JPH0599206A - 柔軟性圧力変形素子 - Google Patents
柔軟性圧力変形素子Info
- Publication number
- JPH0599206A JPH0599206A JP28948291A JP28948291A JPH0599206A JP H0599206 A JPH0599206 A JP H0599206A JP 28948291 A JP28948291 A JP 28948291A JP 28948291 A JP28948291 A JP 28948291A JP H0599206 A JPH0599206 A JP H0599206A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- pipe
- deformation
- limiting member
- displacement limiting
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- Pending
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- Actuator (AREA)
- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マイクロアクチュエータとしての使用に適
し、小型化が可能であり、変形を単純な解析により予測
でき、大量生産向きの柔軟性圧力変形素子を提供する。 【構成】 弾性伸縮可能な素材より成る管1の両端を閉
鎖して作動流体を収容可能な室10を画定し、管壁11
に沿って周方向に管1の径方向の膨張を制限する径方向
変位制限部材4を設け、管壁11に沿って軸方向に管1
の軸方向の伸張を制限する軸方向変位制限部材5を設け
る。管室10内の作動流体を加圧すると、制限部材4,
5が配設されていない部分の管壁11が変形し、管全体
として特定の変形動作が生じる。また、管室10内の作
動流体を除圧すると、自身の弾性により原型に復帰す
る。
し、小型化が可能であり、変形を単純な解析により予測
でき、大量生産向きの柔軟性圧力変形素子を提供する。 【構成】 弾性伸縮可能な素材より成る管1の両端を閉
鎖して作動流体を収容可能な室10を画定し、管壁11
に沿って周方向に管1の径方向の膨張を制限する径方向
変位制限部材4を設け、管壁11に沿って軸方向に管1
の軸方向の伸張を制限する軸方向変位制限部材5を設け
る。管室10内の作動流体を加圧すると、制限部材4,
5が配設されていない部分の管壁11が変形し、管全体
として特定の変形動作が生じる。また、管室10内の作
動流体を除圧すると、自身の弾性により原型に復帰す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟性圧力変形素子に
関し、特に、ロボットのアクチュエータや圧力計などに
用いるに適した、圧力の負荷及び解放による柔軟な変形
及び原型復帰動作が可能な柔軟性圧力変形素子に関す
る。
関し、特に、ロボットのアクチュエータや圧力計などに
用いるに適した、圧力の負荷及び解放による柔軟な変形
及び原型復帰動作が可能な柔軟性圧力変形素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、柔軟な動作が要求されるロボット
のフレキシブルアクチュエータとして次の2種類の提案
がなされている。その1つのものは、ゴム製のチューブ
をその管軸に対して傾斜した方向に延びる強化繊維によ
り被覆したもので、このような管は、その中に圧縮空気
を送り込むと、内圧により径方向に膨張するため管軸方
向に収縮し、空気を吐き出させると逆に管軸方向に伸張
する挙動を示す。このような性質を利用すべく、管の両
端を保持具に固定し、内圧の給排により収縮、伸張それ
ぞれの変形を行わせると、両端の保持具に引張力又は圧
縮力を働かせることができる。そこで、2本の管を並行
に配置し、それらの一端側を定点に固定し、他方の自由
端側にそれぞれ両端を固定したワイヤの中間部を定点回
りに回転可能なプーリに巻掛けると、両管の収縮及び膨
張変位をワイヤを介してプーリの回転力に変換すること
ができる。こうした配置を採ることによって、ゴムのチ
ューブは、ロボットの関節を動かすための駆動力発生ア
クチュエータに応用されている(「オートメーション」
