +Vf )/VADr0}×256−(Vr /VADr0)×256 =(Vf /VADr0)×256 ……(13)式 になる。なお、オフセット電圧Vf の値、誤差を含まな
い参照電圧VADr0の値は既知であるので、(13)式か
ら、ピークホールド回路PHの誤差較正値KP の値を求
めることができる。
【0050】ここで、ピークホールド回路PHの入力信
号をVinp とし、この入力信号Vinp のA/D変換値を
θ2 としたときに、誤差較正値KP を使用してピークホ
ールド回路PHの誤差を較正する場合、次のようにす
る。つまり、 θ2 ={(Vinp +Vf )/VADr0)}×256 ……(14)式 であり、 θ2 −KP ={(Vinp +Vf )/VADr0)}×256−(Vf /VADr0) ×256 =(Vinp /VADr0)×256 ……(15)式 であり、したがって、ピークホールド回路PHの誤差較
正値KP を使用して、ピークホールド回路PHの誤差V
f を除去することができる。
【0051】上記のようにピークホールド回路PHの誤
差較正値KP を算出した(SA13)後に、求めた誤差
較正値KP が所定範囲内に存在するか否かを調べ(SA
14)、求めた誤差較正値KP が所定範囲に入っていな
ければ、インタフェースIF5、ドライバDR4を介し
て、異常を示すため表示灯L4を消灯する(SA5)。
求めた誤差較正値KP が所定範囲に入っていれば、求め
た誤差較正値KP をRAM33に格納し(SA15)、
ピークホールド回路PHの誤差較正値KP を算出する。
【0052】次に、増幅回路AMPの誤差較正値KA
算出する動作について説明する。
【0053】まず、スイッチSW1、2、5〜8をオフ
し、スイッチSW3、4をオンする(SA21)ことに
よって、較正用基準電圧発生回路SVで発生した基準電
圧を増幅回路AMPの入力端子に供給し、このときにA
/Dコンバータ41が出力したデジタル信号の値をMP
U20が読み取り、この読み取り値をRAM31に格納
し(SA22)、RAM31に格納された値に基づい
て、増幅回路AMPの誤差較正値KA を算出する(SA
23)。
【0054】増幅回路AMPの増幅度にバラツキが存在
する場合には、A/Dコンバータ41の出力データに誤
差が含まれ、この誤差を除去するために必要な誤差較正
値KA を算出するには、次の方法による。なお、増幅回
路AMPの誤差較正値KA は、増幅度の誤差を較正した
ものである。
【0055】増幅回路AMPが標準的な増幅度を有する
場合の増幅度をα0 とし、、増幅回路AMPの増幅度が
バラツキを有するときの増幅度をα1 とし、ピークホー
ルド回路PHのオフセット電圧をVf とし、増幅回路A
MPの増幅度が標準的な増幅度α0 であるときにおける
A/D変換値をθa0とし、増幅回路AMPの増幅度がバ
ラツキを有する増幅度α1 であるときにおけるA/D変
換値をθa1とすると、 θa0=(Vr ×α0 /VADr0)×256 ……(16)式 θa1={(Vr ×α1 +Vf )/VADr1}×256 ……(17)式 であり、A/Dコンバータ41の誤差較正値KADを使用
して、A/Dコンバータ41に使用される誤差を含む参
照電圧をVADr1による誤差を除く算出を行う。(17)
式、(8)式から、 θa1×KAD=[{(Vr ×α1 +Vf )/VADr1}×256] ×VADr1/VADr0 ={(Vr ×α1 +Vf )/VADr0}×256 ……(18)式 であり、この(18)式と(13)式の誤差較正値KP
を使用して、オフセット値による誤差を除く算出を行
う。つまり、 θa1×KAD−KP ={(Vr ×α1 +Vf )/VADr0}×256 −(Vf /VADr0)×256 ={(Vr ×α1 )/VADr0}×256 ……(19)式 である。感度測定装置110としては、Vr 、α0 、V
ADr0の各値が既知であるので、(16)式のθa0を使用
して、増幅回路AMPの増幅度のバラツキによる誤差を
較正する較正値KA を算出する。つまり、 KA =θa0/(θa1×KAD−KP ) ={(Vr ×α0 /VADr0)×256} /[{(Vr ×α1 )/VADr0}×256] =α0 /α1 ……(20)式 であり、実際に感度測定する場合には、上記各誤差較正
値に基づいて、測定値から誤差を除去する。
【0056】ピークホールド回路PHを較正する場合の
基準電圧Vr (較正用基準電圧発生回路SVで発生する
基準電圧)と同様に、増幅回路AMPの基準電圧をVr
としたが、増幅回路AMPの増幅度が大きく増幅回路A
MPが飽和してしまう場合等には、基準電圧Vr を抵抗
分割等によって所定の電圧に低下させるようにしてもよ
い。この場合、図示しない切り換えスイッチ等によっ
て、較正する回路毎に適正な基準電圧値を選択するよう
にしてもよい。
【0057】次に、増幅回路AMPがバラツキのある増
幅度α1 を有し、入力電圧Vina を増幅回路AMPが入
力したときに得られるAD変換値θ3 について、較正値
Aを用いて較正する場合について説明する。
【0058】なお、A/Dコンバータ41、ピークホー
ルド回路PHの較正は上記と同様であり、A/D変換用
の参照電圧値を標準値VADr0とし、ピークホールド回路
PHのオフセット電圧は無いものとすると、 θ3 ={(Vina ×α1 )/VADr0}×256 …(21)式 θ3 ×KA ={(Vina ×α1 )/VADr0}×256×(α0 /α1 ) ={(Vina ×α0 )/VADr0}×256 …(22)式 である。
【0059】したがって、増幅回路AMP用の較正値K
A によって、増幅回路AMPの誤差を除くことができ
る。感度測定装置110は、増幅回路用較正値KA を算
出した後、その増幅回路用較正値KA をRAM33に格
納する(SA26)。較正値が異常である場合(SA2
4)は、A/Dコンバータ41等の較正時と同様に、表
示灯L4の消灯等によって、較正が異常である旨の表示
を行い、測定者に知らせることができる。
【0060】そして、感度測定装置110は、MPU2
0がスイッチSW1〜6、8をオフし、スイッチSW7
をオンする(SA31)。これによって、A/Dコンバ
ータ41にはD/Aコンバータ42の出力信号が入力さ
れる。このときにA/Dコンバータ41が出力したデジ
タル信号の値をMPU20が読み取り、この読み取り値
をRAM31に格納し(SA32)、RAM31に格納
