JPH0532671U - スライドドアの自動開閉装置 - Google Patents

スライドドアの自動開閉装置

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JPH0532671U
JPH0532671U JP8673891U JP8673891U JPH0532671U JP H0532671 U JPH0532671 U JP H0532671U JP 8673891 U JP8673891 U JP 8673891U JP 8673891 U JP8673891 U JP 8673891U JP H0532671 U JPH0532671 U JP H0532671U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドドアに乗客や荷物等が挾まれたとき
の安全性を向上するとともに、坂道停車時におけるスラ
イドドアの自重による不用意な移動を防止する。 【構成】 モータ(10)と開閉機構(4)とを、電磁摩擦ク
ラッチ(28)を介して互いに連結したことにより、スライ
トドア(2)の開閉時に、万一スライドドア(2)に人体等
が当たったとしても、電磁摩擦クラッチ(28)内において
辷りが生じて、スライトドア(2)の移動が停止又は緩速
で移動し、人体等が負傷したりするのを防止することが
できる。また、スライドドア(2)の一時停止時や坂道停
車時に、電磁摩擦クラッチ(28)を作動させておくことに
より、スライドドア(2)の自重による不用意な移動が防
止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用のスライドドアの自動開閉装置に関し、特に、その安全装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のスライドドアを自動的に開閉する装置は、例えば、スライドドアが移 動する経路に沿って架装した無端ベルトを、正逆回転可能のモータにより駆動し 、スライドドアより延出するブラケットの先端部を無端ベルトに係着して、モー タを正逆方向に回転させることにより、スライドドアを開閉するようにしている 。この種の装置としては、例えば、本出願人による特願平2−170139号( 発明の名称「スライドドアの自動開閉装置」)の明細書及び図面に記載したものが ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
自動開閉式のスライドドアは、通常、運転席に設けたスイッチを操作して開閉 するようにしている。乗客が乗降する際には、運転者がスイツチを操作して、ド アを開き、乗客が車室内に入った後、あるいは車外へ出た後に、同じくスイッチ を操作してドアを閉じている。
【0004】 しかし、一般に自動車は、運転席の逆側のドアから乗降するようになっている ため、乗客が完全に出入りしたことを運転者が確認しにくいことがある。従って 、乗客がドアの部分を通過しきらない内に、運転者が誤ってドアを閉じるスイッ チを操作すると、乗客がスライドドアに挾まれる結果になり、特に、スライドド アをモータによって開閉する自動開閉式の場合は、乗客の身体が挾まれた後にも 、スライドドアが閉じる方向に付勢され続けるおそれがある。
【0005】 また、スライドドアを開閉駆動する途中で、開放位置と閉止位置との中間で一 時停止させた場合、坂道などで車体が前後に傾斜していると、スライドドアが自 重によって下方に移動して、所望の一時停止位置を保持できない不都合がある。
【0006】 また、スライドドアを後方へ開いた位置でロックする手段が設けられていない 場合には、下り傾斜の坂道に停車した際に、後方に開いたスライドドアが、駆動 装置のスイッチが切れると、自重で前方の閉止位置へ移動するという不都合があ る。
【0007】 本考案は、これらの不都合を解消した自動開閉式スライドドアの安全装置を提 供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は、次のとおりに構成されている。