第31巻第10号、P85−90参照)。
のフレキシブルアクチュエータとして次の2種類の提案
がなされている。その1つのものは、ゴム製のチューブ
をその管軸に対して傾斜した方向に延びる強化繊維によ
り被覆したもので、このような管は、その中に圧縮空気
を送り込むと、内圧により径方向に膨張するため管軸方
向に収縮し、空気を吐き出させると逆に管軸方向に伸張
する挙動を示す。このような性質を利用すべく、管の両
端を保持具に固定し、内圧の給排により収縮、伸張それ
ぞれの変形を行わせると、両端の保持具に引張力又は圧
縮力を働かせることができる。そこで、2本の管を並行
に配置し、それらの一端側を定点に固定し、他方の自由
端側にそれぞれ両端を固定したワイヤの中間部を定点回
りに回転可能なプーリに巻掛けると、両管の収縮及び膨
張変位をワイヤを介してプーリの回転力に変換すること
ができる。こうした配置を採ることによって、ゴムのチ
ューブは、ロボットの関節を動かすための駆動力発生ア
クチュエータに応用されている(「オートメーション」
第31巻第10号、P85−90参照)。
【0003】一方、繊維強化ゴム製の管の内部を放射方
向に延びる壁で仕切って3室に分割し、管軸方向に長い
3つの圧力室を形成したものもある。このような管は、
3室それぞれに異なる圧力の圧縮空気を送り込むことに
より、湾曲、軸方向の伸張、軸回りのねじりなど多自由
度の柔軟な変形動作が可能である。このような管につい
てはマイクロアクチュエータとしての利用法が研究され
つつある(「機械設計」第34巻第15号、1990年
11月、P62−65参照)。
向に延びる壁で仕切って3室に分割し、管軸方向に長い
3つの圧力室を形成したものもある。このような管は、
3室それぞれに異なる圧力の圧縮空気を送り込むことに
より、湾曲、軸方向の伸張、軸回りのねじりなど多自由
度の柔軟な変形動作が可能である。このような管につい
てはマイクロアクチュエータとしての利用法が研究され
つつある(「機械設計」第34巻第15号、1990年
11月、P62−65参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
アクチュエータは、高負荷のロボットを駆動させる目的
で制作されたものであるため、それ自体では伸縮動作の
みを行う構造となっている。したがって、このアクチュ
エータで微小な機器の取扱いに適した曲げ、ねじりなど
の変形動作を行わせるには特別の工夫をしなければなら
ない。
アクチュエータは、高負荷のロボットを駆動させる目的
で制作されたものであるため、それ自体では伸縮動作の
みを行う構造となっている。したがって、このアクチュ
エータで微小な機器の取扱いに適した曲げ、ねじりなど
の変形動作を行わせるには特別の工夫をしなければなら
ない。
【0005】一方、後者のマイクロアクチュエータは、
この点で改良されているが、円周方向を3室に分割した
構成を採るため、ゴム管の制作が困難であり、大量生産
には不向きである。特に、微小径で長寸法のマイクロア
クチュエータを実現するには不利な構造である。このた
め、アクチュエータを使い捨てにできるほど安価な物と
はしにくい。また、自由な変形動作を可能とすべく、3
室それぞれに異なる圧力の空気を供給するには、複雑な
圧力制御を必要とし、そのためのかなり困難な技術が要
求される。さらに、形状が複雑なため、アクチュエータ
駆動設計に当り変形を正しく予測するには、有限要素法
による3次元解析を要する。このことは使用者にとって
大きな負担となる。
この点で改良されているが、円周方向を3室に分割した
構成を採るため、ゴム管の制作が困難であり、大量生産
には不向きである。特に、微小径で長寸法のマイクロア
クチュエータを実現するには不利な構造である。このた
め、アクチュエータを使い捨てにできるほど安価な物と
はしにくい。また、自由な変形動作を可能とすべく、3
室それぞれに異なる圧力の空気を供給するには、複雑な
圧力制御を必要とし、そのためのかなり困難な技術が要
求される。さらに、形状が複雑なため、アクチュエータ
駆動設計に当り変形を正しく予測するには、有限要素法
による3次元解析を要する。このことは使用者にとって
大きな負担となる。
【0006】このような事情に鑑み、本発明は、マイク
ロアクチュエータとしての使用に適し、小型化が可能で
あり、かつ、変形を単純な解析により予測でき、大量生
産向きの柔軟性圧力変形素子を提供することを目的とす