された値に基づいて、D/Aコンバータ41の誤差較正
値KDAを算出する(SA33)。
【0061】つまり、D/Aコンバータ42の入力をω
とし、D/Aコンバータ42用の参照値をVDAr とし、
D/Aコンバータ42を8ビットコンバータとしたとき
の変換値Vd は、 Vd =(ω/256)×VDAr …(23)式 である。
【0062】ここで、D/A変換用の参照値VDAr が感
度測定器個々でバラツキを持っている場合、その変換値
も当然、バラツキによる誤差を含む値となり調整を行う
必要がある。
【0063】標準的なD/Aコンバータ42用の参照値
をVDAr0とし、標準値からのバラツキを持ったD/Aコ
ンバータ42用の参照値をVDAr1とすると、それぞれの
変換値Vd0、Vd1は、 Vd0=(ω/256)×VDAr0 …(24)式 Vd1=(ω/256)×VDAr1 …(25)式 である。
【0064】感度測定装置110は、D/Aコンバータ
42の較正時にD/Aコンバータ42の入力に既知の値
ωを与え、そのときのD/Aコンバータ42の出力をA
/Dコンバータ41で変換する。A/Dコンバータ41
の変換用参照値の標準値をVADr0とし、バラツキを有す
るA/Dコンバータ41の変換用参照値の標準値をV
DAr1とし、このときのA/D変換値の標準値をθd0、バ
ラツキをもつ値をθd1とすると、 θd0=(Vd0/VADr0)×256 ={(ω/256)×VDAr0/VADr0}×256 =ω×VDAr0/VADr0 …(26)式 θd1=(Vd1/VADr1)×256 ={(ω/256)×VDAr1/VADr1}×256 =ω×VDAr1/VADr1 …(27)式 である。
【0065】感度測定回路110は、A/Dコンバータ
41用の較正値KADを用いて、θd1のA/D変換用参照
値のバラツキによる誤差を較正する。つまり、 θd1×KAD=ω×VDAr1/VADr1×(VADr1/VADr0) =ω×VDAr1/VADr0 …(28)式 である。
【0066】次に、感度測定装置110は、ω、
DAr0、VADr0が既知であることから、既知の値である
θd0を用いて、D/Aコンバータ42用の参照値のバラ
ツキによる誤差を較正する較正値KDAを算出する。つま
り、 KDA=θd0/(θd1×KAD) =(ω×VDAr0/VADr0)/(ω×VDAr1/VADr0) =VDAr0/VADr1 …(29)式 である。
【0067】ここで、D/Aコンバータ42が出力値V
out を出力する場合、標準的なD/Aコンバータ42用
の参照値がVDAr0であるときのD/A入力値をφとし、
実際のバラツキを含むD/Aコンバータ42用の参照値
DAr1に対応してD/Aコンバータ42の入力値を較正
する場合について説明する。
【0068】誤差を含まない標準的な関係式は、 Vout =φ/256×VDAr0 …(30)式 である。
【0069】D/Aコンバータ42の入力値を較正値K
DAで較正すると、較正入力値は、φ×KDAであり、D/
Aコンバータ42用の参照値がVDAr1であるから、D/
Aコンバータ42の出力Vout は、次のようになる。つ
まり、 Vout ={(φ×KDA)/256}×VDAr1 =[{φ×(VDAr0/VDAr1)}/256]×VDAr1 =(φ/256)×VDAr0 …(31)式 になり、較正値KDAによって、D/Aコンバータ42の
出力の誤差を除くことができる。
【0070】感度測定装置110は、較正値KDAを算出
後、その較正値KDAをRAM33に格納する(SA3
5)。較正値が異常である場合は(SA34)、A/D
コンバータ等の較正時と同様に、表示灯L4の消灯等に
よって、較正が異常である旨の表示を行ない(SA2
5)、測定者に知らせることができる。なお、上記各較
正処理では、外部信号の影響を除くためにスイッチSW
1、8をオフしておく。
【0071】その後、感度測定装置110は、較正値が
正常である場合は(SA34)、較正エラー表示を行う
表示灯L4を点灯状態から所定時間パルス点灯し(SA
36)、スイッチSW1、3、8をオンし、スイッチS
W2、4〜7をオフし(SA40)て戻る。そして、光
電式火災感知器SEo の場合は、タイマTM1がカウン
トアップする毎に、信号増幅回路AMP、ピークホール
ド回路PHを介して、A/Dコンバータ41に入力する
感知器出力をA/D変換し、RAM31に格納する。格
納されたA/D変換測定値qは各回路部のバラツキによ
る誤差を含んでいるので、RAM33に格納されている
較正値を用いて較正され、較正後の値QV はRAM34
に格納される。つまり、 QV =(q×KAD−KP )×KA …(32)式 である。そして、感度測定装置110は、測定値を感度
に変換する対応表を格納しているROM22を参照し、
感度測定装置110は、D/Aコンバータ42を介して
感度値を出力する前に、適正な出力値となるように感度
値hの較正を行い、較正後の値HV をRAM36に格納
するとともに、較正後の値HV をD/Aコンバータ42
に送り、感度に相当する値を出力する。つまり、 HV =h×KDA …(33)式 である。感度測定装置110は、上記計測処理をタイマ
TM1のカウントアップ毎に行うとともに、タイマTM
2のカウントアップ毎に上記較正処理を行う。
【0072】図7は、上記実施例において、火災感知器
の出力信号からノイズを除去する動作(ノイズ除去動
作)に関連する部分を、図1のブロック図から抜き出し
た図である。感度測定装置10のうちで、上記ノイズ除
去動作に必要な部分を、感度測定装置210として示し
てある。
【0073】図7において、感度測定装置210は、感
度測定装置210の全体を制御するMPU20と、RO
M21、22と、RAM31、32、35と、タイマT
M1と、火災感知器SEoからの信号を増幅する増幅器
AMPと、増幅回路AMPの出力信号のピークをホール
ドするピークホールド回路PHと、アナログ信号をデジ
タル信号に変換するA/Dコンバータ41とを有する。
【0074】ROM21は、図3に示すフローチャート
のプログラムを内蔵するROMであり、また、図8に示
すフローチャートのプログラムを内蔵するROMでもあ
る。ROM22は、感知器SEoの出力信号の値と感知
器SEoの感度の値とを対応させて記憶するROMであ
る。
【0075】RAM31は、感知器SEoの出力信号の
デジタル値を格納するRAMであり、RAM32は、感
知器SEoの出力信号に基づいて検索された感度の値
