JPH05327374A - 伸長回路 - Google Patents

伸長回路

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JPH05327374A
JPH05327374A JP4125008A JP12500892A JPH05327374A JP H05327374 A JPH05327374 A JP H05327374A JP 4125008 A JP4125008 A JP 4125008A JP 12500892 A JP12500892 A JP 12500892A JP H05327374 A JPH05327374 A JP H05327374A
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Tokio Sato
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  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共通電位点を中心に正負に変化する一般的な
アナログ信号を取り扱うことができ、かつ、特性のばら
つきのない伸長回路を提供する。 【構成】 入力信号を制御信号の大きさに応じた増幅率
で増幅する利得制御回路GC1と、この利得制御回路G
C1の出力を整流する整流回路RECと、この整流回路
RECの出力を平均化し、制御信号を利得制御回路GC
1と利得制御回路GC1と同じ構成である利得制御回路
GC2に出力する平均化回路MEANと、入力信号と利
得制御回路GC2の出力の差を増幅して伸長された入力
信号を出力する増幅回路DFAMPとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力信号のレベルを2
乗したレベルに変換する特性を有する伸長回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路としては、図2に示
すようなものがあった。以下、図2に示す回路の説明を
する。図2の回路において10は演算増幅器、11はゲ
ートをドレインと接続したMOSトランジスタ、12は
抵抗、13は入力端子、14は演算増幅器10の出力端
子、15は演算増幅器10の反転入力端子、16は同じ
く非反転入力端子である。抵抗12を出力端子14と反
転入力端子15との間に接続する。入力端子13をMO
Sトランジスタ11のドレインに接続する。MOSトラ
ンジスタ11のソースを演算増幅器10の反転入力端子
15に接続する。この演算増幅器10の他方の非反転入
力端子16を基準電位点、たとえば共通電位点Vcom に
接続する。
【0003】この回路において入力端子13に入力電圧
Vinが印加されると、MOSトランジスタ11は飽和領
域で動作しているために、入力電流Iinは、
【0004】
【数1】
【0005】で与えられる。ここで、VthはMOSトラ
ンジスタ11のしきい値電圧、W1はチャネルの幅、L
1はチャネルの長さ、K′は利得係数である。
【0006】ここで、説明の簡略化のため、共通電位V
com を、図2には示されていない正電源電圧VDDと負
電源電圧VSSの中間電位 Vcom =0 とする。このようにしても動作説明及び式の一般性は失
われない。
【0007】従って(1)は、(1)′式に書き換えら
れる。
【0008】
【数2】
【0009】一方この回路の出力電圧をVout とする
と、出力端子14から演算増幅器10の反転入力端子1
5に向かって流れる電流Iout は、 Iout =Vout /R (2) で与えられる。Iin=−Iout の関係式から、Vout と
Vinの関係は次の(3)式で与えられる。
【0010】
【数3】
【0011】(3)式において、Vthを無視すると、こ
の回路は入力レベルの2乗に比例した出力を発生する伸
長特性を有する平方根回路となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この回
路では、LSI化する際、MOSトランジスタ11の利
得係数K′、抵抗12を制御することは難しく、プロセ
スによって伸長特性がばらつき、実用的でないという第
1の欠点があった。
【0013】さらに、第2の欠点として、(1)式にお
けるIinの電流と逆向き、すなわち、MOSトランジス
タ11のソースからドレインに向かって流れる電流に対
しては、MOSトランジスタ11は非導通となり、
(3)式の関係は成立しない。すなわち、前記電流Iin
の向きになるような入力電圧Vin<0では、伸長特性が
得られない。
【0014】従って、共通電位点Vcom を中心に正負に
変化する通常のアナログ信号入力は扱えず実用的でな
い。
【0015】さらに、第3の欠点として(3)式から分
かるように、回路の出力電圧Vout は、
【0016】
【数4】
【0017】に比例して、すなわち入力電圧Vinに直接
依存して変化するため非線形な出力となり高調波歪を発
生する。信号周波数帯域を低域フィルタで制限する通常
の装置では、もとの波形が正確に伝送できず実用的でな
い。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の伸長回路は前述
の課題を解決するために、アナログ入力信号を所定の増
幅率で増幅して出力する第1の利得制御回路であって制
御信号の変化に応じて前記増幅率が変化する第1の利得
制御回路と、前記第1の利得制御回路の出力を整流する
整流回路と、前記整流回路の出力と基準電圧とを比較
し、この比較結果に応じて前記制御信号を出力する制御
