JPH06143551A - プリント配線板への印刷方法 - Google Patents

プリント配線板への印刷方法

Info

Publication number
JPH06143551A
JPH06143551A JP4303391A JP30339192A JPH06143551A JP H06143551 A JPH06143551 A JP H06143551A JP 4303391 A JP4303391 A JP 4303391A JP 30339192 A JP30339192 A JP 30339192A JP H06143551 A JPH06143551 A JP H06143551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
wiring board
printed wiring
printing
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4303391A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Arai
啓文 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP4303391A priority Critical patent/JPH06143551A/ja
Publication of JPH06143551A publication Critical patent/JPH06143551A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/12Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns
    • H05K3/1241Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns by ink-jet printing or drawing by dispensing
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線板の電気絶縁特性に悪影響を与
えるおそれなくインクジェットプリンターで印刷をおこ
なう。 【構成】 帯電剤として有機塩を配合したインクをイン
クジェットプリンターでプリント配線板の表面に印刷す
る。次に加熱してインク中の有機化合物を除去する。帯
電剤として配合された有機化合物は加熱することによっ
て分解したり気化したりしてインク中から除去すること
ができ、印刷後に帯電剤がプリント配線板の回路に作用
することを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板へのイ
ンクジェットプリンターによる印刷方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の表面に会社シンボルマ
ーク、ロット番号、製品番号、ケアーマーク等を印刷す
るにあたって、従来はスクリーン印刷によっておこなう
のが一般的である。しかしスクリーン印刷の場合にはス
クリーンの製版が必要であり、少量多品種生産の場合に
もこのような製版をおこなうと作業効率が悪くなったり
コスト高になったりする問題があり、またスクリーン版
の洗浄が必要で作業負担が大きいと共に洗浄するインク
が無駄になる等の問題もある。
【0003】そこで本出願人によって、インクジェット
プリンターを用いてプリント配線板の表面に印字するこ
とによって印刷をおこなうことが提案されている。イン
クジェットプリンターによれば、版を用いる必要なくコ
ンピューターへの入力データに応じた任意の文字等で印
刷をおこなうことができ、少量多品種生産に柔軟に対応
することができると共に、版が不要になるために版の洗
浄も必要なくインクの無駄の殆どないものであり、しか
もインクジェットプリンターはワイヤードットプリンタ
ーなどのようにプリント配線板の表面に衝撃を与えるこ
とがなく、また表面に多少の凹凸があっても支障なく印
刷することができるために、表面に回路を形成したプリ
ント配線板に印刷する装置として最適である。
【0004】インクジェットプリンターとしては従来か
ら使用されている周知のものが使用される。図1は最も
一般的な帯電偏向型のインクジェットプリンターの原理
を示す。図1において11はピエゾ素子12を設けたノ
ズル、13は帯電電極、14は偏向電極、15はガタ
ー、16はセンサーであり、インク溜め17からノズル
11に供給されるインク18をピエゾ素子12の作用で
インク粒子10としてノズル11から噴出させるように
してある。そして印刷すべき文字等をドットマトリック
スに画素分割すると共にそれぞれの画素が持つ位置情報
に比例した電圧で各インク粒子10を帯電電極13によ
って帯電させるようにしてあり、各インク粒子10は偏
向電極14間を通過する際に帯電量に応じて偏向を受け
てプリント配線板1の表面に到達し、所定の文字等で印
刷をおこなうことができるものである。印刷に用いられ
ないインク粒子10は帯電電極13で帯電されず、直進
してガター15に捕らえられてインク溜め17に回収さ
れる。
【0005】このように、一般的な帯電偏向型のインク
ジェットプリンターではインクの粒子を帯電させて偏向
させることによって印刷をおこなうために、インクには
帯電剤として塩化ナトリウムや硝酸リチウム、シアン酸
塩などの金属塩を0.1〜5重量%程度配合して、イン
クの比抵抗値を800Ωcm〜2000Ωcm程度に設
定してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしインクジェット
プリンターでプリント配線板に印刷をおこなうにあたっ
て、このようにインクに金属塩の帯電剤が配合されてい
るとインク中にはイオンが含有されることになり、イン
クジェットプリンターでプリント配線板の表面、特に回
路パターンやその周辺、例えば半田メッキ部やスルーホ
ール部、金端子部、導電性ペースト印刷部などに印刷を
おこなうと、このイオンがプリント配線板の回路に作用
して高温高湿度条件下では絶縁破壊にまで至るおそれが
あった。例えば、櫛形パターンを設けたプリント配線板
の表面の全面にインクジェットプリンターで印刷をおこ
ない、その上にソルダーレジストをコートして絶縁を保
ちながら、60℃、95%RHの条件下で電圧DC10
0Vを連続500Hrかけるエレクトロマイグレーショ
ンテストをおこなうと、櫛型パターンの電極間にマイグ
レーションが発生して櫛型パターンの電極間の絶縁性が
確保できなくなるものであった。マイグレーションが発
生しない場合にも、櫛型パターン間の絶縁抵抗値が10
13〜1014程度のものが107 〜108 程度に低下して
絶縁性の確保に問題が生じるものであった。またインク
ジェットプリンターによる印刷をおこなわない箇所であ
っても、インクがプリント配線板の表面に付着した後に
飛散して極小粒子が付着したり、インクジェットプリン
ターのノズルから規定外の小さな粒子が飛散して付着し
たりしても、同様な問題が生じるものであった。このた
めに、インクジェットプリンターによって印刷をおこな
ったのちに、プリント配線板の表面をフロンやイソプロ
ピルアルコール等の溶剤で洗浄することがおこなわれて
いるが、内部にまで浸透したイオンを洗浄することは難
しく、プリント配線板を長期に使用するとやはりマイグ
レーションの問題が生じるものであった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、プリント配線板の電気絶縁特性に悪影響を与える
おそれなくインクジェットプリンターで印刷をおこなう
ことができるプリント配線板への印刷方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリント配
線板への印刷方法は、帯電剤として有機化合物を配合し
たインクをインクジェットプリンターでプリント配線板
の表面に印刷し、次に加熱してインク中の有機化合物を
除去することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】インクジェットプリンターのインクに帯電剤と
して配合された有機化合物は加熱することによって分解
したり気化したりしてインク中から除去することがで
き、印刷後に帯電剤がプリント配線板の回路に作用する
ことを防ぐことができる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。プリ
ント配線板は絶縁基板の表面に銅箔のエッチング加工等
で回路パターンを設けることによって作成されるもので
あり、絶縁基板としては、基材としてガラスクロスやガ
ラス不織布、紙、あるいはこれらを組み合わせて用いた
エポキシ樹脂基板やフェノール樹脂基板、ポリエステル
樹脂基板、テフロン樹脂基板等の熱硬化性樹脂系や、熱
可塑性樹脂系の有機基板、セラミック基板などの無機基
板、その他有機・無機混合材で形成したものなど、任意
のものを用いることができる。プリント配線板の表面に
は必要に応じて、回路パターンを覆うように回路保護膜
を被覆するようにしてもよい。この回路保護膜は液状樹
脂、UV硬化樹脂、一液型あるいは二液型の熱硬化型樹
脂などや、その他白色等の顔料を配合したもの、黄色や
緑色等の染料を配合したものなどを用いて形成すること
ができる。
【0011】一方、インクジェットプリンターに用いる
インクとしては、UV硬化型インク、熱硬化型インク、
水性インク、水性熱硬化型インク、溶剤型インクなど任
意のものを用いることができるが、このインクの選定は
重要である。すなわち、インクに不純イオンが含まれて
いるとプリント配線板に形成される回路パターンに作用
してエレクトロマイグレーションでの絶縁劣化の原因と
なるおそれがあるので、このようなイオンが含まれない
ものが好ましい。また、プリント配線板は半田レベラー
工程で260℃の温度に10秒程度曝されたり、ベイパ
ーソルダリング工程で230℃の温度に30秒程度曝さ
れたりするので、インクとしては半田耐熱性を有するも
のであることが必要であり、さらに洗浄工程における酸
やアルカリ等に対する耐薬品性や、イソプロピルアルコ
ールやフロン、トリクレンに対する耐溶剤性も必要であ
る。さらには長期使用時での温度変化や湿度変化に耐え
るプリント配線板への密着性や、耐磨耗性等も必要であ
る。このために、インクとしては上記した中でもエポキ
シ樹脂やアクリル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、ユリヤ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いたUV硬化型イ
ンクや熱硬化型インクが好ましい。上記回路保護膜をソ
ルダーレジストで形成する場合、ソルダーレジストは一
般に熱硬化型やUV硬化型が多いために、この点でもイ
ンクは同系統のUV硬化型インクと熱硬化型インクが好
ましい。また当然ではあるが、インクジェットプリンタ
ーのノズルのインク詰まりがないものであることが必要
であり、インク状態でも固形化後でも長期安定で変質し
ないことが重要である。さらにインクジェットプリンタ
