JPH05329053A - 誘導加熱式炊飯器 - Google Patents

誘導加熱式炊飯器

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JPH05329053A
JPH05329053A JP4144035A JP14403592A JPH05329053A JP H05329053 A JPH05329053 A JP H05329053A JP 4144035 A JP4144035 A JP 4144035A JP 14403592 A JP14403592 A JP 14403592A JP H05329053 A JPH05329053 A JP H05329053A
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rice
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induction heating
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Hironori Hamada
浩典 浜田
Haruo Ishikawa
春生 石川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘導コイルを加熱源とする誘導加熱式炊飯器
において、鍋の温度を検知するセンサを省略するととも
に、安全に炊飯を終了させることを目的とする。 【構成】 鍋3を構成する磁性材料のキュリー温度を炊
飯完了温度に対応させて設定し、誘導コイル4a,4b
への励磁電流の変化を検知して動作する制御装置を装備
し、炊飯終了と共に急激に減少する励磁電流により炊飯
プロセスを制御する制御回路を備えた誘導加熱式炊飯
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に家庭用に使用されか
つ誘導加熱を利用する電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気炊飯器は一般に加熱源として
電気ヒーター線を使用したものが永年使用されてきた
が、最近は加熱源として誘導加熱コイルを使用したもの
が製造され美味な炊飯が可能なこともあって多用される
に至っている。従来のこの種の誘導加熱コイルを使用し
た電気炊飯器の構成の例を図4を参照して説明する。
【0003】図4において、21は本体ケースで、上端
ヒンジ部31によって蓋30を開閉自在に装着してい
る。24は鍋で外側をステンレス等の磁性金属と内側を
アルミニューム等の熱伝導の良い材料の2層金属板で作
成し、本体ケース21の上端で取り付けられ、耐熱性プ
ラスチックで形成された保護枠22に着脱自在に収納さ
れている。29a,29bは誘導加熱コイルで、インバ
ータ23の出力により励磁され、鍋24の磁性金属層と
磁気結合して鍋24を加熱させるものである。26はセ
ンサで保護枠22に固定されたセンサケース28に保持
されたばね27によって、保護枠24の透孔32より鍋
24の底部に圧接している。25は側面加熱ヒーター
で、主として保温時の加熱をおこなうものである。鍋2
4に米と水を入れ電源スイッチ(図示せず)を入れる
と、インバータ23の出力が誘導加熱コイル29a及び
29bに印加され鍋24の底面及び底側面が発熱し、鍋
内側のアルミニューム層によって熱が伝播され炊飯が開
始される。炊飯のプロセスに応じた加熱の制御はセンサ
28により測定された温度信号をインバータ23に内装
された制御回路によっておこなうものである。炊飯が終
了すると、鍋の温度が急激に上昇するので、この温度信
号によりインバータ23の出力は制御回路によって停止
され、保温の状態に移行する。一般においしいご飯を炊
くためには良い器具を使って水加減と火加減を上手にす
ることが最も大切とされる。加熱方法を改良し鍋の温度
分布を良くして火加減をするための温度信号を正確に捉
えることで最良の火加減が可能になる。したがって鍋2
4の温度を安定して測定するためには保護枠22に透孔
を設けセンサ26を出没自在としてばね27によって鍋
24の底面に圧接することが不可欠であった。しかしこ
の構成ではセンサの上に異物が載ったり保護枠22の透
孔32とセンサの間に異物や水が侵入したりする不具合
があり基本的にはセンサと鍋は接触により熱伝導される
ためその誤差はさけられないという課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する従来の問題点は炊飯にさいし火加減をおこない、炊
飯終了にともない電源をoffする制御をおこなうた
め、鍋を収納する保護枠の底部や側面に透孔を設けセン
サを鍋に当接させ前記センサよりの信号をマイコンで演
算し炊飯のプロセスにしたがってインバータの出力を制
