JPH05327175A - プリント配線板への印刷方法 - Google Patents

プリント配線板への印刷方法

Info

Publication number
JPH05327175A
JPH05327175A JP13304892A JP13304892A JPH05327175A JP H05327175 A JPH05327175 A JP H05327175A JP 13304892 A JP13304892 A JP 13304892A JP 13304892 A JP13304892 A JP 13304892A JP H05327175 A JPH05327175 A JP H05327175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
wiring board
printing
weight
printed wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13304892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Arai
啓文 新井
Atsumi Hirata
篤臣 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP13304892A priority Critical patent/JPH05327175A/ja
Publication of JPH05327175A publication Critical patent/JPH05327175A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線板の電気的特性に悪影響を与え
るおそれなくインクジェットプリンターで印刷をおこな
うことができるようにする。 【構成】 プリント配線板1の表面にインクジェットプ
リンターからインク粒子10を噴出させて印刷をおこな
う。この際に、インクジェットプリンターのインクに無
機イオン交換体を配合しておく。インクジェットプリン
ターのインク中の帯電剤等のイオンは無機イオン交換体
によって捕捉され、プリント配線板1の回路5にインク
中のイオンが作用することを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板の表面
にマーキング印刷をするための印刷方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の表面に製品番号やロッ
ト番号、会社シンボルマーク、ケアーマーク等をマーキ
ング印刷するにあたっては、スクリーン印刷によってお
こなうのが一般的である。しかしスクリーン印刷の場合
にはスクリーンの製版が必要であり、少量多品種生産の
場合にも一々このような製版をおこなうと作業効率が悪
くなったりコスト高になったりする等の問題がある。
【0003】そこで本出願人によって、インクジェット
プリンターを用いてプリント配線板の表面に印字するこ
とによって印刷をおこなうことが提案されている。イン
クジェットプリンターによれば、版を用いる必要なくコ
ンピューターへの入力データに応じた任意の文字等で印
刷をおこなうことができるものであり、しかもインクジ
ェットプリンターはワイヤードットプリンターなどのよ
うに被印刷物の表面に衝撃を与えることがなく、また表
面に多少の凹凸があっても支障なく印刷することができ
るために、表面に回路を形成したプリント配線板に印刷
する装置として最適である。
【0004】インクジェットプリンターとしては従来か
ら使用されている周知のものが使用されるものであり、
図2に帯電偏向型のインクジェットプリンターの原理を
示す。図2において11はピエゾ素子12を設けたノズ
ル、13は帯電電極、14は偏向電極、15はガター、
16はセンサーであり、インク溜め17からノズル11
に供給されるインク18をピエゾ素子12の作用でイン
ク粒子10としてノズル12から噴出させるようにして
ある。そして印刷すべき文字等をドットマトリックスに
画素分割すると共にそれぞれの画素が持つ位置情報に比
例した電圧で各インク粒子10を帯電電極13によって
帯電させるようにしてあり、各インク粒子10は偏向電
極14間を通過する際に帯電量に応じて偏向を受けてプ
リント配線板1の表面に到達し、所定の文字等で印刷を
おこなうことができるものである。印刷に用いられない
インク粒子10は帯電電極13で帯電されず、直進して
ガター15に捕らえられてインク溜め17に回収され
る。
【0005】上記のように、一般的な帯電偏向型のイン
クジェットプリンターではインクの粒子を帯電させて偏
向させることによって印刷をおこなうために、インクに
は帯電剤として硝酸リチウムやシアン酸塩などを配合す
る必要があり、インクの比抵抗値は800Ωcm〜20
00Ωcm程度になっている。帯電剤はインクに0.1
