JPH0533335Y2 - - Google Patents
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- JPH0533335Y2 JPH0533335Y2 JP6340787U JP6340787U JPH0533335Y2 JP H0533335 Y2 JPH0533335 Y2 JP H0533335Y2 JP 6340787 U JP6340787 U JP 6340787U JP 6340787 U JP6340787 U JP 6340787U JP H0533335 Y2 JPH0533335 Y2 JP H0533335Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は防水布に関するものであり、詳しくは
皮膚に接触する面が凹凸状で透湿性を有する着用
性にすぐれた防水布に関するものである。
皮膚に接触する面が凹凸状で透湿性を有する着用
性にすぐれた防水布に関するものである。
現在通常使用されている防水布は基布の裏面に
ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリエチレン系樹脂、クロロプレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等でコーテイングされ
てなるものが主体であり、該防水布を使用して衣
服等に縫製の際には高級品にあつては裏地をつけ
ているが、一般品はコーテイング面を露出したま
まの状態であるのが普通である。
ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリエチレン系樹脂、クロロプレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等でコーテイングされ
てなるものが主体であり、該防水布を使用して衣
服等に縫製の際には高級品にあつては裏地をつけ
ているが、一般品はコーテイング面を露出したま
まの状態であるのが普通である。
しかしながら、後者の場合着用時の発汗作用に
よるムレや結露状態が顕著で不快感を与えるた
め、近年は透湿性を有する防水布の開発によりこ
れらの欠点を改善する試みがなされ実用化されて
いるが、軽い運動の場合には一応の効果がある
が、激しい運動の場合には発汗量が多いために特
に汗がコーテイングされた樹脂面に大量に結露し
防水衣を脱ぐ際に濡れた樹脂面と皮膚とが接触し
て極度の不快感を与えるという欠点を有してお
り、これらの問題点を改良した快適な防水布が要
望されていた。
よるムレや結露状態が顕著で不快感を与えるた
め、近年は透湿性を有する防水布の開発によりこ
れらの欠点を改善する試みがなされ実用化されて
いるが、軽い運動の場合には一応の効果がある
が、激しい運動の場合には発汗量が多いために特
に汗がコーテイングされた樹脂面に大量に結露し
防水衣を脱ぐ際に濡れた樹脂面と皮膚とが接触し
て極度の不快感を与えるという欠点を有してお
り、これらの問題点を改良した快適な防水布が要
望されていた。
本考案の目的は汗の結露したコーテイング面に
皮膚が接触しても不快感を与えない効果を有する
防水布を提供することにある。
皮膚が接触しても不快感を与えない効果を有する
防水布を提供することにある。
本考案者らは上述したような防水布の欠点を改
良すべく鋭意検討した結果、効果の顕著な本考案
に到達した。
良すべく鋭意検討した結果、効果の顕著な本考案
に到達した。
即ち本考案は布帛の表面に接着剤層を介してポ
リウレタン系樹脂からなる防水層を設け、更に該
防水層の表面に高さが0.03〜0.3mm且つ印刷面積
が50%以下の塩化ビニル樹脂の不連続な凹凸層を
設けてなる着用性にすぐれた防水布にある。
リウレタン系樹脂からなる防水層を設け、更に該
防水層の表面に高さが0.03〜0.3mm且つ印刷面積
が50%以下の塩化ビニル樹脂の不連続な凹凸層を
設けてなる着用性にすぐれた防水布にある。
以下、本考案の防水布を添付図面により説明す
る。
る。
第1図は本考案の防水布の一例を示したもの
で、1は合成繊維や他の繊維を混紡した編、織物
等の布帛であり、該布帛の裏面に接着剤層2を介
して防水層3を設け、更に該防水層の表面に凹凸
層4を順次形成してなるものである。
で、1は合成繊維や他の繊維を混紡した編、織物
等の布帛であり、該布帛の裏面に接着剤層2を介
して防水層3を設け、更に該防水層の表面に凹凸