【0009】 車体に設けたモータと、モータの回転力により、スライドドアを、車体に設け たガイドレールに沿って開閉させる開閉機構とを備えるスライドドアの自動開閉 装置において、 前記モータと開閉機構とを、予め定めた限度以上の負荷が掛ることにより、ク ラッチ板とクラッチシューとの間に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチを 介して互いに連結したことを特徴とするスライドドアの自動開閉装置。
【0010】 車体に設けたモータと、モータの回転力により、スライドドアを、車体に設け たガイドレールに沿って開閉させる開閉機構と、スライドドアが予め定めた一時 停止位置まで閉じたことを検知する一時停止スイッチと、一時停止スイッチの作 動により、モータの作動を一時的に停止させる一時停止回路を含む制御装置とを 備えるスライドドアの自動開閉装置において、 前記モータと開閉機構とを、予め定めた限度以上の負荷が掛ることにより、ク ラッチ板とクラッチシューとの間に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチを 介して互いに連結し、かつ前記制御装置に、前記一時停止スイッチの作動による モータの一時停止時に、前記電磁摩擦クラッチを作動させておくようにしたクラ ッチ制御回路を設けたことを特徴とするスライドドアの自動開閉装置。
【0011】 車体に設けたモータと、モータの回転力により、スライドドアを、車体に設け たガイドレールに沿って開閉させる開閉機構と、車体の前後方向の傾斜角度が予 め定めた限度を越えたことを検知する角度センサと、スライドドアが開いている ことを検知するドアスイッチと、前記モータの作動を制御する制御装置とを備え るスライドドアの自動開閉装置において、 前記モータと開閉機構とを、予め定めた限度以上の負荷が掛ることにより、ク ラッチ板とクラッチシューとの間に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチを 介して互いに連結し、かつ制御装置に、前記角度センサとドアスイッチとがとも に作動することにより、前記電磁摩擦クラッチを、モータの作動から独立して作 動させるようにしたクラッチ制御回路を設けたことを特徴とするスライドドアの 自動開閉装置。
【0012】
【作用】
電磁摩擦クラッチの電磁コイルに通電して、その磁力によりクラッチシューを 吸引し、クラッチ板に圧着させ、その摩擦力によりモータの駆動力を開閉機構に 伝達して、スライドドアを開閉駆動し、かつ、その摩擦力を、スライドドアを通 常に開閉する場合の負荷には対応できるが、閉じかけたスライドドアが乗客の身 体等に接触した場合のように、一定限度以上の負荷が加わると、クラッチシュー とクラッチ板との間に辷りを生じる程度に選定しておくことにより、乗客がスラ イドドアに挾まれた場合、スライドドアをその位置に停止させて、負傷する危険 を防止する。
【0013】 一時停止スイッチが作動すると、一時停止回路によりモータは停止させられる が、電磁摩擦クラッチは、クラッチ制御回路により作動させられた状態に維持さ れ、スライドドアは、電磁摩擦クラッチの摩擦力により移動が拘束されるので、 一時停止時に、スライドドアが自重等により妄りに開閉することはない。
【0014】 車両が登り坂又は下り坂で停止している状態で、スライドドアが開いていると きは、角度センサとドアスイッチとがともに作動し、電磁摩擦クラッチは、クラ ッチ制御回路により、モータの作動から独立して作動させられた状態に維持され るので、このときもスライドドアが自重等により妄りに開閉することはない。
【0015】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例の概略斜視図で、(1)は自動車(車両)の車体、(2) はスライドドアである。
【0016】 スライドドア(2)は、車体(1)に設置したガイドレール(図示略)に案内されて 、車体(1)の側面より外側方に若干移動した後、車体(1)の側面と平行に後方に 開き、かつ逆方向に閉じるようにしてある。
【0017】 スライドドア(2)の前下部の内面には、車体(1)に向かってほぼ水平に延出す るブラケット(3)を固着してあり、ブラケット(3)の先端を、開閉機構(4)の無 端ベルト(7)に係着してある。
