JPH0533281A - 繊維懸濁液を処理する方法及び装置 - Google Patents

繊維懸濁液を処理する方法及び装置

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JPH0533281A
JPH0533281A JP3191637A JP19163791A JPH0533281A JP H0533281 A JPH0533281 A JP H0533281A JP 3191637 A JP3191637 A JP 3191637A JP 19163791 A JP19163791 A JP 19163791A JP H0533281 A JPH0533281 A JP H0533281A
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screen cylinder
rotor
pulp
axial force
axial
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JP3191637A
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21DTREATMENT OF THE MATERIALS BEFORE PASSING TO THE PAPER-MAKING MACHINE
    • D21D5/00Purification of the pulp suspension by mechanical means; Apparatus therefor
    • D21D5/02Straining or screening the pulp
    • D21D5/023Stationary screen-drums
    • D21D5/026Stationary screen-drums with rotating cleaning foils

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
  • Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ローターとスクリーン・シリンダー間を流れる
パルプの軸方向の速度を高く維持し、かつ、スクリーン
・シリンダー中央部でパルプを長時間保持して、スクリ
ーン・シリンダーの容量を高める。 【構成】スクリーン・シリンダー6に対向するローター
7の表面に、ローターの軸方向の位置により形状が異な
りパルプの流れに作用するバルジ10〜40を設け、パ
ルプの流速を軸方向位置との関係で調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維の懸濁液を処理す
る方法と装置に関する。本発明に従った方法は、木材処
理産業のパルプのスクリーンにおいて特に適している。
本発明に従った装置は、使用される動力スクリーンのス
クリーン構造とローターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術によれば、基本的には2つの
タイプのローター装置があって、どちらの装置も一般に
使用されており、これらのローター装置が意図している
ことは、よく知られているように、スクリーンの表面を
きれいに維持することである。言い換えれば、スクリー
ンの表面に繊維群が形成してしまうことを防止すること
である。一方のタイプの例が米国特許第4,193,8
65号に開示されたローター装置であって、これにおい
てはローターは円筒状の固定式スクリーン・シリンダー
の内側に配置されている。ローターは、スクリーン・シ
リンダーの表面の近傍に位置決めされたホイルを備えて
おり、該ホイルの構成は、前記特許に従えば、シリンダ
ーの軸に関しある角度を形成している。ホイルを移動さ
せると、スクリーン表面は、該スクリーン表面の小孔を
開く圧力パルスの作用を受ける。ホイルがスクリーン・
シリンダーの両側に位置決めされている装置もある。パ
ルプは、シリンダーの内側にも外側にもそれぞれ供給す
ることができ、受け入れられたパルプ(アクセプト;a
ccept)の吐出はシリンダーの外側からも内側から
も行うことができる。
【0003】他のタイプのローター装置の例は米国特許
第3,437,204号に従ったものであり、この特許
においては、ローターはほぼ円筒状の塞がれたボディで
あり、該ボディの表面には形状がほぼ半球状を呈してい
る突起が設けられている。この種の装置では、パルプは
ローター・シリンダーと該ローター・シリンダーの外側
にあるスクリーン・シリンダーとの間に供給されてお
り、バンプ(bump)と呼ばれているローターのバル
ジ(bulge)がスクリーン・シリンダーにパルプを
押しつける働きをすると共に、後縁でもって繊維のかた
まりをスクリーン・シリンダーの小孔から引っ張り出す
働きをしている。この種の構成はパルプを高度に濃縮す
る作用を備えているので、繊維の懸濁液を十分にスクリ
ーンさせるために、上記の構成ではスクリーン・シリン
ダー上において異なった高さで3つの希薄化させる水の
接続部が配置されている。同等のタイプの“バンプ・ロ
ーター”が米国特許第3,363,759号にも開示さ
れており、この特許では、後述の理由からローターはわ
ずかに円錐形を呈している。
【0004】そのほか、上述の円筒形のローターの他の
タイプの実施例が知られており、いろいろな刊行物に開
示されているように、前記ローターと関連してスクリー
ン・シリンダー側に使用上の意図がもり込まれている多
くの種類の突起がある。
【0005】ドイツ特許出願第3,006,482号
は、ノットセパレーター(knot separator)を開示して
おり、このセパレーターの円筒状のローター・ドラムの
表面には板材料から作られた鋤状の突起が設けられてお
り、該突起の作用によりローターとスクリーン・シリン
ダーとの間にあるパルプは、強い合成力の作用を受け、
その結果、ファイバーがスクリーン・シリンダーを最も
効果的に通過するようになり、結束繊維等をそこから分
