JPH05330696A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH05330696A
JPH05330696A JP4140561A JP14056192A JPH05330696A JP H05330696 A JPH05330696 A JP H05330696A JP 4140561 A JP4140561 A JP 4140561A JP 14056192 A JP14056192 A JP 14056192A JP H05330696 A JPH05330696 A JP H05330696A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/17Nature of material
    • B65H2701/171Physical features of handled article or web
    • B65H2701/1712Transparent

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Conveying Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録装置にセットされている記録媒体の有無
及び材質及び記録できる位置と幅を簡単な構成の装置で
認識する。 【構成】 インクジェット方式の記録装置において、記
録紙をセットする部分の背後に黒く塗装した板金4を設
置しておく。その板金4には適当な位置に穴6をあけ、
ニッケルでメッキした鏡面5を取りつけておく。キャリ
ッジ1には反射型の光センサユニット3が取りつけられ
ており、キャリッジの動きとともに板金4上を走査す
る。センサ3は走査している位置での反射光の強さを測
定しており、その結果媒体7の有無及び媒体7があるな
らその材質を検出することができる。もし媒体7がOH
P用シートの様に透明であれば、境面5の部分で検出さ
れた信号出力とその他の部分で検出された信号出力とを
比較することで透明な媒体でもそれと認識できる。ま
た、走査しながら媒体の有無を知ることで、媒体7の幅
及び記録開始位置を知ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば記録媒体の大きさ
や種類を識別し、識別した結果に対応じて適正な方法で
記録する記録装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタなどの記録装置では専用
のロール紙や指定のカット紙が使用されていた。また、
複写機では各サイズの定型紙に対応したカセットが用意
されており、カセットの種類をマイクロスイッチなどに
より識別することにより、用紙のサイズを間接的に認識
するなどが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、最
近のプリンタの動向としては記録した出力結果をそのま
ま公式文書として利用可能とするというような要求など
から、ロール紙が敬遠される傾向があり、定型紙が用い
られることが多い。定型紙を用いる場合にはカセットに
サイズに応じた判別手段を設ける必要があり、生産性の
面からコストアップ要因となっていた。
【0004】また、カラーインクジェットプリンタでは
複数色のインクを記録媒体上に吐出するために、特にO
HP(オーバーヘッドプロジェクタ)シートなどのイン
クの吸収性の悪い媒体に対しては、同時には限られた種
類のインクだけしか吐出できないような場合があり、通
常の紙の場合とは記録シーケンスが異なるため、特に識
別する必要があった。
【0005】また非定型紙が使用された場合にも、使用
されている紙の幅を正確に検出し、不要な領域へのイン
クの吐出を未然に防ぎ、機内を汚すことのない様設計す
る必要がある。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録媒体として用いられている媒体のサイズと材
質、加えて記録媒体の有無を簡単な構成で検出すること
のできる記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は次のような構成からなる。
【0008】所定の記録位置におかれた媒体に所定の記
録方式で記録を行う記録装置であって、光を発生し所定
の検出位置を照射する発光手段と、前記発光手段で発生
され前記検出位置において正反射された光を受光せず、
乱反射された光を受光するよう配置された、受光した光
の強さを検出する検出手段と、該検出手段により検出さ
れた光の強さから前記検出位置のおける記録媒体の有無
及び種類を認識する認識手段とを備える。
【0009】
【作用】上記構成により本発明の記録装置は検出位置に
ある記録媒体の種類を光学的に検出し、検出点に記録媒
