JPH05333081A - ガス絶縁電気機器の過熱検出方法 - Google Patents
ガス絶縁電気機器の過熱検出方法Info
- Publication number
- JPH05333081A JPH05333081A JP4142288A JP14228892A JPH05333081A JP H05333081 A JPH05333081 A JP H05333081A JP 4142288 A JP4142288 A JP 4142288A JP 14228892 A JP14228892 A JP 14228892A JP H05333081 A JPH05333081 A JP H05333081A
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- JP
- Japan
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- gas
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス絶縁電気機器内部の異常過熱をガス圧力
の測定により検出し判定する方法において、過熱判定の
感度を向上させる。 【構成】 異常過熱の判定レベルを、２つ以上の時間帯
域に分けて、各々異なる値３，４に設定し、ガス圧力
１、２等と判定レベル３，４との比較により異常過熱を
判定する。 【効果】 従来の２４時間同一の判定レベル７を用いる
場合と比較して、夜間等のレベル４を低く設定できるの
で、異常過熱を感度良く判定でき、より軽微な段階での
異常過熱の予知ができることとなる。
の測定により検出し判定する方法において、過熱判定の
感度を向上させる。 【構成】 異常過熱の判定レベルを、２つ以上の時間帯
域に分けて、各々異なる値３，４に設定し、ガス圧力
１、２等と判定レベル３，４との比較により異常過熱を
判定する。 【効果】 従来の２４時間同一の判定レベル７を用いる
場合と比較して、夜間等のレベル４を低く設定できるの
で、異常過熱を感度良く判定でき、より軽微な段階での
異常過熱の予知ができることとなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置、ガ
ス絶縁変圧器、ガス絶縁コンデンサ等のガス絶縁電気機
器の過熱検出方法に関するものである。
ス絶縁変圧器、ガス絶縁コンデンサ等のガス絶縁電気機
器の過熱検出方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３にガス絶縁電気機器の一例であるガ
ス絶縁開閉装置を示す。図３のガス絶縁開閉装置は、遮
断器３１、ケーブルヘッド３２、母線３３等の主回路部
が、機器単位ごとに分割されたガス区画内に収納され、
各ガス区画内には主回路との絶縁媒体となるＳＦ６ガス
が充填密封されている。
ス絶縁開閉装置を示す。図３のガス絶縁開閉装置は、遮
断器３１、ケーブルヘッド３２、母線３３等の主回路部
が、機器単位ごとに分割されたガス区画内に収納され、
各ガス区画内には主回路との絶縁媒体となるＳＦ６ガス
が充填密封されている。
【０００３】このようなガス絶縁開閉装置においては、
主回路導電接触部の接触不良等によって発生する過熱
を、各ガス区画ごとのガス圧力の測定により検出し判定
する方法が採用される。判定にあたっては、その時々の
ガス圧力の演算圧力が、予め各ガス区画ごとの過熱特性
によって設定した判定レベルを上回ったときに、当該ガ
ス区画に過熱が発生していると判定をする。
主回路導電接触部の接触不良等によって発生する過熱
を、各ガス区画ごとのガス圧力の測定により検出し判定
する方法が採用される。判定にあたっては、その時々の
ガス圧力の演算圧力が、予め各ガス区画ごとの過熱特性
によって設定した判定レベルを上回ったときに、当該ガ
ス区画に過熱が発生していると判定をする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記異常過熱の検出に
際しては、その時々のガス圧力を用いて判定を行うた
め、異常過熱の判定レベルの設定は、日中の気温、日射
の影響でガス絶縁開閉装置容器温度が上昇することによ
るガス圧力の上昇を考慮して行わなければならない。し
たがって、誤検出を防止するため判定レベルは高めに設
定せざるを得なくなり、過熱判定の感度が比較的に良く
ない。
際しては、その時々のガス圧力を用いて判定を行うた
め、異常過熱の判定レベルの設定は、日中の気温、日射
の影響でガス絶縁開閉装置容器温度が上昇することによ
るガス圧力の上昇を考慮して行わなければならない。し
たがって、誤検出を防止するため判定レベルは高めに設
定せざるを得なくなり、過熱判定の感度が比較的に良く
ない。
【０００５】本発明は、ガス絶縁電気機器内部の異常過
熱をガス圧力の測定により検出し判定する方法におい
て、過熱判定の感度を向上させることを目的とするもの
である。
熱をガス圧力の測定により検出し判定する方法におい
て、過熱判定の感度を向上させることを目的とするもの
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ガス絶縁電気機器のガス圧力の測定によ
り、異常過熱を検出するガス絶縁電気機器の過熱検出方
法において、異常過熱の判定レベルを、２つ以上の時間
帯域に分けて各々異なる値に設定したものである。
成するため、ガス絶縁電気機器のガス圧力の測定によ
り、異常過熱を検出するガス絶縁電気機器の過熱検出方
法において、異常過熱の判定レベルを、２つ以上の時間
帯域に分けて各々異なる値に設定したものである。
【０００７】