離する。
【0006】米国特許明細書第4,188,286号と
第4,202,761号は、スクリーン・シリンダーの
内側に回転可能な円筒状のローターが配置されたスクリ
ーン装置を開示している。スクリーン・シリンダー側の
ローターに突起が設けられており、該突起は、スクリー
ン・シリンダーに最も近接していて、ローターの縁面に
平行な表面と、ローター表面にほぼ垂直な端面とを有す
るV字状の軸方向断面を備えている。これらの突起は、
ローターのすべての突起がローターのシャフトに関し同
じように取り付けられるよう特定の角度位置で軸方向に
ローター・シリンダーの表面上に配置されている。
【0007】従来の刊行物によれば、スクリーン・シリ
ンダーの内、外、いずれかの側で装置にパルプを供給す
ることができる。スクリーン・シリンダーの外側にパル
プが供給され、受け入れられたもの即ちアクセプトがス
クリーン・シリンダーの内部から排出される場合、言い
換えれば、ローター側から排出される場合、アクセプト
が突起の角度位置により下向きの力の分力の作用を受
け、前記傾斜した上り勾配の表面が前面として作用する
ようローターの回転方向が設定される。一方、ローター
とスクリーン・シリンダーとの間にパルプが供給される
場合、すなわちアクセプトがスクリーン・シリンダーの
外側から排出される場合、ローターの回転方向は、上述
の場合と反対である。突起は下向きのパルプの流れを遅
くさせる傾向にあり、ローター・シリンダーの表面に対
し直立した表面は、前面として作用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、木材処理産業
での実際の経験の結果、上述の従来の装置はすべて、あ
らゆる環境のもとで所望する動作を得ることができるも
のではないことが明らかになっている。例えば、最初に
挙げたホイル・ローターは、スクリーン・シリンダーの
アクセプト側で過度に強い圧力パルスを発生するので、
例えば、懸濁液において圧力を変動すべきでない抄紙機
のヘッド・ボックスの場合、使用することはできない。
この装置はまた、アクセプトを希薄化する傾向があるの
で、一定のパルプ濃度が要求されている場合には適用す
ることはできない。ホイル・ローター内のホイルはかな
り離されているので(4から8ホイル)、次にあるホイ
ルが繊維のマット(mat)状のものを拭う前に、繊維
マット状になったものが常にスクリーン・シリンダー上
に形成される。したがって、スクリーンの使用は効率的
ではない。そのほか、ローターの寸法が正確であること
を必要とすると共に、ローターの仕上げに注意を要し手
間がかかるので、前記タイプのローターを製造するのに
費用がかかり、高価なものとなる。
【0009】別の型式として説明されているほぼ円筒形
のローターは、形状がほぼ半球状である突起を備えてい
て、状況によってはほとんど理想的に動作するが、例え
ば、抄紙機のヘッド・ボックスと関連してローターを動
作させるためにはさらなる要求を設定することが必要で
ある。
【0010】ヘッド・ボックスに到来するパルプは、濃
度および繊維の寸法について均一な品質でなければなら
ないので、動力スクリーンはこのような品質に不利な影
響を及ぼしてはならない。しかし、この種の“バンプ・
ローター”はアクセプトを希薄化する傾向があり、すな
わち、濃度の値に変動を生じせしめる。試験を行ったと
ころ、先のタイプのローターは、所望するアクセプト濃
度が3%に対し、−0.15から−0.45%の範囲に
おいてアクセプトを希薄化することが明らかになった。
したがって、均質かつ品質の高い最終製品を得なければ
ならない場合、仮に絶対濃度範囲として計算された場
合、±5%は非常に高い数字である。他方、“バンプ・
ローター”より成るスクリーンでは、細片化(fraction
ation)させることも起こる。言い換えれば、スクリー
ン・シリンダー内の中に供給された繊維懸濁液の細片の
間の相互関係は、スクリーン内で変化し、アクセプトの
細片の関係が最初に供給されたパルプともはや同じもの
ではなくなってしまう。“バンプ・ローター”について
は、細片化の変化の割合は、ローターとスクリーン・シ
リンダー間の間隙に応じて5%から10%の範囲内にあ
ることが明らかにされている。ホイル・ローターを使用
した場合の同様な変化の割合は、約20%であり、した
がって、バンプ・ローターは初期の装置と比べすでにか
なり改良されている。
【0011】“バンプ・ローター”を含むスクリーン装
置のこれら上述の欠点にかんがみ、スクリーン表面に希
薄化の水を導いたり、別の場合においては、すでに述べ
たようにローターをわずかに円錐形にすることにより改
善をはかる試みが行われている。上述の両方の方法は、
円筒形のローターとの関連において生じる問題をなげか
け、すなわち、いろいろの帯域でのスクリーン・シリン
ダーの使用が一様とならないという問題である。このこ
とは、パルプがシリンダーとローターとに接触するよう
に入っていった後、直ちにスクリーン・シリンダーを通
過する最大の流動が生じることである。したがって、パ
ルプはある程度濃縮し、スクリーン表面に沿ってパルプ
が流動している間、スクリーンの小孔を通って通過する
懸濁液の量がかなり減少する。スクリーン表面において
いろいろな高さで希薄化水を供給することにより上記の
問題を阻止するための試みがなされ、その結果、ある程
度、スクリーン・シリンダーの作用をより効果的なもの
にしたが、アクセプトがかなり希薄化するという欠点が
付随する。スクリーン・シリンダーとローターの間にい
ろいろな隙間を使用することも可能であり、スクリーン
装置の上部の隙間を大きくすることによりパルプの下向
きの速度を大きくすることができ、したがって、前記隙
間はより具合い良くかつより一様にパルプで充満される
ことになる。
【0012】類似した作動方式を米国特許第4,18
8,286号に見ることができ、この特許では突起がス
クリーン・シリンダーのシャフトに関し傾斜している。
傾斜をつける主な目的は、繊維又は繊維のかたまりが突
起の前面に付着すること及び該前面に沿って漂うことを