〜5重量%程度が配合されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように帯電
偏向型のインクジェットプリンターではインクに硝酸リ
チウムやシアン酸塩などの帯電剤が配合されているため
に、イオンが含有されており、インクジェットプリンタ
ーでプリント配線板の表面に印刷をおこなうと、このイ
オンがプリント配線板の回路に作用して高温高湿度条件
下では絶縁破壊にまで至るおそれがあった。また、図3
のようにプリント配線板の表面にパターン幅1mm、パ
ターン間隔d=1.5mmの櫛型パターン20を形成す
ると共にその上にソルダーレジストを塗布して厚み10
μの回路保護膜を設け、この回路保護膜の上にインクジ
ェットプリンターで全面印刷をおこない、そしてこれを
60℃、95%RHの条件下で電圧DC100Vを連続
500Hrかける試験をおこなうと、櫛型パターン20
間でマイグレーションが発生して櫛型パターン20の電
極間の絶縁性が確保できなくなることがあった。マイグ
レーションが発生しない場合にも、櫛型パターン20間
の絶縁抵抗値が1013〜1014程度のものが107 〜1
8 程度に低下して絶縁性の確保に問題が生じるもので
あった。またインクを付着させない場所にも、インクが
プリント配線板の表面に付着した後に飛散して極小粒子
が周囲に付着したり、ノズルから規定の大きさの粒子
(60〜100μ程度)が飛散したりして、同様な問題
が生じるものであった。
【0007】帯電偏向型ではない、バブルジェット方式
や、空電制御型や、ドロップ・オン・マインド型のイン
クジェットプリンターでは帯電剤を配合したインクを用
いる必要はないが、これらのインクにも染料や顔料、そ
の他の添加物としてイオン性のものが含まれており、プ
リント配線板に用いる限りは絶縁性の上で多かれ少なか
れ問題が生じるものである。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、プリント配線板の電気的特性に悪影響を与えるお
それなくインクジェットプリンターで印刷をおこなうこ
とができるプリント配線板への印刷方法を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリント配
線板への印刷方法は、プリント配線板の表面にインクジ
ェットプリンターからインク粒子を噴出させて印刷をお
こなうにあたって、インクジェットプリンターのインク
に無機イオン交換体を配合することを特徴とするもので
ある。
【0010】
【作用】インクジェットプリンターのインク中の帯電剤
等のイオンは無機イオン交換体によって捕捉され、プリ
ント配線板の回路にインク中のイオンが作用することを
防ぐことができる。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。プリ
ント配線板1は絶縁基板4の表面に銅箔パターン等で回
路5を設けることによって作成されるものであり、絶縁
基板4としては、基材としてガラスクロスやガラス不織
布、紙、あるいはこれらを組み合わせて用いたエポキシ
樹脂基板やフェノール樹脂基板、ポリエステル樹脂基
板、テフロン樹脂基板等の熱硬化性樹脂系や熱可塑性樹
脂系の有機基板や、セラミック基板などの無機基板、そ
の他有機・無機混合材で形成したものなど、任意のもの
を用いることができる。プリント配線板1の表面には回
路5を覆うように回路保護膜2が被覆してある。この回
路保護膜2は液状レジスト、例えば液状ソルダーレジス
トで形成することができる。液状ソルダーレジストとし
ては、1液熱硬化型ソルダーレジスト(太陽インク製造
株式会社製「S−40」など)、2液熱硬化型ソルダー
レジスト(太陽インク製造株式会社製「S−100W」
など)、液状フォトソルダーレジスト(太陽インク製造
株式会社製「PSR−4000」など)、UV硬化ソル
ダーレジスト(タムラ製作所製「USR−2G」など)
等を用いることができる。このソルダーレジストには白
色顔料、黄色やグリーン等の染料、顔料等が配合されて
いてもよい。
【0012】一方、インクジェットプリンターに用いる
インクとしては、UV硬化型インク、熱硬化型インク、
水性インク、水性熱硬化型インク、溶剤型インクなど任
意のものを用いることができる。回路保護膜をソルダー
レジストで形成する場合、ソルダーレジストは一般に熱
硬化型やUV硬化型が多いために、インクも同系統のU
V硬化型インクと熱硬化型インクが好ましい。そして本
発明ではこのインクに無機イオン交換体を配合して使用
するものである。
【0013】無機イオン交換体はイオンを無機イオン交
換体にイオン交換して捕捉することができる物質であ
り、特開昭59−170173号公報等で開示されてい
る公知のものを用いることができる。具体的には、東亜
合成化学工業株式会社から「IXE」シリーズとして提
供されているものを用いることができる。この「IX
E」シリーズの中でも「IXE−100」(ジルコニウ
