JPH05332325A - 形状可変アクチュエータ - Google Patents

形状可変アクチュエータ

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JPH05332325A
JPH05332325A JP13908192A JP13908192A JPH05332325A JP H05332325 A JPH05332325 A JP H05332325A JP 13908192 A JP13908192 A JP 13908192A JP 13908192 A JP13908192 A JP 13908192A JP H05332325 A JPH05332325 A JP H05332325A
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axial direction
tube wall
tube
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Yutaka Tanaka
豊 田中
Koji Uchida
孝二 内田
Tetsunobu Tarusawa
鉄伸 樽澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば人間の手指と同様に関節を介在させた
ような湾曲動作を行って、物を掴んだり摘んだりすると
いう微妙な動作を行うことができる形状可変アクチュエ
ータを提供する。 【構成】 弾性伸縮可能な素材よりなる管体1の両端を
閉鎖して、内部に圧力作動流体を出し入れするための収
容空間2を形成する。管体1の管壁外面に沿って径方向
強化繊維6を巻回接着して、管体1の径方向への膨脹変
形を制限する。管体1の管壁外面に沿って軸方向強化繊
維7を延長接着して、管体1の軸方向への伸長変形を制
限する。管体1の管壁外面の一部に伸長抑制繊維8を巻
回接合して、管体1上に軸方向へ伸長しやすい部位P1
と伸長しにくい部位P2とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロボット等のアクチ
ュエータに適用される形状可変アクチュエータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、柔軟な動作が要求されるロボット
のフレキシブルアクチュエータとしては、次の2種類の
構成が提案されている。
【0003】その1つ構成では、繊維強化ゴム製の管体
の内部に放射方向へ延びる仕切壁が設けられて、軸方向
に延びる3つの圧力室が形成されている。そして、この
管体内の3つの圧力室にそれぞれ異なった圧力の圧縮空
気を供給することにより、管体が低圧力の圧力室を内側
として湾曲変形されようになっている。[「日本機械学
会論文集」(C編)55巻518号、1989年10
月、論文No.88−1595A] 他の1つの構成では、弾性伸縮可能な素材よりなる管体
の外周に円周巻き強化繊維が密に巻回接合されて、管体
の径方向への膨脹が制限されている。又、管体の外周に
軸方向強化繊維が軸方向に沿って延長接合されて、管体
の軸方向への伸長が制限されている。そして、管体内に
圧縮空気を供給することにより、管体が軸方向強化繊維
を内側として湾曲変形されようになっている。[「日本
機械学会論文集」(C編)58巻545号、1992年
1月、論文No.91−0563A]
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来構成においては、管体が伸長状態から全長に亘り均一
な曲率半径で、単純円弧状に湾曲変形するのみであるた
め、例えば人間の手指のように関節を介した湾曲動作を
行うことができず、物を掴んだり摘んだりするという微
妙な動作を正確に行うことができないという問題があっ
た。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、例えば人間の手指と同様に関節を介在
させたような湾曲動作を行うことができて、物を掴んだ
り摘んだりするという微妙な動作を正確に行うことがで
きる形状可変アクチュエータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、先端が閉塞されると