防止することである。第二の目的は、ローターとスクリ
ーン・シリンダーとの間のアクセプトパルプに下向きの
分力を作用させることであり、前記の力の分力はスクリ
ーン装置の作動を高めるか、あるいは少なくともアクセ
プトをスクリーンから排出することを促進させる。
【0013】図1bは、円筒状ローターを備えたスクリ
ーン装置の一般的な速度の分布を図解したものである。
図の左側は、スクリーン・シリンダーの高さの関数とし
てパルプの軸方向の速度成分VFの変化を示す。他方、
図の右側は、シリンダーの小孔を通って流れる懸濁液の
速度成分VZの変化を示す。グラフはまた流量の変化を
示しており、従来の装置によれば、アクセプトの50%が
シリンダーの上部1/4内でスクリーン・シリンダーの
小孔を通過し、シリンダーの上部半分においてはアクセ
プトの80%がスクリーン・シリンダーの小孔を通過す
ることが理解することができる。使用の際におけるスク
リーン・シリンダーの理論的な最大容量は、上縁から測
ってシリンダーの全高のほぼ1/5のところにある。し
かるのち、シリンダーを通過したパルプ流は、速度成分
が急減するため、シリンダーの上部1/5における最大
値の半分より下回った程度まで急減する。この理由は、
ローターの作用のためパルプの水平速度の成分が増加す
るためであるとともに、ローターとスクリーン・シリン
ダーとの間である程度パルプが濃縮化するためであるこ
とによる。
【0014】そのほか、図の右側は、スクリーン・シリ
ンダーの理論的最大容量の半分だけしか使用に供するこ
とができないことを示しており、もしシリンダー全体に
わたるスクリーン小孔を通る同じ速度を維持することが
可能であれば、グラフは矩形となり、図のように曲線と
はならない。実際、容量はパルプの中で相対的に増加し
ていく受け入れることができないもの、即ちリジェクト
(reject)の量により制限を受けるが、但しこれ
は、スクリーン・シリンダーの中央部分から先の部分で
のみ制限を受ける。故に、もしローターとスクリーン・
シリンダーの間を流れるパルプの軸方向の速度をかなり
高く維持することができて、かつ、シリンダーの中央部
でパルプを長時間保持することができれば、スクリーン
・シリンダーの容量を高めることが可能であることがわ
かる。
【0015】図2は、本発明に従った装置について、図
1bに示したごとく速度分布を示すグラフであり、これ
によれば軸方向の速度および軸方向の流量もそれぞれ従
来の装置よりもはるかにゆっくりと減少していることは
明らかである。言い換えれば、速度VFはスクリーン・シ
リンダーの中央部分では初期の値の半分までゆるやかに
減少している。この結果、スクリーン・シリンダーの小
孔を通るスクリーン速度VZは、シリンダーに作用する
圧力が低いため、シリンダーの上部では減少するが、速
度はスクリーン・シリンダーの中央部分まではほとんど
一定のままであって、中央部分からは一様に減少する
が、従来の装置のようにゼロまでは減少しない。したが
って、この種の装置を使用すれば、使用上においてスク
リーン・シリンダーのスクリーン容量が最大となってい
ないので、軸方向の速度VFに相等した供給速度を増大さ
せることが可能である。このような作動により、図2で
波線で示されている分布が得られるが、これは、スクリ
ーン・シリンダーの容量を大ざっぱに言ってほぼ50%
まで高めたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】これらの結果は、繊維の
懸濁液が強さと作用する方向が変化する軸方向の力を補
足的に受け、該軸方向の力の度合と方向は、作用点とス
クリーン・シリンダーの相向き合った面との間の軸方向
の位置に基づいて決定され、繊維懸濁液の軸方向の速度
分布が軸方向の力と共に変化し、但し流れの方向は、排
出端部方向に変わらずに維持されていることを特徴とす
る本発明に従った方法によって得られている。
【0017】また、本発明に従った装置は、別の表面に
面している前記向かい合った表面のうち少なくとも1つ
に少なくとも1つのバルジまたは同等の輪郭またはその
他の突起が設けられており、前記バルジまたは同等の輪
郭またはその他の突起の先端または前面の方向がバルジ
等の軸方向の位置に従って変えられていて、これにより
パルプの粒子が軸方向の力の分力を受け、この軸方向の
力の分力の強さは、軸方向においてパルプ粒子の関数と
して変化し、かつ軸方向の力の分力が、向かい合った表
面の間を流れる繊維懸濁液の速度の分布を変化させるこ
とを特徴としている。
【0018】[実施例]以下、本発明の好適した実施例
を図解した添付図面を参照しながら本発明を詳細に説明
する。本発明の好適した実施例に係るスクリーン装置1
は、図3に示されているように、外側ケーシング2と、
該ケーシングにおいて、パルプの流入、アクセプト(a
ccept)及びリジェクト(reject)用管路接
続部3、4及び5と、固定式スクリーン・シリンダー6
より成り、アクチュエイター9と連接されたシャフト8
を有するほぼ円筒形のローター7がシリンダー6の内側
に配置されている。スクリーン・シリンダー6は、基本
的には従来公知のタイプのものであればどれでもよい
が、所定の輪郭をもった輪郭スクリーン・シリンダーを
使用することにより最も良い結果を得ることができる。
スクリーン・シリンダーの小孔を通過したアクセプトパ
ルプは、管路接続部4を経て排出され、スクリーン・シ
リンダー6とローター7との間のスペースを通り該スペ
ースの底部を通過したパルプは、リジェクト用管路接続
部5を経て排出される。
【0019】図3を見ればわかるように、スクリーン・
シリンダー6側におけるローターの表面上にはバルジ1
0〜40が設けられており、該バルジの形状は、ロータ
ーの軸方向の帯域に位置しているその帯域によって異な
る。
【0020】図4は、ローター7の一部分の展開図より
成る部分詳細図であって、形状と位置および作用態様が
分かりやすく図解されている。繊維懸濁液が到来する方
向Aにおける領域Iに、複数の第1の突起、いわゆる、
ポンピング突起またはバルジ10が設けられている。該