御してきた。したがって鍋を収納する保護枠に孔があ
き、ゴミや水が流入する危険があり数多くの設計対応が
必要であった。さらに鍋とセンサとの接触を確実にする
ため、センサをばね等で鍋に圧接し、支持装置について
も自由自在なセンサの動きを確保する必要があった。
【0005】またセンサと鍋の間に異物が介在するとき
は大きな誤差を生じ、ご飯を炊き損ねる問題点を有して
いた。本発明はかかる従来の問題点を解決することを目
的とし、上記センサを使用せず鍋の材料の温度一磁気特
性を利用して安定した炊飯を可能にしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するために、鍋の構成材料をキュリー温度をもつ材料
とし、前記キュリー温度をご飯の炊き上げ温度に合致さ
せ、炊飯プロセスにしたがい変化する誘導加熱コイルと
鍋との磁気結合の変化を検知し、炊飯制御をおこなう構
成としたものである。
【0007】
【作用】本発明の電気炊飯器は上記構成により炊飯をお
こなうもので、鍋を構成する磁性材料のキュリー温度を
ご飯の炊き上げ終了温度に設定してあるので、炊飯終了
と同時に鍋を構成する磁性材料の透磁率が急激に減少し
誘導加熱コイルとの磁気結合が急激に減少する変化を検
知し鍋とは非接触で鍋の温度を検知し電源をoffさせ
ることができるものである。
【0008】さらにまた制御回路が動作不良となっても
鍋の温度はキュリー温度以上には上昇せず極めて安全で
ある。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。図1において1は本体ケースで上端部に
上枠12を固着し蓋5がヒンジ部13により開閉自在に
装着されている。上枠12には耐熱性プラスチックで形
成された保護枠2がその上端で固着されている。鍋3は
前記保護枠2に着脱自在に収容される。4aは鍋底部加
熱用誘導コイルで鍋側底面加熱用誘導コイル4bと共に
インバータ部6に接続されている。8は鍋側面加熱ヒー
ターで前記保護枠2の側面上部に固着され鍋3を側面よ
り加熱する。9は蓋ヒーターで放熱板10に固着され、
内蓋11を介して鍋3の上面よりの加熱をおこなうもの
である。前記鍋2は磁性合金で形成し、この磁性材料の
キュリー温度を炊き上げ終了温度約140℃に調整して
ある。
【0010】図2を参照しながら本案炊飯器の回路構成
と動作を説明する。12は電源で、インバータ回路6が
接続されている。インバータ回路6は制御回路7により
その動作を制御され、誘導加熱コイル4a,bで鍋3を
誘導加熱する。インバータ回路6は、整流器66、フィ
ルター回路を構成するチョークコイル64と、平滑用コ
ンデンサ67,65、共振用コンデンサ63スイッチン
グ素子61、ダイオード62から構成している。71は
磁気結合検出手段で、インバータ6の出力が誘導加熱コ
イル4a,bに印加され磁気結合された鍋3を加熱し炊
飯をおこなうとき炊飯プロセスによって変化する鍋3の
温度に連動して変化する前記鍋3と誘導加熱コイル4
a,4bの磁気結合の変化を検出し制御回路7にこの信
号を送ってインバータ6の出力を制御するものである。
他方この磁気結合検出手段71よりの信号によって制御
回路7はリレー駆動手段72を作動させて側面ヒーター
8と蓋ヒーター9を前記炊飯プロセスにあわせて制御す
る。鍋3に米と水を入れ電源に接続し電源12スイッチ
14をONして炊飯を開始する。
【0011】炊飯は先ず浸水プロセスより始める。あら
かじめ制御回路7のコンピュータに記憶された炊飯プロ
セスに対応する加熱電力になるように制御回路7よりの
信号がインバータ6に送られインバータ6の出力は誘導
加熱コイル4a,bに印加され鍋3を加熱する。同時に
制御回路7はリレー駆動回路72にも信号を送り側面ヒ
ーター8蓋ヒーター9にも通電する。浸水プロセスの時
間が経過すると、制御回路7によりインバータ6の出力
を最大にし誘導コイル4a,bにより鍋3は最大電力で
加熱され炊飯する。
【0012】沸騰を続けたのち炊飯が終了すると鍋内の
水分は一部蒸発し大部分は、米に吸収され、鍋3の温度
は沸騰中の平衡温度より急に上昇する。鍋温度が鍋材料
のキュリー温度140℃に到達すると鍋材料は磁性を急
激に失い、誘導加熱コイル4a,bとの電磁結合が急激
に減少し誘導加熱コイル4a,bへの励磁電流も急速に
減少する。磁気結合検出手段71はこの変化を捉え信号
を制御回路7に送り制御回路はインバータ6の出力をo
ffさせ、あわせてリレー駆動手段72にも信号を送り
蓋ヒーター9,側面ヒーター8をoffさせ炊飯は終了
する。一般に磁性材料はその特性にヒステリシスを持つ
ので鍋材料がキュリー温度に到達し誘導コイル4a,b
への電力が低下して鍋の温度上昇がとまつても、直ちに
励磁電流が増加することはないので正確にスイッチof
fすることが可能である。
【0013】以上のように本実施例によれば、炊飯する