ともに、基端に圧力流体出入口が形成され、柔軟性を有
する弾性伸縮可能な管体と、その管体の前記先端に設け
られ、その先端の膨出を阻止する先端膨出阻止部材と、
管体の管壁に設けられ、その管壁の径方向への膨張を阻
止する管壁膨張阻止部材と、前記管体の基端側から先端
側に延びるように前記管壁に設けられ、非伸長材よりな
る伸長阻止部材とよりなり、前記管壁には軸方向への伸
長しやすい部位と伸長しにくい部位とを設けたものであ
る。
【0007】又、請求項2に記載の発明では、前記管体
の管壁上において、軸方向へ伸長しにくい部位を伸長阻
止部材が延在された位置側に偏倚して設け、伸長しやす
い部位を伸長阻止部材が延在されていない位置側に偏倚
して設けたものである。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
軸方向へ伸長しやすい部位と伸長しにくい部位とを交互
に複数個設けると共に、管体内を伸長しやすい部位に対
応して複数の圧力室に区画し、各圧力室に独立して圧力
流体を出し入れするための流体通路を設けたものであ
る。
【0009】そして、請求項4に記載の発明では、前記
伸長阻止部材を管体の管壁に沿って軸方向と平行に延在
させ、前記管体がその内部への圧力流体の供給に伴い、
伸長阻止部材を内側として湾曲されるとき、その湾曲方
向以外への管体の変形を防止するために、管体に異変形
防止部材を設けたものである。
【0010】請求項5に記載の発明では、伸張率が段階
的に異なる部位を連続的に管壁に配置したものである。
請求項6に記載の発明では、伸張しやすい部位と伸張し
にくい部位とが連続し、それらの部位間の伸張率が連続
的に変化しているものである。
【0011】
【作 用】請求項1に記載の発明において、管体の内部
に圧力流体が供給されて内部圧力が高められると、伸長
阻止部材が延在された位置では、管体の軸方向への伸長
が制限されるため、管体は伸長阻止部材を内側として湾
曲される。このとき、管体上における軸方向へ伸長しや
すい部位では大きな湾曲変形が許容され、伸長しにくい
部位では湾曲変形が抑制される。従って、管体は人間の
手指と同様に、関節を介在させたような湾曲動作を行っ
て、物を掴んだり摘んだりするという微妙な動作を正確
に行うことができる。
【0012】又、請求項2に記載の発明では、管体上に
おける軸方向へ伸長しにくい部位が伸長阻止部材の延在
された位置側に偏倚して設けられ、伸長しやすい部位が
伸長阻止部材の延在されていない位置側に偏倚して設け
られているため、伸長阻止部材の延在された位置側にお
ける管体の湾曲変形の制限と、伸長阻止部材の延在され
ていない位置側における管体の湾曲変形の許容とが顕著
に行われる。従って、管体は人間の手指に一層酷似した
湾曲動作を行うことになる。
【0013】さらに、請求項3に記載の発明では、流体
通路から複数の圧力室に異なった圧力の作動流体を供給
することにより、管体上における複数の伸長しやすい部
位を異なった曲率半径で湾曲変形させることができる。
従って、管体を軸方向の任意の部位で自由に湾曲変形さ
せることができて、変化に富んだ動作を行うことができ
る。
【0014】そして、請求項4に記載の発明では、管体
がその内部への圧力流体の供給に伴い、伸長阻止部材を
内側として湾曲されるとき、異変形防止部材により管体
の前記湾曲方向以外への変形が防止される。従って、例
えば、この管体の湾曲変形によりワークの把持等を行う
場合には、ワークの重量により管体が湾曲方向と交差す
る方向等へ異変形するおそれを確実に防止することがで
きる。
【0015】請求項5に記載の発明では、管体の湾曲度
合いが先端側または基端側に行くに従って変化する。請
求項6に記載の発明では、管体の湾曲度合いが先端側ま
たは基端側に行くに従って連続的に変化する。
【0016】
【実施例】以下、請求項1に記載の発明を具体化した形
状可変アクチュエータの第1実施例を、図1〜図3に基
づいて詳細に説明する。
【0017】図1及び図2に示すように、管体1はシリ
コンゴム等の柔軟性を有する弾性伸縮可能な素材により
形成され、その内部は収容空間2となっている。チュー
ブホルダ3及びプラグ4は管体1の両端に嵌合固定され
ている。給排口5はチューブホルダ3の中心に形成さ
れ、この給排口5を介して管体1内の収容空間2に圧縮