バルジ10の前面11は、シリンダーの回転により、パ
ルプが前面11により接線力の分力の作用を受けるだけ
でなく、軸方向の力の分力の作用を受けて、シリンダー
の軸方向における中央部に向かってパルプを圧送するよ
うシリンダーのシャフトの方向に関し傾斜している。こ
のようなバルジ10の1つが図5aに示されており、こ
の好適した実施例にしたがった構成によれば、バルジ1
0の前面11は、ローター7の表面に関しほぼ直立して
いることは理解していただけよう。バルジ10の部分1
3はローター7の表面とほぼ平行に延在しており、傾斜
面14が部分13からローター7の表面に向かって下向
きに傾斜している。
【0021】第2の領域II内の第2のグループの突起
はそれぞれバルジ20より成り、該バルジ20の前面は
互いに協働して鋤の形をした表面を形成している2つの
部分21と22に分けられている。図示の実施例では、
部分21はパルプの軸方向の流れAをある程度遅くさ
せ、一方、部分22はパルプの流れを速めている。軸方
向からそれている長さと角度位置を調節することにより
バルジ20がパルプの流れに与える全体の効果に影響を
及ぼすことが可能である。この場合、図面によれば、効
果はわずかなポンピング動作である。図5bの側面図を
参照すれば、バルジ20の各々の形状はバルジ10の形
状とほぼ一致していることは理解していただけよう。両
者の間の唯一の相違点は、前面の形状にある。
【0022】領域IIIに存在している第3の突起はそ
れぞれバルジ30より成り、該バルジ30の前面は2つ
の部分31と32に分けられていて、図示の実施例にお
いては、部分31と32は、バルジ30の中心線に関し
て対称形を呈している。これらの部分の目的は、軸方向
の速度の変化に積極的に影響を及ぼすことなく、パルプ
に接線方向の速度を与えるだけである。図5cに示され
ているように、突起部の側面図は、上述のタイプの突起
部の側面図にほぼ類似している。
【0023】領域IVの第4の突起部はそれぞれバルジ
40より成り、該バルジ40の前面も2つの部分41と
42に分けられており、このうち流れに対し上流側にお
ける部分41は、パルプの流れに影響を及ぼして、パル
プの流れを更にゆっくりにさせ、言い換えれば、ロータ
ーとスクリーン・シリンダーの間でパルプをより長時間
保持するように意図している。図5dを参照すれば、側
面図は、前面部だけが領域IIにある上述のバルジの側
面図と異なっている。断面形状および作用は、ほぼ上記
説明の中で示されているとおりである。スクリーン・シ
リンダーは、鋭角的な角度をもった前面部によりシリン
ダーの小孔を通過するアクセプト(accept)を圧
搾する圧力パルス(pulse)を受け、そして傾斜し
た端面部は小孔に付着した比較的大きい粒子と繊維のか
たまりを分離するので、その結果、スクリーン・シリン
ダーが掃除されることとなる。バルジの位置について
は、ローターが回転しているとき、バルジは均一な連続
した包絡表面を形成するかあるいは、所定の輪郭をもっ
たスロット加工されたスクリーン・シリンダーを使用す
る場合、シリンダーのへりに平行なスリット状のスロッ
ト・ラインにバルジが位置決めされ、このことにより該
スロットの掃除は確実になされ、スロット・ライン間の
表面を不必要に拭う手間を省いていることは注記すべき
ことである。
【0024】従って、図4は、作用に従って4つの異な
った帯域に分けられたスクリーンを示していて、この分
割帯域は、パルプに作用を施すバルジ10から40の作
用効果にもとづいて分けられている。バルジ10の帯域
では、パルプの全量が軸方向に圧送される。バルジ20
の帯域はスクリーン・シリンダーの中央部でパルプをよ
り長い時間保持しようとするものであるので、バルジ2
0の領域ではポンピング作用は比較的低い程度で継続す
る。パルプを混合させるだけのバルジ30およびパルプ
の固有軸方向の速度を遅くさせているバルジ40も本目
的に供するものである。従って、図4の実施例における
作用帯域は、強いポンピング作用を行う帯域Iと、わず
かなポンピング作用を行う帯域IIと、帯域I、II又はIV
のいずれの作用効果も持たない中立的な帯域IIIと、減
速帯域である帯域IVとから成る。
【0025】上記の帯域に加えて、帯域Iに類似したポ
ンピング作用が強い補足的な帯域であって、バルジ10
に類似した突起が使用される帯域を帯域IVより下側に第
5の帯域として提供することが可能である。したがっ
て、リジェクト(reject)パルプがスクリーン・シリン
ダーの排出口を完全にふさぐことはない。
【0026】図6と図7は、別の実施例のバルジの構成
を示したものであって、この実施例では、すべての帯域
においてバルジ50が基本的に平面的において類似して
いる。バルジ50は、ローター7の表面にほぼ平行な頂
部表面53とローター7の表面に向かって頂部表面から
下り勾配で延在している端部表面54を備えている。し
かし、バルジ50の前面部は、ローターの表面に平行な
表面上で2つの部分56と57に分けられていて、この
うちローターの表面の近くに位置ぎめされている部分5
6はポンピング部として作用するよう構成されており、
前面部の他方の部分57は、掃除効果を与える部分とし
て作用するよう構成されている。これらの部分の間にロ
ーターの面にほぼ平行な平面部分55が設けられてい
る。これらのバルジの作用は、前面の部分56と57の
高さ関係を変えることにより調節される。言い換えれ
ば、移送部56の高さh1とバルジ全体の高さhとの間
の関係を変えることにより調節される。関係h1/hが小さ
くなればなるほどバルジ自身の作用は中立(neutr
al)的なものとなり、また関係h1/hが大きくなるにし
たがって、バルジのポンピング効果は強くなる。
【0027】部分57は軸方向に延在して図面に示され
ているが、軸方向に関し部分57をわずかに傾斜させる
ことも可能である。部分56と57は必ずしもローター
7の表面に垂直である必要はなく、部分56と57がロ
ーター7の表面に関し鋭角をなしてもよく、又は鈍角を
なしていてもよい。もっとも重要なことは、バルジの作
