JPH05331689A - 電着塗装用治具の付着塗膜除去方法 - Google Patents
電着塗装用治具の付着塗膜除去方法Info
- Publication number
- JPH05331689A JPH05331689A JP14281792A JP14281792A JPH05331689A JP H05331689 A JPH05331689 A JP H05331689A JP 14281792 A JP14281792 A JP 14281792A JP 14281792 A JP14281792 A JP 14281792A JP H05331689 A JPH05331689 A JP H05331689A
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- JP
- Japan
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- coating
- coating film
- jig
- film
- electrodeposition
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- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 付着塗膜を効果的に除去する。
【構成】 除去すべき箇所の塗膜表面に塗料剥離剤を塗
布したのちドライアイスのペレットを気体に乗せて吹き
付ける。
布したのちドライアイスのペレットを気体に乗せて吹き
付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電着塗装用治具の付着
塗膜除去方法に関する。
塗膜除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装においては、導電性の材料で作
ったハンガー等の電着塗装用治具に被塗物を吊り下げ、
槽に入っている塗料中にドブ付けした状態で、塗装用治
具を介し補塗物に通電して被塗物の表面に塗膜を形成さ
せている。しかし、この際、塗装用治具も塗装されてし
まうので、次の電着塗装を行う際には、ハンガーのフッ
クなど塗装用治具の通電部に付着した塗膜を除去する必
要がある。
ったハンガー等の電着塗装用治具に被塗物を吊り下げ、
槽に入っている塗料中にドブ付けした状態で、塗装用治
具を介し補塗物に通電して被塗物の表面に塗膜を形成さ
せている。しかし、この際、塗装用治具も塗装されてし
まうので、次の電着塗装を行う際には、ハンガーのフッ
クなど塗装用治具の通電部に付着した塗膜を除去する必
要がある。
【0003】この除去は、従来、機械的方法として、ヤ
スリなどを用いて人手で磨き、また、化学的方法として
は、塗装用治具を苛性ソーダなどの強アルカリ液で洗浄
して行っていた。
スリなどを用いて人手で磨き、また、化学的方法として
は、塗装用治具を苛性ソーダなどの強アルカリ液で洗浄
して行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の塗装用治具の通
電部に付着した塗膜を、ヤスリなどを用いて人手で磨く
のは、多くの工数を要し、大量生産には不適である。
電部に付着した塗膜を、ヤスリなどを用いて人手で磨く
のは、多くの工数を要し、大量生産には不適である。
【0005】また、苛性ソーダなどの強アルカリ液で洗
浄するのは、アニオンタイプの電着塗装の場合は問題は
ない。しかし、カチオンタイプの電着塗装の場合は、治
具上に残留している微量のアルカリ液が電着塗装に著し
い悪影響を与えるので、溶剤に有機酸などを含有させ、
アルカリ液が残留していても、電着塗装に悪影響が生じ
ないようにしている。しかし、溶剤に有機酸等を含有さ
せると、槽及び治具を耐酸性のステンレス鋼製にしなけ
ればならないので、塗装設備が高価となる。また、塗膜
を自動剥離させるための所要時間が長く、しかも、塗膜
が細分化しないので、水洗時の塗膜落しが容易でないな
どの欠点がある。
浄するのは、アニオンタイプの電着塗装の場合は問題は
ない。しかし、カチオンタイプの電着塗装の場合は、治
具上に残留している微量のアルカリ液が電着塗装に著し
い悪影響を与えるので、溶剤に有機酸などを含有させ、
アルカリ液が残留していても、電着塗装に悪影響が生じ
ないようにしている。しかし、溶剤に有機酸等を含有さ
せると、槽及び治具を耐酸性のステンレス鋼製にしなけ
ればならないので、塗装設備が高価となる。また、塗膜
を自動剥離させるための所要時間が長く、しかも、塗膜
が細分化しないので、水洗時の塗膜落しが容易でないな
どの欠点がある。
【0006】本発明は、電着塗装用治具に付着した塗膜
を効率良く除去することができる電着塗装治具の付着塗
膜除去方法を提供することを目的としている。
を効率良く除去することができる電着塗装治具の付着塗
膜除去方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による方法は、電
着塗装用治具に付着した塗膜の除去すべき箇所の塗膜表
面に塗料剥離剤を塗布したのち、ドライアイスのペレッ
トを気体に乗せて吹き付け、塗膜を除去している。
着塗装用治具に付着した塗膜の除去すべき箇所の塗膜表
面に塗料剥離剤を塗布したのち、ドライアイスのペレッ
トを気体に乗せて吹き付け、塗膜を除去している。
【0008】上記塗料剥離剤には、例えばメチレンクロ
ライドのような塩素化炭化水素溶剤を主成分とし、これ
に補助溶剤、増粘剤、蒸発抑制剤などを配合したものを
用い、塗布は、刷毛による塗布、ノズルからの吹き付
け、又は、浸漬により行う。
ライドのような塩素化炭化水素溶剤を主成分とし、これ
に補助溶剤、増粘剤、蒸発抑制剤などを配合したものを
用い、塗布は、刷毛による塗布、ノズルからの吹き付
け、又は、浸漬により行う。
【0009】また、ドライアイスのペレットは、円柱形
で直径が例えば約2〜3mm、高さが例えば約4〜6m
mのものを用い、吹き付け気体には、空気あるいは窒
素、炭酸ガス等無害で安価な気体を用いる。
で直径が例えば約2〜3mm、高さが例えば約4〜6m
mのものを用い、吹き付け気体には、空気あるいは窒
素、炭酸ガス等無害で安価な気体を用いる。
【0010】
【作用】本発明の方法によれば、塗装用治具に付着した
塗膜に塗料剥離剤を塗布することにより、塗料が軟化し
て剥離し易くなる。この状態の塗膜にドライアイスのペ
レットを空気あるいは窒素、炭酸ガス等の気体に乗せて
高速で噴射すると、ペレットの衝撃で塗膜が破れる。一
旦、塗膜が破れると、その後はペレットの衝突時のドラ
イアイスの昇華による急激なガス流により、塗膜の剥離
が促進され、塗膜全体が短時間で効果的に除去される。
塗膜に塗料剥離剤を塗布することにより、塗料が軟化し
て剥離し易くなる。この状態の塗膜にドライアイスのペ
レットを空気あるいは窒素、炭酸ガス等の気体に乗せて
高速で噴射すると、ペレットの衝撃で塗膜が破れる。一
旦、塗膜が破れると、その後はペレットの衝突時のドラ
イアイスの昇華による急激なガス流により、塗膜の剥離
が促進され、塗膜全体が短時間で効果的に除去される。
【0011】ドライアイスのペレットの比重は、約1.
6であり、乾燥した砂の比重1.4〜1.7と大差ない
が、硬度は砂よりも小さく、塗装用治具の素材である金
属の表面をいためるほど固くないので、好適である。し
かも、ペレットの形状、寸法は、塗膜の性状に応じて最
適に形成することができる。また、ドライアイスのペレ
ットは、噴射後に昇華し、ガスとして大気中に拡散して
しまうので、取扱いが簡単である。
6であり、乾燥した砂の比重1.4〜1.7と大差ない
が、硬度は砂よりも小さく、塗装用治具の素材である金
属の表面をいためるほど固くないので、好適である。し
かも、ペレットの形状、寸法は、塗膜の性状に応じて最
適に形成することができる。また、ドライアイスのペレ
ットは、噴射後に昇華し、ガスとして大気中に拡散して
しまうので、取扱いが簡単である。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0013】図1には、本発明を実施する装置が示され
ている。この装置は、噴射ノズル1と、このノズル1に
空気管2により接続されたブロワ3と、ノズル1の側方
にペレット供給管4により底部が接続された断熱材で形
成されたホッパ5とからなっている。そして、ホッパ5
内には、多数のドライアイスペレット6が貯留されてい
る。
ている。この装置は、噴射ノズル1と、このノズル1に
空気管2により接続されたブロワ3と、ノズル1の側方
にペレット供給管4により底部が接続された断熱材で形
成されたホッパ5とからなっている。そして、ホッパ5
内には、多数のドライアイスペレット6が貯留されてい
る。
【0014】そのペレット6は、円柱状で、直径が例え
ば約2〜3mm、高さが例えば約4〜6mmに形成され
ている。また、ノズル1の口径は、例えば25mm、ブ
ロア3には、ノズル1の吹き出し圧力が例えば10kg
/cm2 のものが用いられている。
ば約2〜3mm、高さが例えば約4〜6mmに形成され
ている。また、ノズル1の口径は、例えば25mm、ブ
ロア3には、ノズル1の吹き出し圧力が例えば10kg
/cm2 のものが用いられている。
【0015】次に、付着塗膜を除去する態様を説明す
る。
る。
【0016】電着塗装用治具7の通電部に付着した塗膜
8の除去に際し、除去すべき箇所の塗膜8の表面に、塗
料剥離剤9を塗布する。この剥離剤9には、例えばメチ
レンクロライドのような塩素化炭化水素溶剤を主成分と
し、これに補助溶剤、増粘剤、蒸発抑制剤などを配合し
たものが好適で、塗布は、刷毛などで行う。しかし、図
示しないノズルで吹き付け、又は、図示しない槽で浸漬
により塗布してもよい。そして、塗布して数分後に、噴
射ノズル1からドライアイスペレット6を空気と共に剥
離剤9を塗布した部分に吹き付ける。
8の除去に際し、除去すべき箇所の塗膜8の表面に、塗
料剥離剤9を塗布する。この剥離剤9には、例えばメチ
レンクロライドのような塩素化炭化水素溶剤を主成分と
し、これに補助溶剤、増粘剤、蒸発抑制剤などを配合し
たものが好適で、塗布は、刷毛などで行う。しかし、図
示しないノズルで吹き付け、又は、図示しない槽で浸漬
