JPH05326977A - 不揮発性記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶装置の駆動方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶装置の駆動方法

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JPH05326977A
JPH05326977A JP4127763A JP12776392A JPH05326977A JP H05326977 A JPH05326977 A JP H05326977A JP 4127763 A JP4127763 A JP 4127763A JP 12776392 A JP12776392 A JP 12776392A JP H05326977 A JPH05326977 A JP H05326977A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】シリコン基板43に、チャネル領域40を挟ん
でソース領域41およびドレイン領域42を形成し、チ
ャネル領域40上に強誘電体ゲート膜44を形成し、強
誘電体ゲート膜44上にゲート電極45を形成し、ゲー
ト電極45上にゲート配線46を形成し、ゲート電極4
5のドレイン領域42およびソース領域41側に、導電
性物質からなるサイドウォール49,50を、ゲート電
極45、強誘電体ゲート膜44および半導体基板43に
対して絶縁状態で形成し、サイドウォール49にゲート
配線46を接続して、MFSFET30を構成した。 【効果】ゲートに低電圧が、ドレインに書込禁止電圧が
印加されても、サイドウォール49のトランジスタ部は
ONせず、ドレインの書込禁止電圧は、ドレイン側のオ
フセット領域により遮断され、強誘電体ゲート膜44の
分極が変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性記憶素子およ
びこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性
記憶装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、強誘電体を用いた不揮発性記
憶装置(以下、不揮発性メモリという)として、図7に
示されるような、1つの強誘電体キャパシタ1と、1つ
のスイッチング用MOS型電界効果トランジスタ(以
下、MOSFET(metal oxide semiconductor feild e
ffect transistor) という)2とを1つの不揮発性記憶
素子(以下、メモリセルとういう)とし、このメモリセ
ルをアレイ状に配置したものが提案されている( 「VLSI
SYSTEM DESIGN」1988 MAY PP117〜123 S.BAKEおよび特
開昭63−201998号公報参照)。
【0003】上記不揮発性メモリでは、非破壊読み出し
ではなく破壊読み出しであるため、強誘電体の分極反転
が多く、強誘電体薄膜の疲労が大きくなり、書き換え可
能回数が減少する。また、センス用にDRAMと同等の
電荷量(約30fF)が必要であり、ある程度大きな残
留分極が必要である。そのため、強誘電体材料の選択巾
が小さくなる上、微細化の適性にも限界があり、メモリ
の製造が困難であった。
【0004】これに対処するために、メモリセルに強誘
電体ゲート膜を有する電界効果トランジスタ(以下、M
FS(metal ferroelectric semiconductor) FETとい
う)を用いると、非破壊読み出しが可能となり、図7の
不揮発性メモリよりも書き換え可能回数が向上する。ま
た、センス用に必要になるのは残留分極による電荷量で
はなく電荷密度であるため、MFSFETの微細化が可
能である。さらに、センス用に必要とする残留分極は、
1μC/cm2 以下と比較的小くて済み、材料の選択巾
も大きくなってメモリの製造が簡単となる。
【0005】図8にMFSFETの断面図を示す。図に
おいて、AはP型シリコン基板、SDはN型のソース−
ドレイン拡散層、3はゲート電極となる導電性薄膜、4