層4を順次形成してなるものである。
該接着剤層2は、ポリアクリル酸エステル系樹
脂やポリウレタン系樹脂を塗布することにより得
られるが、基布1と防水層3の中間にあつてこれ
ら両者の接着性を向上させるものである。該防水
層3はポリウレタン系樹脂(アミノ酸変性ポリウ
レタン系樹脂等を含む)に各種の着色剤や充填剤
等を添加したもので外部から侵入する水を防止す
るものである。
脂やポリウレタン系樹脂を塗布することにより得
られるが、基布1と防水層3の中間にあつてこれ
ら両者の接着性を向上させるものである。該防水
層3はポリウレタン系樹脂(アミノ酸変性ポリウ
レタン系樹脂等を含む)に各種の着色剤や充填剤
等を添加したもので外部から侵入する水を防止す
るものである。
以上の構成からなる防水布は知られており、そ
こで用いる防水層となるポリウレタン系樹脂の化
学組成等は適宜積層タイプのポリウレタン樹脂系
防水布に用いられているものから選択使用でき
る。具体例としてはポリウレタン樹脂やアミノ酸
変性ポリウレタン樹脂をジメチルホルムアミドに
溶解した樹脂溶液を用いて基布に塗布後、ジメチ
ルホルムアミドを水に抽出させて微多孔質被膜を
形成させたものやポリウレタン樹脂のエマルジヨ
ン液を用いて乾式法により、微多孔質被膜を形成
させたものも透湿性を与える接着剤層および防水
層として使用できる。
こで用いる防水層となるポリウレタン系樹脂の化
学組成等は適宜積層タイプのポリウレタン樹脂系
防水布に用いられているものから選択使用でき
る。具体例としてはポリウレタン樹脂やアミノ酸
変性ポリウレタン樹脂をジメチルホルムアミドに
溶解した樹脂溶液を用いて基布に塗布後、ジメチ
ルホルムアミドを水に抽出させて微多孔質被膜を
形成させたものやポリウレタン樹脂のエマルジヨ
ン液を用いて乾式法により、微多孔質被膜を形成
させたものも透湿性を与える接着剤層および防水
層として使用できる。
本考案では上記の如く接着積層したポリウレタ
ン系樹脂層の上にポリ塩化ビニル樹脂を高さ0.03
〜0.3mm、印刷面積50%以下の不連続な形態の凹
凸層4として付着させた点に特徴を有する。この
凹凸層はグラビア印刷等の印刷によつて形成させ
ることが望ましいが、窒素ガス等を放出する発泡
剤を混合させた塩化ビニル樹脂を塗布し加熱発泡
させる方法等も本考案にいう高さと印刷面積を満
足する限り利用し得る。
ン系樹脂層の上にポリ塩化ビニル樹脂を高さ0.03
〜0.3mm、印刷面積50%以下の不連続な形態の凹
凸層4として付着させた点に特徴を有する。この
凹凸層はグラビア印刷等の印刷によつて形成させ
ることが望ましいが、窒素ガス等を放出する発泡
剤を混合させた塩化ビニル樹脂を塗布し加熱発泡
させる方法等も本考案にいう高さと印刷面積を満
足する限り利用し得る。
該ポリ塩化ビニル系樹脂としてはポリ塩化ビニ
ルのパウダーを可塑剤に分散させたいわゆるペー
ストレジンが好適であるがミネラルターペンを加
えたオルガノゾルなども使用できる。
ルのパウダーを可塑剤に分散させたいわゆるペー
ストレジンが好適であるがミネラルターペンを加
えたオルガノゾルなども使用できる。
また、該凹凸層4の印刷面積が大または凸部の
高さが低い場合には凹凸層を構成する樹脂面積が
平面的になり得られる効果も極度に低下すること
になるので本考案の目的から外れることになる。
かかる観点から印刷面積は50%以下、望ましくは
5〜20%がよく、凸部の高さも0.05〜0.3mm、望
ましくは0.1〜0.2mmが好適である。
高さが低い場合には凹凸層を構成する樹脂面積が
平面的になり得られる効果も極度に低下すること
になるので本考案の目的から外れることになる。
かかる観点から印刷面積は50%以下、望ましくは
5〜20%がよく、凸部の高さも0.05〜0.3mm、望
ましくは0.1〜0.2mmが好適である。
塩化ビニル樹脂は上記の如く凹凸層としてポリ
ウレタン系樹脂防水層上に設けることにより防水
布本来の機能を具備した上、着用性や耐久性にす
ぐれるという効果を示すのである。
ウレタン系樹脂防水層上に設けることにより防水
布本来の機能を具備した上、着用性や耐久性にす
ぐれるという効果を示すのである。
従つて印刷面積は50%以下、望ましくは5〜20
%がよく、凸部の高さも0.05〜0.3mm、望ましく
は0.1〜0.2mmが好適である。
%がよく、凸部の高さも0.05〜0.3mm、望ましく
は0.1〜0.2mmが好適である。
なお前記の接着剤層や防水層にはポリウレタン
系樹脂やアミノ酸変性ポリウレタン樹脂をジメチ