空気等の圧力作動流体が供給及び排出される。従って、
管体1の先端はプラグ4により閉塞され、基端には出入
口が形成される。プラグ4は硬質材料より形成されてお
り、管体1の基端の膨出が阻止される。このため、この
プラグ4により基端膨出阻止部材が構成されている。
【0018】管壁膨張阻止部材としての径方向強化繊維
6は前記管体1の管壁に沿って円周方向に延在するよう
に、管体1の外周面に密に巻回されて管体1と同質の接
着剤により接着固定されている。そして、この実施例に
おいては、径方向強化繊維6として管体1の外径の1/
100程度の太さの伸長しない繊維が使用され、この径
方向強化繊維6によって管体1の径方向への膨脹変形が
制限されている。
【0019】伸長阻止部材としての複数本の軸方向強化
繊維7は前記管体1の管壁に沿って軸方向と平行に延在
するように、径方向強化繊維6と管体1との間におい
て、管体1の一側外周面に延長されて管体1と同質の接
着剤により接着固定されている。そして、この実施例に
おいては、軸方向強化繊維7として径方向強化繊維6と
ほぼ同一太さの伸長しない繊維が使用され、この軸方向
強化繊維7によって管体1の一側縁における軸方向への
伸長変形が制限されている。
【0020】伸長抑制部材としての複数の伸長抑制繊維
8は前記径方向強化繊維6の外周に所定間隔おきで密に
巻回されて、管体1と同質の接着剤により接着固定され
ている。そして、この実施例においては、伸長抑制繊維
8として径方向強化繊維6とほぼ同一太さの伸長しない
繊維が使用され、この伸長抑制繊維8を設けることによ
って、管体1の管壁上に軸方向へ伸長しやすい部位P1
と伸長しにくい部位P2とが交互に設けられている。
【0021】次に、前記のように構成されたこの実施例
の形状可変アクチュエータについて作用を説明する。さ
て、この形状可変アクチュエータにおいて、給排口5か
ら管体1内の収容空間2に圧力作動流体が供給されて内
部圧力が高められると、軸方向強化繊維7が延在された
位置では、管体1の軸方向への伸長が制限されると共
に、軸方向強化繊維7が延在されていない位置では、管
体1の軸方向への伸長が許容されるため、図3に示すよ
うに、管体1は軸方向強化繊維7を内側として円弧状に
湾曲される。そして、この円弧の内側曲率半径は、供給
される作動流体の圧力に反比例して変化する。
【0022】又、この管体1の湾曲時においては、管体
1上の軸方向へ伸長しやすい部位P1では大きな湾曲変
形が許容され、伸長しにくい部位P2では湾曲変形が抑
制される。従って、図3に示すように、管体1は人間の
手指と同様に、関節を介在させたような湾曲動作を行う
ことになり、ワークW等を掴んだり摘んだりするという
微妙な動作を正確に行うことができる。
【0023】
【別の実施例】次に、この発明の別の実施例を、図4〜
図14に基づいて説明する。まず、図4に示す第2実施
例は、請求項2に記載の発明を具体化したものであっ
て、この実施例においては、複数の伸長抑制繊維8が径
方向強化繊維6の外周に正面三角形状となるように巻回
接合されている。これによって、管体1上における軸方
向へ伸長しにくい部位P2が軸方向強化繊維7の延在さ
れた位置側に偏倚して設けられ、伸長しやすい部位P1
が軸方向強化繊維7の延在されていない位置側に偏倚し
て設けられている。
【0024】従って、この実施例の形状可変アクチュエ
ータでは、軸方向強化繊維7の延在された位置側におけ
る管体1の湾曲変形の制限と、軸方向強化繊維7の延在
されていない位置側における管体1の湾曲変形の許容と
が顕著に行われて、管体1は人間の手指に一層酷似した
湾曲動作を行うことになる。
【0025】次に、図5に示す第3実施例は、請求項1
に記載の発明を具体化したものであって、この実施例に
おいては、伸長抑制部材としての複数の伸長抑制管11
が管体1の内周面に所定間隔おきで嵌合固定されてい
る。そして、この伸長抑制管11はテフロン管等の軸方
向へ伸長しない素材で形成されている。これによって、
管体1の管壁上に軸方向へ伸長しやすい部位P1と伸長
しにくい部位P2とが交互に設けられている。従って、
この実施例においても、前述した第1実施例の場合と同
様の作用効果を期待することができる。
【0026】又、図6に示す第4実施例は、請求項2に