は強誘電体ゲート膜、5は層間絶縁膜、6はソース−ド
レイン電極であって、導電性薄膜3と強誘電体ゲート膜
4とでMFS構造をとっている。強誘電体材料として
は、主にPZT、PLZT、PbTiO3 、BaTiO
3 等のABO3 型(A,B:金属元素)であるペロブス
カイト構造のものが用いられているが、強誘電性を示す
材料であればその限りではない。他の材料としては、例
えば、BaMgF 4 、NaCaF3 、K2 ZnCl4
のハロゲン化合物、Zn1-X Cdx Te、GeTe、S
2 2 6 等のカルコゲン化合物等が考えられる。た
だし、導電性薄膜3と強誘電体ゲート膜4、または強誘
電体ゲート膜4とソース−ドレイン拡散層SDとの間
に、バッファ層をはめこむことも可能である。
【0006】上記MFSFETの強誘電体は、図9のよ
うなP−Eヒステリシス特性を持っている。図におい
て、強誘電体に電界Esat 以上を与えるような電圧をV
max (>0)とする。ゲートに+Vmax の電圧を印加す
ると、Aの状態まで分極しチャネルが形成される。この
後、ゲートの電圧を0にしても、Bの状態となり分極が
残留し、チャネルが形成されたままとなる。逆に、ゲー
トに−Vmax の電圧(または基板に+Vmax の電圧)を
印加すると、Cの状態まで分極し、電圧を0とするとD
の状態となる。この過程においてはチャネルが形成され
ない。
【0007】図10にMFSFETを用いた不揮発性メ
モリの一例を示す。図10はMFSFETを用いた不揮
発性メモリの等価回路図である。この不揮発性メモリ
は、図10の如く、MFSFET10A,10B,10
C,10Dのソース、ドレインに、スイッチング用MO
SFET11A,11B,11C,11Dおよび12
A,12B,12C,12Dをそれぞれ直列に接続して
なるメモリセル13A,13B,13C,13Dが、所
定の容量(図においては4ビット)をもってマトリクス
状に配列されている。なお、以後の説明において、MF
SFET10A,10B,10C,10を総称するとき
は「MFSFET10」、MOSFET11A,11
B,11C,11Dを総称するときは「MOSFET1
1」、MOSFET12A,12B,12C,12Dを
総称するときは「MOSFET12」という。
【0008】各MFSFET10およびMOSFET1
1,12のゲートには、ゲートラインGL1−1,GL
2−1,GL3−1およびGL1−2,GL2−2,G
L3−2がそれぞれ接続されている。また、各MOSF
ET11のドレインには、ビットラインBL1,BL2
がそれぞれ接続されている。さらに、各MOSFET1
2のソースは、グランドにそれぞれ接地されている。
【0009】上記不揮発性メモリにおいて、メモリセル
13Aに情報(データ)の書き込みを行う場合には、ゲ
ートラインGL1−1,GL2−1に対して高電圧H
を、ゲートラインGL3−1に対して低電圧Lをそれぞ
れ印加するとともに、ビットラインBL1に対して低電
圧Lをを印加する。なお、ゲートラインGL1−2,G
L2−2,GL3−2に対しては低電圧Lが、ビットラ
インBL2に対しては高電圧Hがそれぞれ印加されてい
る。そうすると、メモリセル13A内のMFSFET1
0Aの強誘電体ゲート膜が所定の電気分極状態になり、
データの書き込みが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体産業の発
展に伴い、不揮発性メモリの集積化が要求されている。
この要求に応えるためには、メモリセルアレイ回路の集
積度を向上させることが考えられる。しかしながら、図
10に示したメモリセルアレイ回路は3トランジスタ/
1セル構造であるため、不揮発性メモリの集積化にあま
り貢献できなかった。
【0011】そこで、図11に示すような、1トランジ
スタ/1セル構造を有する不揮発性メモリが提案されて
いる。図11は1トランジスタ/1セル構造を有する不
揮発性メモリの等価回路図である。この不揮発性メモリ
は、図11の如く、MFSFET20A,20B,20
C,20D,20E,20Fからなるメモリセル21
A,21B,21C,21D,21E,21Fが、所定
の容量(図においては6ビット)をもってマトリクス状
に配列されている。なお、以後の説明において、MFS