ム系陽イオン交換タイプ)、「IXE−150」(ジル
コニウム系陽イオン交換タイプ)、「IXE−200」
(スズ系陽イオン交換タイプ)、「IXE−300」
(アンチモン系陽イオン交換タイプ)、「IXE−40
0」(チタン系陽イオン交換タイプ)、「IXE−60
0」(アンチモン,ビスマス系両イオン交換タイプ)な
どのグレードが好ましい。これらの無機イオン交換体は
比重が5.5程度で平均粒子径が1〜2μ程度の極小粒
子の粉体であり、インクを絶えず攪拌して無機イオン交
換体が沈降しないように調整する必要がある。無機イオ
ン交換体の配合量は必要に応じて任意に設定することが
できる。
【0014】ここで、無機イオン交換体を配合したイン
クジェットプリンター用のUV硬化型インクと熱硬化型
インクについてそれぞれ組成の一例を示す。 (UV硬化型インク) ・帯電剤(塩類) …2重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリレートオリゴマー …35重量部 ・アクリレートオリゴマー …15重量部 ・光開始剤 …5重量部 ・MEK …30重量部 ・メチルアルコール …20重量部 ・無機イオン交換体 …4重量部 ・その他(界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防
止剤、腐敗防止剤などを少量) (熱硬化型インク) ・帯電剤(塩類) …0.2重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリルモノマー …35重量部 ・メラミン樹脂 …15重量部 ・エポキシ樹脂 …5重量部 ・MEK …30重量部 ・メチルアルコール …20重量部 ・無機イオン交換体 …1重量部 ・その他(界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防
止剤、腐敗防止剤などを少量) これらを希釈溶剤(MEK85重量部とメチルアルコー
ル15重量部の混合溶剤)で希釈することによって、比
抵抗1000Ωcm、粘度4cps(25℃)、表面張
力30dyn/cmに調製して使用することができるも
のである。勿論、インクとしては上記のように例示した
ものに限定されるものではなく、帯電剤(塩類)0.0
01〜10重量%、染料又は顔料5〜35重量%、樹脂
分(酢酸ビニル、エポキシ、アクリル、フェノール、メ
ラミン等)5〜60重量%、溶剤10〜90重量%の配
合組成で、比抵抗500〜2500Ωcm、粘度2〜2
0cps、表面張力10〜600dyn/cmに調製し
たもの一般を使用することができる。
【0015】ここでインクに配合する帯電剤としては、
硝酸リチウム(LiNO3 )を用いるのが好ましい。K
やNa系の塩類を使用することもできるが、これらのも
のは投入量が多くなってインク本来の特性や性能の低下
を招くおそれがあり、またシアン酸塩を使用することも
できるが、シアン酸塩は安定性に欠ける。このために、
特に限定する趣旨ではないが、帯電剤としてはLiNO
3 を用いるのが好ましいものである。このように帯電剤
としてLiNO3 を用いる場合には、無機イオン交換体
としてLiイオンのイオン交換能が高いジルコニウム系
の無機イオン交換体(例えば前出の東亜合成化学工業株
式会社製「IXE−100」、「IXE−150」)を
用いるのが好ましい。
【0016】またインクジェットプリンターとしては、
図2に示す帯電偏向型インクジェットプリンターなどを
用いることができる。このインクジェットプリンターを
用いてプリント配線板1の表面に印刷をおこなう条件の
一具体例を説明する。まず周波数20kHzでピエゾ素
子12を振動させてインク加圧力3Barでノズル径6
0μのノズル11から1000Ωcmに比抵抗を保った
インク18を粒状に噴出させ、帯電電極13でインク粒
子10を帯電させる。偏向電極14は8mm間隔で配置
されていて、DC500V〜1000Vに印加されてお
り、インク粒子10は約8cm飛行する間に偏向電極1
4によって0〜10mmの幅で偏向されて振られ、プリ
ント配線板1の表面にこのインク粒子10が図1のよう
に到達することによって印刷をおこなうことができる。
帯電しないインク粒子10は直進してガター15に受け
られ、プリント配線板1には付着しない。ガター15に
受けられたインク粒子10は、攪拌したり粘度調整をし
たりして再生処理をした後に、インク溜め17に回収さ
れて再使用される。印刷はインクジェットプリンターの
ノズル11を固定すると共にプリント配線板1を移動さ
せるようにしておこなうことができるが、ノズル11を
移動させる方式でもよい。また高速印字(印刷)を必要
とする場合は、ノズル11を複数個並列して設けたマル
チノズル方式を採用することができる。ノズル11から
印刷するプリント配線板1の表面までの間はインク粒子
10の飛行が空気の流れの影響を受けないようにカバー
