JP2546602B2 - 電力用ケーブルの対地静電容量低減回路 - Google Patents

電力用ケーブルの対地静電容量低減回路

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JP2546602B2
JP2546602B2 JP5076912A JP7691293A JP2546602B2 JP 2546602 B2 JP2546602 B2 JP 2546602B2 JP 5076912 A JP5076912 A JP 5076912A JP 7691293 A JP7691293 A JP 7691293A JP 2546602 B2 JP2546602 B2 JP 2546602B2
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power cable
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insulator
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shield conductor
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秀夫 石川
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Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線された送・配電の
電力用ケーブルの対地静電容量を低減させ、絶縁破壊時
に流れる地絡電流を減少させる電力用ケーブルの対地静
電容量低減回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送・配電のための電力用ケーブル
は、中心部に電力送電用の内部導体が形成され、その外
周部に絶縁体と遮蔽導体とシースとのそれぞれが同芯状
に積層されたものであり、各送・配電系では上記電力用
ケーブルの遮蔽導体が所要の間隔でア−ス接続されてい
る。従って、各送・配電系では、配線された各電力用ケ
ーブルの内部導体と遮蔽導体との間の絶縁体を誘電体と
するキャパシタが並列に接続された状態になり、その並
列容量が対地静電容量となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近来、配電設備が増加
傾向にあるため、それぞれの送配電系において対地静電
容量が増加する傾向にあり、且つアンバランスになる傾
向にある。そして、対地静電容量が増加すると電力用ケ
ーブルの絶縁体破壊時の地絡電流が増える。このため、
変圧器の1次巻線と2次巻線が不良になった場合、2次
側の電位上昇が著しく増加するので2種接地線の抵抗値
を低くする必要がある。しかしながら、接地抵抗値の低
い接地工事は場所により困難なことがあり、そのような
場所での接地工事費は高くなるという問題がある。ま
た、対地静電容量のアンバランスにより変電所における
地絡過電圧リレ−等の設定が困難となる。しかも、電力
用ケーブルの絶縁体が絶縁破壊して地絡電流が流れる
と、地絡電流発生時点で停電状態になり、電力用ケーブ
ルの交換が終了するまで送電が出来ないという問題があ
る。
【0004】そこで本発明では、電力送電用の内部導体
の外周に、内部絶縁体と内部遮蔽導体と外部絶縁体と外
部遮蔽導体とシースとのそれぞれを同芯状に積層した電
力用ケーブルを送配電系に用い、ア−スに対して内部絶
縁体及び外部絶縁体それぞれを誘電体とするキャパシタ
が直列接続状態になるように接続することにより、電力
用ケーブルの対地静電容量を低減し、電力用ケーブルの
絶縁体破壊時の地絡電流を減少させることにより、比較
的接地抵抗値の大きな安価な接地工事でも安全を確保で
きるようにするとともに、例え電力用ケーブルの内部絶
縁体が絶縁破壊しても、外部絶縁体により絶縁状態を維
持することにより、即時、停電状態になることを防ぐこ
とを解決すべき技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では上記課
題解決のために、電力送電用の内部導体の外周に、内部
絶縁体と内部遮蔽導体と外部絶縁体と外部遮蔽導体とシ
ースとのそれぞれを同芯状に積層した電力用ケーブルを
交流電源の相数に対応した本数用いて配線された送配電
系において、前記電力用ケーブルそれぞれの前記内部遮
蔽導体を導線を用いて接続する一方、各電力用ケーブル
それぞれのの外部遮蔽導体を導線を用いてアース接続す
ることにより、各電力用ケーブルの前記内部絶縁体及び
外部絶縁体を誘電体とするそれぞれのキャパシタが直列
接続状態でア−スに接続されるように構成することであ
る。
【0006】
【作用】このように構成された電力用ケーブルの対地静
電容量低減回路の場合、内部導体と内部遮蔽導体との間
の内部絶縁体を誘電体とするキャパシタと、内部遮蔽導
体と外部遮蔽導体との間の外部絶縁体を誘電体とするキ
ャパシタとが、各電力用ケーブルの内部導体とア−ス間
で直列に接続された形になる。その結果、電力用ケーブ
ルの対地静電容量が小さくなり、内部絶縁体における地
絡電流の値を小さくすることができる。一方、上記電力
用ケーブルの電界が印加されている内部絶縁体が絶縁破
壊しても、外部絶縁体を介してア−スされているため、
外部絶縁体により絶縁は維持され、地絡故障に到らない
ことから、内部遮蔽導体と外部遮蔽導体間の電圧を定期
的に、あるいは常時計測することにより、その電圧変化
を観察すれば内部絶縁体が絶縁破壊された初期の段階
で、殆ど送電を停止させることなく、当該電力用ケーブ
ルを交換することができる。
【0007】
【発明の効果】このように本発明によれば、電力送電用
の内部導体の外周に、内部絶縁体と内部遮蔽導体と外部
絶縁体と外部遮蔽導体とシースとのそれぞれを同芯状に
積層した電力用ケーブルを交流電源の相数に対応した本
数用いて配線された送配電系において、前記電力用ケー