(感知器SEoの出力信号を変換した感度の値)を格納
するRAMであり、RAM35は、平均測定値格納用R
AMである。
【0076】タイマTM1は、火災感知器の出力信号を
測定するときに必要な読み込み周期を定めるものであ
る。
【0077】また、MPU20とROM21とROM2
2とRAM31とRAM32と増幅回路AMPとピーク
ホールド回路PHとA/Dコンバータ41とタイマTM
1とは、火災感知器の出力信号を所定時間毎に測定して
得られた測定データに基づいて、火災感知器の感度を測
定する感度測定手段の例である。MPU20とROM2
1とRAM31とは、複数の測定データで構成されるグ
ループの中から、測定値間の偏差が小さい順に、測定デ
ータを抽出し、しかも、上記グループを構成する測定デ
ータの数よりも少ない数の測定データを抽出する抽出手
段の例である。MPU20とROM21とRAM35と
は、抽出された測定データの平均値を算出する平均値算
出手段の例である。なお、感度測定手段による測定毎
に、新たに得られた測定データを上記グループに加え、
しかも、上記グループに含まれている測定データのうち
で、測定時が最も古い測定データ(測定時から最も時間
が経過している測定データ)を、上記グループから除外
するようにしている。
【0078】次に、上記ノイズ除去動作(SB)につい
て説明する。
【0079】図8は、上記実施例におけるノイズ除去動
作(SB)の一例を示すフローチャートである。
【0080】この実施例は、3つの測定データの中か
ら、偏差の少ない2つの測定データを選択し、その選択
された2つの測定データの平均を取り、この平均値をノ
イズが除去された測定データとして考え、感度測定に使
用する。
【0081】まず、タイマTM1の値を初期値にセット
する等の初期設定を行い(SB1)、タイマTM1で計
測されるタイマ時間が経過すると(SB2)、A/Dコ
ンバータ41を起動させ、その出力信号(測定データ)
をRAM31のアドレス「*+0」に格納する(SB
3)。
【0082】そして、RAM31に格納されている測定
データをRAM31内で移動する(SB4)。すなわ
ち、アドレス「*+2」のデータD(*+2)をアドレ
ス「*+3」へ移動し、アドレス「*+1」のデータD
(*+1)をアドレス「*+2」へ移動し、アドレス
「*+0」のデータD(*+0)をアドレス「*+1」
へ移動する。なお、たとえばアドレス「*+2」は、ア
ドレス*の2つ先のアドレスであり、アドレス*は、上
記測定データ等を格納する先頭アドレスである。
【0083】このようにすることによって、データD
(*+3)、データD(*+2)、データD(*+1)
を、上記3つの測定データとして確定する。
【0084】もし、測定データが3つに達していなけれ
ば(SB5)、SB2に戻り、測定データが3つ揃うま
で待つ。測定データが3つ揃ったら、3つの測定データ
相互の差を算出し、算出結果をRAM31に格納する。
【0085】つまり、データD(*+1)とデータD
(*+2)との差の絶対値をMPU20が演算し、この
演算結果をRAM31のアドレス「*+4」に格納し、
データD(*+2)とデータD(*+3)との差の絶対
値をMPU20が演算し、この演算結果をRAM31の
アドレス「*+5」に格納し、データD(*+3)とデ
ータD(*+1)との差の絶対値をMPU20が演算
し、この演算結果をRAM31のアドレス「*+6」に
格納する。
【0086】そして、偏差の最も少ない2つの測定デー
タの組合せの平均を取り、その平均値を平均測定値DA
としてRAM35に格納する。つまり、データD(*+
4)がデータD(*+5)以下であり(SB7)、しか
もデータD(*+4)がデータD(*+6)以下であれ
ば(SB8)、測定データD(*+1)と測定データD
(*+2)との平均値を演算し、これを平均測定値DA
とし(SB9)、RAM35に格納する(SB13)。
また、データD(*+4)がデータD(*+5)以下で
あり(SB7)、しかもデータD(*+4)がデータD
(*+6)よりも大きければ(SB10)、測定データ
D(*+1)と測定データD(*+3)との平均値を演
算し、これを平均測定値DA とし(SB10)、RAM
35に格納する(SB13)。一方、データD(*+
4)がデータD(*+5)よりも大きく(SB7)、し
かもデータD(*+5)がデータD(*+6)以下であ
れば(SB11)、測定データD(*+2)と測定デー
タD(*+3)との平均値を演算し、これを平均測定値
A とし(SB12)、RAM35に格納する(SB1
3)。平均測定値DA をRAM35に格納した(SB1
3)後は、SB2に戻り、次の測定データを得る。
【0087】上記実施例は、火災感知器の出力信号を所
定時間毎、たとえば数秒毎に測定して得られた測定デー
タに基づいて火災感知器の感度を測定する場合、複数の
測定データで構成されるグループから、偏差が小さい順
に、測定データを抽出し、抽出された測定データの平均
値を算出し、この算出された平均値に応じて、感度測定
手段が火災感知器の感度を判定するので、感度測定中
に、外部ノイズが感知器出力信号に重畳して感度測定装
置に入力されたり、外部ノイズが単体で感度測定装置に
入力されても、その外部ノイズが除去され、したがっ
て、外部ノイズによる誤った感度判定を感度測定装置が
行うことがない。
【0088】また、SB4において、測定データを取得
する毎に、新たに得られた測定データを上記グループに
加え、しかも、上記グループに含まれている測定データ
のうちで、測定時から最も時間が経過している測定デー
タを、上記グループから除外するので、常に新しいデー
タに基づいて感度を測定することができる。
【0089】上記実施例では、3つの測定データの中か
ら、偏差の少ない2つの測定データを選択し、その選択
された2つの測定データの平均を取り、この平均値をノ
イズが除去された測定データとして考え、感度測定に使
用しているが、3つよりも多くの測定データの中から選
択するようにしてもよく、偏差の少ない測定データを3
つ以上選択するようにしてもよい。また、タイマTM1
を使用して火災感知器の出力信号を測定する代わりに、
火災感知器の出力信号(パルス信号)を入力する度に、
その出力信号(パルス信号)を測定するようにしてもよ
い。
【0090】また、上記測定値の較正は、上記のように
読み込んだ時点で較正するようにしてもよく、または平
均値を得た後で較正するようにしてもよい。
