JPH05328583A - 課電状態監視機能付きケーブル接続部 - Google Patents

課電状態監視機能付きケーブル接続部

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JPH05328583A
JPH05328583A JP13356892A JP13356892A JPH05328583A JP H05328583 A JPH05328583 A JP H05328583A JP 13356892 A JP13356892 A JP 13356892A JP 13356892 A JP13356892 A JP 13356892A JP H05328583 A JPH05328583 A JP H05328583A
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JP
Japan
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voltage
layer
cable
cable connection
liquid crystal
Prior art date
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Pending
Application number
JP13356892A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Miyauchi
秀幸 宮内
Seiichiro Fukuyama
清一郎 福山
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力ケーブル線路の課電状態をケーブル接続
部で容易に確認することができる課電状態監視機能付き
ケーブル接続部を提供すること。 【構成】 電力ケーブル接続部に、電力ケーブル接続部
の補強絶縁層3の一部を使用して2層構造の静電容量C
1,C2を形成し、電力ケーブルに印加される電圧を2
層構造の静電容量C1,C2により分圧する。分圧され
た電圧は、例えば、液晶体からなる電圧表示手段20に
与えられ、電力ケーブルの課電状態が表示される。ケー
ブル接続部の補強絶縁層3の厚さ、および、絶縁テープ
層32の厚さを適当に調整することにより、上記分圧電
圧Vを決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送配電線路におけるケー
ブル接続部に関し、特に、電力ケーブル線路の課電状態
を容易に監視することができる課電状態監視機能付きケ
ーブル接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルの課電状態を確認するため
には、従来、変電所、配電所などに設置されたしゃ断器
あるいは断路器の動作状態を確認するか、あるいは、ケ
ーブルの両端末における電圧を確認するなどの直接的方
法が取られおり、電力ケーブル線路の途中でケーブルの
課電状態を確認することはできなかった。
【0003】このため、例えば、洞道内に多条に布設さ
れた各ケーブルのうち、どのケーブルが課電状態であ
り、また、どのケーブルが無課電状態であるかを容易に
確認することはできず、作業上の危険が大きかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の欠点を改善するためになされたものであって、電
力ケーブル線路の課電状態をケーブル接続部で容易に確
認することができる課電状態監視機能付きケーブル接続
部を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、電力ケーブル接続部
に、電力ケーブル接続部の補強絶縁層の一部を使用して
形成された2層構造の静電容量体と、2層構造の静電容
量体に誘起される電圧を表示する電圧表示手段とを設け
たものである。
【0006】そして、電力ケーブルに印加される電圧を
2層構造の静電容量により分圧し、分圧電圧を電圧表示
手段に加えることにより、電力ケーブルの課電状態を表
示する。本発明の請求項2の発明は、請求項1の発明に
おいて、電圧表示手段として液晶体を用いたものであ
る。
【0007】本発明の請求項3の発明は、請求項2の発
明において、液晶体として、プラスチック・フィルムで
サンドイッチ構造に形成された帯状の液晶体を用いたも
のである。
【0008】
【作用】請求項1の発明において、ケーブルが課電状態
にあるとき、2層構造の静電容量C1,C2(C1:高
圧側、C2:低圧側)により線路電圧V0 が分圧され、
2層構造の静電容量体には低圧電圧V={C1/(C1
+C2)}・(V0 /√3)が誘起する。
【0009】ケーブル接続部の補強絶縁層の厚さ、およ
び、静電容量C2を形成する絶縁層の厚さを適当に調整
することにより、上記低圧電圧Vを決定することがで
き、分圧比は1/500〜1/2000程度とするのが
妥当であり、低圧電圧は10〜100V程度とすること
ができる。この誘起電圧は電圧表示手段に与えられ、ケ
ーブルの課電状態が表示される。
【0010】請求項2の発明においては、電圧表示手段
として、液晶体を用いたので表示手段のための電源等を
用いることなく、簡単な手段により課電状態を表示する
ことができる。請求項3の発明においては、液晶体とし
て、プラスチック・フィルムでサンドイッチ構造に形成
された帯状の液晶体を用いたので、電圧表示手段をケー
ブル接続部の表面に簡単に取り付けることができ。
【0011】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す図であり、同
図は66kVCVケーブルの普通接続部における実施例
を示しており、同図(a)は全体構成図、同図(b)は
本発明の要部である同図(a)のA部分の拡大図であ
る。同図(a)において、1は導体接続管、2は半導電
性テープ層、3は絶縁テープ層、4はしゃへいテープ
層、5は保護テープ層、6は防水混和層、7は保護管、
8は防食層、9は防水テープ層、10は接地端子、11
はケーブル導体、12はケーブル内部半導電層、13は
ケーブル絶縁体、14はケーブル外部半導電層、15は
ケーブルしゃへい層、16はケーブル・シース、18は
ダウン・トランス、19はリード線、20は液晶体を示
す。
【0012】また、同図(b)において、同図(a)と
同一のものには、同一の符号が付されており、4はしゃ
へいテープ層、11はケーブル導体、12はケーブル内
部半導電層、13はケーブル絶縁体、17,33は半導