FET20A,20B,20C,20D,20E,20
Fを総称するときは「MFSFET20」という。
【0012】各MFSFET20のソースには、ワード
ラインWL1,WL2がそれぞれ接続されている。そし
て、ワードライン毎に隣接するMFSFET20のソー
スとドレインとが接続されており、ソース−ドレイン接
続中間点、両端のMFSFET20A,20C,20
D,20Fのソース、ドレインに、ビットラインBL
1,BL2,BL3,BL4がそれぞれ接続されてい
る。
【0013】上記不揮発性メモリにおいて、メモリセル
21Dにデータの書き込みを行う場合には、ワードライ
ンWL2に高電圧Hを印加するとともに、ビットライン
BL1,BL2に対して書込電圧Lを印加する。なお、
ワードラインWL1に対しては低電圧Lが、ビットライ
ンBL3に対しては書込禁止電圧Hがそれぞれ印加され
ており、ビットラインBL4はオープン状態とされてい
る。
【0014】そうすると、メモリセル21D内のMFS
FET20Dのゲート−ドレイン間に電位差が生じ、M
FSFET20Dの強誘電体ゲート膜が分極するので、
データの書き込みが可能となる。一方、書き込みを行わ
ないメモリセル21Eにあっては、MFSFET20E
のゲート−ドレイン間に電位差が生じず、MFSFET
20Eの強誘電体ゲート膜が分極しないので、データの
書き込みは行われない。
【0015】しかしながら、図11に示した不揮発性メ
モリにあっては、上記のように、メモリセル21Dにデ
ータの書き込みを行う際、メモリセル21Dとビットラ
インBL1を共有しているメモリセル21B内のMFS
FET20Bのゲートに低電圧Lが、ドレインに書込禁
止電圧Hがそれぞれ印加されるため、MFSFET20
Bのゲート−ドレイン間にも電位差が生じてしまい、こ
の電位差により、MFSFET20Bの強誘電体ゲート
膜の分極状態に変化が生じる場合がある。そのため、メ
モリセル21Bに記憶されているデータが破壊される恐
れがあった。
【0016】本発明は、上記に鑑み、高集積化を図りつ
つ、情報の書き込み時において、非選択の不揮発性記憶
素子に記憶されている情報を破壊しないで済む不揮発性
記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、なら
びに不揮発性記憶装置の駆動方法の提供を目的とす
る。。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するための本発明の不揮発性記憶素子は、チャネル領
域を挟んでソース領域およびドレイン領域が形成された
半導体基板と、上記チャネル領域上に形成された強誘電
体ゲート膜と、上記強誘電体ゲート膜上に形成されたゲ
ート電極と、上記ゲート電極上に形成されたゲート配線
と、上記ゲート電極のドレイン領域側に、ゲート電極、
強誘電体ゲート膜および半導体基板に対して絶縁状態で
形成された導電性物質からなる書込用サイドウォール
と、上記ゲート電極のソース領域側に、ゲート電極、強
誘電体ゲート膜および半導体基板に対して絶縁状態で形
成された導電性物質からなる読出用サイドウォールとを
備え、上記書込用サイドウォールは、ゲート配線に接続
されているものである。
【0018】そして、上記不揮発性記憶素子を利用した
不揮発性記憶装置は、上記不揮発性記憶素子がマトリク
ス状に配列され、上記各不揮発性記憶素子のゲートに、
ワードラインがそれぞれ接続され、上記ワードライン毎
に隣接する不揮発性記憶素子のソースとドレインとが接
続され、上記各ソース−ドレイン接続中間点、両端の不
揮発性記憶素子のソース、ドレインおよび各読出用サイ
ドウォールに、ビットラインがそれぞれ接続されている
ものである。
【0019】この不揮発性記憶装置は、1タランジスタ
/1セル構造を有しているので、高集積化に貢献する。
上記不揮発性記憶装置の駆動方法は、情報の書き込み時
に、書き込みを行う不揮発性記憶素子に接続されている
ワードラインに対して高電圧を印加し、書き込みを行う
不揮発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記憶素
子のドレインに接続されているビットラインに対して書