用が上述の通りであることと、図2に示されているよう
な流速の分布を得ることができることである。
【0028】図2を参照すれば、異なった帯域の境界が
破線により表示されている。図2より明らかなように、
第1段階および第2段階のポンピング作用によりスクリ
ーン・シリンダーを通す比較的一様な流量を維持するこ
とができ、流量は第3の帯域においてのみ減少しはじめ
る。第3の帯域の終りと第4の帯域では、従来の技術に
比べ非常に大きい違いを認めることができる。なぜな
ら、減速作用のバルジが、スクリーン・シリンダーを通
る流体の流量をシリンダーの縁のところまでかなり高い
状態に維持することができるからである。図1と図2を
比較すれば、軸方向の速度の分布を示している左側の曲
線の形が互いに全く異なっていることは明らかである。
本発明にしたがった構成によれば、速度はほぼ直接的に
減少する。このことから、装置全体が非常にぐあいよく
かつ効果的に動作しているものと結論づけることができ
る。なぜなら、このグラフは同時にローターとスクリー
ン・シリンダーの間のスペースを流れる流量の変化を示
しているからである。したがって、従来技術と比べ使用
の範囲を広げることが可能であり、この結果、パルプの
供給速度を高めても、スクリーン・シリンダーの実際の
全容量を増大させることができる。
【0029】図8に示されている実施例においては、前
述した突起部の全ての作用特性のモードおよび全ての構
成要素を備えた装着された又は別の方法で構成されたリ
ブ状の屈曲部又は湾曲した突起部60が示されている。
前面部61はローター表面に対し鋭角を形成している。
前面部は、ローター表面に垂直であることが有利であ
る。ローター7の表面に平行な部分63が突起部60に
設けられているとともに、上記の部分からローター表面
まで傾斜し下方に延在した端部表面64も突起60に設
けられている。
【0030】リブ状の突起部60は図面に示されている
ものと類似したものでよい。この場合、バルジの頂点と
ローターの軸方向との間の角度がポンピングの強さを決
定する。突起部の曲がりの半径と曲がりの変化率がロー
ターとスクリーン・シリンダーとの間のパルプに与える
実際の作用効果を決定する。図9のリブ状の突起部の方
向は、図4に示されているローターのバルジ40に類似
した減速効果を発生させる下向きの流れにわずかに抗す
るようになっている。別の変更においては、ローターの
リブ状の突起が1回以上方向を変え、最後の段階として
ローターとスクリーン・シリンダーとの間の通路からパ
ルプをポンピングするよう構成されている。したがっ
て、突起は、2つの方向に湾曲した形を呈しており、言
い換えれば、わずかに湾曲したS字の鏡像を形成してい
る。
【0031】図9と図10に示されている実施例におい
ては、リブ状の突起部は、主として軸方向に延在してい
る。前面の部分76だけが軸方向からそれている。この
構成は、原則として、二体(two-piece)となっている前
面を有する図6と図7のバルジの構成と同じである。他
のタイプのバルジの場合と同様、このタイプでもロータ
ーの表面と平行な部分73および傾斜した端面部分74
が設けられている。先端または前面は、面75で2つに
分けられている。すなわち、その方向が軸方向とは異な
る部分76と、その方向が軸方向である部分77であ
る。ローター表面から測った部分76の高さの最も高い
ところはローターの上部の縁であり、そこでローターの
吸込効果はもっとも大きい。部分76の高さは、図10
に示されているようにまっすぐに減少しているかあるい
は所望する方向に関し湾曲して減少している。したがっ
て、ポンピング効果の強さとその持続期間を最適化する
ことが可能である。もし、部分76の高さがローターの
下縁で最小である場合、強いポンピングは排出方向に生
じないが、流れの減速も生じない。排出方向へのポンピ
ングが要求される場合、部分76の高さを下端で高くす
ることができる。
【0032】もし、パルプの流れに減速作用が要求され
る場合、前面の部分77を背側方向に傾斜するよう、す
なわち、反対方向に傾斜させることが可能であり、した
がって、前面の部分の高さの関係がパルプの流れに対す
る前面の全効果を決定する。
【0033】本発明に従ったローターは、表面が平らな
(plain)スクリーン・シリンダーおよびスロット
加工されたスクリーン・シリンダーと組み合わせて使用
するのに適している。したがって、スクリーン・シリン
ダーは、表面が完全に平らであってもよく、種々の方法
でスロット加工されていてもよい。スロットは、図11
に示されているように、ケーシング表面に垂直な2つの
表面と底面を備えているよう構成してもよく、図12に
示されているように、ケーシング表面と傾斜した表面お
よび底面に垂直な表面を備えているよう構成してもよ
く、図13に示されているように2つの傾斜した表面と
底面を備えるよう構成してもよく、図14に示されてい
るように、2つの傾斜した表面を備えるよう構成しても
よく、あるいは図15に示されているように、傾斜した
表面とケーシング表面に垂直な表面を備えるようにして
もよい。たとえば、図11と図12と図13と図15に
示されているように、ケーシング表面と接続している部
分がスクリーン・シリンダーの中に存在するようになす
ことができ、あるいは、たとえば、図14、図16ある
いは図17に示されているように、接続部が直線部分で
あるようにすることができる。そのほか、図17、図1
8および図19に示されているように、平面部分を湾曲
した部分と取り換えることができる。さらに、ローター
の回転方向はシリンダーに関し変えることができ、言い
換えれば、パルプの流れはどちらの方向にも設定するこ
とができる。
【0034】シリンダー又はローター又は両方の輪郭プ
レートに、例えば、軸方向に4つの別々の部分を設け
て、前述の作用と同等の作用が生じるように輪郭部の方
向をそれぞれ変えることにより、スクリーン・シリンダ
ーとローターの組み合わせをもって同等の流動特性を作
ることが可能であることはもちろんのことである。した
