JPH05328322A - 時刻利用システム - Google Patents

時刻利用システム

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Publication number
JPH05328322A
JPH05328322A JP13492092A JP13492092A JPH05328322A JP H05328322 A JPH05328322 A JP H05328322A JP 13492092 A JP13492092 A JP 13492092A JP 13492092 A JP13492092 A JP 13492092A JP H05328322 A JPH05328322 A JP H05328322A
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JP
Japan
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time
signal
circuit
use system
multiplexed
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JP13492092A
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Inventor
Takashi Sakaguchi
貴司 坂口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時刻修正を自動的に行う、また停電しても復
旧後ただちに正確な時刻に自動設定する、更に、時刻変
化速度のずれが生じた場合、時刻変化速度自体を自動的
に修正する時刻利用システムを得る。 【構成】 時刻信号を盛り込んだTV放送信号を受信す
るチューナー8と、このチューナー8で受信された放送
信号から時刻信号を検出する時刻信号検出用回路9と、
ある一定時間内の時刻ずれを自動的に計算しその後ずれ
ないように調整する時刻変化速度ずれ自動調整回路10
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカセットレコー
ダ、オーディオタイマー等時刻情報を用いる電気製品に
適用される時刻利用システム関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の時刻利用システムの時刻
処理部を示す概略ブロック図であり、図において、1は
時刻計算回路、2は時刻入力部、3は時刻出力部であ
る。
【0003】図18は従来の放送信号送信方式を示す概
略ブロック図であり、図において、4は文字放送エンコ
ーダ、5は多重回路、6はテレビ送信機である。
【0004】次に動作について説明する。従来、この種
の時刻利用システムにおいて時刻を正確に合わせる場
合、ユーザは時刻入力部2において、西暦、月、日、
時、分等の時刻情報を入力のタイミングを図って手入力
する。これを初期値として時刻計算回路1は刻々と時刻
を計算する。そして、結果を時刻出力部3へ転送し、表
示したり、これを用いて様々な制御を行ったりしてい
た。また、時刻変化速度ずれ自動調整機能は付いておら
ず、ある一定の時刻変化速度を用いて時刻を計算してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の時刻利用システ
ムは以上のように構成されているので、時刻を正確に合
わせる操作が面倒で、大抵1〜2分のずれを生じた状態
で用いられていた。また、停電時には時刻がずれてしま
うという問題点があった。さらに、一度時刻変化速度が
ずれると、何度時刻ずれを修正しても時間の経過ととも
に時刻がずれてしまうという問題点があった。
【0006】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、時刻修正を自動的に行う、また停
電しても復旧後ただちに正確な時刻に自動設定する、更
に、時刻変化速度のずれが生じた場合、時刻変化速度自
体を自動的に修正する時刻利用システムを得ること目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る時刻利用シ
ステムは、時刻信号を盛り込んだTV放送信号を受信す
るチューナーと、このチューナーで受信された放送信号
から時刻信号を検出する時刻信号検出用回路を備えたも
のである。
