JPH05329847A - ガスケット - Google Patents
ガスケットInfo
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- JPH05329847A JPH05329847A JP13932792A JP13932792A JPH05329847A JP H05329847 A JPH05329847 A JP H05329847A JP 13932792 A JP13932792 A JP 13932792A JP 13932792 A JP13932792 A JP 13932792A JP H05329847 A JPH05329847 A JP H05329847A
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- JP
- Japan
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- gasket
- resin
- tube
- resin plate
- thickness
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】樹脂製チューブの内部に線状物が存在すること
を特徴とする、樹脂板製造用ガスケット。 【効果】本発明により提供されるガスケットにより、板
厚精度の優れた樹脂板を製造することができる。
を特徴とする、樹脂板製造用ガスケット。 【効果】本発明により提供されるガスケットにより、板
厚精度の優れた樹脂板を製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂板をキャスト重合
により製造するためのガスケットに関するものである。
により製造するためのガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に樹脂板を製造するには、2
枚のガラス板と可撓性を有するガスケットでセルを形成
し、その中に重合用モノマあるいはシロップを注入して
重合させ、脱枠離型によって樹脂板を製造するセルキャ
スト重合法、および、相対するベルト面が同方向へ同一
速度で走行するように配置した2個のエンドレスベルト
(以下ベルトと称する)の相対するベルト面と、それら
の両側辺部で、ベルト面に挟まれた状態で走行する連続
したガスケットとで囲まれた空間に、その一端よりモノ
マあるいはシロップを供給し、ベルトの走行と共に重合
させその他端より樹脂板を取り出す連続キャスト重合法
が知られている。
枚のガラス板と可撓性を有するガスケットでセルを形成
し、その中に重合用モノマあるいはシロップを注入して
重合させ、脱枠離型によって樹脂板を製造するセルキャ
スト重合法、および、相対するベルト面が同方向へ同一
速度で走行するように配置した2個のエンドレスベルト
(以下ベルトと称する)の相対するベルト面と、それら
の両側辺部で、ベルト面に挟まれた状態で走行する連続
したガスケットとで囲まれた空間に、その一端よりモノ
マあるいはシロップを供給し、ベルトの走行と共に重合
させその他端より樹脂板を取り出す連続キャスト重合法
が知られている。
【0003】キャスト重合によって製造された樹脂板
は、ガラス同様に美麗な表面を有し、その外観の美しさ
と合成樹脂の好ましい物性が合まって、産業用から家庭
用雑貨に至るあらゆる分野に広く使用されている。
は、ガラス同様に美麗な表面を有し、その外観の美しさ
と合成樹脂の好ましい物性が合まって、産業用から家庭
用雑貨に至るあらゆる分野に広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、液晶ディスプレ
イ用基板、表示装置用光学フィルター等の光学素子用材
料としてプラスチック材料の需要が拡大されるに伴い、
樹脂板にも高い板厚精度が要求されるようになってき
た。
イ用基板、表示装置用光学フィルター等の光学素子用材
料としてプラスチック材料の需要が拡大されるに伴い、
樹脂板にも高い板厚精度が要求されるようになってき
た。
【0005】しかしながら、現在工業的に行われている
キャスト重合においては、軟質樹脂からなるガスケット
を使用しているため、例えば締め具の力、熱等でガスケ
ットが変形し、製造される樹脂板の板厚が所望の板厚に
ならないという問題があった。
キャスト重合においては、軟質樹脂からなるガスケット
を使用しているため、例えば締め具の力、熱等でガスケ
ットが変形し、製造される樹脂板の板厚が所望の板厚に
ならないという問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決しようとするもの
であり、上記用途に使用可能な、板厚精度の優れた樹脂
板を製造することができるガスケットを提供することを
目的とする。
であり、上記用途に使用可能な、板厚精度の優れた樹脂