記載の発明を具体化したものであって、この実施例にお
いては、前記第3実施例とほぼ同様に、複数の伸長抑制
管11が管体1の内周面に嵌合固定されている。そし
て、隣接する一対の伸長抑制管11の対向端面間に正面
V字状の空間が形成されるように、一対の伸長抑制管1
1の対向端面に斜状の切欠面12が設けられている。
【0027】これによって、管体1上における軸方向へ
伸長しにくい部位P2が軸方向強化繊維7の延在された
位置側に偏倚するように設けられ、伸長しやすい部位P
1が軸方向強化繊維7の延在されていない位置側に偏倚
するように設けられている。従って、この実施例におい
ても、前述した第2実施例の場合と同様の作用効果を期
待することができる。
【0028】さらに、図7に示す第5実施例は、請求項
2に記載の発明を具体化したものであって、この実施例
においては、伸長抑制部材としての複数の内側伸長抑制
管13及び外側伸長抑制管14が管体1の内周面及び外
周面に嵌合固定されている。そして、隣接する各一対の
内側及び外側伸長抑制管13,14の対向端面間に正面
V字状の空間が形成されるように、それらの伸長抑制管
13,14の対向端面に斜状の切欠面15が設けられて
いる。
【0029】これによって、管体1上における軸方向へ
伸長しにくい部位P2が軸方向強化繊維7の延在された
位置側に偏倚するように設けられ、伸長しやすい部位P
1が軸方向強化繊維7の延在されていない位置側に偏倚
するように設けられている。従って、この実施例におい
ても、前述した第2実施例及び第4実施例の場合と同様
の作用効果を期待することができる。
【0030】次に、図8に示す第6実施例は、請求項3
に記載の発明を具体化したものであって、この実施例に
おいても、前述した第1実施例と同様に、伸長抑制繊維
8が管体1上の径方向強化繊維6の外周に所定間隔おき
で巻回接着されて、管体1の管壁上に複数の軸方向へ伸
長しやすい部位P1と伸長しにくい部位P2とが交互に
設けられている。又、この実施例では、複数の仕切壁1
6が管体1内に所定間隔おきで配設され、この仕切壁1
6により管体1内の収容空間2が各伸長しやすい部位P
1に対応して複数の圧力室17に区画されている。流体
供給管18は給排口5を介して収容空間2内に挿通さ
れ、この流体供給管18内には各圧力室17に各別に連
通する複数の流体通路19が設けられている。
【0031】そして、この流体供給管18の流体通路1
9を介して各圧力室17内に異なった圧力の圧力作動流
体が供給されることにより、管体1上における複数の伸
長しやすい部位P1が異なった曲率半径で湾曲変形され
る。従って、この実施例の形状可変アクチュエータにお
いては、管体1を軸方向の任意の部位において、所望の
曲率半径で自由に湾曲変形させることができて、第1実
施例の場合よりも一層変化に富んだ動作を行うことがで
きる。
【0032】さらに、図9に示す第7実施例は、請求項
4に記載の発明を具体化したものであって、この実施例
においても、前述した第1実施例と同様に、軸方向強化
繊維7が管体1の管壁に沿って軸方向と平行に延在さ
れ、収容空間2への圧力作動流体の供給に伴い、管体1
が軸方向強化繊維7を内側として円弧状に湾曲されるよ
うになっている。又、この実施例では、異変形防止部材
としての連結リンク機構20が管体1内においてチュー
ブホルダ2とプラグ3との間に取着され、複数のリンク
21をピン22により長孔23を介して連結した構成と
なっている。
【0033】そして、前記のように収容空間2への圧力
作動流体の供給に伴い、管体1が軸方向強化繊維7を内
側として湾曲されるとき、この連結リンク機構20によ
り、管体1の前記湾曲方向以外への変形が防止されるよ
うになっている。従って、この実施例の形状可変アクチ
ュエータによりワークWの把持等を行う場合には、その
ワークWの重量により管体1が湾曲方向と交差する方向
等へ異変形するおそれを確実に防止することができる。
【0034】さらに、図10に示す第8実施例は、径方
向強化繊維6が管体1の先端側では1層、基端から中間
部の間では2層、基端側では3層となるように巻回され
ている。そして、それらの径方向強化繊維6の周囲に、
前記第2実施例と同様な伸長抑制繊維8が巻回されてい
る。
【0035】従って、この実施例の形状可変アクチュエ