信号発生回路と、入力されるアナログ信号を所定の増幅
率で増幅して出力する第2の利得制御回路であって、前
記制御信号の変化に応じて、前記第1の利得制御回路と
等しい割合で増幅率が変化する第2の利得制御回路と、
前記アナログ入力信号と前記第2の利得制御回路の出力
との差を増幅して前記第2の利得制御回路に出力する差
動増幅回路とから構成され、前記増幅回路の出力から前
記アナログ入力信号の伸長された信号を得るようにした
ものである。
【0019】
【作用】本発明によれば、入力信号レベルが基準レベル
より小さい時は減衰させ、入力信号レベルが基準レベル
より大きい時は増幅し、その減衰と増幅の割合が入力信
号レベルの2乗特性に依存して変わる出力信号を得るこ
とができる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の伸長回路の基本構成図、図3
は本発明の入出力変換特性示す図であり以下これらの図
を用いて、本発明を説明する。
【0021】図1において、GC1、GC2は利得制御
回路、RECは整流回路、MEANは平均化回路、DF
AMPは増幅回路である。
【0022】図1において、利得制御回路GC1の接続
を説明する。
【0023】利得制御回路GC1において、INは入力
端子、OUT1は出力端子、R113は抵抗、AMP1
15は演算増幅器、RV114は電圧可変抵抗である。
【0024】電圧可変抵抗RV114は、制御電極を有
し、この制御電極に印加される印加電圧によって値が変
わる抵抗で、利得制御に使用しており、印加電圧が大き
くなると抵抗値が小さくなり、印加電圧が小さくなると
抵抗値が大きくなるもので、例えばMOSトランジスタ
等で構成できる。
【0025】入力端子INには、入力信号Vinが入力さ
れる。この利得制御回路GC1の入力信号Vinは、抵抗
R113と片方が共通電位点Vcom に接続された電圧可
変抵抗RV114で分圧され、演算増幅器AMP115
の入力端子111に加わり、演算増幅器AMP115の
利得(G115)だけ増幅され、出力端子OUT1に出
力される。
【0026】共通電位点Vcom は、説明の簡略化のた
め、図1には示されていない正電源電圧VDDと負電源
電圧VSSの中間電位点であり、 Vcom =0 とする。
【0027】利得制御回路GC1の出力信号Vout1は、
【0028】
【数5】
【0029】
【数6】
【0030】となる。ここでG1は、利得制御回路GC
1の出力電圧と入力電圧の比、すなわち利得制御回路G
C1の利得である。
【0031】図1において、この出力Vout1を整流回路
RECに入力する。
【0032】Vout1に対し、後で説明するように入力信
号を一定にするための、レベル検出を行う。
【0033】レベル検出には、ピーク値や平均電力値を
検出する方法があるが、以下、平均電力値を検出する方
法の例について説明する。一般に電力は、抵抗Rの電圧
をVとすると、|V/√2|2 /Rであるから、電圧の
絶対値に変換すればよい。これは、通常、共通電位点V
com に対して正負に変化する入力信号の例えば、負電圧
を正側に折り返す、すなわち全波整流を行うことにより
絶対値|Vout1|に変換できる。
【0034】図1において、この全波整流した信号VRE
C =|Vout1|を、平均化回路MEANに入力する。
【0035】平均化回路MEANは、入力端子INMEA
N、基準値入力端子INVPMEAN 、出力端子OMEAN、ア
ナログ減算器SUB、ローパスフィルタLPF、積分器
INTEGで構成される。
【0036】アナログ減算器SUBは、入力端子INME
ANの入力信号VREC から、基準値入力端子INVPMEAN
の基準値電圧VPMEAN をひいて、エラー信号VERR を作
成する。
【0037】全波整流信号VREC が、基準値電圧VPMEA
N より大きい場合はVERR >0、基準値電圧VPMEAN よ
り小さい場合はVERR <0となって、電力を検出でき
る。
【0038】ここで電力の平均値すなわち、平均電力値
の検出は、エラー信号VERR の電圧を平均化しても同じ
である。
【0039】一方、平均電圧の基準値VPMEAN は、例え
ば、整流回路RECの入力信号のピーク値がVp 、周期
Tの正弦波信号とすれば、全波整流後の信号VREC の平
均値として以下のようにして求められる。
【0040】
【数7】
【0041】平均値が(6)式で表される正弦波信号
は、逆に電圧のピーク値がVP の正弦波信号であり、基
準値VPMEAN とピーク値VP の関係が(6)式で表わさ
れる。
【0042】また、前記説明の誤差信号VERR は VERR =|Vout1|−VPMEAN (7) で表わされる。
【0043】このアナログ減算器SUBの誤差信号VER
R を、ローパスフィルタLPFに入力する。ローパスフ
ィルタは、(7)式の誤差信号VERR を平均化する。
【0044】次に、ローパスフィルタLPFの出力を、
積分器INTEGに入力する。
【0045】積分器の1つの目的は、誤差信号VERR を
積分し、大きくすることによって精度の良い制御をする
こと、もう1つは、LSI化した場合、プロセスによっ
てばらつく利得制御回路の電圧可変抵抗の制御電圧とし
て、直接誤差信号VERR の平均値を出力させるのではな
く、積分器の作用によって最適値にもっていくことにあ
る。
【0046】積分器の出力VCGは、例えば出力の絶対値
|Vout1|の平均電圧が、基準電圧VPMEAN より大きい
場合、誤差信号VERR を平均した値は正になり、積分器
INTEGの出力電圧VCGは上昇していく。