【0091】図9は、上記実施例において、火災感知器
から所定時間、信号を受けないときに、感度測定装置内
の回路への電源供給または、クロック供給を停止した
り、火災感知器から信号を受けたときに、感度測定装置
内の回路への電源供給または、クロック供給を開始する
動作(オートパワーオン/オフ動作)に関連する部分
を、図1のブロック図から抜き出した図である。感度測
定装置10のうちで、上記オートパワーオン/オフ動作
に必要な部分を、感度測定装置310として示してあ
る。
【0092】図9において、感度測定装置310は、感
度測定装置310の全体を制御するMPU20と、RO
M21、22と、RAM31、32と、火災感知器SE
oからの信号を増幅する増幅器AMPと、増幅回路AM
Pの出力信号のピークをホールドするピークホールド回
路PHと、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/
Dコンバータ41と、デジタル信号をアナログ信号に変
換するD/Aコンバータ42と、火災感知器SEoから
の信号の読み込み周期を定めるタイマTM1と、火災感
知器SEoからの信号を受けなくなってから、感度測定
装置310内の回路への電源供給またはクロック供給を
停止する時間を定めるタイマTM3と、増幅器AMP、
ピークホールド回路PH、A/Dコンバータ41への電
源供給を制御するスイッチSW9、D/Aコンバータ4
2への電源供給を制御するスイッチSW10とを有す
る。
【0093】ROM21は、図3に示すフローチャート
のプログラムを内蔵するROMであり、ROM22は、
火災感知器SEoの出力信号の値と火災感知器SEoの
感度の値とを対応させて記憶するROMである。
【0094】RAM31は、火災感知器SEoの出力信
号をデジタル値に変換したものを格納するRAMであ
り、RAM32は、火災感知器SEoの出力信号に基づ
いて検索された感度の値(火災感知器SEoの出力信号
を変換した感度の値)を格納するRAMである。
【0095】電圧比較回路VCは、感知器SEoから信
号を受けていることを検出するものであり、比較レベル
と感知器SEoの出力信号とを比較し、比較レベルより
も感知器SEoの出力信号の値が高いときに、検出信号
を出力するものである。フリップフロップFFは、電圧
比較回路VCの出力信号をセット端子に受け、タイマT
M3のタイマ時間Tが経過したことを示す信号をリセッ
ト端子に受け、感知器SEoの信号を受けたときにHi
gh信号の出力を開始し、感知器SEoの信号の受信を
終了してからタイマTM3のタイマ時間Tが経過した後
に、High信号の出力を終了するものである。
【0096】また、電圧比較回路VCは、火災感知器か
らの信号を検出する信号検出手段の一例である。トリガ
検出回路TD、フリップフロップFF、クロック信号発
生回路CL、MPU20、ROM21、スイッチSW
9、SW10は、所定時間、火災感知器からの信号を受
けないときに、感度測定装置内の回路への電源供給また
は、感度測定装置内の回路へのクロック供給を停止する
供給停止手段の例であり、トリガ検出回路TD、フリッ
プフロップFF、クロック信号発生回路CL、MPU2
0、ROM21、スイッチSW9、SW10は、火災感
知器からの信号を受けたときに、感度測定装置内の回路
への電源供給または、感度測定装置内の回路へのクロッ
ク供給を開始する供給開始手段の例である。なお、上記
感度測定装置内の回路は、信号のインピーダンス整合、
信号の増幅、信号の保持のうちの少なくとも1つを行う
アナログ信号処理手段、アナログ信号をデジタル信号に
変換するA/D変換手段、このA/D変換手段からの信
号を処理するデジタル信号処理手段、デジタル信号をア
ナログ信号に変換するD/A変換手段、数値表示手段、
状態表示手段のうちの少なくとも1つの手段である。
【0097】次に、上記オートパワーオン/オフ動作
(SC)について説明する。
【0098】図10は、上記実施例におけるオートパワ
ーオン/オフ動作(SC)を説明するタイムチャートで
ある。
【0099】まず、図9に示すように、感度測定装置3
10には、光電式火災感知器SEoが接続され、光電式
火災感知器SEoは、発光素子Lがパルス発光すると、
受光素子PDがその壁面反射光を検出して受光増幅出力
を生じ、そのパルス状の信号が感度測定装置310に送
られる。図10の時刻t1において、光電式火災感知器
SEoがパルス状の信号を出力すると、電圧比較回路V
Cが比較レベルと入力したパルス状の信号とを比較し、
パルス状の信号が比較レベルよりも高い時間だけ、Hi
gh信号を出力し、これによってタイマTM3にトリガ
が印加され、タイマTM3がカウントを開始する。ま
た、電圧比較回路VCがHigh信号を出力することに
よってフリップフロップFFがセットされ、フリップフ
ロップFFがHigh信号を出力するので、スイッチS
W9、SW10がオンし、増幅回路AMP、ピークホー
ルド回路PH、A/Dコンバータ41、D/Aコンバー
タ42に電源が供給される。
【0100】一方、フリップフロップFFの出力信号に
よってAND回路43のゲートが開かれるので、クロッ
ク信号発生回路CLからMPU20にクロックが供給さ
れ、MPU20が動作を開始する。
【0101】そして、タイマTM3のタイマ時間Tの経
過よりも早い時刻t2(時刻t1かt2までの時間は、
タイマTM3のタイマ時間Tよりも短い)において、光
電式火災感知器SEoがパルス状の信号を出力すると、
電圧比較回路VCが再び、パルス状の信号を出力し、こ
のパルス状の信号によって、タイマTM3がリトリガさ
れ、タイマ時間Tのカウントを最初から始める。
【0102】ところで、電圧比較回路VCが出力してか
ら、次の出力を発生するまでに、タイマ時間Tが経過す
ると(時刻t3)、タイマTM3がカウント終了信号を
出力し、このカウント終了信号によってフリップフロッ
プFFがリセットされ、スイッチSW9、SW10がオ
フされ、増幅回路AMP、ピークホールド回路PH、A
/Dコンバータ41、D/Aコンバータ42への電源供
給が停止される。また、フリップフロップFFがリセッ
トされるので、AND回路43のゲートが閉じ、クロッ
ク信号発生回路CLからMPU20へのクロック供給が
停止され、MPU20の動作が停止する。なお、クロッ
ク信号発生回路CLからMPU20へのクロック供給/
停止方法として、AND回路43を用いず、クロック信
号発生回路CLへの電源供給をフリップフロップFF出
