JPH0532909U - ガスコンロ用ガードプレート装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスコンロの幅寸法の相違に拘らず、そのガ
スコンロの左右の側面および後方側を見栄えよくガード
して油の飛散を防止する。 【構成】 Ｌ字状の左右のガードプレート１、２の後面
部1A、2Aの重ね合せ部、またはＬ字状の左右のガードプ
レート１、２の後面部1A、2A間に介在させた中間プレー
ト６とガードプレート１、２の後面部1A、2Aとの重ね合
せ部のクリップ４、４でもって挟持止着し、上記重ね合
せ部の範囲においてコンロガードの幅寸法を調整できる
ようになした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はガスコンロ用のガードプレート装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

調理時における油の飛散を防止するために、ガスコンロの側面と後面を囲繞す るようになしたコ字状のものや側面と後面に立設するようになしたＬ字状のガー ドプレートについては、従来から既に種々なものが知られ、殊にアルミシートを 加工して形成されたガードプレートが一般に広く使用されている。そしてこれら のガードプレートの多くは磁石片の吸着力によってガスコンロの側面や後面ある いは左右の後方コーナー部に立設してガスコンロの両側および後方への油の飛散 を防止している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが１枚のコ字状に形成したガードプレートにおいてはコ字状コーナー部 と、更に正面中央に縦折目線が形成され、これらの折目線に沿って折り曲げて陳 列あるいは搬送・保管するため、特にこの中央の縦折目線が使用時に折りぐせが つき使用し難い問題があり、かつコンロ幅に応じた調整も不可能である。更に３ つ折りでは何れにおいても嵩さ高いという難点があった。又２枚のＬ字状ガード プレートを用いた場合にはガスコンロの後部側の不足両側に油が飛散ることにな る。また仮に２枚のガードプレートでその端部において重ね合せることによって 隙間のない状態となすことができるが、ガードプレートをＬ字状に成形したとき の曲げぐせが左右のガードプレートに残留し、左右の端部が相互に接触した見栄 えのよい状態に重ね合せることは至難であり、ときには左右のガードプレートの 端部が内側と外側に開いて揺れ動き、見苦しい状態となる。かかる状態は左右の ガードプレートの端部をそれぞれ重なり合う側に折り曲げることによって改善で きるが、折り曲げ過ぎると重ね合せ部に隙間が生じることになり、整然とした重 ね合せ状態となすことは極めて困難である。

【０００４】 本考案は上記した課題を解決することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は２枚のガードプレートの重ね合せ部を挟持可能な少なくとも２個のク リップをガードプレートとセットとして製品化することによって上記課題を解決 した。

【０００６】 即ち、本考案のガードプレート装置は、ガスコンロの少なくとも左右のコーナ ー部にＬ字状となして立設される２枚のガードプレートと、ガードプレートの重 ね合せ部をその上下において挟持する少なくとも２個のクリップとからなること を特徴としているものである。

【０００７】 本考案に適用する上記クリップの形状・構造については特に限定を要するもの ではないが、薄い鋼板をヘヤーピン状あるいは釣針状に形成し、折り返し部にガ ードプレートの巻き込み端縁の厚さの約２倍の円形空間を形成し、ガード板の巻 き込み端縁の内側部分において２枚のガードプレートを挟持する構造のものが好 ましい。そして左右のガードプレートのうちの一方のガードプレートのガスコン ロ後部に立設されるガード面部の端縁の上下縁に予め上記クリップを嵌着してお くとよい。

【０００８】

【作用】

クリップは２枚のガードプレートの重ね合せ部をその上下から挟持して整然と した重ね合せ部を形成するとともにガードプレートの自由端部の遊動をなくし、 立設姿勢を安定させる。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の実施例を示した図面について説明する。

【００１０】 「実施例１」 図１は包装する製品の状態を示す斜視図、そして図２は使用状 態を示す背面斜視図であって、１、２はガスコンロ３の後部コーナー部に立設す るＬ字状となる左右のガードプレート４、４はクリップである。

【００１１】 本考案によるガスコンロのガードプレート装置は、図１に示しているようにガ スコンロ３の左右のコーナー部にＬ字状をなして立設される２枚のガードプレー ト１、２と、ガードプレート１、２の重ね合せ部をその上下において挟持する少 なくとも２個のクリップ４、４とからなる。そして使用前の製品の状態において は、図１に示しているように左右のガードプレート１、２は後面部1A、2Aと側面 部1B、2Bがそれぞれ交互に折り重ねられ、後面部1A、2Aは重ね合せ部においてそ の両側からクリップ４、４によって挟持されている。