【0047】逆に出力Vout1の平均電力が基準値VPMEA
N より小さい場合、VCGは下がっていく。
【0048】図1において、積分器INTEGの出力端
子のOMEANの出力VCGを各利得制御回路の制御入力端子
GCC1、GCC2に入力し、各電圧可変抵抗RV11
4、RV124を制御する。
【0049】従って、利得制御回路GC1の出力の絶対
値|Vout1|が、基準電圧VPMEANより大きい場
合、整流回路RECの出力VREC は上昇し、電圧可
変抵抗RV114の抵抗は小さくなり(4)式から分か
るように利得制御回路GC1の利得は小さくなり出力電
圧Vout1は、小さくなる。
【0050】逆に、利得制御回路GC1の出力の絶対値
|Vout1|が基準電圧VPMEAN より小さい場合、整流回
路RECの出力VREC は下がり、電圧可変抵抗RV11
4の抵抗は大きくなり(4)式から分かるように利得制
御回路の利得は大きくなり出力電圧Vout1は大きくな
る。
【0051】以上説明したことから分かるように積分器
INTEGの出力、すなわち平均化回路MEANの出力
VCGは、利得制御回路GC1の出力の絶対値|Vout1|
の平均電圧が、基準平均電圧VPMEAN の基準レベルに向
かうよう電圧可変抵抗RV114を制御する。
【0052】さらに、(6)式によれば、正弦波信号の
場合、基準電圧VPMEAN は、基準ピークレベルVP と等
価であるから、利得制御回路GC1の出力Vout1は一定
のレベルVp になる。
【0053】従って(4)式は Vout1=Vin・(G1)=Vp (8) すなわち G1=(Vp /Vin) (9) とおける。
【0054】図1の利得制御回路GC2において、12
1は入力端子、126は出力端子、RV124は電圧可
変抵抗、R123は抵抗、AMP125は演算増幅器で
ある。
【0055】ここで、電圧可変抵抗RV124は、利得
制御回路GC1の電圧可変抵抗RV114と同じ特性す
なわち、同じ印加電圧に対し同じ抵抗値を示す電圧可変
抵抗である。演算増幅器AMP125は、演算増幅器A
MP115と同じ利得をもつ演算増幅器、抵抗R123
は、抵抗R113と同じ抵抗値をもつものとする。
【0056】動作は、利得制御回路GC1と同じで、利
得制御回路GC2の入力信号V121は、抵抗R123と
片方が共通電位点Vcom に接続された電圧可変抵抗RV
124で分圧され、演算増幅器AMP125の入力端子
122に加わり、演算増幅器AMP125の利得(G1
25)だけ増幅され、出力端子126に出力される。
【0057】利得制御回路GC2の出力端子126の出
力信号V126 は、
【0058】
【数8】
【0059】と表す。ここでG2は、利得制御回路GC
2の利得である。
【0060】また、利得制御回路GC2の出力端子12
6は、増幅回路DFAMPの入力端子131に接続され
ている。
【0061】図1において、増幅回路DFAMPは、利
得G135の演算増幅回路から構成されている。また、
図2において、131〜132は入力端子、136は出
力端子であり、入力端子131は演算増幅器AMP13
5の反転入力端子であり、入力端子132は、非反転入
力端子であり、出力端子136は出力端子である。
【0062】さらに、増幅回路DFAMPの出力端子1
36は、利得制御回路GC2の入力端子121に接続さ
れている。
【0063】図1の利得制御回路GC2と増幅回路DF
AMPの接続において、増幅回路DFAMPの出力V13
6 は、(11)式で表される利得制御回路GC2を通
り、その出力電圧がV126 となって、増幅回路DFAM
Pの入力端子131即ち、演算増幅器AMP135の反
転入力端子131に負帰還がかかっている。一方、入力
端子132に入力された入力信号Vinは、増幅回路DF
AMPの入力端子135即ち、演算増幅器135の非反
転入力端子に入力されている。この利得制御回路GC2
と増幅回路DFAMPの接続は、一般的な負帰還回路で
あり、次の(12)、(13)が成立する。
【0064】 V136 =(Vin−V126 )・G135 (12) V126 =V136 ・G2 (13) 但し、G2は、(11)で表される。
【0065】上式から、
【0066】
【数9】
【0067】ここで、G135≫1とすれば、 V136 =Vin・(1/G2) (15) 以上のように、増幅回路DFAMPの利得G135を十
分、大きな値にすることにより、負帰還回路を構成する
利得制御回路GC2の利得の逆の特性を得ることが出来
る。利得G135は、通常の演算増幅器で実現できる。
【0068】ここで、利得制御回路GC1と利得制御回
路GC2は同じ回路であり、図1に示すように、平均化
回路MEANの出力VCGが、制御端子GC1,GC2に
加えられているのでRV114とRV124の抵抗は等
しく、(5)、(11)式から、 G1=G2 (16) (16)式と(9)式を、(15)式に代入して、 V136 =Vin・(1/G2) =Vin・(1/G1) =Vin・{1/(Vp /Vin)} (17) 上式を書きなおすと、
【0069】
【数10】
【0070】となる。ここでV136 は、出力端子OUT
の電圧Vout でもあるから、Vout =V136 であり、
【0071】
【数11】
【0072】が得られる。
【0073】上式(19)で、指数は2であるから、V
in/Vp <1 すなわち、Vp より小さい入力信号は減
衰され、Vin/Vp >1 すなわち、Vp より大きい入
力信号は増幅される。
【0074】すなわち、入力信号は、(19)式の2乗
特性で伸長される。
【0075】図3は、本発明の伸長特性の例を示す(1