【0018】 開閉機構(4)は、車体(1)の底面に設置してあり、前方側の駆動プーリ(5)と 後方側の従動プーリ(6)とをそれぞれ垂直軸で軸支し、それらに無端ベルト(7) を掛け回したものよりなっている。2個のプーリ(5)(6)の周面には、それぞれ スプライン状の歯を形成してあり、無端ベルト(7)の内面には、これに噛み合う ラック状の歯列を設けてある。
【0019】 無端ベルト(7)は、前後のプーリ(5)(6)に適度のゆるみをもたせて掛け回し てあり、2組のテンションローラ(8)(8)及びガイドローラ(9)により、所要の 張力で緊締し、かつ、車体(1)の外方側の部分が、スライドドア(2)の移動にと もなうブラケット(3)の移動経路に沿って変形しながら、走行できるようにして ある。
【0020】 無端ベルト(7)は、駆動プーリ(5)を正逆回転可能なモータ(10)により、後述 する歯車機構及び電磁摩擦クラッチを介して回転駆動することにより、2個のプ ーリ(5)(6)を巻回して走行する。
【0021】 スライドドア(2)の内部には、ドアロック(11)と、開閉機構(4)の作動に先立 って、ドアロック(11)のロックを解除する公知のモータ駆動式アクチュエータよ りなるドアロック解除装置(12)と、ドア(2)が予め定めたハーフラッチ位置まで 閉じたとき、ドアロック(11)におけるラッチプレート(図示略)を、モータ等の駆 動手段(図示略)により強制的に回動させて、ドア(2)をハーフラッチ位置から完 全閉止状態であるフルラッチ位置まで強力に閉め込むクロージャ(13)と、ドア( 2)がハーフラッチ位置の直前まで閉じたとき、車体(1)に設けた固定側給電コ ネクタ(14)と接触して、車体(1)側からドア(2)内のロック解除装置(12)及びク ロージャ(13)への給電を行う可動側給電コネクタ(15)とを設けてある。
【0022】 図2は、駆動プーリ(5)を回転駆動する機構を示す一部破断側面図である。
【0023】 (16)は、車体(1)の底面に装着したギヤケース、(17)は、ギヤケース(16)に回 転可能に垂直に支承した駆動軸である。駆動軸(17)は、上中下の3段からなり、 下段には、ウオームホイール(18)を固着して、このウオームホイール(18)を、ギ ヤケース(16)内において、ギヤケース(16)の外面に装着したモータ(10)の軸に固 嵌したウオーム(図示略)に噛み合わせてある。
【0024】 駆動軸(17)の中段は正方形断面に形成して、クラッチ部材(19)を装着してある 。クラッチ部材(19)は、非磁性金属あるいはプラスチツクス材料を使用して、駆 動軸(17)の中段の正方形断面部分に嵌着される正方形の孔を設けたボス(19a)と 、上端付近に円板状に張り出したクラッチ板(19b)とからなっている。
【0025】 駆動軸(17)の上段は円筒状に形成して、駆動プーリ(5)を回転可能に枢着して ある。駆動プーリ(5)は、前記のように周面に無端ベルト(7)の歯列に噛み合う スプライン状の歯を設けてあり、また、下面には、下面側が開口する複数個の凹 孔(20)を形成してある。各凹孔(20)は、同一の円周上に所要の角度ピッチで配置 してあり、開口に蓋(21)を付設して、ばね軸(22)を上下摺動可能に装着してある 。各ばね軸(22)は、凹孔(20)内の上端に拡開した頭部を形成してあり、蓋(21)と の間にスプリング(23)を装着して、ばね軸(22)を上方へ付勢してある。
【0026】 ばね軸(22)の下端は、蓋(21)を貫通して下方へ突出し、クラッチシュー(24)を 装着してある。クラッチシュー(24)は、鉄等の磁性材料を使用して、クラッチ板 (19b)に対向する円環状、又は円環を適宜に分割した複数個の円弧状に形成して ある。クラッチシュー(24)は、次に述べる電磁石による吸引力が作用していない 状態では、スプリング(23)により上方へ付勢されて、クラッチ板(19b)から僅か に離間するようにしてある。
【0027】 一方、ギヤケース(16)の上面には、マグネットケース(25)を固設してある。マ グネットケース(25)は、クラッチ部材(19)のボス(19a)の外方を囲む円環状をな し、上面に開口する円形の凹溝を形成して、凹溝内に電磁コイル(26)を装着して あり、ケース(25)の外壁を貫通する給電線(27)を介して、電磁コイル(26)に通電 して励磁することにより、上方に向けて磁束を放射し、クラッチ板(19b)を通し て、磁性材料のクラッチシュー(24)を吸引するようにしてある。