板を製造することができるガスケットを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の構成を有する。
するために以下の構成を有する。
【0008】「樹脂製チューブの内部に線状物が存在す
ることを特徴とする、樹脂板製造用ガスケット。」本発
明により提供されるガスケットは従来のものとは異な
り、樹脂製チューブと線状物から成る。そのため、例え
ば締め具の力、熱等で樹脂製チューブが変形しても、内
部の線状物は形態を保持するため、板厚精度の優れた樹
脂板を製造することができる。また、内部の線状物の径
を変化させるだけで、容易に製造する樹脂板の板厚を変
化させることができる。さらに、樹脂製チューブが変形
することにより、線状物単独では得ることができないモ
ノマのシール性を得ることができる。
ることを特徴とする、樹脂板製造用ガスケット。」本発
明により提供されるガスケットは従来のものとは異な
り、樹脂製チューブと線状物から成る。そのため、例え
ば締め具の力、熱等で樹脂製チューブが変形しても、内
部の線状物は形態を保持するため、板厚精度の優れた樹
脂板を製造することができる。また、内部の線状物の径
を変化させるだけで、容易に製造する樹脂板の板厚を変
化させることができる。さらに、樹脂製チューブが変形
することにより、線状物単独では得ることができないモ
ノマのシール性を得ることができる。
【0009】本発明により提供されるガスケットの作成
方法は、特に限定されない。具体例としては、樹脂製チ
ューブの内部に線状物を挿入する方法、電線被覆装置等
を使用し線状物を被覆する方法、あるいは、多層押出成
型装置を使用し多層ガスケットを作成する方法等が挙げ
られる。
方法は、特に限定されない。具体例としては、樹脂製チ
ューブの内部に線状物を挿入する方法、電線被覆装置等
を使用し線状物を被覆する方法、あるいは、多層押出成
型装置を使用し多層ガスケットを作成する方法等が挙げ
られる。
【0010】本発明において使用されるチューブの材質
としては、従来からガスケットとして使用されている各
種の公知の材質が使用可能であり、特に限定されるもの
ではないが、モノマのシール性の面から可撓性を有して
いることが好ましく、また重合温度が高温であることか
ら、耐熱性が高いことが好ましい。具体例としては、一
般軟質塩化ビニル、耐熱軟質塩化ビニル、ネオプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ポリエチレンな
どのポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリアミ
ド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリ
エチレン系エラストマー等が挙げられる。
としては、従来からガスケットとして使用されている各
種の公知の材質が使用可能であり、特に限定されるもの
ではないが、モノマのシール性の面から可撓性を有して
いることが好ましく、また重合温度が高温であることか
ら、耐熱性が高いことが好ましい。具体例としては、一
般軟質塩化ビニル、耐熱軟質塩化ビニル、ネオプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ポリエチレンな
どのポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリアミ
ド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリ
エチレン系エラストマー等が挙げられる。
【0011】本発明において使用される線状物の形状と
しては、単糸(モノフィラメント)あるいはマルチフィ
ラメントのどちらでも良く、必要に応じて使い分けるこ
とができる。また、本発明により提供されるガスケット
の効果を発揮するには、内部に存在する物質として、線
状物が最も好ましく使用されるが、線状物の切断品、球
状物、粒状物、微粒子等も好ましく使用され、本発明に
おいては、これらについても線状物に含まれる。
しては、単糸(モノフィラメント)あるいはマルチフィ
ラメントのどちらでも良く、必要に応じて使い分けるこ
とができる。また、本発明により提供されるガスケット
の効果を発揮するには、内部に存在する物質として、線
状物が最も好ましく使用されるが、線状物の切断品、球
状物、粒状物、微粒子等も好ましく使用され、本発明に
おいては、これらについても線状物に含まれる。
【0012】本発明において使用される線状物の材質と
しては、特に限定されるものではないが、金属製あるい
は樹脂製のものが好ましく用いられる。金属製線状物の
材質は、特に限定されるものではない。具体例として
は、鉄、ピアノ線、銅、アルミニウム、鉛、ステンレス
鋼、形状記憶合金、および各種合金等が挙げられる。金
属製線状物を使用した場合には、金属の形態保持性によ
って、ガスケットの形状を自由に変化させることができ
る。また、樹脂線状物の材質は、チューブに使用される