力で供給/停止するようにしてもよい。
【0103】図9の実施例においては、所定時間、火災
感知器から信号を受けないときに、たとえば火災感知器
が接続されていないときに、感度測定装置内の回路への
電源供給または、感度測定装置内の回路へのクロック供
給を停止するので、電源切り忘れによる内蔵バッテリの
無駄な放電を排除することができる。また、火災感知器
から信号を受けている限り、電源スイッチがオフするこ
とがなく、したがって、所定時間毎に電源スイッチをオ
ンする必要がなく、電源スイッチの操作が煩雑ではな
い。
【0104】また、その後、光電式火災感知器SEoが
感度測定装置310に接続されたときには、時刻t1に
おける上記動作と同様に、フリップフロップFFがセッ
トされるので、スイッチSW9、SW10が自動的にオ
ンされ、増幅回路AMP等が動作を開始するとともに、
AND回路43を介してクロック信号がMPU20に供
給されるので、MPU20が自動的に動作を開始する。
この点からも、上記実施例では、電源スイッチの操作が
容易である。
【0105】また、図10の時刻t4〜t6は、イオン
化式火災感知器SEiを感度測定装置に接続した場合を
示すものであるが、この場合には、イオン化式火災感知
器SEiが直流信号を出力するので、感度測定装置には
ピークホールド回路PHを必要としない。イオン化式火
災感知器SEiを感度測定装置に接続した場合の動作
は、光電式火災感知器SEoを感度測定装置に接続した
場合の動作と基本的には同じであるが、時刻t4で火災
感知器が出力信号を一旦、発生した後は、接続が解除さ
れる時刻t5までは、継続的にその出力信号を発生する
ので、その間、タイマTM3は常にトリガされ、時刻t
5からタイマTM3のタイマ時間Tがカウントされ、タ
イマ時間Tが経過した時刻t6において、フリップフロ
ップFFがリセットされ、スイッチSW9、SW10が
オフされ、増幅回路AMP、ピークホールド回路PH、
A/Dコンバータ41、D/Aコンバータ42への電源
供給が停止されるとともに、AND回路43のゲートが
閉じ、クロック信号発生回路CLからMPU20へのク
ロック供給が停止され、MPU20の動作が停止する。
【0106】なお、増幅回路AMP、A/Dコンバータ
41、D/Aコンバータ42への電源供給を停止する場
合、各回路の主電源をオフしてもよく、増幅回路AM
P、A/Dコンバータ41、D/Aコンバータ42の各
変換用基準電源のみをオフするようにしてもよい。
【0107】図11は、上記実施例において、火災感知
器種別の識別を行う動作(種別識別動作)に関連する部
分を、図1のブロック図から抜き出した図である。感度
測定器装置10のうちで、上記種別識別動作に必要な部
分を、感度測定装置410として示してある。
【0108】図11において、感度測定装置410は、
感度測定装置410の全体を制御するMPU20と、R
OM21、22と、RAM31、32と、アナログ信号
をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ41と、デ
ジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ
42と、タイマTM1、TM2と、インタフェースIF
1、IF2、IF3、IF4と、表示用ドライバDR
1、DR2、DR3と、LEDで構成された表示灯L
1、L2、L3と、火災感知器SEoの出力信号のピー
クをホールドするピークホールド回路PHと、トリガ検
出用回路TDと、電圧比較回路VCと、スイッチSW
2、SW3とを有する。
【0109】ROM21は、図3に示すフローチャート
のプログラムを内蔵するROMであるとともに、図12
に示すフローチャートのプログラムを内蔵するROMで
ある。ROM22は、火災感知器の出力信号の値と火災
感知器の感度の値とを対応させた対応表を記憶するRO
Mであり、この対応表は火災感知器の種別毎に設けられ
ている。
【0110】RAM31は、火災感知器の出力信号のデ
ジタル値を格納するRAMであり、RAM32は、火災
感知器の出力信号に基づいて検索された感度の値(火災
感知器の出力信号を変換した感度の値)を格納するRA
Mである。A/Dコンバータ41は、火災感知器の出力
信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換するもの
であり、D/Aコンバータ42は、検索された感度の値
であるデジタル信号をアナログ信号に変換するものであ
る。
【0111】タイマTM1は、火災感知器の出力信号を
読み込む周期を定めるタイマであり、タイマTM2は、
火災感知器の種別を判別するときに使用するタイマであ
り、光電式火災感知器が発生する出力パルスの周期に対
応する時間にタイマ時間がセットされている。
【0112】表示灯L1は、光電式火災感知器SEoが
感度測定装置410に接続されていることを表示するL
EDであり、表示灯L2は、第1のイオン化式火災感知
器が感度測定装置410に接続されていることを表示す
るLEDであり、表示灯L3は、第2のイオン化式火災
感知器が感度測定装置410に接続されていることを表
示するLEDであり、ドライバDR1、DR2、DR3
は、それぞれ、表示灯L1、L2、L3を駆動するもの
である。
【0113】スイッチSW2は、イオン化式火災感知器
SEiの感度を測定するときにオンするスイッチであ
り、スイッチSW3は、光電式火災感知器SEoの感度
を測定するときにオンするスイッチである。
【0114】トリガ検出回路TDは、火災感知器の出力
信号に周期性があることを検出するために、火災感知器
の出力信号の中からトリガパルスを検出する回路であ
り、電圧比較回路VCは、イオン化式火災感知器が接続
されているときに、第1イオン化式火災感知器が接続さ
れているかまたは第2イオン化式火災感知器が接続され
ているかを判別するために、火災感知器の出力信号を所
定の比較レベルと比較するものである。
【0115】MPU20とROM21とROM22とタ
イマTM2とトリガ検出回路TDと電圧比較回路VCと
は、火災感知器の出力信号に基づいて、火災感知器の種
別を識別する種別識別手段の例である。
【0116】図12は、上記実施例における種別識別動
作(SD)の一例を示すフローチャートである。
【0117】まず、初期設定し(SD1)、火災感知器
を感度測定装置410に接続し(図11においてはイオ
ン化式火災感知器SEiが接続されている)、スイッチ