ータにおいては、先端側ほど変形の曲率が大きくなる。
図11に示す第9実施例は、請求項5の発明を具体化し
たものである。すなわち、この第9実施例は、前記図1
0に示す第8実施例の形状可変アクチュエータにおい
て、伸張抑制繊維8を取除いた構成である。
【0036】従って、この実施例の形状可変アクチュエ
ータにおいても、先端側ほど変形の曲率が大きくなる
が、関節状に変形することはなく、弧状に湾曲する。図
12に示す第10実施例は、径方向強化繊維6の巻数、
太さ等は管体1の基端から先端まで変化がないが、図1
2のA位置を境にして径方向強化繊維6を固定するため
の接着剤の材質を変えて、それぞれ硬度の異なる接着剤
を使用し、例えば管体1の基端側ほど硬い接着剤を使用
している。
【0037】従って、この第10実施例においては、前
記第9実施例を同様な作用を得ることができる。図13
に示す第11実施例は請求項6の発明を具体化したもの
である。この第11実施例においては、径方向強化繊維
6の外周に別の強化繊維24が巻回されている。そし
て、強化繊維24の巻回ピッチが連続的に変化されてい
る。
【0038】従って、この巻回ピッチの連続変化によ
り、管体1の外周の伸張度合いが連続的に変化し、管体
1の曲率が連続的に変化する。図14に示す第12実施
例は、前記図9の実施例における連結リンク機構20を
管体1の外側に設けるとともに、その連結リンク機構2
0を覆うカバー26を設けたものである。
【0039】従って、この第12実施例においては、図
9の実施例と同様な作用を得ることができる。なお、こ
の発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、
この発明の趣旨から逸脱しない範囲で、次のように変更
して具体化することも可能である。
【0040】(1) 前記第1〜第7実施例において、
管壁膨張阻止部材としての径方向強化繊維6を密に巻回
した状態で、管体1の内周面に接合固定し、又は管体1
の肉厚内に埋設固定すること。
【0041】(2) 前記第1〜第7実施例において、
管壁膨張阻止部材を多数のリングで構成し、このリング
を密に重合させた状態で、管体1の外周面又は内周面に
接合固定し、あるいは管体1の肉厚内に埋設固定するこ
と。
【0042】(3) 前記第1〜第7実施例において、
伸長阻止部材を帯状の板材で形成すること。 (4) 前記第1〜第7実施例において、管体1の外周
面に管壁膨張阻止部材としての径方向強化繊維6を巻回
接合し、その径方向強化繊維6の外周面に伸長阻止部材
としての軸方向強化繊維7を延長接着すること。
【0043】(5) 前記第1、第6及び第7実施例に
おいて、管体1の外周面に管壁膨張阻止部材としての径
方向強化繊維6を巻回する際に、その径方向強化繊維6
の太さや巻回密度を管体1の軸方向へ所定間隔おきに変
化させて、管体1に軸方向へ伸長しやすい部位P1と伸
長しにくい部位Pとを設けること。
【0044】(6) 前記第1、第2、第6及び第7実
施例において、複数の伸長抑制繊維8の太さや巻回密度
を配列方向へ順次変化させ、あるいは、前記第3、第4
及び第5実施例において、複数の伸長抑制管11,1
3,14の板厚を配列方向へ順次変化させて、管体1上
の伸長しにくい部位P2の伸長率が、管体1の基端から
先端に向かって次第に小さくなり又は大きくなるように
構成すること。
【0045】(7) 前記第7実施例において、異変形
防止部材として連結リンク機構20に代え四節リンクを
連続させた機構を設けること。 (8) 前記第1〜第7実施例において、伸長阻止部材
としての軸方向強化繊維7を、管体1の管壁に沿って軸
方向に対し所定角度で傾斜した状態に延在させて、管体
1内の収容空間2に圧力作動流体を供給したとき、管体
1が軸方向強化繊維7を内側として螺旋状に湾曲される
ように構成すること。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、例えば人間の手指と同様に関節を介在さ
せたような湾曲動作を行うことができて、物を掴んだり
摘んだりするという微妙な動作を正確に行うことができ
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した形状可変アクチュエータ
の第1実施例を示す一部破断正面図である。