材質と同一でも異種でも良く、特に限定されるものでは
ないが、融点が重合時の最高温度より高いことが好まし
い。具体例としては、ナイロン、ポリアセタール、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリアリレート、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリスチレン等が挙げられる。
しては、特に限定されるものではないが、金属製あるい
は樹脂製のものが好ましく用いられる。金属製線状物の
材質は、特に限定されるものではない。具体例として
は、鉄、ピアノ線、銅、アルミニウム、鉛、ステンレス
鋼、形状記憶合金、および各種合金等が挙げられる。金
属製線状物を使用した場合には、金属の形態保持性によ
って、ガスケットの形状を自由に変化させることができ
る。また、樹脂線状物の材質は、チューブに使用される
材質と同一でも異種でも良く、特に限定されるものでは
ないが、融点が重合時の最高温度より高いことが好まし
い。具体例としては、ナイロン、ポリアセタール、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリアリレート、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリスチレン等が挙げられる。
【0013】本発明により提供されるガスケットの形状
としては図1に示す通り、チューブ1の内部と線状物2
の間に空隙が存在するもの、あるいは図2に示す通り、
チューブ1の内部と線状物2の間に空隙が存在しないも
のがある。前者の形状の場合には、チューブおよび高価
なチューブ製造用口金を、製造する樹脂板の種類に対応
させて多種類用意することなく、1種類のチューブによ
って多種類の樹脂板を製造することができる。
としては図1に示す通り、チューブ1の内部と線状物2
の間に空隙が存在するもの、あるいは図2に示す通り、
チューブ1の内部と線状物2の間に空隙が存在しないも
のがある。前者の形状の場合には、チューブおよび高価
なチューブ製造用口金を、製造する樹脂板の種類に対応
させて多種類用意することなく、1種類のチューブによ
って多種類の樹脂板を製造することができる。
【0014】本発明により提供されるガスケットの径
は、製造する樹脂板のサイズ、樹脂の種類等により異な
るため一概には言えないが、(チューブの肉厚)×2+
(線状物の直径)が、製造する樹脂板の板厚の100〜
200%であることが好ましい。
は、製造する樹脂板のサイズ、樹脂の種類等により異な
るため一概には言えないが、(チューブの肉厚)×2+
(線状物の直径)が、製造する樹脂板の板厚の100〜
200%であることが好ましい。
【0015】本発明のガスケットを用いて成形される樹
脂板としては、重合性化合物が用いられるが、一般にバ
ルク重合しうる化合物であればすべて使用される。その
具体例としては、アクリル酸またはメタクリル酸、ある
いはそれらと脂肪族、芳香族または脂環族アルコールと
のエステル類、ヒドロキシアルキルエステル類等のアク
リル系モノマ、スチレン、α−メチルスチレン、クロロ
スチレン等のスチレン系モノマ、無水マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸等のα,β−不飽和カルボン酸、ア
クリロニトリル、酢酸ビニル等の不飽和モノマ等が挙げ
られる。その他、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等も好ま
しく使用される。
脂板としては、重合性化合物が用いられるが、一般にバ
ルク重合しうる化合物であればすべて使用される。その
具体例としては、アクリル酸またはメタクリル酸、ある
いはそれらと脂肪族、芳香族または脂環族アルコールと
のエステル類、ヒドロキシアルキルエステル類等のアク
リル系モノマ、スチレン、α−メチルスチレン、クロロ
スチレン等のスチレン系モノマ、無水マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸等のα,β−不飽和カルボン酸、ア
クリロニトリル、酢酸ビニル等の不飽和モノマ等が挙げ
られる。その他、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等も好ま
しく使用される。
【0016】前記の化合物は、1種あるいは2種以上の
混合物として使用される。また、必要に応じてジビニル
ベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等の多
官能化合物等も併用することができる。
混合物として使用される。また、必要に応じてジビニル
ベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等の多
官能化合物等も併用することができる。
【0017】また、耐熱性、機械的強度等を向上させる