がって、本発明の方法と装置は、ローターが従来公知の
タイプであって、スクリーン・シリンダーの構造が新し
いタイプのものであるという特徴がある。そのほか、回
転式スクリーン・シリンダーおよびローターに相対する
相反面に構成したりすることも可能である。
【0035】図20は、スクリーン・シリンダーの輪郭
が図11より図19までに示されているタイプのうちの
1つから成る構成を示している。図20に示されている
ように、シリンダー80は、4つの円筒状の帯域すなわ
ち、部分81、82、83および84から構成されてい
て、各帯域においてはスロットの方向が種々変わってい
る。ローターの回転方向は矢印Aの方向であり、これに
より、もっとも上のリング81のスロット加工はスクリ
ーン領域にパルプを強くひっぱるようにして流し込むよ
うな構成となっており、リング82のスロット加工は8
1よりも弱い吸い込み効果となるように構成され、リン
グ83のスロット加工は中立の状態となるように構成さ
れ、リング84のスロット加工は排出の流量を減少させ
るように構成されている。
【0036】したがって、新しいローターは、本発明に
従った構成により古い型のスクリーン・シリンダーまた
は現在あるスクリーン・シリンダーに適用することがで
きる。その結果、スクリーン・シリンダーとローターの
組み合わせは従来公知による構成よりもより効果的な作
用を得ることができる。
【0037】実施された試験では、本発明に従って構成
されたローターを種々のスクリーン・シリンダーと組み
合わせて試験を行い、いくつかのローターが互いに比較
された。この試験においてスクリーン・シリンダーとし
て使用されたシリンダーは、フラット面から成るもの又
は輪郭ぎめされたプレートから成るものである。本試験
の結果の考察によると、本発明に従った装置が他のロー
ターよりも非常に効果的にすべてのスクリーン・シリン
ダーに対しそれらと協働して作用することが明らかにな
った。図12に示されているタイプのスロット加工され
たシリンダーを使用した場合、違いはより明確であっ
た。この場合、パルプの回転方向は右から左に向かって
いた。言い換えれば、これらの試験によれば、もっとも
好適した実施例は、シリンダー・ケーシングにほぼ平行
な底面と、上流側、すなわち、流れがはいってくる方向
における勾配側面と、下流側においてシリンダー・ケー
シングにほぼ垂直側面とにより形成されたスロットを有
するシリンダーであった。
【0038】上記の説明より明らかなように、本発明の
方法と装置によれば、従来の方法と装置の欠点を取り除
くかあるいは最小程度に抑えることができ、同時に、ス
クリーン装置の最大容量をかなり高めることが可能であ
る。しかし、上記の説明は、本発明のもっとも重要な実
施例のうちの二、三のものを開示したにすぎず、本発明
の請求されている保護の範囲を決定している特許請求の
範囲内にあるものより狭めた範囲で本発明を限定するこ
とを意図しているものではない。
【0039】実 例 比較のために試験に使用されたローターは、パルプ製紙
産業で一般に使用されているホイル・ローターと、すで
にこの技術分野で呼び名されている“バンプ・ロータ
ー”であった。本発明に基づくローターの寸法は直径
(φ)が約590mm×230mmであった。バルジの主
な寸法は15×50×50mmであり、ローターの表面
に関する表面(14,24,34,44)の勾配は30
°であった。軸方向に関するバルジ10の前面の勾配は
15°であった。バルジ20の前面は2つの部分に分け
られていて、部分21の軸方向の長さは17mm、部分
22のそれは33mmであり、軸方向からの偏向角度は
15°であった。バルジ30の前面は2つの部分に分け
られ、偏向角度は上記の場合と同様15°であった。バ
ルジ40はバルジ20の鏡像であり、したがって、前面
のうち部分41の軸方向の長さは33mmであり、部分
42の長さは17mmであった。偏向角度も、同様に1
5°であった。バルジ10が4個、バルジ20が4個、
バルジ30が9個、バルジ40が4個となるよう試験ロ
ーターにバルジが構成されていた。使用された荷重は、
試験に供せられたすべての型のローターについて100
t/dであり、このことにより互いに比較されるべき結果
は最良なものとなっている。次の表1は試験結果を示
す。 表 1 比較された ホイル・ “バンプ・ “バルジ・ パラメータ ローター ローター” ローター” ─────────────────────────────── 容 量 t/d 100 100 100 圧力損失KPa 45 37〜32 29 アクセプト (Accept) -0.2 -0.15〜 -0.45 + 0.05 濃度の変化% リジェクト (Reject) 8.3 7.5 6.4 比 % 細 片 化 (Fractionation) 19.7 9.4〜4.8 <1.0 変化の割合
【0040】試験に使用されたパルプ濃度(consistenc
y)構成は、CTMPが40%、漂白されたカバ材のパル
プが30%、漂白された松のパルプが30%であった。
濃度は3%であった。表を見れば理解することができる
ように、本発明に従ったバルジを取り付けたローター
は、作動作用が信頼されるべきものであり、かつスクリ
ーンの後での制御が困難であるというような条件では、
あらゆる点で従来のものより実用的である。たとえば、
抄紙機のヘッド・ボックスの前にある動力スクリーン
は、アクセプト濃度を変更させてはならないし、アクセ
プトの細片化分配又は供給されたパルプの細片化分配を
変えてはならない。たとえば、このような使用にあわせ
て、バルジ・ローターは、比較に供せられた他のロータ
ーよりも格段にぐあいよく使用することができる。スク
リーン装置の実際の全容量が新しいローターを使用する
ことにより約50%上昇したことを考慮すれば、このス
クリーン装置は、スクリーン装置特有の他のどの使用課
題にも適用することができると言うことができる。
【0041】実例2 別の試験では、パルプ濃度が3%の褐色の松のパルプを
用いて上述の装置の作用をテストした。スクリーン・シ
リンダーは、図12に示されている小孔(直径φが1.