込電圧を印加し、非選択の不揮発性記憶素子のドレイン
に接続されているビットラインに対して書込禁止電圧を
印加し、他のワードラインおよびビットラインに対して
低電圧をそれぞれ印加し、情報の読み出し時に、読み出
しを行う不揮発性記憶素子に接続されているワードライ
ンに対して高電圧を印加し、読み出しを行う不揮発性記
憶素子を選択するため、当該不揮発性記憶素子の読出用
サイドウォールに接続されているビットラインに対して
読出電圧を印加し、ソースに接続されているビットライ
ンをグランドに接地し、ドレインに接続されているビッ
トラインに対して高電圧を印加し、情報の消去時に、半
導体基板に対して高電圧を印加し、消去を行う不揮発性
記憶素子に接続されているワードラインに対して低電圧
を印加するものである。
【0020】上記駆動方法において、情報の書き込み時
に選択された不揮発性記憶素子のゲート−ドレイン間に
電位差が生じ、強誘電体ゲート膜に分極が生じ、データ
が書き込まれる。このとき、読出用サイドウォールは、
ゲート電極、強誘電体ゲート膜および半導体基板に対し
て絶縁状態で形成されているため、当該サイドウォール
のトランジスタ部はONせず、読出用サイドウォールの
下方は常にオフセット領域となっており、ソース側のオ
フセット領域を除くチャネル領域に電子が整列する。
【0021】一方、書き込み時において、ゲートに低電
圧が印加されている非選択の不揮発性記憶素子のドレイ
ンには、書込禁止電圧が印加されるが、書込用サイドウ
ォールは、ゲート電極、強誘電体ゲート膜および半導体
基板に対して絶縁状態で形成されているとともに、ゲー
ト配線に接続されているため、当該サイドウォールのト
ランジスタ部はONせず、書込用サイドウォールの下方
は常にオフセット領域となっており、ドレインの書込禁
止電圧は、ドレイン側のオフセット領域により遮断され
るので、当該非選択の不揮発性記憶素子の強誘電体ゲー
ト膜の分極が変化しないで済み、情報が破壊されること
はない。
【0022】そして、情報の読み出し時には、読出用サ
イドウォールのトランジスタ部がONする。このとき、
不揮発性記憶素子に情報が書き込まれていれば、ソース
領域とドレイン領域との間に電子が整列してチャネルが
形成され、情報が読み出される。また、情報の消去とき
には、書き込み時の逆バイアスがかかり、1つのワード
ラインに接続されている全ての不揮発性記憶素子の強誘
電体ゲート膜が分極反転するので、情報がライン一括消
去される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
基づいて詳述する。本実施例に係る不揮発性記憶装置
(以下、不揮発性メモリという)の電気的構成につい
て、図1を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施
例に係る不揮発性メモリの等価回路図である。
【0024】本実施例の不揮発性メモリは、図1の如
く、1トランジスタ/1セル構造を有しており、強誘電
体ゲート膜を備えた電界効果トランジスタ(以下、MF
SFET(metal ferroelectric semiconductor field e
ffect transistor) という)30A,30B,30C,
30D,30E,30F,30G,30Hからなる不揮
発性記憶素子(以下、不揮発性メモリセルという)31
A,31B,31C,31D,31E,31F,31
G,31Hが、所定の容量(図において8ビット)でマ
トリクス状に配列されている。なお、以下の説明におい
て、MFSFET30A,30B,30C,30D,3
0E,30F,30G,30Hを総称するときは「MF
SFET30」という。
【0025】そして、MFSFET30A,30B,3
0C,30Dおよび30E,30F,30G,30Hの
ゲートに、ワードラインWL1,WL2がそれぞれ接続
されており、ワードラインWL1,WL2毎に隣接する
MFSFET30A,30B,30C,30Dおよび3
0E,30F,30G,30Hのソースとドレインとが
接続されている。さらに、上記ソース−ドレイン接続中
間点、両端のMFSFET30A,30Dおよび30
E,30Hのソース、ドレインおよび後述するMFSF