には、一般式(I)で表される単量体を20〜98重量
%含有する組成物を共重合することが好ましい。
には、一般式(I)で表される単量体を20〜98重量
%含有する組成物を共重合することが好ましい。
【0018】
【化1】 (式中、Rは水素および炭素数1〜20の炭化水素基か
ら選ばれる置換基を表す。R1 、R2 は水素、メチル基
およびエチル基から選ばれる置換基を表す。)上記一般
式(I)で表されるマレイミド系単量体について説明す
る。
ら選ばれる置換基を表す。R1 、R2 は水素、メチル基
およびエチル基から選ばれる置換基を表す。)上記一般
式(I)で表されるマレイミド系単量体について説明す
る。
【0019】R1 とR2 については、それぞれが同種で
あっても、異種であってもよい。
あっても、異種であってもよい。
【0020】Rが炭化水素基である場合、具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、オクチル基、オ
クタデシル基等の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、
sec-ブチル基、tert- ブチル基、イソペンチル基等の分
枝状アルキル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキ
シル基等の脂環式炭化水素基、フェニル基、メチルフェ
ニル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等の
アラルキル基等の各種の例を挙げることができる。
は、メチル基、エチル基、プロピル基、オクチル基、オ
クタデシル基等の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、
sec-ブチル基、tert- ブチル基、イソペンチル基等の分
枝状アルキル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキ
シル基等の脂環式炭化水素基、フェニル基、メチルフェ
ニル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等の
アラルキル基等の各種の例を挙げることができる。
【0021】さらに、R、R1 およびR2 は、フッ素、
塩素、臭素などのハロゲノ基、シアノ基、カルボキシル
基、スルホン酸基、ニトロ基、ヒドロキシ基、アルコキ
シ基などの各種置換基で置換されたものであってもよ
い。
塩素、臭素などのハロゲノ基、シアノ基、カルボキシル
基、スルホン酸基、ニトロ基、ヒドロキシ基、アルコキ
シ基などの各種置換基で置換されたものであってもよ
い。
【0022】一般式(I)で示される化合物の具体例と
しては、N-メチルマレイミド、N-ブチルマレイミド、N-
フェニルマレイミド、N-o-メチルフェニルマレイミド、
N-m-メチルフェニルマレイミド、N-p-メチルフェニルマ
レイミド、N-o-ヒドロキシフェニルマレイミド、N-m-ヒ
ドロキシフェニルマレイミド、N-p-ヒドロキシフェニル
マレイミド、N-o-メトキシフェニルマレイミド、N-m-メ
トキシフェニルマレイミド、N-p-メトキシフェニルマレ
イミド、N-o-クロロフェニルマレイミド、N-m-クロロフ
ェニルマレイミド、N-p-クロロフェニルマレイミド、N-
o-カルボキシフェニルマレイミド、N-p-カルボキシフェ
ニルマレイミド、N-p-ニトロフェニルマレイミド、N-エ
チルマレイミド、N-シクロヘキシルマレイミド、N-イソ
プロピルマレイミド等が挙げられる。
しては、N-メチルマレイミド、N-ブチルマレイミド、N-
フェニルマレイミド、N-o-メチルフェニルマレイミド、
N-m-メチルフェニルマレイミド、N-p-メチルフェニルマ
レイミド、N-o-ヒドロキシフェニルマレイミド、N-m-ヒ
ドロキシフェニルマレイミド、N-p-ヒドロキシフェニル
マレイミド、N-o-メトキシフェニルマレイミド、N-m-メ
トキシフェニルマレイミド、N-p-メトキシフェニルマレ
イミド、N-o-クロロフェニルマレイミド、N-m-クロロフ
ェニルマレイミド、N-p-クロロフェニルマレイミド、N-
o-カルボキシフェニルマレイミド、N-p-カルボキシフェ
ニルマレイミド、N-p-ニトロフェニルマレイミド、N-エ
チルマレイミド、N-シクロヘキシルマレイミド、N-イソ
プロピルマレイミド等が挙げられる。
【0023】これらの単量体は、1種あるいは2種以上
の混合物として使用してもよい。また、かかるマレイミ
ド化合物の中でも、黄変度の低下、耐候性の点からは、
特にアルキルマレイミド、シクロアルキルマレイミドが
好ましく、特に、N-イソプロピルマレイミド、N-シクロ
ヘキシルマレイミドが好ましい。さらには、キャスト重
合時のモノマ溶液の調製の容易さ、および前記特性を満
足させ得るという点から、N-イソプロピルマレイミドと
N-シクロヘキシルマレイミド等のN-アルキルマレイミド