ーのインクは装置の制約を受けて粘度や表面張力が水な
みであることが要求されることが多く、このためにイン
ク樹脂や希釈剤を選定する必要がある。インク粘度は2
cps〜20cpsの範囲が好ましく、表面張力を10
〜600dyn/cmに調製するのが好ましい。インク
樹脂を希釈する希釈剤としてはメタノールやエチルアル
コールなどのアルコール類の他にMEKやトルエンなど
の揮発性溶剤を用いることができる。粘度をこの範囲に
保つためには、樹脂分は5重量%〜60重量%の含有量
に調整するのがよく、さらにインクには酸化チタン等の
無機顔料や有機顔料を配合する場合は5重量%〜35重
量%の配合量に調整して、溶剤の量を10〜90重量%
の範囲に設定するのがよい。
【0012】そして、上記インクには帯電剤として、酢
酸アンモニウムや、ギ酸などの有機化合物を配合するこ
とによって、インク比抵抗を800Ωcm〜2000Ω
cmに調整するようにしてある。この有機化合物として
はインクを加熱乾燥(硬化)させる程度の温度の加熱で
分解したり、あるいは気化したりして、インクから除去
されるものを選定して用いるものである。例えば上記酢
酸アンモニウムは117℃程度の温度で分解されてイン
クから除去される。またギ酸は沸点が100℃程度であ
るために、100℃以上の温度に加熱することによって
気化してインクから除去される。従来から使用される無
機化合物の帯電剤は分解温度が高く分解してもイオンと
して残留するおそれがあるが、このように有機化合物の
帯電剤は100〜160℃程度の温度で分解されたり気
化されたりすると共にインク中から容易に除去されるも
のである。帯電剤として配合する有機化合物の配合量
は、特に制限されるものではないがインクの0.1〜5
重量%程度が好ましい。インクの例を次に示す。 〔UV硬化型インク〕 ・帯電剤(有機化合物:酢酸アンモニウム) …1重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリレートオリゴマー …35重量部 ・アクリレートオリゴマー …15重量部 ・光開始剤 …5重量部 ・メチルアルコール …100重量部 ・その他、界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防止剤、腐敗防止剤などを 少量 (比抵抗1000オームセンチ、粘度6cps、表面張力30dyn/cm) 〔熱硬化型インク〕 ・帯電剤(有機化合物:酢酸アンモニウム) …5重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリルモノマー …35重量部 ・メラミン樹脂 …15重量部 ・エポキシ樹脂 …5重量部 ・メチルアルコール …100重量部 ・その他、界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防止剤、腐敗防止剤などを 少量 (比抵抗1000オームセンチ、粘度4cps、表面張力30dyn/cm) またインクジェットプリンターとしては、図1に示す帯
電偏向型インクジェットプリンターなどを用いることが
できる(勿論、帯電偏向型に限定されるものではなく空
電制御型などでもよい)。この帯電偏向型インクジェッ
トプリンターを用いてプリント配線板1の表面に印刷を
おこなう条件の一具体例を説明する。まず周波数20k
Hzでピエゾ素子12を振動させてインク加圧力3Ba
rでノズル径60μのノズル11からインク18を粒状
に噴出させ、帯電電極13でインク粒子10を帯電させ
る。偏向電極14は8mm間隔で配置されていて、DC
500V〜1000Vに印加されており、インク粒子1
0は約8cm飛行する間に偏向電極14によって0〜1
0mmの幅で偏向されて振られ、プリント配線板1の表
面にこのインク粒子10が図1のように到達することに
よって印刷をおこなうことができる。帯電しないインク
粒子10は直進してガター15に受けられ、プリント配
線板1には付着しない。ガター15に受けられたインク
粒子10は、顔料等が分離沈降しないように攪拌した
り、溶剤の飛散に伴う増粘を防止する粘度調整をしたり
して再生処理をした後に、インク溜め17に回収されて
再使用される。印刷はインクジェットプリンターのノズ
ル11を固定すると共にプリント配線板1を移動させる
ようにしておこなうことができるが、ノズル11を移動
させる方式でもよい。また高速印字(印刷)を必要とす
る場合は、ノズル11を複数個並列して設けたマルチノ
ズル方式を採用することができる。ノズル11から印刷
するプリント配線板1の表面までの間はインク粒子10
の飛行が空気の流れの影響を受けないようにカバーして
おくことが好ましいが、プリント配線板1に付着したイ
ンクの乾燥を速めて滲みや弾きを防ぐために、空気の整
流を5〜1000cm/sec程度の風速で送ることは
有効である。
【0013】しかして、プリント配線板の表面にインク
ジェットプリンターで印刷をおこなった後、印刷したイ
ンクを例えば100〜160℃×30分程度の条件で加
熱して乾燥硬化させると共に、この際の熱でインクに帯
電剤として配合した有機化合物を分解乃至気化させ、イ
ンク中から除去する。帯電剤はインクジェットプリンタ
ーで印刷をおこなう際にはインク中に有効成分として含
有させておく必要があるが、印刷をおこなった後は帯電
剤をインク中に含有させておく必要はなく、このよう
に、印刷後にインクを乾燥硬化する際に帯電剤を除去す
ることによって、帯電剤の作用でプリント配線板の絶縁
性が低下するようなことがなくなり、マイグレーション
の発生はなくなるものである。従って、プリント配線板