体があるか否か、またあればその種類を認識する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例としてインクジェット式のプ
リンタを説明する。本実施例の構成を図1〜図3に示
す。
【0011】[プリンタの構成]図1は特に本発明にか
かわる部分を取りだして説明している図である。4色
(ブラック・シアン・マゼンタ・イエロー)のインクジ
ェット記録ヘッド2を載せたキャリッジ1が、記録媒体
7上を矢印Sの方向に移動しながら、図中の記録領域に
於て記録媒体上にインクを吐出し画像を記録する。ここ
でキャリッジ1の移動を主走査と定義する。1回の主走
査が終了すると、記録媒体7は紙送り機構(図1には示
さない)により黒塗装された板金4上を所定距離分(本
発明では8mm)紙面に対し手前垂直方向に搬送され
る。それとともにキャリッジ1は再度図1に示す位置ま
で戻される。そして再度前述した動作を繰り返し、媒体
の長さに対応した記録を実現する。
【0012】キャリッジ1には媒体の横幅をセンスする
センサユニット3が取り付けられている。このセンサは
後述する光学的思想に基づき記録前に実施されるプリス
キャンにより、媒体の種類・有効幅・有無を検出する。
【0013】図2は本実施例のプリンタの構造を示すも
のである。制御部等は含まれていない。
【0014】図中、809はインクジエツト記録ヘツド
2を有したヘツドカートリツジ、1はヘッドカートリッ
ジ809及びセンサユニット3を搭載して図中S方向に
走査するためのキヤリツジである。813はヘツドカー
トリツジ809をキヤリツジ1に取付けるためのフツ
ク、815はフツク813を操作するためのレバーであ
る。このレバー815には、後述するカバーに設けられ
た目盛を指示してヘツドカートリツジの記録ヘツド2に
よる印字位置や設定位置等を読取り可能とするためのマ
ーカ817が設けられている。819はヘツドカートリ
ツジ809に対する電気接続部を支持する支持板であ
る。821はその電気接続部と本体制御部とを接続する
ためのフレキシブルケーブルである。
【0015】823は、キヤリツジ1をS方向に案内す
るためのガイド軸であり、キヤリツジ1の軸受825に
挿通されている。827はキヤリツジ1が固着され、こ
れをS方向に移動させるための動力を伝達するタイミン
グベルトであり、装置両側部に配置されたプーリ829
A・829Bに張架されている。一方のプーリ829B
には、ギヤ等の伝導機構を介してキヤリツジモータ83
1より駆動力が伝達される。
【0016】833は紙等の記録媒体(以下記録紙とも
いう)の被記録面を規制するとともに記録等に際してこ
れを搬送するためのプラテンローラであり、搬送モータ
835によつて駆動される。837は記録媒体を給紙ト
レー側より記録位置に導くためのペーパーパン、839
は記録媒体の送給経路途中に配設されて記録媒体をプラ
テンローラ833に向けて押圧し、これを搬送するため
のフイードローラである。841は記録媒体搬送方向
上、記録位置より下流側に配置され、記録媒体を不図示
の排紙口へ向けて排紙するための排紙ローラである。8
42は排紙ローラ841に対応して設けられる拍車であ
り、記録媒体を介してローラ841を押圧し、排紙ロー
ラ841による記録媒体の搬送力を生じさせる。843
は記録媒体のセツト等に際してフイードローラ839、
押え板845、拍車842それぞれの付勢を解除するた
めの解除レバーである。
【0017】845は記録位置近傍において記録媒体の
浮上り等を抑制し、プラテンローラ833に対する密着
状態を確保するための押え板である。本実施例において
は、記録ヘツド2からインク吐出を行うことにより記録
を行うインクジエツト記録ヘツドを採用している。従つ
て記録ヘツド2のインク吐出口形成面と記録媒体の被記
録面との距離は比較的微少であり、かつ記録媒体と吐出
口形成面との接触を避けるべくその間隔が厳しく管理さ
れなければならないので、押え板845の配設が有効で
ある。847は押え板845に設けた目盛、849はこ
の目盛に対応してキヤリツジ1に設けられたマーカであ
り、これらによつても記録ヘツド2の印字位置や設定位
置が読取り可能である。
【0018】851はホームポジシヨンにおいて記録ヘ
ツド2のインク吐出口形成面と対向するゴム等の弾性材
料で形成したキヤツプであり、記録ヘツド2に対し当接
/離脱が可能に支持されている。このキヤツプ851
は、非記録時等の記録ヘツドの保護や、記録ヘツドの吐
出回復処理に際して用いられる。吐出回復処理とは、イ
ンク吐出口内方に設けられてインク吐出のために利用さ
れるエネルギー発生素子を駆動することにより全吐出口
からインクを吐出させ、これによつて気泡や塵埃、増粘
して記録に適さなくなつたインク等の吐出不良要因を除
去する処理(予備吐出)や、これとは別に吐出口よりイ
ンクを強制的に排出させることにより吐出不良要因を除
去する処理である。
【0019】853はインクの強制排出のために吸引力