【００１２】 そして使用に際しては、まず左右のガードプレート１、２の側面部1B、2Bを起 立させてガードプレートをそれぞれＬ字状となし、しかるのちガスコンロ３の上 面に載せ、左右のガードプレート１、２を両側に拡げると、上記後面部1A、2Aの 重ね合せ部はクリップ４、４に規制されながら摺動し、左右のガードプレート１ 、２の両側面部1B、2Bの間隔をガスコンロ３の幅に調整して、例えば磁石片５、 ５の手段によって立設止着する。図２は本考案のガードプレートの使用状態を示 しているものである。

【００１３】 「実施例２」 ガスコンロ３のガードプレートを図３および図４に示している ように、Ｌ字状となる左右のガードプレート１、２の後面部1A、2Aの背面部また は前面部に中間プレート６を重ね合せ、この重ね合せ部分の左右および上下を４ 個のクリップ４、４でもって挟持してガードプレート装置となしている。

【００１４】 この実施例２によれば左右のガードプレート１、２をＬ字状となして両側に拡 げると、左右のガードプレート１、２はクリップ４、４に規制されながら中間プ レート６に沿って摺動し、図４に示しているようにガスコンロ３の幅寸法に調整 して立設することができる。 したがってこの実施例２におけるガードプレート装置は特に幅寸法の大きいガス コンロ３に有効となる。

【００１５】 上記した本考案のガードプレート装置に適用されるクリップ４は帯状の薄い鋼 板で形成され、その形状については特に限定を要するものではないが、図５に示 しているように、２枚のプレートの重ね合せ端縁部７、８が収容可能な空間９と 挿入開口10および柄部11を備えた釣針形状、あるいは図７に示しているような端 縁部７、８が収容可能な空間９および端部に挿入開口10を有する胴部12、12から なるヘアーピン状のものが望ましい。そして図５に示した釣針形状のクリップ４ の場合には図６に示しているように挿入開口10を一方の端縁部７または８のネッ クに当接したのち柄部11を上方あるいは下方に操作することによって容易に着脱 でき、またヘアーピン形状のクリップ４にあっては図示を省略しているが、挿入 開口10から挿入することによって装着でき、またクリップ４の弾力に抗して引抜 くことによって抜き取ることができる。

【００１６】

【考案の効果】

このように本考案によるガードプレート装置は、ガスコンロ３の左右のコーナ ー部にＬ字状をなして立設される２枚のガードプレート１、２と、この２枚のコ ーナー用のガードプレート１、２の後面部1A、2Aの重ね合せ部、またはガードプ レート１、２の後面部1A、2Aと中間プレート６との重ね合せ部をその上下におい てクリップ４、４でもって挟持してなるものであり、ガスコンロ３の後方側のガ ード面の幅を自由に調整できるから、ガスコンロ３の幅寸法に差異があっても都 合よく適合立設することができるとともにガードプレートの後面部1A、2Aの端部 が反り曲がることがなく、更に従来のコ字状のものでは正面中央に縦折目線が形 成されて、これが折れぐせになり使用しずらいものであったが、この種折れぐせ がなく、常時整った立設形態を保持することができる。また図１および図３に示 しているように搬送時や陳列時にコンパクトにセットすることができ包装状態も 頗る美麗となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のガードプレート装置の折り畳み状態を
示す斜視図

【図２】図１のガードプレート装置の使用状態を示す背
面斜視図

【図３】本考案の他の示す折り畳み状態の斜視図

【図４】図３のガードプレート装置の使用状態を示す背
面斜視図

【図５】クリップの一例を示す斜視図

【図６】図５のクリップの着脱要領を示す側面図

【図７】クリップの他の例を示す斜視図

【符号の説明】

１ コーナー用ガードプレート ２ コーナー用ガードプレート ３ ガスコンロ ４ クリップ ６ 中間プレート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスコンロの左右のコーナー部にＬ字状
   をなして立設される２枚のガードプレートと、ガスコン
   ロの後方側においてガードプレートの重ね合せ部をその
   上下において挟持する少なくとも２個のクリップとから
   なることを特徴とするガスコンロ用ガードプレート装
   置。
2. 【請求項２】 ガスコンロの少なくとも左右のコーナー
   部にＬ字状をなして立設される２枚のガードプレートと
   １枚の中間プレートとからなり、左右のコーナー用ガー
   ドプレートの後面側に上記中間プレートが重ね合せ部が
   上下においてそれぞれクリップでもって挟持されている
   ことを特徴とするガスコンロ用ガードプレート装置。