とN-脂環式アルキルマレイミドの併用が最も好ましい。
併用時のN-アルキルマレイミドとN-脂環式アルキルマレ
イミドの比率は、実験的に定められるべきものである
が、通常は併用の効果を発現させるためには、N-アルキ
ルマレイミド100重量部に対して、N-脂環式アルキル
マレイミドを10重量部から500重量部の範囲で使用
することが好ましい。
の混合物として使用してもよい。また、かかるマレイミ
ド化合物の中でも、黄変度の低下、耐候性の点からは、
特にアルキルマレイミド、シクロアルキルマレイミドが
好ましく、特に、N-イソプロピルマレイミド、N-シクロ
ヘキシルマレイミドが好ましい。さらには、キャスト重
合時のモノマ溶液の調製の容易さ、および前記特性を満
足させ得るという点から、N-イソプロピルマレイミドと
N-シクロヘキシルマレイミド等のN-アルキルマレイミド
とN-脂環式アルキルマレイミドの併用が最も好ましい。
併用時のN-アルキルマレイミドとN-脂環式アルキルマレ
イミドの比率は、実験的に定められるべきものである
が、通常は併用の効果を発現させるためには、N-アルキ
ルマレイミド100重量部に対して、N-脂環式アルキル
マレイミドを10重量部から500重量部の範囲で使用
することが好ましい。
【0024】使用される重合開始剤としては、例えばア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロ
イルパーオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キシド、イソプロピルパーオキシジカーボネート、イソ
ブチルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオキ
シド、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシド
等のラジカル開始剤を使用することができる。
ゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロ
イルパーオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キシド、イソプロピルパーオキシジカーボネート、イソ
ブチルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオキ
シド、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシド
等のラジカル開始剤を使用することができる。
【0025】また、酸化還元系の重合開始剤、例えばパ
ーオキシドとアミン類の組合せを使用することもでき
る。これらの重合開始剤は、単独のみならず、2種以上
を混合しても使用できる。
ーオキシドとアミン類の組合せを使用することもでき
る。これらの重合開始剤は、単独のみならず、2種以上
を混合しても使用できる。
【0026】本発明のガスケットを用いて製造された樹
脂板は、種々の用途において用いられるが、中でも、樹
脂板に高い板厚精度が要求される液晶ディスプレイ用基
板、表示装置用光学フィルターなどの光学素子用材料と
して好適に用いられる。
脂板は、種々の用途において用いられるが、中でも、樹
脂板に高い板厚精度が要求される液晶ディスプレイ用基
板、表示装置用光学フィルターなどの光学素子用材料と
して好適に用いられる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0028】実施例において使用される板厚は、JIS
K6911に規定された方法に基いて、(株)ミツト
ヨ社製接触式ダイヤルゲージIDA−112Mにより測
定したものである。また、最大板厚と最小板厚の差の1
/2を板厚ムラと定義した。 実施例1 外径3.0mm、内径2.5mmの軟質塩化ビニル製チ
ューブの内部に、直径1.0mmのステンレス製針金を
入れ、ガスケットを作成した。次にこのガスケットと、
大きさ350×350mm、厚さ5mmのガラス板によ
りセルを形成し、この中に重合開始剤としてアゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.06重量部を
溶解させた、メチルメタクリレ−トの部分重合体(粘度
100センチポイズ、重合率10%)を注入し、80℃
で60分間、130℃で30分間重合させ、樹脂板を得
た。得られた樹脂板の板厚および板厚ムラを表1に示し
た。ガスケットはモノマのシール性が良く、モノマ漏れ
は生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.281m
mであった。また、板厚ムラは37μmと小さかった。
K6911に規定された方法に基いて、(株)ミツト
ヨ社製接触式ダイヤルゲージIDA−112Mにより測
定したものである。また、最大板厚と最小板厚の差の1
/2を板厚ムラと定義した。 実施例1 外径3.0mm、内径2.5mmの軟質塩化ビニル製チ