SW2、SW3をオフし、トリガ検出回路TDによっ
て、火災感知器の出力信号中のトリガパルスを検出する
(SD2)。火災感知器の出力信号中にトリガパルスが
検出されれば、それを検出したときにタイマTM2を起
動し(SD3)、そのトリガパルスが所定周期を有して
いれば(SD4)、光電式火災感知器が感度測定器に接
続されていると判断する。つまり、図13(1)に示す
ように、To時間毎にトリガパルスが検出されれば、ト
リガパルスが所定周期を有することになり、上記To時
間は、予め定まっている時間である。
【0118】光電式火災感知器が感度測定器に接続され
ていると判断されると、MPU20はスイッチSW2を
オフしたまま、スイッチSW3をオンし(SD5)、火
災感知器の出力信号のピークをピークホールド回路PH
でホールドし、このホールドされたピーク値(アナログ
値)をA/Dコンバータ41によってデジタル信号に変
換する準備を行なう。そして、光電式火災感知器が接続
されていることを、RAM31に記憶し、その後に行な
う感度値検索動作に備える。さらに、光電式火災感知器
が接続されていること示す表示灯L1を点灯して(SD
7)、リターンする。
【0119】一方、火災感知器の出力信号中のトリガパ
ルスが検出されなかったり(SD2)、火災感知器の出
力信号中にトリガパルスが検出されても、そのトリガパ
ルスが所定周期を有していなければ(SD4)、図13
(2)に示すようにイオン化式火災感知器の出力信号が
主に直流成分で構成されていることから、イオン化式火
災感知器が感度測定器に接続されていると判断する。
【0120】イオン化式火災感知器が感度測定器に接続
されていると判断されると、スイッチSW3をオフした
まま、スイッチSW2をオンし(SD11)、ピークホ
ールド回路PHを経由せずに、火災感知器の出力信号を
直接、A/Dコンバータ41に供給する。そして、電圧
比較回路VCによって、イオン化式火災感知器の出力電
圧を所定の比較レベルと比較し(SD12)、イオン化
式火災感知器の出力電圧が比較レベル以上であれば、第
1のイオン化式火災感知器が接続されていると判断し、
第1のイオン化式火災感知器が接続されていることをR
AM31に記憶し(SD13)、その後に行なう感度値
検索動作に備え、第1のイオン化式火災感知器が接続さ
れていること示す表示灯L2を点灯して(SD14)、
リターンする。すなわち、図13(3)に示すように、
火災感知器における感度値に対する出力電圧は、第1イ
オン化式火災感知器と第2イオン化式火災感知器とで
は、異なることを利用して、両感知器間の識別を行なっ
ている。
【0121】イオン化式火災感知器の出力電圧が比較レ
ベル未満であれば(SD12)、第2のイオン化式火災
感知器が接続されていると判断し、第2のイオン化式火
災感知器が接続されていることをRAM31に記憶し
(SD15)、その後に行なう感度値検索動作に備え、
第2のイオン化式火災感知器が接続されていること示す
表示灯L3を点灯して(SD16)、リターンする。
【0122】上記実施例は、火災感知器の出力信号に基
づいて火災感知器の種別を識別するので、火災感知器の
感度を測定するときに、火災感知器の種別を誤って認識
することによる感度の誤測定の原因を除去することがで
きる。
【0123】上記実施例は、火災感知器の出力信号の周
期を検出し、この検出された周期に応じて火災感知器の
種別を識別しているが、この代わりに、火災感知器の出
力信号の出力継続時間を検出し、この検出された出力継
続時間に応じて火災感知器の種別を識別するようにして
もよい。
【0124】上記実施例においては、火災感知器のどの
種別が接続されているかをLED等の表示手段で表示す
るようにしているが、この表示手段を使用を省略するよ
うにしてもよく、この表示手段の代わりに、識別結果を
音響で出力する音響出力手段を使用するようにしてもよ
い。
【0125】図14は、上記実施例において、火災感知
器の出力信号の値と火災感知器の感度とを対応させて記
憶し、火災感知器からの出力信号に基づいて対応する感
度を検出する動作(感度検索動作)に関連する部分を、
図1のブロック図から抜き出した図である。感度測定装
置10のうちで、上記感度検索に必要な部分を、感度測
定装置510として示してある。
【0126】感度測定装置510は、感度測定装置51
0の全体を制御するMPU20と、ROM21、22
と、RAM31、32と、感知器SEiの信号を増幅す
るAMPと、ピークホールド回路PHと、アナログ信号
をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ41と、デ
ジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ
42と、タイマTM1と、インタフェースIF2、IF
3とを有する。
【0127】ROM21は、図3に示すフローチャート
のプログラムを内蔵するROMであるとともに、図15
に示すフローチャートのプログラムを内蔵するROMで
ある。ROM22は、感知器SEiの出力信号の値と感
知器SEiの感度の値とを対応させて記憶するROMで
ある。たとえば、図16に示すように、感知器SEiの
出力信号の値(A/D変換した後の値)をROM22の
アドレスに対応させ、このアドレスに対応するデータと
して感度の値を格納してある。図16において、A/D
変換値(ROM22のアドレス)とROM22のデータ
とは、ROM22の内容を構成し、これが感知器の出力
信号の値と感知器の感度の値との対応表である。ROM
22のアドレスは、感知器SEiの出力電圧が0.02
V上昇する度に1つインクリメントするように設定され
ている。また、図16においてアドレス0000000
0は対応表を格納する先頭アドレスであるが、この先頭
アドレスを別のアドレスに設定してもよい。
【0128】なお、ROM22の対応表において、感知
器SEiの出力信号の値に対応させる相手として、感知
器SEiの感度の値の代わりに、感知器SEiの感度の
値と直線的な相関値を設定してもよい。したがって、R
OM22は、火災感知器の出力信号の値と、火災感知器
の感度の値またはこの感度の値と直線的な相関値とを対
応させて記憶する記憶手段の一例である。また、「感度
の値と直線的な相関値」については、後述する。
【0129】RAM31は、感知器SEiの出力信号の
デジタル値を格納するRAMであり、RAM32は、感
知器SEiの出力信号に基づいて検索された感度の値