しておくことが好ましいが、プリント配線板1に付着し
たインクの乾燥を速めて滲みや弾きを防ぐために、空気
の整流を5〜1000cm/sec程度の風速で送るこ
とは有効である。尚、本発明にあってインクジェットプ
リンターとしては上記のような帯電偏向型のものに限ら
ず、バブルジェット方式や、空電制御型や、ドロップ・
オン・マインド型等のインクジェットプリンターであっ
てもよい。
【0017】しかして、図1のように、プリント配線板
1にインクジェットプリンターで印刷をおこなって、プ
リント配線板1の表面に設けた回路保護膜2にインク粒
子10が付着すると、インクに含有される帯電剤等のイ
オンが回路保護膜2内を移行して回路5に作用すること
になるが、インクに配合されている無機イオン交換体に
このイオンはイオン交換されて捕捉されることになり、
インクに含まれるイオンが回路5に作用することを防ぐ
ことができるものであり、インクジェットプリンターの
インクに含まれるイオンの作用で絶縁性が低下するよう
なことがなくなるものである。この結果、図3のマイグ
レーションのテストをおこなっても、マイグレーション
の発生はなくなるものである。無機イオン交換体による
イオンの除去率は60〜98%にまで及ぶものであり、
無機イオン交換体のイオン交換能力は加熱することによ
って高まるために、印刷後にプリント配線板を100〜
160℃程度に10〜30分間程加熱してイオン捕捉効
果を高めるようにすることが有効である。従ってインク
として本来加熱硬化を必要としない溶剤型インクを用い
る場合にあっても、イオンの捕捉効率を高めるために加
熱をおこなうことが好ましい。しかし、プリント配線板
1の製造工程において基板材料のガラス転移温度を超え
て加熱すると変形や寸法収縮を生じるおそれがあるの
で、留意する必要がある。また、UV硬化型インクを用
いる場合、ソルダーレジスト工程等各工程でのUVの総
照射量によってプリント配線板1の基板に変色や変質が
起こるおそれがあるので、UV照射量が3000mj以
下で硬化するものを用いるのが好ましい。
【0018】ここで、無機イオン交換体をインクに配合
すると、無機イオン交換体は直ちにインク内のイオンを
捕捉し始めるので、インク粒子10を帯電させて偏向さ
せることに支障が生じるおそれがある。このために、イ
ンクへの無機イオン交換体の配合はできるだけ使用直前
におこなうようにするのが好ましい。また、インクジェ
ットプリンターでプリント配線板1に印刷をおこなった
後に、インクに配合した無機イオン交換体によるイオン
捕捉作用が発生するようにするのが好ましい。例えば、
無機イオン交換体を熱溶媒で囲んだり、無機イオン交換
体をPVCやポバール、メチルセルロース等のマイクロ
カプセルで囲んだりして、無機イオン交換体がインク中
のイオンに直接接触しない状態でインクに配合するよう
にするのが好ましい。このものではインクジェットプリ
ンターで印刷をおこなう際にはインク中のイオンは無機
イオン交換体で捕捉されていないので、インク粒子10
の帯電や偏向は良好におこなわれるが、インクジェット
プリンターで印刷をおこなってインク粒子10をプリン
ト配線板1の表面に付着させた後、加熱したり、加圧し
たり、UV照射したりしてマイクロカプセル等を破壊す
ることによって、無機イオン交換体を露出させてインク
中のイオンに接触させるようにすることができ、このイ
オンを無機イオン交換体で捕捉させることができるもの
である。
【0019】
【発明の効果】上記のように本発明は、プリント配線板
の表面にインクジェットプリンターからインク粒子を噴
出させて印刷をおこなうにあたって、インクジェットプ
リンターのインクに無機イオン交換体を配合するように
したので、インクジェットプリンターのインク中の帯電
剤等のイオンは無機イオン交換体によって捕捉され、プ
リント配線板の回路にインク中のイオンが作用すること
を防ぐことができるものであり、プリント配線板の電気
的特性に悪影響を与えるおそれなくインクジェットプリ
ンターで印刷をおこなうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部の拡大した断面図
である。
【図2】インクジェットプリンターの原理を示す概略図
である。
【図3】エレクトロマイグレーションのテストに用いる
櫛型パターンを示す概略図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 2 回路保護膜 5 回路 10 インク粒子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】ここで、無機イオン交換体を配合したイン
クジェットプリンター用のUV硬化型インクと熱硬化型