ET30の読出用サイドウォールに、ビットラインBL
1,BL2,BL3,BL4,BL5,BL6,BL
7,BL8,BL9がそれぞれ接続されている。
【0026】上記不揮発性メモリにおける情報(デー
タ)の書き込み、読み出し、消去の動作について説明す
る。 <書き込み>データの書き込みは、ワードライン毎にシ
リアルに行われる。例えば、ワードラインWL1が接続
されている不揮発性メモリセル31A,31B,31
C,31Dにデータの書き込みを行うとする。
【0027】まず、ワードラインWL1に対して高電圧
Hを印加し、不揮発性メモリセル31Aを選択するた
め、当該メモリセル31AのMFSFET30Aのドレ
インに接続されているビットラインBL3に対して書込
電圧Lを印加し、非選択の不揮発性メモリセル31B,
31C,31DのMFSFET30B,30C,30D
のドレインに接続されているビットラインBL5,BL
7,BL9に対して書込禁止電圧Hを印加し、他のワー
ドラインWL2およびビットラインBL1,BL2,B
L4,BL6,BL8に対して低電圧Lをそれぞれ印加
する。
【0028】そうすると、後述するMFSFET30の
動作原理により、MFSFET30Aのゲート−ドレイ
ン間に電位差が発生し、MFSFET30Aの強誘電体
ゲート膜が分極するので、メモリセル31Aにデータが
書き込まれる。一方、MFSFET30B,30C,3
0Dのゲート−ドレイン間に電位差が発生せず、MFS
FET30B,30C,30Dの強誘電体ゲート膜が分
極しないので、メモリセル31B,31C,31Dにデ
ータの書き込みが行われない。
【0029】次に、ビットラインBL3に対しては低電
圧Lを印加し、不揮発性メモリセル31Bを選択するた
め、当該メモリセル31BのMFSFET30Bのドレ
インに接続されているビットラインBL5に対して書込
電圧Lを印加すると、メモリセル31Bにデータが書き
込まれる。以後、順次図1に示す矢印X方向に向かっ
て、ビットラインBL5およびBL7に対しては低電圧
Lを印加し、書き込みを行う不揮発性メモリセル31
C,31Dを選択するため、当該メモリセル31C,3
1DのMFSFET30C,30Dのドレインに接続さ
れているビットラインBL7およびBL9に対して書込
電圧Lをそれぞれ印加すれば、メモリセル31C,31
Dにそれぞれデータが書き込まれる。 <読み出し>例えば、不揮発性メモリセル31Aに記憶
されているデータの読み出しを行うとする。メモリセル
31Aに接続されているワードラインWL1に対して高
電圧Hを印加し、メモリセル31Aを選択するため、当
該メモリセル31AのMFSFET30Aの読出用サイ
ドウォールに接続されているビットラインBL2に対し
て読出禁止電圧Lまたは読出電圧Hを印加し、ソースに
接続されているビットラインBL1をグランドに接地
し、ドレインに接続されているビットラインBL3に対
して高電圧Hを印加する。
【0030】ビットラインBL2に対して読出禁止電圧
Lを印加すると、読出用サイドウォールのトランジスタ
部がONせず、データの読み出しが禁止される。一方、
ビットラインBL2に対して読出電圧Hを印加すると、
読出用サイドウォールのトランジスタ部がONし、デー
タの読み出しが可能となる。このとき、メモリセル31
Aにデータが書き込まれておれば、MFSFET30A
のソース−ドレイン間が導通し、チャネルが形成され
る。この状態を、外部に接続したデコーダおよびセンス
アンプ(図示せず)によってセンシングすることで、メ
モリセル31Aに記憶されているデータが読み出され
る。 <消去>データの消去は、ワードライン毎にライン一括
消去される。例えば、ワードラインWL1が接続されて
いる不揮発性メモリセル31A,31B,31C,31
Dのデータの消去を行うとする。半導体基板に対して高
電圧Hを、ワードラインWL1に対して低電圧Lをそれ
ぞれ印加する。そすると、メモリセル31A,31B,
31C,31DのMFSFET30A,30B,30
C,30Dのゲートに、データの書き込み時の逆バイア
スがかかり、MFSFET30A,30B,30C,3
0Dの強誘電体ゲート膜が分極反転するので、メモリセ
ル31A,31B,31C,31Dに記憶されているデ