(感知器SEiの出力信号を変換した感度の値)を格納
するRAMであり、A/Dコンバータ41は、感知器S
Eiの出力信号であるアナログ信号をデジタル信号に変
換するものであり、D/Aコンバータ42は、検索され
た感度の値であるデジタル信号をアナログ信号に変換す
るものである。
【0130】なお、MPU20とROM21とは、火災
感知器から入力された出力信号に基づいて、これに対応
する感度の値または上記相関値を、記憶手段から検索
し、出力する検索手段の例である。
【0131】次に、上記感度検索動作(SE)について
説明する。図15は、上記実施例における感度検索動作
(SE)を示すフローチャートである。
【0132】まず、初期設定を行い(SE1)、タイマ
TM1によるタイマ時間が経過したときに(SE2)、
A/Dコンバータ41等を起動し、増幅回路AMPとピ
ークホールド回路PHとA/Dコンバータ41との各設
定較正値で、A/Dコンバータ41の出力値を較正しな
がら、感知器SEiの出力信号をデジタル信号に変換し
(SE3)、この較正されたデジタル信号をRAM31
に格納する(SE4)。そして、ROM22の対応表の
うちで、接続された火災感知器の種別に応じた対応表を
参照して、上記格納されたデジタル信号値に対応する感
度の値を検索する(感知器SEiの出力信号の値を感度
の値に変換する)(SE5)。このように検索された感
度の値をRAM32に格納し(SE6)、D/Aコンバ
ータ42を起動し、D/Aコンバータ42の設定較正値
を考慮したデジタル信号をD/Aコンバータ42に供給
し、検索された感度の値がアナログ信号に変換され(S
E7)、電圧計VMに出力する。
【0133】電圧計VMでは、感度の値を電圧値として
表示するので、これを測定者が見たときに、その単位の
[V]または[mV]を[%/m]に代えて読めば、感
度の値を認識でき、したがって感度の値を容易かつ迅速
に認識できる。つまり、0[%/m]の煙の中に感知器
SEiがあった場合、その感知器SEiの出力電圧の値
と感知器SEiの感度の値との関係が図18に示すよう
に非直線的であっても、上記実施例においては、D/A
コンバータ42の出力電圧(感度測定装置510の出力
電圧)と感知器の感度の値との関係が、図17に示すよ
うに直線的であるので、測定者は電圧計VMを見たとき
に、求める感度の値を直ちに認識できる。なお、火災感
知器SEiの「感度」とは、火災感知器SEiの周囲の
煙が0%/mであるときに、火災感知器SEiの周囲の
煙が何[%/m]増加したときにスイッチング回路SW
C1が動作し、発報するかを示すものであり、イオンチ
ャンバICM内の汚損に応じて変化するものである。上
記実施例においては、イオンチャンバICM内の汚損が
多くなると、火災感知器SEiの感度が高くなる方向
に、すなわち、本来よりも少ない煙濃度で動作する方向
に変化する。同様に、光電式火災感知器は暗箱内に塵埃
が積もると、高感度方向に変化する。
【0134】ここで、「感度の値と直線的な相関値」と
は、感度の値がたとえば1、2、3、…%/mであると
すると、「0.1、0.2、0.3、…」、「10、2
0、30、…」のように感度の値に10n (nは1以外
の整数)を掛けた値、「2、4、6、…」、「3、6、
9、…」等のように感度の値に簡単な整数を掛けた値、
「3、4、5、…」等のように感度の値に簡単な整数n
(上記の場合はn=2)を加えた値であり、つまり、
「感度の値と直線的な相関値」は、通常の人間が暗算に
よって感度の値を求めることができる値を意味する。
【0135】また、上記感度の単位は[%/m]であ
り、感知器SEiの出力信号の単位を[V]にした場
合、感知器SEiの感度△△△[%/m]に対応して感
知器SEiが△△△[V]を出力すると、電圧計VMの
表示△△△[V]を測定者が見たときに、その数値をそ
のまま感度の値として測定者が認識できる。この場合、
感知器SEiの出力信号の単位を[V]の代わりに、
[mV]、[A]、[mA]等としてもよく、また、感
度の単位[%/m]の代わりに、[%/foot]等と
してもよく、電圧計VMの代わりに、電流計等他のメー
タを使用してもよい。このようにしても、メータの表示
を測定者が見たときに、上記と同様に、その数値をその
まま感度の値として測定者が認識できる。つまり、△△
△[感度単位]に対応して、△△△[感度測定装置51
0の出力単位]を出力すれば、それに接続されたメータ
の表示を測定者が見たときに、その数値をそのまま感度
の値として測定者が認識できる。
【0136】また、イオン化式火災感知器SEiの代わ
りに、図2(2)に示すような光電式火災感知器SEo
を、感度測定装置510に接続し、光電式火災感知器S
Eoの感度を測定するようにしてもよい。この場合、光
電式火災感知器SEoの「感度」は、上記イオン化式火
災感知器SEiの「感度」と同様である。
【0137】図14に示す感度測定装置510におい
て、検索された感度の値が正常である(または異常であ
る)ことを示す表示灯を設けてもよい。この表示灯は、
火災感知器の感度の値が、所定値以下または所定値以
上、あるいは、所定領域内または所定領域外であること
を示すLEDで構成されているが、そのLEDの代わり
に、「感度が正常です」、「感度が異常です」等の音声
を合成する音声合成手段、スピーカ等、またはブザー等
の音響出力手段を設けるようにしてもよい。また、感度
測定装置510において、検索された感度の値を具体的
に表示する表示灯を設けてもよい。
【0138】上記実施例では、0%/mの濃度の煙を火
災感知器が検出しているときにその火災感知器の感度を
調べる場合について説明したが、0%/m以外の所定濃
度の煙を火災感知器が検出しているときにその火災感知
器の感度を調べる場合も、上記と同様である。
【0139】また、上記実施例において、感度測定装置
510はイオン化式火災感知器SEi等の煙用火災感知
器に接続されているが、紫外線式火災感知器、赤外線式
火災感知器等の煙用以外の火災感知器に感度測定装置5
10を接続して、その火災感知器の感度を測定するよう
にしてもよい。
【0140】さらに、上記実施例は、火災感知器の出力
信号に応じて、その火災感知器の感度値を検索する感度
測定装置について説明したが、火災感知器の出力信号の
値をそのまま(感度値に変換せずに)出力する感度測定
装置や、火災感知器の出力信号の値に応じてその火災感
知器が正常であるか否かを判別、表示するのみの機能を