を作用するとともに、かかる強制排出による吐出回復処
理や予備吐出による吐出回復処理に際してキヤツプ85
1に需要されたインクを吸引するために用いられるポン
プである。855はこのポンプ853によつて吸引され
た廃インクを貯留するための廃インクタンク、857は
ポンプ853と廃インクタンク855とを連通するチユ
ーブである。
【0020】859は記録ヘツドの吐出口形成面のワイ
ピングを行うためのブレードであり、記録ヘツド2側に
突出してヘツド移動の過程でワイピングを行うための位
置と、吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可能
に支持されている。861は回復系モータ、863は回
復系モータ861から動力の伝達を受けてポンプ853
の駆動およびキヤツプ851やブレード859の移動を
それぞれ行わせるためのカム装置である。
【0021】図3は、図2で説明した構造のプリンタに
おけるキャリッジ1とプラテンローラ833等との位置
関係の一例を横からの断面図として表している。本図で
はセンサユニット3はヘッド2の下部に位置し、それに
対向して黒塗装の板金4が設けられている。
【0022】図4はセンサ3及びプリンタの制御に関わ
る部分のブロック図である。プリンタ本体の制御部31
はCPU311の働きによりプリンタを制御しており、
A/Dコンバータ312を備えている。制御部31と図
2で示された機構部32との間では印刷データや制御デ
ータがやり取りされており、機構部に備えられたセンサ
3で得られたデータも制御部31に入力される。このデ
ータはA/Dコンバータ312に入力され、デジタル信
号に変換されたあとCPU311に入力される。CPU
はその値に基づいたシーケンス制御を行う。
【0023】例えば、検出結果が媒体無しと判断した場
合には、プリンタのユーザから記録の指示があった場合
であっても記録を実施せず、表示部に警告を出力し、ユ
ーザに通報する。また当該機構により、不定型紙が使用
された場合にもその幅をセンスして、最適な記録領域を
設定することが可能である。更に、OHP用紙も後述す
る検出方法により識別可能である。
【0024】[センサユニットの説明]さて、ここでセ
ンサユニット3について説明する。このユニットは図5
に示す反射型のフォトセンサ8と、図6に示す回路によ
り構成されている。図6のV0で示された端子が検出出
力として制御部31のA/Dコンバータ312に入力さ
れて処理される。
【0025】図5の反射型センサユニット8は、発光素
子8Aと受光素子8Bを含んでおり、投光角及び受光角
に指向性をもたせるために、スリット9A・9Bはそれ
ぞれ図に示すように記録媒体7に対して垂直から角度θ
で光りを出し(投光角と呼ぶ)、同じく角度θで光が入
る(受光角と呼ぶ)様に形成されている。例えば発光素
子8AとしてはLEDが、受光素子8Bとしてはフォト
トランジスタが用いられる。発光素子8Aから出ていく
光は投光角θで記録媒体7に入射する。その反射光は受
光素子8Bで受光されて、そこで受けた光のエネルギー
に応じた電流がトランジスタQ1のベース電流として流
れる。その結果として検出出力V0 は受光素子で受けた
エネルギに応じて出力される。VR1は回路のゲインを
調整するための可変抵抗器である。
【0026】[記録媒体の検出]上記説明したようなセ
ンサユニットを記録媒体に使用した場合、記録媒体が正
反射体に近い場合には入射角と同じ反射角を有する正反
射光10が主成分となり、乱反射成分11は小さい。し
かし、紙の表面は一般的に図7に示すようにミクロ的に
は繊維ででこぼことしており、乱反射成分11が大きく
なる。
【0027】記録媒体の種類とセンサの取りつけ角度と
を変えながらセンサユニット8で検出出力V0 を測定し
たグラフを図9に示す。図9では本実施例で使用するコ
ート紙(表面にインクが適正ににじむようなコーテイン
グ処理を施してある紙)とOHP用シートとを比較して
示してある。ここではコート紙の場合の出力V0 が3V
になる様にVR1で調整し、その状態においてOHP用
シートの場合の出力を測定したものである。この図から
明らかなように、いくつかのセンサ取りつけ角度につい
て測定すると、OHP用紙の場合の出力レベルが1.8
V〜4.2Vの幅を持つことがわかる。この原因は図1
0〜図12により解明される。図10〜図12はそれぞ
れ3種の媒体であるミラー・OHPシート・コート紙に
ついてセンサユニット3の反射特性を示し、その測定系
を図13に示す。ただし、図10のミラーに限っては、
OHPシートあるいはコート紙と比べて可変抵抗器VR
1で回路のゲインを小さくして測定した結果である。こ
れは、ミラーは光の反射率が高いため、図10中の回転
角度αが負の値となる領域で検出出力V0 が極小となる
が、それであっても回路の飽和電圧に達してしまうため
である。
【0028】図においてl(エル)は媒体とセンサとの