る。
ロアクチュエータとしての使用に適し、小型化が可能で
あり、かつ、変形を単純な解析により予測でき、大量生
産向きの柔軟性圧力変形素子を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の柔軟性圧力変形素子は、弾性伸縮可能な素
材より成り、両端を閉鎖されて内部に作動流体を収容可
能な室を画定された管と、該管の管壁に沿って周方向に
延在し、前記管の径方向の膨張を制限する径方向変位制
限部材と、前記管の管壁に沿って軸方向に延在し、前記
管の軸方向の伸張を制限する軸方向変位制限部材とから
成り、前記作動流体の加圧による柔軟な変形動作と除圧
による原型復帰動作を可能としたことを構成とする。
め、本発明の柔軟性圧力変形素子は、弾性伸縮可能な素
材より成り、両端を閉鎖されて内部に作動流体を収容可
能な室を画定された管と、該管の管壁に沿って周方向に
延在し、前記管の径方向の膨張を制限する径方向変位制
限部材と、前記管の管壁に沿って軸方向に延在し、前記
管の軸方向の伸張を制限する軸方向変位制限部材とから
成り、前記作動流体の加圧による柔軟な変形動作と除圧
による原型復帰動作を可能としたことを構成とする。
【0008】
【発明の作用及び効果】このような構成を採った本発明
に係る柔軟性圧力変形素子では、管室内の作動流体を加
圧すると、内圧による管の径方向の膨張は径方向変位制
限部材により規制され、管の軸方向の伸張は軸方向変位
制限部材により規制されるため、前記制限部材が配設さ
れていない部分の管壁が変形し、管全体として特定の変
形動作が生じる。また、管室内の作動流体を除圧する
と、管自体の弾性により原型に復帰する。
に係る柔軟性圧力変形素子では、管室内の作動流体を加
圧すると、内圧による管の径方向の膨張は径方向変位制
限部材により規制され、管の軸方向の伸張は軸方向変位
制限部材により規制されるため、前記制限部材が配設さ
れていない部分の管壁が変形し、管全体として特定の変
形動作が生じる。また、管室内の作動流体を除圧する
と、管自体の弾性により原型に復帰する。
【0009】したがって、本発明によれば、径方向変位
制限部材と軸方向変位制限部材の配設形態を種々に選択
することにより、変形挙動を様々に設定した柔軟性圧力
変形素子を提供することができる。
制限部材と軸方向変位制限部材の配設形態を種々に選択
することにより、変形挙動を様々に設定した柔軟性圧力
変形素子を提供することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に沿い、本発明の実施例を説明す
る。図1はその基本実施例の上半部を断面で示す側面図
である。この柔軟性圧力変形素子(以下「素子」と略称
する)Aは、図1に示すように、両端をチューブホルダ
2及びプラグ3により閉鎖され、この例では外部に設け
られた図示しない作動流体の供給源からチューブホルダ
2に設けられた供給兼排出孔21を介して内部に加圧作
動流体を供給及び排出可能な閉鎖された室10を画定さ
れた母材管1と、母材管1の管壁11に沿って円周方向
に周回配置され、母材管1の径方向の膨張を制限する径
方向変位制限部材4と、母材管1の管壁11に沿って同
様に配設され、図1に示すように軸方向に所定角度αだ
け傾斜して延在し、母材管1の軸方向の伸張を制限する
軸方向変位制限部材5とから構成されている。
る。図1はその基本実施例の上半部を断面で示す側面図
である。この柔軟性圧力変形素子(以下「素子」と略称
する)Aは、図1に示すように、両端をチューブホルダ
2及びプラグ3により閉鎖され、この例では外部に設け
られた図示しない作動流体の供給源からチューブホルダ
2に設けられた供給兼排出孔21を介して内部に加圧作
動流体を供給及び排出可能な閉鎖された室10を画定さ
れた母材管1と、母材管1の管壁11に沿って円周方向
に周回配置され、母材管1の径方向の膨張を制限する径
方向変位制限部材4と、母材管1の管壁11に沿って同
様に配設され、図1に示すように軸方向に所定角度αだ
け傾斜して延在し、母材管1の軸方向の伸張を制限する
軸方向変位制限部材5とから構成されている。
【0011】母材管1の素材は、シリコンゴム、生ゴム
等の柔軟な変形が可能な弾性材質とする。径方向変位制
限部材4には、母材管1径の1/100程度の太さの伸
長しない繊維を用い、母材管1の管壁11の外周に密に