ータがライン一括消去される。
【0031】MFSFET30の構造について、図2、
3を参照しつつ説明する。図2はMFSFETの構造を
示す断面図、図3は同じくその平面図である。MFSF
ET30は、図2の如く、チャネル領域40を挟んでN
型ソース領域41およびN型ドレイン領域42が形成さ
れた面方位(100)のP型シリコン基板43と、チャ
ネル領域40上に形成された強誘電体ゲート膜44と、
強誘電体ゲート膜44上に形成されたゲート電極45
と、ゲート電極45上に形成されたゲート配線46とを
備え、いわゆるMFS構造を有している。
【0032】ソース領域41およびドレイン領域42の
直上部には、LOCOS(local oxidation of silicon)
法により厚膜に形成されたフィールド酸化膜47が設け
られている。そして、フィールド酸化膜47上には、S
iO2 膜48が形成されている。ゲート電極45のドレ
イン領域42側には、SiO2 膜48を介して書込用サ
イドウォール49が、ゲート電極45、強誘電体ゲート
膜44および半導体基板43に対して絶縁状態で形成さ
れており、ソース領域41側には、SiO2 膜48を介
して読出用サイドウォール50が、ゲート電極45、強
誘電体ゲート膜44および半導体基板43に対して絶縁
状態で形成されている。
【0033】サイドウォール49,50は、導電性物質
からなり、その幅Dは、0.2〜0.3μmに設定され
ている。そして、書込用サイドウォール49は、ゲート
配線46に接続されており、読出用サイドウォール50
は、SiO2 膜48で囲まれている。また、ゲート配線
46は、図3の如く、読出用サイドウォール50と直交
するかたちで引き回されている。
【0034】MFSFET30の製造方法について、図
4を参照しつつ説明する。図4はMFSFETの製造方
法を工程順に示す断面図である。図4(a)のように、
熱酸化により、P型シリコン基板43上にSiO2 膜6
0を形成した後、SiO2 膜60上にSi3 4 膜61
を形成する。図4(b)のように、フォソリソグラフィ
ー技術により、Si3 4 膜61上にレジストを塗布
し、エッチングにより、トランジスタ動作領域を残して
Si34 膜61を除去し、SiO2 膜60を露出させ
る。
【0035】図4(c)のように、Si3 4 膜61を
マスクとして、例えばインプラ(implant) により、リン
イオンをドーピングし、P型シリコン基板43の表層部
にチャネル領域40を挟んでN型ソース領域41および
N型ドレイン領域42を形成する。図4(d)のよう
に、例えば水蒸気酸化等のLOCOS法により、ソース
領域41、ドレイン領域42上のSiO2 膜60を成長
させて厚いフィールド酸化膜47を形成する。このと
き、ソース領域41、ドレイン領域42の深さは、Si
2 膜60の成長により浸食されて浅くなる。
【0036】図4(e)のように、エッチングにより、
Si3 4 膜61およびチャネル領域上のSiO2 膜を
除去した後、例えばCVD(chemical vapor depositio
n) 法により、全面に強誘電体62、ポリシリコン63
を順次堆積させる。図4(f)のように、フォソリソグ
ラフィー技術により、ポリシリコン63上にレジストを
塗布した後、エッチングにより、強誘電体62、ポリシ
リコン63の一部を除去して、強誘電体ゲート膜44、
ゲート電極45を形成する。
【0037】図4(g)のように、熱酸化により、全面
にSiO2 膜48を形成する。図4(h)のように、例
えばCVD法により、SiO2 膜48上に、例えばポリ
シリコン等の導電性物質64を堆積させる。図4(i)
のように、エッチングにより、ポリシリコン64を除去
してゲート電極45の両側(ソース領域41、ドレイン
領域42側)にそれぞれサイドウォール49,50を形
成する。。
【0038】図4(j)のように、例えばCVD法によ
り、SiO2 膜48で全面を覆う。図4(k)のよう
に、読出用サイドウォール50を覆うよう、SiO2
48上にレジスト65を塗布してマスクを施した後、選
択的にHFエッチングにより、SiO2 膜48を除去
し、ゲート電極45の一部および書込用サイドウォール
49を露出させる。