距離であり、横軸αは図13に示すように媒体をセンサ
に対し35mmの距離にある点を中心として回転した角
度( o )である。時計回りをプラス、反時計回りをマイ
ナス方向とする。但し、回路ゲイン(図3のVR1の
値)はミラーの場合と他2種の場合とで変えてある。ま
た、ここで使用するセンサは、投光角を受光角よりも小
さく形成したものである。
【0029】図10〜図12からわかることは、第一に
OHP用シートはミラーの場合とほぼ同じ特性であるこ
と、すなわち正反射が主体であること、第二にコート紙
では出力V0 は回転角αにあまり関係ないこと、すなわ
ち乱反射が主体であることである。また図10・図11
のとおり、使用したセンサでは、正反射媒体ではαが6
°の付近で出力レベルのピークを有している。これを図
14で説明する。図14は発光部8Aから受光部8Bに
至る光の経路を描いた図である。θTr=θLEDであれ
ば、発光部8Aから投光された光は鎖線の経路で点dで
反射され受光部8Bに達する。しかしθTr>θLED であ
るため、発光部8Aから投光された光は線121に沿っ
て媒体上の点Pに入射される。120は記録媒体の傾き
角が0の場合であるが、このときには反射光は線121
に沿って反射され、受光部8Bには届かない。しかし、
媒体面を角度αだけ図示の媒体123の様に傾けること
により、反射光は線124に沿って受光素子8Bに入射
するようになって最大出力を得ることができる。このよ
うな理由から、ミラーやOHPシートといった正反射媒
体では、媒体の回転角度がプラス方向にある角度で設定
されたときに出力V0が最大となる。
【0030】以上の結果から言えることは、一つの反射
型センサ8によって記録媒体の有無と種類及び有効幅を
検出することは、センサの取り付け精度(距離や水平具
合など)やセンサ固有の特性(指向性など)の違いとい
った理由により、出力V0 レベルの絶対値だけに基づい
て行うことは困難であるということである。
【0031】そのために、第一の特徴として本実施例で
は図1に示したように黒塗装板金4の一部に窓6を設
け、この部分はNiメッキした疑似鏡面5にしている。
こうすることで鏡面5の部分での反射率は高くなり図1
0のような出力特性を示すことになる。更に、この擬似
鏡面を後述するセンサの取り付け角度ψ分だけ水平面よ
り傾け、センサの投光、受光の関係が正反射に近づける
ことも有効である。
【0032】更に、第二の特徴として、図10及び図1
2で説明したように、所定角度(本実施例では6o )だ
けずらした点が最高感度となるようにセンサ8の指向性
をあらかじめ設定してある。すなわち図13の“+”方
向に回転したところで最高感度が得られるようにセンサ
8を設計した。
【0033】更に、本発明の第三の特徴は図8に示す様
にセンサと記録媒体との関係が最高感度が得られる方向
とは反対の方向に所定角度ψだけ傾けた点である。これ
は図10において、回転角が“α<0”の領域に対応し
ており、これにより図11・図12よりOHP用紙とコ
ート紙の絶対出力レベルの大小関係を“OHPシート<
コート紙”となるように設定できる。
【0034】以上述べた3つの特徴により、本実施例の
装置による各記録媒体に対する検出出力レベルは図15
に示すようになる。コート紙の場合は図中破線で示し、
前述したように出力レベルが3.0Vになるように図3
のボリュームVR1を調整する。この時、記録媒体を何
も置かずに図1に示す黒塗装板金表面をセンスすると、
約0.3Vの出力となる。また、コート紙の場合には、
窓6の部分の出力レベルはコート紙が光を透過しないた
めに、記録の有効幅全体にわたって3.0Vの出力とな
る。
【0035】これに対し、OHP用シートの場合には図
中実線で示すように、窓6の部分でセンサ8からの光を
70%程度透過し、該透過光はNiメッキ疑似鏡面で反
射して再びOHP紙を大部分の光が通過し、センサ8の
受光素子に入射する。図10の説明で述べたとおり、こ
の疑似鏡面は反射率が極めて高いため、センサユニット
3による検出出力を飽和させてしまう。本実施例で使用
した図6の回路では、出力レベルが4.2Vで上限とな
り、これ以上の出力レベルは該電圧で飽和する。そのた
め、OHPシートの場合には窓6部分における出力レベ
ルは図15に示すように飽和している。またOHPシー
トの窓6にあたった部分以外の部分では、図8の様にψ
=6o 傾けて配置したので図11のα=−6o の点に相
当し、約1V程度となる。但し、この1Vという値は先
にも述べたように、センサ固有の指向性ばらつきやセン
サの取り付け精度等によりばらつく要因を有しているた
め、本実施例では図15に示すように、窓6に相当する
部分での出力レベルとそれ以外の部分での出力レベルと
のレベル差ΔV0 が所定値C以上の場合をOHPと判別
している。尚、前述したように擬似鏡面とセンサの投受
光の関係が正反射に近づくように、擬似鏡面もψだけ傾
けると窓の部分での検出出力レベルは更に保証される。