【0008】また、本発明に係る時刻利用システムは、
ハイブリッド伝送方式文字放送信号多重部に時刻信号を
多重して送信し、受信側でこれを検出するものである。
【0009】また、本発明に係る時刻利用システムは、
ハイブリッド伝送方式文字放送信号多重部以外の映像ブ
ランキング期間に時刻信号を多重して送信し、受信側で
これを検出するものである。
【0010】また、本発明に係る時刻利用システムは、
搬送波の直交軸上に時刻信号を多重して送信し、受信側
でこれを検出するものである。
【0011】また、本発明に係る時刻利用システムは、
ディジタル放送においてディジタル映像・音声信号の時
間軸に時刻信号を多重して送信し、受信側でこれを検出
するものである。
【0012】また、本発明に係る時刻利用システムは、
ある一定時間内の時刻ずれを自動的に計算し、その後ず
れないように調整する時刻変化速度ずれ自動調整回路を
備えたものである。
【0013】
【作用】次に、本発明における時刻利用システムの作用
について説明する。時刻信号が盛り込まれた各放送局の
放送信号をアンテナを通してチューナーで受信し、時刻
信号検出用回路にて時刻信号のみ検出する。検出された
正確な時刻信号は時刻計算回路へ送信されると共に、時
刻変化速度ずれ自動調整回路へも送信される。時刻計算
回路へ送信された時刻は時刻出力部にて表示されたり各
種制御用信号として出力されたりする。また、時刻変化
速度ずれ自動調整回路へ送信された時刻は時刻計算回路
内の修正前の時刻と比較され、時刻変化速度ずれ自動調
整に用いられる。
【0014】こうすることによって、時刻修正を自動的
に行う、また停電しても復旧後ただちに正確な時刻に自
動設定する、更に、時刻変化速度のずれが生じた場合、
時刻変化速度自体を自動的に修正する時刻利用システム
を得ることができる。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、本発明の一実施例を図につ
いて説明する。図1は本発明の一実施例による時刻利用
システムの時刻処理部を示す概略ブロック図であり、図
において、7はアンテナ、8はチューナーであり、9は
時刻信号検出用回路、10は時刻変化速度ずれ自動調整
回路を示す。
【0016】次に動作について説明する。時刻信号が盛
り込まれた各放送局の放送信号はアンテナ7によって受
信され、チューナー8において中間周波の信号に変換さ
れる。チューナー8から出力された中間周波の信号は時
刻信号検出用回路9に供給される。時刻信号検出用回路
9の具体的な構成は後で述べるとして、この時刻信号検
出用回路9では西暦、月、日、時、分、(秒)等の情報
が抽出される。
【0017】検出されたこれらの正確な時刻信号は時刻
計算回路1へ送信されると共に、時刻変化速度ずれ自動
調整回路10へも送信される。時刻計算回路1へ送信さ
れた時刻は時刻出力部3にて表示されたり各種制御用信
号として出力されたりする。また、時刻変化速度ずれ自
動調整回路10へ送信された時刻は時刻計算回路1内の
修正前の時刻と比較され、その差によって時刻変化速度
ずれ自動調整が行われる。
【0018】次に、放送信号に多重された時刻信号を抽
出する回路について述べる。この時刻信号抽出部分は送
信側でどのような多重を行うかによって異なってくるた
め、時刻信号多重方式に関する後の記述と深い関わりが
ある。本発明ではその方式に対して4つの方式を提案す
るので、その方式をそれぞれ方式1、2、3、4とす
る。方式1、2、3、4の送信側のブロック図を図11
から図14に示し、受信時の時刻信号抽出部分のブロッ
ク図を図2から図5に示す。
【0019】まず、最初に図2について説明する。図2
は本発明の一実施例であるハイブリッド伝送方式文字放
送信号多重部に時刻信号を多重して送信した場合の時刻
利用システムの時刻信号抽出部分のブロック図であり、
図において、11は文字信号デコード回路、12は時刻
信号多重用の特殊コード検索回路である。
【0020】図2の動作を説明する。図2におけるチュ
ーナー8は図1のそれと重複するため説明を省く。ま
ず、チューナー8の出力信号を復調し、映像信号と音声
信号を得る。その映像信号中の垂直ブランキング部分の
特定部分(図7にその位置を示す)に時間軸多重された
文字放送信号が文字信号デコード回路11によって文字
信号のデータに変換される。その文字信号データの内、
通常使われることのない特殊コードが挿入されており、
この特殊コードが特殊コード検索回路12によって検索
される。
【0021】時刻信号はこの特殊コードを目印として多