の電気絶縁特性に悪影響を与えるおそれなくインクジェ
ットプリンターで印刷をおこなうことが可能になるもの
である。ここで、上記加熱温度は、プリント配線板を構
成する有機材料のガラス転移温度(Tg)を超えない温
度(例えば160℃程度)に設定するのが好ましく、ま
た加熱は赤外線によるほうが、硬化温度を高くし、また
インクを焼付現像的に硬化・密着させることができて好
ましい。UV硬化させる際にはUV照射量が3000〜
4000mj以上にならないようにするのが好ましい。
【0014】尚、帯電剤として酢酸アンモニウムを用い
た上記配合例の熱硬化型インクと、酢酸アンモニウムの
代わりに帯電剤として無機化合物の硝酸リチウムを用い
るようにした他は同配合の熱硬化型インクをそれぞれ使
用して、図2に示すパターン幅1mm、パターン間隔d
=1.5mmの櫛型パターン20を形成したプリント配
線板の表面にインジェットプリンターで全面印刷をおこ
なって、140℃で30分間加熱した。そして60℃、
95%RHの条件下で櫛型パターン20に電圧DC10
0Vを連続500Hrかけるエレクトロマイグレーショ
ンテストをおこなった。この結果、帯電剤として硝酸リ
チウムを用いたものでは櫛型パターン20の電極間にマ
イグレーションが発生したが、帯電剤として酢酸アンモ
ニウムを用いたものではマイグレーションが発生せず、
櫛型パターン20の電極間の絶縁性を確保することがで
きるものであった。
【0015】
【発明の効果】上記のように本発明は、帯電剤として有
機化合物を配合したインクをインクジェットプリンター
でプリント配線板の表面に印刷し、次に加熱してインク
中の有機化合物を除去するようにしたので、インクジェ
ットプリンターのインクに帯電剤として配合された有機
化合物は加熱することによって分解したり気化したりし
てインク中から除去することができ、印刷後に帯電剤が
プリント配線板の回路に作用することを防ぐことができ
るものであり、プリント配線板の電気絶縁特性に悪影響
を与えるおそれなくインクジェットプリンターで印刷を
おこなうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンターの一例の原理を示す
概略図である。
【図2】エレクトロマイグレーションのテストに用いる
櫛型パターンを示す概略図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 10 インク粒子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】一方、インクジェットプリンターに用いる
インクとしては、UV硬化型インク、熱硬化型インク、
水性インク、水性熱硬化型インク、溶剤型インクなど任
意のものを用いることができるが、このインクの選定は
重要である。すなわち、インクに不純イオンが含まれて
いるとプリント配線板に形成される回路パターンに作用
してエレクトロマイグレーションでの絶縁劣化の原因と
なるおそれがあるので、このようなイオンが含まれない
ものが好ましい。また、プリント配線板は半田レベラー
工程で260℃の温度に10秒程度曝されたり、ベイパ
ーソルダリング工程で230℃の温度に30秒程度曝さ
れたりするので、インクとしては半田耐熱性を有するも
のであることが必要であり、さらに洗浄工程における酸
やアルカリ等に対する耐薬品性や、イソプロピルアルコ
ールやフロン、トリクレンに対する耐溶剤性も必要であ
る。さらには長期使用時での温度変化や湿度変化に耐え
るプリント配線板への密着性や、耐磨耗性等も必要であ
る。このために、インクとしては上記した中でもエポキ
シ樹脂やアクリル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、ユリヤ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いたUV硬化型イ
ンクや熱硬化型インクが好ましい。上記回路保護膜をソ
ルダーレジストで形成する場合、ソルダーレジストは一
般に熱硬化型やUV硬化型が多いために、この点でもイ
ンクは同系統のUV硬化型インクと熱硬化型インクが好
ましい。また当然ではあるが、インクジェットプリンタ
ーのノズルのインク詰まりがないものであることが必要
であり、インク状態でも固形化後でも長期安定で変質し
ないことが重要である。さらにインクジェットプリンタ
ーのインクは装置の制約を受けて粘度や表面張力が水な
みであることが要求されることが多く、このためにイン
ク樹脂や希釈剤を選定する必要がある。インク粘度は2
cps〜20cpsの範囲が好ましく、表面張力を15
〜50dyn/cmに調製するのが好ましい。インク樹
脂を希釈する希釈剤としてはメタノールやエチルアルコ
ールなどのアルコール類の他にMEKやトルエンなどの
揮発性溶剤を用いることができる。粘度をこの範囲に保
つためには、樹脂分は5重量%〜60重量%の含有量に
調整するのがよく、さらにインクには酸化チタン等の無
機顔料や有機顔料を配合する場合は5重量%〜35重量
%の配合量に調整して、溶剤の量を10〜90重量%の
範囲に設定するのがよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】そして、上記インクには帯電剤として、酢
酸アンモニウムや、ギ酸などの有機化合物を配合するこ
とによって、インク比抵抗を800Ωcm〜2000Ω
cmに調整するようにしてある。この有機化合物として
はインクを加熱乾燥(硬化)させる程度の温度の加熱で
分解したり、あるいは気化したりして、インクから除去
されるものを選定して用いるものである。例えば上記酢