【0036】また、記録媒体が用紙切れ等により無かっ
た場合には、図15中の一点鎖点で示す出力となり、窓
の部分の出力は上限で飽和し、その他の部分(通常記録
媒体がある有効領域)は黒塗装部の出力レベルとなる。
【0037】以上の説明から理解されるように、本実施
例のプリンタによれば、記録媒体の材質を判別すること
ができ、しかも記録媒体の有効記録幅を検出できるた
め、記録用紙のセットされていない図1の黒塗装板金4
上に誤って記録を行い、装置内をインクで汚すような事
態を避けることができる。
【0038】また本実施例によれば、記録媒体の前端が
所定の位置まで給送されるか否か、また該記録媒体の後
端が前記所定位置を通過したか否か等も合わせて検出可
能である。
【0039】このように、一つのセンサを設けること
で、記録装置に使用する被記録媒体の有無の判別、種類
の判別、更に有効記録幅の検出などが可能となり、装置
の簡素化・小型化・コスト低下を達成でき、コストパフ
ォーマンスを向上させることが可能となる。
【0040】なお、本実施例のインクジェットプリンタ
は空気流を利用してインクの吐出を行うエアロジェット
方式のプリンタであってもよいが、バブルジェット方式
と呼ばれる以下にその原理を説明する方式であってもよ
い。
【0041】[バブルジェットの説明]図16は記録手
段を構成する記録ヘツド2の分解構成説明図であり、図
17(a)〜(g)はバブルジエツト記録原理の説明図
である。尚、その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,
740,796号明細書に開示されている。
【0042】図16に於いて、209aはヒータボード
であり、シリコン基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)
209b、これに電力を供給するアルミニウム等の電極
209cとが成膜されて配設されている。このヒータボ
ード209aに対して、記録用液体の液路(ノズル)2
09dを仕切るための隔壁を有する天板209eを接着
することにより構成されている。また装置の所定位置に
は前記記録ヘツド209にインクを供給するためのイン
クカートリッジが交換可能に取り付けられている。
【0043】前記インクカートリッジから導管を介して
供給されたインクは、天板209eに設けられた供給口
209fより記録ヘツド209内の共通液室209gに
充填され、この共通液出力209gより各ノズル209
d内に導かれる。これらのノズル209dにはインク吐
出口209hが形成されており、また前記吐出口209
hは前記記録ヘツド209の記録シートに対向してシー
ト搬送方向に所定ピツチで形成されている。
【0044】この実施例では前記構成の記録ヘツド2が
往復移動可能なキヤリツジに搭載され、キヤリツジの移
動に同期して前記記録ヘツド2からインクを吐出、飛翔
させて記録を行うものである。
【0045】ここで前記バブルジエツト記録方式に於け
るインク飛翔原理を図17(a)〜(g)を参照して説
明する。定常状態では図17(a)に示すように、ノズ
ル209d内に充填されているインク40は吐出口面で
表面張力と外圧が平衡している。この状態でインク40
を飛翔せさる場合には、ノズル209d内の電気熱変換
体209dに通電し、そのノズル209d内のインクに
核沸騰を越えて急速な温度上昇を生じさせる。すると、
図17(b)に示すように、電気熱変換体209bに隣
接したインクが加熱されて微小気泡(バブル)を生じ、
該加熱部分のインクが気化して膜沸騰を生じ、図17
(c)に示すように前記気泡41が急速に成長する。
【0046】前記気泡41が図17(d)に示す如く最
大に成長すると、ノズル209d内の吐出口からインク
液滴42が押し出される。そして電気熱変換体209b
への通電を終了すると、図17(e)に示すように、成
長した気泡41はノズル209d内のインク40により
冷却されて収縮し、この気泡の成長、収縮によつてイン
ク液滴が吐出口から飛翔する。更に図17(f)に示す
ように電気熱変換体209b面にインクが接触して急激
に冷却され、気泡41は消滅するか又は殆ど無視し得る
程度の体積に収縮する。そして前記気泡41が収縮する
と、図17(g)に示すようにノズル209d内には毛
細管現象によつて共通液室209gからインクが供給さ
れ、次の通電に備えるものである。
【0047】従つて、このような記録ヘツドを搭載した
キヤリツジを往復移動させると共に、この移動と同期さ
せて画信号に応じて前記電気熱変換体209bに通電す
ることによつて記録シートにインク像が記録される。
【0048】なお、記録手段の構成としては、上述の吐
出口・液路・電気熱変換体の組合せの他に、熱作用部が
屈曲する領域に配置されている米国特許第4,558,
333号明細書,特開昭59−123670号公報等に
開示されているものも採用することが出来る。