9)式をグラフ化したもので、対数表示で示している。
縦軸が 20・log(Vout /Vp )すなわち出力信
号を表し、横軸が 20・log(Vin/Vp )すなわ
ち入力信号を表わす。単位はデシベル[DB]である。
【0076】Vin=Vp の時、Vout =Vp となり、X
軸、Y軸の目盛りとも、0[DB]となる。
【0077】図3において直線Aは、(19)式で、傾
斜が2の伸長特性を示す。
【0078】直線Bと直線Cは、説明を分かりやすくす
るためにつけ加えたものである。
【0079】直線Bは、入力信号Vinを変換しないでそ
のまま出力としたものである。
【0080】直線Cは、利得制御回路GC1の出力Vou
t1を示したもので、(8)式で説明した1定出力レベル
Vp であることを示す。
【0081】このように、図3の直線Aは、入力信号レ
ベルを示す直線Bを、利得制御回路GC1で増幅あるい
は減衰させて、1定出力レベルVp である直線Cにし
て、利得G1を求め、同時に、入力信号に対し、増幅回
路DFAMPと利得制御回路GC2の負帰還動作によ
り、逆に、利得G1だけ減衰あるいは増幅させることに
より、直線A、すなわち伸長した出力信号を取り出せる
ことを示したものである。
【0082】図4は、図1の利得制御回路GC2と増幅
回路DFAMPを、同等の機能をもったまま、簡略化、
すなわち、図1の利得制御回路GC2の演算増幅器12
5を省略したものである。
【0083】図4において、GC3は、抵抗R153、
電圧可変抵抗RV154からなる利得制御回路、DFA
MPは、演算増幅器AMP165と減衰回路ATTから
なる増幅回路であり、減衰回路ATTは、抵抗R16
2、抵抗R161からなる。
【0084】まず、図1の利得制御回路GC2と増幅回
路DFAMPの関係を表す(12)と(13)式を変形
することによって、図4の構成にできることを以下に示
す。
【0085】増幅回路DFAMPの入力信号Vinと出力
信号V136 の関係を表す式(12)を、以下のように変
形する。
【0086】
【数12】
【0087】が得られる。
【0088】一方、利得制御回路GC2の入力信号V13
6 と出力信号V126 の関係を表す式(13) V126 =V136 ・G2 において、両辺をG125で割って、以下のように書き
なおす。
【0089】
【数13】
【0090】以上(12)と(13)から(12)′と
(13)′が得られた。
【0091】まず、(12)′式の第1項は、入力信号
Vinを、1/G125だけ減衰させて演算増幅器AMP
135の非反転入力端子に入力し、同式の第2項は、利
得制御回路GC2の出力信号V126 を、1/G125だ
け減衰させて演算増幅器AMP135の反転入力端子に
入力することと等価である。ここで後者の第2項は、利
得制御回路GC2において、(11)式に示すように、
すでにG125だけ増幅したものであるため、利得制御
回路GC2内の演算増幅器AMP125を省略し、さら
に上記1/G125の減衰を省略すること、すなわち、
図1の利得制御回路GC2の抵抗123と電圧可変抵抗
RV124の接続点121を、直接演算増幅器AMP1
35の反転入力端子に入力することと等価である。
【0092】また、(12)′式右辺の利得G135′
は、演算増幅器125の利得として置き換えるものとす
る。
【0093】さらに、(13)′式の左辺は、演算増幅
器125の出力V126 を、演算増幅器125の利得G1
25で割ったものであるから、演算増幅器125の入力
電圧すなわち、接続点122の電圧に等しい。
【0094】(13)′式の右辺は、(11)式から、
利得制御回路GC2の演算増幅器125の利得G125
を省略したもので、抵抗123と電圧可変抵抗RV12
4の接続点122の電圧に等しい。
【0095】以上、述べたことから、上記(12)′
(13)′においては、入力信号Vinを1/G125だ
け減衰させることにより、利得制御回路GC2の演算増
幅器125を省略した式となる。
【0096】さらに、計算を続け、式(15)と同じに
なる条件を求める。
【0097】式(12)′に(13)′を代入して、
【0098】
【数14】
【0099】(20)式を書き直すと、以下の(21)
式が得られる。
【0100】
【数15】
【0101】ここで、G2に(11)式を代入して、
【0102】
【数16】
【0103】である。
【0104】演算増幅器の利得G135′を十分大きく
すれば、(22)式は、
【0105】
【数17】
【0106】となる。
【0107】(23)式は、利得制御回路GC2と増幅
回路DFAMPで構成する負帰還回路の利得を表す式
(15)と同じになる。
【0108】すなわち、図1の利得制御回路GC2にお
いて、演算増幅器AMP125を省略し、図4の利得制
御回路GC3の抵抗を RV154=RV124 (24) R153=R123 (25) の様に同じくし、図4の利得制御回路GC3の入力信号
Vinを、前に述べた様に、演算増幅器AMP125の利
得G125分減衰させ、1/G125にするため、図4
の入力端子に、減衰回路ATTを接続し、その出力を演
算増幅器165の非反転入力端子に接続する。
【0109】減衰回路ATTの抵抗R161、R162
は、以下のようにする。
【0110】 1/G125=R161/(R161+R162) (26) すなわち、(24)〜(26)とすることにより、図1
の利得制御回路GC2と増幅回路DFAMPを図5に置
き換えができる。
【0111】(23)式は、式(15)と同じになるか
ら、図5は、図1の利得制御回路GC2と増幅回路DF
AMPを図5に置き換えても、図3の直線Aに示した伸