【作用】上記した手段によれば、ガス圧力および圧力上
昇率が低く安定した夜間等の判定レベルを低く設定する
ことができる。したがって、異常過熱の検出を感度良く
判定でき、より軽微な段階での異常の予知ができること
となる。
昇率が低く安定した夜間等の判定レベルを低く設定する
ことができる。したがって、異常過熱の検出を感度良く
判定でき、より軽微な段階での異常の予知ができること
となる。
【０００８】
【実施例】本発明をガス絶縁開閉装置に適用した例を図
１〜図３を用いて説明する。図１、図２は、本例の異常
過熱を判定する方法を説明するための図であり、図３
は、ガス絶縁開閉装置の一例を示すものである。
１〜図３を用いて説明する。図１、図２は、本例の異常
過熱を判定する方法を説明するための図であり、図３
は、ガス絶縁開閉装置の一例を示すものである。
【０００９】図３のガス絶縁開閉装置は、遮断器３１、
ケーブルヘッド３２、母線３３等の主回路部が、機器単
位ごとに分割されたガス区画内に収納され、各ガス区画
内には主回路との絶縁媒体となるＳＦ６ガスが充填密封
されている。
ケーブルヘッド３２、母線３３等の主回路部が、機器単
位ごとに分割されたガス区画内に収納され、各ガス区画
内には主回路との絶縁媒体となるＳＦ６ガスが充填密封
されている。
【００１０】屋外に設置されたガス絶縁開閉装置の正常
状態におけるガス圧力の変化の例を図１に示す。図１に
おいて、１と２は、ガス圧力の変化を表す曲線で、１は
晴の場合を表し、２は曇または雨の場合を示す。
状態におけるガス圧力の変化の例を図１に示す。図１に
おいて、１と２は、ガス圧力の変化を表す曲線で、１は
晴の場合を表し、２は曇または雨の場合を示す。
【００１１】異常過熱の判定方法の一例を図２を用いて
説明する。異常過熱の判定にあたっては、図２ａのグラ
フの判定を行う時点０におけるガス圧力Ｐ0、１０分前
のガス圧力Ｐ-10，６０分前のガス圧力Ｐ-60、７０分前
のガス圧力Ｐ-70を得、これらから次の圧力演算を行
う。 ΔＰ0＝Ｐ0−Ｐ-60 ΔＰ-10＝Ｐ-10−Ｐ-70 ここで得られたΔＰ0は判定を行う時点における６０分
前と比較しての圧力上昇率であり、ΔＰ-10は判定を行
う１０分前の時点における６０分前と比較しての圧力上
昇率である。
説明する。異常過熱の判定にあたっては、図２ａのグラ
フの判定を行う時点０におけるガス圧力Ｐ0、１０分前
のガス圧力Ｐ-10，６０分前のガス圧力Ｐ-60、７０分前
のガス圧力Ｐ-70を得、これらから次の圧力演算を行
う。 ΔＰ0＝Ｐ0−Ｐ-60 ΔＰ-10＝Ｐ-10−Ｐ-70 ここで得られたΔＰ0は判定を行う時点における６０分
前と比較しての圧力上昇率であり、ΔＰ-10は判定を行
う１０分前の時点における６０分前と比較しての圧力上
昇率である。
【００１２】以上から得られた値が図２ｂの判定演算回
路に入力される。ΔＰ0、ΔＰ-10はそれぞれ圧力上昇率
の判定レベルΔＰと比較され、第１のＡＮＤ回路２１に
入力される。Ｐ0、Ｐ-10はそれぞれガス圧力の判定レベ
ルＰと比較され、第２のＡＮＤ回路２２に入力される。
路に入力される。ΔＰ0、ΔＰ-10はそれぞれ圧力上昇率
の判定レベルΔＰと比較され、第１のＡＮＤ回路２１に
入力される。Ｐ0、Ｐ-10はそれぞれガス圧力の判定レベ
ルＰと比較され、第２のＡＮＤ回路２２に入力される。
【００１３】第１のＡＮＤ回路２１は、判定を行う時点
と１０分前の圧力上昇率ΔＰ0,ΔＰ-10が共に判定レベ
ルΔＰを越えた時出力を出す。第２のＡＮＤ回路２２
は、判定を行う時点と１０分前のガス圧力Ｐ0,Ｐ-10が
共に判定レベルＰを越えた時出力を出す。そして、いず
れかのＡＮＤ回路２１、２２から出力があると、ＯＲ回
路２３から異常過熱の発生を知らせる信号が出力され
る。
と１０分前の圧力上昇率ΔＰ0,ΔＰ-10が共に判定レベ
ルΔＰを越えた時出力を出す。第２のＡＮＤ回路２２
は、判定を行う時点と１０分前のガス圧力Ｐ0,Ｐ-10が
共に判定レベルＰを越えた時出力を出す。そして、いず
れかのＡＮＤ回路２１、２２から出力があると、ＯＲ回
路２３から異常過熱の発生を知らせる信号が出力され
る。
【００１４】上記の判定レベルＰ，ΔＰは、従来におい
ては２４時間同一のレベルに設定されていた。従来のガ
ス圧力の判定レベルは誤検出を防止するため、図１の正
常状態におけるガス圧力の変化の最大値より大きい一定
の値７に設定される。したがって、夜間においては、符
号６で示すような大きな値の過熱が生じないと異常過熱
を検出できない。
ては２４時間同一のレベルに設定されていた。従来のガ
ス圧力の判定レベルは誤検出を防止するため、図１の正
常状態におけるガス圧力の変化の最大値より大きい一定
の値７に設定される。したがって、夜間においては、符
号６で示すような大きな値の過熱が生じないと異常過熱
を検出できない。
【００１５】本例では、ガス圧力の判定レベルを昼間と
夜間で異なる２段階のレベル３、４とし、昼間の判定レ
ベル３は従来と同一レベルに設定し、夜間における判定
レベル４を低く設定する。これにより、夜間においては
符号５で示す程度の小さな値の過熱が検出され、より軽
微な段階での異常過熱の予知ができることとなる。ま
た、昼間においては、従来と同様の異常過熱の検出がで
きる。
夜間で異なる２段階のレベル３、４とし、昼間の判定レ
ベル３は従来と同一レベルに設定し、夜間における判定
レベル４を低く設定する。これにより、夜間においては
符号５で示す程度の小さな値の過熱が検出され、より軽
微な段階での異常過熱の予知ができることとなる。ま
た、昼間においては、従来と同様の異常過熱の検出がで
きる。
【００１６】次に、圧力上昇率およびその判定レベルΔ