【0028】 この場合、電磁コイル(26)によるクラッチシュー(24)の吸着力は、クラッチ板 (19b)とクラッチシュー(24)との間に生じる摩擦力が、通常の状態でスライドド ア(2)を開閉駆動する際の負荷に対応できるが、それ以上の過大な負荷がかかっ た場合には、クラッチ板(19b)とクラッチシュー(24)との間に辷りを生じるよう に選定してある。
【0029】 クラッチ部材(19)、凹孔(20)、蓋(21)、ばね軸(22)、スプリング(23)、クラッ チシュー(24)、マグネットケース(25)、電磁コイル(26)等により、電磁摩擦クラ ッチ(28)が形成されている。
【0030】 図1に示すように、車体(1)には、スライドドア(2)が開くことにより作動す る(接点が閉じる)ようにしたドアスイッチ(29)、スライドドア(2)が開いている 状態から、全閉直前の予め定めた一時停止位置まで閉じたことを検知して作動す る(接点が閉じる)ようにした一時停止スイッチ(30)、車体(1)の前後方向の傾斜 角度が予め定めた限度を越えたことを検知して作動する(接点が閉じる)ようにし た公知の角度センサ(31)等を設けてあり、これらは、給電線(27)をもって、車体 側制御装置(33)に接続してある。
【0031】 図3は、装置全体の電気的な制御装置(32)の一例を示す。
【0032】 この制御装置(32)は、上述の車体側制御装置(33)と、スライドドア(2)内に配 設されたドア側制御装置(34)(図1参照)とからなっている。
【0033】 車体側制御装置(33)は、ドア移動制御装置(35)と、給電コネクタ(14)(15)を介 して、車体(1)からスライドドア(2)へ供給する電力とその供給のタイミングと を制御する給電制御装置(36)とからなっている。
【0034】 ドア側制御装置(34)は、給電コネクタ(15)より供給された電力を、適切なタイ ミングでロック解除装置(12)及びクロージャ(13)に供給するためのものである。
【0035】 制御装置(32)のうち、ドア移動制御装置(35)以外の部分は、本考案に直接関係 しないので、その詳細な図示及び説明は省略し、ドア移動制御装置(35)のみにつ いて詳細に図示し、かつ以下に説明する。
【0036】 図3において、図1におけるのと同一の符号は、上述したのと同一の部材を電 気的に表示したものである。
【0037】 ドアスイッチ(29)は、図3において2個設けてあるので、これらを便宜上符号 (29-1)(29-2)をもって示してある。
【0038】 (37)は、車体(1)又はスライドドア(2)の適所に設けられ、スライドドア(2) を自動で開閉させるための操作スイッチで、開扉操作スイッチ(37a)と、閉扉操 作スイッチ(37b)とを複合したものとしてある。(38)はバッテリー、(39)は、ス ライドドア(2)が全開したことを検知して作動する(接点が閉じる)ようにした全 開スイッチである。
【0039】 (40)は、一時停止スイッチ(30)の作動により、モータ(10)の作動を一時的に停 止させる一時停止回路、(41)は、電磁摩擦クラッチ(28)の作動を制御するクラッ チ制御回路である。
【0040】 (R1)・・・(R7)(RX)はリレー、(R1-1)・・・(R7-1)はそれらの接点であり、白丸は常 開接点、黒丸は常閉接点である。ダイオードは電気記号をもって示してある。各 電気素子の結線関係は、図3に示すとおりであり、それについての詳細な説明は 省略する。
【0041】 次に、主として図3を参照して、実施例の作用を説明する。 スライドドア(2)が全閉位置まで閉じており、かつ操作スイッチ(37)が中立位 置に停止しているときは、ドアスイッチ(29-1)(29-2)は開き、その他の各スイッ チ及び接点は、図示のように、それぞれ常開のものは開き、常閉のものは閉じ、 リレーはすべて消勢されている。
【0042】 この状態で、開扉操作スイッチ(37a)を閉じると、リレー(RX)とリレー(R2)と が同時に付勢され、リレー(RX)の付勢により、給電制御装置(36)が作動させられ 、給電コネクタ(14)(15)を介して、車体(1)からスライドドア(2)内のドア側制 御装置(34)に給電され、かつドア側制御装置(34)により、ロック解除装置(12)が 作動させられて、ドアロック(11)が解除され、スライドドア(2)は、ドアシール の反発力等によりわずかだけ開く。