ルホルムアミドに溶解した樹脂溶液を用いて基布
に塗布後、ジメチルホルムアミドを水に抽出させ
て微多孔質被膜を形成させたものやポリウレタン
樹脂のエマルジヨン液を用いて乾式法により、微
多孔質被膜を形成させたものも透湿性を与える接
着剤層および防水層として使用できる。
系樹脂やアミノ酸変性ポリウレタン樹脂をジメチ
ルホルムアミドに溶解した樹脂溶液を用いて基布
に塗布後、ジメチルホルムアミドを水に抽出させ
て微多孔質被膜を形成させたものやポリウレタン
樹脂のエマルジヨン液を用いて乾式法により、微
多孔質被膜を形成させたものも透湿性を与える接
着剤層および防水層として使用できる。
以下、実施例により本考案を更に説明する。
実施例 1
通常の方法で得られた210本ナイロンタフタ
(経糸及び緯糸共に70デニールナイロン糸)の染
色布の裏面に接着剤層として下記処方の樹脂溶液
をドクターにて5g/m2(固形分換算)塗布して
100℃×3分間乾燥した。
(経糸及び緯糸共に70デニールナイロン糸)の染
色布の裏面に接着剤層として下記処方の樹脂溶液
をドクターにて5g/m2(固形分換算)塗布して
100℃×3分間乾燥した。
クリスコートP1019(ポリアクリル酸エステル
樹脂溶液、大日本インキ工業(株)製) 100部 クリスボンNX(イソシアネート架橋剤、大日
本インキ工業(株)製) 1部 次に得られた接着剤層の表面に防水層として下
記処方の樹脂溶液をドクターにて22g/m2(固形
分換算)塗布し、同様の条件で乾燥した。
樹脂溶液、大日本インキ工業(株)製) 100部 クリスボンNX(イソシアネート架橋剤、大日
本インキ工業(株)製) 1部 次に得られた接着剤層の表面に防水層として下
記処方の樹脂溶液をドクターにて22g/m2(固形
分換算)塗布し、同様の条件で乾燥した。
レザミン3612(ポリウレタン樹脂、大日精化工
業(株)製) 100部 アルミペーストM1100(アルミニウムペースト、
東洋アルミ(株)製) 10部 更に得られた防水層の表面に下記処方からなる
塩化ビニルペーストを50メツシユのグラビアロー
ルにて塗布し100℃×3min乾燥した後、170℃×
2分間熱処理し凸部の高さが0.15mm、印刷面積が
11%の凹凸層を得た。
業(株)製) 100部 アルミペーストM1100(アルミニウムペースト、
東洋アルミ(株)製) 10部 更に得られた防水層の表面に下記処方からなる
塩化ビニルペーストを50メツシユのグラビアロー
ルにて塗布し100℃×3min乾燥した後、170℃×
2分間熱処理し凸部の高さが0.15mm、印刷面積が
11%の凹凸層を得た。
スミリツトPX−NL(塩化ビニルペーストレジ
ン、住友化学工業(株)製) 100部 DOP(可塑剤) 60部 ミネラルターペン 10部 二塩基性亜リン酸塩 2部 炭酸カルシウム 20部 次に下記処方の撥水剤に浸漬した後40%のピツ
クアツプで絞つて乾燥し、布帛裏面に凹凸のある
着用性にすぐれた防水布を得た。
ン、住友化学工業(株)製) 100部 DOP(可塑剤) 60部 ミネラルターペン 10部 二塩基性亜リン酸塩 2部 炭酸カルシウム 20部 次に下記処方の撥水剤に浸漬した後40%のピツ
クアツプで絞つて乾燥し、布帛裏面に凹凸のある
着用性にすぐれた防水布を得た。
アサヒガードAG730(フツ素系撥水剤、旭硝子
(株)製) 5部 水 95部 実施例 2 実施例1と同様の染色布の下記処方の接着層を
ドクターにて6g/m2(固形分換算)塗布した
後、20℃の水浴に10分間浸漬しマングルにて絞
り、乾燥した。
(株)製) 5部 水 95部 実施例 2 実施例1と同様の染色布の下記処方の接着層を
ドクターにて6g/m2(固形分換算)塗布した
後、20℃の水浴に10分間浸漬しマングルにて絞
り、乾燥した。
クリスボン8006HV(ポリウレタン樹脂、大日
本インキ工業(株)製) 100部 バーノツクBL−50(イソシアネート架橋剤、大
日本インキ工業(株)製) 2部 次に得られた接着剤層の表面に防水層として下
記処方の樹脂溶液をドクターにて27g/m2(固形
分換算)塗布した後、20℃の水浴に10分間浸漬
し、更に樹脂層に残留しているジメチルホルムア
ミドを抽出するために60℃の温水浴に20分間浸漬
処理後マングルにて絞り、乾燥した。
本インキ工業(株)製) 100部 バーノツクBL−50(イソシアネート架橋剤、大
日本インキ工業(株)製) 2部 次に得られた接着剤層の表面に防水層として下
記処方の樹脂溶液をドクターにて27g/m2(固形