【0039】図4(l)のように、レジスト65を除去
した後、ゲート電極45上にポリシリコンを堆積して、
書込用サイドウォール49と接続するよう、ゲート配線
46を形成する。上記図4(i)のサイドウォール形成
工程においては、ポリシリコン64の膜厚とサイドウォ
ール49,50の幅とがほぼ等しくなるので、サイドウ
ォール49,50の幅の制御をポリシリコン64の膜厚
を制御することで行える。よって、サイドウォール4
9,50は、フォソリソグラフィー技術に関係なく、小
さいものが形成できるので、それほどゲート長を増大さ
せなくて済み、高集積化に対しては影響を与えない。
【0040】FET30の動作原理について、図5、6
を参照しつつ説明する。図5はFETの動作原理を示す
図、図6はFETの等価回路図であって、両図(a)は
書き込み状態を、両図(b)は読み出し状態をそれぞれ
示している。 <書き込み>図6(a)のように、データの書き込み時
に、MFSFET30のゲートに高電圧Hを、ソースお
よび書込用サイドウォールに低電圧Lを、ドレインに書
込電圧Lをそれぞれ印加すると、ゲート−ドレイン間に
電位差が生じ、図5(a)のように、強誘電体ゲート膜
に分極が生じ、データが書き込まれる。
【0041】このとき、読出用サイドウォール50は、
ゲート電極45、強誘電体ゲート膜44および半導体基
板43に対して絶縁状態で形成されているので、読出用
サイドウォール50のトランジスタ部はONせず、読出
用サイドウォール50の下方は常にオフセット領域OS
となる。したがって、このオフセット領域OSを除くチ
ャネル領域に電子が整列する。
【0042】一方、書き込み時において、ゲートに低電
圧Lが印加されているMFSFET(例えば、図1に示
すMFSFET30Aを選択した場合にはMFSFET
30F,30G,30Hをいう)のドレインには、上述
の如く、書込禁止電圧Hが印加されているが、書込用サ
イドウォール49は、ゲート電極45、強誘電体ゲート
膜44および半導体基板43に対して絶縁状態で形成さ
れ、かつゲート配線46に接続されているので、書込用
サイドウォール49のトランジスタ部はONせず、書込
用サイドウォール49の下方は常にオフセット領域とな
る。
【0043】したがって、ドレインの書込禁止電圧H
は、ドレイン側のオフセット領域により遮断されるの
で、当該MFSFETの強誘電体ゲート膜の分極が変化
することはない。よって、当該MFSFETの情報が破
壊されることはない。 <読み出し>図6(b)のように、データの読み出し時
に、MFSFETFET30のゲートに高電圧Hを印加
し、ソースをグランドに接地し、ドレインに高電圧Hを
印加し、読出用サイドウォール50に読出電圧Hを印加
すると、読出用サイドウォール50のトランジスタ部が
ONする。
【0044】このとき、強誘電体ゲート膜が分極してい
ない、すなわちデータが書き込まれていなければ、ソー
ス領域41とドレイン領域42との間にチャネルが形成
されず、MFSFETFET30が導通しない。一方、
強誘電体ゲート膜が分極している、すなわちデータが書
き込まれていれば、図5(b)のように、ソース領域4
1とドレイン領域42との間に電子が整列してチャネル
が形成され、MFSFETFET30が導通しデータが
読み出される。
【0045】このように、本実施例によると、高集積化
に貢献するとともに、データの書き込み時において、非
選択のメモリセルに記憶されているデータ情報を破壊し
ないで済む。よって、FACE(Flash Array Contactle
ss EPROM) に十分適用させることができる。なお、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範
囲内で多くの修正および変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1ないし3によると、高集積化を図りつつ、情報の
書き込み時において、非選択の不揮発性記憶素子に記憶
されている情報を破壊しないで済むといった優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る不揮発性メモリの等価
回路図である。