インクについてそれぞれ組成の一例を示す。 (UV硬化型インク) ・帯電剤(塩類) …2重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリレートオリゴマー …35重量部 ・アクリレートオリゴマー …15重量部 ・光開始剤 …5重量部 ・MEK …30重量部 ・メチルアルコール …20重量部 ・無機イオン交換体 …4重量部 ・その他(界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防
止剤、腐敗防止剤などを少量) (熱硬化型インク) ・帯電剤(塩類) …0.2重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリルモノマー …35重量部 ・メラミン樹脂 …15重量部 ・エポキシ樹脂 …5重量部 ・MEK …30重量部 ・メチルアルコール …20重量部 ・無機イオン交換体 …1重量部 ・その他(界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防
止剤、腐敗防止剤などを少量) これらを希釈溶剤(MEK85重量部とメチルアルコー
ル15重量部の混合溶剤)で希釈することによって、比
抵抗1000Ωcm、粘度4cps(25℃)、表面張
力30dyn/cmに調製して使用することができるも
のである。勿論、インクとしては上記のように例示した
ものに限定されるものではなく、帯電剤(塩類)0.0
01〜10重量%、染料又は顔料5〜35重量%、樹脂
分(酢酸ビニル、エポキシ、アクリル、フェノール、メ
ラミン等)5〜60重量%、溶剤10〜90重量%の配
合組成で、比抵抗500〜2500Ωcm、粘度2〜2
0cps、表面張力15〜50dyn/cmに調製した
もの一般を使用することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】またインクジェットプリンターとしては、
図2に示す帯電偏向型インクジェットプリンターなどを
用いることができる。このインクジェットプリンターを
用いてプリント配線板1の表面に印刷をおこなう条件の
一具体例を説明する。まず周波数20kHzでピエゾ素
子12を振動させてインク加圧力3Barでノズル径6
0μのノズル11から1000Ωcmに比抵抗を保った
インク18を粒状に噴出させ、帯電電極13でインク粒
子10を帯電させる。偏向電極14は8mm間隔で配置
されていて、DC500V〜8kVに印加されており、
インク粒子10は約8cm飛行する間に偏向電極14に
よって0〜10mmの幅で偏向されて振られ、プリント
配線板1の表面にこのインク粒子10が図1のように到
達することによって印刷をおこなうことができる。帯電
しないインク粒子10は直進してガター15に受けら
れ、プリント配線板1には付着しない。ガター15に受
けられたインク粒子10は、攪拌したり粘度調整をした
りして再生処理をした後に、インク溜め17に回収され
て再使用される。印刷はインクジェットプリンターのノ
ズル11を固定すると共にプリント配線板1を移動させ
るようにしておこなうことができるが、ノズル11を移
動させる方式でもよい。また高速印字(印刷)を必要と
する場合は、ノズル11を複数個並列して設けたマルチ
ノズル方式を採用することができる。ノズル11から印
刷するプリント配線板1の表面までの間はインク粒子1
0の飛行が空気の流れの影響を受けないようにカバーし
ておくことが好ましいが、プリント配線板1に付着した
インクの乾燥を速めて滲みや弾きを防ぐために、空気の
整流を5〜1000cm/sec程度の風速で送ること
は有効である。尚、本発明にあってインクジェットプリ
ンターとしては上記のような帯電偏向型のものに限ら
ず、バブルジェット方式や、空電制御型や、ドロップ・
オン・マインド型等のインクジェットプリンターであっ
てもよい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板の表面にインクジェット
    プリンターからインク粒子を噴出させて印刷をおこなう
    にあたって、インクジェットプリンターのインクに無機
    イオン交換体を配合することを特徴とするプリント配線
    板への印刷方法。
JP13304892A 1992-05-26 1992-05-26 プリント配線板への印刷方法 Withdrawn JPH05327175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13304892A JPH05327175A (ja) 1992-05-26 1992-05-26 プリント配線板への印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13304892A JPH05327175A (ja) 1992-05-26 1992-05-26 プリント配線板への印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05327175A true JPH05327175A (ja) 1993-12-10