重されているため、その特殊コードが検索できたら、そ
の特殊コードの後ろのデータが時刻信号として抽出でき
ることになる(特殊コードに対してどういう位置に時刻
信号が送信されてくるのかは約束されており、その送信
位置によって時刻信号抽出位置は異なる)。このように
して、文字放送信号内に多重された時刻信号は検索する
ことができる。
【0022】次に図3について説明する。図3は本発明
の他の実施例であるハイブリッド伝送方式文字放送信号
多重部以外の映像ブランキング期間に時刻信号を多重し
て送信した場合の時刻利用システムの時刻信号抽出部分
のブロック図であり、図において、13は同期信号分離
回路(SYNC SEPA)、14はタイミング抽出回
路であり、15はデータ用PLL、16はレファレンス
レベル抽出回路、17はディジタル化回路、18は誤り
訂正回路である。
【0023】図3の動作を説明する。図3におけるチュ
ーナー8は図1のそれと重複するため説明を省く。ま
ず、チューナー8の出力信号を復調し、映像信号を得、
その映像信号中のブランキング部分の時刻信号専用のデ
ータエリアを映像信号の同期信号から探す動作を行う。
同期信号分離回路13により、水平同期信号と垂直同期
信号が抽出される。それらの同期信号から時刻信号専用
エリアを抽出する動作をするのがタイミング抽出回路1
4である。
【0024】タイミング抽出回路14により時刻信号の
位置が分かるので、その位置でのみデータクロック用の
PLL(位相同期回路)がかけられる一方、レファレン
スレベルが挿入されている部分の認識ができる。データ
用PLL15によってデータのクロックを再生しディジ
タル化するタイミングが生成され、レファレンスレベル
抽出回路16によってディジタル化する場合のコンパレ
ートレベルが生成され、これらはディジタル化回路17
においてディジタルデータ化される。ディジタル化回路
17の出力信号は伝送路上の妨害などにより低レベルの
受信状態に陥った場合でも間違ったデータとしてデータ
化されることのないよう、誤り訂正回路18によって正
しいデータに変換され、正しい時刻信号が抽出される。
【0025】次に図4について説明する。図4は本発明
の他の実施例である搬送波の直交軸上に時刻信号を多重
して送信した場合の時刻利用システムの時刻信号抽出部
分のブロック図であり、図において、19はかけ算器
(同期検波回路)、20はLPF、21はリミッタ動作
をする増幅器、22は同調回路(搬送波PLL)、23
は90度位相器、24はかけ算器、25はLPFであ
る。
【0026】図4の動作を説明する。図4におけるチュ
ーナー8は図1のそれと重複するため説明を省く。チュ
ーナー8の出力は振幅を揃えるためにリミッタ動作をす
る高利得増幅器21において、中間周波の信号のまま振
幅が揃った波形に整形され、その信号から映像信号の搬
送波を抽出するためのPLL(同調回路)22に送られ
る。同調回路22の出力信号は映像信号の搬送波に対し
て位相ロックのかかった信号となるので、この信号とチ
ューナー8の出力信号をかけ算器19によりかけ算する
ことで、映像信号が復調される。
【0027】一方、この方式では時刻信号は映像信号の
直交した軸で変調されているので、PLL(同調回路)
22の出力信号では検波されず、PLL(同調回路)2
2の出力信号を90度シフトした信号で検波が可能にな
る。従って、時刻信号はPLL(同調回路)22の出力
信号を90度位相器23に通され、かけ算器24で中間
周波の信号とかけ算され、さらにLPF25に通されて
検出可能になる。LPF25の出力は時刻信号のデータ
クロックのためのデータ用PLL15にて決定されたタ
イミングによって、ディジタル化回路17にてデータ化
され、誤り訂正回路18にて通信路で誤りがあった場合
にでも正しいデータに変換され、最終的に時刻信号とし
て出力される。
【0028】次に図5について説明する。図5は本発明
の他の実施例であるディジタル放送においてディジタル
映像・音声信号の時間軸に時刻信号を多重して送信した
場合の時刻利用システムの時刻信号抽出部分のブロック
図であり、図において、26及び27は同期検波回路
(かけ算器)、28は搬送波用PLL、29は時刻信号
領域抽出回路、30はスイッチである。
【0029】図5の動作を説明する。図5におけるチュ
ーナー8は図1のそれと重複するため説明を省く。チュ
ーナー8の出力によって搬送波を再生するために搬送波
用PLL28に中間周波の信号を通す。搬送波用PLL
28には、一般にはコスタスループと称されているもの