【0043】 また、リレー(R2)の付勢により、その常開接点(R2-1)が閉じ、電磁摩擦クラッ チ(28)に通電され、電磁摩擦クラッチ(28)は励磁される。
【0044】 スライドドア(2)が上記のようにしてわずかだけ開くと、ドアスイッチ(29-1) (29-2)が閉じ、リレー(R1)が付勢される。
【0045】 リレー(R1)が付勢されると、その接点(R1-1)が閉じ、接点(R1-2)が開き、接点 (R7-1)−モータ(10)−接点(R4-2)の回路が閉じ、モータ(10)は正転させられる。 モータ(10)が正転させられると、スライドドア(2)は、開閉機構(4)により、 開く方向に移動させられる。
【0046】 スライドドア(2)がある程度開くと、給電コネクタ(14)(15)が互いに離れ、そ れ以後、スライドドア(2)へ給電は停止される。
【0047】 その後、スライドドア(2)は、開閉機構(4)の作動により引き続き開かれ、全 開位置まで開くと、全開スイッチ(39)が閉じる。 すると、リレー(R3)が付勢されて、その自己保持用の常開接点(R3-1)が閉じる とともに、常閉接点(R3-2)が開いて、リレー(R1)(RX)はともに消勢され、それら の各接点はもとの状態に復帰し、モータ(10)への通電は停止される。
【0048】 その後、操作スイッチ(37)を中立位置に復帰させると、リレー(R2)(R3)はとも に消勢され、接点(R2-1)が開き、電磁摩擦クラッチ(28)への通電が停止され、電 磁摩擦クラッチ(28)は消勢される。
【0049】 スライドドア(2)が、全開位置か又は適宜の中間位置で停止している状態から 、閉扉操作スイッチ(37b)を閉じると、このときドアスイッチ(29-1)及び接点(R5 -2)は閉じているので、リレー(R4)は付勢され、またリレー(R6)も付勢される。 リレー(R6)の付勢により、その接点(R6-1)が閉じ、電磁摩擦クラッチ(28)は通 電励磁される。
【0050】 またリレー(R4)の付勢により、接点(R4-1)は閉じ、接点(R4-2)は開き、かつ接 点(R4-1)−モータ(10)−接点(R1-2)の回路は閉じて、モータ(10)は逆転させられ る。 モータ(10)が逆転させられると、スライドドア(2)は、開閉機構(4)により閉 じる方向に移動させられる。
【0051】 スライドドア(2)が全閉位置の手前約20〜30cmに達すると、一時停止スイッチ (30)が瞬間的に閉じる。 一時停止スイッチ(30)が閉じると、一時停止保持回路(40)が作動し、すなわち リレー(R5)が付勢され、その自己保持用の常開接点(R5-2)が閉じて自己保持され 、常閉接点(R5-2)が開く。 接点(R5-1)が開くと、リレー(R4)が消勢されて、接点(R4-1)が開き、接点(R4- 2)が閉じ、モータ(10)への通電は停止させられて、スライドドア(2)は、全閉位 置の手前の一時停止位置で停止する。
【0052】 このとき、モータ(10)は停止させられるが、リレー(R6)は付勢されているので 、接点(R6-1)は閉じたままであり、電磁摩擦クラッチ(28)は励磁されたまま維持 される。 したがって、このとき、スライドドア(2)は、電磁摩擦クラッチ(28)の摩擦力 により移動が拘束されるので、万一車体(1)が登り坂又は下り坂で停止していた としても、スライドドア(2)が自重等により妄りに開閉することはない。
【0053】 スライドドア(2)が一時停止した後、操作スイッチ(37)を一旦中立位置まで戻 して、閉扉操作スイッチ(37b)を開くと、リレー(R5)が消勢されて、自己保持用 の接点(R5-1)が開くとともに、接点(R5-1)が閉じる。
【0054】 その後、再度、閉扉操作スイッチ(37b)を閉じると、接点(R5-2)が閉じている ので、リレー(R4)が付勢されて、モータ(10)が逆転させられ、スライドドア(2) は全閉位置に向けて移動させられる。
【0055】 スライドドア(2)がさらに閉じると、給電コネクタ(14)(15)が互いに接触し、 それ以後、給電制御装置(36)により、スライドドア(2)への給電が可能となる。