有する感度測定装置にも、上記実施例を使用することが
できる。
【0141】なお、図7以下に関する上記説明において
は、説明の便宜上、測定値を較正する動作についての説
明を省略したが、読み込んだ測定値を信号処理する場合
の最適な時点で、その測定値の較正を行なうようにすれ
ばよい。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、火災感知器の出力信号
を所定時間毎に測定して得られた測定データに基づいて
火災感知器の感度を測定し、複数の測定データで構成さ
れるグループから、偏差値が小さい順に、測定データを
抽出し、抽出された測定データの平均値を算出し、この
算出された平均値に応じて、感度測定手段が火災感知器
の感度を判定するので、感度測定中に、外部ノイズが感
知器出力信号に重畳して感度測定装置に入力されたり、
外部ノイズが単体で感度測定装置に入力されても、その
外部ノイズが除去され、したがって、感度測定装置が外
部ノイズによる誤った感度判定を行うことがないという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である感度測定装置10が火
災感知器SEiと電圧形VMとに接続された状態を示す
回路図である。
【図2】上記実施例に接続されるイオン化式火災感知器
SEi、光電式火災感知器SEoの例を示す回路図であ
る。
【図3】上記実施例の動作の概要を示すフローチャート
である。
【図4】上記実施例において、所定回路を較正する動作
(較正動作)に関連する部分を、図1のブロック図から
抜き出した図である。
【図5】上記実施例における較正動作(SA)の一例を
示すフローチャートである。
【図6】上記実施例における較正動作(SA)の一例を
示すフローチャートである。
【図7】上記実施例において、火災感知器の出力信号か
らノイズを除去する動作(ノイズ除去動作)に関連する
部分を、図1のブロック図から抜き出した図である。
【図8】上記実施例におけるノイズ除去動作(SB)の
一例を示すフローチャートである。
【図9】上記実施例において、火災感知器から所定時
間、信号を受けないときに、感度測定装置内の回路への
電源供給または、クロック供給を停止したり、火災感知
器から信号を受けたときに、感度測定装置内の回路への
電源供給または、クロック供給を開始する動作(オート
パワーオン/オフ動作)に関連する部分を、図1のブロ
ック図から抜き出した図である。
【図10】上記実施例におけるオートパワーオン/オフ
動作(SC)を説明するタイムチャートである。
【図11】上記実施例において、火災感知器種別の識別
を行う動作(種別識別動作)に関連する部分を、図1の
ブロック図から抜き出した図である。
【図12】上記実施例における種別識別動作(SD)の
一例を示すフローチャートである。
【図13】上記実施例における光電式火災感知器の出力
信号波形の例、イオン化式火災感知器の出力信号波形の
例、イオン化式火災感知器の出力信号特性の例を示す図
である。
【図14】上記実施例において、火災感知器の出力信号
の値と火災感知器の感度とを対応させて記憶し、火災感
知器からの出力信号に基づいて対応する感度を検出する
動作(感度検索動作)に関連する部分を、図1のブロッ
ク図から抜き出した図である。
【図15】上記実施例における感度検索動作(SE)を
示すフローチャートである。
【図16】上記実施例において、火災感知器の出力信号
の値と火災感知器の感度の値との対応表であり、ROM
22に格納されている対応表、およびその関連データを
示す図である。
【図17】上記実施例において、D/Aコンバータ42
の出力電圧の値と煙感知器の感度の値との関係が直線的
であることを示す図である。
【図18】感知器SEiの出力電圧の値と感知器SEi
の感度の値との関係が非直線的である場合を示す図であ
る。
【符号の説明】 SEi…イオン化式火災感知器、 SEo…光電式火災感知器 10、110、210、310、410、510…感度
測定装置、 20…MPU、 21、22…ROM、 31、32、33、33、34、35、36…RAM、 41…A/Dコンバータ、 42…D/Aコンバータ42、 43…AND回路、 AMP…増幅回路、 PH…ピークホールド回路、 SV…較正用基準電圧発生回路、 TD…トリガ検出用回路、 VC…電圧比較回路VC、 TM1、TM2、TM3、TM4…タイマ、 IF1、IF2、IF3、IF4、IF5…インタフェ
ース、 L1、L2、L3、L4、L5、L6…表示灯、 VM…電圧計。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災感知器の出力信号を所定時間毎に測
    定して得られた測定データに基づいて、上記火災感知器
    の感度を測定する感度測定手段と;複数の上記測定デー
    タで構成されるグループの中から、偏差値が小さい順
    に、上記測定データを抽出し、しかも、上記グループを
    構成する上記測定データの数よりも少ない数の測定デー
    タを抽出する抽出手段と;上記抽出された測定データの
    平均値を算出する平均値算出手段と;を有し、上記算出
    された平均値に応じて、上記感度測定手段が上記火災感
    知器の感度を判定することを特徴とする火災感知器の感
    度測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記感度測定手段による測定毎に、新たに得られた測定
    データを上記グループに加え、しかも、上記グループに
    含まれている測定データのうちで、測定時が最も古い測
    定データを、上記グループから除外することを特徴とす
    る火災感知器の感度測定装置。
JP16202992A 1992-05-28 1992-05-28 火災感知器の感度測定装置 Expired - Fee Related JP3157908B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6931341B2 (en) * 2001-09-10 2005-08-16 Rion Co., Ltd. Automatic adjusting method for measuring equipment and apparatus using the same

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