Family

ID=15095599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13304892A Withdrawn JPH05327175A (ja) 1992-05-26 1992-05-26 プリント配線板への印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05327175A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7078250B2 (en) 2002-07-30 2006-07-18 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for manufacturing organic electroluminescent device, electronic apparatus and method of removing ionic impurities
JP2009034995A (ja) * 2001-04-18 2009-02-19 Three M Innovative Properties Co 放射線硬化させたインクジェット印刷画像を含むプライマー処理した基材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034995A (ja) * 2001-04-18 2009-02-19 Three M Innovative Properties Co 放射線硬化させたインクジェット印刷画像を含むプライマー処理した基材
US7078250B2 (en) 2002-07-30 2006-07-18 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for manufacturing organic electroluminescent device, electronic apparatus and method of removing ionic impurities

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2313279B1 (en) Inkjet imaging methods, imaging methods, and hard imaging devices
JP2006102975A (ja) 吐出装置及び画像記録装置
US6648446B1 (en) Smudge-resistant ink jet printing
JP2008006816A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US6588095B2 (en) Method of processing a device by electrophoresis coating
JP4130715B2 (ja) 可変接触のインク粒子偏向による連続式インクジェットプリンタ
NL7907541A (nl) Registratie-inrichting met inktstraal.
JP2006095767A (ja) 画像形成装置
JP3288278B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH06183128A (ja) インクジェットプリンターによる印刷方法
CN1325260C (zh) 液体射出检测方法和装置及喷墨打印装置
JP4963421B2 (ja) レジストパターン形成方法
JPH06182980A (ja) インクジェットプリンターによる印刷装置
JPH05327191A (ja) プリント配線板への印刷方法
EP0756544B1 (de) Thermoelektrisches druckwerk zur übertragung einer tinte auf einen aufzeichnungsträger
JPH05327175A (ja) プリント配線板への印刷方法
JPH05327190A (ja) プリント配線板への印刷方法
JPH05327174A (ja) プリント配線板への印刷方法
JPH06143551A (ja) プリント配線板への印刷方法
JPH03166790A (ja) プリント配線板への印字方法
JP2008273180A (ja) 液滴吐出方法および液滴吐出装置
JP3288279B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04214383A (ja) 印字方法
JP3264637B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0999561A (ja) チャージ板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990803