【0056】 スライドドア(2)が、開閉機構(4)の作動により、ハーフラッチ位置まで閉じ られると、ドアスイッチ(29-1)(29-2)が開き、このときのドアスイッチ(29-1)の 開成により、リレー(R4)が消勢され、その接点(R4-1)が開き、かつ接点(R4-2)が 閉じることにより、モータ(10)の逆転は停止させられ、開閉機構(4)の作動は、 この時点で停止する。
【0057】 しかし、スライドドア(2)がハーフラッチ位置まで閉じるのと同時に、給電制 御装置(36)及びドア側制御装置(34)の作動により、クロージャ(13)が作動させら れ、ドアロック(11)のラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで強力に 閉め込まれて、スライドドア(2)は、全閉位置まで確実に閉止される。
【0058】 その後、操作スイッチ(37)を中立位置まで戻して、閉扉操作スイッチ(37b)を 開くと、リレー(R6)が消勢され、その接点(R6-1)が開いて、電磁摩擦クラッチ(2 8)は消勢させられ、すべては、最初に説明したスライドドア(2)の全閉時の状態 に復帰する。
【0059】 車両(1)が登り坂又は下り坂で停止し、車両(1)の前後方向の傾斜角度が、予 め定めた限度を越えている状態で、スライドドア(2)がわずかでも開いていると きは、クラッチ制御回路(41)において、角度センサ(31)とドアスイッチ(29-2)と がともに閉じるので、リレー(R7)が付勢され、その接点(R7-1)が閉じ、電磁摩擦 クラッチ(28)は、モータ(10)の作動から独立して作動させられた状態に維持され 、スライドドア(2)は、電磁摩擦クラッチ(28)の摩擦力により、移動が拘束され るので、このときもスライドドア(2)が自重等により妄りに開閉することはない 。
【0060】 以上の実施例においては、(イ)モータ(10)と開閉機構(4)とを、予め定めた限 度以上の負荷が掛ることにより、クラッチ板(19b)とクラッチシュー(24)との間 に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチ(28)を介して互いに連結した構成( 請求項1)に、(ロ)制御装置(32)に、一時停止スイッチ(30)の作動によるモータ( 10)の一時停止時に、電磁摩擦クラッチ(28)を作動させておくようにしたクラッ チ制御回路(41)を設けた構成(請求項2)、及び(ハ)制御装置(32)に、角度センサ (31)とドアスイッチ(29)とがともに作動することにより、電磁摩擦クラッチ(28) を、モータ(10)の作動から独立して作動させるようにしたクラッチ制御回路(41) を設けた構成(請求項2)を付加したものとしてあるが、例えば、上記(イ)の構成 のみ、(イ)の構成と(ロ)の構成とを組み合わせたもの、又は(イ)の構成と(ハ)の 構成とを組み合わせたもの等として実施してもよい。
【0061】
【考案の効果】
本考案によると、次のような効果を奏することができる。 (a) モータと開閉機構とを、予め定めた限度以上の負荷が掛ることにより、 クラッチ板とクラッチシューとの間に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチ を介して互いに連結したので、スライトドアの開閉時に、万一スライドドアに人 体や荷物等が当たったとしても、クラッチ板とクラッチシューとが辷ることによ り、スライトドアの移動が停止又は緩速で移動し、人体が負傷したり、荷物が損 傷したりするのを防止することができる(請求項1記載の考案)。
【0062】 (b) 安全のため、スライドドアの閉止時に、スライドドアを予め定めた位置 で一時停止させるようにしたスライドドアの自動開閉装置において、一時停止時 に、モータの作動だけを停止し、電磁摩擦クラッチは作動させておくようにする ことにより、一時停止時にスライドドアが自重等により妄りに移動することがな くなり、作動の信頼性と安全性とを向上することができる(請求項2記載の考案) 。
【0063】 (c) 車両が登り坂又は下り坂で停止している状態で、スライドドアを開けて おくと、従来は、スライドドアが自重により後(登り坂の場合)方又は前方(下り 坂の場合)へ移動するおそれがあったが、本考案によると、このような場合に、 角度センサとドアスイッチとがともに作動し、電磁摩擦クラッチが作動させられ 、電磁摩擦クラッチの摩擦力により、スライドドアの移動が阻止されるので、安 全性がさらに向上する(請求項3記載の考案)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略斜視図である。