6mm)が孔あけされているスロット加工されたシリン
ダーであった。試験に使用された比較装置は、上述の従
来技術による“バンプ・ローター”であった。結果は表
2に示されている通りであって、“バンプ・ローター”
の参考値が最初に記載されている。
【0042】この結果より、本発明に従ったローターを
使用したスクリーンの生産性が従来技術の装置の生産性
より約60%高いことがわかる。圧力差の許容値は主と
してつまりの感度を表わしており、許容値が低いほど、
スクリーンはつまりやすく、古いローターと本発明に従
った新しいローターとの間にはっきりした差を認めるこ
とができる。さらに結束繊維の減少、言い換えれば、全
量の結束繊維のうちスクリーンを用いて分離された結束
繊維の相対的な量は本発明のほうが若干すぐれている。
濃縮係数(吐出パルプ、すなわちアクセプト(accept)
濃度を供給パルプの濃度で割ったもの)は、バンプ・ロ
ーターを使用した際、アクセプト濃度は、ほぼ半分に下
がってしまっている。言い換えれば、アクセプトが希薄
になったことを示している。本発明のローターを使用し
た場合、アクセプトの濃度は、供給されたパルプの濃度
と実質的に同じ状態であった。したがって、本発明にし
たがったローターは、あらゆる点で従来技術の“バンプ
・ローター”より効率よい作用を呈している。
【0043】上述の実例に言及すれば、この実例に使用
されたバルジの位置と測定値は示唆的なものにすぎない
ことを注記しておかなければならない。いろいろな帯域
に使用されるバルジの数およびバルジの前面が軸方向か
らの偏向角度は、処理されるパルプ、ローターの回転速
度およびローターとスクリーン・シリンダーのクリアラ
ンス等により、角度的に±45°の範囲内で変わりうる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】aはスクリーン・シリンダーのパルプの軸方向
およびスクリーン・シリンダーの小孔を通過する速度成
分を概念的に図示した図。bは従来の円筒状の“バンプ
・ローター”におけるスクリーン・シリンダー装置のパ
ルプの流量/速度の分布状態を示したグラフ図。
【図2】本発明に従ったローターを備えたスクリーン装
置の図1bと同様に分布状態を示すグラフ図。
【図3】本発明に従ったスクリーン装置の好適実施例に
おける部分断面図。
【図4】本発明の好適した実施例に係るローター装置を
展開した状態より成る部分的な詳細図(平らにした立面
図)。
【図5】aは本発明の好適した実施例のバルジの側面
図。 bは本発明の好適した実施例のバルジの側面図。 cは本発明の好適した実施例のバルジの側面図。 dは本発明の好適した実施例のバルジの側面図。
【図6】本発明の第2の好適した実施例に係るバルジの
構成の側部立面図。
【図7】本発明の第2の好適した実施例に係るバルジの
構成の側部立面図。
【図8】本発明の第2の好適した実施例に係るローター
装置の部分展開図(部分立面図)。
【図9】第3の好適した実施例に係るローター装置の部
分詳細展開図。
【図10】ローターの接線方向から目視した図9に示さ
れているローター装置のバルジの前面の立面図。
【図11】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図12】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図13】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図14】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図15】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図16】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図17】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図18】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図19】スクリーン・シリンダーに使用される輪郭の
構成を部分的に切断した部分断面図。
【図20】本発明の別の好適した実施例を概念的に図解
した視図。
【符号の説明】
1 スクリーン装置 2 外側ケーシング 3,4,5 管路接続部 6 スクリーン・シリンダー 7 ローター 8 シャフト 9 アクチュエイター 10,20,30,40,50 バルジ 60,70 突 起 80 シリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B03B 5/00 Z 8925−4D

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維の懸濁液がスクリーン・シリンダーと
    該スクリーン・シリンダーの向かい合った表面との間の
    スペースの中に供給され、そこにおいて微細繊維片がス
    クリーン・シリンダーの小孔の通路を通って排出され、
    粗い繊維物は、前記スペースの中にそのまま残り、スク
    リーン・シリンダーの排出端に流れ、スクリーン装置か
    ら排出され、かつ繊維の懸濁液が接線方向の力の作用を
    受けるようにされた繊維の懸濁液を処理する方法におい
    て、繊維の懸濁液が、強さと有効作用方向が変化する軸
    方向の力の作用を補足的に受け、該軸方向の力の方向と
    強さが作用点とスクリーン・シリンダーの向かい合った
    相向表面との間の軸方向の位置にもとづいて決定され、
    前記軸方向の力と共に繊維懸濁液の軸方向速度分布が変
    化し、一方、流れの方向は排出端に向かって変わらずに
    維持されていることを特徴とする繊維懸濁液を処理する
    方法。
  2. 【請求項2】スクリーン・シリンダーの入口側において
    該向かい合った表面部分で作用する軸方向の力の方向
    が、スクリーン・シリンダーと該スクリーン・シリンダ
    ーの向かい合った表面との間でパルプを引っ張るよう、
    言い換えれば、軸方向の力の強さは入口端から排出端に
    向かって減少するが、軸方向の力がパルプの流量を高め
    るよう軸方向の力の方向が設定されることと、パルプが
    排出端に近づくようになると、軸方向の力が入口端から
    排出端に向かうパルプ本来の流動方向に抗する向きに方
    向を変え、排出端近くで最大値まで軸方向の力の程度が
    増加するが、繊維の懸濁液の流れを停止させる値には達
    しないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】スクリーン・シリンダーの入口側において
    該向かい合った表面部分で作用する軸方向の力の方向
    は、該軸方向の力の強さが入口端から排出端に向かって
    減少しながら軸方向の力がスクリーン・シリンダーと該
    スクリーン・シリンダーの向かい合った表面との間にパ
    ルプを引っ張るよう軸方向の力の方向が設定されている
    ことと、パルプが排出端に近づくようになると、軸方向
    の力が入口端から排出端に向かうパルプの本来の流動方
    向に抗する向きに軸方向の力の向きを変え、排出端より
    前で該力を最大値まで増加し、そして軸方向の力の向き
    は、排出端に向かってパルプを引っ張るようにその向き
    が変わり、その軸方向の力の強さは、排出端直前で最大
    値まで増大することを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】シリンダーの入口側において該向かい合っ
    た表面部分で作用する軸方向の力の方向は、スクリーン
    ・シリンダーと該スクリーン・シリンダーの向かい合っ
    た表面との間でパルプを引っ張る方向となっていて、同
    時に軸方向の力の強さは、軸方向の力の値が排出端の近
    くで最小値に達するまで、入口端部から排出端に向かっ
    て減少するよう軸方向の力の強さが設定されることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】シリンダーの入口側において該向かい合っ