ューブの内部に、直径1.0mmのステンレス製針金を
入れ、ガスケットを作成した。次にこのガスケットと、
大きさ350×350mm、厚さ5mmのガラス板によ
りセルを形成し、この中に重合開始剤としてアゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.06重量部を
溶解させた、メチルメタクリレ−トの部分重合体(粘度
100センチポイズ、重合率10%)を注入し、80℃
で60分間、130℃で30分間重合させ、樹脂板を得
た。得られた樹脂板の板厚および板厚ムラを表1に示し
た。ガスケットはモノマのシール性が良く、モノマ漏れ
は生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.281m
mであった。また、板厚ムラは37μmと小さかった。
【0029】実施例2 実施例1において、直径1.5mmのステンレス製針金
を使用した以外は、実施例1と同様にセルキャスト重合
を行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚および板
厚ムラを表1に示した。
を使用した以外は、実施例1と同様にセルキャスト重合
を行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚および板
厚ムラを表1に示した。
【0030】ガスケットはモノマのシール性が良く、モ
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.
778mmであった。また、板厚ムラは41μmと小さ
かった。
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.
778mmであった。また、板厚ムラは41μmと小さ
かった。
【0031】実施例3 電線被覆装置を使用し、クロスヘッドダイにより直径
2.5mmのステンレス製針金を軟質塩化ビニルで肉厚
0.25mm被覆し、ガスケットを作成した。そのガス
ケットを使用した以外は実施例1と同様にセルキャスト
重合を行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚およ
び板厚ムラを表1に示した。
2.5mmのステンレス製針金を軟質塩化ビニルで肉厚
0.25mm被覆し、ガスケットを作成した。そのガス
ケットを使用した以外は実施例1と同様にセルキャスト
重合を行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚およ
び板厚ムラを表1に示した。
【0032】ガスケットはモノマのシール性が良く、モ
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は2.
647mmであった。また、板厚ムラは42μmと小さ
かった。
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は2.
647mmであった。また、板厚ムラは42μmと小さ
かった。
【0033】実施例4 実施例1において、直径1.0mmのナイロン66製線
状物を使用した以外は、実施例1と同様にセルキャスト
重合を行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚およ
び板厚ムラを表1に示した。
状物を使用した以外は、実施例1と同様にセルキャスト
重合を行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚およ
び板厚ムラを表1に示した。
【0034】ガスケットはモノマのシール性が良く、モ
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.
263mmであった。また、板厚ムラは39μmと小さ
かった。
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.
263mmであった。また、板厚ムラは39μmと小さ
かった。
【0035】実施例5 多層押出成型装置を使用し、内層が直径2.5mmのナ
イロン66製線状物、外層が肉厚0.25mmの軟質塩
化ビニルであるガスケットを作成した。そのガスケット
を使用した以外は実施例1と同様にセルキャスト重合を
行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚および板厚
ムラを表1に示した。
イロン66製線状物、外層が肉厚0.25mmの軟質塩
化ビニルであるガスケットを作成した。そのガスケット
を使用した以外は実施例1と同様にセルキャスト重合を
行い、樹脂板を得た。得られた樹脂板の板厚および板厚
ムラを表1に示した。
【0036】ガスケットはモノマのシール性が良く、モ
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は2.