電層/金属しゃへい層、19はリード線、31,32は
絶縁テープ層を示し、同図におけるC1はケーブル導体
11と半導電層/金属しゃへい層17間の等価静電容
量、C2は半導電層/金属しゃへい層17と半導電層/
金属しゃへい層33間の等価静電容量である。
【0013】同図(a),(b)において、1ないし1
6は66kVCVケーブルの普通接続部が通常有してい
る構成であり、17ないし33が本発明において付加さ
れた部分である。本実施例においては、66kVのCV
ケーブル(ケーブル導体外径21.7mm、絶縁外径4
5.7mm、接続部補強層外径92mm)に次のような
加工を施し、2層構造の静電容量容量C1,C2を形成
した。
【0014】同図(a),(b)において、まず、半導
電層および金属しゃへい層からなるしゃへいテープ層4
の一部をはぎ取り、その部分に絶縁テープ層31を設け
たのち、半導電層/金属しゃへい層17を設けた。次い
で、その上に0.25mmの厚さの絶縁テープ層32を
設け、さらに、その上に半導電層/金属しゃへい層33
を設け、半導電層/金属しゃへい層33をしゃへいテー
プ層4と接続した。
【0015】半導電層/金属しゃへい層17にはリード
線19を接続し、リード線19を電圧を降圧するための
ダウン・トランス18(同図(a))に接続し、ダウン
・トランス18の出力を、リード線19を介して、帯状
プラスチック・フィルム・サンドイッチ構造の液晶体2
0(同図(a))に接続した。以上のような加工を施す
ことにより、ケーブル導体11と半導電層/金属しゃへ
い層17には等価的に静電容量C1が形成され、また、
半導電層/金属しゃへい層17と半導電層/金属しゃへ
い層33間には等価的に静電容量C2が形成されるの
で、ケーブル導体およびケーブル接続部に高電圧が印加
されると、この電圧が静電容量C1とC2により分圧さ
れ、半導電層/金属しゃへい層17には低電圧が誘起す
る。
【0016】66kVのCVケーブルに上記のような加
工を施したところ、静電容量C2およびC1は下記の値
となった。 高圧部分の静電容量C1 約0.75μF/km 低圧部分の静電容量C2 約184.5μF/km また、静電容量C2の電圧分担比率hは次のようにな
る。
【0017】 電圧分担比率h=C1/(C1+C2) 約4×10
-3 したがって、高圧部分に66/√3kVの電圧が印加さ
れたとき、静電容量C2に誘起される電圧は約150V
となる。このままでは、電圧が若干高いので、本実施例
においては、小型のダウン・トランス18により降圧し
て10〜15V程度とし、この10〜15V程度の電圧
を利用してプラスチック・フィルムでサンドイッチ構造
に形成された帯状の液晶体20に電圧を印加した。
【0018】上記、帯状の液晶体20として、課電状態
で透明になるものを使用し、液晶体20の下側に赤色も
しくは「課電中危険」の表示体を設置することにより、
ケーブル線路に課電中の場合には、液晶体20が透明と
なり、赤色もしくは「課電中危険」の表示がなされ、線
路の課電状態を容易に監視することが可能となる。ケー
ブル接続部の絶縁テープ層の厚さ、および、絶縁テープ
層32の厚さを適当に調整すれば、電圧分担比率を変え
ることができ、電圧分担比率としては、1/500〜1
/2000程度とするのが妥当であり、低圧電圧は10
〜100V程度とすることができる。
【0019】なお、上記実施例においては、ダウン・ト
ランスを用いて電圧を降圧させているが、電圧を降圧さ
せる手段としては、その他、例えば、高抵抗よりなる分
圧器、コンデンサ分圧器など種々の手段を用いることが
できる。また、一般的に接続箱はケーブル接続部の保護
管を使用しているので、上記実施例においては課電状態
を表示する液晶体を保護管表面に取り付ける例を示した
が、上記液晶体は保護管表面以外の任意の場所に取り付
けることも可能である。
【0020】さらに、上記実施例においては、課電状態
表示手段を普通接続部に設ける例を示したが、課電状態
表示手段をケーブルの終端接続部に設けることもでき
る。またさらに、上記実施例においては、CVケーブル
の接続部に課電状態表示手段を設ける例を示したが、本
発明はその他、例えば、OFケーブル、GILなどのケ
ーブルに適用することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においては、ケーブル接続部に2層構造の静電容
量体と電圧表示手段を設け、電力ケーブルに印加される
電圧を2層構造の静電容量により分圧して電圧表示手段
に表示させるようにしたので、目視により電力ケーブル
線路の課電状態を確認することが可能となる。
【0022】したがって、多条布設の洞道内での作業な
どにおいて、各ケーブ線路の課電状態を一目で確認する
ことができ、作業の安全性を充分確保することができ
る。また、課電状態確認のための格別の作業等を行う必
要がなく、作業能率の向上を図ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 導体接続管 2 半導電性テープ層 3 絶縁テープ層 4 しゃへいテープ層 5 保護テープ層 6 防水混和層 7 保護管 8 防食層 9 防水テープ層 10 接地端子 11 ケーブル導体 12 ケーブル内部半導電層 13 ケーブル絶縁体 14 ケーブル外部半導電層 15 ケーブルしゃへい層 16 ケーブル・シース 17,33 半導電層/金属しゃへい層 18 ダウン・トランス 19 リード線 20 液晶体 31,32 絶縁テープ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル接続部に、電力ケーブル接
    続部の補強絶縁層の一部を使用して形成された2層構造
    の静電容量体と、 2層構造の静電容量体に誘起される電圧を表示する電圧
    表示手段とを設け、 電力ケーブルに印加される電圧を2層構造の静電容量に
    より分圧し、分圧電圧を電圧表示手段に加えることによ
    り、 電力ケーブルの課電状態を表示するようにしたことを特
    徴とする課電状態監視機能付きケーブル接続部。
  2. 【請求項2】 電圧表示手段が液晶体から構成されてい
    ることを特徴とする請求項1の課電状態監視機能付きケ
    ーブル接続部。
  3. 【請求項3】 液晶体がプラスチック・フィルムでサン
    ドイッチ構造に形成された帯状の液晶体であることを特
    徴とする請求項2の課電状態監視機能付きケーブル接続
    部。
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