をはじめ様々な種類のものが提案されているが、ここで
はその搬送波用PLL28の種類にはこだわらない。搬
送波用PLL28において再生された16QAMの搬送
波を直接同期検波回路26に入力し、中間周波の信号と
かけ算する。そして、その掛け算結果の低周波信号のみ
を抽出することによって、中間周波の信号のうち搬送波
の軸(I軸)に投影された信号を抽出する。
【0030】一方、搬送波PLL28の出力を90度位
相器23に通してから同期検波回路27に入力し中間周
波の信号とかけ算してそのかけ算結果の低周波信号のみ
を抽出することによって、中間周波の信号のうち搬送波
の直交軸(Q軸)に投影された信号を抽出する。同期検
波出力をデータ用PLL15に通し、ディジタル化する
タイミングを決定して、ディジタル化回路17にてディ
ジタルデータ化する。その後、誤り訂正回路18によっ
て通信路上で誤りが発生した場合、正しいデータに変換
する。誤り訂正回路18の出力はディジタルの映像及び
音声のデータと時刻信号が時間軸多重されているため、
時刻信号領域抽出回路29で時刻信号の領域を検索す
る。
【0031】ただし、時刻信号の多重位置が最初から固
定の位置に決められていれば、特にその位置を検索する
必要はない。時刻信号領域抽出回路29によって時刻信
号を抽出するタイミングを決定して、スイッチ30によ
って時刻信号のみを抽出することができる。時刻信号領
域抽出回路29の目的は時刻信号を抽出するタイミング
を決定することにあるので、固定の位置に時刻信号が多
重されており、かつそのタイミングが予めわかっている
時はそのタイミングでスイッチ30を切り換えればよ
い。
【0032】次に図6について説明する。図6は本発明
において送信される時刻信号の内容の一例を示す図であ
り、コード1は西暦コード、コード2は月コード、コー
ド3は日コード、コード4は時コード、コード5は分コ
ード、コード6は秒コード、コード7、コード8は予備
コードをである。時刻信号とはこれら全てのコードの総
称であり、各放送局が送信時に1フレームもしくは数フ
レーム内に盛り込んだ時刻情報のことを示す。各コード
は1バイトずつの信号で各コード毎に256種のデータ
IDを区別することができる。
【0033】以上、受信時の時刻信号抽出方式について
説明したが、これらのシステムを製品に盛り込む場合、
以下の3通りの形態が考えられる。1つは独立した時刻
利用システムを構成し、時刻情報を用いる電気製品に接
続する方法である。次に、時刻情報を用いる電気製品に
本発明の時刻利用システムを内蔵する方法である。テレ
ビ、ビデオカセットレコーダ等、TV放送信号受信機能
の付いた製品はこの形態になる。さらに、テレビ、ビデ
オカセットレコーダ等、TV放送信号受信機能の付いた
製品に本発明の時刻利用システムを内蔵し、抽出した時
刻信号を外部端子から出力させることによって、他の時
刻情報を用いる電気製品をコントロールする方法であ
る。
【0034】次に、図2から図5に示した時刻信号抽出
方式に対応する送信(放送)側の多重方法について説明
する。
【0035】まず最初に図11について説明する。図1
1は本発明の一実施例であるハイブリッド伝送方式文字
放送信号多重部に時刻信号を多重して送信する方式を示
すブロック図であり、図において、31はスイッチをで
ある。
【0036】図11を動作について説明する。時刻信号
はスイッチ31の切り換えによって文字放送データの隙
間に時間軸多重される。その切換の際、文字放送では通
常使わない特殊なコードを時刻信号の前につければ、受
信側で時刻信号の分離が容易になる(あるいは、時刻信
号の前後に特殊コードをつけるのも良い)。時刻信号を
時間軸多重した文字放送データは信号を文字放送エンコ
ーダ4において誤り訂正用の符号やデータ同期用の信号
を付加されて文字信号となり、多重回路5によって映像
信号の垂直ブランキング期間内の所定の数Hに多重され
る。
【0037】このようにして、図2に示した時刻信号は
文字放送信号内に多重され、図7に示すように映像信号
の垂直ブランキング期間内のある特定の数H(水平走査
期間)に時間軸多重して送信される(「NHKテレビ教
科書(上)」(日本放送協会)p64〜p74及びp1
04〜p110参照)。所定の数Hのタイミングを決定
するために次の図12で説明するようなタイミング信号
発生回路35を用意してもよいが、それは図12とほと
んど同じであるため省略する。さらに音声などを周波数
多重してテレビ放送信号としてその放送局固有の周波数