Ｐについて説明をすると、ガス絶縁開閉装置の正常状態
における圧力上昇率も昼間は気温、日射の影響で大きい
変化をし、夜間は安定して変化は少ない。したがって、
圧力上昇率の判定レベルの設定もガス圧力の判定レベル
と同様に昼間と夜間で異なる２段階のレベルとすること
で、同様の効果が得られる。
Ｐについて説明をすると、ガス絶縁開閉装置の正常状態
における圧力上昇率も昼間は気温、日射の影響で大きい
変化をし、夜間は安定して変化は少ない。したがって、
圧力上昇率の判定レベルの設定もガス圧力の判定レベル
と同様に昼間と夜間で異なる２段階のレベルとすること
で、同様の効果が得られる。
【００１７】以上説明した例では、判定レベルを２段階
に設定しているが、判定レベルを２段階以上に設定し
て、さらにきめ細かい検出をすることもできるものであ
る。
に設定しているが、判定レベルを２段階以上に設定し
て、さらにきめ細かい検出をすることもできるものであ
る。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、ガス絶縁電気機器の異
常過熱を検出する方法における判定レベルを、２つ以上
の時間帯域に分けて各々異なる値に設定することによ
り、ガス圧力および圧力上昇率が低く安定した夜間等に
おける判定レベルを低く設定できる。したがって、異常
過熱の検出を感度良く判定でき、より軽微な段階での異
常過熱の予知ができることとなる。
常過熱を検出する方法における判定レベルを、２つ以上
の時間帯域に分けて各々異なる値に設定することによ
り、ガス圧力および圧力上昇率が低く安定した夜間等に
おける判定レベルを低く設定できる。したがって、異常
過熱の検出を感度良く判定でき、より軽微な段階での異
常過熱の予知ができることとなる。
【図１】 本発明および従来のガス圧力の変化を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図２】 本発明の異常過熱の判定例を説明するための
グラフと回路図。
グラフと回路図。
【図３】 本発明および従来例のガス絶縁開閉装置を示
す側面図。
す側面図。
１，２…ガス圧力の変化、３，４，７…ガス圧力の判定
レベル、５，６…検出可能な異常過熱の値、２１，２２
…ＡＮＤ回路、２３…ＯＲ回路、３１…遮断器、３２…
ケーブルヘッド、３３…母線。
レベル、５，６…検出可能な異常過熱の値、２１，２２
…ＡＮＤ回路、２３…ＯＲ回路、３１…遮断器、３２…
ケーブルヘッド、３３…母線。
Claims (1)
- 【請求項１】 電気機器を絶縁ガスと共に容器に収納し
たガス絶縁電気機器の、ガス圧力の測定により異常過熱
を検出する過熱検出方法において、異常過熱の判定レベ
ルを、２つ以上の時間帯域に分けて各々異なる値に設定
したことを特徴とするガス絶縁電気機器の過熱検出方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4142288A JPH05333081A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | ガス絶縁電気機器の過熱検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4142288A JPH05333081A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | ガス絶縁電気機器の過熱検出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05333081A true JPH05333081A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15311895
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4142288A Pending JPH05333081A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | ガス絶縁電気機器の過熱検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05333081A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01274606A (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-02 | Hitachi Ltd | ガス絶縁開閉機器の通電異常検出装置 |
| JPH027830A (ja) * | 1988-06-23 | 1990-01-11 | Nissin Electric Co Ltd | ガス絶縁式電気設備の監視装置 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4142288A patent/JPH05333081A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01274606A (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-02 | Hitachi Ltd | ガス絶縁開閉機器の通電異常検出装置 |
| JPH027830A (ja) * | 1988-06-23 | 1990-01-11 | Nissin Electric Co Ltd | ガス絶縁式電気設備の監視装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |