JPH05331305A - 滑らかで非擦過性かつ非スリップ性のコーティングを有する材料 - Google Patents

滑らかで非擦過性かつ非スリップ性のコーティングを有する材料

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JPH05331305A
JPH05331305A JP4348540A JP34854092A JPH05331305A JP H05331305 A JPH05331305 A JP H05331305A JP 4348540 A JP4348540 A JP 4348540A JP 34854092 A JP34854092 A JP 34854092A JP H05331305 A JPH05331305 A JP H05331305A
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coating
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microns
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JP4348540A
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Francis Joseph Kronzer
ジョセフ クロンザー フランシス
Theodore John Tyner
ジョン タイナー セオドア
John Patrick Allison
パトリック アリソン ジョン
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Kimberly Clark Corp
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Kimberly Clark Corp
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    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】滑らかで非擦過性の非スリップ性コーティング
は、摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有す
る結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80〜
約99%と、膨張前の粒子直径が約5〜約30ミクロン
である熱膨張性微小球を前記コーティングの乾燥重量に
対して約1〜約20%とを有している。さらに、約0.
8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表面を有する
アルミニウム板に対してASTM方法1894に従って
求めたときの乾燥時の静摩擦係数が少なくとも約0.6
であり、約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード
化表面を有するアルミニウム板に対しての乾燥時の動摩
擦係数が少なくとも約0.8である。基質としては、
紙、フィルム、織物または不織生地を選択し得る。 【効果】好適な適用例は、底面の一部または全部に本コ
ーティングを施した容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面の一部または全部
に滑らかで非擦過性かつ非スリップ性のコーティングを
有する材料を備える物品に関する。本発明は、また、底
面に滑らかで非擦過性かつ非スリップ性のコーティング
を有する使い捨て容器に関する。コーティングの非スリ
ップ特性は熱膨張する微小ビーズをコーティング結合剤
に加えることにより得られる。
【0002】
【従来の技術】非スリップ性すなわち非スキッド性のコ
ーティングは当然のことながら既知のものである。例え
ば、紙製品用の非スキッド性表面組成物がCarste
nsの米国特許第4,418,111号に記載されてい
る。この表面組成物はコロイド状のシリカと尿素の水溶
浮遊物からなる。一般的に、シリカは約1〜5%(重量
%)の割合で存在し、10〜150ミリミクロンの範囲
の粒子直径を有している。尿素とシリカの重量比は0.
10と3.00よりわずかに大きい値との間が最も効果
的である。この表面組成物は、例えば、スプレーされる
ことによって紙製品に塗布される。
【0003】Payne他の米国特許第4,980,0
24号は摩擦力を高めた非スキッド性紙を記載してい
る。この米国特許によると、非スキッド性紙のスライド
角度を高めるためには、シリカゾル、グリセリン及びア
クリルアミドホモポリマーからなる組成物をその紙にス
プレーもしくはコーティングすればよい。
【0004】前述の二つの米国特許に示されているよう
に、一般的に、紙用の非スリップ性コーティングはコー
ティング結合剤中において無機材料を用いている。その
ようなコーティングは擦過性であることが多く、実際、
以下の文献に示されているようなサンドペーパー、エメ
リー研磨布などの擦過性紙に極めて近い。
【0005】Barclayの米国特許第2,899,
288号は擦過性シートの形成方法を述べている。その
内容を簡単に述べると、布で裏打ちされており、熱可塑
性材料からなるシートを加熱ゾーンに通す。この加熱ゾ
ーン内において、シートの一方の表面が一時的に軟化す
る。次いで、擦過性材料を軟化したその表面に均一に付
着させ、ニップロールを用いてその擦過性材料を軟化表
面の内部に押し込み、同時に冷却する。
【0006】Riegger他の米国特許第3,16
6,388号はサンドペーパーに関するものである。こ
のサンドペーパーは、補強された紙の裏打ち材料、バリ
ヤー物質、ニス生成層、このニス生成層に埋め込まれた
擦過性グリットの層とからなる。バリヤー物質は、裏打
ち材料の片面に部分的に浸透するにすぎない可撓性材料
のバリヤー層として形成してもよいし、あるいは、紙の
裏打ち材料の厚さ方向におけるすきまに浸透し、部分的
に充填する可撓性ラバー状固体材料として形成してもよ
い。裏打ち材料は、木パルプ繊維のウェブまたはネット
ワークと、複数の比較的可撓性かつタフな熱可塑性補強
部材とからなる。この補強部材は木パルプ繊維と結合し
た状態でウェブ中に分散している。
【0007】熱膨張可能な微小球(microsphere) を商業
的に用いることについては、数年前に、多くの色々な用
途が見つけられている。以下にその例を示す。
【0008】米国特許第4,006,273号は洗浄可
能しつドライクリーニング可能な、生地の浮き出しプリ
ントを記述している。安全かつ効果的にドライクリーニ
ングかつ洗浄することができる、生地の上に形成された
浮き出し模様は次のような工程からつくられる。架橋化
可能なポリマープリント媒体(この媒体は、液体媒体中
に接着性フィルム形成用架橋化ポリマー結合剤を含み、
その結合剤には結合剤全体の重量に対して、1〜45%
(重量%)の熱膨張性微小球を含んでいる)を形成し、
この媒体を生地に塗布し、華氏約180〜250度まで
加熱し、微小球を膨張させ、かつ、ポリマーを架橋化さ
せ、さらに、華氏約300度の温度で約1分間硬化させ
る。微小球は約0.5〜約300ミクロンの範囲の直径
を有することができ、好ましくは約3〜約50ミクロン
の範囲をの直径を有し、最も好ましくは約5〜20ミク
ロンの直径を有する。
【0009】Wolinskiの米国特許第4,04
4,176号は、浮き出しの立体効果を奏し得るグラフ
ィックアート媒体を記述している。基礎となる媒体は、
着色剤、フィルム形成用結合剤、溶剤媒体、および、熱
膨張性微小球からなる。微小球は溶剤媒体に溶解しない
ように処理が施される。その処理は、非溶解性ではある
が、表面が湿潤性である組成物を微小球に塗布すること
により行われる。アルキル鎖内部に約3〜5個の炭素分
子を有するアリルアルコールを用いる。この媒体を基質
に塗布し、乾燥し、次いで、微小球が膨張するまで加熱
する。
【0010】特開平2−76735号はわずかにラフな
シートの製造に関するものである。壁や床のカバー材、
レザー代用品、包装用シートなどとして有用なこのシー
トは、マイクロカプセル化ブロー剤(例えば、ブタンな
ど)を含む樹脂に全体的に、あるいは、一定のパターン
で、熱可塑性シートをコーティングし、同時に、マイク
ロカプセルを膨張させ、樹脂を軟化させることより得ら
れる。例えば、マイクロカプセル化ブロー剤を含むアク
リルポリマー−PVC混合物に所定のパターンで難燃紙
をコーティングし、さらに、PVCプラスティゾルにコ
ーティングし、次いで、225度に加熱してシートの外
観を砂状にさせる。
【0011】なお、熱膨張性でない微小球もまた公知で
ある。このような微小球を用いた例を以下に示す。
【0012】織布ポリエステルで裏打ちされた可撓性材
料をコーティングした、バックサイズ中に微小球を有す
る擦過性材料が米国特許第4,111,667号に記載
されている。バックサイズは丈夫な可撓性材料でコーテ
ィングされた製品に用いられ、特に、ベルト製造用の、
ポリエステルで裏打ちされた擦過性材料に用いられる。
一般的なバックサイズコーティング材料は2〜10%
(重量%)の中空の微小球を有している。このコーティ
ング材は織布ポリエステル裏打ち材の裏側すなわち非擦
過性の側に取り付けられる。微小球(あるいは、微小ビ
ーズ)は樹脂またはガラスの中空の球で、直径は5〜1
25ミクロンの範囲である。
【0013】Parekhの米国特許第4,543,1
06号は、擦過性グレインの直下に中空微小球を含む擦
過性コーティング製品を記述している。この製品は、生
地裏打ち材と、擦過性グレインの層と、裏打ち材と擦過
性グレインとの間に少なくとも一つの樹脂層とを備えて
いる。中空微小球は、少なくとも部分的に、通常は全体
的に、樹脂層の中に埋め込まれている。一般的には、中
空微小球は、ガラスあるいはフェノール樹脂などのプラ
スティック材料からなる中空の球形の形状をなし、直径
は約5〜約500ミクロンであり、平均直径は約25〜
約125ミクロンである。一般的には、微小球の平均シ
ェル厚さは微小球自体の直径の約5〜約20%である。
通常、微小球は樹脂層の中に、その樹脂層の全重量に対
して約5〜約20%の割合で、含まれている。
【0014】前述のカテゴリーの何れにも属さない文献
としては、受像シートに関するEgashira他の米
国特許第5,001,106号がある。この受像シート
は、ベースシートと、このベースシートの一表面上に形
成された受像層とかなる。この受像層は伝熱シートから
移動してきた染料すなわち色素を受け取る。ベースシー
トは一つまたは二つまたは三つ以上の層からなり、その
うちの少なくとも一つの層は多孔性の、すなわち、フォ
ーム状の構造である。この多孔性すなわちフォーム状構
造を有する層は例えば次のような方法によりつくること
ができる。(a)熱可塑性樹脂からつくられ、細かい無
機または有機の粒子を含むフィルムを伸長させ、(b)
合成樹脂の有機溶剤溶解物を凝固剤槽中に押し出し、
(c)樹脂をフォーム剤とともに押し出す。受像シート
の表面または底面のうち少なくとも一部、例えば、受像
シートの非画像部分または受像シートの底面は、細かい
不均一さを施すことによって、粗くすることが望まし
い。
【0015】微小球に関する文献には以下のようなもの
がある。
【0016】Morehouse Jr.他の米国特許
第3,615,972号は揮発性液体フォーミング剤を
含む膨張性熱可塑性ポリマー粒子とそれをフォーミング
する方法を記述している。液体ブロー剤をカプセル内に
包含する熱可塑性微小球が用いられる。微小球を加熱す
ると膨張を起こす。この微小球はコーティング、成形、
プラスティックスモーク等に有用である。
【0017】Wolinski他の米国特許第3,86
4,181号にはポリマーフォーム組成物が記載されて
いる。この米国特許はこの組成物の他にフォーム化ポリ
マーの形成方法も述べている。この組成物は溶剤中にポ
リマーを溶解させた溶液中に微小球を分散させたものか
らなる。この組成物は基質に塗布され、乾燥され、次い
で、加熱されると微小球が膨張し、フォーム化ポリマー
が形成される。このフォーム化ポリマーの表面特性は、
カーペット、ラグ、バスタブマット、床材、コートハン
ガー、運動器具用ハンドルなどの非スキッド性コーティ
ングとして用いることができると説明されている。
【0018】Melber他の米国特許第4,722,
943号は、組成物と、微小球を乾燥および膨張させる
方法に関するものである。微小球のウェットケーキは、
微小球の凝集と表面結合を防ぐのに効果的な処理剤と混
合され、次いで、連続的混合を行いつつ乾燥させ水分を
除去する。これは減圧下で、すなわち、真空乾燥により
行ってもよい。加熱の具合、温度の均衡、混合あるいは
選択的に行う減圧を制御することによって、微小球の膨
張をほぼゼロから理論的極限まで自在に制御することが
可能である。適当な処理剤としては、例えば、乾燥無機
色素または充填剤などや関連有機材料がある。Melb
er他の米国特許第4,829,094号及び同第4,
843,104号をも参照されたい。
【0019】以上のような組成物があるにもかかわら
ず、特に紙、フィルム、生地用の滑らかで非擦過性の非
スリップ性コーティングに対する要求は強い。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
の一部または全部に滑らかで非擦過性の非スリップ性コ
ーティングを有する基質からなる物品を提供することで
ある。
【0021】本発明の別の目的は、第一表面と第二表面
とを有し、第一表面は第二表面に隣接し、かつ、連続す
る滑らかで非擦過性の非スリップ性コーティングを有す
るような紙からなる物品を提供することである。
【0022】本発明のさらに他の目的は、底面の一部ま
たは全部に滑らかで非擦過性の非スリップ性コーティン
グを有する処理容器を提供することである。
【0023】これらの目的は、以下の説明に照らせば、
本技術分野において通常の知識を有する者には明らかで
ある。
【0024】上記の目的を達成するため、本発明に係る
物品は、滑らかで非擦過性の非スリップ性コーティング
を表面の一部または全部に有する基質を備えており、前
記コーティングは、 A.摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有す
る結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80〜
約99%(乾燥重量%)と、膨張前の粒子直径が約5〜
約30ミクロンである熱膨張性微小球を前記コーティン
グの乾燥重量に対して約1〜約20%(乾燥重量%)と
を有し、 B.約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の
粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウム板に
対してASTM方法1894に従って求めたときの乾燥
時の静摩擦係数が少なくとも約0.6であり、 C.約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の
粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウム板に
対してASTM方法1894に従って求めたときの乾燥
時の動摩擦係数が少なくとも約0.8であり、前記基質
は、紙、フィルム、織物及び不織生地からなるグループ
から選択されるものであることを特徴とする。
【0025】また、本発明に係る物品は紙からなり、こ
の紙は第一表面と第二表面とを有し、前記第一表面は、
前記第二表面に隣接し、かつ、連続する滑らかで非擦過
性の非スリップ性コーティングを有しており、前記コー
ティングは、 A.摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有す
る結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80〜
約99%(乾燥重量%)と、膨張前の粒子直径が約5〜
約30ミクロンである熱膨張性微小球を前記コーティン
グの乾燥重量に対して約1〜約20%(乾燥重量%)と
を有し、 B.約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の
粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウム板に
対してASTM方法1894に従って求めたときの乾燥
時の静摩擦係数が少なくとも約0.6であり、 C.約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の
粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウム板に
対してASTM方法1894に従って求めたときの乾燥
時の動摩擦係数が少なくとも約0.8である。
【0026】本発明の好ましい実施態様においては、前
記コーティングは、(a)約32マイクロインチ(約
0.8ミクロン)以下の粗度を有するアノード化表面を
有するアルミニウム板に対してASTM方法1894に
従って求めたときの湿潤時の静摩擦係数が少なくとも約
0.6であり、かつ、(b)約32マイクロインチ(約
0.8ミクロン)以下の粗度を有するアノード化表面を
有するアルミニウム板に対してASTM方法1894に
従って求めたときの湿潤時の動摩擦係数が少なくとも約
0.7である。
【0027】さらに、本発明に係る容器は、滑らかで非
擦過性かつ非スリップ性のコーティングを底面の一部ま
たは全部に有しており、前記コーティングは、 A.摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有す
る結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80〜
約99%(乾燥重量%)と、膨張前の粒子直径が約5〜
約30ミクロンである熱膨張性微小球を前記コーティン
グの乾燥重量に対して約1〜約20%(乾燥重量%)と
を有し、 B.約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の
粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウム板に
対してASTM方法1894に従って求めたときの乾燥
時の静摩擦係数が少なくとも約0.6であり、 C.約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の
粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウム板に
対してASTM方法1894に従って求めたときの乾燥
時の動摩擦係数が少なくとも約0.8である。
【0028】この滑らかで非擦過性のコーティングによ
り、本発明の容器はどの場所の上にでも、例えば、家具
の上にでも置くことができるようになる。
【0029】
【実施例】本明細書において「滑らかな」という語は、
本発明の非擦過性かつ非スリップ性コーティングにおい
て鋭い、あるいは、角ばった粒子が存在していない状態
を指す。すなわち、そのようなコーティングは滑らか
な、例えば、球形の微小球を有する。また、「滑らか
な」という語は、触ったときの表面の感触、すなわち、
コーティングの手触り特性をも意味する。すなわち、本
コーティングは触ったときに「滑らかな」感じを与え
る。
【0030】一般的には、気質はいかなる紙、フィルム
または生地であってもよい。生地は織物でも不織物であ
ってもよいが、不織生地の方が好ましい。フィルムまた
は生地を構成する材料は重要ではない。不織ウェブには
あらゆる既知の不織ウェブが含まれる。例えば、メルト
ブロウンウェブ、スパンボンドウェブ、コフォームウェ
ブ、ボンディッドカーディッドウェブ、これらのウェブ
の二つまたは三つ以上の積層体(これには新たな層が形
成されていてもよいし、されていなくてもよい)などが
あるが、これらに限定されるものではない。
【0031】実際問題としては、フィルム及び好適な不
織ウェブは熱可塑性ポリマーからつくられる。熱可塑性
ポリマーの例としては、ポリ(オキシメチレン)または
ポリホルムアルデヒド、ポリ(トリクロロアセトアルデ
ヒド)、ポリ(n−バリラアルデヒド)、ポリ(アセト
アルデヒド)、ポリ(プロピオンアルデヒド)などのエ
ンドキャップポリアセタルズ;ポリアクリルアミド、ポ
リ(アクリル酸)、ポリ(メタクリリン酸)、ポリ(エ
チルアクリレート)、ポリ(メチルメタアクリレート)
などのアクリルポリマー;ポリ(テトラフルオロエチレ
ン)、パーフルオリネーテッドエチレン−プロピレンコ
ポリマー、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマ
ー、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、エチレン−
クロロトリフルオロエチレンコポリマー、ポリ(ビニリ
デンフルロライド)、ポリ(ビニルフルロライド)など
のフルオロカーボンポリマー;ポリ(6−アミノカプロ
ン酸)またはポリ(ε−カプロラクタム)、ポリ(ヘキ
サエチレンアジプアミド)、ポリ(ヘキサエチレンセバ
クアミド)、ポリ(11−アミノウンデカン酸)などの
ポリアミド;ポリ(イミノ−1,3−フェニリンイミノ
イソフタロイル)またはポリ(m−フェニリンイソフタ
ラミド)などのポリアラミド;ポリ−p−キシレン、ポ
リ(クロロ−p−キシレン)などのパリレン;ポリ(オ
キシ−2,6−ジメチル−1,4−フェニリン)または
ポリ(p−フェニリンオキシド)などのポリアリルエー
テル;ポリ(オキシ−1,4−フェニリンスルフォニル
−1,4−フェニリンオキシ−1,4−フェニリン−イ
ソプロピリジン−1,4−フェニリン)、ポリ(スルフ
ォニル−1,4−フェニリンオキシ−1,4−フェニリ
ンスルフォニル−4,4′−バイフェニリン)などのポ
リアリルスルフォン;ポリ(ビスフェノールA)または
ポリ(カルボニルジオキシ−1,4−フェニリンイソプ
ロピリジン−1,4−フェニリン)などのポリカーボネ
ート;ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(テトラ
メチレンテレフタレート)、ポリ(サイクロヘキシレン
−1,4−ジメチレンテレフタレート)またはポリ(オ
キシメチレン−1,4−サイクロヘキシレンメチレンオ
キシテレフタロイル)などのポリエステル;ポリ(p−
フェニリンスルフィド)またはポリ(チオ−1,4−フ
ェニリン)などのポリアリルスルフィド;ポリ(ピロメ
リットイミド−1,4−フェニリン)などのポリイミ
ド;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(1−ブテ
ン)、ポリ(2−ブテン)、ポタ(1−ペンテン)、ポ
リ(2−ペンテン)、ポリ(3−メチル−1−ペンテ
ン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、1,2−ポ
リ−1,3−ブタジエン、1,4−ポリ−1,3−ブタ
ジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリアク
リロニトリル、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニ
リデンクロライド)、ポリスチレンなどのポリオレフィ
ン;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(AB
S)コポリマーなどの前述の物質のコポリマーなどがあ
る。
【0032】熱可塑性ポリオレフィンが好ましいが、そ
れには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(1−ブ
テン)、ポリ(2−ブテン)、ポリ(1−ペンテン)、
ポリ(2−ペンテン)、ポリ(3−メチル−1−ペンテ
ン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、1,2−ポ
リ−1,3−ブタジエン、1,4−ポリ−1,3−ブタ
ジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリアク
リロニトリル、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニ
リデンクロライド)、ポリスチレンなどがある。
【0033】より好ましいポリオレフィンは、水素およ
び炭素原子のみを含み、一つまたは二つ以上の未飽和モ
ノマーのポリマー化剤を加えることによりつくられるも
のである。そのようなポリオレフィンの例としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ(1−ブテン)、ポ
リ(2−ブテン)、ポリ(1−ペンテン)、ポリ(2−
ペンテン)、ポリ(3−メチル−1−ペンテン)、ポリ
(4−メチル−1−ペンテン)、1,2−ポリ−1,3
−ブタジエン、1,4−ポリ−1,3−ブタジエン、ポ
リイソプレン、ポリスチレンなどがある。さらに、これ
らに加えて、二つまたは三つ以上のポリオレフィンの混
合体、二つまたは三つ以上の異なる未飽和モノマーから
つくられるランダム及びブロックコポリマーも含まれ
る。商業的な重要性を考慮すれば、最も好ましいポリオ
レフィンはポリエチレンとポリプロピレンである。
【0034】最も好ましい基質は、紙と、熱可塑性ポリ
オレフィンからつくられる不織生地地、特に、メルトブ
ロウン及びスパンボンディッド不織ウェブである。
【0035】基質として紙を用いる場合には、その紙
が、処理、コーティング、シート化および/または他の
製造に関する処理に対して十分な強度を有していれば、
紙の性質は重要ではない。好ましい実施態様において
は、ベースシートとしてはラテックス含浸紙が用いられ
る。紙として好ましいものは、Rhoplex(登録商
標)B−15(Rohm and Haas Comp
any)などの活性アクリルポリマーラテックスで含浸
させた木パルプ繊維の無サイズシートである。ただし、
必要ある場合には、他の多くのラテックスの何れをも用
いることもできる。そのようなものの例は表1に掲げる
通りである。
【0036】 表 1 ベースシートに適するラテックス ポリマーの種類 製品名 ポリアクリレート Hycar(登録商標)26083,26 084,26120,26104,261 06,26322(B.F.Goodri ch Company) Rhoplex(登録商標)HA−8,H A−12,NW−1715(Rohm a nd Haas Company) Carboset(登録商標)XL−52 (B.F.Goodrich Compa ny) スチレン−ブタジエンコポリマー Butofan(登録商標)4262(B ASF Corporation) DL−219,DL−283(Dow C hemical Company) エチレン−ビニルアセテートコポ Dur−O−Set(登録商標)E−66 リマー 6,E−646,E−669(Natio nal Starch & Chemic al Co.) ニトリルラバー Hycar(登録商標)1572,157 7,1570x55(B.F.Goodr ich Company) ポリ(ビニルクロライド) Geon(登録商標)552(B.F.G oodrich Company) ポリ(ビニルアセテート) Vinac(登録商標)XX−210(A ir Products and Che micals,Inc.) エチレン−アクリレートコポリマー Michem(登録商標)Prime49 90(Michelman,Inc.) Adcote(登録商標)56220(M orton Thiokol,Inc.)
【0037】含浸分散材は、通常、クレーと、チタニウ
ム酸化物などの艶消剤とを含んでいる。これら二つの物
質の通常の含有量は、乾燥重量をベースとして、ポリマ
ー100に対して各々16及び4である。特に好ましい
ベースシートは含浸前において13.3ポンド/130
0平方フィート(50グラム/平方メートル)の基本重
量を有する。含浸紙は繊維の重量100に対して18の
含浸固形分を有し、15.6ポンド/1300平方フィ
ート(58グラム/平方メートル)の基本重量を有して
いることが好ましい。なお、いずれも乾燥重量がベース
である。適当なキャリパーは3.8±0.3ミル(97
±8マイクロメーター)である。
【0038】このような紙は当業者に周知の方法を用い
て容易につくることができる。さらに、紙を含浸させる
技術も当業者には周知である。一般的には、紙を過剰の
含浸材にさらし、ニップに通し、次いで、乾燥させる。
【0039】滑らかで非スリップ性のコーティングにつ
いて述べると、このコーティングは、基質の種類に関係
なく、摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有
する結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80
〜約99%(乾燥重量%)と、膨張前の粒子直径が約5
〜約30ミクロンである熱膨張性微小球をこのコーティ
ングの乾燥重量に対して約1〜約20%(乾燥重量%)
とを有している。さらに、このコーティングは、約32
マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の粗度を有す
るアノード化表面を有するアルミニウム板に対してAS
TM方法1894に従って求めたときの乾燥静摩擦係数
が少なくとも約0.6であり、同様の方法を用いて求め
たときの乾燥動摩擦係数が少なくとも約0.8である。
【0040】一実施例においては、特に、基質が湿った
環境に対して用いられるような場合には、前述のコーテ
ィングは、約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)
以下の粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウ
ム板に対してASTM方法1894に従って求めたとき
の湿潤静摩擦係数が少なくとも約0.6であり、同様の
方法を用いて求めたときの湿潤動摩擦係数が少なくとも
約0.7である。
【0041】一般的には、結合材は、紙または他の基質
上にコーティングを施すベースとして用いられる通常の
結合材のうちどれでも用いることが可能である。ただ
し、その結合材が摂氏マイナス約30度以上のガラス転
移温度を有していることが条件である。なお、室温より
も低いが、摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度
を有する結合材でもコーティングを行えるが、そのコー
ティングは室温でいくらか粘着性を示す。このような結
合材でも使用可能であるが、非粘着性のコーティングま
たは紙の使用が必要である場合もある。特に、基質をロ
ール状に製造、保存、運搬したりするときに、コーティ
ングが基質の裏側にくっつかないようにするためであ
る。ただし、ガラス転移温度が摂氏約15度以上、好ま
しくは摂氏約25度以上である結合材を用いれば、その
ような非粘着性のコーティングまたは紙を用いる必要は
なくなる。
【0042】通常、結合材は、コーティングの乾燥重量
に対して、コーティングの約80〜約99%(乾燥重量
%)をなしている。ただし、本明細書における「結合
材」という語は広い意味で用いており、少量の他の物質
を含んでいてもよい。他の物質とは、例えば、染料、着
色剤、色素、可塑剤、流れ促進剤、帯電防止剤、伸長
剤、撥水剤、界面活性剤、粘度調整剤、分散促進剤など
である。結合材の量は、コーティングの乾燥重量に対し
て、約85〜約95%(乾燥重量%)の範囲が好まし
い。最も好ましい結合材の量の範囲は約88〜約92%
(乾燥重量%)である。
【0043】一般的に、熱膨張性微小球は市販されてい
る微小球の何れでもよい。例えば、Nobel Ind
ustries Swedenが「Expancel」
(登録商標)の名称で市販しているもの、Pierce
& Stevens Corporationが「F
oamcoat」(登録商標)の名称で市販しているも
のなどがある。色々な種類の熱膨張性微小球の何れをも
用いることができるが、耐熱性の大きい微小球が好まし
い。
【0044】所定の基質に対するコーティングのレベル
は約3.7〜約11.5グラム/平方メートルの範囲と
することができる。好ましい範囲は約5.6〜約9.4
グラム/平方メートルである。ただし、コーティングに
よって基質の全表面をカバーすることは必要ではない。
基質として、擦過性層の裏打ち材として機能する紙を用
いる場合には、コーティングは一方の表面の全域に施
す。基質として不織ウェブまたは二つまたは三つ以上の
不織ウェブの積層体を用い、それを手術用ドレープまた
は靴カバーとして使用するような場合には、コーティン
グは目標表面の一部にのみ施す。
【0045】前述したように、コーティングは、約32
マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下の粗度を有す
るアノード化表面を有するアルミニウム板に対してAS
TM方法1894に従って求めたときの乾燥静摩擦係数
が少なくとも約0.6であり、同様の方法を用いて求め
たときの乾燥動摩擦係数が少なくとも約0.8である。
さらに、一実施例においては、特に、基質が湿った環境
に対して用いられるような場合には、前述のコーティン
グは、約32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以下
の粗度を有するアノード化表面を有するアルミニウム板
に対してASTM方法1894に従って求めたときの湿
潤静摩擦係数が少なくとも約0.6であり、同様の方法
を用いて求めたときの湿潤動摩擦係数が少なくとも約
0.7である。
【0046】摩擦係数はモデル1122インストロン試
験機(Instron Corporation)を用
いてASTM方法1894に従って求めた。試験を行っ
た各サンプルは2.5インチ(6.4cm)四方であっ
た。コーティングした基質の乾燥サンプルを50%の相
対湿度および摂氏22度で24時間放置した。湿潤サン
プルは2グラムの蒸留水の中に48時間浸した。試験開
始前に、底面、すなわち、本発明の滑らかで非擦過性か
つ非スリップ性のコーティングを有していない面から水
を静かに吸い取った。摩擦係数を求めるために用いた表
面はInstron社が市販しているアルミニウム板
で、粗度が32マイクロインチ(約0.8ミクロン)以
下のアノード化表面を有しているものであった。
【0047】本発明の滑らかで非擦過性かつ非スリップ
性のコーティングを施すのに好適な対象は、底面の一部
または全部に滑らかで非擦過性かつ非スリップ性のコー
ティングを有する容器である。
【0048】「容器」という語は、ほぼ水平な面上に置
かれ、持ち運び可能であるようにされている全ての容器
を含むものとする。すなわち、この語は壁に取り付けら
れる容器、および、静止位置に固定されるような他の全
ての容器を含まないものである。容器とは、最も一般的
には、ティシューまたはワイプ用の容器である。
【0049】「底面」という語は容器の底部の外側表
面、すなわち、容器を置く面と接触する側の容器の表面
を指す。
【0050】容器を構成する材料は重要ではない。ただ
し、実際上は、容器は紙または厚紙などのセルロース系
材料からつくられることが最も多い。
【0051】本発明の滑らかで非擦過性かつ非スリップ
性のコーティングは、容器の製造中に、あるいは、製造
後の何れかにおいて、容器の底面に直接に施すことがで
きる。あるいは、コーティングは、第二表面上の剥離紙
により防護されている接触接着剤を有する紙基質の第一
表面に施すこともできる。この場合、コーティングした
紙は製造工程の一部として、または、消費者自身によっ
て、容器につけることができる。コーティングした紙は
容易に試験できるので、そのような紙は実験例の一つと
して以下に述べる説明における重要な点である。
【0052】コーティングすべき底面の割合(%)は重
要ではない。当然のことながら、最大の非スリップ性効
果は全底面をコーティングしたときに得られる。多くの
場合、特に、重量の大きい容器があるような場合には、
底面の一部のみをコーティングしてもその容器にとって
十分な非スリップ性特性を得ることができる。逆に、比
較的軽く、小さな容器は底面全体にコーティングを施し
てもよい。
【0053】セルロース系シートに本コーティングを施
す場合には、そのセルロース系シートが、処理、コーテ
ィング、シート化および/または製造に必要な他の作業
に対して十分な強度を有しているならば、そのセルロー
ス系シートの性質は重要ではない。好ましい実施例にお
いては、前述したように、シートとしてはラテックスで
含浸した紙が用いられる。
【0054】さらに他の例を用いて、以下に、本発明を
説明する。ただし、それらの例は本発明の範囲を限定す
るためのものではない。これらの例においては、特に断
りのない限り、単位は乾燥重量をベースにした値であ
る。
【0055】実験例1〜24 コーティングした紙の作成 取り扱い、コーティングおよび試験を行うのに都合が良
いように、全てのサンプルでは紙の基質を用いた。以下
のような三つの異なる紙を用いた。
【0056】紙A 紙Aは標準的なラテックス含浸紙である。含浸前の紙A
の基本重量は52.6グラム/平方メートルであった。
ラテックス含浸剤は、100パーツのButofan
(登録商標4262)、すなわち、スチレン−ブタジエ
ンラバー(BASF Corporation)と、3
0パーツのクレーと、2パーツのコロイド状安定化剤
と、1パーツの撥水剤と、14パーツの着色剤(これと
同じ着色剤が全ての実験例において用いられている含浸
材および非スリップ性コーティング分散材に用いられて
いる)とからなっていた。紙内部での含浸レベルは乾燥
重量ベースで木パルプ繊維100パーツに対して26パ
ーツであった。
【0057】紙Aの一方の表面(本明細書において、第
二表面と呼んでいた表面のこと)にはバリアコーティン
グを施した。バリアコーティングは、乾燥重量ベース
で、100パーツのStyronal(登録商標)45
74、すなわち、スチレン−ブタジエンラバー(BAS
F Corporation)と、57.5パーツのH
ycar(登録商標)2600×106、すなわち、ア
クリルポリマー(B.F.Goodrich Comp
any)と、30パーツのクレーとからなる分散材であ
る。バリアコーティングはメイヤーロッドを用いてコー
ティング重量が15〜17グラム/平方メートルになる
ように塗布した。
【0058】紙B 紙Bも標準的なラテックス含浸紙である。紙Bの含浸前
における基本重量は52.6グラム/平方メートルであ
った。ラテックス含浸材は、着色レベルが10である点
を除いては、紙Aに対して用いたものと同じである。紙
内部での含浸レベルは乾燥重量ベースで木パルプ繊維1
00パーツに対して38パーツであった。紙Aに関して
述べたように、バリヤコーティングは第二表面に塗布し
た。
【0059】紙C 紙Cは、含浸前の基本重量が52.6グラム/平方メー
トルである標準的なラテックス含浸紙である。ラテック
ス含浸材は、100パーツのHycar(登録商標)1
562、すなわち、アクリロニトリル−ブタジエンラバ
ー(B.F.Goodrich Company)と、
4パーツのフェノール樹脂と、30パーツのクレーと、
1.5パーツの撥水剤と、9.28パーツの着色剤とか
らなっていた。紙内部での含浸レベルは乾燥重量レベル
で木パルプ繊維100パーツに対して38パーツであっ
た。紙Cはその第二表面に紙Aのバリアコーティングを
有していた。
【0060】実験例1では紙基質の第一表面にコーティ
ングはされていないが、他の実験例では紙基質の第一表
面にはメイヤーロッドを用いて非スリップ性の、すなわ
ち、基準のコーティングが施された。コーティングのレ
ベルは、実験例20〜22を除いて、乾燥重量ベースで
8.3〜9.4グラム/平方メートルであった。実験例
20〜22におけるコーティングの基本重量は各々5.
6、8.5、16.2グラム/平方メートルであった。
本発明に係る非スリップ性コーティングは摂氏約107
度の温度で1分間乾燥され、次いで、摂氏約165度の
温度で10〜15秒間加熱され、微小球を膨張させた。
乾燥工程および膨張工程は強制空気オーブンの中で行っ
た。熱膨張性微小球を含んでいないコーティングは単に
摂氏107度の温度で乾燥させただけであった。試験を
行った色々な非スリップ性および基準のコーティングを
つくるために用いた分散材の組成が、乾燥重量ベース
で、表2〜5に示されている。一般的に、分散材は、分
散材全体の重量に対して、約45%(重量%)の固形分
を有しており、残りは水であった。
【0061】 表 2 コーティングA〜Fに対する分散材の組成 コーティング中の乾燥重量でのパーツ 成分 A B C D E F Rhoplex HA16 100 100 Styronal ND846 100 Butofan 4262 50 Rhoplex B-15 100 Michem 4983 100 Styronal 4574 100 珪藻土 47 55.6 クレー 57 撥水材 11.35 Expancel 051WU 15 15 15 15 着色剤 3 3 3 3 3 3
【0062】 表 3 非スリップ性コーティングG〜Lに対する分散材の組成 コーティング中の乾燥重量でのパーツ 成分 G H I J K L Michem 4983 100 100 100 100 100 100 Expancel 051WU 15 15 5 30 60 ロジン石鹸 2 オレイン酸カリウム 2 着色剤 3 3 3 3 3 3
【0063】 表 4 非スリップ性コーティングM〜Rに対する分散材の組成 コーティング中の乾燥重量でのパーツ 成分 M N O P Q R Rhoplex HA16 100 Styronal ND846 50 100 Rhoplex B-15 100 Styronal 4574 100 50 100 Expancel 051WU 15 15 15 着色剤 3 3 3
【0064】 表 5 非スリップ性コーティングS及びTに対する分散材の組成 コーティング中の乾燥重量でのパーツ 成分 S T Styronal ND846 50 100 Styronal 4574 50
【0065】24種類の異なるタイプのシートを試験し
た。各々のタイプが一つの実験例となっている。実験例
1〜9が基準例となっている。実験例1はコーティング
していないシートのみからなっている。実験例2及び3
は無機性粒子を含む非スリップ性のコーティングを用い
ている。他の基準例は、熱膨張性微小球を含んでいない
結合材を用いている。実験例10〜24は全て本発明に
係る非スリップ性コーティングを備えている。表6は各
実験例での紙とコーティングの組成を示したものであ
る。
【0066】 表 6 各実験例に用いた紙とコーティングの組成 サンプル 紙 コーティング 1 C 2 A A 3 B B 4 A I 5 C T 6 C P 7 C S 8 C R 9 C Q 10 C C 11 C C 12 C J 13 C H 14 C K 15 C L 16 C D 17 C E 18 C F 19 C G 20 C O 21 C O 22 C O 23 C N 24 C M
【0067】乾燥及び湿潤時の静及び動摩擦係数はこれ
らの実験例からつくったシートから求めた。ただし、実
験例8,9,10,11,16,17,24のシートに
対する乾燥時の動摩擦係数試験のカーブは不連続であ
る。そのような実験例における乾燥時の動摩擦係数の値
は一連の静摩擦係数曲線の平均値であり、そのため、信
頼性は低い。結果は表7の通りである。
【0068】 表 7 摩擦係数(COF) 静摩擦係数 動摩擦係数 サンプル 乾燥 湿潤 乾燥 湿潤 1 0.220 1.701 0.299 1.701 2 0.169 0.680 0.175 0.675 3 0.254 0.655 0.275 0.750 4 0.575 1.694 0.277 1.319 5 0.399 0.401 0.320 0.654 6 0.387 0.618 0.296 0.657 7 0.626 1.009 0.388 1.250 8 3.103 2.660 0.910 1.842 9 2.028 1.270 1.600 1.295 10 1.313 0.727 1.763 0.838 11 1.967 0.651 2.750 0.788 12 1.729 1.538 2.074 1.731 13 1.688 1.408 2.000 1.242 14 1.900 1.115 2.004 1.288 15 1.575 1.144 1.674 1.350 16 0.717 1.710 1.217 1.926 17 1.569 1.329 1.781 1.349 18 1.938 0.938 2.269 0.909 19 1.650 1.044 1.994 1.110 20 1.002 1.015 1.291 1.213 21 0.825 1.053 1.131 1.282 22 0.616 1.168 0.821 1.333 23 1.161 1.424 1.265 1.679 24 1.602 2.059 1.454 1.997
【0069】表7に示した摩擦係数のデータの理解を助
けるため、二つの異なる計算を行った。すなわち、CO
W −COFD とCOFW +COFD である。COFは
摩擦係数を表し、添え字W,Dは各々湿潤時及び乾燥時
の摩擦係数であることを表す。計算結果は表8及び表9
に示す通りである。
【0070】 表 8 静摩擦係数データに対する計算結果 静 摩 擦 係 数 サンプル 湿潤−乾燥 湿潤+乾燥 1 1.48 1.92 2 0.51 0.85 3 0.40 0.91 4 1.12 2.27 5 0.00 0.80 6 0.23 1.00 7 0.38 1.64 8 −0.44 5.76 9 −0.76 3.30 10 −0.59 2.04 11 −1.32 2.62 12 −0.19 3.27 13 −0.28 3.10 14 −0.78 3.02 15 −0.43 2.72 16 0.99 2.43 17 −0.24 2.90 18 −1.00 2.88 19 −0.61 2.69 20 0.01 2.02 21 0.23 1.88 22 0.55 1.78 23 0.26 2.58 24 0.46 3.66
【0071】 表 9 動摩擦係数データに対する計算結果 動 摩 擦 係 数 サンプル 湿潤−乾燥 湿潤+乾燥 1 1.40 2.00 2 0.50 0.85 3 0.48 1.02 4 1.04 1.60 5 0.33 0.97 6 0.36 0.95 7 0.86 1.64 8 0.93 2.75 9 −0.30 2.90 10 −0.92 2.60 11 −1.96 3.54 12 −0.34 3.80 13 −0.76 3.24 14 −0.72 3.29 15 −0.32 3.02 16 0.71 3.14 17 −0.43 3.13 18 −1.36 3.18 19 −0.88 3.10 20 −0.08 2.50 21 0.15 2.41 22 0.51 2.15 23 0.41 2.94 24 0.54 3.45
【0072】表8に示したデータからいくつかの結論が
得られる。第一に、湿潤時と乾燥時での静摩擦係数の
差、すなわち、COFW −COFD は約1.5〜約1の
範囲内にあることが好ましい。第二に、湿潤時と乾燥時
の静摩擦係数の和、すなわち、COFW +COFD は約
1.7〜約3.8の範囲内にあることが好ましい。第
二、湿潤時と乾燥時の静摩擦係数の差、すなわち、CO
W −COFD が−0.4より小さく、−1.0より大
きい場合には、湿潤時と乾燥時の静摩擦係数の和、すな
わち、COFW +COFD は約3.0以下であることが
好ましい。第三に、湿潤時と乾燥時の静摩擦係数の差、
すなわち、COFW −COFD が0より大きく、1.0
より小さい場合には、湿潤時と乾燥時の静摩擦係数の
和、すなわち、COFW +COFD は約1.7より大き
いことが好ましい。
【0073】実験例25 容器へのコーティングの応用 実験例11の紙を、Kleenex(登録商標)ブラン
ドの顔面ティシューのディスペンサーサイズのPop−
Up(登録商標)Space−Saver(登録商標)
Signal(登録商標)の箱の底面に付けた。この箱
の底の大きさは4.75インチ×9.5インチ(12.
1cm×24.1cm)であった。実験例11の紙を二
つのストリップに切断した。各ストリップは幅1.5イ
ンチ(3.8cm)、長さ5.5インチ(14cm)で
あった。これらのストリップをラバーセメントを用いて
Kleenex容器の底面の前部エッジと後部エッジに
沿って張り付けた。各ストリップは各エッジの中心に位
置するように配置し、前部ストリップの前部エッジは底
面の前部エッジとつながるようにした。同様に後部スト
リップの後部エッジも底面の後部エッジとつながるよう
にした。
【0074】このKleenexの容器は、よく磨いた
木の表面上に置いたときに、極めて滑りにくい傾向を示
した。
【0075】以上、本発明を説明してきたが、本発明の
範囲を逸脱せずに、多くの変更や修正を行うことが可能
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 23/08 D21H 19/44 7199−3B D06M 21/00 Z (72)発明者 セオドア ジョン タイナー アメリカ合衆国 ジョージア州 30188 ウッドストック ウェスト プトマム フ ェリー ロード 158 (72)発明者 ジョン パトリック アリソン アメリカ合衆国 ジョージア州 30066 マリエッタ ノース アーバー トレイル 2584

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滑らかで非擦過性の非スリップ性コーテ
    ィングを表面の一部または全部に有する基質を備えた物
    品であって、 前記コーティングは、 A.摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有す
    る結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80〜
    約99%(乾燥重量%)と、膨張前の粒子直径が約5〜
    約30ミクロンである熱膨張性微小球を前記コーティン
    グの乾燥重量に対して約1〜約20%(乾燥重量%)と
    を有し、 B.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの乾燥時の静摩擦係数が少なくと
    も約0.6であり、 C.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの乾燥時の動摩擦係数が少なくと
    も約0.8であり、 前記基質は、紙、フィルム、織物及び不織生地からなる
    グループから選択されるものであることを特徴とする物
    品。
  2. 【請求項2】 前記コーティングは、 A.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの湿潤時の静摩擦係数が少なくと
    も約0.6であり、 B.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの湿潤時の動摩擦係数が少なくと
    も約0.7であることを特徴とする請求項1に記載の物
    品。
  3. 【請求項3】 前記結合材は摂氏約15度以上のガラス
    転移温度を有していることを特徴とする請求項1に記載
    の物品。
  4. 【請求項4】 前記結合材は摂氏約25度以上のガラス
    転移温度を有していることを特徴とする請求項1に記載
    の物品。
  5. 【請求項5】 前記コーティングの静摩擦係数は、CO
    W −COFD が約−1.5〜約1.0の範囲内にある
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の物品。
  6. 【請求項6】 前記コーティングの動摩擦係数は、CO
    W +COFD が約1.7〜約3.8の範囲内にあるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の物品。
  7. 【請求項7】 前記コーティングの静摩擦係数は、CO
    W −COFD が−0.4より小さく、かつ、−1.0
    より大きいときには、COFW +COFD が約3.0以
    下であることを特徴とする請求項5に記載の物品。
  8. 【請求項8】 前記コーティングの静摩擦係数は、CO
    W −COFD が0より大きく、かつ、1.0より小さ
    いときには、COFW +COFD が約1.7より大きい
    ことを特徴とする請求項5に記載の物品。
  9. 【請求項9】 前記物品は手術用ドレープであり、該ド
    レープは該ドレープの身体側層の少なくとも一部に前記
    コーティングを有していることを特徴とする請求項1に
    記載の物品。
  10. 【請求項10】 前記手術用ドレープは二つまたは三つ
    以上の不織ウェブの層の積層体からなることを特徴とす
    る請求項9に記載の物品。
  11. 【請求項11】 前記物品は靴カバーであり、その外側
    ソールの少なくとも一部に前記コーティングを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の物品。
  12. 【請求項12】 紙からなる物品であって、前記紙は第
    一表面と第二表面とを有し、前記第一表面は、前記第二
    表面に隣接し、かつ、連続する滑らかで非擦過性の非ス
    リップ性コーティングを有している物品において、前記
    コーティングは、 A.摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有す
    る結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80〜
    約99%(乾燥重量%)と、膨張前の粒子直径が約5〜
    約30ミクロンである熱膨張性微小球を前記コーティン
    グの乾燥重量に対して約1〜約20%(乾燥重量%)と
    を有し、 B.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの乾燥時の静摩擦係数が少なくと
    も約0.6であり、 C.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの乾燥時の動摩擦係数が少なくと
    も約0.8である、 ことを特徴とする物品。
  13. 【請求項13】 前記コーティングは、 A.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの湿潤時の静摩擦係数が少なくと
    も約0.6であり、 B.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの湿潤時の動摩擦係数が少なくと
    も約0.7であることを特徴とする請求項12に記載の
    物品。
  14. 【請求項14】 前記結合材は摂氏約15度以上のガラ
    ス転移温度を有していることを特徴とする請求項13に
    記載の物品。
  15. 【請求項15】 前記結合材は摂氏約25度以上のガラ
    ス転移温度を有していることを特徴とする請求項13に
    記載の物品。
  16. 【請求項16】 前記コーティングの静摩擦係数は、C
    OFW −COFD が約−1.5〜約1.0の範囲内にあ
    るものであることを特徴とする請求項13に記載の物
    品。
  17. 【請求項17】 前記コーティングの動摩擦係数は、C
    OFW +COFD が約1.7〜約3.8の範囲内にある
    ものであることを特徴とする請求項13に記載の物品。
  18. 【請求項18】 前記コーティングの静摩擦係数は、C
    OFW −COFD が−0.4より小さく、かつ、−1.
    0より大きいときには、COFW +COFDが約3.0
    以下であることを特徴とする請求項16に記載の物品。
  19. 【請求項19】 前記コーティングの静摩擦係数は、C
    OFW −COFD が0より大きく、かつ、1.0より小
    さいときには、COFW +COFD が約1.7より大き
    いことを特徴とする請求項16に記載の物品。
  20. 【請求項20】 前記結合材はラテックスであることを
    特徴とする請求項13に記載の物品。
  21. 【請求項21】 前記紙はラテックス含浸紙であること
    を特徴とする請求項13に記載の物品。
  22. 【請求項22】 前記第二表面は該第二表面に隣接し、
    かつ、連続するバリアコーティングを有することを特徴
    とする請求項21に記載の物品。
  23. 【請求項23】 前記バリアコーティングは該バリアコ
    ーティングに隣接し、かつ、連続する擦過性コーティン
    グを有することを特徴とする請求項22に記載の物品。
  24. 【請求項24】 滑らかで非擦過性かつ非スリップ性の
    コーティングを底面の一部または全部に有している容器
    であって、 前記コーティングは、 A.摂氏マイナス約30度以上のガラス転移温度を有す
    る結合材を該コーティングの乾燥重量に対して約80〜
    約99%(乾燥重量%)と、膨張前の粒子直径が約5〜
    約30ミクロンである熱膨張性微小球を前記コーティン
    グの乾燥重量に対して約1〜約20%(乾燥重量%)と
    を有し、 B.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの乾燥時の静摩擦係数が少なくと
    も約0.6であり、 C.約0.8ミクロン以下の粗度を有するアノード化表
    面を有するアルミニウム板に対してASTM方法189
    4に従って求めたときの乾燥時の動摩擦係数が少なくと
    も約0.8である、 ことを特徴とする容器。
  25. 【請求項25】 前記結合材は摂氏約15度以上のガラ
    ス転移温度を有していることを特徴とする請求項24に
    記載の容器。
  26. 【請求項26】 前記結合材は摂氏約25度以上のガラ
    ス転移温度を有していることを特徴とする請求項24に
    記載の容器。
  27. 【請求項27】 前記コーティングの静摩擦係数は、C
    OFW −COFD が約−1.5〜約1の範囲内にあるも
    のであることを特徴とする請求項24に記載の容器。
  28. 【請求項28】 前記コーティングの動摩擦係数は、C
    OFW +COFD が約1.7〜約3.8の範囲内にある
    ものであることを特徴とする請求項24に記載の容器。
  29. 【請求項29】 前記コーティングの静摩擦係数は、C
    OFW −COFD が−0.4より小さく、かつ、−1.
    0より大きいときには、COFW +COFDが約3.0
    以下であることを特徴とする請求項28に記載の容器。
  30. 【請求項30】 前記コーティングの静摩擦係数は、C
    OFW −COFD が0より大きく、かつ、1.0より小
    さいときには、COFW +COFD が約1.7より大き
    いことを特徴とする請求項28に記載の容器。
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