で変調するのがテレビ送信機6である。
【0038】次に図12について説明する。図12は本
発明の他の実施例であるハイブリッド伝送方式文字放送
信号多重部以外の映像ブランキング期間に時刻信号を多
重して送信する方式を示すブロック図であり、図におい
て、32は映像信号エンコーダ、33はスイッチ、34
は同期分離回路(SYNC SEPA)、35はタイミ
ング信号発生回路、36は時刻信号作成回路、37は多
重回路、38は変調回路、39はフィルタである。
【0039】図12を動作について説明する。テレビカ
メラやクロマキーなどの編集機からの信号は映像信号エ
ンコーダ32によって色信号が変調されて輝度信号に多
重されて、コンポジットVIDEO信号(以下、コンポ
ジット信号と称す)に変換される。テレビ局内ではこの
コンポジット信号にて映像信号を取り扱う場合が多く、
局内VTRでもこの信号を用いて記録することが多い。
【0040】スイッチ33はこのコンポジット信号に時
刻信号を多重する多重回路37の入力を切り換えるため
のものである。これによって多重回路37の入力はコン
ポジット信号に限定される。この限定は必須ではない。
なぜなら、時刻信号を多重する領域は映像信号のブラン
キング部分であり、その部分には輝度信号に含まれた同
期信号があるだけでR−Y信号やB−Y信号は無く、コ
ンポジット信号以外である輝度信号(図12中Yと表記
した信号)に多重してからエンコードしても、同様の時
刻信号の多重ができるからである。
【0041】コンポジット信号の同期信号を同期分離回
路34で分離し、タイミング信号発生回路35で文字放
送領域以外のブランキング部分内の所定位置を検出して
多重開始を指示する。一方、時刻信号作成回路36で上
述のような時刻信号を作成し、誤り訂正用の符号やデー
タ同期用の信号を付加して多重回路37にデータを送
る。多重回路37ではタイミング信号発生回路35によ
って規定されたタイミングで時刻信号作成回路36で作
成された信号を映像信号(コンポジット信号)に多重す
る。
【0042】その具体的な信号形態の一例を図8に示
す。図8では文字信号以外の垂直ブランキング部分(例
えば、図7において第10〜13H等)に時刻信号のデ
ータを多重する場合の信号形態の一例を示している。図
8のレファレンスデータとはデータを離散値化する場合
のスレショールドレベルなどを規定するためのデータで
ある。
【0043】ここでは、垂直ブランキング期間内に時刻
信号を多重する例を述べたが、水平ブランキング期間内
に多重してもよく、その場合はデータを細かく分割して
多重すればよい。このようにして時刻信号を多重した映
像信号と音声信号をその局固有の周波数で変調するのが
変調回路38であり、フィルタ39に通して送信する。
この図の変調回路38とフィルタ39が図11のテレビ
送信器に相当する。この多重方式であれば、各フィール
ド(あるいはフレーム)毎に文字放送の量に係わらず多
量のデータが伝送できるので、詳細な時刻信号を送信す
ることができる。
【0044】次に図13について説明する。図13は本
発明の他の実施例である搬送波の直交軸上に時刻信号を
多重して送信する方式を示すブロック図であり、図にお
いて、40、41はAM変調をする変調回路、42は加
算器である。
【0045】図13を動作について説明する。図12の
映像信号エンコーダ32等によって変換されたコンポジ
ット信号(但し、図13のコンポジット信号内には映像
信号の他に音声信号も図9に示された周波数で多重され
ている)を従来通りTV局毎に特定な搬送波でAM変調
するのが変調回路41である。コンポジット信号を従来
通りに変調する一方で、時刻信号をその搬送波と90度
位相の異なる搬送波を用いて変調して多重するのがこの
多重方式の最大の特徴である。
【0046】そのために、90度位相器23にて位相を
90度シフトさせた搬送波を用いて、変調回路40にて
時刻信号をAM変調する。その互いに90度位相の異な
る搬送波で変調された2つの信号を加算するのが加算器
42である。この様な多重をすると図10に示したよう
な信号形態になる。図10のキャリヤI軸とは映像信号
の搬送波と同位相の軸、キャリヤQ軸とは映像信号の搬
送波と直行した位相の軸である。
【0047】図4にも示したとおり、TVやVTRのチ
ューナーは映像信号の搬送波の位相を合わせるような同
調回路が動作しているため、このような多重をしても受
信側で分離できる。但し、分離できるのは搬送波に対し
て上下側波が揃っている数百kHz以下の周波数におい