【0049】また前述した記録手段は、記録装置に装着
したインクカートリッジから記録ヘツドへインクを供給
するようにしてもよく、また記録ヘツド内にインク収容
室を設け、該インク収容室のインクが無くなつた場合に
は記録ヘツドを交換するようにした交換可能型の記録ヘ
ツドを用いるようにしても良い。
【0050】バブルジェット方式の動作原理は以上のよ
うなものである。
【0051】なお、本実施例では、記録手段の記録ヘツ
ドをインクジエツト法により記録を行う記録ヘツドとし
たが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば感
熱法や熱転写法、ワイヤドツト記録法、或は静電記録法
などにより記録を行う記録ヘツドであつてもよいことは
もちろんである。
【0052】また、記録装置はプリンタとは限らず、フ
ァクシミリ装置や複写機等でも本発明を適用することが
できる。
【0053】
【発明の効果】上記説明した様に本発明の記録装置は、
記録媒体として用いられている媒体の幅と材質、加えて
記録媒体の有無を簡単な構成で検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である記録装置の記録部の構成
概要図
【図2】
【図3】実施例のインクジェットプリンタの構造図
【図4】実施例のプリンタの制御部のブロック図
【図5】実施例の反射型光センサを説明する図
【図6】センサ回路の図
【図7】乱反射媒体を説明する図
【図8】実施例によりセンサを傾けて取り付けた様子を
示す図
【図9】記録媒体の種類と検出出力の関係を示す図
【図10】記録媒体としてミラーを使用した時の検出出
力特性図
【図11】記録媒体としてOHPシートを使用した場合
の検出出力特性図
【図12】記録媒体としてコート紙を使用したの場合の
検出出力特性図
【図13】センサと記録媒体との相対的位置関係を変化
させる測定ジグを説明する図
【図14】センサの指向特性を説明する図
【図15】実施例による各記録媒体についての検出出力
特性比較図
【図16】バブルジェットプリンタの記録ヘッドの構造
【図17】バブルジェットプリンタの動作の原理図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の記録位置におかれた媒体に所定の
    記録方式で記録を行う記録装置であって、 光を発生し所定の検出位置を照射する発光手段と、 前記発光手段で発生され前記検出位置において正反射さ
    れた光を受光せず、乱反射された光を受光するよう配置
    された、受光した光の強さを検出する検出手段と、 該検出手段により検出された光の強さから前記検出位置
    における記録媒体の有無及び種類を認識する認識手段
    と、 を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記発光手段で光を照射され、該光の反
    射光が前記検出手段で検出されるよう配置された反射手
    段を備え、 前記認識手段は該反射手段による反射光の強さと前記検
    出位置における反射光の強さとを比較して前記検出位置
    での記録媒体の有無及び種類を認識することを特徴とす
    る請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段と前記反射手段と前記検出
    手段との投受光の関係が正反射に近づくように、該反射
    手段を配置することを特徴とする請求項2記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記発光手段と前記検出手段との位置関
    係を保ったまま、前記検出位置を前記記録位置に沿って
    移動することにより、前記記録媒体の有無及び前記記録
    媒体の幅を認識することを特徴とする請求項1記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体は、インクジェットプリン
    タ用記録用紙とOHP(オーバーヘッドプロジェクト)
    用シートと厚紙とを含むことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録方式は、インクを吐出して記録
    を行うインクジエツト方式であることを特徴とする請求
    項第1項乃至第5項記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクジェット方式はヘツドが気泡
    の成長によりインクを吐出させて記録を行うバブルジエ
    ツト方式であることを特徴とする請求項6記載の記録装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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