酸アンモニウムは117℃程度の温度で分解されてイン
クから除去される。またギ酸は沸点が100℃程度であ
るために、100℃以上の温度に加熱することによって
気化してインクから除去される。従来から使用される無
機化合物の帯電剤は分解温度が高く分解してもイオンと
して残留するおそれがあるが、このように有機化合物の
帯電剤は100〜160℃程度の温度で分解されたり気
化されたりすると共にインク中から容易に除去されるも
のである。帯電剤として配合する有機化合物の配合量
は、特に制限されるものではないがインクの0.1〜5
重量%程度が好ましい。インクの例を次に示す。 〔UV硬化型インク〕 ・帯電剤(有機化合物:酢酸アンモニウム) …1重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリレートオリゴマー …35重量部 ・アクリレートオリゴマー …15重量部 ・光開始剤 …5重量部 ・メチルアルコール …100重量部 ・その他、界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防止剤、腐敗防止剤などを 少量 (比抵抗1000オームセンチ、粘度6cps、表面張力30dyn/cm) 〔熱硬化型インク〕 ・帯電剤(有機化合物:酢酸アンモニウム) …5重量部 ・染料,顔料(酸化チタン等) …10重量部 ・アクリルモノマー …35重量部 ・メラミン樹脂 …15重量部 ・エポキシ樹脂 …5重量部 ・メチルアルコール …100重量部 ・その他、界面活性剤、グリコール類、安定剤、酸化防止剤、腐敗防止剤などを 少量 (比抵抗1000オームセンチ、粘度4cps、表面張力30dyn/cm) またインクジェットプリンターとしては、図1に示す帯
電偏向型インクジェットプリンターなどを用いることが
できる(勿論、帯電偏向型に限定されるものではなく空
電制御型などでもよい)。この帯電偏向型インクジェッ
トプリンターを用いてプリント配線板1の表面に印刷を
おこなう条件の一具体例を説明する。まず周波数20k
Hzでピエゾ素子12を振動させてインク加圧力3Ba
rでノズル径60μのノズル11からインク18を粒状
に噴出させ、帯電電極13でインク粒子10を帯電させ
る。偏向電極14は8mm間隔で配置されていて、DC
500V〜8kVに印加されており、インク粒子10は
約8cm飛行する間に偏向電極14によって0〜10m
mの幅で偏向されて振られ、プリント配線板1の表面に
このインク粒子10が図1のように到達することによっ
て印刷をおこなうことができる。帯電しないインク粒子
10は直進してガター15に受けられ、プリント配線板
1には付着しない。ガター15に受けられたインク粒子
10は、顔料等が分離沈降しないように攪拌したり、溶
剤の飛散に伴う増粘を防止する粘度調整をしたりして再
生処理をした後に、インク溜め17に回収されて再使用
される。印刷はインクジェットプリンターのノズル11
を固定すると共にプリント配線板1を移動させるように
しておこなうことができるが、ノズル11を移動させる
方式でもよい。また高速印字(印刷)を必要とする場合
は、ノズル11を複数個並列して設けたマルチノズル方
式を採用することができる。ノズル11から印刷するプ
リント配線板1の表面までの間はインク粒子10の飛行
が空気の流れの影響を受けないようにカバーしておくこ
とが好ましいが、プリント配線板1に付着したインクの
乾燥を速めて滲みや弾きを防ぐために、空気の整流を5
〜1000cm/sec程度の風速で送ることは有効で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電剤として有機化合物を配合したイン
    クをインクジェットプリンターでプリント配線板の表面
    に印刷し、次に加熱してインク中の有機化合物を除去す
    ることを特徴とするプリント配線板への印刷方法。
JP4303391A 1992-11-13 1992-11-13 プリント配線板への印刷方法 Withdrawn JPH06143551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4303391A JPH06143551A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 プリント配線板への印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4303391A JPH06143551A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 プリント配線板への印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06143551A true JPH06143551A (ja) 1994-05-24

Family

ID=17920460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4303391A Withdrawn JPH06143551A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 プリント配線板への印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06143551A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2718142A1 (fr) * 1994-03-31 1995-10-06 Toxot Science & Appl Encres pour de dépôt de couches diélectriques par la technique d'impression par jet continu d'encre.