てのみである。すなわち、多重可能なデータのビットレ
ートはここで制限を受けてしまう。しかし、多値の多重
ができれば、その分ビットレートはかせげる。
【0048】また、図4の受信機の同調回路22の性能
を鑑みれば、このような多重を断続的に行なうのも良
い。つまり、1フレーム期間の内ある1部の期間のみに
この様な多重を行なうのである。その1部の期間とは例
えば垂直ブランキング期間でも良い。その場合ビットレ
ートとして少しのデータしか伝送できなくなるため、詳
細な時刻信号が多重できないどころか、番組毎に1つの
コードしか伝送できないということも考えられる。しか
し、常時多重しているとすれば1フレームあたり300
0ビット程度は多重できるので、上述の時刻信号を多重
するのは容易であり、例えばディジタル音声と時間軸多
重することも考えられる程の余裕がある。
【0049】また、そのデータのクロック周波数は映像
信号の水平同期信号の周波数の整数倍にする等の工夫を
すれば、万が一伝送路上に直交歪等の歪が生じて映像信
号に時刻信号のデータが洩れても、TV画面上で妨害の
位置が固定されるので視感上気にならない。
【0050】次に図14について説明する。図14は本
発明の他の実施例であるディジタル放送においてディジ
タル映像・音声信号の時間軸に時刻信号を送信する方式
を示すブロック図であり、図において、43は映像信号
高能率符号化回路、44は音声信号符号化回路、45は
時刻信号作成回路、46は誤り訂正符号付加回路、47
は変調回路、48はフィルタ、49はスイッチである。
【0051】図14を動作について説明する。映像信号
高能率符号化回路43は映像信号を効率的にディジタル
データに変換する回路であり、離散コサイン変換などの
直交変換を利用した高能率符号化方式やDPCMと呼ば
れる高能率符号化方式が一般的である。音声信号符号化
回路44は、音声信号を符号化する回路であり、特に高
能率な符号化回路を使用しなくとも良い。
【0052】時刻信号作成回路45は時刻信号を作成す
る回路である。上記ハイブリッド伝送方式文字放送信号
多重部以外の映像ブランキング期間もしくは搬送波の直
交軸上に多重する方式の場合、誤り訂正符号の付加はこ
の時刻信号作成回路45にて行われるが、この多重方式
の場合には、別に設けた誤り訂正符号付加回路46にお
いて、映像・音声信号のデータの付加と同時に行われ
る。
【0053】すなわち、この多重方式はディジタル化さ
れた映像や音声データに対し時刻信号を時間軸多重する
という方式である。その時間軸多重を行なうのがスイッ
チ49である。なお、誤り訂正符号として2重積のリー
ドソロモン符号を使う場合、映像・音声・時刻信号の各
種信号に対して、外符号・内符号共に異なる誤り訂正符
号を付加しても良いし、内符号は共通にして外符号だけ
を変えても良い。
【0054】このようにして作成したデータを変調回路
47で変調する。この変調はAMとPMの両方を取り入
れたQAMという変調方式を使うのが一般的である。コ
スト等を鑑みて十分実用的な方式は16QAMや32Q
AMあるいは64QAMである。
【0055】図15,16は、それぞれ本発明の他の実
施例においてディジタル放送を16QAMで実現する場
合の変調回路の構成例を表すブロック図と同じく変調回
路の信号点配置を示す図であり、図15において、I軸
用とQ軸用に2ビットずつ割当てられたデータはI軸用
は搬送波で、Q軸用は搬送波と直行した正弦波でそれぞ
れAM変調され加算される。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば時刻情報
を用いる各種電気製品において、停電しても復旧後ただ
ちに正確な時刻に自動修正することができ、また時刻変
化速度のずれが生じても自動的に修正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による時刻利用システムの時
刻処理部を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例であるハイブリッド伝送方式
文字放送信号多重部に時刻信号を多重して送信した場合
の時刻利用システムの時刻信号抽出部分のブロック図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例であるハイブリッド伝送方
式文字放送信号多重部以外の映像ブランキング期間に時
刻信号を多重して送信した場合の時刻利用システムの時