周回巻付けし、母材管1と同質の接合剤で接合する。軸
方向変位制限部材5にも同様の伸長しない繊維を用い、
周回巻付けした径方向変位制限部材4の外周側に同様の
接合剤で接合するが、この場合は、母材管1の中心軸に
対して所定の接合角度α(0≦α<90°)だけ傾斜し
た配置とする。
等の柔軟な変形が可能な弾性材質とする。径方向変位制
限部材4には、母材管1径の1/100程度の太さの伸
長しない繊維を用い、母材管1の管壁11の外周に密に
周回巻付けし、母材管1と同質の接合剤で接合する。軸
方向変位制限部材5にも同様の伸長しない繊維を用い、
周回巻付けした径方向変位制限部材4の外周側に同様の
接合剤で接合するが、この場合は、母材管1の中心軸に
対して所定の接合角度α(0≦α<90°)だけ傾斜し
た配置とする。
【0012】このような基本構成からなる素子におい
て、図2は接合角度α=0即ち母材管1の図示下部に管
軸に並行(α=0)するように軸方向変位制限部材5の
配設方向を特定した場合の第1実施例の圧力の印加によ
る変形挙動を示す。この場合、素子A1は径方向の膨張
を径方向変位制限部材4により規制され、かつ、軸方向
変位制限部材5配設側の伸長を規制されるため、軸方向
変位制限部材5配設側が内側となるように円弧状に変形
する。そして、円弧の内側曲率半径Riは印加される圧
力Pに反比例する。このような変形は、アクチュエータ
に用いて対象物をアクチュエータ軸に対して直角方向
(図示F方向)に動かす操作に利用できる。その場合の
直角方向の力Fは、印加される圧力Pと管径の3乗に比
例し、管の長さLに逆比例する。
て、図2は接合角度α=0即ち母材管1の図示下部に管
軸に並行(α=0)するように軸方向変位制限部材5の
配設方向を特定した場合の第1実施例の圧力の印加によ
る変形挙動を示す。この場合、素子A1は径方向の膨張
を径方向変位制限部材4により規制され、かつ、軸方向
変位制限部材5配設側の伸長を規制されるため、軸方向
変位制限部材5配設側が内側となるように円弧状に変形
する。そして、円弧の内側曲率半径Riは印加される圧
力Pに反比例する。このような変形は、アクチュエータ
に用いて対象物をアクチュエータ軸に対して直角方向
(図示F方向)に動かす操作に利用できる。その場合の
直角方向の力Fは、印加される圧力Pと管径の3乗に比
例し、管の長さLに逆比例する。
【0013】図3は接合角度α=0で母材管1の図示両
側部に交互に管軸に並行(α=0)する軸方向変位制限
部材5を配設した場合の第2実施例の変形挙動を示す。
この場合、軸方向変位制限部材5配設側が交互に内側と
外側に位置するようになるため、素子A2は蛇のような
波動変形をなす。このような変形は、アクチュエータと
して2個の対象物W2間に位置させて、対象物W2相互
の間隔を押し広げる操作に適用することができる。
側部に交互に管軸に並行(α=0)する軸方向変位制限
部材5を配設した場合の第2実施例の変形挙動を示す。
この場合、軸方向変位制限部材5配設側が交互に内側と
外側に位置するようになるため、素子A2は蛇のような
波動変形をなす。このような変形は、アクチュエータと
して2個の対象物W2間に位置させて、対象物W2相互
の間隔を押し広げる操作に適用することができる。
【0014】図4は若干の接合角度αを付与すると共
に、母材管1の径に対してその長さを十分長くした場合
の第3実施例の変形挙動を示す。このようにすると、素
子A3は完全な円弧あるいは多重の円弧を描くように螺
旋変形する。このような変形は、アクチュエータとして
対象物W3に絡みつけ、巻き締める動作に利用すること
ができる。その場合、加圧による曲げモーメントは管軸
方向に一様であるが、保持力による曲げモーメントは保
持点からの距離に比例して大きくなるから、管のたわみ
が一様になるようにするには、管の半径が先端からの距
離の3乗根に比例するようにすればよい。
に、母材管1の径に対してその長さを十分長くした場合
の第3実施例の変形挙動を示す。このようにすると、素
子A3は完全な円弧あるいは多重の円弧を描くように螺
旋変形する。このような変形は、アクチュエータとして
対象物W3に絡みつけ、巻き締める動作に利用すること
ができる。その場合、加圧による曲げモーメントは管軸
方向に一様であるが、保持力による曲げモーメントは保
持点からの距離に比例して大きくなるから、管のたわみ
が一様になるようにするには、管の半径が先端からの距