【図2】MFSFETの構造を示す断面図である。
【図3】同じくその平面図である。
【図4】MFSFETの製造方法を工程順に示す断面図
である。
【図5】MFSFETの動作原理を示す図である。
【図6】MFSFETの等価回路図である。
【図7】従来の強誘電体キャパシタを用いたメモリセル
の電気回路図である。
【図8】従来のMFSFETの断面図である。
【図9】強誘電体のP−Eヒステリシス特性を示す図で
ある。
【図10】従来の3トランジスタ/1セル構造を有する
不揮発性メモリの等価回路図である。
【図11】従来の1トランジスタ/1セル構造を有する
不揮発性メモリの等価回路図である。
【符号の説明】
30,30A,30B,30C,30D,30E,30
F,30G,30HMFSFET 31,31A,31B,31C,31D,31E,31
F,30G,30Hメモリセル 40 チャネル領域 41 ソース領域 42 ドレイン領域 43 シリコン基板 44 強誘電体ゲート膜 45 ゲート電極 46 ゲート配線 49 書込用サイドウォール 50 読出用サイドウォール WL1,WL2 ワードライン BL1,BL2,BL3,BL4,BL5,BL6,B
L7,BL8,BL9ビットライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャネル領域を挟んでソース領域およびド
    レイン領域が形成された半導体基板と、 上記チャネル領域上に形成された強誘電体ゲート膜と、 上記強誘電体ゲート膜上に形成されたゲート電極と、 上記ゲート電極上に形成されたゲート配線と、 上記ゲート電極のドレイン領域側に、ゲート電極、強誘
    電体ゲート膜および半導体基板に対して絶縁状態で形成
    された導電性物質からなる書込用サイドウォールと、 上記ゲート電極のソース領域側に、ゲート電極、強誘電
    体ゲート膜および半導体基板に対して絶縁状態で形成さ
    れた導電性物質からなる読出用サイドウォールとを備
    え、 上記書込用サイドウォールは、ゲート配線に接続されて
    いることを特徴とする不揮発性記憶素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不揮発性記憶素子がマトリ
    クス状に配列され、 上記各不揮発性記憶素子のゲートに、ワードラインがそ
    れぞれ接続され、 上記ワードライン毎に隣接する不揮発性記憶素子のソー
    スとドレインとが接続され、 上記各ソース−ドレイン接続中間点、両端の不揮発性記
    憶素子のソース、ドレインおよび各読出用サイドウォー
    ルに、ビットラインがそれぞれ接続されていることを特
    徴とする不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の不揮発性記憶装置におい
    て、 情報の書き込み時に、書き込みを行う不揮発性記憶素子
    に接続されているワードラインに対して高電圧を印加
    し、書き込みを行う不揮発性記憶素子を選択するため、
    当該不揮発性記憶素子のドレインに接続されているビッ
    トラインに対して書込電圧を印加し、非選択の不揮発性
    記憶素子のドレインに接続されているビットラインに対
    して書込禁止電圧を印加し、他のワードラインおよびビ
    ットラインに対して低電圧をそれぞれ印加し、 情報の読み出し時に、読み出しを行う不揮発性記憶素子
    に接続されているワードラインに対して高電圧を印加
    し、読み出しを行う不揮発性記憶素子を選択するため、
    当該不揮発性記憶素子の読出用サイドウォールに接続さ
    れているビットラインに対して読出電圧を印加し、ソー
    スに接続されているビットラインをグランドに接地し、
    ドレインに接続されているビットラインに対して高電圧
    を印加し、 情報の消去時に、半導体基板に対して高電圧を印加し、
    消去を行う不揮発性記憶素子に接続されているワードラ
    インに対して低電圧を印加することを特徴とする不揮発
    性記憶装置の駆動方法。
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