刻信号抽出部分のブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例である搬送波の直交軸上に
時刻信号を多重して送信した場合の時刻利用システムの
時刻信号抽出部分のブロック図である。
【図5】本発明の他の実施例であるディジタル放送にお
いてディジタル映像・音声信号の時間軸に時刻信号を多
重して送信した場合の時刻利用システムの時刻信号抽出
部分のブロック図である。
【図6】本発明において送信される時刻信号の内容の一
例を示す図である。
【図7】現行の国内放送における垂直ブランキング期間
の放送信号を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例であるハイブリッド伝送方
式文字放送信号多重部以外の映像ブランキング期間に時
刻信号を多重して送信した場合の信号形態の一例を示す
図である。
【図9】現行の日本国内放送におけるNTSC信号の周
波数アロケーションを示す図である。
【図10】本発明の他の実施例である搬送波の直交軸上
に時刻信号を多重して送信した場合の信号形態の一例を
示す図である。
【図11】本発明の一実施例であるハイブリッド伝送方
式文字放送信号多重部に時刻信号を多重して送信する方
式を示すブロック図である。
【図12】本発明の他の実施例であるハイブリッド伝送
方式文字放送信号多重部以外の映像ブランキング期間に
時刻信号を多重して送信する方式を示すブロック図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例である搬送波の直交軸上
に時刻信号を多重して送信する方式を示すブロック図で
ある。
【図14】本発明の他の実施例であるディジタル放送に
おいてディジタル映像・音声信号の時間軸に時刻信号を
送信する方式を示すブロック図である。
【図15】本発明の他の実施例においてディジタル放送
を16QAMで実現する場合の変調回路の構成例を示す
ブロック図である。
【図16】本発明の他の実施例においてディジタル放送
を16QAMで実現する場合の変調回路の信号点配置を
示す図である。
【図17】従来の時刻利用システムの時刻処理部を示す
概略ブロック図である。
【図18】従来の放送信号送信方式を示す概略ブロック
図である。
【符号の説明】
8 チューナー 9 時刻信号検出用回路 10 時刻変化速度ずれ自動調整回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された時刻情報を時刻計算回路によ
    り計算して出力する時刻利用システムにおいて、時刻信
    号を盛り込んだTV放送信号を受信するチューナーと、
    このチューナーで受信された放送信号から時刻信号を検
    出する時刻信号検出用回路を備えたことを特徴とする時
    刻利用システム。
  2. 【請求項2】 入力された時刻情報を時刻計算回路によ
    り計算して出力する時刻利用システムにおいて、ハイブ
    リッド伝送方式文字放送信号多重部に時刻信号を多重し
    て送信し、受信側でこれを検出することを特徴とする時
    刻利用システム。
  3. 【請求項3】 入力された時刻情報を時刻計算回路によ
    り計算して出力する時刻利用システムにおいて、ハイブ
    リッド伝送方式文字放送信号多重部以外の映像ブランキ
    ング期間に時刻信号を多重して送信し、受信側でこれを
    検出することを特徴とする時刻利用システム。
  4. 【請求項4】 入力された時刻情報を時刻計算回路によ
    り計算して出力する時刻利用システムにおいて、搬送波
    の直交軸上に時刻信号を多重して送信し、受信側でこれ
    を検出することを特徴とする時刻利用システム。
  5. 【請求項5】 入力された時刻情報を時刻計算回路によ
    り計算して出力する時刻利用システムにおいて、ディジ
    タル放送においてディジタル映像・音声信号の時間軸に
    時刻信号を多重して送信し、受信側でこれを検出するこ
    とを特徴とする時刻利用システム。
  6. 【請求項6】 入力された時刻情報を時刻計算回路によ
    り計算して出力する時刻利用システムにおいて、ある一
    定時間内の時刻ずれを自動的に計算し、その後ずれない
    ように調整する時刻変化速度ずれ自動調整回路を備えた
    ことを特徴とする時刻利用システム。
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