離の3乗根に比例するようにすればよい。
【0015】図5は接合角度αを径方向変位制限部材4
の周回角度より若干大きくなる程度まで傾斜させた場合
の第4実施例の変形挙動を示す。このようにすると素子
A4は圧力の印加により螺旋状に変形する。このような
変形は、アクチュエータとして圧力を印加しない状態で
管状の対象物W4の内部に挿入し、その後の加圧による
螺旋変形で管の内周に圧接する操作に用いることができ
る。
の周回角度より若干大きくなる程度まで傾斜させた場合
の第4実施例の変形挙動を示す。このようにすると素子
A4は圧力の印加により螺旋状に変形する。このような
変形は、アクチュエータとして圧力を印加しない状態で
管状の対象物W4の内部に挿入し、その後の加圧による
螺旋変形で管の内周に圧接する操作に用いることができ
る。
【0016】図6は上記第1実施例のロボットへの適用
を示すもので、この例では、4本の素子A1を接合角度
α=0の軸方向変位制限部材5が内向きに対向するよう
に配置し、それらのチューブホルダ2をロボットのアー
ムに固定された共通のブロック22とし、図示しない共
通の作動流体供給源からチューブ6を介して加圧流体を
供給し、自由端で対象物W1を把持する構成とする。こ
のようなつかみ動作は人工の手として利用できる。
を示すもので、この例では、4本の素子A1を接合角度
α=0の軸方向変位制限部材5が内向きに対向するよう
に配置し、それらのチューブホルダ2をロボットのアー
ムに固定された共通のブロック22とし、図示しない共
通の作動流体供給源からチューブ6を介して加圧流体を
供給し、自由端で対象物W1を把持する構成とする。こ
のようなつかみ動作は人工の手として利用できる。
【0017】また、複数の素子Aを並列配置すれば、操
作力の倍増が可能となり、それらをユニバーサルジョイ
ント部分に取付ければ、ジョイントを所望の角度に傾斜
させる人工筋肉とすることもできる。
作力の倍増が可能となり、それらをユニバーサルジョイ
ント部分に取付ければ、ジョイントを所望の角度に傾斜
させる人工筋肉とすることもできる。
【0018】このように、上記実施例の素子Aでは、軸
方向変位制限部材5の接合角度αを変えることにより、
単純な円弧状曲げ変形から、蛇行、うねり、螺旋、巻き
付き変形など多様な変形を実現するとができる。また、
母材管1の断面形状と管径を軸方向に変えたり、軸方向
変位制限部材5の配置と本数を変えることにより、さら
に、素子数を増やすことにより、より多くの組み合せ変
形が可能であり、人工筋肉、手などへの幅広い応用が可
能である。しかも、この素子により発生し得る保持力は
加圧力に比例し、管径のほぼ3乗に比例する。したがっ
て、保持力の制御も可能であり、特に、従来のアクチュ
エータに比し微小な力の制御の面で有利である。このよ
うな特性は小ネジの締付け、貴金属類の取扱いへの応用
に適し、さらに、素材が柔軟であることから、より壊れ
やすいもの、例えば、果物、野菜、ガラス器等の取扱
い、介護用ロボットのハンド類への応用に適する。
方向変位制限部材5の接合角度αを変えることにより、
単純な円弧状曲げ変形から、蛇行、うねり、螺旋、巻き
付き変形など多様な変形を実現するとができる。また、
母材管1の断面形状と管径を軸方向に変えたり、軸方向
変位制限部材5の配置と本数を変えることにより、さら
に、素子数を増やすことにより、より多くの組み合せ変
形が可能であり、人工筋肉、手などへの幅広い応用が可
能である。しかも、この素子により発生し得る保持力は
加圧力に比例し、管径のほぼ3乗に比例する。したがっ
て、保持力の制御も可能であり、特に、従来のアクチュ
エータに比し微小な力の制御の面で有利である。このよ
うな特性は小ネジの締付け、貴金属類の取扱いへの応用
に適し、さらに、素材が柔軟であることから、より壊れ
やすいもの、例えば、果物、野菜、ガラス器等の取扱
い、介護用ロボットのハンド類への応用に適する。
【0019】以上、本発明の素子をアクチュエータとし
て使用する例につき詳説したが、力と変形の関係を逆に
利用して、内圧による変形の大きさ(たわみ量)を知る
ことにより、圧力値を計測する計器(圧力指示計)とし
ての利用も可能である。また、母材管径と同程度のマイ
クロ加圧機を実現できれば、その母材管内への配設によ
りアクチュエータ内の流体を直接加圧する構成を採り、
電気結線のみによる素子の制御が可能となるため、ロボ