長特性と全く同じになる。
【0112】図5は本発明の伸長回路の具体実施例であ
る。
【0113】この伸長回路は利得制御回路GC1、GC
2、整流回路REC、平均化回路MEAN、増幅回路D
FAMPからなっている。
【0114】なお、利得制御回路GC2と増幅回路DF
AMPは、図4で説明した構成を、採用している。
【0115】利得制御回路GC1において、INは信号
入力端子、OUT1は信号出力端子、GCC1は制御信
号入力端子である。入力信号Vinは、信号入力端子IN
から抵抗R113を介してNチャンネル型MOSトラン
ジスタTr114のドレイン電極に接続される。Tr1
のソース電極および基板電極は共通電位点Vcom に接続
し、Tr114のゲート電極は、制御信号入力端子GC
C1に接続する。
【0116】Tr114のドレイン電極は、演算増幅器
AMP115の非反転入力端子に接続され、演算増幅器
AMP115の出力端子は、抵抗R112を介して演算
増幅器AMP115の反転入力端子に接続され、さらに
抵抗R111を介して共通電位点Vcom に接続される。
【0117】ここでNチャンネル型MOSトランジスタ
の特性について図6〜図8をもとに説明する。図6にお
いて、第1電極のD(ドレイン)端子、第2電極のS
(ソース)端子、制御電極のG(ゲート)端子、基板端
子のSUBにおいて、第2電極のS端子と基板端子のS
UB端子を共通のグランドに接続する。ここで第1電極
のD端子に流れる電流をIDS、グランド間との電圧を
VDS、制御電圧のG端子とグランド間との電圧をVG
Sとする。
【0118】制御電圧VGSをパラメータにした、第1
電極のD端子の電流IDSと電圧VDS特性を、図7に
示す。ここでVGS1〜VGS4、Vth(Vthは、
MOSトランジスタのしきい値)は、制御電圧VGSで
あり、VGS4>VGS3>VGS2>VGS1>Vt
hとする。図7は、良く知られたNチャンネル型MOS
トランジスタの電圧電流特性で、VDSが大きくなると
トランジスタの線形領域から飽和領域(定電流領域)に
うつるため、電圧VDSと電流IDSの関係は非線形に
なる。しかしVDS=0Vの中心とした小さな領域±Δ
VDS、±ΔIDSにおいては、固定した制御電圧VG
Sに対し、VDSと電流IDSの関係が線形、すなわち
VDSに依存しない抵抗特性を示すものと見なすことが
できる。
【0119】この領域でのトランジスタの第1電極と第
2電極間の抵抗をRonとすると、図8の特性となる。
制御電圧VGS=VthでRonが無限大になり、制御
電圧VGSが大きくなると抵抗Ronは小さくなる。す
なわち制御信号VGSによって抵抗を可変できる。
【0120】ここで抵抗Ronに加わる電圧について、
図5の利得制御回路GC1を例に説明する。後で説明す
るように、基準電圧VpMEAN によって演算増幅器AMP
115の出力電圧は、制限される。演算増幅器AMP1
15の最大出力電圧をVout1max とすると、演算増幅器
AMP115の非反転入力端子+に加わる電圧Vin+
は、Vin+ =Vout1max /(1+R112/R111)
であるからVout1max =±1[V]、(1+R112/
R111)=100とすると、−0.01<Vin+ <
0.01[V]と、小さな電圧領域にできる。Vin+
は、抵抗RonすなわちトランジスタTr114に加わ
る電圧に等しく、前記説明の線形な領域±ΔVDSで動
作させることができる。
【0121】ここで再び本発明の伸長回路の具体実施例
の説明にもどると、図5において、利得制御回路GC1
のTr114は前記説明の電圧可変の抵抗であり、抵抗
をRV114とすると、演算増幅器AMP115の出力
端子電圧Vout1は、(4)式と同様にして計算でき、
【0122】
【数18】
【0123】とする。
【0124】図5において、上記利得制御回路GC1の
出力Vout1を整流回路RECに入力する。
【0125】整流回路RECは、演算増幅器AMP43
5、抵抗R433,R434,定電流源I436、I4
37、コレクタが正電源VDDに接続されたバイポーラ
トランジスタQ430,Q431,Q432からなる。
【0126】利得制御回路GC1の出力端子OUT1の
1つを、トランジスタQ431のベースに接続する。こ
のトランジスタQ431のエミッタは、ベースが共通電
位点Vcom に接続されたトランジスタQ432のエミッ
タと接続点437において共通に接続され、さらに演算
増幅器AMP435の非反転入力端子に接続される。定
電流I436は、トランジスタQ431,432のバイ
アス電流で、負電源VSSと接続点437間に接続され
る。
【0127】演算増幅器AMPの出力ライン439は、
抵抗R434,R433を通って利得制御回路GC1の
出力OUT1に接続する。抵抗R434とR433の接
続点450は、トランジスタQ430のベースに接続さ
れ、このトランジスタQ430のエミッタは、演算増幅
器AMP435の反転入力端子と、他端が負電源VSS
に接続された定電流源I437に接続する。
【0128】以上の接続において、整流回路RECの動
作を以下に説明する。
【0129】利得制御回路GC1の出力電圧Vout1がV
out1>Vcom の場合、トランジスタQ431が導通、Q
432非導通となるので、トランジスタQ431のベー
スとエミッタ間の電圧降下をVBE431 とすれば、演算増
幅器AMP435の非反転入力端子の電圧は、 Vout1−VBE431 (29) となる。
【0130】演算増幅器AMP435は、その出力が,
抵抗R434とトランジスタQ430のベース・エミッ
タ間を介して、演算増幅器AMP435の反転入力端子