【図2】同じく要部の一部破断側面図である。
【図3】同じく制御装置の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
(1)車体 (2)スライドドア (3)ブラケット (4)開閉機構 (5)駆動プーリ (6)従動プーリ (7)無端ベルト (8)テンションロー
ラ (9)ガイドローラ (10)モータ (11)ドアロック (12)ロック解除装置 (13)クロージャ (14)固定側給電コネ
クタ (15)可動側給電コネクタ (16)ギヤケース (17)駆動軸 (18)ウオームホイー
ル (19)クラッチ部材 (19a)ボス (19b)クラッチ板 (20)凹孔 (21)蓋 (22)ばね軸 (23)スブリング (24)クラッチシュー (25)マグネットケース (26)電磁コイル (27)給電線 (28)電磁摩擦クラッ
チ (29)(29-1)(29-2)ドアスイッチ (30)一時停止スイッ
チ (31)角度センサ (32)制御装置 (33)車体側制御装置 (34)ドア側制御装置 (35)ドア移動制御装置 (36)給電制御装置 (37)操作スイッチ (37a)開扉操作スイ
ッチ (37b)閉扉操作スイッチ (38)バッテリ (39)全開スイッチ (40)一時停止回路 (41)クラッチ制御回路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に設けたモータと、モータの回転力
    により、スライドドアを、車体に設けたガイドレールに
    沿って開閉させる開閉機構とを備えるスライドドアの自
    動開閉装置において、 前記モータと開閉機構とを、予め定めた限度以上の負荷
    が掛ることにより、クラッチ板とクラッチシューとの間
    に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチを介して互
    いに連結したことを特徴とするスライドドアの自動開閉
    装置。
  2. 【請求項2】 車体に設けたモータと、モータの回転力
    により、スライドドアを、車体に設けたガイドレールに
    沿って開閉させる開閉機構と、スライドドアが予め定め
    た一時停止位置まで閉じたことを検知する一時停止スイ
    ッチと、一時停止スイッチの作動により、モータの作動
    を一時的に停止させる一時停止回路を含む制御装置とを
    備えるスライドドアの自動開閉装置において、 前記モータと開閉機構とを、予め定めた限度以上の負荷
    が掛ることにより、クラッチ板とクラッチシューとの間
    に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチを介して互
    いに連結し、かつ前記制御装置に、前記一時停止スイッ
    チの作動によるモータの一時停止時に、前記電磁摩擦ク
    ラッチを作動させておくようにしたクラッチ制御回路を
    設けたことを特徴とするスライドドアの自動開閉装置。
  3. 【請求項3】 車体に設けたモータと、モータの回転力
    により、スライドドアを、車体に設けたガイドレールに
    沿って開閉させる開閉機構と、車体の前後方向の傾斜角
    度が予め定めた限度を越えたことを検知する角度センサ
    と、スライドドアが開いていることを検知するドアスイ
    ッチと、前記モータの作動を制御する制御装置とを備え
    るスライドドアの自動開閉装置において、 前記モータと開閉機構とを、予め定めた限度以上の負荷
    が掛ることにより、クラッチ板とクラッチシューとの間
    に辷りが生じるようにした電磁摩擦クラッチを介して互
    いに連結し、かつ制御装置に、前記角度センサとドアス
    イッチとがともに作動することにより、前記電磁摩擦ク
    ラッチを、モータの作動から独立して作動させるように
    したクラッチ制御回路を設けたことを特徴とするスライ
    ドドアの自動開閉装置。
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