【図2】図1のA−A線における拡大断面図である。
【図3】その形状可変アクチュエータの変形動作状態を
示す正面図である。
【図4】この発明の形状可変アクチュエータの第2実施
例を示す一部破断正面図である。
【図5】この発明の形状可変アクチュエータの第3実施
例を示す部分断面図である。
【図6】この発明の形状可変アクチュエータの第4実施
例を示す部分断面図である。
【図7】この発明の形状可変アクチュエータの第5実施
例を示す部分断面図である。
【図8】この発明の形状可変アクチュエータの第6実施
例を示す断面図である。
【図9】この発明の形状可変アクチュエータの第7実施
例を示す断面図である。
【図10】この発明の形状可変アクチュエータの第8実
施例を示す正面図である。
【図11】この発明の形状可変アクチュエータの第9実
施例を示す正面図である。
【図12】この発明の形状可変アクチュエータの第10
実施例を示す一部破断正面図である。
【図13】この発明の形状可変アクチュエータの第11
実施例を示す部分破断正面図である。
【図14】この発明の形状可変アクチュエータの第12
実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…管体、2…収容空間、3…チューブホルダ、4…プ
ラグ、6…管壁膨張阻止部材としての径方向強化繊維、
7…伸長阻止部材としての軸方向強化繊維、8…伸長抑
制部材としての伸長抑制繊維、11…伸長抑制部材とし
ての伸長抑制管、13…伸長抑制部材としての内側伸長
抑制管、14…伸長抑制部材としての外側伸長抑制管、
17…圧力室、19…流体通路、20…異変形防止部材
としての連結リンク機構、P1…伸長しやすい部位、P
2…伸長しにくい部位。
フロントページの続き (72)発明者 樽澤 鉄伸 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端が閉塞されるとともに、基端に圧力
    流体出入口が形成され、柔軟性を有する弾性伸縮可能な
    管体と、 その管体の前記先端に設けられ、その先端の膨出を阻止
    する先端膨出阻止部材と、 管体の管壁に設けられ、その管壁の径方向への膨張を阻
    止する管壁膨張阻止部材と、 前記管体の基端側から先端側に延びるように前記管壁に
    設けられ、非伸長材よりなる伸長阻止部材とよりなり、 前記管壁には軸方向への伸長しやすい部位と伸長しにく
    い部位とを設けたことを特徴とする形状可変アクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記管体の管壁上において、軸方向へ伸
    長しにくい部位を伸長阻止部材が延在された位置側に偏
    倚して設け、伸長しやすい部位を伸長阻止部材が延在さ
    れていない位置側に偏倚して設けたことを特徴とする請
    求項1の形状可変アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記軸方向へ伸長しやすい部位と伸長し
    にくい部位とを交互に複数個設けると共に、管体内を伸
    長しやすい部位に対応して複数の圧力室に区画し、各圧
    力室に独立して圧力流体を出し入れするための流体通路
    を設けたことを特徴とする請求項1の形状可変アクチュ
    エータ。
  4. 【請求項4】 前記伸長阻止部材を管体の管壁に沿って
    軸方向と平行に延在させ、前記管体がその内部への圧力
    流体の供給に伴い、伸長阻止部材を内側として湾曲され
    るとき、その湾曲方向以外への管体の変形を防止するた
    めに、管体に異変形防止部材を設けたことを特徴とする
    請求項1の形状可変アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 伸張率が段階的に異なる部位を連続的に
    管壁に配置したことを特徴とする請求項1の形状可変ア
    クチュエータ。
  6. 【請求項6】 伸張しやすい部位と伸張しにくい部位と
    が連続し、それらの部位間の伸張率が連続的に変化して
    いる請求項1の形状可変アクチュエータ。
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