US6737287B1 (en) * 1999-02-17 2004-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Ink used for ink jet, and methods for manufacturing conductive film, electron-emitting device, electron source and image-forming apparatus
WO2004099272A1 (ja) * 2003-05-09 2004-11-18 Taiyo Ink Manufacturing Co., Ltd. インクジェット用光硬化性・熱硬化性組成物とそれを用いたプリント配線板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2718142A1 (fr) * 1994-03-31 1995-10-06 Toxot Science & Appl Encres pour de dépôt de couches diélectriques par la technique d'impression par jet continu d'encre.
US6737287B1 (en) * 1999-02-17 2004-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Ink used for ink jet, and methods for manufacturing conductive film, electron-emitting device, electron source and image-forming apparatus
WO2004099272A1 (ja) * 2003-05-09 2004-11-18 Taiyo Ink Manufacturing Co., Ltd. インクジェット用光硬化性・熱硬化性組成物とそれを用いたプリント配線板
US7462653B2 (en) 2003-05-09 2008-12-09 Taiyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Photocurable and thermosetting composition for ink jet system and printed circuit boards made by use thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100676155B1 (ko) 도전막 패턴의 형성 방법, 전기 광학 장치 및 전자 기기
EP1382232B1 (en) Protection of conductive connection by electrophoresis coating and structure formed therewith
NL7907541A (nl) Registratie-inrichting met inktstraal.
JPH06183128A (ja) インクジェットプリンターによる印刷方法
US4206467A (en) Recording method
Tomaszewski et al. Drops forming in inkjet printing of flexible electronic circuits
JPH06182980A (ja) インクジェットプリンターによる印刷装置
JPH06143551A (ja) プリント配線板への印刷方法
DE3740149A1 (de) Verfahren zum herstellen eines leitermusters auf einem substrat
JPH05327191A (ja) プリント配線板への印刷方法
JPS59229345A (ja) 画像記録装置
JPH05327190A (ja) プリント配線板への印刷方法
JPH05327175A (ja) プリント配線板への印刷方法
JP3288279B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH06126941A (ja) プリント配線板への印刷方法
US6364455B1 (en) Printhead of ink jet printing apparatus and manufacturing method therefor
JPH0999561A (ja) チャージ板の製造方法
JP2845813B2 (ja) 静電式インクジェット記録ヘッドの製造方法
JPH05269983A (ja) 印字方法
JP2826535B2 (ja) 静電式インクジェットプリントヘッド
JP3480775B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2897100B2 (ja) 電子部品の半田流れ止め膜形成方法
JP3340378B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2845812B2 (ja) 静電式インクジェット記録ヘッド
JPH02180089A (ja) 導電回路形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000201