ブルの前記内部遮蔽導体を導線を用いて接続する一方、
各電力用ケーブルの外部遮蔽導体を導線を用いてアース
接続することにより、各電力用ケーブルの前記内部絶縁
体及び外部絶縁体を誘電体とするそれぞれのキャパシタ
が直列接続状態でア−スに接続されるため、対地静電容
量が低減され、高圧線一線地絡電流から算出される2種
接地抵抗の値を緩和することができることから、接地工
事費を安くすることができるという効果がある。また、
上記電力用ケーブルの電界が印加されている内部絶縁体
が絶縁破壊しても、外部絶縁体を介してア−スされてい
るため、外部絶縁体により絶縁は維持され、地絡故障に
到らないことから、内部遮蔽導体と外部遮蔽導体間の電
圧を定期的に、あるいは常時計測することにより、その
電圧変化を観察すれば内部絶縁体が絶縁破壊された初期
の段階で、殆ど送電を停止させることなく、当該電力用
ケーブルを交換することができるという効果がある。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は、本実施例の要部を示した配線
接続図であり、図2は、その電気回路図である。また図
3は、本実施例で使用される電力用ケ−ブルの断面図で
ある。最初に図3を参照しながら電力用ケ−ブル7の構
成を説明する。図3に示すように電力用ケ−ブル7は、
電力送電用の内部導体1と同芯状に内部絶縁体2と、内
部遮蔽導体3と、外部絶縁体4と、外部遮蔽導体5と、
最外部のシ−ス6とが形成されている。
【0009】上記電力用ケ−ブル7において、内部導体
1と内部遮蔽導体3との間の内部絶縁体2は誘電体であ
りキャパシタC1を構成する一方、内部遮蔽導体3と外
部遮蔽導体5との間の外部絶縁体4は同様にキャパシタ
C2を構成するものとする。従って、キャパシタC1は
内部導体1と内部遮蔽導体3とを電極とし、内部絶縁体
2を誘電体とするキャパシタであり、キャパシタC2は
内部遮蔽導体3と外部遮蔽導体5とを電極とし、外部絶
縁体4を誘電体とするキャパシタである。
【0010】次に、図1の配線接続図について説明す
る。図示していない変電所の3相交流電源に接続された
幹線に電力用ケ−ブル7の内部導体1が接続された状態
で、各電力用ケ−ブル7の内部遮蔽導体3を、導線L
1,L2を用いて接続するとともに、各電力用ケ−ブル
7の外部遮蔽導体5を、導線L3,L4,L5を用いて
Y型に接続し、更にそのY型接続の中性点を導線L6を
用いてア−スに接続したものである。このような接続手
段により、各電力用ケ−ブル7の前記キャパシタC1,
C2が直列状態でア−ス接続されるため、各電力用ケ−
ブル7の対地静電容量が低減される。
【0011】尚、図1に示した実体配線を電気回路図で
示せば図2のようになる。この図から明らかなように、
各電力用ケ−ブル7の前記キャパシタC1は、Y結線さ
れたキャパシタC2を介してア−ス接続されるため、各
電力用ケ−ブル7の対地静電容量が低減されることが明
確に理解できる。
【0012】図4は、3相交流送配電幹線ML1,ML
2,ML3に対して接続された各電力用ケ−ブル7によ
る対地静電容量低減回路を示したものである。この図か
ら明らかなように所要の距離間隔で各電力用ケ−ブル7
による対地静電容量低減回路が設けられている。
【0013】このように電力用ケーブル7による対地静
電容量低減回路を設けることによって、前記キャパシタ
C1,C2とがア−スに対して直列に接続された形にな
り、その結果、電力用ケーブル7の対地静電容量は小さ
くなり、絶縁破壊時における地絡電流を極力小さくする
ことができる。
【0014】次に、このように配線された電力用ケーブ
ル7の対地静電容量低減回路において、内部絶縁体2の
絶縁状態に応じた電圧が内部遮蔽導体3と外部遮蔽導体
5間に現れるため、その電圧を常時もしくは定期的に監
視することによって、内部絶縁体2が破壊されても外部
絶縁体4により絶縁は維持されるため、電力用ケ−ブル
7の地絡故障が発生する前に絶縁劣化を容易に検知する
ことができ、その結果、大きな地絡電流が流れない絶縁
破壊初期状態において送電を停止させることなく、一部
絶縁破壊された電力用ケーブル7を適切に交換すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電力用ケ−ブルの対地静電容量低減回路の配線
図である。
【図2】図1に示す配線図の等価電気回路図である。
【図3】電力用ケーブルの断面図である。
【図4】電力用ケーブルの対地静電容量低減回路の全体
的な電気回路図である。
【符号の説明】
1 内部導体 2 内部絶縁体 3 内部遮蔽導体 4 外部絶縁体 5 外部遮蔽導体 6 シース 7 電力用ケーブル C1 キャパシタ C2 キャパシタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力送電用の内部導体の外周に、内部絶
    縁体と内部遮蔽導体と外部絶縁体と外部遮蔽導体とシー
    スとのそれぞれを同芯状に積層した電力用ケーブルを交
    流電源の相数に対応した本数用いて配線された送配電系
    において、前記電力用ケーブルの前記内部遮蔽導体を導
    線を用いて接続する一方、各電力用ケーブルの外部遮蔽
    導体を導線を用いてアース接続することにより、各電力
    用ケーブルの前記内部絶縁体及び外部絶縁体を誘電体と
    するそれぞれのキャパシタが直列接続状態でア−スに接
    続されることを特徴とする電力用ケーブルの対地静電容
    量低減回路。
JP5076912A 1993-04-02 1993-04-02 電力用ケーブルの対地静電容量低減回路 Expired - Lifetime JP2546602B2 (ja)

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JPH06327157A JPH06327157A (ja) 1994-11-25
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