により塗布してもよい。そして、塗布して数分後に、噴
射ノズル1からドライアイスペレット6を空気と共に剥
離剤9を塗布した部分に吹き付ける。
【0017】すると、剥離剤9により塗膜8は、軟化し
て剥離し易くなっており、ペレット6あるいは窒素、炭
酸ガス等の気体の衝撃で破れる。そして、一旦、塗膜8
が破れると、その後は、ドライアイスの衝突時の昇華に
よる急激なガス流により塗膜8の剥離が促進され、塗膜
8全体が効果的に除去される。
て剥離し易くなっており、ペレット6あるいは窒素、炭
酸ガス等の気体の衝撃で破れる。そして、一旦、塗膜8
が破れると、その後は、ドライアイスの衝突時の昇華に
よる急激なガス流により塗膜8の剥離が促進され、塗膜
8全体が効果的に除去される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
着塗装用治具に付着した塗膜を効果的に短時間で除去す
ることができる。
着塗装用治具に付着した塗膜を効果的に短時間で除去す
ることができる。
【0019】したがって、塗装ラインの中に組入れ、除
去作業を自動化することができる。
去作業を自動化することができる。
【図1】本発明を実施する装置を示す全体図。
1・・・噴射ノズル 2・・・空気管 3・・・ブロワ 4・・・ペレット供給管 5・・・ホッパ 6・・・ドライアイスペレット 7・・・電着塗装用治具 8・・・塗膜 9・・・塗料剥離剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴岡 洋幸 東京都江東区東雲一丁目9番1号 テイサ ン株式会社内 (72)発明者 工藤 飛車 千葉県我孫子市天王台三丁目7−1−104
Claims (1)
- 【請求項1】 電着塗装用治具に付着した塗膜の除去す
べき箇所の塗膜表面に塗料剥離剤を塗布したのち、ドラ
イアイスのペレットを気体に乗せて吹き付け、塗膜を除
去することを特徴とする電着塗装用治具の付着塗膜除去
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14281792A JPH05331689A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 電着塗装用治具の付着塗膜除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14281792A JPH05331689A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 電着塗装用治具の付着塗膜除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05331689A true JPH05331689A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15324322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14281792A Pending JPH05331689A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 電着塗装用治具の付着塗膜除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05331689A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011184761A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Takata Corp | 電着塗装設備 |
JP2015518415A (ja) * | 2012-03-30 | 2015-07-02 | デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 塗装設備用ドライアイス洗浄手段 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP14281792A patent/JPH05331689A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011184761A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Takata Corp | 電着塗装設備 |
JP2015518415A (ja) * | 2012-03-30 | 2015-07-02 | デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 塗装設備用ドライアイス洗浄手段 |
US10279453B2 (en) | 2012-03-30 | 2019-05-07 | Durr Systems Gmbh | Dry-ice cleaning in a painting installation |
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