に接続されているので、負帰還動作をする。従って、演
算増幅器AMP435の反転入力端子電圧は、上記(2
9)式の非反転入力端子電圧(Vout1−VBE431 )に等
しくなる。従って抵抗R434とR433の接続点45
0の電圧V450 は、トランジスタQ430のベース・エ
ミッタ間電圧をVBE430 とすれば、 V450 =Vout1−VBE431 +VBE430 (30) となる。ここで定電流I436、I437の電流値を等
しくすれば VBE430 =VBE431 (31) となるから接続点450の電圧V450 は V450 =Vout1 (32) となり、利得制御回路GC1の出力電圧Vout1に等し
い。このため抵抗R433の両端の電圧は、0となり、
電流は流れないので、抵抗R434の両端の電圧降下も
0となる。すなわち演算増幅器AMP435の出力電圧
は利得制御回路GC1の出力電圧Vout1に等しくなる。
【0131】すなわち、Vout1>Vcom (=0)の場
合、本整流回路RECは入力電圧をそのまま出力するバ
ッファ回路として動作する。
【0132】逆に、Vout1<Vcom (=0)の場合、ト
ランジスタQ431が非導通、Q432導通となるので
トランジスタQ432のベースとエミッタ間の電圧降下
をVBE432 とすれば、演算増幅器AMP435の非反転
入力端子の電圧は、 Vcom −VBE432 =−VBE432 (33) となる。上記と同様、抵抗R434とトランジスタQ4
30のベース・エミッタ間を介した演算増幅器AMP4
35の負帰還動作により、演算増幅器AMP435の反
転入力端子の電圧は、(33)式の非反転入力端子電圧 −VBE432 (34) に等しくなる。従って抵抗R434とR433の接続点
450の電圧V450 は V450 =−VBE432 +VBE430 (35) となる。ここで定電流I436、I437の電流値を等
しく VBE432 =VBE430 (36) であるから、接続点450の電圧V450 は V450 =0 (37) となる。この結果電流(−Vout1/R433)が、接続
点450から利得制御回路GC1の出力端子OUT1に
向かって流れる。この電流は抵抗R434に流れる電流
に等しく、演算増幅器AMP435の出力電圧は、 (−Vout1/R433)・R434 (38) の正出力となる。ここで R433=R434 (39) とすれば演算増幅器AMP435の出力電圧VREC は、 −Vout1 (40) となる。すなわち、Vout1<Vcom (=0)の場合、本
整流回路RECは入力電圧を反転して出力する回路とし
て動作する。以上の動作を図9A〜図9Cに示す。
【0133】図9Aの波形Vout1は、負側電圧を正側に
折り返した図9Bの全波整流波形すなわちVREC =|V
out1|となる。
【0134】上記整流回路RECの出力を平均化回路M
EANの入力端子IMEANに入力する。
【0135】平均化回路MEANは、先に述べたように
入力端子INMEAN、基準電圧入力端子INVpMEAN 、出
力端子OMEAN、アナログ減算器SUB、積分器INTE
Gからなる。
【0136】さらに、アナログ減算器SUBは、抵抗R
444、R445、演算増幅器AMP446からなり、
積分器INTEGは、抵抗R447、コンデンサC44
8、演算増幅器AMP449からなる。
【0137】アナログ減算器SUBにおいて、抵抗R4
44を、入力端子IMEANと演算増幅器AMP446の反
転入力端子442間に接続し、抵抗R445を、演算増
幅器AMP446の反転入力端子442と出力443間
に接続し、基準電圧入力端子INVpMEAN を、演算増幅
器AMP446の非反転入力端子441に接続する。
【0138】積分器INTEGにおいて、抵抗R447
を、演算増幅器AMP446の出力端子443と演算増
幅器AMP449の反転入力端子451間に接続し、コ
ンデンサC448を、演算増幅器AMP449の出力端
子OMEANと反転入力端子451間に接続する。
【0139】基準電圧入力端子INVpMEAN は、演算増
幅器AMP446の非反転入力端子441と、演算増幅
器AMP449の非反転入力端子452に接続する。
【0140】以下、平均化回路MEANの動作を説明す
る。
【0141】アナログ減算器SUBにおいて、R444
=R445にすると、上記整流回路RECの出力電圧V
REC から基準電圧入力端子の電圧VpMEAN を減算した電
圧が、VpMEAN に対し反転して、端子443に出力す
る。この電圧をV443 とすれば、 V443 =(VpMEAN −(VREC −VpMEAN )) (41) =2・VpMEAN −VREC となる。
【0142】アナログ減算器SUBの出力端子443
を、積分器INTEGに入力する。
【0143】積分器INTEGにおいて、上記アナログ
減算器SUBの出力から、基準電圧入力端子の電圧VpM
EAN を減算し、抵抗R447で割った誤差電流IERR が
コンデンサC448に流れる。この電流を、IERR とす
れば、 IERR ={(2・VpMEAN −VREC )−VpMEAN )/R447 =(VpMEAN −VREC )/R447 (42) となる。
【0144】すなわち、平均化回路MEANにおいて、
整流回路の出力電圧VREC が基準電圧VpMEAN より大き
い時、誤差電流IERR が、演算増幅器のAMP449の
出力端子から、コンデンサC448、抵抗R447を通
る向きに流れ、演算増幅器の出力端子OMEANの電圧は、
上昇する。
【0145】逆に、整流回路の出力電圧VREC が基準電