    た表面部分で作用する軸方向の力の方向は、スクリーン
    ・シリンダーと該スクリーン・シリンダーの向かい合っ
    た表面との間でパルプを引っ張る方向となっていて、軸
    方向の力の強さは、ゼロまで減少し、排出端直前で再び
    大きくなるようにされていて、そして該力の強さがパル
    プをスクリーン・シリンダーと該スクリーン・シリンダ
    ーとの間から排出するように変わるように該軸方向の力
    の方向と強さが設定されることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】繊維の懸濁液を処理する装置であって、該
    装置(1)が、外側ケーシング(2)と、供給されるパ
    ルプとその細かい部分と粗い部分を通過させる接続部
    (3,4,5)と、互いに協働する2つの向かい合った
    表面を提供している2つの要素とから成り、その2つの
    要素のうちの一方がスクリーン・シリンダー(6,8
    0)であり、他方の要素(7)は、全体の形状がほぼス
    クリーン・シリンダー(6)に相応していて、前記要素
    および向かい合った表面(6,80,7)のうち少なく
    とも1つが回転可能であるよう構成された装置におい
    て、向かい合った表面に向かって面している前記向かい
    合った表面(6,80,7)のうち少なくとも一方上に
    おいて、少なくとも1つの突出部、バルジまたは相等の
    もの(10,20,30,40,50,60,70)が
    設けられており、前記突起、バルジまたは相等のものの
    前面の方向が軸方向におけるバルジまたは相等のものの
    位置に従って異なり、バルジ等によりパルプの粒子が軸
    方向の力の分力の作用を受け、該軸方向の力の分力の強
    さがパルプの粒子の軸方向の位置の関数として変化し、
    かつ軸方向の力の分力が向かい合った表面(6,80,
    7)の間を流れる繊維懸濁液の速度の分布を変化させる
    ことを特徴とする繊維懸濁液を処理する装置。
  7. 【請求項7】前記一方の輪郭表面(7)がローターの表
    面であり、該ローターのケーシングの表面上であって、
    スクリーン・シリンダー(6)に面した側に少なくとも
    1つのバルジまたはその他の突出部(10,20,3
    0,40,50,60,70)が設けられており、該バ
    ルジ等(10,20,30,40,50,60,70)
    の前面の方向がバルジの軸方向の位置によって異なって
    いて、該バルジによりスクリーン・シリンダー(6)と
    ローター(7)の間のパルプ粒子が軸方向の力の分力の
    作用を受け、該軸方向の力の分力の強さが軸方向のパル
    プ粒子の位置の関数として変化し、軸方向の力の分力が
    向かい合った表面(6,7)間を流れる繊維懸濁物の速
    度の分布を変えることを特徴とする請求項6に記載の装
    置。
  8. 【請求項8】ローター(7)のケーシング表面上にある
    バルジ(10,20,30,40,50,60,70)
    が主として流れを受ける前面(11,21,22,3
    1,32,41,42,56,57,61,76,7
    7)と、ローター(7)のケーシング表面に平行な表面
    (13,23,33,43,53,63,73)と、ロ
    ーターのケーシング表面に向かって下り勾配に延在して
    いる端面(14,24,34,44,54,64,7
    4)より成ることを特徴とする請求項6または7に記載
    の装置。
  9. 【請求項9】突出部は、軸方向の長さがローター(7)
    とほぼ同じであって、ローター(7)のケーシング表面
    上の突起(60,70)であることを特徴とする請求項
    7または8に記載の装置。
  10. 【請求項10】ローター(7)のケーシング表面上に2
    つ以上異なった形をした突起が設けられており、該突起
    がローターの軸方向に互いに異なった環状帯域を形成す
    るようローター(7)のケーシング上に構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
  11. 【請求項11】バルジ(10,20,30,40,5
    0,60,70)の前面(11,21,22,31,3
    2,41,42,56,57,61,76,77)部が
    少なくとも軸方向に対しある角度で形成されていること
    を特徴とする請求項8に記載の装置。
  12. 【請求項12】バルジ(20,30,40,50,7
    0)のそれぞれの前面が、軸方向に対し大きさが異なる
    角度を形成していて、かつ2つの部分(21,22,3
    1,32,41,42,56,57,76,77)に分
    けられていることを特徴とする請求項8または10に記
    載の装置。
  13. 【請求項13】角度の変化の範囲が軸方向と比べ−45
    ゜より+45゜まであることを特徴とする請求項11ま
    たは12に記載の装置。
  14. 【請求項14】スクリーン・シリンダー(80)の向か
    い合った表面(7)側上の表面が軸方向に少なくとも2
    つの部分(81,82,83,84)に分けられてい
    て、バルジ/スロットの方向が1つの領域から別の領域
    に対し互いに異なっていることを特徴とする請求項6に
    記載の装置。
  15. 【請求項15】バルジ/スロットの方向が軸方向から4
    5゜異なっていることを特徴とする請求項14に記載の
    装置。
  16. 【請求項16】スクリーン・シリンダーのケーシング表
    面が4つの帯域(81,82,83,84)に分かれて
    いることを特徴とする請求項14に記載の装置。
  17. 【請求項17】ローター側に面してスロット(slo
    t)加工された表面を有するスクリーン・シリンダーを
    使用することを特徴とする木材処理産業で繊維懸濁液を
    スクリーンする請求項6に記載の装置。
  18. 【請求項18】スクリーン・シリンダーのスロットが、
    少なくとも、スクリーン・シリンダーの縁面とほぼ直角
    な側面及び傾斜した側面より形成されているスクリーン
    ・シリンダーを使用することを特徴とする請求項17に
    記載する装置。
  19. 【請求項19】スクリーン・シリンダーのスロットが、
    少なくとも2つの傾斜した又は湾曲した側面により形成
    されているスクリーン・シリンダーを使用することを特
    徴とする請求項17に記載する装置。
  20. 【請求項20】スクリーン・シリンダーのスロットが、
    スクリーン・シリンダーのケーシングにほぼ平行な底面
    と、底面に関し流れの上流に勾配のある側面と、底面に
    関し流れの下流にケーシング表面にほぼ直立した側面と
    により形成されているスクリーン・シリンダーを使用す
    ることを特徴とする請求項17に記載する装置。
  21. 【請求項21】繊維懸濁液を処理するためのスクリーン
    ・シリンダー・セパレーターに使用されるローターであ
    って、該ローターはスクリーン・シリンダーと面する相
    向面を有し、該相向面は、ローターの軸方向の長さに沿
    って1つ以上の突出部又はバルジ又は同様なものを備
    え、かつ軸方向に延在する分割された円周帯域を備え、
    該円周帯域の各々の帯域においては、1つ以上の突出部
    またはバルジ等が設けられていて、それぞれ異なる帯域
    において、該1つ以上の突出部またはバルジ等の先端が
    異なって配置されることにより、それぞれ異なる帯域を
    流れる繊維懸濁液に対し異なった軸方向の力の分力を作
    用させ、該異なる軸方向の力の分力は、入口側からの距
    離に基づいて変化し、使用の際に、繊維懸濁液の速度の
    分布を有利に変化させるように作用することを特徴とす
    るローター。
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