鍋の磁性材料のキュリー温度をご飯の炊き上げ終了温度
である140℃に設定してあるので、炊飯完了と同時に
鍋と誘導加熱コイルとの磁気結合は急速に低下する。こ
の変化を検知して加熱を制御するため鍋の温度を非接触
で測定することができ特別なセンサも装備する必要がな
い。したがって常に安定した炊飯が可能であり鍋を収納
する保護枠も底面や側面にセンサを設置するための孔を
設ける必要もなく構造が簡単で取り扱い易い炊飯器を提
供するものである。
【0014】上記実施例では鍋3を一層式のものとした
が、図3aに示すように、鍋3の内側をアルミニウム層
3aで、外側をキュリー温度が炊き上げ終了温度と等し
くなるように磁性材料層3bで構成し、しかも熱伝導性
を高めるために内側のアルミニウム層3aの厚さを磁性
材料層3bの厚さより厚くしたものでもよい。また、図
3bに示すように誘導加熱コイル4と対向する部分のみ
磁性材料層3bをアルミニウム層3aに形成してもよ
い。
【0015】
【発明の効果】以上実施例で説明したように、本発明の
電気炊飯器は炊飯する鍋の磁性材料のキュリー温度をご
飯の炊き上げ終了温度に設定し炊飯終了と共に急減に減
少する鍋と誘導加熱コイルとの磁気結合の変化を検知し
電源をoffする制御装置を設けたことにより特別なセ
ンサを必要とせず制御装置が故障しても、鍋温度はキュ
リー温度以上には上昇せず安全で正確な炊飯が可能とな
り炊飯器本体構成部品も大巾に減少させ単純化した優れ
た炊飯器を提供出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における炊飯器の要部破断側
面図
【図2】同炊飯器のブロック回路図
【図3】本発明の他の実施例を示す炊飯器の鍋の要部断
面図
【図4】従来例の誘導加熱式炊飯器の要部破断側面図
【符号の説明】
1 本体ケース 2 保護枠 3 鍋 4a 鍋底部加熱用誘導コイル 4b 鍋側底面加熱用誘導コイル 5 蓋 6 インバータ部 7 制御回路 8 側面ヒーター 9 蓋ヒーター 10 蓋放熱板 11 内蓋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯する鍋を着脱自在に収納する本体ケ
    ースと、上記本体ケースに内装した鍋加熱用誘導加熱コ
    イルと前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給するイン
    バータと、前記鍋の材料のキュリー温度を炊飯炊き上げ
    終了温度に設定し炊飯終了と共に減少する鍋と誘導加熱
    コイルとの磁気結合を検知し炊飯プロセスを制御する制
    御回路とを備えた誘導加熱式炊飯器。
  2. 【請求項2】 炊飯する鍋の材料を2層材とし内側の材
    料をアルミニューム等の熱伝導の良い材料とし外側の材
    料のうちすくなくとも誘導コイルと対向する部分をキュ
    リー温度をもつ磁性合金で構成し前記キュリー温度をご
    はんの炊き上げ終了温度に設定した請求項1記載の誘導
    加熱式炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1466503A4 (en) * 2001-12-14 2005-03-09 Clad Metals Llc APPARATUS FOR COOKING OR HEATING FOOD WITH SELF-REGULATING INDUCTOR PART
US8481891B2 (en) 2006-09-29 2013-07-09 Koninklijke Philips Electronics N.V. Induction ironing system
CN104833440A (zh) * 2015-06-10 2015-08-12 彭萍芳 电磁感应式锅具温度传感装置
JP2016093508A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 セブ ソシエテ アノニム 温度測定用磁気装置を装備した調理容器

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US7495196B2 (en) 2001-12-14 2009-02-24 All-Clad Metalcrafters Llc Food cooking or warming apparatus with self-regulating inductor
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CN104833440A (zh) * 2015-06-10 2015-08-12 彭萍芳 电磁感应式锅具温度传感装置

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