圧VPMEAN より小さい時、誤差電流IERR が、抵抗R4
47から、コンデンサC448を通って、演算増幅器4
49の出力端子に向かって流れ、演算増幅器449の出
力端子OMEANの電圧は下がる。以上のように、本平均化
回路MEANは、図1のアナログ減算器SUBのレベル
検出の作用を持つことができる。
【0146】次に、本積分器INTEGは演算増幅器A
MP449、コンデンサC448、抵抗R447からな
るローパスフィルタでもあり、コンデンサC448、抵
抗R447の値を、利得制御回路の出力電圧Vout1に比
べ時定数を長く選ぶことにより、誤差電流IERR を平均
化できる。
【0147】以上の動作を、以下に示す式(43)と図
9A〜図9Cを用いて説明する。
【0148】平均化回路MEANの出力VCGは、利得制
御回路GC1の出力Vout1を周期Tの正弦波信号、積分
器INTEGの出力端子電圧VCGの初期値をVCG0 とし
て、時間T後、
【0149】
【数19】
【0150】となる。
【0151】(43)式において、Vout1のピーク値=
Vp の場合(図9Aの信号波形700、図9Bの信号波
形701)、(6)式から、(43)式の1項は0であ
り、出力VCGの平均は、図9Cのライン702に示すよ
うに一定で変化しない。
【0152】Vout1のピーク値>Vp の信号レベル(図
9Aの信号波形710、図9Bの信号波形711)で
は、(43)式の1項>0で、出力VCGの平均>VCG0
となり、演算増幅器の出力端子OMEANの電圧VCGは、図
9Cの信号波形712に示すように上昇する。
【0153】Vout1<Vp の信号レベル(図9Aの信号
波形720、図9Bの信号波形721)では、(43)
式の1項<0で、出力VCGの平均<VCG0 となり、演算
増幅器の出力端子OMEANの電圧VCGは、図9Cのライン
722に示すように下がる。
【0154】さらに本平均化回路MEANは、演算増幅
器AMP449、コンデンサC448、抵抗R447か
らなる積分器としても作用し、誤差電流IERR が、電圧
に変換されてコンデンサC448に積分される。従っ
て、誤差信号IERR が継続すると積分することにより、
大きな制御電圧となり制御の精度を良くすることができ
る。
【0155】また、利得制御回路の電圧可変抵抗の制御
電圧は、後で説明するように、誤差電流IERR の平均値
が0となるところに決まるから、直接、利得制御回路の
電圧可変抵抗の制御電圧を制御する必要がなく、その精
度は本平均化回路MEANのレベル検出によってきま
り、特別にMOSトランジスタのプロセスを制御する必
要がない。
【0156】図5において、平均化回路MEANの出力
VCGは、各利得制御回路の制御入力端子GCC1、GC
C2に入力される。
【0157】従って、利得制御回路GC1の出力Vout1
の平均電圧が、基準電圧VpMEAN より大きい場合、平均
化回路MEANの出力VCGは上昇し、図8に示したよう
にトランジスタTr114の抵抗V114は小さくな
り、(27)式から分かるように利得制御回路GC1の
利得は下がり、出力電圧Vout1を小さくする。
【0158】逆に、利得制御回路GC1の出力Vout1の
平均電圧が、基準電圧VpMEAN より小さい場合、平均化
回路MEANの出力VCGは下がり、トランジスタTr1
14の抵抗RV114は大きくなり、(27)式からわ
かるように利得制御回路の利得は大きくなり、出力電圧
Vout1を大きくなる。
【0159】以上説明したことから分かるように、誤差
電流IERR の平均値が0となるところに制御入力端子の
電圧が決まるから、最終段の利得制御回路の出力Vout1
の平均電圧が、基準入力端子電圧VpMEAN の一定レベル
になるよう制御される。
【0160】さらに、(6)式によれば、正弦波信号の
場合、平均電圧VpMEAN は、基準ピークレベルVp と等
価であるから、利得制御回路GC1の出力Vout1は一定
のレベルVp になる。
【0161】従って(27)式は Vout1=Vin・(G1)=Vp (44) すなわち G1=(Vp /Vin) (45) とおける。
【0162】図5の利得制御回路GC2において、12
1は入力端子、126は出力端子、Tr124は、MO
Sトランジスタ、R123は抵抗である。
【0163】ここで、MOSトランジスタTr124
は、利得制御回路GC1のMOSトランジスタTr11
4と同じ特性すなわち、同じ印加電圧に対し同じ抵抗値
を示し、抵抗R123は抵抗R113と同じ抵抗値をも
つものとする。
【0164】動作を説明すると、利得制御回路GC2の
入力信号V121 は、抵抗R123と片方が共通電位点V
com に接続されたMOSトランジスタTr124の抵抗
RV124で分圧され、出力端子126に出力する。
【0165】利得制御回路GC2の出力信号V126 は、 V126 =V121 ・(RV124/(RV124+R123)) =V121 ・G2 (46) 但し、 G2=(RV124/(RV124+R123)) (47) と表す。ここでG2は、利得制御回路GC2の減衰利得
である。
【0166】利得制御回路GC2の出力を、増幅回路D
FAMPに出力する。
【0167】図5において、増幅回路DFAMPは、入
力端子131、入力端子IN、出力端子136、利得G
135の演算増幅器AMP135、抵抗R131、R1
32からなる。入力端子131は、演算増幅器AMP1
35の反転入力端子に接続する。抵抗R131は、入力
端子INと演算増幅器AMP135の非反転入力端子に
接続し、抵抗R132は、同非反転入力端子と共通電位
点Vcom 間に接続する。演算増幅器AMP135の出力