ットの小型化に役立てることができる。
て使用する例につき詳説したが、力と変形の関係を逆に
利用して、内圧による変形の大きさ(たわみ量)を知る
ことにより、圧力値を計測する計器(圧力指示計)とし
ての利用も可能である。また、母材管径と同程度のマイ
クロ加圧機を実現できれば、その母材管内への配設によ
りアクチュエータ内の流体を直接加圧する構成を採り、
電気結線のみによる素子の制御が可能となるため、ロボ
ットの小型化に役立てることができる。
【図1】本発明の一実施例を上半部を断面で示す側面図
である。
である。
【図2】第1実施例の変形挙動を示す動作説明斜視図で
ある。
ある。
【図3】第2実施例の変形挙動を示す動作説明斜視図で
ある。
ある。
【図4】第3実施例の変形挙動を示す動作説明斜視図で
ある。
ある。
【図5】第4実施例の変形挙動を示す動作説明斜視図で
ある。
ある。
【図6】第1実施例のロボットへの適用を示す斜視図で
ある。
ある。
A 柔軟性圧力変形素子 1 管(母材管) 4 径方向変位制限部材 5 軸方向変位制限部材 10 室 11 管壁
Claims (1)
- 【請求項1】 弾性伸縮可能な素材より成り、両端を閉
鎖されて内部に作動流体を収容可能な室を画定された管
と、該管の管壁に沿って周方向に延在し、前記管の径方
向の膨張を制限する径方向変位制限部材と、前記管の管
壁に沿って軸方向に延在し、前記管の軸方向の伸張を制
限する軸方向変位制限部材とから成り、前記作動流体の
加圧による柔軟な変形動作と除圧による原型復帰動作を
可能としたことを特徴とする柔軟性圧力変形素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28948291A JPH0599206A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 柔軟性圧力変形素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28948291A JPH0599206A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 柔軟性圧力変形素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599206A true JPH0599206A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17743852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28948291A Pending JPH0599206A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 柔軟性圧力変形素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0599206A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05332325A (ja) * | 1992-05-29 | 1993-12-14 | Ckd Corp | 形状可変アクチュエータ |
JP2018017396A (ja) * | 2016-07-13 | 2018-02-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | アクチュエータ本体およびその制御方法、それを用いた把持ハンド |
JP2018189168A (ja) * | 2017-05-08 | 2018-11-29 | 国立大学法人東京工業大学 | アクチュエータ |
US10280951B2 (en) | 2014-03-02 | 2019-05-07 | Drexel University | Articulating devices |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP28948291A patent/JPH0599206A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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