分換算)塗布した後、20℃の水浴に10分間浸漬
し、更に樹脂層に残留しているジメチルホルムア
ミドを抽出するために60℃の温水浴に20分間浸漬
処理後マングルにて絞り、乾燥した。
更に得られた防水層の表面に下記処方からなる
発泡塩化ビニルペーストを50メツシユのグラビア
ロールにて塗布し100℃×3分間乾燥した後、170
℃×2分間熱処理し凸部の高さが0.2mm、印刷面
積が11%の凹凸層が得られた。
発泡塩化ビニルペーストを50メツシユのグラビア
ロールにて塗布し100℃×3分間乾燥した後、170
℃×2分間熱処理し凸部の高さが0.2mm、印刷面
積が11%の凹凸層が得られた。
スミリツトPX−NL(塩化ビニルペーストレジ
ン、住友化学工業(株)製) 100部 DOP 60部 ミネラルターペン 10部 二塩基性亜リン酸塩 2部 炭酸カルシウム 20部 ユニセルND(発泡剤、大塚薬品(株)製) 5部 次に実施例1と同様の撥水剤に浸漬した後、40
%のピツクアツプで絞つて乾燥し、布帛裏面に凹
凸のある着用性に優れた防水布を得た。
ン、住友化学工業(株)製) 100部 DOP 60部 ミネラルターペン 10部 二塩基性亜リン酸塩 2部 炭酸カルシウム 20部 ユニセルND(発泡剤、大塚薬品(株)製) 5部 次に実施例1と同様の撥水剤に浸漬した後、40
%のピツクアツプで絞つて乾燥し、布帛裏面に凹
凸のある着用性に優れた防水布を得た。
透湿度をJIS K−0208法により測定したところ
4300g/m224hrs.であり良好透湿性を有するもの
であつた。
4300g/m224hrs.であり良好透湿性を有するもの
であつた。
図は本考案の一実施例を示す拡大断面図であ
る。 1……基布、2……接着層、3……防水層、4
……凹凸層。
る。 1……基布、2……接着層、3……防水層、4
……凹凸層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 布帛の表面に接着剤層を介してポリウレタン
系樹脂からなる防水層を設け、更に該防水層の
表面に高さが0.03〜0.3mm且つ印刷面積が50%
以下の塩化ビニル樹脂の不連続な凹凸層を設け
てなる着用性にすぐれた防水布。 2 接着剤層がポリアクリル酸系樹脂接着剤又は
ポリウレタン系樹脂接着剤からなる実用新案登
録請求の範囲第1項記載の防水布。 3 防水層のポリウレタン系樹脂がアミノ酸変性
ポリウレタン系樹脂である実用新案登録請求の
範囲第1項又は第2項記載の防水布。 4 接着剤層及び防水層が透湿性である実用新案
登録請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項
に記載の防水布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340787U JPH0533335Y2 (ja) | 1987-04-28 | 1987-04-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340787U JPH0533335Y2 (ja) | 1987-04-28 | 1987-04-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63170224U JPS63170224U (ja) | 1988-11-07 |
JPH0533335Y2 true JPH0533335Y2 (ja) | 1993-08-25 |
Family
ID=30898604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6340787U Expired - Lifetime JPH0533335Y2 (ja) | 1987-04-28 | 1987-04-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533335Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-04-28 JP JP6340787U patent/JPH0533335Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63170224U (ja) | 1988-11-07 |
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