端子は、出力端子136に接続する。
【0168】さらに、増幅回路DFAMPの出力端子1
36を利得制御回路GC2の入力端子121に接続す
る。
【0169】図5の利得制御回路GC2と増幅回路DF
AMPの接続において、演算増幅器135の出力端子1
36は、(47)式で表される利得制御回路GC2を通
り、その出力V126が、演算増幅器の反転入力端子1
31に負帰還がかかっている。一方、入力信号Vinは、
抵抗R131とR132で分圧された後、演算増幅器1
35の非反転入力端子132に入力されている一般的な
負帰還回路である。
【0170】以下の(48)式と(49)式が成立す
る。
【0171】 V136 ={Vin・R131/(R131+R132)−V126 }・G135 (48) V126 =V136 ・G2 (49) ここで、G2は、(47)式で表される。
【0172】式(48)と(49)から、
【0173】
【数20】
【0174】ここで、G135≫1、すなわち演算増幅
器135の利得が十分大きいものとすれば、
【0175】
【数21】
【0176】上式のG2に(47)式を代入して書き換
えると、
【0177】
【数22】
【0178】図5に示すように、平均化回路MEANの
出力VCGが、制御端子GC1,GC2に加えられている
のでRV114とRV124の抵抗は等しく、 RV114=RV124 (53) さらに、図5の利得制御回路GC1およびGC2と、増
幅回路DFAMPの各抵抗R123、R131、R13
2を以下のようにすれば、 R113=R123 (54) R111=R131 (55) R112=R131 (56) (53)〜(56)から(52)は、
【0179】
【数23】
【0180】上式(57)において、分母は(28)式
のG1に等しく、
【0181】
【数24】
【0182】となり、増幅回路DFAMPの出力端子1
36に、利得制御回路GC1の逆の特性を得ることがで
きる。
【0183】さらにG1に(9)式を代入して、 =1/(Vp /Vin) (58) 上式(58)は、以下のように書き換えることができ
る。
【0184】
【数25】
【0185】図5において、Vout =V136 であるか
ら、
【0186】
【数26】
【0187】上式(60)で、指数は2であるから、V
in/Vp <1 すなわち、Vp より小さい入力信号は減
衰され、Vin/Vp >1 すなわち、Vp より大きい入
力信号は増幅される。
【0188】すなわち、入力信号は、(60)式の2乗
特性で伸長される。
【0189】(60)式と(19)式は、同じ特性とな
り、すなわち図3の直線Aの伸長特性が得られたことに
なる。
【0190】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、LSI
化するうえで、特別のプロセス制御が不要であり、特性
のばらつきのない伸長回路を実現できる。
【0191】また、共通電位点Vcom を中心に正負に変
化する一般的なアナログ信号を取り扱うことができる。
【0192】さらに、入力電圧Vinに直接左右されない
ので、非線形歪の少ない伸長特性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸長回路の基本構成図。
【図2】従来の伸長回路を示す図。
【図3】本発明における伸長特性の例を示す図。
【図4】利得制御回路とDFAMPの一例を示す図。
【図5】本発明の伸長回路の具体実施例を示す図。
【図6】MOSトランジスタの動作を説明する図。
【図7】MOSトランジスタの動作を説明する図。
【図8】MOSトランジスタの動作を説明する図。
【図9】本発明の伸長回路の動作を説明する図。
【符号の説明】
GC1 利得制御回路 GC2 利得制御回路 REC 整流回路 MEAN 平均化回路 DFAMP 増幅回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号を制御信号の変化に応
    じた増幅率で増幅して出力する第1の利得制御回路と、 前記第1の利得制御回路の出力を整流する整流回路と、 前記整流回路の出力と基準電圧とを比較し、この比較結
    果に応じて前記制御信号を出力する制御信号発生回路
    と、 前記アナログ入力信号を第1の入力信号とし、前記第1
    の入力信号と第2の入力信号との差を増幅して、伸長さ
    れた前記アナログ入力信号を出力する差動増幅器と、 前記差動増幅器の出力を前記制御信号の変化に応じた増
    幅率で増幅し、前記差動増幅器の第2の入力信号として
    出力する第2の利得制御回路とからなることを特徴とす
    る伸長回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005234037A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Seiko Epson Corp 電気光学装置、その駆動回路および駆動方法、ならびに電子機器
JP2008294682A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sanyo Electric Co Ltd 可変インピーダンス回路、それを用いた可変インピーダンスシステム、フィルタ回路、増幅器、通信システム
CN115347876A (zh) * 2022-10-17 2022-11-15 电子科技大学 一种超声回声信号接收的模拟前端电路

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