608mmであった。また、板厚ムラは46μmと小さ
かった。
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は2.
608mmであった。また、板厚ムラは46μmと小さ
かった。
【0037】実施例6 外径3.0mm、内径2.5mmの軟質塩化ビニル製チ
ューブの内部に、直径1.0mmのステンレス製針金を
入れ、ガスケットを作成した。次にこのガスケットと、
大きさ350×350mm、厚さ5mmのガラス板によ
りセルを形成し、この中にN−イソプロピルマレイミド
26.5g、スチレン18.5g、ジビニルベンゼン
5.0g、アゾビスイソブチロニトリル0.05gを混
合、溶解させたモノマ混合物を注入し、70℃で8時
間、100℃で1時間重合させ、樹脂板を得た。得られ
た樹脂板の板厚および板厚ムラを表1に示した。
ューブの内部に、直径1.0mmのステンレス製針金を
入れ、ガスケットを作成した。次にこのガスケットと、
大きさ350×350mm、厚さ5mmのガラス板によ
りセルを形成し、この中にN−イソプロピルマレイミド
26.5g、スチレン18.5g、ジビニルベンゼン
5.0g、アゾビスイソブチロニトリル0.05gを混
合、溶解させたモノマ混合物を注入し、70℃で8時
間、100℃で1時間重合させ、樹脂板を得た。得られ
た樹脂板の板厚および板厚ムラを表1に示した。
【0038】ガスケットはモノマのシール性が良く、モ
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.
312mmであった。また、板厚ムラは35μmと小さ
かった。
ノマ漏れは生じなかった。得られた樹脂板の板厚は1.
312mmであった。また、板厚ムラは35μmと小さ
かった。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明により提供されるガスケットによ
り、板厚精度の優れた樹脂板を製造することができる。
り、板厚精度の優れた樹脂板を製造することができる。
【図1】チューブの内部と線状物の間に空隙が存在する
場合のガスケットの断面図を示す。
場合のガスケットの断面図を示す。
【図2】チューブの内部と線状物の間に空隙が存在しな
い場合のガスケットの断面図を示す。
い場合のガスケットの断面図を示す。
1 チューブ 2 線状物
Claims (5)
- 【請求項1】樹脂製チューブの内部に線状物が存在する
ことを特徴とする、樹脂板製造用ガスケット。 - 【請求項2】請求項1において、チューブの内部と線状
物の間に空隙が存在することを特徴とする、樹脂板製造
用ガスケット。 - 【請求項3】請求項1において、チューブの内部と線状
物の間に空隙が存在しないことを特徴とする、樹脂板製
造用ガスケット。 - 【請求項4】請求項1、2、3において線状物が、金属
製であることを特徴とする、樹脂板製造用ガスケット。 - 【請求項5】請求項1、2、3において線状物が、樹脂
製であることを特徴とする、樹脂板製造用ガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13932792A JPH05329847A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13932792A JPH05329847A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | ガスケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05329847A true JPH05329847A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15242736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13932792A Pending JPH05329847A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05329847A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001078978A3 (de) * | 2000-04-17 | 2002-03-14 | Caesar Stiftung | Bistabiler formgedächtnis-polymer-verbund |
US6750263B2 (en) | 1999-12-13 | 2004-06-15 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of porous cross-linked polymer |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13932792A patent/JPH05329847A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6750263B2 (en) | 1999-12-13 | 2004-06-15 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of porous cross-linked polymer |
WO2001078978A3 (de) * | 2000-04-17 | 2002-03-14 | Caesar Stiftung | Bistabiler formgedächtnis-polymer-verbund |
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